-ユリカさん家の地下、隠し部屋


ユリカ「ハナヨ様!」

スズ「ご無事で、ハナヨ様!」タッ

花陽「……………」


 野盗の人達が帰った後、私は呆然としてその場で動けませんでした
 ようやく状況を理解し、念のため周囲を警戒しつつユリカさん達の待つ地下室へと戻りました


ユリカ「お怪我はありませんか、ハナヨ様」

花陽「あ……はい。大丈夫です……」

スズ「………よかった」


 ユリカさん達は私の無事に安堵し、喜んでくれています
 きっとすべて上手くやったんだと思ってくれているのでしょう

 だけど……結局私はなさけないままで、簡単にどうにかできるなんて考えていました


花陽「……………」

ユリカ「ハナヨ様?」