「まさか夜襲をかけるのに、昼間の連中はおうちでお留守番なんて考えてたわけじゃないだろ?」

花陽「え………」

「突入部隊とは別に今もこの村の周囲で村から出ようとしているやつを監視しているし、隠れている奴らの探索もしている」

花陽「…っ!?」ビクッ

「んー可愛い反応♪ ホントにシロウトなのねぇ」


 他にも仲間がいるのはわかっています。少なくとも昼間に出会った人達……だけどどうして今ここにいない事に思考がまわらなかったのでしょうか……

 もしかして、この会話もただの時間稼ぎにされているだけなんじゃ……


花陽「……………」ドキドキ…


「あら、動揺しているわね。隠れているお仲間が心配?」

「俺なんかを捕まえたままで守れるのか?」

花陽「………ぅぅ」


 私はユリカさん達を守りたい……なのにこの状況は何も変わらない
 自分が干渉されないからってすべてが上手くいくなんて事にはならない……


花陽「ど、どうしても諦めてはくれないんですか……?」

「ええ、私達は例え死んでも諦めないわ」