花陽「じ、じゃあなんで話し合いに…その、応じてるんですか?」


「殺意もない、やる気がまずない相手が人質なんてとって有利に事が進むと思ってるのか?」

花陽「え……」

「お前たちの動向を探るためと、あとは……」

「私は今でもあなたを殺す方法をずっとためしてるわよ。なんか効果ないみたいだけど……」


花陽「…………」ドキッ


「優しいんだな、あんた」

「こんなに優しくて可愛くて……あぁ、ほんともったいないわぁ……」

花陽「な……う……」


 どうしよう……私なんかの考えじゃこの人達の意志を変える事なんてできない
 事の良し悪しは別として、この人達は本気です……命をかけている。それを曲げる事はないのかもしれません

 だったら私に出来る事は……


「それにしてもホントどういうスキルなのかしら……別動隊にあなたのデータをずっと送って探らせているのだけど、解答がでないって」

花陽「別動隊……?」