ユリカさんは私の提案を、これから先の生きていくための目的と手段に使いました
 この人達に直接復讐するために、進むべき道を決めたのです


花陽「あなた達がどこでなにしようがもう関係ありません。いつか必ず、彼女達はあなた達の前に現れます」

「はっ………」

「たいした執念ね」

花陽「だけどその前にあなた達がまた私達に危害を加えようというのなら、わ、私が相手になります」

「どうして余所者のお前がそんなに肩入れするんだ?」


花陽「……………」


 どうしてと聞かれれば、それは私が元の世界に帰るために必要だから
 ……いえ、もうそれだけが理由じゃないのを自分でもよくわかっています


「ねえあなた……どうせなら私達の仲間にならない?」

花陽「え!?」ドキッ


 黙っていたのが何か誤解を与えてしまったようです
 私個人の事情があるのは確かですが、例えこの人達が私の問題を解決してくれる存在だとしても仲間になんて考えられません

 それに私がこの世界に召喚される元々の原因はこの人達のせいなのです