手順は15パズルのようなもので、私とAqoupsとで情報を共有して、行ったり来たりしながら、交互に元の自分へと還っていった。

手順の途中途中の自分達にも、善子さんの身勝手さを伝えてやりましょう、とダイヤが笑うので、みんなで日記を残すことにした。

そうして今日の私が儀式を行えば、明日にはすべてが元に戻っている。
自分がいなかった期間の出来事なんて、まるで覚えがないかもしれない。
明日の私は、一番最初に儀式を行う前の自分に戻っているだろう。
なぜなら、儀式を行い、悩み苦しんだ時間こそが、明日の私を召喚する代償だからだ。

普通、人は親から生まれ、一方通行の未来にしか行けないものだが、明日からの私は、一時的に未来へと辿り着いた自分自身に生み出されているのだ。