そうして彼女はいなくなり、この世界に私が産み落とされた。

ヨハネの記憶はなくなり、姿はクラスメイトの目に映るようになった私が。


どうやら姿の消えていた期間もまた、単なる不登校としか受け取られていなかったようだ。

以前の私が消えた対価として、クラスメイトには元通りの記憶が舞い戻っていたのは皮肉な結果だ。