名探偵ルビィ「また内浦で人が死んだの……?」曜警部「今回の現場は十千万旅館であります!」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
ルビィ「うわぁ、あっついよ、ここ……」
曜「うーん、外が沼津にしては珍しく大雪だからね!暖房ガンガンに効かせてるんだね!」
ルビィ「こんなの上着を着てられないよ」
千歌「あっ、名探偵さん!私がコートを預かります!」
ルビィ「ピギィッ!?」 曜「あっ!そちらの方がこの旅館の女将の千歌さんだよ!そして事件の目撃者でもあります!」
千歌「はじめまして、ルビィさん。お名前はよく存じ上げております」
ルビィ「そ、そんなに畏まらなくて大丈夫だよ……。それで、事件が起きた状況は……」
千歌「今日は従業員がみんな外出する日だったから、本当なら誰も泊めちゃダメだったんだよ。でも果南ちゃんが、あっ、昔からの友達が泊まりたいって言うから泊めてあげたんだよね」
ルビィ「急にタメ口だね……」 千歌「それで私と果南ちゃんしかいなかったんだけど、あれはいつだろ?お昼の3時くらいかな?一人知らない人が入ってきたと思ったら、いっ、……いきなり、その人が果南ちゃんの頭に拳銃を向けて発砲して……うぅっ……眉間に当たって、ほとんど即死だったと思う……」
ルビィ「辛いことを思い出させてすみません。でも、もう少し協力をお願いしますね……その、撃った人というのはどうしたのですか?」
千歌「一瞬のことだったからその場から動けなくて。そうしたらその人はそのまま走って外へ逃げていったんだよ……」 ルビィ「その人を見た、という目撃者は?」
千歌「この天気だからね……。建物には私と果南ちゃんしかいなかったし、外にも全く人気がなくて……」
曜「なるほど、他に目撃者はいない、と。その犯人の特徴は覚えていますか?」
千歌「さっきも話したけど、あっという間の出来事だったから……」 千歌「あっ、そう言えば、確か眼鏡を掛けていたような……そうだよ、眼鏡を掛けていたことは覚えてる」
ルビィ「眼鏡……それが本当なら、話を聞く限り、ルビィはあなたのことを信用できませんよ」 曜「ここまでの目撃者の証言を聞いて、いったい何が名探偵の頭に引っ掛かったのか。諸君、ルビィが千歌の話を信用できないと断言した根拠は何なのだろうか?」 外気と館内の温度差で眼鏡が曇り正確に眉間を狙うことなんか出来ないから? 名探偵ルビィ「今日は日本に忍び込んだスパイの嘘を暴けばいいの?」曜警部「そうであります!」 曜「国家機密を記録したマイクロチップは4人の官僚に渡されていたみたい」
ルビィ「そして4人全員が破損あるいは紛失した……?こんなの全員スパイだよ!」
曜「スパイは1人だけであります!そういう設定なので」
ルビィ「設定って何!?」 曜「スパイは自国に情報を流しているからね、慎重に見極めないとダメだよ」
ルビィ「う〜ん、がんばルビィ!」 にこの証言
「えっとぉ、にこにーはぁ、自宅の金庫にマイクロチップをきちんとしまっておいたの。
右に2周回してから5に合わせて、左に2周回してから1に合わせると開くようになっていたにこ。
でもこれって、に・こ・に・ーってなるから、にこのファンには簡単すぎてバレちゃったのかも?てへっ」 果南の証言
「あはは、マイクロチップ?トイレに行ったとき誤って落として、そのまま流しちゃったんだよね!
すぐに担当部署に電話しようと思ったんだけど、その日ってすごい雨だったから、停電が起きたせいで家の電話が使えなかったんだ。
携帯電話も充電切れで、ほんとやんなっちゃうよね。
乾電池式の充電器を買いに行くにも船に乗らなきゃだし」 善子の証言
「ってヨハネ!
ギラン!この地に堕天してからというもの、つくづくツいてないのよね。
ほら、ヨハネって落とし物や忘れ物が多いから、マイクロチップは常に肌身離さず持っていたの。
それなのに、本当に運が悪い。他国のスパイと思われる人に襲われて、あっ、マイクロチップは無事だったのよ!?
奪われずに済んだって思ったのに、何で自分で握りつぶしちゃってるのよーー!!」 絵里の証言
「私は自宅の百科事典の、299ページと300ページの間にマイクロチップを隠していました。
しかし家を空けているときに誰かが部屋に忍び込んだ形跡があり、調べてみると金目のものは無事でしたが、マイクロチップだけが奪われていました」 曜「この中の4人のうち、誰がスパイとして情報を横流ししたのだろうか?」 全部がそうかはわからんけど
本開いたときって右側が偶数頁で左側が奇数頁でね? 百科事典というのが気になった。ページ構成違うのかなと 曜「>>20さん正解であります!日本の書物は表紙が1ページ目だから、右開きなら向かって右が偶数、左が奇数になるんだね!」 名探偵ルビィ「曜警部!あそこにサンタがいるよ!」曜警部「まだサンタなんて信じてるの?……って、ほんとだ」 ルビィ「サンタさん!」
真姫「なによ?」
ルビィ「あれ?女の人?本物じゃないんだ」
真姫「女じゃ悪いって言うの?私はね、高校生の頃までサンタを信じて生きてきたの!でもサンタはいなかった。だけど、サンタを信じる気持ちって大切だと思わない?」
ルビィ「お、思います」
真姫「だからこうして、サンタの振りをして自分の弟にプレゼントを届けようとしてるってわけ」 曜「では、ここはあなたの暮らしている家ということですか?随分と立派ですね!」
真姫「ま、まあね。うちの親って医者だから」
ルビィ「す、すごい……!」
真姫「ところで何の用だったの?格好についての説明ならもう終わったけど」
ルビィ「あ、そうだ、ルビィたちは最近この辺りで騒がれている空き巣を防止するために見回りをしていたんです」
真姫「はあ、それで私が疑わしいって?面倒な人たち」 曜「機嫌を損ねたのならすみません。ただ、サンタの服装ということで、大きな袋も持っていますよね?念のため、中身の確認をしてもよろしいでしょうか?」
真姫「だからこれは弟のプレゼントだって言ったでしょ!?」
ルビィ「あっ!ワンちゃんだ!」
ワンワンッ
真姫「こらっ、もうやめて、くすぐったい!」
ルビィ「わあ、じゃれついてる!可愛いね、曜警部!」 曜「これだけなつかれているのならやっぱりここはあなたの家だったのですね」
真姫「だから言ったでしょ?番犬として優秀なんだけど、私にはベッタリで困るわよ。もーう、ベティ!この人たちは悪い人じゃないから、庭に戻ってなさい!」
ワンワンッ
真姫「もういいかしら?楽しい時間を過ごせたわ、どうもありがとう」 曜「何やら足止めしたことに対する皮肉を言われた上に、庭に戻る際、片足を上げて塀におしっこをした犬の姿も合わさって、少しバカにされたような気がして萎えてしまった夜だった。
しかし、その家を離れて再び二人で歩き始めると、名探偵は途端にきびすを返してサンタの元へと戻っていった」 曜「名探偵は彼女のどこに不審さを抱いたのだろうか」 どこがって言われると全部不審なんだけどそれはまぁ置いといて
ホントに自分ちだったのかねソレ
番犬は番犬でも連れ歩いてるだけかもだし
まず塀におしっこしちゃってるもん マーキング行為であるおしっこを番犬が元より自分の縄張りである敷地内でわざわざするかねって事か? 同じ家に住んでる弟にプレゼント届けるならサンタの姿で外出る必要なくね 曜「>>32さん正解であります!不審者だけあって不審なところ多かったけど、雄犬を雌の名前で呼ぶのは決定的だよね」 名探偵ルビィ「雪山で二人が死んだ事件?」曜警部「しかも外傷はないのであります!」 曜「松浦果南と小原鞠莉はよくこの山で猟をしていたみたい」
ルビィ「う〜ん、ライフルを持っていたのは果南で、鞠莉はその付き添いみたいだね」
曜「弾は1発だけ使用された痕跡があるけど、どちらの死体も外傷は見当たらないんだ」
ルビィ「しかもほとんど同じ時間に死んだんだよね?自殺した……ということはないかな?」
曜「周囲には自殺に使える道具もなかったからね、近しい人によるとそんな動機もないみたいだし。ほんとに謎だよ」 普通に凍死ではないのか
まぁそれじゃ問題にならんわな 雪山で寒いから死亡推定時刻をずらして、わざと同じ時間にするとか?
でもライフルとか外傷無しとかが分からーない分からーないままでー 名探偵ルビィ「ホテルオハラの当主が東京で殺された?」曜警部「千代田区大手町のホテルで起きた事件であります!」 曜「非常に申し上げにくいのですが、お父様が大手町のホテルでお亡くなりになられました。」
ルビィ「心中お察しすルビィ……」
鞠莉「Why!?どうしてパパが……東京に行くなんて一言も言っていなかったのに……」 曜「この証言がきっかけとなり、当主の娘は逮捕される運びとなった。いったい彼女の発言はどこがおかしかったのだろう?」 沼津にも大手町があるから東京と特定するのは怪しいよね 名探偵ルビィ「自動車の座席に腰掛けたまま死んだ女性?」曜警部「事件性がないか判断していただきたいであります!」 ルビィ「うわっ、この臭い……亡くなってから相当時間が経ってるね……」
曜「検視官の話では40時間から50時間は経っているだろうって。大体それくらいの時刻に、ガレージにバックで車を停めて、そのままこの世を去ったみたい」
ルビィ「死因の特定には至ってない……かぁ。それにしても随分綺麗な車だよね、これ」 曜「7万キロ以上も乗ってるんだよ、ドアを開けるね……メーター見える?」
ルビィ「新車じゃないのに、相当綺麗好きな人だったのかな?埃ひとつ無いよ。シフトレバー周辺のレザー部分なんて砂粒が溜まりやすいのに、それも無い……それにしても」
曜「うん、ドアを開けると余計に臭いが酷いね。さっき写真班の人が開けるまではそれこそ閉めっきりだったんだよ。エンジンつけっぱなしだからね。空調で外まで臭いが漏れてる」 ルビィ「うわぁ……やっぱり死臭って臭いよ……」
曜「って、わわっ!何やってるの!?勝手に窓を開けたら困るよ!スイッチ戻して!」
ルビィ「ご、ごめんね、思わず空気を入れ換えようと……」
曜「はあ、現場を触ったことが知られたら怒られるのは私なんだからね!」
ルビィ「ごめんなさい。でも、この被害者は2日間も死んだことを知られずに放置されていたんだからね。人に知られたほうがいいことって、世の中にはあると思うな」 曜「その時はバレて怒られろと嘲笑しているのかと思ったが、名探偵が死亡者を被害者と呼んだことに気付き、すぐさま本部へ連絡を入れた。この現場のどこに不審点があったのだろうか?」 一酸化炭素中毒で自殺の可能性もあったのに、被害者と呼んだから アイドリングでもエンジンかけっぱなしで2日はガス欠する バックして停車するにはシフトレバーを操作する必要がある
そこが綺麗なのは何者が掃除したということ 丸二日もエンジン掛けっぱ空調フル回転でガス欠もバッテリー上がりも起きない車なんてあるのか?
パワーウインドウが一発で起動してるし
2日前に死んだのは確かでも車に乗せられたのはほんの数時間前では 車種によるけど大抵は2日間も空調したままアイドリングしてたらガス欠する 外部で犯行に及んだ犯人が後から車に乗せた偽装工作で、2日間エンジン掛けっぱでエンスト起こしてないのも空調ONでもいまだ死臭がするのも死体を移してからまだあまり時間が経っていない為 曜「目を離した隙に名探偵続出であります!正解は、40時間以上もアイドリングを続けたらガス欠になるはずなのに未だ動き続ける車に名探偵ルビィは不信感を抱いた、であります!」 曜「目ぼしい事件が無くなったので誰かに続きをお願いするであります!」 二分間ミステリという本みたいでサクサク読めて楽しい おもしろい
これだけのネタがポンポン出てくるの凄いな 名探偵ルビィ「海岸で警察官が殺された?」曜警部「新人のかわいい子であります……」グスン ルビィ「まるで寝ているみたいに死んでるね」
曜「所持していた拳銃でこめかみを一撃。抵抗する間もなく……可哀想に」
ルビィ「遺体の近くで本人の血がついた弾が見つかってるもんね。着衣の乱れもないし、普通に考えれば自殺かな」
曜「みんなそう言うであります……」
ルビィ「砂浜に残っていた足跡は一人分だけ。これが殺人だとしたら……」
曜「誰かが他の場所で殺して、ここに運んだのかも。砂浜だから足跡なんて簡単に消せるし、弾はそれっぽく落としておけばいい」
ルビィ「曜さんは銃声がしてすぐ来たんだよね。遺体を運ぶだけならまだしも、わざわざ巡査の足跡をつけて自分の足跡を消すなんて時間はないんじゃない?」
曜「銃声から私が来るまでに三分……いや五分くらいはあったよ。手際よくやればできなくはない……と思う」
ルビィ「……。使われた銃弾は一発だけだね。他で殺して、ここで死んだように見せかけて銃声を鳴らすには二発必要だよ」
曜「犯人が別の銃を持っていたのかも。あと、銃声だけならオモチャの火薬銃でも鳴らせるよ!」
ルビィ「銃声を聞きつけた誰かに見られるかもしれないのに、犯人さんは不思議なことをするねぇ」
曜「……そっ、それを考えてるんだよ!! ルビィちゃんも自殺って決めつけないで真面目に考えてよ!」
ルビィ「落ち着いて。そもそも、こめかみに銃を突きつけられて抵抗してないってことは……やっぱり」
曜「善子ちゃんが自殺なんてするわけないであります!!!」バンッ!
ルビィ「じゃあ……曜さんが犯人、とか?」 犯人はいったいどうやって善子ちゃんを殺したんだろう?
あっ、もちろん私やルビィちゃんじゃないよ!! 海岸ってのがキモなんじゃないだろうか
殺害してから海に潜ったとか… 曜「善子ちゃんが自殺なんてするわけないであります!!!」バンッ!
ぶちギレて発砲したのかと思った お!新しいのキタ
波打ちぎわを歩けば波に足跡消されちゃう
こみかめに銃を突きつけられて抵抗しないのは目をつぶらせればいい
キスでも貝殻耳に当てると波の音が〜でも目はつぶらせる事ができる
よって顔見知りの犯行 >>74-75
正解です! 簡単すぎましたかね?
〜〜以下、解答〜〜
果南「まさか善子が自殺だなんてね……。私もそうだけど、曜はもっと辛いはずだよ」
曜「私が先輩として、もっと悩みを聞いてあげてたら……」グスッ
ルビィ「ふふっ……」
果南「何笑ってんの? 後輩が死んで悲しんでるのがそんなにおかしい?」ガタッ
ルビィ「犯人は、松浦果南さん……あなたですね?」
曜「えっ?」
果南「まっ、待ってよ。いきなり何を言い出すのさ」
ルビィ「簡単ですよ。陸に犯人の痕跡がないってことは、海から運んだとしか考えられません」
果南「他殺ってこと!? いや、そうだとしても私とは限らないでしょ。ここらで船を持ってる人なんてたくさんいるよ。漁師の誰かとか……」
ルビィ「船では浅い海岸までは行けませんから、犯人はもっと小さな……ボートか何かで運んだんでしょう」
果南「ボートって。モタモタしてたら駆け付けて来た曜に見つかるじゃん」
曜「モタモタ……そっか! モーターボートだよ! それなら私が来るまでに逃げられる!!」
果南「た、確かにウチにはモーターボートもあるけど……。仕事用だから勝手に使えばバレるよ。何なら調べてもらってもいい」
ルビィ「そうですね。先ほど他のスタッフの方に確認しましたから結構です」
曜「ごめん! 果南ちゃんを疑うつもりはないけど、調べさせて!」ダッ
タッタッ……
ルビィ「……」ハァ
果南「一体何のつもり? 私だって後輩を失くして辛いってのにさ……」
ルビィ「遺体に抵抗した様子が全くないんですよ? 犯人は巡査と親しい人物……かつ海から遺体を運べる人物」
果南「そ、そんなの私じゃなくたって……」
ルビィ「さてと、私はもう行きます。警部も気が済んだら戻ってくるでしょう」
果南「……」
ルビィ「あ、そうだ。あなたの他に海を高速で移動できる人物がいたら教えてくれませんか」
果南「え?」
ルビィ「例えば、ご自分のジェットスキーをお持ちの方……とか」
果南「っ……」
ルビィ「持ってますよね? ジェットスキー……」
終 納得いきませんか?
ふふ……。実はルビィと曜さんの意見は対立していたわけではないんです。
問題をよく読んでください。ルビィは最初から、犯人がどうやって自殺に偽装したかという話をしていますよね?
犯人は、別の場所で巡査を殺害し、すぐにジェットスキーで砂浜まで運んで遺体を置きました。
あとは曜さんの言う通り、血のついた銃弾を落として自分で自分の足跡をつけたんです。
少しばかり犯人の方が足が大きかったようですが……砂浜で正確な足のサイズなんて分かりませんからね。
わざわざ銃声を鳴らしたのはすぐに遺体を見つけてほしかったからでしょう。
わずか三分ないし五分で逃げるなんて不可能、これは自殺だ……と思い込ませるために。
ルビィからすれば、『わずか三分で自殺を偽装して逃げられる人物』という決定的な証拠になってしまいましたけどw
策士策に溺れるビィ! 乙です、おもしろかった
ちゃんと推理できるレベルで作られてるの上手い 名探偵ルビィ「図書室の書庫で自殺?」
曜警部「遺書も残ってるから事件性はないかな」 曜「花丸ちゃんが書庫の一番奥で壁にもたれるように座ったまま死んでるのを、施錠に着た先生が発見したんだ」
ルビィ「眠ってるみたい……って所見は睡眠薬自殺だっけ」
曜「うん、右手のそばに一口飲んだペットボトルの水があったから、それで用意しておいた睡眠導入剤を飲んだんだろうね」
曜「ボトルの口から、花丸ちゃんと同じ血液型の体液も検出されてるし、一番新しい指紋も花丸ちゃんの右手のものだった」
ルビィ「遺書はどこにあったの?」
曜「左手のそばにロックを解除したスマホがおちてて、メモに遺書が入力してあったって鑑識さんが言ってた」
『愛する人のそばにいられないないのだから、大好きな本に囲まれて、最期の眠りにつこうと思います』
ルビィ「現場に睡眠薬は残ってたの?」
曜「うん、飲んだときにこぼしたと思われる錠剤がいくつか床に落ちてた」
曜「形状と色から、処方箋無しで買える市販の睡眠導入剤だってさ」 それだけ聴くと、わたしは断定した
ルビィ「少なくともこれは自殺じゃない、他殺の可能性が高いよ」
曜「事件性はないようだし、裏付け捜査も必要なさそうだけど、なぜ?」 市販の睡眠薬をペットボトル一口分で飲める量服用したぐらいでは致死量に至らない >>88
正解です
ルビィ「現在市販されている睡眠薬の場合、どんぶり一杯分ぐらい一度に飲まないと致死量にならないだよ」 名探偵ルビィ「ノックアウト強盗?」曜警部「でも、凶器が見つからなくて証拠不十分、容器車釈放の見込であります」 ルビィ「ここが現場のゲームセンター?」
曜「うん、現場保全のため機械の電気が入ったままだから、音がちょっとうるさいのはごめんね」
ルビィ「ゲームのタイトル画面が店いっぱい並んでるのってすごい眺めだね」
曜「それで事件なんだけれど、店長が後ろから鈍器のようなもので殴られて脳震盪で気絶、ここで倒れてた、命に別状がないのは幸いだったよ」
曜「そして、店長が気絶している間に、両替機から回収した紙幣10万円分が盗られてる」
ルビィ「容疑者は?」
曜「アルバイトの善子ちゃん、犯行推定時刻の直後に店から出て行くところが、向かいのビルの防犯カメラに写ってた、いつものゴスロリ姿だったからすぐに特定できたよ」
曜「本人は、ヤクザっぽい人が店長と争ってるのを物陰から見てしまった、店長が殴り倒されたから恐くなって逃げた、って言ってるんだけど、通報せずに犯行時間に出ていったのが怪しいんだ」
ルビィ「じゃあなぜ証拠不十分?」
曜「でも、映像では手ぶらでなにも持ってなかったんだ。10万円分ぐらいの紙幣なら服のどこにでも入るとしても、凶器らしいものを持っていないし、隠すためのバッグも持っていなかった」
曜「ゲーセンの入居しているビルの内外で、凶器を探したけれど、店長さんの殴られた跡の形に一致するものはなかった」
曜「だから、善子ちゃんは証拠不十分で釈放される見込だよ」
ルビィ「素手で殴って昏倒させた可能性は?」
曜「果南ちゃんじゃあるまいし、すくなくとも、殴られた跡は手で殴ったものではなかったよ」
ルビィ「善子ちゃんはアルバイトでどんな業務をしてたの?」
曜「ゲームセンターの機械の掃除、機械に投入されたコインの回収、UFOキャッチャーの景品補充、普通のアルバイト業務だね」
ルビィ「アルバイトの時の、善子ちゃんの服装は?いつものあれだったんだよね?」
曜「そうだね、ゴスロリっぽいブラウスにジャンパースカートにニーソと、いつものアレ、仕事中はエプロンを着けるらしいけどね」
ルビィ「バイトの時でもぶれないのは立派だなぁ」 ルビィ「もう一度確認するけれど、現場は店長さんが発見されたそのときのまま、なんだよね」
曜「うん、だから、全部の機械のスイッチも入ったままだよ」
ルビィ「善子ちゃんの身体検査はした?」
曜「お金は出てこなかったのは、どこかに隠したんだとしても、凶器と思われる鈍器っぽいものも出てこなかったよ」
曜「刑事の梨子ちゃんが、ニーソまで脱がせて念入りに検査したけどなにも出なかった」
ルビィ「そっか、じゃあ、善子ちゃんの釈放はしなくていいよ、凶器が何かと隠し場所と、多分わかったから」
曜「善子ちゃんは何を使って店長を殴り倒し、そしてその凶器をどう書くしたのでありましょうか」 >>93
早いよw
凶器はニーソにコインを詰めた簡易ブラックジャックで正解
でも凶器の処分方法はその書き方だと△だな コインの中に現金を混ぜて
後で自分で回収するつもりだった >>92
> 曜「刑事の梨子ちゃんが、ニーソまで脱がせて念入りに検査したけどなにも出なかった」
えっっっっっ 凶器の処分方法を含んだ正解編は、明日の朝ぐらいに出します 硬貨だととんでもないプレイ回数になるからメダルゲームに突っ込んだ 機械のスイッチが入ったままなのがポイントなのかしら
機械ってゲーム機もそうだし両替機もそうだよね
それと、コインはゲーム用のコイン?
硬貨って意味のコインなら、両替機に突っ込んだのでは
10万円分の紙幣を抜くってことは10万円分の100円玉を入れるはずだから
お金を盗んでから店長を殴ったのではなくて、コインで店長を殴ってから両替機に入れることも可能だよね
関係ないけど曜ちゃんはニーソ脱がさない派だよ絶対 補足すると、コインは硬貨の方のつもりでした
メダルゲームのメダルではありません
また、文中で言及してないのでメダルゲーム機はトリックに使いません
メダルゲーのメダルで犯行に及んだことにして、中身は
プッシャー機の筐体内のメダルに混ぜちゃったほうが
シンプルなトリックになったorz 解決編
ルビィ「善子ちゃんは、自分が機械から回収したコインを脱いだニーソに詰めて、ブラックジャックとして使った」
ルビィ「店長さんが脳震盪で気絶、だから凶器はただの鈍器でなく、それで殴られたら脳震盪をおこしやすいもの」
ルビィ「店にあるものと善子ちゃんが身につけていたものでそんな凶器を作るとしたら、ニーソにコインを詰めたブラックジャックになる」
曜「じゃあ、中のコインはどこに消えたの?」
ルビィ「ほら、この店の機械、ゲームのタイトル画面がずらっと並んでいるでしょう?」
ルビィ「ゲームセンターのゲームは、通常はタイトル画面とプレイの様子を見せるデモ画面、ハイスコアの一覧画面でループする」
ルビィ「でも、お金を入れたらタイトル画面で止まって、スタート操作を待つものが多いんだ」
曜「つまり、いま、店いっぱいに、タイトル画面が並んでるっていうことは」
ルビィ「凶器の中身だったコインを、この店の機械全部に少しずつ投入することで隠したってことだよ」
ルビィ「タイトル画面になっている機械に入っているコインを調べたら、それぞれ何枚かずつ、善子ちゃんのニーソの繊維片が付着したコインがあると思うよ」
曜「コインを隠すのは、自販機でも良かったんじゃないの?」
ルビィ「自販機は入れた分は何か買わないと、時間でコインが返ってきちゃうから、ゲームを始めるまでずっとそのままのゲーム機の方が都合いいんだ」
ルビィ「ジュースとか買っても、出てきたものの処分に困るもんね」
ルビィ「とはいえ、善子ちゃんが逃げる前に店のブレーカーを落として機械の電源を切っていたら……」
ルビィ「凶器がニーソとコインで作ったブラックジャックと判っても、その処分方法が判らなくて、凶器は想像の域を出ず証拠不十分、そう判断されたかもしれないね」 ◆日本はやり直しのきかない国◆
・年齢差別を国が認めているため倒産、リストラにあうとやり直しが難しく
失業給付期間が異常に短くおおむね3〜6ヶ月なので(外国の場合は2、3年)
なかなか次の仕事が見つからず借金地獄に陥りやすい。
・長時間労働、サービス残業などが横行しこれを摘発してもなぜか罰則を適用
しないという企業に甘い社会。よって過労死、ノイローゼ者が続出。
・仕事を持たないとアパートが借りられない、しかし住所がないと仕事を
得られない。さらに保証人が必要で敷金、礼金と不条理なものがまかり
通っているので一度ホームレスになると復帰は困難。
・一極集中なので不況になればなるほど仕事を求めて都会に人が出て来る
ので地価が下がっても需要があるので家賃が下がらない --> 生活苦
一度落ちると這い上がることは至難のワザ
*****************************
どんな生き物も「自らが生きるための社会構造」を作っているのに
この国の構造は、人間にもっとも向いていない。
「生きるな生きるな」と言い続けているような社会になったのは
安倍総理は勿論、としあきのオッサンのせいでもましてや高坂アスカ ◆ASUKA.uebxEuのオッサンのせいでもなく、
全部ラブライブ!板に巣食う、
ド低脳基地外池沼ガイジDQNマダオニート生皮狂信者でおなじみ(笑)の『インポガー』のおっさん(笑)と 黒木進一郎のオッサン(笑)と
さらに地震なしのオッサン(笑)のせいでFAと、いう結論に落ち着きやがった!!
と、いう事なので『インポガー』のおっさん(笑)と黒木進一郎のオッサン(笑)と地震なしのオッサン(笑)は
日本国民の皆様に対して腹を切って詫びるべきである!!
***************************** おつおつ
タイトル画面で止まるのかー
知らなかった 名探偵ルビィ「小原家令嬢誘拐事件?」養鶏部「ここはバリツであります」 前説
ルビィ「今回は、恋になりたいAQUARIUMのPVを見てから挑戦してくださいね」
-----
ルビィ「鞠莉ちゃんを誘拐した犯人から、身代金要求があったって本当?」
曜「うん、要求は米ドルで100万ドル、使用済み100ドル紙幣を指定してきたから、海外逃亡が前提だろうね」
曜「身代金は小原家が用意したよ」
ルビィ「それをジュラルミンの現金用トランクに詰めておけ、っていう指示だよね」
ルビィ「それで、受け渡し場所は?」
曜「三津シーパラダイスだよ、犯人から、三津シーは明日の受け渡し時間も通常通り営業して一般客も入れるよう指示が来ている」
ルビィ「三津シーの中に入るのは人混みに紛れられるとして、犯人はどうやって逃げる気なんだろう」
曜「ま、従業員通路は全部警官を配置するし、わたしもうちっちーの中に入って警戒するから、犯人は逃げられないよ」
ルビィ「三津シーって一般の出入り口は一つしか無い施設だから、なんか腑に落ちないなぁ」
ルビィ「……身代金の運搬役は?」
曜「犯人から、運搬役として善子ちゃんが指名された」
曜「恋アクPVのときの飼育員の服を着た善子ちゃんに,、現金のトランクを持たせて、イルカ像の前に立たせろ、って」
ルビィ「PVで、善子ちゃんがソロパートで踊っていたところ……だよね」
曜「そう、まぁそんーなことはきにしないしないで♪、のところだよ」 ルビィ「曜さん、県警に応援を要請して、犯人が身代金を奪う方法がわかったから」
曜「え?だってどう考えても受け取りに来た時点で袋の鼠だよ」
ルビィ「そうならない方法があるんだよ」
曜「ルビィちゃんは、犯人がどうやって身代金を受け取るつもりだと推測したのでありましょうか」 しばらくレスが無いので予想してみるか
イルカオブジェの場所から身代金を海に投げてもらってそのままスタコラサッサ(海上)って感じかな >>108
正解です
曜「県警から人を呼んでもみとシーのなかには入りきらないよ」
ルビィ「違うよ、高速艇を近くに待機させておいて、できたら外海に海保の船も、念のためにヘリも飛ばして」
ルビィ「みとシーは海に面した水族館だよ」
ルビィ「そして、受け渡し場所のイルカ像のあたりは駿河湾の展望スポットだから」
曜「そうか、善子ちゃんにトランクを海に投げ込ませて船で回収するつもりなんだ」
ルビィ「だから、水に浮くジュラルミンのトランクに身代金を入れるよう指定したんだよ」
ルビィ「船外機付けたゴムボートかジェットスキーみたいな足の速い船でそのトランクを回収」
ルビィ「そして、追っ手を振りきってから上陸するなり外洋船に乗り継ぐなりするプランだと思う」
曜「それでわかったよ、通常営業しろ、というのは犯人が園内に現れると思わせるための誘導だったのか」
ルビィ「そういうことだね」
曜「せっかくうちっちーの練習をしたのに(´・ω・`)」 >>80
77だけど旅に出てて今見た
早く見つけて欲しいことの理由?ストーリーが欲しかったな
あと他の場所で殺害されたにせよ
いくら顔見知りでも拳銃出されたら慌てるんじゃないか?
こみかめ狙い撃ちできるのかな?その辺の細かな描写も欲しいなと思った
俺の推理が外れてアラ探ししてるんじゃ
ないぞ〜 >>111
いやいや
ダメ出しもありがたいです
とうしても答えありきの組み立てになりがちなので
ストーリー不要って人もいるかもね
自分はあると嬉しい派だから書いてるだけよ トリックの作り方、って本をちらっと読んだことがあるから参考までに置いておく。
@キーを決める。(例:ゲームの筐体)
Aキーの要素を変える。(例:普通はタイトル画面→デモ画面→ハイスコア画面→タイトル画面とループするはずが、タイトル画面で静止している)
Bキーがその状態になる条件を考える。(例:コインが投入されている)
Cそこに至るストーリーを考える。(例:手に余るコインを筐体に投入して隠蔽したのだ!)
これを応用したり組み合わせたりしていくのがプロセスとして一つあるんだって。
おれも頭が悪い一族で自分では思い付かなかったので内容は借りたけど、参考になればと思う 問題:
警察官「こら! この道何キロ制限だと思ってるの!」
鞠莉「わっつ!? マリーは違反なんてしてないわよ! 誤計測じゃないの!?」
鞠莉ちゃんは免許剥奪されてしまいました。どうしてでしょう?
答え:
鞠莉ちゃんは時速60キロメートル制限の道を時速60マイルで走ってしまったから
という問題を>>116に当てはめると
キー:
速度制限標識の単位
キーの要素を変える:
日本はキロメートル表示だがアメリカはマイル表示
(どちらも単位は表記されない)
キーがその状態になる条件:
アメリカ人がアメリカ車を運転している
そこに至るストーリー:
鞠莉ちゃんはイタリア系アメリカ人だから誤解しても仕方ないね(?)
こんな感じなんだろうか
違ったらごめんなさい
あと、タネ明かししたときに解答者が納得しやすいようなヒントを問題に埋め込むのは大切だと思う
この例だと警察官に「何"キロ"制限」と発言させてる >>116
>>117
はぇ〜参考になる、ありがとう 自分の書いたものが教材になっているというのは
なんとも面映ゆいものだ 名探偵ルビィ「美渡さんが行方不明?」曜警部「美渡ねぇがしいたけの散歩中に失踪してもう10日……」 曜警部「残念な知らせだけど、美渡ねぇを殺して山に埋めたっていう犯人が自首してきた」
曜警部「供述があやふやだったから、念のため、犯人が美渡ねぇを埋めたって供述してる山を警察犬を使って捜索したんだ」
ルビィ「どうだったの?」
曜警部「警察犬が美渡ねぇの匂いを嗅ぎあてたようだったから、そこを掘った」
曜警部「……でも、出てきたのは惨殺されたしいたけの死体だった」
ルビィ「いつもは美渡さんがしいたけちゃんの散歩をしてたんだよね」
曜警部「うん、だから、美渡ねぇのにおいにしいたけのが混ざってて、警察犬は、しいたけのにおいの方に反応したんだろう、って結論になった」
ルビィ「じゃあ美渡さんは、まだ?」
曜警部「うん、行方不明のままだよ。美渡ねぇは生死不明なのだから、殺人での立件はできない」
ルビィ「その、自称犯人はどうなるの?」
曜警部「虚偽の自首については、初犯だし不起訴か執行猶予になるだろうね」
曜警部「しいたけ殺しで立件できたとしても、初犯だから罰金刑だとおもう」
曜警部「美渡ねぇ、県警を通じて周辺の警察署にも応援を頼んで探してるのに……一体どこを探せばいいんだろう」 ルビィ「まだ探していないところがあるよ」
曜警部「天城とか修善寺とか、西伊豆一帯の警察署が動いてるんだよ、内浦の漁協にも応援を頼んでる」
曜警部「果南ちゃんからダイビングショップの同業者に声をかけてもらって、海の中でも探してる」
曜警部「この辺に探していない場所なんてもうないよ」
ルビィ「いや、まだ探していない場所……いや、ぜったいに探さない場所がひとつだけある」
ルビィ「美渡さんは、そこにいるはず……でも、そこにいてほしくない、そうすれば生きてる可能性があるから」
曜警部「ルビィちゃんは、美渡ねぇをどこで探してみろと言ったのでありましょうか」 解答編は朝に上げます
第四の出題者はまだかなーチラッチラッ >>124,129
正解です
-----
ルビィ「しいたけちゃんが埋められてた場所、もう一度、もっと深く掘ってみて」
ルビィ「美渡さんが埋められてるとすれば、しいたけちゃんの更に下だと思う」
曜「どういうこと?」
ルビィ「大型犬のしいたけちゃんを殺して、わざわざ山の中に埋めるってものすごく大変だよね」
曜「たしかに、しいたけは証言できないんだから、放しちゃう方が手間がかからない」
曜「言われてみれば、しいたけを殺して埋める理由がないなぁ」
ルビィ「そんな手間をかける理由があるとすれば、美渡さんの死体を隠すためだよ」
ルビィ「警察犬が反応した場所を掘ったら、しいたけちゃんが出てきた」
ルビィ「普通ならそこでおしまい、それ以上は掘り返さないよね」
曜「うん、しいたけを引き上げてから埋め戻して、そのときの捜索は終了したよ」
ルビィ「そして、今後は警察犬が反応しても二度と掘り返さない」
ルビィ「美渡さんの匂いに気が付いて知らせてくれてても、みんなしいたけのにおいが残ってるせいだと思っちゃうから」 名探偵ルビィ「果南ちゃんと鞠莉ちゃんが心中……?」曜警部「うん、今朝、発見された」 ルビィ「行方不明になって3日目に、そんな見つかり方をするなんて……」
曜「捜索にて出た県警の巡視艇が、海を漂っている二人の遺体を発見した」
曜「検視では、行方不明になった直後に入水したんだろうという見立てだよ」
ルビィ「……遺書はあったの?」
曜「鞠莉ちゃんの部屋にあったPCのワープロソフトに、二人の連名で入力されてた」
『今離れたら二度と一緒に居られないから、ずっと二人で一緒にいられる場所に行きます』
曜「司法解剖で、肺の中の海水は、内浦の海の水だった」
ルビィ「発見時の状況、教えて」
曜「うん、手首を重ねるようにロープで、もやい結びして、二人が離れないようにしてた」
曜「果南ちゃんの右手首と、鞠莉ちゃんの左手首をしっかり結びつけてたよ」
、
曜「……結び方まで果南ちゃんらしいよね」
ルビィ「海で生きる人なら、誰でもできる結び方か……なんで、海で生きずに海で死んじゃったンだろう」 そう思ったところで、わたしの中に、ただ二人の死を悼むのとは違う感情がわき上がった
ルビィ「……多分、果南ちゃんと鞠莉ちゃんは、自分の意志で心中したわけじゃない」
それは、心中を装った犯人への、怒りだ
曜「やりきれない気持ちは分かるけど、なんでもかんでも事件にすればいいわけじゃ」
ルビィ「根拠ならあるんだよ!発見時の状況を聞いた上で言ってるんだ!」
曜「たしかに、ルビィちゃんの言う通りにこの一件は、心中を艤装した殺人事件であったことが判明したんだ」
曜「ルビィちゃんは、なぜ二人が心中でなく他殺だと言ったのでありましょうか」 やり方知ってれば片手でもできるだろうし鞠莉の手もあるからなあ
でも普通右利きだったら左手を結ぶだろうけど もやい結びって一方方向への負荷なら強いけど多方向に力がかかるときは結構簡単に解ける
海に入ったあと二人の腕が常にピッタリくっついて漂うなんて考えられないし、海をよく知ってる果南がずっと一緒にいたいと思ってもやい結びを使うのはおかしい
こんなところかなん? >>139
正解です
解答編
-----
ルビィ「わたしは、二人が別々に殺されてから、犯人に心中として偽装された、って見てる」
曜「根拠があるんだよね?」
ルビィ「二つ、疑問点があって、心中って思えないんだ」
ルビィ「曜さん、確認するけど、手首を重ねるように、っていうのは、手を繋いでいなかっったっていうこと?」
曜「わたしも発見された二人を見たけど、手を繋いでた感じじゃなかった、手首を重ねてそこを縛ってた」
ルビィ「果南ちゃんと鞠莉ちゃんが自分の意志で死んだなら、どうしてそのときに手を繋いだ上で、手首を縛らなかったのか、これが一つ目の疑問」
曜「でも、手を繋いでいても、死後、離れるかもしれない」
ルビィ「それでも、手を繋いで縛っていれば、死後、手がゆるんでも。繋いでいたってわかるような状態になっていたんじゃない?」
ルビィ「つまり、手首だけ縛って繋いだのは、犯人に、手を繋がせるという発想がなかったから」
ルビィ「次に、二人が自分の意志で手首を縛ったのなら、果南ちゃんはもやい結びはぜったいに選ばないはず、これが二つ目の疑問
曜「もやい結びって、慣れたら片手でも結べるから、それにしたんじゃないの?」
ルビィ「たしかに、もやい結びって、海で生活してる人なら誰でもできる結び方だし、慣れた人なら片手でもできるよ」
ルビィ「そして、真っ直ぐ引っ張ってもほどけないから、船を係留するときにも使う、でも」
曜「……そうか、いろんな方向から同時に力がかかると、わりと簡単にほどける、だね」
曜「子供の頃、パパから教わったのを思い出したよ」
ルビィ「海で流されたら、波を受けていろんな方向に力がかかる、鞠莉ちゃんと離れたくないなら、ぜったい選ばない結び方だよ」
曜「半可通の犯人が一番簡単でそれらしいロープワークを選んだから、もやい結びになったってところか……」
ルビィ「そのうえ、ほどけやすいもやい結びが、発見時にまだしっかり結びついていた、ということは、二人は発見直前に海に遺棄された可能性すらある」
ルビィ「穿った見方をしちゃうと、犯人にとって二人を見つけて欲しいタイミングで遺棄したんじゃないかとすら、思えてならないんだ……」 みんな物知りだなぁ
もやい結びがどんなんだかもわからないわ おつ
正解すると嬉しいね〜
昔小説に出てきて分かんなかったからググったわ
知識はどういうところで役に立つかわからんし話のネタにもなるから積極的に知っていこう!
チャンスの前髪離さないでいこう! 今まで3人かな?出題者の方たち乙です
もっと続けてほしいなー…… いまはネタ切れ、すまん
というわけで第4の出題者を待つ 俺の薄っぺらい知識をフル解放して考えようとするじゃん?
ホントにそうなるの?
でダメだコリャってなっちゃう
難しい ある程度は押し切らないと
プロじゃないんだから本気で辻褄合わせなくても大丈夫よ 答え考えるのは楽しいが問題考えるのは難しいな
今までの人たちは上手く作ってたけど ネタはいくつか出てきたけどラブライブ要素の上に乗せるのが
また難しい 名探偵ルビィ「激安の殿堂で警察官が殺された?」曜警部「また新人のかわいい子であります……」グスン ヴォクシー「」ドゥンドゥンドゥンドゥン!
曜「あ、来た来た」
ガチャ
果南「お待たせ。先に言っておくけど私じゃないよ」
ルビィ「乗せてくれてありがとうございます」ペコリ
果南「何の何の。それで……また警察官が殺されたんだって?」
曜「そうなんだ。被害者は国木田巡査……」スッ
果南「……」
ルビィ「知り合いですか?」
果南「いや、知らない子だね。何か顔見てるとムカムカしてくるけど」
曜「状況はこうだよ。まず花丸ちゃんは、巡回中にこのお店、ドゥンキホーテに立ち寄った」
曜「店内の物色に夢中になっていた花丸ちゃんは、背後から近づいてくる別の女に気がつかなかった!」
ルビィ「それでドゥンキ(鈍器)で頭をガツン! ってわけだね」
曜「うん……。真面目で将来有望な子だったのに……」
ルビィ「確かに……この顔、この身長でこのサイズ、有望すぎて人に恨まれても不思議じゃないよね」
果南「私から見てもデカいね」
曜「犯行当時、店内には他にお客さんがいなかったんだ。そして犯行は防犯カメラの死角で行なわれている」
ルビィ「となると店員さんかな?」
曜「私もそう考えて店内にいた三人を連れてきました。こっち来て」クイ
店員千歌「私じゃないよぉ!」プンスカ
店員ダイヤ「おやめなさい。まだ私たちと決まったわけではありませんわ」
店長鞠莉「そうよ。ウチの店内は狭くて入り組んでるもの、どこかに犯人が隠れているかもしれないわ」
曜「従業員用も含め、すべての入口の防犯カメラを確認しました。驚くべきことに、何と早朝に三人が入店して以降、花丸ちゃんが入店するまで『ただの一人も』出入りがなかったんです」
ルビィ「ほとんど密室ってわけだね」
果南「よく潰れないなぁ」
千歌「もう戻ってもいいですか? 休憩時間中なんですけど」イライラ
鞠莉「そうね。ちかっちは戻っていいわ。あとは店長のマリーが引き受ける」
曜「あっ、待って。念の為に所持品検査をさせてもらえるかな」
千歌「えぇ? まあ、いいけど……」 ……
千歌「はぁ、はぁ……♡」ゼェゼェ
ダイヤ「だ、大丈夫ですか千歌さん」
曜「続いてお二人にも」鞠莉「もう済んだわよ」
曜「ちっ……」
ルビィ「こほん。曜さんがお楽しみの間に、二人とも検査しておきました」
果南「よくこんな奴に刑事が務まるなオイ」
曜「状況をまとめますね。三人とも凶器は持っていない、かつ店内からも凶器らしきものは見つかりませんでした」
鞠莉「オフコース♡ ちゃーんと調べてよね? どこにもそんなものはナッシングでーす!」
ダイヤ「ええ。店内は狭くて入り組んでいますからね。よく探していただいて構いませんよ」
果南「狭くて入り組んでるからお客が来ないんじゃあ……」ハァ
ルビィ「それでは、私たちは帰ります。あ、高海千歌さんは署までご同行願いますね」
千歌「えぇ!?」ガーン
曜「行こうか」クイ
千歌「鞠莉ちゃんダイヤちゃん! 助けてぇーー!!」
翌日、三人とも逮捕されました。何故でしょう? >曜「店内の物色に夢中になっていた花丸ちゃんは、背後から近づいてくる別の女に気がつかなかった!」 補足
逮捕された三人は店員の三人です
ルビィちゃんたちではありません 凶器がヒントなのかな?
店にあって一見それっぽくないものとか 単純に三人以外が出入りしてないなら犯人は店員で間違いないんだけど裏付けがなあ
狭い店内を店員に案内してもらって気を取られた所で後ろから殴られた…うーん 人間は一人も出てないけど動物は?
しいたけに鈍器を持っていくように仕込むとか 犯行時他にお客さんがいなかった
花丸ちゃんが入店するまで出入りがなかった
なのに鞠莉の店内に犯人が隠れてる発言は怪しいのかなと思ったけど
花丸ちゃん入店から犯行までの客の出入りは明言されてないからわからんな 店内は狭くて入り組んでる…
店内の中にはバックヤードも含まれてる?
凶器はそっちとか? 寝ちゃってました
大した問題でもないのに引っ張ってごめんなさい 曜「いい加減に吐いてもらえると助かるんですがね」
ダイヤ「何のことでしょう? 鞠莉さん分かります??」
鞠莉「さーっぱり分からないわね。そろそろ帰らせてもらえない? お店をオープンしないと」
コンコン ガチャ
ルビィ「曜さん! 見つかりました!」
曜「本当!? やったぁ!」
ダイヤ「何てことですの……」ボソッ
鞠莉「オーマイガー……」
果南「入って」クイ
千歌「ごめんなさい……♡ 本当のことを言わないと死ぬまでコチョコチョをやめないって夜通しくすぐられて……♡♡」ガクガク
ダイヤ「千歌さん!? こっ、こんな捜査違法ですわ! 訴えますわよ!!」ガタッ
曜「麻薬取締法違反の疑いで三人とも逮捕します。異論はありませんか?」
鞠莉「ないわ」ハァ
ダイヤ「鞠莉さん!」
鞠莉「元はと言えばあんな場所に店を出したのが間違いだったの……。ちっとも儲からないから、せめて赤字だけは避けようと……麻薬密造、密売に手を染めた」
鞠莉「地下室でやれば絶対にバレないと思ったわ。だって入り口は知っている人じゃなきゃ絶対に分からないもの」
果南「それであの狭くて入り組んだレイアウトに……」
千歌「ごめんなさい……。千歌がダジャレさえ言わなければこんなことには」グスッ
鞠莉「そうね……。せめてあなたは巻き込むべきじゃなかったわ。今は後悔してる……」 というわけで正解は「違法な商売をしていたから」でした!
殺人容疑ではないところがポイントです。
全くお客さんが来ていないのに潰れないのは、店頭での売上に頼っていないということです。
例えばタバコ屋は店頭での売上などほとんどありませんが、たくさんの自動販売機での売上でそこらのサラリーマンよりも儲けています。
それに、殺人の証拠は見つからなくても他の容疑でとりあえず逮捕してから調べるのはよくある手法ですよね。
花丸『この下、何があるずら?』コンコン
千歌『あーそれはね? 地下室なのだ! 千歌だけに!』ゴッ!!
くだらなくてごめんなさい。 なるほど、よく潰れないねってのがヒントになってたのか >>167
モヤモヤする
出題からこれはわからんわ おつ
確かに答えやヒントは書いてあるけどその発想には至らなかったわ〜
ウミガメのスープや亀夫君問題みたいな質問形式のほうが向いてる問題かも? ウミガメのスープは楽しそうだけど、実声の方が向いてるからできんな 回答者を騙そうとしすぎました
推理というより水平思考に近いですね くそ〜既に仏になっているのが確定しているから、狭くて入り組んだ店内の地下室からお薬投与されながら将来有望なものを有効活用(意味深)されている花丸巡査が発見されることはないのかドゥンキに巡回にいってから消息不明ならまだ可能性が……ないか 名探偵ルビィ「内浦で麻薬の取引?」曜警部「タレコミがあったであります」 ルビィ「草木も眠る丑三つ時だね、曜さん」
曜「タレコミだとこのオフシーズンの海の家で取引があるらしいんだけど」
曜「内浦警察を総動員した大捕物だよ、梨子ちゃんも突入班で待機してる」
ドドドドドドド
ルビィ「時間通り、やっぱり海から来たね」
曜「なるほど、沖の船からゴムボートで運んできたか」
ルビィ「海の家の中から取引相手が出てきた」
曜「警官隊は合図有るまで待機、梨子ちゃん、突入班の準備は?」トランシーバ
梨子『いつでもいけるわ』トランシーバ
曜「あと、現場の会話ならここからでも、ガンマイクで拾ってるから聞こえる」
善子『時間通り来るとはいい心がけね』 ルビィ「え?取引相手って善子ちゃんなの?」
曜「いつものブラウスにスカートにニーソなんだけど、本当に麻薬取引?」
『金はあるんだろうな』
善子『現金でこの通り、こんななりでもあんたの客よ』
『よし、じゃあ金とブツとを交換だ、同時にな』
善子『あんたらが金を確認している間に、こっちも純度を見させてもらうわ』
曜『善子ちゃん、何をやってるんだろう」
ルビィ「試薬で麻薬の純度を調べてるんだと思う」
『ブツの具合を見るのに試薬か?ペロってなめりゃわかるだろうが』
善子『ねえ、あんた、この商売を長くやっていくコツを知ってる?』
『さぁな』
善子『味見も含めて、自分だけはヤクをやらないことよ』
『はは、そりゃカシコイこった』
善子『純度もバッチリね、いい取引だったわ』
『ああ、あんたの金払いの良さはボスに報告しておく、次はもっといい取引ができるだろうぜ』 曜「頃合いだね……梨子ちゃん、警官隊を突入させて、行くよルビィちゃん」
ルビィ「ルビィは私立探偵だから逮捕権がないし、ここで見てるよ」
梨子『警察だ、全員手を上げろ』
『ふざけんなこの野郎』
善子『ちょっと何してくれるのよ』
ガッシポカ
梨子『確保ーーーーーーー!』
曜『2時15分、麻薬取締法違反の現行犯で逮捕!』ガチャリ
ルビィ「無事に全員逮捕できたね」
曜「梨子ちゃん、善子ちゃんの身体検査中であります」
梨子「スカートの下に、レッグホルスターで銃を持っていたわ」
曜「じゃあ善子ちゃんは銃刀法違反の現行犯も追加で」
こうして、この夜の大捕物は、無事に終わったと思われたのですが…… 曜「署長賞の金一封で、ルビィちゃんにプリンでもアイスでもおごってあげるであります」
ルビィ「警察の金一封って、プリンやアイスをおごれるぐらいしかでないもんね」
大捕物の翌日、そんな会話を曜さんとしながら歩いていると
「堕天龍鳳凰縛」
後ろから、誰かに関節を極められて
善子「ルビィ、大事な取引を邪魔してくれたお礼参りに来たわ」
ルビィ「善子ちゃん、どうして?」
曜「麻薬取締法と銃刀法のダブル現行犯なのになんで釈放されてるでありますか」
善子「そうね、その理由を問題にしましょうか」
ルビィ「あ、それってまさか」
善子「ルビィは判ったようだけど、まだ黙ってなさい、それと、この堕天使には弁護士など必要ないし、だから使ってもいないわ」
善子「堕天使ヨハネは、いかにして自由の翼を手に入れ、内浦警察の留置場から華麗に羽ばたいたか、答えてみなさい」 確かに調べてみたら、おとり操作で麻薬取引の購入者のフリするのは違法らしいな 麻薬取締官には麻薬の購入および所持、そして拳銃の携帯が認められているから
入れ墨(ボディーペイントかも?)バリバリの取締官もいるってテレビで見たことある 警察官のおとり捜査は違法だが、麻取のおとり捜査は合法
拳銃所持も認められている
多数ある司法警察職員の中でも一番権限が多いのが麻取 >>182,183
正解です
解答編
善子「じゃあ、ちょっとお話ししたいからその路地裏に入ってもらえるかしら、貴女たちと仲良くしてるように見られたくないから」
曜「ルビィちゃんを四の字固めしたまま歩くとか器用だね」
善子「堕天龍鳳凰縛では普通のことよ」
ルビィ「善子ちゃんは、曜さんと同じくで、司法警察員なんだよね」
善子「あたり、それとヨハネよ」
曜「え?……おとり捜査も麻薬の購入所持も、違法なのは常識だよ」
善子「それは曜が一般警察職員(警察官)だから」
ルビィ「善子ちゃん、わたしからネタばらししていい?」
ルビィ「善子ちゃんの所属は厚生労働省、東海北陸地方厚生局の麻薬取締部かな?」
善子「それもあたり、他言無用よ」
曜「えーーーー?それって、麻薬取締官だよね……本物は初めて見た」
ルビィ「麻薬取締官は日本全国で400人ぐらいしかいないから、すごいレアキャラだよ」
善子「レアキャラ言うな、身分証はこの通り」堕天龍鳳凰縛解除
ルビィ「日本の司法警察員の中で、麻薬取締官だけは、法律でおとり捜査が許されてるし、厚生労働大臣の許可のもと、麻薬の購入や所持ができる」
善子「でないと、表に出ない密売組織への潜入をしたり、証拠品を持って帰ったりできないでしょ」
善子「そのために、服務規程として、長髪や私服での勤務が許されてる、こんなファッションでもオーケーなのよ」スカートツマミ
曜「それって、アメリカの警察のバイス(風俗取締課)に近いね」
ルビィ「薬物以外の犯罪は警察権が及ばないけれど、曜さんたちよりも、捜査の自由道が高いんだよね」
善子「危険度も高いけどね、だから捜査活動において、銃の所持も許可される」スカートチラリ
善子「でも、ドラマのマイアミバイスみたいな派手さなんてないのよ」
曜「ところで、どうして大人しく逮捕されたの?身分証だって身体検査で出てくるはずなのに」
善子「苦労して金払いのいい麻薬ディーラー、っていうカバーを作ったのよ、捨てるには惜しいわ」
善子「リリーは協力者だから、銃の所持をまわりに知らせることで、あの場で身分証に注意が行かないようにしてもらったの」
善子「洋上の、麻薬を運んできた船から見られてる可能性があったから、そのまま売人と一緒に逮捕されたってわけ」 >>184
勉強になったわ
警察との連携みたいなものは無いのかな?
独自に捜査してる計画が警察のせいで台無しにとかありそう おつおつ
善子ちゃん公安とかも好きそう
> スカートチラリ
えっっっっ 実際には麻薬取締官は警察と連携しているらしいです
麻薬取締官を間違えて逮捕して、おとり捜査や潜入捜査を
台無しにする、というのは刑事ドラマの定番のひとつなので、
今回はその路線にしました 名探偵ルビィ「千の顔を持つ?」曜警部「変装の名人であります」 その日の朝、私たちは応援に行った土肥から内浦への帰路にあった
海沿いの道を、曜さんの車で、なんの成果もなく内浦に戻るところだ
ルビィ「土肥まで応援に行ってあの窃盗犯を取り逃がすとは……」ゲンナリ
曜「同一犯とわかってるだけで、、被害総額はそろそろ10億だってさ」ゲンナリ
ルビィ「盗むものも、高価な装飾品や宝石を選りすぐって、文字通り身体ひとつで逃げる、か」ゲンナリ
曜「その場にあるものを使って変装して逃げることまでは判ってるんだけどね」ゲンナリ
ルビィ「朝の海が無駄にまぶしい……」
オーイオーイ
ルビィ「曜さん止めて、道ばたで手を振っている人がいた」
曜「了解であります」
カツカツカツカツカツ
ルビィ「あ、こっちに走ってきた」
曜「内浦警察の渡辺ですが、どうされたでありますか?」
絵里「絢瀬絵里といいます、助かったわ」
絵里「自転車のタイヤがパンクしちゃったのよ」
曜「それはお困りでしょう」
ルビィ「あのロードバイクに乗ってたんですね」
曜「サイクルジャージとパンツがまぶしいでありますな、上から下までバッチリであります」
ルビィ「曜さん、それはいいから、サイクリングですか?」
絵里「ええ、下田から沼津まで、伊豆半島の西側を走ってたの」
ルビィ「ねぇ、曜さん、懇意にしてる店まで送ってあげようよ」
曜「え?あ、うん、ルビィちゃんがそういうなら」
ルビィ「こういうとき、便宜を図ってくれる店がありますので、そこまでお送りします、後ろに乗ってください」
絵里「助かるわ、でも、自転車はどうしよう」
曜「フレームに輪行袋がくくりつけてありますね、それに入れて、ラゲッジスペースに積めばいいですよ」
絵里「それもお願いできるかしら」
曜「まかせてください、タイヤ外して、袋詰めして、早いでしょう」ドヤァ
絵里「ありがとう、なにからなにまで」ウフフ
ルビィ「じゃあ、後部座席に乗ってくださいね」 ルビィ「お店に電話しておきますね」PiPoPa
ルビィ「あ、梨子さん? いまからお客様をお連れするから、受け入れ準備お願いしていいですか」
梨子『了解、いつもどおり配置しておくわ』
ルビィと曜さんとのあいだで、懇意の店とは、内浦警察署のことを指す符丁です
つまり、懇意の店にお連れする、ということは、不審者を警察署に連れて行くということなのですが
わたしが、絢瀬絵里と名乗った彼女を不審に思ったのはなぜでしょうか 盗んだ(ロード)バイクで走り出してたから
高いやつは100万超えるみたいだし
パーツ単位で売れば足もつかないかと 下田から沼津までの距離のサイクリングでパンク修理を用意してない←かなり怪しい
サイクルジャージやパンツや輪行袋まで持ってるのにパンク(ry←さらに怪しい
輪行袋を持ってるのに他人に入れさせる←怪しい
初心者が気合だけ入れて最初から装備だけ整えたとか他の可能性もなくはないけど物凄く怪しいわな 解答は午前0時以降に出します
朝に鳴ったらスマン
2分間ミステリーの重版がかったので挑戦してみたら
解けなかった問題が結構あったorz >>193
正解です
解答編
絵里「あら、もしかして、内浦警察署に向かってるのかしら」ウフフ
ルビィ「なんだ、気付きましたか」
ルビィ「曜さんが最初に警察官だと名乗らなければ、この車を奪うつもりでいたんじゃありませんか?」
絵里「そうね、そこの刑事さん一人なら、この車をいただいていたはずよ」
絵里「でも、かしこい探偵さんに敬意を表して、警察署までは行ってあげるわ」
絵里「……参考まで、どこが怪しかったのか教えてくれる?」
ルビィ「ロードバイクの知識はあるようですが、知識しか無いのがバレバレでした」
絵里「たとえばどんなところ?」ウフフ
ルビィ「曜さんが車を駐めたとき、貴女は車まで走ってきた、まずこれに違和感がありました」
ルビィ「ロードバイク用のシューズは、ビンディングペダルに固定するために、前の方にクリート(固定金具)が剥き出しで付いています」
ルビィ「なので、そういう靴を履いているときは、クリートが地面で削れないように、かかとだけでペンギンみたいに歩くんです」
ルビィ「クリートを保護するカバーもあるんですが、足音から、貴女はそれをつけていなかった」
絵里「次から参考にするわ」ウフフ
ルビィ「ほかにも、長距離の一人サイクリングなのに、自分でパンク修理ができない様子だったこと」
ルビィ「ローディーならバイクと言うべきところを自転車と連呼していたことなどもありますが」
ルビィ「決定的だったのは、曜さんに自転車を触らせたところです」
ルビィ「バイクを分解して輪行袋に入れるような作業は、オーナーがやることであって、他人にはやらせません」
ルビィ「下田から沼津までの長距離走るなら、それくらい自分でできるはずだし、自分でやろうとするはずですから」
曜「え?そういうことだったのでありますか」ガーン
ルビィ「ついでに言うと、そのサイクルジャージの下でも、宝石のように小さいものなら隠せますよね」
絵里「なんだ、そこまでバレてたのね」
ルビィ「いまのはかまをかけたんですが、当たっていたようですね」
曜「書で色々聞かせてもらうでありますよ」ドヤァ
ルビィ「曜さん、鼻の下伸ばしてたけど、なんでこの人が怪しいのか、気が付いてなかったですよね」
曜「面目ないであります(´・ω・`)」 おつおつ
言われてみれば自転車乗りの人の靴はペダルに固定するやつでしたね
絵里「さっ、いいわよ♡ どこでも好きなように調べて?♡」
曜「あっ……本当にいいでありますか? 本当に??」ドキドキ
絵里「早くぅ♡」ムギュー
曜「ふぇあ……」バタン
ルビィ「谷間に睡眠薬……。ベタすぎるビィ」
絵里「ふふっ♡ さーて、あなたは拳銃も持っていないし大して強くもなさそうね? どうする??」
簡単に形勢逆転されそうなのが辛い 金具がついてるの知らなかった……
そりゃ確かに歩き方変えないと変だ 名探偵ルビィ「お姉ちゃんに届いたプレゼント」曜警部「きれいなお花であります」 ルビィ「ルビィのお姉ちゃん、黒澤ダイヤは、黒澤ホールディングスの子会社のひとつ、黒澤水産の社長をしています」
曜「ルビィちゃん、誰に説明している出ありますか?」
ルビィ「黒澤グループって典型的な同族経営なので、親戚同士でいろいろあったりします」
ルビィ「わたしはそういうのが嫌になって、フリーのライターをしながら私立探偵みたいなことをしています」
曜「浅○光彦みたいな設定でありますな」
ルビィ「曜さん、設定って言わないでよ」
ルビィ「昨日、お姉ちゃんのオフィス宛に、大きな鉢植えの花が届いたらしいんだ」
曜「社長さん宛に鉢植え?」
ルビィ「うん、こんな匿名のメッセージが付いていたんだって」
『愛を込めて、貴女のイメージカラーのオリエンタル・ポピーを贈ります』
曜「歯が浮くような台詞だね」
ルビィ「黒澤本家の跡継ぎ娘だから、お姉ちゃんに取り入ろうって人も多いみたい」
曜「匿名なのはシャイなのか計算なのか……」ところでダイヤさんのイメージカラーって何だっけ」
ルビィ「赤だよ、アイドルグループに入ったときのイメージカラー、っていう診断をしたら、赤だったんだって」
曜「またよく分らない診断だねぇ」
ルビィ「同じ診断だとルビィはホットピンクだったよ……あ、インスタの更新通知だ」
ルビィ「お姉ちゃん、インスタグラムにもらった花の画像をあげてる」
曜「どんな花なんだろう、見せて見せて」
ルビィ・曜「……これって」 わたしと曜さんは、慌てて黒澤水産の本社に向かいました
状況を考えると、麻薬取締官の善子ちゃんにも連絡しておいた方がよさそうです
わたしたちは、なぜそうしたのでしょうか オリエンタルポピー、つまりオニゲシと日本では禁止されているハカマオニゲシは酷似しているが、花の色が赤色なのはハカマオニゲシなので
(オニゲシでも人工的に作られたものは赤色の花になるものもあるが) >>203,204
正解です
解答編
曜「内浦警察のものです、緊急の要件で社長にお会いしたい」アッコマリマスーアポイントガナイカタハ
ダイヤ「あら、曜さんにルビィ、そんなに慌ててどうしたの?」
ダイヤ「ルビィ、もしかしてようやく、探偵ごっこをおしまいにして黒澤グループで正業に就く気になったのかしら」クスクス
ルビィ「お姉ちゃん、インスタに載せてたお花、見せて!」
ダイヤ「そんなことのために来たの?」
曜「自分から説明するであります」
曜「この花は、栽培が許可されているオリエンタル・ポピー(オニゲシ)ということですね」
ダイヤ「ええ、メッセージカードにはオリエンタル・ポピーと書いてあったわ」
曜「外見的特徴から、麻薬及び向精神薬取締法で規制の対象となる、近縁種のハカマオニゲシである可能性があります」
曜「オニゲシとハカマオニゲシの見た目はそっくりなんですが、ハカマオニゲシの方は、花の色が真紅という特徴があるんですよ」
ダイヤ「……花の鉢ならその窓際に置いているわ、花屋さんが届けてくれたままよ」
曜「どこの花屋かわかりますか?」
ダイヤ「受付の記録で分かると思うわ」
ルビィ「うーん、花の色でもしかしてと思ったんだけど、ルビィでは区別できないよ」
ルビィ「善子ちゃんにもインスタ見てもらったんだけど、オニゲシの園芸品種で赤い花なのもあるって」
ルビィ「それに、オニゲシにもハカマ(苞葉)があるから、画像だけじゃ判断できないってLINEで」
善子『わかんないんだったら素直に専門家に見てもらいなさい』LINE
曜「……ダイヤさん、この花、鑑定のために預からせていただいていいですか」
ダイヤ「かまわないわ、贈り主も判らないし」
曜「ルビィちゃん、梨子ちゃんに電話してこの花の回収の手配をおねがい」
曜「わたしはその間に受付で、配達の記録と防犯カメラの映像をコピーしてくる」 善子「ダイヤのところに届いた花が、ハカマオニゲシだったって、こっち(東海北陸地方厚生局麻薬取締課)にも情報が来たわよ」
善子「で、花を持ち込んだ花屋は?」
曜「近隣に該当する花屋もなければ、防犯カメラに残っていた外見の従業員を使ってる花屋もなかったよ」
善子「ハカマオニゲシを、赤いオリエンタル・ポピーとしてホームセンターとかで販売してしまう事例は時々あるわ」
善子「でも、鉢植えを売っているような花屋が、その見分けが付かないというのもおかしいわね、そして、該当する花屋はなし、と」
ルビィ「お姉ちゃんに取り入るためのプレゼントというよりも、お姉ちゃんに麻薬所持のスキャンダルを起こすため、というのは」
善子「陰謀論が過ぎるわ、現時点ではね」
善子「ところで、ルビィはともかく曜はよくハカマオニゲシかもしれないって気が付いたわね、以外だわ」
曜「巡査の頃の街頭パトロールには、自生したり庭に植えてあったりする規制対象のほうののケシを探すっていう仕事もあってね」
曜「だから、交番勤務の巡査は、ケシの種類の見分けが付くように研修を受けるんだよ」
補足
善子「ケシからはモルヒネが採取できるので、あへん取締法の規制を受けるんだけれど」
善子「ハカマオニゲシから採取できるのはモルヒネと化学組成が似た別の毒物なので、麻薬及び向精神薬取締法で規制を受けるの」
善子「あと、海外ではケシやハカマオニゲシも園芸品種として許されていることがあるけれど、日本では薬物が採取できるものは、原則で栽培禁止だからね」
善子「ケシの仲間は繁殖力が強くて、そこらで自生しているのも珍しくないわ」
善子「なので、リトルデーモンのみんなが疑わしい花を見つけたときは、保健所や警察に連絡しなさい」 名探偵ルビィ「沈没船のお宝?」曜警部「大判小判がざっくざくであります」 曜「千歌ちゃんに話したいことがあるって呼ばれちゃってさ、これから十千万に行くんだ」テレテレ
ルビィ「曜さん、千香さんのお願いなら何でも聞いちゃうよね」ゲンナリ
ルビィ「将来的に、若女将の事件簿サスペンス設定になっちゃうのかな」
曜「それ、事件解決するの私じゃなくて千歌ちゃんになっちゃうよね」
千歌「曜ちゃん、忙しいところ来てくれてありがとう」
千歌「実は、内浦の旅館業組合に、スポンサー依頼が来てるの」
曜「スポンサー依頼?」
千歌「うん、海洋……考古学?の人と、テレビ局のディレクターって言う人が来て」
千歌「淡島の沖で、軍用金を積んだ伊豆水軍の船が沈んでいることが古文書からわかったんだって」
曜「伊豆水軍って、16世紀頃に伊豆半島の沿岸にいた水軍だっけ」
千歌「うん、学者さんもそう言っていたよ」
千歌「その宝探しを後援してほしい、って旅館業組合に連絡があったんだよ」
千歌「宝探しのドキュメンタリーを内浦の観光振興も兼ねる形で撮影したいから」
千歌「探索費用と、あと、うち(十千万)には、スタッフの宿泊と食事をスポンサーして欲しいって」
曜「そんな沈没船が実在するなら、果南ちゃんなら知ってるんじゃないの?」
千歌「そう思って聞いてみたけど、果南ちゃんは知らないって言ってた」
曜「なんかうさんくさいなぁ」
千歌「でも、沈没船があるあたりで、漁の網に小判が引っかってみつかったんだって」
千歌「小判の実物だってを見せてもらったんだよ、スマホで写真撮っちゃった」
千歌「ほら、これが海底から見つかったっていう小判なんだって」
千歌「えーっと、慶長小判、っていうんだったかな」
千歌「本当にお宝が見つかったら、奇跡だよ、ね、曜ちゃんもそう思うでしょ」
曜「……という話だったんだ」ゲンナリ
ルビィ「曜さん、その海洋考古学者とディレクター、今度はいつ来るの?」
曜「明日、内浦旅館業組合と2回目の話し合いなんだってさ」 ルビィ「その、自称海洋考古学者と自称ディレクターは多分、詐欺師だよ」
曜「え?それどういうこと?でも千歌ちゃんがあぶない、急いでなんとかしないと」
ルビィ「……なぜわたしが詐欺だって思ったか、先にその説明をさせて欲しいんだけれどな」
なぜわたしは、この一件が詐欺であると断定したのでしょうか? 慶長小判の製造開始は1601年〜
水軍がいたのは1500〜1600年頃で微妙なところではあるけど年代が合わないから 近くの土肥金山で金は産出されてはいたから金そのものだったら本物の可能性はあった >>210
正解です
解答編
ルビィ「伊豆水軍は、秀吉の小田原攻めの後ぐらいの時期に衰えてて、17世紀まで保たなかったとされてるんだけど」
ルビィ「千歌さんが沈没船のお宝としてみせられた慶長小判は、1601年に家康が発行したとされる小判なんだ」
曜「年代があわないっていうことか」
ルビィ「そう、あの二人は、伊豆水軍が軍資金にするはずのない小判を見せて、ありもしない宝を探すスポンサーを集めてるってわけ」
曜「……千歌ちゃんのところでタダで飲み食いするつもりなのか、許せない」
ルビィ「曜さん、怒るところそこなの?」
曜「ちょっとまってよ、伊豆水軍の残党が残っていて江戸時代も活動してた可能性とかは?」
ルビィ「伊豆水軍の残党が活動していたとか、そんな事実があったら、そっちの方が歴史上の大発見だよ」
ルビィ「仮にそうだとしても、支配圏の土肥金山で掘った金を軍資金にすればいいよね、わざわざ慶長小判なんかつかわなくていい」
ルビィ「でも、慶長小判でなくて、駿河墨書小判だったら疑いきれなかったかもね」
曜「するがすみがきこばん?」
ルビィ「慶長小判の数件前に出た小判で、家康によるものとも秀吉によるものとも、諸説有るんだけど」
ルビィ「秀吉の小田原攻めの報償として払われた駿河墨書小判を持ち出した軍船が沈没、みたいなストーリーだったら、もっともらしくて信じたかもしれないよ」 次の出題は明日以降になります
いくつかネタあるけど時期的にこっちを書く時間が取りづらいorz
おつおつ
このスレ見てると色々詳しくなれる気がする 乙です
クイズとしてはもちろんキャラの描写やネタも細かくて楽しいスレだ
ゆっくり待ってるよ 名探偵ルビィ「内浦の大捕物?」曜「果南ちゃんお手柄であります」 曜「果南ちゃんから、知り合いの家を乗っ取ってたヤクザを捕まえたから来てくれって電話があったんだ」
ルビィ「……うん、果南ちゃんならありえるよね」
果南「いつもアマチュア無線で通信してる知り合いが、急に別人になったようだったからさ」
果南「心配になって漁協の若いのとかダイヤの所の黒服とかと一緒に見に来たら」
曜「こいつらが家を乗っ取って勝手してた、と、えーっと5人もよく捕まえたね」
ルビィ「それはそうと、今回のこれ、私人逮捕になるか微妙じゃないの?」
曜「たしかに、徒党を組んで乗り込んだっていうことになるとね」
果南「そんな、こいつら、この家を乗っ取って勝手に無線機使ってたんだよ」
曜「うーん、これは署長の判断待ちかなぁ」
「そのことなら、我々の民間協力者ということで処理します」ケハイモナクシュツゲン 曜「うわっ、誰ですか」
「警察庁の園田海未といいます」
海未「内偵捜査中のグループの活動拠点へ踏み込もうとしたところでこちらの皆さんが突入されたわけで」
ルビィ「その尻馬に乗ることで、ご自分の正体を隠したということですか」
海未「さあ、それはどうでしょうか」
ルビィ「警察庁の官僚さんが内浦に来ているって、内調の官僚兼任者とかかな?」
海未「ご想像にお任せします」
海未「ともかく、松浦果南さんご一行は、善意の民間協力者として扱うことで、内浦警察署とも調整済です」
曜「犯行グループの素性は何ですか?」
海未「残念ながら下請けの地元ヤクザでした、覚醒剤の買い付けで洋上の船と連絡を取るために、ここの無線機に目を付けたようです」
海未「アマチュア無線の上級免許で扱える出力は、下手は放送局よりも強力ですから、その設備を奪おうとしたのでしょう」
ルビィ『そういう設備があっても一般人の家だから、警備がないっていうところを狙われたんだね」
ルビィ「それはそうとして、果南ちゃんがアマチュア無線の免許もってるのって、知らなかったよ」
果南「アマチュア無線の免許は取ってないけど、一総通(第一級総合無線通信士)もってるから」
曜「それ、すごいの?」
ルビィ「早く言えば、無線通信の限定解除免許だよ」
果南「海上無線とか、レーダやるのに海上特殊とかいちいち別の資格取るのが面倒だったから」
果南「全部いりの免許取って、受験勉強は一度で済ませちゃった」アハハ
果南「で、一総通の資格で1ハム(第一級アマチュア無線技士)相当の運用もできるんだ」
果南「それで、わたし、アマチュア無線の時はモールス通信で遊んでるんだけどさ」
果南「数日前に、いつもモールスで話してる通信相手の局のオペレータが、いつもの人じゃなくなってた」
曜「え?モールスってトンとかツーとかいうあれだよね、音声ならまだわかるけど、なんで別人ってわかるの?」
果南「わかるんだよ」
海未「はい、わかりますよ」 海未「松浦果南さんは、なぜ無線機を操作しているのが別人だと判断されたのでしょうか」
ルビィ「それルビィの台詞なんだけどなぁ……」 モールス信号の符号は和文と欧文にその他にもあるから、いつもの人と違う方式で打ってたからかな? はえーなるほど……
資格によって扱う符号の方式が違ったりするのかね ただ単に和文で打つのが好きな人と欧文で打つのが好きな人の違いじゃない?
パソコンのローマ字入力とかな入力、スマホのフリック入力とケータイ入力みたいに >>227,229
正解とさせていただきます
>>228
符号の方式は規定がないけれど、和文モールスが試験科目かどうかは資格に拠ります
解答編
曜「なんでトンツーで誰が通信してるのかわかるの」
果南「人間がモールス信号を送信する時って、単語や符号の使い方以前に、早さやリズム感で癖が出るんだよ」
果南「いつものOMさん(アマチュア無線のベテラン男性)とは、早さもリズムも全然違ったからそれでわかった」」
ルビィ「まるで、声の違いだね」
果南「曜は親父さんからそういう話ってきいたことないのかなん?」
曜「そういう話はあんまり聞いたことがないなぁ、パパは航海士から船長になったからかも」
曜「それに、今は、海上無線でモールスってほとんどやらないらしいし」
果南「そうだね、もう海上無線ではモールス信号は試験科目から外れてる、私は陸上無線や航空無線も込みの資格だからやったけどさ」
海未「発光信号でも使えるので、モールス信号は送受信できるようにな照っておくと便利ですよ」
海未「慣れれば音声よりも早く情報伝達できますから」
ルビィ「……実は園田さんって警察官僚兼任の内調さんじゃなくて自衛官?」
海未「お好きなようにご想像ください」
海未「それはそうと、この犯人は我々の方で取り調べさせていただきます」
曜「果南ちゃんから通報があったのは内浦警察なんですが」
海未「松浦果南さん他の皆さんの無罪と引き替えです、ご理解を」
果南「え?わたし何かしたっけ」
ルビィ「……日本には、自力救済禁止の原則っていうのが有るんだけどなぁ」
海未「麻薬取引二巻しては、麻薬取締官の、津島善子さんにもお知らせしておきます、津島さんとはお知り合いでしょう?」
曜「善子ちゃんは私たちの友人ですよ、どこまで私たちのことを知ってるんですか?」
海未「そうですね、この内浦には、警察官のワトソンと、その民間協力者である名探偵がいる、ということぐらいは知っていますね」
海未「渡辺曜警部、そして、私立探偵の黒澤ルビィさん、これまでは一方的ではありましたが、よく存じ上げておりますよ」 名探偵ルビィ「何が取られたか判らない盗難事件?」曜警部「皆目見当が付かないであります」 曜「いやーゆうべの夜の地震凄かったねー」
ルビィ「津波が来なくて良かったよ」
曜「でも、そのおかげで内浦に来ていた窃盗団が逮捕されたわけだからね」
鞠莉「地震の後、すぐに従業員でホテル内を見回りしたら、宿泊客でない招かれざる客がいたわけよ」
鞠莉「あとはうちの警備員で制圧、警察に引き渡し」
鞠莉「警備員の巡回情報まで手に入れてたっぽいから、地震が無かったら気付かなかったわ」
ルビィ「その窃盗犯が、仲間が十千万にも盗みに入っていたと自供したので」
ルビィ「私たちはホテルオハラから船を出してもらって、対岸の十千万に来たわけです」
鞠莉「ルビィは時々誰もいない方向に向かって説明するって、ダイヤが心配してたよ」
ルビィ「……色々事情があるんだよ」 千歌「えー?鞠莉ちゃんのところに入った泥棒が十千万にも来てた?」
曜「うん、仲間が盗みに入ったはずって自供したから、取られたものがないか、確認してもらいたいんだ」
千歌「うーん、金庫の鍵は志満姉が持ってるし、廊下の絵画や壺、人間失格な文豪さんの書とか、全部そのままだよ」
鞠莉「じゃあ、千歌っちのところは無事だったのね」
曜「なら、ここは未遂か住居侵入までかな、って電話だ」MY NEW WORLD アタラシイ♪
曜「はい、渡辺……あ、梨子ちゃん?十千万に入った犯人を確保した?」
梨子『何かを盗んだか盗んでないかは警察で調べろ、って言ってるの、拘留期限までには口を割らせるけどね』
梨子『なので、千歌ちゃんに盗まれたものがないか、確認してもらって』
鞠莉「うーん、千歌っちのところは、盗まれるとしたら文化財かしら」
ルビィ「なにか今朝になって、変わったことって無かった?」
千歌「大浴場のマッサージ椅子とゲームコーナーの古いゲームが何台か、スイッチ入れても動かなくなったぐらいかな」
千歌「地震のあとだし、それで壊れたんじゃないかなぁ』
曜「あのマッサージ椅子、初めてここに来たときからあったよね」
千歌「うん、私が産まれる前からずっと置いてある古いものだから、きっと、地震で壊れちゃったんだよ」
曜「千歌ちゃん、もう一度聞くけれど、本当に盗まれたものってないの?」
千歌「ほら、そこの壁に掛けてる、友達を人質に置いていく作家の色紙も無事だし」
千歌「帳場の現金が消えたとか、お客様のものが盗難に遭ったとか、そういう報告もあがってない」
ルビィ「うーーーーん、盗まれた可能性……あ、あった」
鞠莉「ところで、ルビィはなぜ難しい顔をしてるの?」
ルビィ「うーん、盗まれた可能性があるものを思いついたんだけど」
ルビィ「わたしでは、それが盗む価値があるものか、いまいち判らないんだよ」 わたしは、その盗まれたかもしれない何かについて、一番詳しそうな人に電話をかけました
善子『ルビィ、あんた麻薬取締官のヨハネに何をさせたいの……え?今度は麻薬がらみじゃないのに私っておかしいでしょ』
わたしは、十千万から、何が盗まれていると考えたのでしょうか? >>243
正解です
解答編
善子「呼ばれたから来たわ、ちょっと詳しい民間協力者よ」
曜「千歌ちゃん、善子ちゃんは麻や……」ウッカリ
梨子「曜ちゃん、民間協力者のよっちゃんを連れてきたよ、はい繰り返して」メガワラッテナイニッコリ
曜「エキスパートの善子ちゃんに民間協力者として来てもらったんだ、きてもらったんだ、千歌ちゃん、逃げてー」ガクガク
善子「だからヨハネよ、それになに怯えてるの」
ルビィ(なぜ梨子さんが善子ちゃんと一緒に?)
梨子(この前よっちゃんを逮捕したことの後始末で来てもらってたの、なのでここまで私の車で)
ルビィ「千歌さん、ゲームコーナーに案内してください?」
千歌「え?古いゲームをとりあえず置いてるだけだよ」
ルビィ「ルビィの予想が当たっていれば、犯人の狙いはそれだから」トコトコ
千歌「はい、ここが十千万のゲームコーナーだよ」
善子「なにこの宝物殿は!」 鞠莉「ヨハネは、いったい何に興奮してるの?」
善子「どれだけすごいゲームを置いてるのよ」
千歌「なんでゲームが動いてないのに判るの?」
善子「インストカード(遊び方の説明を書いたカード)が筐体についてるでしょ」
善子「それを見れば、どんなゲームが入ってたかわかるわ」
ルビィ「じゃあ、善子ちゃん、筐体をあけて中を見せてくれる?」
善子「はいはい、千歌、鍵貸して」
千歌「はい、マスターキーだから全部これで開くよ」ジャラ
ルビィ「……やっぱり」
善子「……やられてるわね」カラッポ
ルビィ「犯人は、アーケードゲームの基板だけ持っていったんだよ」
曜「えー?なんで?これぜんぶ私たちが産まれる前の古いゲームなんでしょ!?」
善子「それだからよ」
ルビィ「こういう、古いアーケードゲームって、国内外にコレクターがいて、基板は結構いい値段で取引されるんです」
善子「無くなってるのは、マニアに人気があるのばかりね」
善子「そうね、盗まれたものを全部東京の専門店で処分したとすれば、余裕で100万を超えるわ」
鞠莉「なんで千歌っちのところにそんな貴重品が?」
善子「こういう旅館って、一度入れたゲームの入れ替えとかやらないから、古いゲームが残ってることが多いのよ」
梨子「そのうえ、警察も古いゲームの取引には注目していないから換金も容易い、でしょ?」
梨子「警視庁に居た頃、生活安全課がゲームの盗難や非正規ルートでの輸出に注目してたのよ」
梨子「マル暴(捜査四課、暴力団担当)さんとも、暴力団の資金源になってないかっていう面から共同で捜査してたけれど」
梨子「上がそっちに理解のない人になって沙汰止みになったわ」ヤレヤレ
善子「そうね、そして、どれだけ希少でも工業製品だから、アニメのセル画やマンガの生原稿ほどは、出所が問題にならない」
善子「その上、日本国内よりも海外で評価されてマニア市場があるから、労を惜しまないなら、もっと高く換金できる」
ルビィ「まるで、陶器の包み紙扱いだった時の浮世絵だねぇ……」 乙
レトロゲーの基板って今そんなに価値あるものなんだ レトロゲーの基盤ではわからんがPS2くらいだと兵器にも転用できるから怖い ミサイルに転用なんて言われてた時期があったけど
いまじゃスマホすら相当にスペック上がってるしへーきへーき >>248
だいぶ前から、海外のマニアの買い漁りに
引きずられて、国内の価格が急騰してる 名探偵ルビィ「西伊豆ハイウェイで事故?」曜警部「ロードバイクが転落したであります」 曜「今日はルビィちゃんと、西伊豆ハイウェイでドライブであります」
ルビィ「……わたしは志満さんが風邪で、十千万を仕切るために急に来られなくなった千歌さんの代役だけどね」
曜「まことに済まないであります、流石に新車を一人で走らせるのは辛いでありますよ」
ルビィ「あ、曜さん、ロードバークのトレイン(一列走行)だ」
曜「ジャージがお揃いだし、どこかのチームのトレーニングかな」
ルビィ「あれ、内浦で後援してる実業団チームだよ」
ルビィ「背中に内浦旅館業組合の加盟旅館の名前が入ってるし、前は漁協と農協」
ルビィ「レーパンの方にはホテルオハラと黒澤水産のロゴが入ってるんだよ」
曜「あ、対向車線をロードバイクが1台おりてくる……すごいスピードだね」
ルビィ「ロードバークのダウンヒルだと70km/hぐらいは当たり前に出るよ、プロだと瞬間的に100km/h越えることもあるんだ」
ルビィ・曜「え?ロードバイクが下りカーブでふっとんで崖下に落ちた?!」ガラガラガラガラ
曜「ルビィちゃん、車止めるから、三角灯と発煙筒を準備して」
曜「その間に、私が状況確認して救助を呼ぶよ」
場所が場所だけに、普通のレスキューだと時間がかかりすぎるので、落ちた人は山岳救助のヘリで吊り上げて搬送されました
幸い、命は助かったそうですが、まだ予断は許さない状況です
そして、ガードレールを越えて落ちたのは、さっきの実業団のエースでした
曜「ダウンヒルのスピード出しすぎの事故だね、これは」
ルビィ「ドライブレコーダーに写ってると思うから、念のため見てみようよ」
ルビィ「あ、ロードバイクの前を何か飛び出してる、狸かなにかかな」
曜「すぐに、腰を浮かして身体を後ろに引いてる、パニックブレーキ姿勢だね」
ルビィ「……そのあと、前につんのめるようになってふっとんで、カードレールを越えちゃってるよ」
曜「ブレーキング失敗っぽいね」
わたしは、現場近くの展望台兼駐車場に移動していた、実業団チームに話を聞きます
ルビィ「あの落ちた人、どんなバイクに乗っていたんですか?」
「ああ、今日はチームで用意してたスペアバイクだよ、あいつのバイク、コンポ(変速機)が不調になったから、今日はスペアバイクを使うってことになってさ」
スペアバイクというのは、レースの時にロードバイクが壊れたら、その代わりに使うロードバイクのことです
チーム制のルールではスペアバイクが認められています ルビィ「曜さん、あのチームの人間関係とか、調べてみた方がいいかもしれないよ」
曜「ルビィちゃん、それってどういうこと?」
ルビィ「これは、ただの自損事故じゃないような気がする」
ルビィ「明らかな殺意はなくても、未必の故意か、認識された過失か、そのどちらかかもしれないから」
ルビィ「多分、転落したバイクを回収して、落ちた人がいつも乗ってるのと比べたら分かると思う」
わたしは、なぜ、ただの自損事故ではなく、人為的ななにかが絡んでいると思ったのでしょうか? >>253
誤変換があったのでこの部分上げ直します
ルビィ「あ、曜さん、ロードバイクのトレイン(一列走行)だ」
曜「ジャージがお揃いだし、どこかのチームのトレーニングかな」
ルビィ「あれ、内浦で後援してる実業団チームだよ」
ルビィ「背中に内浦旅館業組合の加盟旅館の名前が入ってるし、前は漁協と農協」
ルビィ「レーパンの方にはホテルオハラと黒澤水産のロゴが入ってるんだよ」
曜「あ、対向車線をロードバイクが1台おりてくる……すごいスピードだね」
ルビィ「ロードバイクのダウンヒルだと70km/hぐらいは当たり前に出るよ、プロだと瞬間的に100km/h越えることもあるんだ」
ルビィ・曜「え?ロードバイクが下りカーブでふっとんで崖下に落ちた?!」ガラガラガラガラ
曜「ルビィちゃん、車止めるから、三角灯と発煙筒を準備して」
曜「その間に、私が状況確認して救助を呼ぶよ」
場所が場所だけに、普通のレスキューだと時間がかかりすぎるので、落ちた人は山岳救助のヘリで吊り上げて搬送されました
幸い、命は助かったそうですが、まだ予断は許さない状況です
そして、ガードレールを越えて落ちたのは、さっきの実業団のエースでした
曜「ダウンヒルのスピード出しすぎの事故だね、これは」
ルビィ「ドライブレコーダーに写ってると思うから、念のため見てみようよ」
ルビィ「あ、ロードバイクの前を何か飛び出してる、狸かなにかかな」
曜「すぐに、腰を浮かして身体を後ろに引いてる、パニックブレーキ姿勢だね」
ルビィ「……そのあと、前につんのめるようになってふっとんで、カードレールを越えちゃってるよ」
曜「ブレーキング失敗っぽいね」
わたしは、現場近くの展望台兼駐車場に移動していた、実業団チームに話を聞きます
ルビィ「あの落ちた人、今日はどんなバイクに乗っていたんですか?」
「ああ、今日はチームで用意してたスペアバイクだよ、あいつのバイク、急にコンポ(変速機)が不調になったから、今日はスペアバイクを使うってことになってさ」
スペアバイクというのは、レースの時にロードバイクが壊れたら、その代わりに使うロードバイクのことです
チーム制のルールではスペアバイクが認められています バイク関連の描写のどこかだろうけどさっぱりわからん… チームの誰か(単独なり複数なり)が元のバイクのコンポに細工をしたからかな?
その上でスペアバイクにも何らかの細工もしていると思う
不慮の事故として亡き者にしたい時の常套手段とも言えるが わからん……
重心を後ろにかけたのに前輪が止まって前につんのめるのがおかしいとか? 解答編
ルビィ「パニックブレーキを失敗したのは、後ろよりも先に前のブレーキを握って、前輪をロックさせたからだと思う」
曜「「実業団レベルだとありえないミスだよ」
ルビィ「なぜそれが起きたかは、落ちた自転車を回収したらわかるはず……」
実業団がのメンバー集まっている駐車場で、私たちは検分を始めました
曜「崖下に落ちたエースの、調子が悪くなって乗らなかった自前のバイクがこれ」
ルビィ「そして、崖下から山岳救助隊の人が担ぎ上げてくれたバイクがこれ……予想通りだ」
メンテ用のスタンドを借りて、2台を並べて、たてかけます
曜「さすがに、全体的に形が歪んでるね」
ルビィ「曜さん、違い分かる?」
曜「……こっちが落ちて壊れてる以外、何が違うの?」
ルビィ「じゃあ、これでどう?」カチカチ
わたしは並べて置いたバイクの正面に廻ると、エースのバイクの右ブレーキと、転落したバイクの左ブレーキを同時に操作しました
曜「……あ、両方とも前のブレーキが動いてる!」
曜「スペアバイクの方が、わざと逆に組んでるんだね?」
ルビィ「そうでもないんだよ」
曜「でも、JIS規格だったかな、自転車のブレーキは、右が前、左が後ろって決まってるじゃない」
ルビィ「うん、だから日本では、ロードバイクでも、右が前、左が後ろっていう組み方をすることが多いんだ」
ルビィ「ここにあるバイク、確認してみて、ほとんど右が前、左が後ろで組んでるはずだから」
曜「……見てきたけど、ここにあるのは全部そうだった」
ルビィ「でもね、欧米では左右逆の組み方をするの、いや、自転車に関しては、日本が欧米の逆って言うべきかな」
ルビィ「だから、スポーツ用の自転車のブレーキパーツは、左が前、右が後ろにしたとき、ワイヤーのとり回しが自然になるわけ」
ルビィ「もちろん、日本でも右が後ろ、左が前で組んだバイクに乗っている人もいるよ」
ルビィ「普段、左が後ろのブレーキになるバイクに乗っている人に、左が前のブレーキとなるバイクをあてがったとしても、頭の中で左右を意識して操作できる」
曜「でも、とっさのパニックブレーキ操作では、考えるより先に左側のブレーキを強く引いちゃうってことか」
ルビィ「そう、でも、このチームに、右後左前のブレーキのバイクはない」
ルビィ「それなのに、、なぜこのスペアバイクは、右後左前の組み方をしていたんだろう、ってことになるんだよ」 おつおつ
だから前輪がロックしたのか、なるほど
ブレーキまで頭が回らんかった そういや旦那の車はウインカー左だわ
たまに乗ると曲がろうとしてワイパー動かしちゃう 名探偵ルビィ「ドラマ収録現場で」曜警部「狙撃事件であります」 ルビィ「今日は、三津シーで、A-RISEの綺羅ツバサさん主演の人気連続ドラマ、内閣情報調査室の収録です」
ルビィ「収録の観覧、というか、イルカの海の観覧席に座っているエキストラとして、わたしも三津シーにいます」
ルビィ「ああ、むこうがわでツバサさんが演技指導を受けて……」オペラグラス
曜「演技指導は、園田海未さんでありますな」
ルビィ「曜さん、どうしてここに?」
曜「内浦の一大イベントなので、平和な内浦では普段は暇な、捜査課が警備にかり出されるでありますよ」
梨子「私もいるわよ」
ルビィ「それにしても、園田海未さんって何をしている人なんだろう」
梨子「東京に居た頃、名前は聞いたことがあったけど……ね」
ルビィ「あ、某国のスパイから重要な情報を奪い返すシーンのリハーサルだね」
ツバサさんは、三津シーのイルカ像の前で、銃を手に敵役の訳者さんを追い詰めます
梨子「プロップガン(撮影の獣、日本では当然モデルガンベース)はワルサーPPK/Sかしら、P230は用意できなかったのね」ソウガンキョウモゾキ
ルビィ「トイ(玩具銃、プロップガンのベースにする)の入手性がいいからなじゃいかな」オペラグラスノゾキ
その時です
ドカッ
変な音がしました
園田海未さんがすごい勢いでツバサさんと相手の役者さんにタックル
その直後に
ドカッ
また音ががしました
その直後です
ダバーーーン ……ダバーン
遠くから銃声が響いて、もう一度銃声が響いて、そして静かになりました
海未「狙撃です!内浦警察の方は、民間人の退避をおねがいします!」
ルビィ・曜・梨子(狙撃?!)
キャーテッポウヨージュウゲキヨー
異変がおきたのを理解したらしい、イルカの海の観客席のエキストラがパニックになります
曜「内浦警察です、おちついて、お子様をお連れの方から順番に階段を降りてください」
梨子「警察が皆さんを安全な建物内にご案内します、警備課は民間人の避難を最優先に!」
それからは、さいわい、もう銃弾が飛んでくることはありませんでした 撮影は当然中止、エキストラさんは、建物内で待機してもらって、実況見分です
曜「イルカ像の台座に2発食い込んでる、玉の後が大きすぎるなあ」
海未「おそらく、50口径(12.7mm)の対物ライフルでしょう、本気のテロですね」イキナリシュツゲン
梨子「あなたが、『今の代の』園田海未さんですか」
海未「はい、元警視庁公安課の桜内警部穂ですね、ご高名は常々伺っておりますよ」ニッコリ
梨子「内浦警察署警備課の桜内警部です、以降お見知りおきを」ニッコリ
ルビィ「ところで、海未さんは今日は何をしに?」
海未「ああ、とある政治家の先生経由で、綺羅ツバサさんの演技指導を命ぜられまして」
海未「国民に内閣調査室を知ってもらう良い機会だから広報のお前が演技を付けてこいと、官僚とはつらいものですね」
梨子「まあ、これだけ私たちに顔をさらせば広報にもなりますか」
梨子さんが東京に居た頃、海未さんと何かあったようですが
ルビィ「それよりも実況見分だよ」
ルビィ「カメリハだったら、状況を撮影していたんじゃないかな?」
カメラのモニター用液晶をみんなで囲んで、再生します
シュードコッ
ルビィ「この風切り音は弾だね、ツバサさんの近くにあったカメラだから、その音も入ってるんだ」
曜「ドコっていうのは、台座に弾があたった音だったのか……」
梨子「この時点で海未さんがカメラのフレームに飛び込んできてますね」
海未「とりあえず、役者のお二人を守らねばと夢中でした」
シュードゴッ
曜「もう一度ドゴっていう音だ」
ダバーン……ダバーン
ルビィ「そのあとで発砲音が2回入ってきてるね」
海未「そうですね、狙撃距離はおよそ500メートルから600メートル、向こうの山から狙ったのではないかと」 曜「あれ?海未さん、なんで距離とかどこから狙われたかとかわかるんですか」
曜「それに、海未さん、発砲音がするよりも前に動いてますよね、狙撃があることを知っていたのでは?」
海未「まさか、今回は、完全に虚をつかれましたよ」
曜「どんなお立場でここにいるのか、署でお話を伺ってもよいのですかね」
梨子「そうね、『当代の』園田海未さんとは、じっくり話がしたいわ」
海未「それは困りましたね、このあとツバサさんの護衛として十千万に泊まるはずだったのですか」
ルビィ「みんな落ち着いて!」
わたしは、この後、曜さん&梨子さんと、園田海未さん、どちらの味方をしたのでしょうか 銃声は秒速340m
銃弾は秒速800mくらい?
着弾から銃声までの時間で距離は計算できるし銃痕から方向も推測できる
ってことだよね? これはンミチャーが怪しいねぇ
一発目の銃声が届くよりも先に二発目の銃弾が来てるのにどうして避けられたんだろう
そもそもスナイパーの狙いはツバサさんだったのかな?
プロのスナイパーなら一撃で仕留めてるはずだし
わざと外したと考えられなくもない
それともンミチャーなら弾を見てから避けるくらい余裕なのかしら >>268
正解です
解答編
ルビィ「海未さんは、どこから狙撃されたか、どのくらいの距離か、大まかに知ることができる技術を持っているんじゃないかな」
ルビィ「ただし、それ相応の訓練で身につける必要があるけれどね」
海未「まあ、捜査課の方は狙撃をすることも、狙撃されることもないでしょうから、クラックアンドサンプは会得していない方が普通です」
海未「狙撃は、最初の一発だけは、どうしても防ぎようがありません、完全な運任せです」
海未「なので、最初の一発が、ツバサさんなり私なりに命中していれば、それで終りでした」
海未「ですが、その初撃が外れた幸運が訪れたとき、それは次弾以降をなんとかするチャンスなんですよ」
海未「銃弾は、音速以上で飛来します、なので、弾よりも発射音が遅れてくるものです」
海未「ですが、音速以上で飛来するものは、かならず風を切る衝撃音(クラック)がします」
海未「そこから発砲音(サンプ)までの時間を数え、方向をたしかめる」
海未「これで、狙撃手の居る場所に当たりを付けることができます」
ルビィ「それが、クラックアンドサンプ、っていう狙撃手の発見方法なんだ、でも」
梨子「……特殊部隊員ぐらいよ、実際に、クラックアンドサンプで狙撃手を発見できるのは」
ルビィ「ルビィも、そんな方法があるのは知ってるけど、やるのは無理だよ」
海未「戦場……いえ、現場では、弾道測定をしてくれる科捜研はいませんからね」 曜「非常にためになるお話でしたが、それはあなたが狙撃を知らなかった証拠にはなりませんよ」ムスー
ルビィ「でも、狙撃を知っていれば、海未さんは、最初のクラックの時、動かなかったと思うよ」
海未「民間人を守るのは公僕として当然のことですから、それに、私が不確定要素となって、狙撃を躊躇わせることができます」
曜「いずれにしても、流石に今回は署でお話を伺いますよ、任意でご同行を」
海未「いえ、それは困ると先程から……ちょっと失礼、チュンチュン、っと」
海未さんはスマホを確認すると、
海未「そうですね、ツバサさんの護衛の引き継ぎが十千万入りしたようなので、今日は渡辺さんにお付き合い致しましょうか」
曜さんと並んで去って行く海未さんが、振り向くとこう言いました
海未「桜内さん、先代の園田海未から伝言を言付かっているのを忘れていました、貴女の席は空けたままだ、と」
梨子「冗談じゃない、お断りよ、東京に帰ったらそう伝えておいていただけるかしら」ニッコリ
海未「そうですか……貴女が戻ってきてくれれば、園田海未という重い名前も貴女に引き継いで楽になれるのですが」ヤレヤレ
海未さんは、すたすたと出口に向かって歩いて行きます
曜さんの方が走って追いかけるような始末です
梨子「ねえ、ルビィちゃん、わたしは内浦が好きなの……それでいい?」
ルビィ「それでいいよ、みんなだって、きっと判ってるから」
梨子「それに、ここは戦場じゃない、科捜研が来てくれる、刑事事件の現場なのよ」
そのときようやく、弾道測定のために、静岡県警の科捜研が到着しました 名探偵ルビィ「理亜ちゃんと東京に遊びに来ました」曜警部「今回はわたし出番なしでありますか(´・ω・`)」 今日は東京に来ています
函館のお友達、理亜ちゃんとは、お互いの中間地点の東京で会うんです
ルビィ「今日は遅くなっちゃったね」
理亜「はやく旅館に入ろう」
神田明神の下の、二階建ての落ち着いた旅館に、私たちは宿を取っています
女性客の利用も多くて、安心できる場所です
もう23時、暗い中、旅館の玄関の明るさにほっとします
理亜「ほら、遅くなったから、人がいない」ギュ
旅館のロビーは、読書灯がついているソファで、備え付けの新聞の裏の、テレビ欄を眺めている男性がいるだけでした。
その人の視線がこっちを向いたような気がしましたが、気にしすぎでしょう
フロントで鍵を受け取ると、二人で部屋に戻ります
階段を上がり、部屋の鍵を差し込んで扉を開け、二人で中に入りました
そして、中から鍵を閉めようとしたところで、
ルビィ「!」
扉が外から開けられました
入り口を塞ぐように、覆面をした人がいます
声も出せずにいると、頭越しに後ろから何かが飛んで行きました
理亜「あっち行けぇぇぇ!」
理亜ちゃんが声を荒げたからか、その人は逃げていきました
廊下に、理亜ちゃんが投げた電気ケトルが転がっていて
ようやく理解しました、押し込み強盗に入られる寸前だったことを
ルビィ「あ、あの、ありがとう、理亜ちゃん、だいじょうぶ?」
理亜「ルビィのほうが心配……」ギュ
後ろから外をのぞく理亜ちゃんの視線を感じながら、廊下を確認します
非常扉が開け放たれて、そこから逃げていったようです
ルビィ「フロントに電話しよう……」 フロントに電話して、警察を呼んでもらいました。
恐いので、荷物を持ってフロント前のロビーにおります。
ルビィ「私立探偵をやってても、わたしは頭を使う専門だったんだなぁ……」
理亜「心配だから、ルビィを函館に連れて帰る」
「すいません、この旅館の非常口から、不審な男が逃げてきたので捕まえたのですが、お手数ですが警察を呼んでいただけますか」
警察が来るよりも早く、若い男性を後ろ手にねじり上げて、正面から入ってきた人が居ます
ルビィ「海未さん?なんでここに?」
海未「おや、これは奇遇、黒澤ルビィさんではありませんか、お連れさんもかわいらしいですね」
海未「近所に実家がありましてね、実は、日舞の園田流の宗家なんですよ」
たしかに、旅館の近くに園田流のお屋敷があります
でも、園田海未という名前はコードネームだったのではないでしょうか
……それはともかくとして、海未さんが捕まえているのは、さっきこのロビーで新聞のテレビ蘭を見ていた人でした
覆面の体格を思い出すと、この人がさっき逃げていった押し込み強盗未遂の犯人に思えます
「何か騒がしかったし、廊下の非常口が開いてたから外まで見にいったらこの女が俺を」
海未「アリバイがあれば伺った上で、それが正当ならお詫び致しましょう」
「さっきここで新聞の最後のテレビ欄を見たら、東京のU局(ローカルのテレビ局)で、地元じゃ見られないアニメやるのが判ってさ」
「だから部屋でテレビにかじりついてた」
「そしたら騒がしいから、様子を見にいったんだよ、なんで善意で見にいった俺が捕まるんだ」
海未「なるほど、お読みになっていた新聞はこの旅館の備え付けで?」
その人があげたのは、全国紙の名前でした
たしかに、この旅館にはそなえつけてあります
理亜「わたしたちが戻ったとき、この人が新聞を見てたのは覚えてる、紙面とルビィを交互に見てたから」
海未「新聞で、ご覧になっていたのはテレビ欄だけですか?」
「ああ、新聞なんて、最後のテレビ欄以外見る価値なんか無いからな、中なんか開けて見たことは一度もないよ!」 それを聞いて、わたしは断定しました
ルビィ「海未さん、この人を警察に突き出していいと思います!」
わたしはなぜ、この人が怪しいと思ったのでしょうか 裏面に載ってるのは地上波の番組表だし
地上波でアニメを放送してない時間帯だった? U局は最後じゃなくて40ページあるなら30ページとかを開かないと見れない
昔携帯で番組表を見れない時代は新聞で見るしかなかったから俺も何で一番後ろにないんだよってなりながら見てた >>279
正解です
>>280
理亞ちゃんの表記ミス、申し訳ありません
解答編
「なんで新聞のテレビ蘭見てその後アニメ見ただけで警察行きなんだよ、俺が何をした?!」
男性が暴れますが、海未さんは全く動ぜずに動きを封じています
ルビィ「新聞の後ろのテレビ蘭を見て、U局のアニメ放送を知ったっていうのは嘘ですよね」
ルビィ「全国紙の東京版の最後のページのテレビ蘭は、キー局とその系列のBSの放送局の番組しか載ってないんです」
ルビィ「そして、独立系のU局や系列外のBSのチャンネル、そしてラジオの番組表は、新聞の中の方に掲載されている」
ルビィ「つまり、あなたが読んだことがない、と言った、新聞の中を開かないと、U局でどんなアニメをやっているかとか、知ることができないんです」
私がそう指摘すると、男性は海未さんに拘束されたそのままで、観念した様子を見せました
男性は、海未さんによって、やってきたパトカーに押し込まれました
二、三の話を警察の人としていたようですが、海未さん本人は、それだけで済んだようです
ルビィ「海未さん、貴女は一体どんな人なんですか」
海未「ただの、近所にある実家住まいの園田海未ですよ」ニッコリ
海未「流行りの言い方をすれば、実家住まいの子供部屋お姉さん、とでもなるのでしょうか」アハハ
海未「……ああ、そうだ、この旅館には、もう泊まる気にならないでしょう」
海未「内浦でルビィさんにお世話になったお礼ということで、お二人を実家にお泊めしますがいかがですか?」
わたしは、何と返事したものかと、理亞ちゃんと顔を見合わせました
追記
ルビィ「ちなみに、今回のトリックが成立するのは、いわゆる三大紙の東京版の場合なんだ」
ルビィ「経済の専門紙や、東京を含む地方ローカル紙の一部など、そもそも一番最後のページがテレビ蘭でない新聞ももあるんだよ」
理亞「……ルビィ、誰も居ない方向に向けて説明する癖は、やっぱり変」 >>283
全国版の新聞は、三大紙でなく四大紙でした
追記を訂正します
追記
ルビィ「ちなみに、今回のトリックが成立するのは、いわゆる全国紙の四大紙の、東京版の場合なんだ」
ルビィ「あと、経済の専門紙や、東京を含む地方ローカル紙の一部のように、テレビ蘭そのものが、中の方のページ配に置されている場合もあるんだよ」
理亞「……ルビィ、誰も居ない方向に向けて説明する癖は、やっぱり変」 東京の新聞しか読んだことないから全国共通で最後のページにあると思ってたわ…
まぁ、東京(関東)だと映るテレビ局も多いからテレビ欄に1ページ割けるのもあるか コミケ準備で2,3日あきそうなので
次の出題者plz <和夫一家殺害事件ー敗戦直後の朝鮮の状況>
当時、現場にいたキム・ソンスの証言より
(略)
その日から、マンセーの声とともに大極旗が翻り、ついに朝鮮人の世がやってきた。…
和夫が実の子のように育て、東京帝国大学にまで留学させたAを中心に、
和夫の家で教育を受け成人するまで育ててもらった青年達が、鎌とツルハシ、シャベルをもって、和夫のもとに押しかけた。
和夫:(優しい目で)なぜこんなことを、お前達。
A :チョッパリ!日本へ失せろ。失せろってんだ。
和夫:私がお前達に何か間違ったことをしたかい?…(涙を流して)本当に悲しいよ…帰ってやろう
A :意味深長な目配せをBに送る(財産を全部処分して帰ったら、俺達はどうやって食ってくんだ?)
B :死ね、チョッパリ、このくそ野郎!
次々にツルハシが和夫の後頭部に振り下ろされ、それと同時にたくさんのシャベルと鎌が体をズタズタに引き裂き始めた。
…Cは和夫の妻を見ると、彼女の髪をつかんで庭の片隅まで引きずっていった。そして、なんと13人は、一週間前までお母さんと呼んでいた彼女を強姦し始めた。
…彼女はひどい集団強姦の途中で死亡した。Dは普段お母さんと呼んでいた彼女の全身をめった刺しにし、それでも足りずに内蔵を掻き出して撒き散らした。
和夫にはひみこという娘がいた。…学校が終わって家に戻り両親に起きた惨状を見ると、気が触れてしまった。
…その後、孤児となったひみこは食べもの乞いに村を回ったが、誰一人見向きもせず、知らないふりをした。結局、彼女は9日後、村の橋の下でやせ衰えた死体となって発見された。
和夫の財産は「勇猛で愛国心に燃える」朝鮮青年達の手にまるごと渡り、この事件は村人たちの沈黙の中で徐々に忘れ去られていった。 中略
…日本が戦争に負けるとすぐ、まるで自分達が勝戦国にでもなったかのように日本を呪い、財産奪って虐殺した。
…日本人をことごとく追放した後、韓国と北朝鮮の政府は強奪した日本人の財産を「敵産(敵の財産)」と呼び、堂々と分け合った。 ルビィ「閑静な住宅街で空き巣被害?」
曜「目撃者から話を聞くであります!」 ルビィ「あなたが空き巣の目撃者さん?」
凛「そうだよ。最近この辺に引っ越してきたんだ」
曜「早速話を伺わせてもらいますね」
凛「うん。凛はあそこにある幼稚園に風船を持っていこうとしてたの」
ルビィ「幼稚園……はい、アレですね」
曜「風船?」
凛「凛、保育士やってて子供が好きだから、引っ越してから時々持っていくんだよね。おかげで子供達から大人気なんだよ」
曜「へぇ〜……でもたくさん膨らませるの大変じゃないですか?」
凛「運動や体力には自信あるんだ!」
ルビィ「なるほど。その日も風船を?」
凛「うん。持っていこうとしたら一個が飛んでいっちゃって……木の上に引っかかったの。だから木に登って取りに行ったら」
曜「怪しい人影を見たんですね?」
凛「うん。遠くだからどんな人か分かんないけど、キョロキョロしてコソコソしてて、いかにも怪しかったにゃ!」
ルビィ「にゃ?」
凛「あ、よく子供と遊ぶ時の癖でつい……とにかく、早く犯人を捕まえてほしいにゃ!」
ルビィ「でしたら、署の方にご同行願えますか?」
曜「なぜルビィちゃんは、凛さんを怪しいと思ったのだろう?」 息を吹き込んで膨らませてるなら風船が飛ぶのはありえないから 風船を膨らませたというのがそもそも嘘にこ
凛に風船を膨らませるなんて無理、だって自分の風船(意味深)すらぺちゃんこじゃないの 飛んでいくのはヘリウムとかよな、乙です
>>299
ぺちゃんこな奴がなんか言ってるにゃ 名探偵ルビィ「墓地の殺人事件」曜警部「それは炎天下でありました」 今日は、お祖母様のお墓参りで、お姉ちゃんと、マルちゃんのご実家のお寺に来ています
この辺りに住む人は、だいたい宗教に関係なく、このお寺の墓地にお世話になります
墓地は、山肌を這って、層を重ねるようにつくられています
道は、段々畑のように、石を積み上げてつくられていたのですが、今では安全のためにコンクリートで固めていました
ルビィ「暑い……お盆のお墓参りに喪服で来る必要あるのかな」
今日も朝から快晴、気温も36度を超えました
そんな中で黒いワンピースに黒のストッキングとフォーマルな服装なので、暑いです
ダイヤ「心構えの問題よ」
お姉ちゃんは、仏花と樒を大きな束にしたものを抱えて、すいすいと、墓地の急な階段を上がっていきます
わたしは、慣れないヒールでそれを追いかけるのがやっとです
ダイヤ「あら、あの人どうしたのかしら」
立ち止まったお姉ちゃんの後ろから覗き込むと、お墓の前で倒れている人がいました
私たちと同じように、黒のワンピースを着て、髪を乱すように横臥しています
ルビィ「だいじょうぶですか?」
声をかけても反応がありません。
ルビィ「お姉ちゃん、救急車呼んで!」
その人は、後頭部から出血していました
手首を取って脈をみると、脈動がありません。
素人判断にはなりますが、どうやら死んでいるようでした
まだ新しい墓石の墓前には、新しい花が備えられ、半分以上残したお線香が、煙を上げています
その前に、頭から血を流して動かない人が、倒れて、太陽に焼かれていました
バッグは倒れているその横にあります
バッグの口が閉まっているので、強盗ではなさそうです
わたしは、念のために、スマホで現場を複数回撮影すると、そのまま110番しました 曜さんたち、内浦警察署捜査課が到着したのは、およそ20分後です
「死亡を確認したわ」
曜さんと一緒に来た、内浦診療所の、西木野先生が言います
西木野先生は、東京の大病院の跡継ぎ娘らしいのですが、色々あって内浦に居着いたお医者さんです
真姫「この炎天下では、この場で死亡時刻はわからないわね」
真姫「……まったく、内浦に検視官がいないからって毎回町医者を引っ張り出すもんじゃないわよ」
曜「そこをなんとか、死亡推定時刻が判らないというのはどういうことでありますか?」
真姫「気温が体温と同じだから、本当なら死後下がり始めるはずの体温低下がゆるやかになるのよ」
真姫「それに、外から体温と同じ熱が加わることで、出血も凝固しやすくなる」
真姫「気象条件を加味して、司法解剖で判定するしかかないわね」
後日、改めて、わたしは曜さんとお寺に来ていました
お寺側の代表として、マルちゃんが立ち会っています
事件の現場ということで、お墓の出入り口全てに警察官が立って、出入りする人に事情を聞いています
曜「被害者は、現場になったS家の墓を立てた、S家本家の次女だと判明した」
曜「凶器は、離れた空き区画に積まれていたコンクリートブロックだった」
花丸「そこは、お盆明けに墓石を立てる予定ずら」
曜「それと、司法解剖の結果が出たよ、死亡推定時刻は、ルビィちゃんが被害者を発見した時間から前に、2時間ぐらいの幅のどこか」
曜「遺体があったのが炎天下だったから、これ以上は絞れない、という回答だった」
梨子「その時間帯の墓地の出入りはわかるかしら」
花丸「さっぱりわからない」
花丸「墓地は、お寺の中を通らなくても、あちこちで外と繋がってるから、どこからでも出入りできるずら」
曜「そちらから犯人を捜すのは、無理そうでありますな」
梨子「被害者の主な所持品は、財布、車の鍵、数珠、線香、着火ライター、花鋏」
梨子「花鋏からは、供えられた花の茎の成分が出ているわ、被害者は華道の経験があるようなので、本人が供えたようね」
曜「線香は、線香立ての灰のなかから同じ製品の燃え残りが出てきたから、被害者が立てたものの残りだろうね」
曜「着火ライターからも、被害者の指紋が検出された」
そこまで話を聞いて、私は気付きました
被害者を発見したときに、念のためにと現場で撮影した画像を、曜さんと梨子さんに見せながら
ルビィ「死亡推定時刻、わたしが見つける15分以内だと思う」
わたしはなぜ、そう思ったのでしょうか 煙が出てる、つまり火のついた線香が半分以上残ってるってことは被害者が線香に火をつけたのもついさっきのはず >>315,317
正解です
解答編
ルビィ「これ、わたしが被害者さんを見つけたときに撮影したんですけれど」
ルビィ「線香立てに立っているお線香が、半分以上残ってるでしょう」
花丸「これだと、火を付けてから、15分も経っていないね」
花丸「墓参りに持つような、市販のお線香は、長さ15センチぐらいで、燃え尽きるのに25分ぐらいずら」
曜「そうか、被害者が立てたものにせよ、他の人が立てたものにせよ、火を付けた時点から、そう時間は経っていないんだね」
梨子「お墓の前で人が倒れているのに、お線香を供えた上で、黙って帰る人はいないわ」
梨子「このお線香は被害者が供えたもの、もしかしたら、被害者の直前に来た人の可能性はなくもないけれど」
ルビィ「いずれにせよ、お線香が燃え尽きていないのだから、犯行はわたしが見つける直前に行われたと考えていいと思います」
補足
花丸「時計が普及していなかった時代、線香は今でいうタイマーとしても使われていたずら」
ルビィ「線香が燃え尽きるまで、っていうのがひとつの時間的な区切りになっていたんだね」
花丸「昔の線香は、長さ18センチぐらいで、燃え尽きるのにおよそ40分」
ルビィ「それを基準にしていた例として、お座敷遊びのサービスタイムがあります」
花丸「線香が燃え尽きる時間を基準に、花代(サービス料)を計算していたそうだよ」
ルビィ「気に入らない客のお座敷では、こっそり線香を折る芸者さんもいたんだって」
花丸「落語にも、線香でサービスの時間を計っていたことをネタにした、たちぎれ(たちぎれ線香)、という人情噺があるね」
花丸「一本立ち、という言葉も、線香一本分の時間(40分)、客を飽きさせないだけの芸が身についた、というのが元々の意味ずら」
ルビィ「40分ぶっ続けてお客さんの目の前でライブやるようなものだよね、そう考えると芸者さんって凄いんだなぁ >>318
おつおつ
雑学混じりの回答は面白くていいね ルビィ「小林ガチャでちっとも当たりが出ない?」曜「もう445回も回して全部ドブってるであります……」 善子「今度こそ!! それっ!」ポチー
N小林 N小林 N小林 R小林 N小林 N小林 R小林 R小林 N小林 N小林
善子「またドブったぁああ!!! もうやだ……」グスッ
愛香「ヨハちゃん諦めちゃダメだよ。応援してるから頑張ろう?」ナデナデ
曜「……と、まあこんな感じだよね」
ルビィ「楽しそうだしいいんじゃない?」
曜「そういうわけにもいかないんだよ。提供確率は1.5パーセントと比較的高めなのに、SNSを見ても誰一人当てた人がいないんだ」
ルビィ「1.5パーセントで比較的高め……。というか、そもそも善子ちゃんは何を当てたいの?」
善子「UR愛香よ」グスッ
ルビィ「……。いつまで続けるつもり?」
善子「そんなもの、当たるまでやるに決まってるじゃない!」
愛香「よく言った! さすが私のヨハちゃん!」ギュー
ルビィ「確定ガチャでもないのによくやるね。ルビィだったら諦めるけど」
善子「このまま全財産注ぎ込んでも出なかったら、私は……」ウッ
愛香「次はきっと出るよ。大丈夫、私を信じて」
曜「ルビィちゃん。何か力になってあげられないかな?」
ルビィ「うーん……。景品表示法違反の疑いがあるにしても、証拠がないからねぇ」
善子「そういえば今までの結果をまとめてあるわ。何か役に立つかしら」
曜「どれどれ?」
N:352 R:91 SR:2 SSR:0 UR:0
ルビィ「ひ、酷すぎるビィ……」
曜「運が悪いなんてレベルじゃないよ! SSRすら一枚も出てないじゃん!」
善子「曜は警察でしょ? 海老を脅せば一枚くらいくれるんじゃないの?」
曜「そんな! 私が脅迫罪になっちゃう!」
ルビィ「仕方ない、ここはルビィがガツンと言ってやるビィ」
善子「本当っ!? やっぱり持つべきものは名探偵ねー。役立たずのポンコツ警察とは違うわ!」
曜「ぐぬぬ」
後日、運営会社の海老から謝罪と、今回のガチャ455回分の返金がありました。
さて私はどのように景品表示法違反を証明したでしょう? このサンプル数だと、乱数の暴れの範囲と言い逃れられるな 答え
善子「さすがルビィだわ。出るまで回して確率の低さを証明するなんて言われたらどうしようかと思った」
ルビィ「そんなことしないよ。善子ちゃん、ガチャの名前をよく見て」
善子「ん……? 『小林ガチャ』よね。その名の通り、小林だけ出てくる小林ファンのためのガチャだわ」
曜「小林ファン……? ずいぶんと限定的だね」
ルビィ「一方で、善子ちゃんが欲しかったカードは?」
善子「『UR愛香』よ。それがどうかした?」
曜「『UR小林』じゃなくて??」
ルビィ「そこだよ。このガチャは小林しか出てこない。でも善子ちゃんは愛香さんを引こうとしてる」
善子「?? だって小林は愛香で、愛香は小林よね?」
ルビィ「そうじゃなくて。どうして善子ちゃんは小林ガチャから愛香さんが出てくると思ったのかな?」
善子「だから、何度も言わせないでよ。小林は愛香で……」
ルビィ「はぁ……。善子ちゃんがドブってる間に、スクショを撮っておいたビィ」
曜「わぁ……。愛香さん、やっぱり美人だなぁ。私も回したくなっちゃうかも……」デレデレ
ルビィ「その下。よく見て」
曜「んん……? あ!! 下に何か書いてあるよ! すごく小さい字だけど……」
『N小林、R小林、SR小林、SSR小林、UR小林のみが排出されるガチャです。小林ファンの方のみご購入ください』
善子「『UR愛香』は!? 画像つきでピックアップされてたじゃない!」
ルビィ「そこを海老さんに問い詰めたら、次回のピックアップで実装されるURの画像を間違えて載せちゃったんだって」
曜「つまり、絶対に含まれないUR愛香さんがあたかも含まれるかのような表示だったと」
ルビィ「そういうこと。わざとじゃないにしても、ちょっと酷い違反だね」ハァ 確率はミスリードでした
小林ガチャでN小林、R小林とくれば当然URもUR小林ですよね? おまけ
愛香「ヨハちゃんただいまー……って、みんな来てたんだ? いらっしゃい」
ルビィ「お邪魔してます。これから夕ご飯の支度ですか? それなら曜さんが手伝いますよ」
善子「待ってよ。まだ納得行かないわ」
曜「私も。排出確率が嘘じゃないなら、UR小林やSSR小林が一枚も出なかったのはおかしくない?」
善子「そうよ! 実はあの後、悔しくて合計1000回も回したの。結局、最後までURはおろかSSRも出なかったわ……」
ルビィ「そっちに関しては証明しようがないよ。1001回めでは出たかもしれないし」
善子「そ、そんな……」
ルビィ「これに懲りたら、確定ガチャ以外は回さないことをおすすめするよ」
曜「だいたい、善子ちゃんには本物の愛香さんがいるじゃん。UR愛香さんも美人だけど、本物は……もっと美人だよ??」
愛香「曜ちゃん……!」ダキッ
曜「おぅふ!? あ、当たってるであります」カァアア
ルビィ「ん? ここにも違反者が……」イラッ
終わるビィ! ちなみにルビィちゃんが請求したのは昨日の455回分!
その後に回した545回分は……どんまい! スク○ェスって実際にこれ関係で3回くらいやらかしてるよな
そっちの場合そのやらかしてるガチャ提供中に残り545回回していたら自動的に補填対象にはなってたな 乙、小林呼びじゃなくて愛香呼びなの珍しいなと思ったら伏線だったのね 名探偵ルビィ「海岸線の殺人者」曜警部「劇場型の猟奇犯であります」 その事件の第一発見者は、船でダイビングスポットの下見に出ていた果南ちゃんでした
果南「夕方、普段は人が居ないはずの磯で、なにか反射したのが見えたんだ」
果南「気になって船を寄せてみたら、磯の岩の上に人が倒れていてさ」
現場は、海岸沿いの道路からは死角、海から船で近づくのが難しい磯場でした
果南「だから通報したんだけど……助からなかったんだって?」
曜「うん、搬送先で死亡を確認したよ」
果南「そっか、もっと早く通っていれば助けられたのかな」
曜「西木野先生の見立てだと、果南ちゃんが見つけたときはもう死んでいただろうって」
ルビィ「人の形に、血の跡が残ってるね……」
磯の匂いと、人の血の臭いが混ざり合って残っていました
曜「被害者の死因は失血死、失血死させる目的で被害者を切り刻んだんだろうって、これも西木野先生が言ってた」
ルビィ「人を殺すこと自体が目的の可能性もありか」
曜「あ、梨子ちゃんから電話だ、うん、スピーカーにする」
梨子『被害者のスマホから、SNSの被害者のアカウントに投稿があったの』
梨子『投稿時間は、死亡推定時間の1時間後、犯人が投稿した可能性があるわ』
梨子『曜ちゃんのスマホにアドレス送るから、そっちでも見てみて』
曜「うわ、これは……」 ルビィ「『燃え尽きる直前の最後の輝き』、か、趣味が悪いタイトルだなぁ」
それは、被害者の最期の瞬間の記録でした
橙色に染まった海を背景に、逆光で写る被害者、大きく目を見開いて、恐怖に歪み、絶望に染まった顔で、それでもまっすぐにこちらを見ています
そして、首から下、全身に出血がありました
そのあと、被害者を追いかける視点で数枚の画像が続き、最後の1枚は、目を見開いたまま事切れている被害者でした
まさに、恨むようにこちらを見つめる被害者の死に顔を、真っ正面から写しています
この現場に残された血の跡と、おなじ形でした
曜「犯行を自慢してるのか……この投稿の公開を止めないと」
梨子『運営に連絡を取っているんだけど、日本法人は権限がないから削除できない、の一点張りなの』
梨子『心当たりを動かしてみるけど、すぐは難しいわね』
わたしは、自分のスマホでも送られてきたアドレスの投稿を確認しました
そして、気付きました
ルビィ「曜さん、調子に乗って、SNS投稿のために被害者を撮影したことで、犯人は自滅したよ」
ルビィ「きっと被害者が、犯人を教えてくれるから」
曜「被害者はもう死んでるんだから証言も何も……」
ルビィ「そんな事はないよ、ものを言うんだよ」
わたしがそう思ったのは、なぜでしょうか? 目は口ほどに物を言う?
逆光って目に反射しやすいとかあるのかな そういえば女性声優の瞳から部屋の家具とか特定したやつあったよな… >>342
正解です
>>344
そのとおり、光の描写と、ルビィの最後の台詞がヒントでした
>>345
なにそれこわい
解答編
わたしは、投稿された被害者さんの画像を、スマホの画面で
拡大しました
ルビィ「やっぱり写り込んでる」
その、大きく見開かれた瞳を、画面いっぱいになるように
曜「これが、犯人なんだね」
その瞳には、片手に被害者さんのものと思われるスマホ、
もう一方の手に長い刃渡りの刃物を持って、にたにたと
嗤う犯人の姿が、しっかりと写り込んでいました
ルビィ「瞳は光を反射するから、撮影者が写り込むのは普通なんだ」
ルビィ「犯人が被害者さんを海側に追いつめてたから、犯人の方が順光になって、よけいにしっかりと瞳の中に写ってる」
内浦では、太陽が傾く西側は海です
曜「そういえば、広告ポスターの芸能人の瞳にカメラマンが写ってたからって謝罪した化粧品メーカーがあったね」
ルビィ「瞳は光学装置だから、写り込みは当たり前かつ必ずおこるんだよ
曜「梨子ちゃんに連絡して、この画像で手配をかけるよ」
補足
ルビィ「プロのカメラマンは、そういう写り込みを減らすため、撮影時に黒っぽい服を着たりします」
ルビィ「また、参列者の瞳に写り込んだ結婚式、というテーマの写真の作品もあります」
ルビィ「つまり、瞳の中にあなたが写る、というのは例えや慣用句ではなく、実際におこる現象です」 名探偵ルビィ「ルビィにお見合い相手?」希「ウチやん」曜「それっで事件だよねでありますよ」 話は数日前に遡ります
久しぶりに実家に行くと、そこにはわたしの見合い相手が居候をしていました
何を言っているか判らないだろうが(ry、としか言えません
「東條希っていいます、ルビィちゃん写真よりもかわいいなーウチうれしいわ」
東條希と名乗った彼女は、微妙な関西弁を操る、鞠莉ちゃんよりも大きな人でした
ルビィ「……それはどうも」
ダイヤ「希さんは、お母様と懇意にされている、大阪のの東條物産の社長さんの、娘さんなの」
希「船場では皆さんに贔屓にしてもらってるけど、地元でメジャーなだけやから」
希「とはいえ、ウチは世界中ふらふらしてんやけど」
希「久しぶりに日本に戻ったら、オカンがお前ちっとは遠慮しながら他所の飯食う生活せいと言って」
ダイヤ「それで、黒澤本家が希さんをお預かりしている、という経緯よ」
希「流石にウチでも、三杯目はそっとだすよー、居候やしね」アハハハハ
これが、関西の一人ボケツッコミというものなのでしょうか?
……なんというか、希さんは、つかみ所の無い人です
ダイヤ「東條さんとお母様と、母親同士で話し合って、外で放蕩している同士でくっつけて落ち着かせましょうということになったのよ
」
なんか、いつのまにかそういうことになっていたようです
ルビィ「放蕩じゃなくて、ライター兼私立探偵という自営業なんだけどなぁ」
希「そっかー、じゃあ、放蕩娘同士、仲良くしようなー」
ルビィ「だから、ルビィは自営業で開業もしてるんだよぉ」 希「なあルビィちゃん、ペンギンさんは好き?」
ルビィ「好きですけど……」
お気に入りのペンギンさんは、淡島にいるダイヤちゃん(鞠莉ちゃん命名)です
希「それでな、ルビィちゃん、うち、南極もいってきたんよ」
なんか自分語りが始まりました
希「民間だとアルゼンチンから直行便で、飛行機があるんだけど」
希「まあ、付いたらガイドつきっきり、自由行動ははなからなしのツアーなんやけどね」
希「それでも、海を見にいったら流氷の上にたくさんペンギンさんがおってね」
希「ペンギンさんって、一羽とびこんで無事だったら、他の子がどびこむんよ」
希「でも、ウチが見たときは、下にシャチさんが待っててな、そのペンギンさんを食べようとしたんだけど」
希「別口でペンギンさんが飛び込むの待ってたらしいセイウチさんと、海の中でケンカはじめたんよ」
ルビィ「シャチとセイウチの乱闘ですか」
希「本当にすごかったんよ、まさに南氷洋の決戦、って感じで、海面が血で真っ赤に染まってな」
溜息ひとつついて、わたしは、希さんに言いました
ルビィ「わたしの気を引きたいなら、もう少しマシな作り話をしてください」 その時の話を終えると、曜さんが不思議そうに言いました
曜「え?その希さんの体験談、作り話だったの?
ルビィ「……判らない方がびっくりだよ」
わたしは、なぜ希さんが作り話をしていると断定したのでしょうか ペンギンのダイヤちゃんですが
ドラマCDだとみとシーにいてマリー命名
現実だと淡島にダイヤさん担当ペンギンのしずくちゃんがいます
このへんを混同していました セイウチを日本で初めて飼育したのがみとシーだというのを今知った >>359,360
正解です
解答編
その翌日、わたしは希さんとみとシーで待ち合わせをしました
ルビィ「この子が、セイウチのスノーちゃんです」
入場口のスロープを降りると記念撮影があり、そこからさらに
スロープを降りると、セイウチのスノーちゃんの水槽があります
希「セイウチってネコ科なんやねー」
ルビィ「ワンちゃんだってネコ科ですよ、その下も読んでください」
希「生息域は北極圏」
ルビィ「……申し開きはありますか?」
希「シロクマさんだと流石に一発でバレるかなーと思って」
希「セイウチさんにしときました」
ルビィ「ルビィが気づかないとでも思いましたか」
希「気付かんアホの子じゃなくて安心した、ますます気に入ったわー」
希「あ、でも南極行っとったのは本当なんよ」
その場で見せられたスマホの画像は、船の上と思われる一枚
希「南極観測船で往復する方で1年ぐらいあっちにいた」
その真偽と、その向こうにいる希さんという人をどう捉えれば
いいかわからないでいると
希「こっちは亀さんいるし、あっちはクラゲさん、外はイルカさんとアシカさんとうちっちーさんいるんやろ、行こ行こ」
結局その日は、希さんにみとシーの案内をすることになったのでした
曜「……それってデートだよね」
ルビィ「気にするのそこなの?」 【自らを泉南最強の輩(笑)と名乗る元暴走族のハルシオン中毒で身の程知らず!wwwwwwwww
ただ単に悪知恵が働くだけの分際で自分は非常に頭がいいと豪語(笑)する
真性DQNのパワハラ、セクハラ、モラハラが生き甲斐(笑)の自己満足オナニード低悩クズデブホモキモ豚野郎(笑)
その人相はもはや麻原彰晃そのもの!!www『広岡雅史』(自称ゴンさん(笑))そのクソみてーな半生】
1983年 中学入学するも生意気だったので不良同級生に〆られる。以降3年間おとなしく過ごす
中学一年の時に2日間だけパンチパーマをかけたのが唯一の自慢
1986年 私立高校に入学するが、親分だった仲間が中退。自分も同級生からイジメに遭い中退、定時制高校に入りなおす
アイドルに憧れて劇団東俳に入れてもらうが芽がでない。ジャニーズの研修生になるも、2日で追い出される
1987年 同年代が丸くなり引退を考える17歳のとき、休眠暴走族のメンバーを名乗り活動をはじめる
1988年 18歳にて休眠暴走族の2代目総長を名乗り、年下に混じって30歳まで参加する
1989年 先輩に誘われ右翼活動を始めるも、1年経たずに逃げ出す
1990年 20歳で定時制高校の番長を気取り、更生してまじめに勉強したい生徒からひんしゅくを買う
地元暴力団に見習いで入るが、親と警察に泣きついてすぐに逃げ出す
1991年 21歳にしてヤンキー中学生が読むような雑誌に投稿。借りものの特攻服を着て現役暴走族を気取る
それ以降もメディアに出たくて仕方なく、昼の生放送番組の奇人変人コーナーに出演したりする
1992年 22歳にして6年かけて通った定時制高校を卒業
1993年 親に「もう23歳なんだから更生しろ」と怒られ横浜東口ポルタ宝石店「チャーミー田中」に就職。すぐにクビ
ホストクラブ「ナイトヨコハマ」入店。しかし1年もたない
女性二人と遊びに来ていた男に因縁をつけ監禁、脅迫で逮捕。雇われ店長をやっていたホストクラブも閉鎖
1994年 地元の有名先輩に頼み込んで、暴走族ビデオ「暴走列島94」に照明係として出演させてもらう
1995年 愚連隊会長を名乗るが1年もたない。その後も関西系暴力団の見習いになるが、親と警察に泣きつきまた逃げ出す
1996年 遂に才能がないのに気づき、芸能人になる夢をあきらめる
1997年 落ちこぼれを集めて政治結社(暴力団の下部組織)を結成。ヤクザを名乗り女性三人を監禁、強姦して逮捕
1999年 30歳にして暴走族の相談役を自称。タチワルを気取って地元の少年たちにちょっかいをかけるが返り討ちにあう
2002年 インターネット掲示板に目を付け、自作自演の売名活動を始めるが、誰にも興味をもたれず相手にされない
2004年 34歳のときに脅迫で新潟刑務所に入所する。「イビキがうるさい」と同居の受刑者にイジメられ独居房入り
2014年 44歳になっても未成年に手を出し淫行で逮捕される。罰金が払えず、身の回りの物を売りに出す 名探偵ルビィ「沼津に舞い降りた雪の結晶」曜「鹿角姉妹の探し物であります」 数日前からSaintSnowのお二人が沼津にやってきているみたいです。
鞠莉ちゃんにお願いして、淡島に滞在しているんだとか。
少し遅くなってしまったけど、
私たちはようやく別の用事が片付いたので、
理亞ちゃんたちに会いに淡島に行ってみます。
ルビィ「こんにちは、聖良さん、理亞ちゃん。元気そうでよかった」
理亞「当たり前。ルビィも変わりなさそう」
曜「SaintSnowに会えて嬉しいであります」
聖良「沼津に来るのは久しぶりですが、やはり函館とは全然気温が違いますね」
理亞「函館に慣れているから、歩いてると結構暑い」
鞠莉「ホテルオハラは空調もパーフェクトよ。疲れたら中で休憩するといいわ」
ルビィ「夏の内浦の海はきれいだよ。のんびり楽しんでいってね」
聖良「それが、実は今回は目的があって来ていまして、、、」
ルビィ・曜「宝探し???」 理亞「うちの喫茶店の近くの倉庫の中から、封書が出てきた」
聖良「私たちのお祖父様のお祖父様より前の代から続いている、年代物の倉庫なんですけど」
鞠莉「そこに海軍の埋蔵金の隠し場所が書いてあるんですって」
聖良「内浦湾の中心から富士山へ真っすぐ進んだ最初の陸地に海軍の軍資金を隠している、ということです」
曜「それって淡島の場所と一致する!」
鞠莉「もし財宝が見つかったら面白いじゃない。話題になれば淡島にお客さんがたくさん来るかも」
鞠莉「それに淡島って戦前には海軍の研究所があったの。何かが残されてても不思議じゃないわ」
聖良「内浦なら縁がある場所ですので、せっかくだから探してみようかと」
曜「みんなで捜索であります!」 ルビィ「うーん、もしそれが本物だとしても、隠し場所は淡島じゃないと思う」
曜「ルビィちゃんはどうしてそう考えたのでしょうか」 北海道の函館の北の湾の名前も内浦湾だから
しかもこの場合の富士山は蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山の可能性が高い あー渡島半島の方の内浦湾か
海軍は何だろ……函館関係なら榎本武揚の幕府海軍とかなのかな 内浦とか外浦って地形に由来する地名だから
全国にいくつもあるんだよね 北海道の内浦湾と羊蹄山(蝦夷富士)は俺も思った
数日前北海道旅行で函館で聖地巡礼からのあいにゃの実家行く為に内浦湾沿いに車を走らせたばかりだったから
その時地図見て初めてあの海が内浦湾と言う事や、羊蹄山の別名が蝦夷富士と言う事を知ったよ >>376-377
正解!
回答編
ルビィ「実は内浦湾って名前の場所は、日本にいくつかあるんだ」
ルビィ「福井や千葉、あとは函館の北側にも」
聖良・理亞「あ!」
曜「内浦がここ以外にもあるとは驚きであります」
ルビィ「それに○○富士と呼ばれる山も、北海道含めて日本中にたくさんあるんだ」
聖良「Aqoursの皆さんからよくお話を聞いていたので、てっきり内浦に富士といえば沼津だと」
ルビィ「函館で見つかったんだとしたら、北海道の内浦のことだと思う」
曜「じつは地元にあったなんて、灯台下暗しだね」
理亞「・・・不覚」
ルビィ「場所と年代を考えると、戊辰戦争のときの幕府海軍のものなんじゃないかな」
鞠莉「なーんだ。淡島は勘違いだったのね。つまんないー」 レス番号の指定ミスしました
375,379も正答です。 やったー初めて正解できた(一部分だけだけど)、嬉しい
見に来たらもう優秀な方たちに答え出されてる場合が多いのだ…… もしかして最初の出題者の光さん?(違ってたらごめんなさい)
最初の頃から楽しく読んでました、改めてありがとう 他の出題者には悪いけど
なんだかんだ>>1の出題が一番謎解きしてて好き
他の人が悪いわけじゃないけど 保守
ラブライブ要素とか小芝居とかはない方がいいんだろうか どの問題も楽しく読んでるよ
キャラ要素やストーリーも面白くて好き 名探偵ルビィ「ある日の喫茶店の出来事」希「やね」曜警部「本来ワトソン役はわたしでありますが」 今日は、希さんを行きつけの喫茶店に案内しました。
希さんは、大阪の繊維問屋の跡継ぎなのですが、海外放浪のあげく、黒澤本家が身柄をお預かりしている人です。
先方と母との話し合いで、わたしの見合い相手ということになっているのですが……
希さんを案内した喫茶店は、内浦警察御用達、というところでした。
内浦だと松月さんの喫茶コーナーが有名なようですが、ここは内浦警察署の向かいにあって、曜さんや梨子さんもよく来るところです。
実は、この後で、希さんを曜さんと梨子さんに紹介することになっていました。
希「ここ、警察の前だから、なかなか治安よさそうやねー、あ、お姉ちゃんうちレイコー」
カウンターに座るなり、希さんはそう言いました。
この店の構えは、カウンター席と、その反対側に、壁を背にするソファ席と、テーブルを挟んで向かいの通路に、椅子が置かれています。
ルビィ「希さん、レイコーってなんですか?」
希「ああ、こっちだとレイコー言わないんやね、これのこと」
希さんの前には、水出しアイスコーヒーが置かれていました。
なるほど、冷コー(ヒー)ということだったんですね、関西弁は奥が深いです カランカラン、という、入り口ドアに付けられたカウベルの音がしました。
希「あれ?真姫ちゃんやん」
入ってきたのは、内浦診療所の医師、西木野先生でした。
でも、濃いサングラスをかけて、髪もわたしのように左右で束ねていて、当たりを気にするようにしています。
ルビィ「あ、西木野せ……」
希「ルビィちゃん、ちょっと待った」
希さんに後ろから口を塞がれました。
希「真姫ちゃんがなんか面白そうなことになってるから、もうちょっと見てよう」
わたしは、カウンター席で希さんに向き直りました。
ルビィ「希さん、西木野先生のお知り合いだったんですか?」
希「真姫ちゃんは高校の部活の後輩というか同期」
ルビィ「……こんどは西木野先生の同期とか、希さんってどういう人なんですか」
希「いまは黒澤家に居候する、ルビィちゃんのお見合い相手やけど」
そう言った希さんが、にやりと笑います。
希「なあ、真姫ちゃんが待ち人してるか、賭けん?」
西木野先生は、入り口近い二人がけの席に陣取っていました。
通路側の席に座って、私たちに背を向けている格好です。
西木野先生は、注文が来るのも待たず、トートバッグから、分厚いハードカバーの本を取り出して読み始めました。
ルビィ「西木野先生が人待ちしてるかどうか、ですか?」
希「うん、真姫ちゃんはこっちに気が付いてないようだし、じっくり観察できるやん」
たしかに、西木野先生は通路側に座っているので、斜め向かいのカウンター席の私たちには気付いていない様子でした。
ルビィ「……わたしが勝ったらどうなります?」
希「そうやね、ルビィちゃんが勝ったらコレでどうやろ」
希さんはメニューのプリン・ア・ラ・モードを指さします。
1000円超えの、この店の最高級メニューです。
希「ウチが勝ったら、いまさらやけど正式にお見合いしてもらおうかな」
ルビィ「わかりました、西木野先生は」 20分後、わたしの前にはプリン・ア・ラ・モードが置かれていました。
わたしは、どんな根拠で、待ち人の有無をどちらに賭けたのでしょうか?
希「賭けに負けたウチが言うのもアレやけど、真姫ちゃんだから誰それを待ってるに違いない、みたいなメタな理由やないから」 室内で濃いサングラスを掛けながら本を読むなんて疲れるでしょう
ただでさえ喫茶店は薄暗いところが多いのに 久しぶりの出題を僕たちしか見ていないなんて勿体ないよ! 通路側にいるのは窓の外が見えるように
サングラス、髪、ハードカバーでバレないように
誰かが通るのを待ってたとか? 窓については問題文に書いてないね
一人で来て二人がけの通路側(下座)に座るのは不自然だから、誰かを待ってると考えられるけど 西木野先生が座ってる向きは入り口ドアがある壁に向いてるってことでいいのかな
窓が付いてるなら店の向かいの警察署が見える?
サングラス掛けて辺りを気にしてるのが関係してたりするかな 今回は、待ち人の有無と判断の根拠をセットで書いて鋳る
>>446さんを正解とします
>>442さんは文意として正解ということで
解答編
ルビィ「西木野先生は、人待ちをしてます」
希「ふぅん、根拠はなんやろ?」
ルビィ「西木野先生は、壁側と通路側がある、二人がけの席で、通路側に座っています」
ルビィ「自分一人であれば、わざわざ通路側に座る人はまれです」
ルビィ「つまり、西木野先生は壁側に座るべき人を待っている、って考えるのが妥当でしょう」
希「なるほど、じゃあ、ウチは待ち人してない方に賭けないとな」
その賭けの結果が分かったのは、数分後でした。
カランカラン
まだドアのカウベルが、軽快な音を奏でます。
腰まであるまっすぐな髪を下ろし、サングラスをかけた、小柄な女性が入ってきました。
身長はマルちゃんぐらいでしょうか。でも、その、お胸が……
西木野先生が、入り口に向けて手を振りました。
やってきた女性は、そのまま、西木野先生の向かいに座りました
これで、賭けはわたしの勝ちです
希「やっぱり、ウチの負けかぁ」
希さんは、そう言いながら、あんまり残念そうな様子は見せませんでした。
そして、西木野先生の待ち合せの相手を確認すると、さも当然という口ぶりで言います
希「なんだ、待ち合せの相手、にこっちやん」 ルビィ「……またお知り合いですか……え?にこっち」
その小柄で華奢で可憐な姿、髪型を変え、サングラスをしても、ファンのわたしは間違えたりしません
西木野先生の待ち合せの相手が、永遠の18歳アイドル、矢澤にこさん……!?
ルビィ「え?希さん、まさか矢澤にこさんのお知り合い?」
希「高校の時の部活の同期やけど」
ルビィ「そうだったんですか……って、え?それってつまり」
そんな、画面の中で、髪を左右に結んだ愛らしい姿で、にこぉ、ってする矢澤にこさんが、希さんと同じ歳……
希「わかるよ、にこっちが若作りでものすごく年齢サバよんでるとか、ショックやろな」
それはもう、一行そこらの文章では現せないレベルのショックです
でも、それでも、矢澤にこさんは、わたしの大好きなアイドルであることには変わりがありません
だから、希さんには落とし前を付けてもらわないといけないですよね
ルビィ「ショックなので、プリン・ア・ラ・モードに矢澤にこさんのサイン色紙も付けて貰えますか」
希「まかせとき、にこっち、真姫ちゃん、逢瀬の邪魔して悪いけど、ひさしぶりやね」
にこ・真姫「なんで希(あんた)が内浦に居るのよ」
なにやらあちら側で同窓会が始まったのと同時に、目の前にプリン・ア・ラ・モードが置かれました おつおつ
出題はしたけど解答者としてはじめて正解できたw
問題文中からヒント探すの面白いね かすりもしなかったけど久しぶりの出題で楽しかった おつおつ 名探偵ルビィ「犯人の潜伏先、それとも組織の拠点……?」曜警部「日本全国バラバラであります」 ルビィ「曜さん、タレコミがあったのってここなの?」
曜「うん、新興の麻薬密売グループの先遣隊みたいなのが、ここにいるってタレコミでね」
わたしたちは、とあるウィークリーマンションの一室にいました
1ヶ月の契約で借りられていた部屋は、生活感はありましたが、もぬけの空でした
善子『地元ヤクザが新興組織潰しに警察にタレこんだ、ってシナリオを忘れないでよ』LINE
情報をくれた、麻薬取締官の善子ちゃんから、念押しのLINEが届いています
善子ちゃんは別の潜入捜査中なので、協力者で内浦警察警備課の梨子さん経由で、ここの情報を送ってきていました
ルビィ「それにしても、なにもないね」
備え付けの家具も食器もあり、ついさっきまで使っていた形跡もあります
インスタントラーメンとつくって食べたとおぼしき、鍋とどんぶりが、流しに水を張った状態で放置されていました
それなのに、雑誌や新聞というものが全くなく、どんな生活をしていたのかが全く見えません
曜「ゴミ箱はあるけど、逃げるとき中身を持っていったようだね」
上蓋を外された空のゴミ箱が、部屋の隅で倒れていました。
そのゴミ箱を起こしてみます
ぐしゃぐしゃと握りつぶされたメモらしきものが、ゴミ箱の下で潰れていました
それを広げてみます
ルビィ「曜さん、これ何かのメモだよ」
曜「えっと、浜松、信濃、高松、長崎、有明、地名なら、見事に日本全国バラバラだなぁ」
曜さんが、金釘流で書かれた文字を読み上げます
ルビィ「潜伏先か、なにかの拠点なのか、いまのところは唯一の手がかりだね」
曜「とりあえず(静岡)県警経由で浜松署に協力を要請して、あとは、香川に長野に長崎に熊本か、各県警に連絡しないとね」
ルビィ「有明って名前の自治体は、福岡と佐賀と長崎と熊本と鹿児島にあるよ」
連絡を入れる先が一気に倍になったためか、曜さんが溜息を吐きます
曜「これは大仕事だなぁ……あれ?」
曜さんが不思議そうな顔をしました
曜「なぜ、信濃だけ旧国名なんだろう」
ルビィ「長野県に、信濃町っていう自治体があるよ」
自分でそう言って、気が付きました
これはもしかすると…… ルビィ「曜さん、協力を頼む都道府県警察は一箇所でいいと思う」
曜「ルビィちゃんは、どんな理由で、どこの都道府県警に依頼をすればいいと考えたのでありましょうか」 東京都
浜松町と信濃町と有明は駅名であるから知ってたけど、高松町と長崎町も東京都にあるんだね 有明っていわれると有明海よりビッグサイトのほうが先に浮かぶわ
>>461
長崎も駅名になってるよ
西武のマイナー駅だけどね 東長崎なんて急行も準急も止まらないからな、都営大江戸線ユーザーなら落合南長崎もあるけど
高松って石神井公園の近くの方なのか立川市の方なのか 概ね答えが出揃ってます
が解答編は少しお待ちください >>461
正解です
>>464
県警と書くと、解答者が考えるときに警視庁を除外するので、都道府県警と表記しました
解答編
ルビィ「ここに書いてル地名には、共通点があるんだ」
曜「共通点?」
ルビィ「うん、これは、全部。東京にある地名だよ」
ルビィ「港区浜松町、新宿区信濃町、豊島区高松、豊島区長崎、江東区有明」
曜「え?全部23区内なの?」
ルビィ「立川市にも高松町ってあるみたいだけど、この並びだったら豊島区の方じゃないかと思う」
ルビィ「これなら、捜査する範囲が大分絞れるよ」
曜「なるほど、だから、警視庁に捜査協力を依頼すればいいということか」
ルビィ「うん、梨子さんはあまりいい顔しないかも知れないけどね」 名探偵ルビィ「帰ってきた怪盗エリーチカ」曜警部「ポラリスが見ていた、であります」 鞠莉ちゃんのところ(ホテルオハラ)で展示されていた、総額1億円のティアラが盗まれました
盗難が判明してから30分、夜間でもあり、お客様の手前、非常ベルも鳴らさず平静を装いつつも、淡島は厳戒態勢です
曜さんとわたしは、ホテルオハラからの通報後、果南ちゃんに船を出してもらって、淡島に渡っていました
果南「漁協の密漁対策班のメンバーに協力をたのんだよ、島の周りをゴムボートで巡回してくれるってさ」
曜「なんで果南ちゃんがしれっと捜査に混ざっているでありますか」
果南「船を出したのは私だし、人手が要るでしょ」
ルビィ「梨子さんからは、夜間で淡島だから、警備課(機動隊)を投入するための船がすぐには確保できないってメッセージが来たよ」
曜「しかたない、果南ちゃん、もう少し付き合ってくれるかな……」
果南「おっけー、あ、鞠莉から、黒服(私服警備員)を投入する準備ができたってメールしてきたけど」
曜「あくまでも民間協力の範囲で、島から誰も出さないで、って伝えてよ」
果南『わかった、今度は、鞠莉から電話だ」
果南「鞠莉からの情報だけど、淡島神社の参道に駆け込む人影が防犯カメラに写ってたって」
曜「じゃあ、私たちは参道を上まで上がってみよう」 淡島にはいくつかお宮があるのですが、淡島の頂上にお社があるのが、淡島神社です
マグライトの明かりだけで参道を上がるのは、いつもよりも時間がかかりました
果南「誰かいるね……望遠鏡があるから天体観測かな」
息を切らすこともなく参道をあがりきった果南ちゃんが、後に続く私たちを静止しながら言います
曜「なんでこんな時間に……島の人か鞠莉ちゃんのところの宿泊客かな?」
ルビィ「……あの金髪ポニーテール、どこかで見たような」
曜「警察だ、ここで何をしている」
警察官の曜さんが、マグライトそこにいた人に向けて誰何します
「あら、お久しぶり、渡辺警部だったかしら」ウフフ
曜「あ、絢瀬絵里、なぜここにいるでありますか」
絵里「趣味の天体撮影のためよ、そのためにホテルオハラに3連泊しているわ」
ルビィ「釈放されていたんですね」
この人は以前、土肥で発生した金細工盗難事件の容疑者として確保した人だったのですが……
絵里「お久しぶりね、名探偵さん、貴女の目の付け所は良かったけれど、証拠不十分で立件できず不起訴、当然よね」
絵里「証拠なんてないんだから」ウフフ 曜「それはそうと、ここで何をしていたでありますか」
絵里「趣味の天体撮影よ、まったく、せっかく目を暗さに慣らしたのに、こんな明るいライトで照らしてくれて」
言われてみれば、絵里さんの後ろには、白い鏡筒の反射望遠鏡と、それをのせる赤道儀がありました
その望遠鏡の接眼部には、一眼のカメラが接続されています
赤道儀というのは、地球の自転にあわせて望遠鏡を動かすための雲台です
果南「お姉さん、ずいぶん古くて、いい趣味の機材でやってるんだね」
天体観測が趣味の果南ちゃんが、絵里さんの望遠鏡を見て言いました
果南「PC制御のモータードライブとかデジカメとかじゃなく、手動の赤道儀と銀塩カメラで長時間露光かぁ」
絵里「あら、そちらもかわいいお嬢さんね、趣味でやるなら手間のかかる方が面白いでしょう」ウフフ
果南「渋くてかっこいい機材だからもう少しみせてもらっていいかな?」
絵里「いくらでもどうぞ、そのあとは貴女をじっくり見せてもらえると嬉しいわ」ウフフ
果南ちゃんが、望遠鏡とカメラと赤道儀をなめるように眺めています
最後に果南ちゃんは、赤道儀の極軸望遠鏡(地軸と方向を合わせるために使う組み込みの望遠鏡)を覗き込みました
絵里「ね、ちゃんと北極星がセンターにきているでしょう?」
絵里「でも、さっきのライトで、多分、鏡筒に光が入っちゃったし、赤道儀を動かす時間が過ぎちゃったし、撮影が台無しだわ」
曜「申し訳ない出あります、が、我々はいま不審者を追跡しているところでして」
曜「この参道を上がってくる不審者を見ませんでしたか、あるいは……」
絵里「そんな人来ないわよ、それに、どうせ私を疑っているんでしょう?」
絵里「もう4時間くらいここで赤道儀の操作をして、星を追いかけていたわ」
絵里「でも、アリバイを証明してくれる星空の写真は、さっきのライトでダメになったと思うわ」
曜「それを言われると反論ができないであります」 絵里さんはこちらの痛いところを突いたと思っているようですが、わたしは反撃をはじめました
ルビィ「絢瀬絵里さん、貴女は多分、4時間もここで撮影をしたりしていなかったですよね」
果南「うん、私も、このお姉さんがここで4時間も天体撮影なんかしてなかったと思うよ」
果南ちゃんが気付いているのは当然でしょう、というか、わたしもそれで判ったんですけれど
絵里「ちょッと待って、アリバイ証明になる写真がなくなったからってずいぶんな言いがかりじゃない、証拠はあるの?」
ルビィ・果南「あります(あるよ)」
曜「私にはさっぱり判らないのですが、ルビィちゃんと果南ちゃんは、なぜ絵里さんが怪しいと断言したのでしょうか」 専門用語ばっかで情景がイメージできん…
北極星が動かないことと関係ある? 赤道儀を手動で設定する時はまず天の北極に合わせるが、その場合北極星は最初から撮影範囲に入ってるからわざわざ追う必要がない
星を追うというのが本当だとしたら最初の設定が終わったばかりということになり4時間もいたことにはならない 天体観測は詳しくないから自信ないけど、
北半球なら北極星を中心に星が回転するから、北極星を一度センターにしたらその後は全く動かさなくてもずっとセンターのはず。
撮影中に赤道機を動かす必要ないはずで、本当に4時間撮影してたの?という点が怪しいかな 今回は少々難しくなってしまったかも……
解答編
ルビィ「果南ちゃん、絵里さんの言うとおり、北極星は極軸望遠鏡のセンターに入っていた?」
果南「お姉さんの言う通りに入っていたよ」
絵里「何もおかしいことはないでしょう、ちゃんと極軸は北極星に向けてあるわ」
ルビィ「絵里さん、ここで4時間、地球の自転にあわせて望遠鏡を動かしながら撮影していたんですよね」
絵里「そうだと言っているわ」
ルビィ「極軸の向きを合せたのが4時間前なら、北極星は極軸望遠鏡のセンターにはいません」
絵里「言いがかりにもなってないわね、なぜ北極星が動くのかしら」
果南「北極星は、天の北極に一番近い星であって、天の北極ではないんだよ」
勘案「当然、日周運動するから、4時間で60度ぐらい、天の北極、つまり地球の自転軸の周りを回ってる」
ルビィ「つまり、4時間前に北極星に合せてずっと撮影していたなら、向きが変わらない極軸望遠鏡のセンターに留まっているわけがないんです」
果南「それらしくするために、私たちが来る直前に北極星をセンターに合せちゃったのかな?」
果南「それに、本当に赤道儀で長時間露光の撮影をするなら、北極星の位置と、その時の時間を基準に、天の北極の正確な方向を出さないといけない」
果南「目でみるだけだったら、だいたい北極星の方向に合せておけばいいんだけどね」
ルビィ「絵里さん、今回も、二重に、本当に趣味にしてる人だったらやらないミスをしてしまいましたね」
ルビィ「自慢げに、北極星がセンターに入っているだろう、って言わなければ、わたしはこの場では気付かなかったと思います」
絵里「……おぼえておくわ、名探偵さん」
曜「絢瀬絵里、ここで4時間過ごしていたように偽装した理由について、じっくりと書で話を聞かせてもうらうであります」
補足
果南「北極星は地球の自転軸を延長した点に一番近い星なんだけど、地球の自転軸は歳差(味噌刷り)運動で、円を描くようにぶれてるんだ」
ルビィ「つまり、北極星は、過去から未来まで永遠に変わらないわけではなく、数千年のオーダーで交代しています」
ルビィ「いまの北極星はこぐま座α星だけど、3000年くらい前は、こぐま座β星が北極星でした」
ルビィ「これから80年ぐらいは、北極星はどんどん天の北極に近くなっていって、そこから遠くなります」
果南「そして、1100年くらい後に、今度はケフェウス座γ星が北極星になる」
果南「有名な星も遠い未来に北極星になって、8000年ぐらい後にはくちょう座のデネブ、11000年ぐらい後には、こと座のベガ、織姫星が北極星になるんだよ」
ルビィ「織姫が北極星だと、どんな七夕になるんんだろうね」 名探偵ルビィ「南極最高峰に挑むの冒険家?」希「それ気になるな」曜「星に一番近い場所であります」 内浦警察署の向かいの小さな喫茶店、すっかり、黒澤家の居候で、わたしの見合い相手でもある希さんのお気に入りスポットになりました
今日は、希さんと、妙に嬉しそうな曜さんが、カウンター席で私の左右にいます
曜「千歌ちゃんから、話があるから十千万に来て欲しいって言われたんだ」テレテレ
ルビィ「何かと思えば、この前もそんなことなかったっけ」ゲンナリ
希「なあルビィちゃん、渡辺警部っていつもこんなノリ?」
曜「わたしのことは気易く曜ちゃんと呼んでくれていいでありますよ」テレテレ
曜「もう次スレからは温泉若女将千歌の事件簿、でいいんじゃないかな」テレテレ
ルビィ「よくないしメタな発言もやめようよ」ゲンナリ
希「曜ちゃんは思ったよりも面白い人なんやね……ところで、温泉女将が探偵のスレで、ウチ出番あるんやろうか」
ルビィ「希さんもメタな発言は止めてください」ゲンナリ
千歌「実は、内浦旅館業組合に、冒険家の人から後援の要請が入ったんだ」
曜「今度は冒険家?」ゲンナリ
千歌「うん、なんでも、南極を犬ぞりだけで南極点経由で横断して、次は南極最高峰の、えーっと、ヴィンなんだっけ」
千歌「今度はヴィンなんとか山の頭頂に挑みたい、その資金繰りであちこちにスポンサーを依頼しているんだって」
曜「なんかうさんくさいなぁ、そんなすごい人が来てるなんて情報は把握してないよ」
千歌「でも、南極横断の記録でプレゼンしてくれたよ、なにより印象的だった言葉がね」
「わたしは南極点で、真下から南極星を見上げる栄誉を得ました」
「今度は南極最高峰の山頂で、誰よりも南極星に近い場所で、星を仰ぐ栄誉を得たいのです」
千歌「ね、すごくかっこいいよね、曜ちゃんもそう思わない?」 曜「という話だったんだ」ゲンナリ
ルビィ「そんなことだとおもった」ゲンナリ
その翌日、いつもの内浦警察署向かいの喫茶店で、今度は曜さんのグチを聞かされています
曜「明後日、その冒険家が、資金援助の契約でまた来るんだって」ゲンナリ
ルビィ「えーっと、曜さん、千歌さんの話がその通りなら、その自称冒険家は詐欺師だよ」
希「そうやね、その事象冒険家が本当に南極に行ってたら、そんなこと言えんよね、あと南極大陸最高峰はヴィンソン・マシフな」
希さんは、世界を放浪した挙げく、どうやってか南極観測隊員になって南極に行っていた人です
曜「なんてこった、また千歌ちゃんがあぶない、奴が来たらなんとか微罪でも罪状を付けて別件でいいから逮捕しないと」
ルビィ「そんな権力の闇みたいなことを言う前に、なぜ私がこの話がおかしいと思ったか、理由を説明させて欲しいんだけど」ヤレヤレ
希「というわけで、ルビィちゃんとウチは、なんでこの話がおかしいと思ったんやろうか」 今現在、北極星のような明確な南極星は存在しない
なお5000年くらいしたら明るい南極星は存在する 厳密に言うと南極星はあるけど光が弱すぎてまともに肉眼じゃ見えない、かな >>496,497
正解です
解答編
ルビィ「曜さん、先に結論を言ってしまうと、南極星っていう星はないんだよ」
曜「え?北極星があるんだから南極星もあるんじゃないの?」
希「たしかに、天の南極に一番近い、目視可能な天体として、ポラリス・アウストラリス(みずへび座σ星)っていうのあるんやけどな」
希「人間が目視可能なギリギリの明るさしかないから、とてもやないけど天測航法に使えるような星やない」
ルビィ「だから、みんなが知っている存在という意味で、南極星という星はないんだ」
希「それに、南極点で星を見たとか、ヴィンソン・マシフの山頂で星が見たいとか、どの季節に南極探検する気や」
希「南極の探検とか登山とかは、夏の12月頃にやるんやけど、白夜だから晴れてても星なんか見えるわけないやん」
曜「なるほど、希さんからすればツッコミどころ満載だったのか」
曜「その自称冒険家を詐欺で立件できないか裏付け捜査をしてみよう、じゃあ私はこれで」
慌てて出て行こうとする曜さんの肩を、希さんががっしりと掴みます
希「出て行くなら、ここの伝票も持っていこうな、情報料はうちらのレイコー(アイスコーヒー)代だけにしといたるから」ニッコリ
補足
ルビィ「天の南極も地軸の歳差運動で動くので、12000年ぐらい後に、シリウスの次に明るいりゅうこつ座カノープスが南極星になります」
希「その頃は織姫星が北極星やろ、天測航法で北に行くのも南に行くのも楽になるな」
ルビィ「希さん、1万年先まで海外放浪するつもりですか……?」 おつおつ
天文好きな出題者さんかな
普段自分の興味の外だからこういう問題も楽しいね 名探偵ルビィ「天下り元官僚殺人事件」曜警部「拳銃発砲事件であります」 今日は、内浦近辺の政財界人が集まるパーティーが、東京の企業の資本で建てられたホテルで開催されています
なんでも、次の衆議院の補選で与党から立候補する予定の元官僚が、挨拶と選挙協力の根回しをするパーティーとかで
選挙の公示前、まだ民間人なので選挙違反には当たらないという理屈らしく……
希「ルビィちゃん、なんで誰も居ない方むいて説明してるん?」
ルビィ「希さんはなぜこの場に?」
目の前にはパーティードレスを着た希さんがいます
希「東條物産社長、つまりおかんの名代やれって招待状が送られてきたんやけど」
ダイヤ「貴女もこれからこういう場に出てもらわないといけないのだから、希さんにしっかり立ち振る舞いを教えてもらいなさいな」
お姉ちゃんは、真紅のドレスをまとっています
ルビィ「こういうのが嫌で探偵やっているんだけどなぁ……」
辺りを見回すと、ドレス姿の鞠莉さんや、着物姿の千歌さんもいました
どちらも歓談中なので、挨拶は後にすることにします ルビィ「曜さんもいるんですね」
曜「今日は警備でありますよ、こんなとき捜査課もかり出される人手不足が恨めしいであります」
梨子「曜ちゃん、口じゃなくて目を動かす」
二人とも、トランシーバーのインカムを付けた、スーツ姿でした
ルビィ「なんかずいぶん物々しい警備ですね」
曜「ここだけの話、県警の上の方が、次の選挙に出る元官僚さん相手にポイントを稼ぎたいってことで」ゲンナリ
梨子「そういうことだから察してくれると嬉しいわ」ヤレヤレ
あまり立ち入らない方が良いみたいです
わたしは、ソフトドリンクをサーブしているテーブルの方に歩いて行きました
海未「おや、これは黒澤ルビィさん、お久しぶりですね」
内閣調査室にいるらしい謎の官僚、自称園田海未さんも、この場にいました
こちらは、パーティードレス姿です
海未「いやあ、噂の元官僚様は、元々が上司の子飼いの一人でして、祝いに出張った上司のお供ですよ」アハハ
のんきに頭を掻く海未さんに、
ルビィ「海未さん、こんなところで油を売っていていいんですか?」
海未「警備ではありませんからね、貴女と会話を楽しむ程度の余裕はありますよ」
海未さんは、ちらりと、梨子さんの方に目線を送ります
その先で梨子さんがしかめっ面をしていました ホールの奥側の扉が開きました
今日の宴席を主催した元官僚が出てくるかと思いましたが、
腰が立たないまま、手も使ってここまで来たらしい中年男性が、息を切らせて叫びます
「H田先生が、殺されたーーー!」
その言葉の意味が分かると、歓談でなく騒然がホールを満たしていきます
梨子「警察です、皆さん、警察官の指示に従ってください」
いち早く梨子さんが、身分証を示しながら声を上げます
曜「現場に行こう、ルビィちゃん、来てもらっていいかな」
ルビィ「うん、わかった」
海未「わたしも同道しましょう、桜内さん、この方をお願いしますよ」
どさくさ紛れに海未さんは、梨子さんに指示を出した上でついてきます
現場は、ホールからひとつ上のフロアにある控え室でした
控え室といっても、ホテルの一室であり、スイートからベッドだけ取り除いたような、豪華な調度の部屋です
海未「ここから発砲したようですね」
海未さんが、開きっぱなしの扉から中の様子を伺って言いました
開いた扉の真っ正面、ソファに座ったまま事切れている様子の男性がいました
部屋の中には、いくつもの薬莢が落ちていまい下
どうやら、銃で殺されたようです すぐに会場のホテルは、梨子さんたち内浦警察の警備課によって封鎖されました
このホテルにいる人は全員取り調べの対象です
曜「第一発見者は、さっきホールに飛び込んできた男性、元官僚が立候補したら、公設秘書になる予定だった人物だよ」
梨子「とりあえず、第一発見者が落ちついたので、状況を話していただけることになったわ」
先程の男性が、思い出しながら供述します
わたしはスマホでそれを撮影する係です
「私は、先生(被害者)と控え室でスピーチ原稿の最終チェックをしておりました」
「扉は内側から鍵をかけていたのですが、外からノックされ、S井様がおいでになったという声がしました」
海未「S井というのは、私がお供している上司のことですよ」
「先生の指示で、私が扉を開けに行きました」
「扉のロックを外したところで、いきなり扉が開いて、私はその扉に跳ね飛ばされて転びました」
曜「扉を蹴りあけたとしたら、勢いでそうなるでありますな」
「私からは扉の影になるところから、天誅、という男の叫び声がしました」
第一発見者は、その男性の声に、聞き覚えはないと言うことでした
「そして、乾いた音が何度も繰り返し、あれが銃声だったんですね」
「犯人は、弾を撃ち尽くすと、走って逃げたようでした」
「ようやく我に返ると、先生が銃弾を受けて死んでいて、それで情けないことに腰が抜けて立ち上がれなくなってしまいまして」
「なんとか這うようにして、ホールまで行って人を呼んだ次第です」
曜「犯人の顔や特徴は?」
「私からは開いた扉の陰になっていたので、声と銃声が聞こえただけです、姿は見てません」
曜「ではなぜ、犯人が走って逃げたと?」
曜さんも、そのことにには気が付いたようです
「足音です、廊下を走る足音が遠ざかっていきました」
「私は、犯人が今度は私を殺しに戻ってくるのではないかと息を潜めていました」
「犯人からも私は見えなかったのか、犯人が戻ってくる様子はありませんでした」
「それでようやく部屋から出て、助けを求めたわけでして」 第一発見者には別室で休んでもらって、私たちは額を付き合わせます
曜「被害者は、頭部から腹部にかけて、七発の銃弾を受けていた」
曜「西木野先生もパーティーに来ていたから見てもらったけど、おそらく即死だろうという所見だった」
曜「控え室の床に落ちていた薬莢も七つ」
曜『確かに、扉を蹴りあけて、銃を持った腕を伸ばして部屋の中に向けて発砲したら、落ちていておかしくない場所というのが
鑑識さんの報告だったよ」
曜「そして、あの控え室があるフロアは、上客のプライバシーを守るために監視カメラを付けていない場所なんだってさ」
曜さんが、うんざりした様子で言いました
海未「つまり、犯人の姿は判らないということですか」
梨子「この場にいた人間でで銃を持っているのが判っているのは」
曜「私のS&W M360Jサクラ(日本警察仕様のリボルバー)、今日は警備なので持たされたであります」
梨子「私のSIG/SAUER P230JP(SPなどに貸与される自動拳銃)、同じく要人警備ということで」
海未「実はわたしも、このようなものを」
海未さんが、バッグから銃を出します
梨子さんの目が、すっと細くなりました
梨子「なるほど、SIG/SAUER P226ですか、日本だと海自の特殊部隊ぐらいですよね、コレを使っているのは」
海未「海自さんの調達に便乗しただけでして」アハハ
三人は、お互いに銃を確認しあいます
曜「どの銃も、発砲した形跡はない」
この三人の誰かの銃が使われていない、ということに、不謹慎にも安心してしまいました
そうやって三人が状況の整理をしている間に、わたしは、先程の第一発見者の供述の録画を見直していました
そして、気が付きました
ルビィ「……この供述だと、第一発見者が犯人か、犯人に通じているかしてる可能性がある」
公務員の三人が、一斉に私を見ました 犯人に気付かれなかったとしたら扉のロックを外した瞬間に扉を開けられたのに
部屋に一人しかいないはずのターゲットがソファに座っているのは無理があるからかな 現場から急いで離れようと走って逃げた犯人が、捕まるリスクもあるのにわざわざ戻ってきて秘書を殺そうとするはずがない
やるなら逃げる前にやってるはず
息を潜めてたという時間に秘書が現場の隠蔽工作してた疑いがある ソファーに座ったまま扉を開けるのは無理なので、被害者の他に扉を開けた人が居て顔を見られたと犯人は思うはず
なのに扉を開けた人を探さず犯人が逃げたのがおかしいから 銃の名前が詳しく出てるところからの逆説的な推理だけど
銃によって装弾数が違う上、銃を見てもいない筈なのに撃ち尽くしたと言ったから >>517
正解です
解答編
ルビィ「銃の弾を撃ち尽くしたかどうか、っていうのはどう判断します?」
突然の私の私の質問に、その場にいた三人が顔を見合わせます
梨子「オートマチックなら、スライドが後退した状態で止まるホールドオープン状態になるから、見た目でわかるわ」
海未「銃の種類がわかっていれば、発砲音を数えるという方法もあります」
曜「私のはリボルバーだから、オートマと違って見た目が変わらないし、音を数えるしかないのかなあ」
ルビィ「そうですよね、自動拳銃なら銃が見えていればわかります」
ルビィ「見えていなくても、銃の種類が判っていて発砲音を正確に数えるかする必要がありますよね」
ルビィ「じゃあ、犯人を全く見ていない、犯人がいたことは、犯人の天誅という叫びと銃声でしか確認していない」
ルビィ「そう証言している第一発見者は、何を根拠に『弾を撃ち尽くした』なんて断言したんだろう」
曜「うーん、床の薬莢の数を数えた、っていうのは?」
ルビィ「もし第一発見者が銃に詳しくて薬莢の数を数えたとしても、見てないんだから銃の種類が判ってないはずだよね」
海未「弾が七発というのは、リボルバーでは、そういうモデルが無いわけではありませんが……」
海未「そんなマニアックな銃を日本で犯罪に使うかというと、疑問ですね」
梨子「オートマチックだと、私のP230はマガジンに7発だけど、ワルサーPPKなら6発、園田さんのP226だと15発」
ルビィ「そう、薬莢の数だけで弾を撃ち尽くしたかどうかなんて判断できない」
曜「それが判るとしたら、第一発見者が、犯人はどんな銃を用意していたかを知っていた場合」
ルビィ「あるいは、第一発見者が、犯人で自分で発砲した場合、だよ」 ルビィ「ところで、今回は曜さんも梨子さんも、海未さんと仲良くできてるんだね」
曜さんと梨子さんが、いまさら思い出したように、ものすごく渋い顔で私を見ます
曜「とりあえず、園田さんが拳銃の所持を許可されている司法警察員か、そこから、今度こそ、署でじっくりと伺いたいのですか」
梨子「無駄よ、身分証も持ってないくせにものすごく上の方から身柄引き受けの連絡が来て片が付くから」ヤレヤレ
ゲンナリした顔の曜さんと、諦めた顔の梨子さんとと対照的に、海未さんは笑みさえ浮かべています
海未「カツ丼を出していただけるなら同道致しますよ」
海未「でも、炭酸は苦手なのでビールは遠慮させていただきます」
海未「あ、取り調べは桜内さんにお願いしてよいでしょうか、こちらも桜内さんを改めてスカウトをしたいので」
そういう海未さんに向かって、曜さんと梨子さんが、同時に言いました
曜・梨子「帰れ」 一気読みしたけど途中からただの雑学披露スレになっててつまらんかったわ 結構文章多いスレだけどつまらんのに最後まで見たのか
お疲れ様です 名探偵ルビィ「曜さん、後ろから速い車来てるよ」曜警部「むっ、流行りのアレかな?」 車の中
ルビィ「今日はありがとうございました。楽しかったです」
曜「えへへ。いつも仕事ばっかりだから、たまにはこういうのもいいよね」
ルビィ「それにしても、曜さんが仕事以外でルビィを誘うなんて……もしかしてルビィのことそういう目で見てたりします?」フフッ
曜「そっ、そんなことないけど?」
ルビィ「……ですよねぇ」ホッ
曜「……」ドキドキ
ルビィ「……?」
< ドゥンドゥン……
ルビィ「わっ、出たあの車」
曜「果南ちゃんのボクシーだね。けっこう飛ばしてるなあ」
< ドゥンドゥンドゥンドゥン!
ルビィ「退けってこと?」
曜「警察を煽るとは中々やるな……」
< チカッチカッ!
ルビィ「いったん譲って追いかけますか?」
曜「ここは50km/h制限なのにぃ」
< プップー!
ルビィ「曜さん!」
曜「分かったよもう!」
< ブロロ……
曜「……」
ルビィ「何してるんですか! 追いかけないと!」
曜「やめよう。せっかくのデートが」
ルビィ「あー、もう見えなくなっちゃいました。曜さんがグズグズしてるからですよ」ムスッ
曜「えぇ……」 翌日
果南「それで……私が呼び出される理由が分かんないんだけど?」
曜「昨日、果南ちゃんの車に煽られたんだよね。ルビィちゃんが隣に乗ってたから見逃したけどさ」
果南「へ? 私パトカーなんて煽ったことないよ」
曜「パトカーじゃなかったら煽るんかい。危ないから絶対やめてよ?」
果南「しないってば。でも、遅いの自覚してるなら素直に譲ればいいのに」
曜「私は制限速度ちょうどで走ってたよ。それなのに果南ちゃんの車、すごい勢いで近寄ってきてすごい勢いで抜かしていったからさぁ」
果南「げっ……。でもスピード違反は確か現行犯じゃなきゃ罪に問えないって聞いたことあるよ」
曜「その通り。だから今回は速度超過についてはお咎めなし」
果南「っしゃ!」グッ
曜「こら! ガッツポーズ見えてるよ。あと、あおり運転については詳しく話を聞かなくちゃね」
果南「えー。私も暇じゃないんだけどな」
曜「こっちもだよ!」
果南「というか、証拠はあるの? 曜の車を煽った証拠」
曜「もちろん」スッ
果南「ふぅ……ドラレコね。一応見せてもらってもいい?」
曜「いいけど、できれば果南ちゃんから謝ってほしいな」
果南「……」
曜「今ならごめんなさいすれば厳重注意ってことにしてあげなくもない」
果南「何で私が……」ブツブツ
曜「せめてルビィちゃんには謝ってよ。せっかくのデートだったのに」
果南「デート中だったの!? それは悪かったよ。ごめん……」 後日
果南「……ってことがあったんだよ。理不尽だよねぇ?」プハァ
ダイヤ「確かに理不尽な気はしますけれど……分かっていてしたことではありませんの?」
果南「うっ……」グビッ
いったい何が理不尽なんでしょうか? 問いがぼやっとしててすみません
> 果南「それで……私が呼び出される理由が分かんないんだけど?」
果南ちゃんが警察署まで呼び出された理由をお考えください ごめんなさい
誘導が下手すぎました
「あおり運転の証拠があるにも関わらず、なぜ果南ちゃんは理不尽だと思ったのでしょう?」
みたいな聞き方をすればよかったです 曜「この間はごめんね? 嫌な思いさせちゃったよね」
ルビィ「デート中じゃなかったら追いかけてました?」
曜「当然。あのときは私が運転しててよかったよ。ルビィちゃん、ハンドル握ると人が変わるから」
ルビィ「いえ、それほどでも」エヘヘ
曜「褒めてないんだけどな……」
ルビィ「おほん。それで、あおり運転の犯人は捕まったんですか?」
曜「実はまだなんだよね。貸した相手がダイビングショップのお客さんらしくって、果南ちゃんに連絡先を聞いたんだけど」つ
ルビィ「キリル文字!」
曜「そう。読めないんだよ」ハァ
ルビィ「カーシェアは危険だねぇ」
答え:
車を貸した相手が交通違反をした場合、車の持ち主も罪に問われることがあるから ・タイトルの「流行りのアレ」とはあおり運転だけでなくカーシェアのこと
・果南ちゃんは運転手ではなく車の持ち主として呼び出されている
この辺りが伝わればよかったんですが
出題って難しい
ちなみに果南ちゃんのいう「カーシェア」は一般的には地下レンタカーの部類なのでアウトだと思います
曜ちゃんが厳重注意で済ませてあげたのは優しさなのか果たして…… うーん…果南がその車に乗ってなかったって情報がわかりにくいから難しいなあ 乗ってないって言っちゃったら身も蓋もない気がして
あー難しい カーシェア中のトラブルで車の持ち主が呼び出されるのは別に理不尽じゃないような
この辺は感覚の部分だけど 果南が車に乗ってるとは誰も言ってないのか
なるほど 駐車違反も誰がやったかわからないからとりあえず所有者の家に納付通知がいくし、所有者として罰金払えば点数もつかない ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています