梨子「彼女、欲しいなあ…」
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梨子「ねえ、千歌ちゃん…今日泊まっていかない？」
千歌「ふぇ？いいけど…いいの？」
梨子「私？もちろん！泊まっていってくれる？」
千歌「じゃあ、お言葉に甘えて」
梨子「ありがとう！…ふふ…嬉しいな…」ｷﾞｭｯ
千歌「…梨子ちゃん、どうかしたの？」
梨子「え？…ううん？」
千歌「…私じゃ頼りないかも知れないけど…なんでも言ってね」
梨子「…ありがとう…千歌ちゃんは優しいね」
千歌「梨子ちゃんのためだもん。…私だけじゃないよ、曜ちゃんも果南ちゃんも、みんな、きっと…」
梨子「でも大丈夫、ほんとに…。…ちょっと、…寂しくなっちゃっただけだから」 千歌「ただいまぁ…気持ちよかったー」ﾎｶﾎｶ
梨子「おかえり、千歌ちゃん」ﾀﾀﾀ ｷﾞｭ
千歌「…梨子ちゃん、今日は手握りたがるんだね」
梨子「…嫌だった？」
千歌「ううん、…ふふ、お風呂よりあったかいかも」
梨子「千歌ちゃんの手もあったかくて、…ちっちゃくて、柔らかくて…」
千歌「あ、赤ちゃんの手みたいに言わないでよ」
梨子「…落ち着く…」
千歌「…お風呂、入っといでよ」
梨子「…そう、そうね」
千歌「うん」
梨子「私が上がるまで、寝ちゃやだからね…」
千歌「…ふふっ」
梨子「な、なに？」
千歌「今日の梨子ちゃん、子供みたい…かわいい」
梨子「…」ｼﾞｯ
千歌「…梨子ちゃん？」
梨子「お風呂、入ってくるね」
千歌「ん、いってらっしゃい」 ﾎﾟﾂﾝ
梨子「……」
梨子「…ぶくぶく…」
梨子「……」
ﾎﾟﾂﾝ
梨子「…千歌ちゃん…」
梨子「……」
ﾎﾟﾂﾝ
梨子「…寂しいよ…」
ﾎﾟﾂﾝ
梨子「……」
ｻﾞﾊﾞ 梨子ちゃんオナニーで騙されてダメージ負ったからただでさえ貴重なちかりこ、頼みまっせ 梨子「…千歌ちゃん？」ｶﾞﾁｬ
千歌「おかえりー」
梨子「あ、起きててくれたの？」
千歌「もちろん」
梨子「えへへ…ありがとう」ｷﾞｭｯ
千歌「…あったかい」
梨子「うん…」
千歌「…電気、消そう？さっき見たらさ、月が結構明るかったよ」
梨子「…うん…」
千歌「…梨子ちゃん？」
梨子「…手、繋いでてもいい？…寝るまで…」
千歌「いいよ、とーぜん！」
梨子「…ありがとう」 ｹﾞｺｹﾞｺｹﾞｺ
梨子「…わ、明るいね…」
千歌「でしょ」
梨子「…きれいね」
千歌「ねー」
梨子「……」
千歌「…寂しいって」
梨子「えっ？」
千歌「さっき、」
梨子「…うん…」
千歌「それって、えっと…どうして？」
梨子「……」
ｹﾞｺｹﾞｺｹﾞｺ
梨子「どうしても、かな」
千歌「…私じゃどうにもできないのかな…」
梨子「…」ｼﾞｯ
千歌「…私…梨子ちゃんの力になりたい…ん、だけ、ど…」
梨子「…ありがとう」ｷﾞｭ
千歌「…」ｷﾞｭ
梨子「…でも、…ううん…」
千歌「…」 梨子「…ごめんね…」
千歌「…」
千歌「私、梨子ちゃんの力になりたいなんて言っちゃったけど…ごめんね、あれ…たぶん嘘なんだね」
梨子「え？」
千歌「私、梨子ちゃんのこともっと知りたい」
梨子「千歌ちゃん…」
千歌「たぶん、それだけなんだよね…私のためなんだよ…ごめんね」
梨子「…ううん、嬉しい」
ｹﾞｺｹﾞｺｹﾞｺ
梨子「…千歌ちゃん…」
千歌「…なに？」
梨子「…私、……」
千歌「……」ｷﾞｭｯ
梨子「…私、私ね…」
千歌「うん」
梨子「……寂しいよ……」 千歌「…そっか…」
梨子「千歌ちゃんは…そういうことない？…夜、ひとりでいて…ほんとになんでもない夜なのに…ふと、寂しく…なっちゃって…」
梨子「…寂しくなることに疲れるまで、眠れないの…そういうこと…」
千歌「……」
千歌「…うーーーん…」
千歌「……」
梨子「…ふふ…ないみたい？…」
千歌「…チカは…あ、えーっ…いっか」
千歌「チカはね、寂しいなって思ったときは…すぐ曜ちゃんや梨子ちゃんにラインとか、電話とかしちゃうかな」
千歌「それでいっぱいおしゃべりして…おしゃべりするのに疲れたら寝ちゃうの」
千歌「…梨子ちゃんはどうしてるの？その、…そういうとき」
梨子「…千歌ちゃんのこと考えたりしてる、かな…Aqoursのみんなのこともね」
千歌「考える、かあ」
梨子「そう」
千歌「電話くれればいいのに」
梨子「だめだよ」
千歌「えーっ、どうして？」
梨子「もっと、寂しくなっちゃう」
千歌「…そっかあ…」
梨子「…そうなの」 梨子「…ごめんね、わがままで」
千歌「ぜんぜんわがままじゃないよ」
梨子「でも、」
千歌「チカのがよっぽどひどいって」
梨子「そうかな…」
千歌「さっきだって、ほら、梨子ちゃんのこと全部知りたいなって、」
梨子「そんなの、私だって…千歌ちゃんのこともっと知りたいよ」
千歌「ほんと？」
梨子「ほんと」
千歌「どんなこと？」
梨子「…ぜんぶ」
千歌「……」
梨子「……ほんとよ」ｷﾞｭｯ
千歌「…うれしい」
梨子「…ほんと？」
千歌「ほんとだよ」
梨子「…ありがとう」
梨子「…でもきっと、知っちゃったら、…きっと後悔するのね」
千歌「そうかなぁ？」
梨子「きっと」
千歌「…そうかな…」 梨子「平衡なのよ」
千歌「平行？」
梨子「寂しさの平衡点」
千歌「…梨子ちゃん…」
梨子「なに？」
千歌「…泣いてる…」
梨子「……」ﾎﾟﾛ
千歌「…どうしたの？」
梨子「………さみしいの」
千歌「チカがいるよ」
梨子「……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
千歌「梨子ちゃん、大丈夫…大丈夫だよ」ﾀﾞｷｯ
梨子「…千歌ちゃん…」
千歌「なに？」
梨子「…ごめんね…」ｸﾞｽ
千歌「大丈夫だよ」ｷﾞｭｯ
梨子「ごめんね、ごめんね…」ｷﾞｭｰｯ
千歌「…梨子ちゃん…」ｸﾞｽ
ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
ﾎﾟﾂﾝ
おわり まーたちかりこ（梨子推し）が千歌ちゃんの気持ちを捻曲げて玩具にしようとしてるよ なんか、すごい好き
梨子ちゃんの感覚にもすごく共感できるし、なんかおぉ…ってなる
そして、メリバにも、ハッピーエンドにもなれるリドル形式感覚の終わり方なのも上手いなぁって思う ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
