ダイヤ「そうですわね」

ダイヤ「確かに、高校生にもなるとそういった浮いた話がないかと話題に上がることも増えてきます」

ダイヤ「どこのお店でバイトしている人がどうとか、だれだれのお兄さん、弟さんだとか」

ダイヤ「すでにお付き合いのある人には出会いを聞き、自分もと興味津々に伺う人も多いですわ」

ダイヤ「人によっては、婚約などもあるのでは? と、羨まれることもあるそうで」

ダイヤ「ふふっ」

ダイヤ「当の本人は、そんなこと望んでいないのに。と、疲れたように零して机に伏せっていたり」

ダイヤ「ですが、そうですか」

ダイヤ「わたくしと花丸さんとは。なりふり構っていませんわね」

花丸「ダイヤさんも、婚約があったりするずら?」

ダイヤ「……さて」

ダイヤ「あるかもしれませんし、ないかもしれません」

ダイヤ「このまま男性とのお付き合いとしての縁がないのであれば、どこかの殿方を紹介されることもあるでしょうね」

ダイヤ「花丸さんだって、そういった話にまったく縁がないこともないのでしょう?」

花丸「……どうして、そうおもうずら?」

ダイヤ「人付き合いが絶えない家の者であれば、まったく無縁とは言えない話ですから」