海未「私なんてμ'sに居なくてもいいですよね……」
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絵里「何言ってるの！？」
海未「絵里……」
絵里「居なくていいなんて、そんなわけないでしょう！？海未はμ'sに欠かせない存在よ」
海未「考えても見てください。私がμ'sにどんな迷惑をかけてきたか」
絵里「それは、確かに海未は容姿も特別優れてるわけじゃないし、人より多く練習時間を設けないと覚えが悪いし、そのくせ仕切りだすし、それがみんなの練習の遅れに繋がるし……」
海未「……」
絵里「ごめんなさい、やっぱり海未は居なくていいのかも。他を当たってくれる？」 覚えが悪いやつがダンスレッスンでリズムとってるとか地獄か？ 海未「……」っ退部届
にこ「ちょっと、何してるのよ」
海未「にこ、ちょうどよかった。これを出そうと思っていたんです」
にこ「……は！？あんたふざけんじゃないわよ！今がどれだけ大事な時期だと思ってんのよ！」
海未「私がいるとみなさんに迷惑をかけてしまいますから」
にこ「あんたは入部したら私を部長のようにはとても扱わないし、アイドルグッズに理解がないし、イヤイヤやってるみたいで正直かなりイラついたけど……！」
にこ「……けど」
にこ「やっぱりこの退部届は預かっておくわね」
海未「……」 海未「花陽、凛。お別れの挨拶をしにきました」
花陽「えっ！？」
凛「μ'sやめちゃうの？！」
海未「私がいるとみなさんに迷惑が掛かるので……」
花陽「そんな、迷惑だなんて……確かにハードワークを私と穂乃果ちゃんだけに課した上にふつうの練習もさせるし……」
凛「他人の勝手な行動は叱るくせに自分はやるべきこと放ったらかしにするし……おまけに人を◯しかけるし……」
海未「……」
花陽「残念だけど、さようなら、海未ちゃん」
凛「新ユニットはかよちんと一緒がいいな〜」 海未「真姫、これからは曲作りを一人で頑張るのですよ」
真姫「えっ？どうしたのいきなり。……もしかして辞めちゃうの？」
真姫「ダメよそんなの！作詞が居なかったら曲も完成しないんだから！！」
真姫「海未は世間知らずで、他人への配慮に欠けてるから作曲のことなんて気にせずに詩を作るし、それに合わせてたら急にフレーズを追加してきたりするし……正直言ってウザかったけど……！！」
真姫「……やっぱりこれからは作詞も私が頑張るわ。むしろ二人の時より楽かもしれないものね」 海未「希には今までお世話になりました」
希「えっ？か、考え直すんや海未ちゃん！μ'sは9人！！9人じゃないといかんのや！」
希「海未ちゃんは留学の件を黙ってたり、暴力振るったりして9人をバラバラにした張本人やけど……！！」
海未「……」
希「いや、別に海未ちゃんにこだわる必要もないかな？ありがとう海未ちゃん、きっと海未ちゃんよりステキな9人目を見つけてみせるよ〜」 海未「ことり……今まで衣装を作ってくださってありがとうございました」
ことり「え？」
ことり「でも海未ちゃん、いっつも文句言ってたよね？『丈が短すぎる』って」
海未「……」
ことり「今更言ってもしょうがないけど、ライブ直前に言われると寝る間も惜しんで手直しすることになるからほんとにやめて欲しかったの」
海未「すみ、ません……」
ことり「自分だけが頑張ってるなんて思っちゃダメだよ海未ちゃん」 海未「穂乃果……」
穂乃果「やめちゃうんだよね」
海未「！」
穂乃果「うん、今までお疲れ様」
穂乃果「もともとは穂乃果が無理やり誘ったのがいけなかったんだよね」
穂乃果「海未ちゃんが嫌々やってること、知ってたんだ」
海未「え、違……」
穂乃果「でももうμ'sも立派なスクールアイドルなんだし、海未ちゃんが居なくても問題ないよ！」
穂乃果「さようなら、海未ちゃん！」
海未「ま、待ってください……本当は、私は……」
海未「μ'sに、まだ居たいんです……」 海未「あっ、今日はライブの日でした！！早く準備しないと……」
海未「！！｣ｷｬｯｷｬｯ
穂乃果「あの子また来てたね」
絵里「いつもいる地味な子でしょ？声も出さずにサイリウムだけ振っててちょっと面白いわよねw」
ことり「穂乃果ちゃん、あの子って同じクラスの園田さんだよ」
穂乃果「あ、あー……あの子かぁ。あんまり話したことなかったなあ」
穂乃果「もしかしたらあの子がμ'sに入ってたこともあったのかもね」
希「いやぁそれは……さすがに地味、というか見劣りすると思わん？」
絵里「確かにね。ふふっ」
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