絵里「久しぶりね海未。何年振りかしら」
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海未「高校の時以来ですから……7年でしょうか」
絵里「もうそんなになるのね。あの大きなステージで踊ったことが昨日のことみたいに思い出せるのに」
海未「はい、私もよく覚えています。……あの瞬間は忘れることはできません」
絵里「…………」
絵里(ちょっと海未、寂しそうな目してたな。もしかして私と同じなのかしら)
絵里「今は、ちょっとあの時に戻りたいって感じる時もあるんだけどね」
海未「……そう、ですか」 絵里「私、〇〇って会社に勤めてるんだけど……」
海未「え」
海未「お、大手ですね。とても……」
絵里「運良くね。連絡しようと思ったけど、数年交流してなかったから気まずくて、ごめんなさい」
海未「いえ……」
絵里「そこそこお給料もいいし、やりがいもあるのよ。でもどうしても、あの日以上に満たされることがなくて」
海未「……結婚の予定はあるのですか?」
絵里「無いわ。恋人もいないし、そういう気配もない」 絵里「海未の言う通り、人が恋しいのかもね。あの時は周りに8人いたわけだし」
海未「私も友人と交流が無いんです。今日絵里が電話してくれたのが本当に仕事以外で会う友達で……」
絵里「えっ。そうなの?穂乃果やことりは?」
海未「……あんまり」
絵里「そう……」
絵里(何かあったのかしら) 海未「猫を、買うといいかもしれませんよ」
絵里「ねこぉ?」
海未「私、家で2匹飼ってるんです。気ままで、見ているだけで心が安らぎます」
絵里「ペットねぇ。買いたくはあるけれどマンションだし、それに海外出張も多いから面倒みれないし厳しいわね」
海未「そうですか……」 絵里「海未は実家暮らしなの?」
海未「一人暮らしですよ。ペットOKのマンションなんです」
絵里「そうなんだ」
絵里(よく見れば、海未の身なりがいいわね。高校生の頃とは想像つかないくらいファッションにお金掛けてる気がする)
絵里(ペットを2匹飼ってるのにそれでも一人暮らし……どんなお仕事してるのかしら)
絵里「そういえば海未ってどんなお仕事してるの?」
海未「えっ」
絵里「?」
海未「……す」
絵里「ん?」
海未「……風俗嬢、です」
絵里「えっ」
続かない 海未「幻滅しましたか……?」
絵里「幻滅と言うか……あの、えっと」
海未「いいんですよ、みんなそうですから……」
絵里「ああ〜下手こいた〜」
デデデン デデデン デデデン デデデン
海未「!?」
絵里「ウィ〜wwwwヒッwwwwウィ〜wwwwwウィ〜wwww」
海未「オヒョwwwwアヨヨヨwwwwグヒヒwwwww」 絵里「そうなの。色々大変なことはあるでしょうけど、私は応援してるわ」
海未「気休めはよして下さい。内心軽蔑しているでしょう」
絵里「そんなことないわよ」
海未「風俗の中でも、女の人を相手にする風俗なんです」
絵里「っ!!?」
海未「ほら、その顔。さすがに引きますよね」
絵里「あっ、いや、今のは引いたわけじゃなくて……」
絵里「ち、ちなみに名刺とか見せてもらえる?」
海未「はぁ?どうしてそんなこと……流石に恥ずかしいです」
絵里「いいから」
海未「……はい」
絵里「…………」
絵里「ここ、行きつけのお店よ」
海未「えっ」
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