津島善子とクトゥルーの呼び声
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三月一日
この日地震があった。震源地はどこか遠くの外国だったと思う
善子「なによこの変な文字と絵」
千歌「善子ちゃん神秘的?なもの好きでしょ。なんて書いてあるかわかるかなぁって」
善子「ヨハネよ。なんて書いてあるかって...あなたのノートに描いてるからあなたが描いたんじゃないの?わからないわよそんなの」
千歌「確かに私が描いたけど私が描いたわけじゃないというか...夢の中の景色を夢の中で描いたというか」
善子「...昼間から寝ぼけてるの?」
千歌「うー...チカもよくわかんないけど...とにかくなんて書いてあるのか知りたいの!ねぇ、調べてみて?おねがぁい」
善子「...」 善子「別に調べてあげてもいいけど...時間かかるわよ、こんなの見たこともないし」
千歌「ほんと!?ありがとう善子ちゃん!」
善子「ヨハネよ!」 善子「それで?どんな夢なのよこの絵は」
千歌「えーっとね、とっても大きな古い...街?遺跡みたいなところで、大きな石柱が沢山あって」
千歌「言葉に出来ないけど、なんだか全部がおかしいの。全部」
善子「それじゃ誰もわからないわよ...」
千歌「あと、全体的に緑色のぬらぬらしたのがあって...凄く気持ち悪いというか」
善子「へー...このタコと人とコウモリを足した見たいな絵も出てきたの?随分気持ち悪いわねぇ...」
千歌「そうそう、この絵がそこら中に彫られてたよ」
千歌「それで、何処から聞こえてくるのか分からないんだけど」
千歌「声が聞こえるの」
千歌「くとぅるう ふたぐんって」 善子「くとぅるう、ふたぐんねぇ...」
善子「正直、今の話だけじゃお手上げね」
千歌「あ、あとね。この夢って何回も見てる気がするの。一回や二回じゃなく何回も。それも段々鮮明になっていくというか、夢の中で意識がはっきりしていくというか」
善子「何回も同じ夢を?それは...確かに普通じゃないわね」
善子「とりあえず、また同じ夢を見たら教えなさいよ。何か手がかりがあるかもしれないし」
千歌「わかった、頑張って覚えておくね」フンスフンス 三月二十三日
善子「結局目新しい発見は無かったわねぇ」
善子「千歌さんの話に出てきたのも、同じような風景や絵、それに謎の声「くとぅるう」や「るるいえ」... 」
善子「別に何でもない、なにかホラー映画でも見た影響も捨てきれないわね」
善子「それにしても千歌さんとリリー遅いな、もう朝練はじまるじゃない」
ルビィ「善子ちゃん大変!千歌ちゃんが!」
善子「!」 善子「それで、千歌さんは大丈夫なの?倒れたって聞いたけど...」
梨子「うん...急に発熱してうなされてるみたいで...美渡さんが病院につれていくって」
梨子「朝少し様子を見に行ったけど、何だか変なうわ言を言ってたわ」
善子「うわ言?」
梨子「うん、くとぅるう?がどうとかるるいえとか」
善子「!」
梨子「あと、大きな... 怪物?か何かに襲われてるみたいで、美渡さんはアニメの見すぎだって言ってたけど...」
善子「...そう、わかったわありがとう」
渡辺「チカチャンチカチャンチカチャンチカチャン...」 四月九日
善子「...本当に何も覚えてないの?」
千歌「たはは...病院で目が覚めたのはわかるんだけど、その前はさっぱり」
善子「まあ、一週間前までずっと熱だしながらうなされてたみたいだしね...今はほんとにもう、いいの?」
千歌「うん!ばっちり元気だよ!」
善子「そう、良かったわ。千歌さんがいないとみんな何だか元気なかったし。曜さんは病院行くって毎日真っ先に帰っちゃうし」
千歌「善子ちゃんも寂しかったの?」ニシシ
善子「べ、別にわたしは...!って善子じゃなくてヨハネよ!」 善子「それで?例の夢はどう?」
千歌「うーん...病院で目が覚めてからはさっぱり見なくなったよ。なんでかなぁ」
善子「...」
善子「実は、千歌さんが熱出してる間にね、世界中のSNSとかで妙な噂が流れてたの」
千歌「噂?」
善子「誰かが世界中で、どうやってか知らないけど同じ夢を見せてるって噂」
千歌「誰かが...?ど、どういうこと? 」 善子「調べてみたら、最初に千歌さんから相談を受けた日の前後から、千歌さんと同じような夢を見たって報告が世界中であったの」
善子「芸術家や美術家、音楽家とかに多かったみたい」
善子「それが、四月二日を境にぱたりと全員が夢を見なくなったって、ちょっとしたミステリーになってるのよ」
千歌「私と一緒...」 今更ですが本家クトゥルーの呼び声の重大なネタバレをするので、本家を100%楽しみたい人は回れ右でお願いします。 善子「それだけじゃないわ。三月二十三日...千歌さんが熱を出した日ね」
善子「世界中で、千歌さんと同じように容態が急変した人が一定数いた...」
善子「噂レベルだけど、衝動的に自殺してしまった人もいたみたい」
千歌「え...」
善子「あっ、ご、ごめんなさい。怖がらせるつもりは無かったの」
善子「とにかくもう少し調べてみるわ。これだけ世界中で噂になったのだから、何か手がかりがあるはず」
千歌「うん...」 善子「見つけた...これね」
善子「やっぱりオカルトマニアは世界中にいるものね...」 ======ダーレス警視正の【像】に関する記録
1908年、アーカムで行われた考古学年次総会に奇妙な像が持ち込まれた。
所有者はダーレス警視正。
ダーレスが摘発したカルト教団のサバトに使われていたものらしく、タコのような頭、夥しい数の触腕を備える顔、大きな鉤爪のある手足に一対の羽を持っていた。
奇妙な像の出所を調べるべく、ダーレスは考古学の権威たちに助力を求めた。 参考として、カルト教団の呪文も合わせてダーレスは持ち込んでいた。
ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるう るるいえ うがふなぐる ふたぐん
教団の長による訳は以下である。
ルルイエの館にて 死せるクトゥルー 夢見るままに待ちいたり 逮捕された教団員たちはみな口を揃えて同じ証言をしていた。
曰く、彼らが崇めているのは人類誕生以前に地球へ大いなる空より降り立った〈旧支配者〉である。
体は死の眠りについているが、精神は死んでおらず夢を通じ念波を人間へ送り、今日の教団を作り上げた。
星たちの並びが正しい位置となるとき、再び地上に君臨するのだと。
...
..
. 善子「...」
善子「この記事に出てくる像...千歌さんの絵と特徴が同じだわ...呪文も...」
善子「100年前...ううん、もっと昔から今と同じようなことが起きていて...カルト教団があった...?」
善子「流石に100年も前のオカルト記事、ネットのデマかもしれないし、信じる方がどうかしてる...か」 善子「あれから特に調査に進展はなかった」
善子「千歌さんもいつもと変わらず元気にしてるし」
善子「図書館とかネットとか色々調べたけど...ダーレス記事以上の資料は見つからなかったわ」
ダイヤ「善子さーん?何をブツブツ言ってますのー?」オーイ
善子「はいはい、ヨハネよー」
ルビィ「善子ちゃん言ってて飽きないの?それ」 ダイヤ「本当に申し訳ございません。蔵の整理手伝っていただくなんて...」
善子「別に暇だったし構わないわ」
ルビィ「ごめんね善子ちゃん。折角遊びに来てくれたのに」
善子「別に気にしなくていいって。あとヨハネよ。これ、何処に運べばいいの?」
ダイヤ「中庭にお願いします。新聞紙を敷いてますのでそちらへ」
善子「はーい...結構重いわね...よいしょっと...ん?」ガサッ
善子「これって...!?」 善子「ルビィ!この新聞、貰ってもいい!?」
ルビィ「え?う、うん。別に構わないけど... 」 善子「この写真の石像...千歌さんの絵と全く同じだわ...」
====不審船、発見される====
2019年5月16日
不審船が地元の漁船に曳航され帰港した。
生存者1名、死者1名
生存者は多くは語らず、奇妙なうわ言を繰り返す。
船内には争った形跡もなく奇妙な石像が積まれていた。
後日事情聴取が行われる予定
=========================
善子「一ヶ月も前の記事...地方欄までは見てなかった...」
善子「この辺に帰港したのよね...」 ダイヤ「不審船のことを知りたい...ですって?」
善子「そう、黒澤家なら何か知ってるかなぁって」
ダイヤ「確かにうちの関係者の船が曳航してきましたが... 」
善子「ね、ちょっとでもいいの。何か知らない?」
ダイヤ「しかし...聞いてどうするんですの?それに個人情報にもなりますし」
善子「訳は言えないんだけど...すっごく大事な事なの、お願い!」
ダイヤ「...」 ダイヤ「やはり...お話しすることは出来ませんわ」
善子「...そう」
ダイヤ「しかし、今度あるお方のお見舞いにいくのですが、ご一緒頂けますか?」
善子「お見舞い?」
ダイヤ「ええ、身寄りが無いようなので、とりあえず回復するまでは一ヶ月ほど入院頂いてます。ただ寝たきりなので色々と交換しにいかなければならないのです」
善子「...あっ」
ダイヤ「いいですか?善子さんだからお声かけしているのであって、普段なら絶対こんなことはしませんわ」
ダイヤ「なにか、深い訳があるようですし、今回だけです」
善子「ありがとう...!あとヨハネよ」
ダイヤ「...」 善子「結局まともに話は出来なかったわね...」
ダイヤ「仕方ありません...港に着いたときはまだ意識があったようですが衰弱するばかりで...起きてるのが珍しいくらいなんです」
善子「部屋に入れたのも着替えを交換したりお花を変えたりした少しだけだったしね」
ダイヤ「さぁ、わかったでしょう?私も彼女の事は殆ど知らないのです。お伝え出来ることはもうありません」
善子「うん。本当にありがとう、わがまま聞いてくれて」 善子ハウス
善子「あんまり収穫なかったなぁ...ん?」ガサゴソ
善子「なんだろこの本...私のじゃないし...いつの間に鞄に入ってたんだろう?」
善子「日記...?所々霞んでる...」 ====冒険家○×の日記====
二月二十七日
いよいよ長い航海へ出発です。この瞬間はいつも緊張しますね。
三月一日
とても大きな嵐でした...大分南へ流されてしまいましたね...○○が無事で怪我もなくよかったです。
三月二十一日
異様な雰囲気の方々とお会いしました。随分と急いでいらしたようで、今すぐ引き返せと警告するなりすぐに船を飛ばして行ってしまわれました。あの方々の向かう先にはなにが...?
三月二十二日
海面から突然現れたような石柱と島に遭遇しました。こんな場所に島はないはずですが...新発見ですかね!
いくつになってもこういうのはワクワクします。今日のところは島の近くへ船を止め、明日探検しましょう。 三月二十三日
私が正気を保ってる間にすべての記録を残します。
○○はもはや誠にコミュニケーションも出来ません。いずれ私もこうなるのでしょう。ああ、あの時島なんか見つけなければと何度思ったことか。
島についた我々を襲ったのは猛烈な腐臭というか、魚の腐ったような臭いでした。
床にも壁にも付着している緑色の粘着質の物体、あちらこちらにある巨大な石柱、そこらかしこに掘られている象形文字と奇妙な怪物の絵、そして遺跡 幾何学的に全てが狂っている、とでも言いましょうか。
窪みだと思い近づいたら尖っていたり、その逆もあったり、水面さえ水平であるのかわからない状態です。
普段ならこのような場所、引き返すところですが、何かに導かれたのか、我々は遺跡のさらに奥へと進みました すると大きな、とてつもなく大きな扉を見つけました。
なにしろ感覚が麻痺しているのでその扉を押したのか引いたのか、上に乗ったのかは定かではありませんが、我々が少し触れると簡単に扉は動き、
黒を更に黒く塗りつぶしたような内部の空間と、より一層強い腐臭が顔を覗かせました ああ、なんという、なんということか、その漆黒の空間から、扉と同じくらい大きな、とてつもなく大きな、この地上に存在すら許されていないようなものが現れました。
巨大なタコのような頭に触碗を携え、全身は緑の鱗に覆われており手足に巨大な鉤爪、背中に翼を備える、道中の彫刻で見た怪物そのものが、今、まさに我々へと襲いかかろうとして、ああ どこをどう逃げたかは定かではありませんが、船まで死に物狂いで戻り、島から離脱を試みました。
○○はなにやらブツブツと奇妙な呪文を口走りながらずっと笑っています。いあ!いあ!くとぅるう!ふたぐん!
無我夢中で船を走らせ、何とかあの恐ろしい悪夢の島から脱出しました。 四月二日
以前と同じくらいとても大きな嵐に遭遇し、身の毛もよだつようなあの島付近へ流されてしまいましたが、島は跡形も無く消えていました。
しかし、もはや方位もまともにわから無いため、本当にあの島付近にいるか定かではありません。
○○はどこで手に入れたのか、脱出する際に持っていたのか、奇妙な怪物の石像を抱えずっと呪文を言い続けています。
私が記録を残せるのももう僅かかもしれません。だって聞こえるんですもの。○○の声ではない。海の底か、あの石像からか、私を呼ぶ声が、確かに、今も
=========================== 善子「...」
善子「三月一日に二十三日...」
善子「こんなの偶然...いやでも...」
善子「もうわけがわからないわ...」 善子「あの日記はやっぱり不審船の方の物だったみたいだけど、未だに返せていない」
善子「というのも、彼女はあの後病室から抜け出し行方不明になってしまった」
善子「なんとなく黒澤家に持っていくタイミングもなく、まだ私の部屋にある」
善子「千歌さんは普段通り元気にしてる。時々なにかわかったか聞かれるけど、何にも分かってない、ただの夢だから気にしない方がいいって伝えてる」
善子「だってこんなの...言っても信じて貰えないじゃない...」 善子「私、わたしは...特に変わりないんだけど、」
善子「海が怖い。あんなに好きだった海が、波の音が、怖い。なんだか手招きしているようだから...」
善子「それに最近、奇妙な夢を見る...気がする。覚えてないんだけど、とても奇妙な夢、だということはおぼろげにわかる。それが何か、はわからないけど...」 【即時】金券五百円分とすかいらーく券を即ゲット
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Rock54: Caution(BBR-MD5:b73a9cd27f0065c395082e3925dacf01) 津島善子
職業:学生
性別:女
年齢:15
STR 筋力 8
CON頑健さ 9
POW精神力 10
DEX 敏捷性 12
APP 外見 17
SIZ 体格 8
INT 知力 12
EDU 教育 12
〈アイデア〉60
〈幸運〉5(通常計算だと50だが÷10補正)
〈知識〉60
正気度 50
耐久力 9
マジックポイント 10
ダメージボーナス −1D4
技能はちょっと時間かかりそう クトゥルーの理解できないうちが幸せな感じ好き
理解してしまった時の途方もなく広がってしまう感じも好き ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています