愛香「ヨハネの声が聞こえなくなった」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
かなこ「ふぅー、リハーサル終わったねぇ」
降幡「もうすぐ本番かぁ、早いもんだね」
かなこ「んんー…私アンコールの1年生のところ、まだちょっと不安なんだよね」
降幡「うん、じゃあ最終確認ってことで残ってやるか!ね、きゃん!」
愛香「…………」ズゥゥゥン…
かなこ「あいきゃん?」
愛香「はぁ……」 〜翌日〜
ゴシッゴシッ
愛香「ふぅ〜、これで一通りかなぁ」
ガラッ
千歌母「湯船の掃除までありがとうね〜」
愛香「いえ!恩返しってやつですので!」
愛香「(もうここに居られるのも長くなさそうだし…)」
千歌母「今日は善子ちゃんのところ行かなくていいの?」
愛香「午前中は検査だそうで」
千歌母「そう…。次は男湯の掃除お願いしてもらっていいかしら?」
愛香「はい!もちろんです」 ガラッ
美渡姉「お姉さーん!千歌から電話きてるよー!」
愛香「え?」
美渡姉「どーせ千歌のことだから教科書だのノートだの届けてもらおうとしてるんだな?!そうやってお姉さん利用して…!」
千歌母「あらあら。掃除はいいから行って来て?」
愛香「は、はい。すみません!」ダッ ガチャ
愛香「もしもし千歌ちゃん?」
千歌『あ、あのねお姉さん…その…』モゴモゴ
愛香「うん?」
千歌『私達も、今知って…駆けつけたいところなんだけど学校だから行けなくて。だから代わりにお姉さんにお願いしたいんだ』
愛香「うん、いいけど…どうしたの?」
千歌『…善子ちゃん、あと一週間だったんだって』
愛香「一週間って……」
千歌「やっぱり…善子ちゃん、愛香さんにも言ってなかったんだ…」 愛香「言ってなかった…?!え?!どういうこと?!」
千歌『私達は学校終わってから行くから。お姉さん、最後のお願いです』
愛香「さ、最後って……」
千歌『善子ちゃんを、見届けてあげて下さい』
愛香「みとど、ける…?」
千歌『もう時間は無いみたいです、急いで…っ』
愛香「………!」
千歌『っ、急いでください!!早く!!!』 ガチャ…
美渡姉「はぁ…ごめんなさいね、うちのバカチカが…」
愛香「っ〜〜〜〜」ポロポロ
美渡姉「え?!お姉さん?!」
愛香「っ、あの、っ…ごめんなさいっ…病院、行かせてください…」
千歌母「…善子ちゃん?」
愛香「はいっ…」
千歌母「そろそろだって昨日善子ちゃんのお母さんから連絡があったわ」
千歌母「行って来てあげて」
愛香「っ、ぁ…はいっ……!」
ダッ ええええええええええええええええええええええええええええ 愛香「はぁっ、っ…はぁっ…」
愛香「(どういうこと…あと一週間って…)」
愛香「(ずっと、黙ってたの…?)」
愛香「どうし、てっ……?!」
キィィィィン!!!!
愛香「うぁっ…み、耳がっ…!!」
善子『こば、やし…』
愛香「っ、ヨハちゃん?!」
善子『もう、少し、しかない、から…』
愛香「っ、うんっ…」
善子『はやく、わたしを、たすけ、っ…』
愛香「うんっ、絶対、助けるから…」
愛香「またステージに立たせるからっ…!」 〜病室〜
ガラッ
愛香「善子ちゃん!!」
善子「………」
愛香「───────────────え?」
愛香「なに、これ…」
愛香「なんで、花束置いてあるの?」
善子「………」
愛香「顔、真っ白になってるけど…どうしたの?…だから外に出ればよかったのに」
ピト…
愛香「手も冷たい…駄目だよ、寒かったら暖かくしなきゃ、…」
善子「………」
愛香「ねぇ、嘘でしょ?センター取るんじゃなかったの?」ポロポロ
善子「………」
愛香「ねぇ…ねぇってば!!ヨハネ!!!」 愛香「いや…嫌だよヨハネ…私、ヨハネがいないと何も…」ポロポロ
愛香「お願い、戻ってきて…目を、覚して…」グスッ
『は、はじめまして、堕天使ヨハ…ってちょ、よ、ヨハちゃん?!?!変なあだ名付けないでよ!!』
『早く起きなさいよ小林!今日は…で、デート…なんでしょ?!///』
『ねぇねぇ小林!一緒にゲームしましょ!』
『っ…小林は、ヨハネと…あの後輩、どっちが好き、なの…?』
『これ…プレゼント。た、誕生日なんて知らなかったわよ!もっと早く言ってくれればよかったのにっ///』
愛香「ヨハちゃん……ヨハちゃん…っ…」グスングスン リアクション薄いな
小林なら自分の娘が亡くなった時ぐらいの悲しさじゃないのか 善子「っ……?」パチ…
愛香「あ゙ぁ゙ぁ゙〜〜ん゙!!よはぢゃ、よはぢゃんっっ…」ズビズビ
善子「へっ?!あ、愛香さん?!///」ガバッ
愛香「……ふぇ…?」キョトン
善子「な、なんでそんなに泣いてるのよ…」
愛香「い、生き返った…?えぇっ…?!」
善子「ど、どういうこと?!勝手に殺さないでよ!!」 愛香「だって、あと一週間って…」
善子「あ、あぁぁ…連絡しようと思ってたけど寝落ちしてしまったわ」
愛香「寝落ち…?」
善子「私、今日で退院だったみたい」
愛香「えっ?!じゃ、じゃあ、あと一週間っていうのは」
善子「あと一週間で退院ってことだったみたい…」
愛香「えぇぇぇえぇぇえええ?!?!?!」 愛香「あぁぁあ〜〜!!紛らわしいよみんな〜〜!!!」クタクタ
善子「私まで知らなくて…朝の検査した時に初めて聞いた話だったわ」
愛香「周りが知ってて本人が知らないってどういうことよ〜!!!」
愛香「はぁ…でも本当によかった…よかったよぉ…」
善子「…来てくれたのね、愛香さん」
愛香「だって…ヨハちゃんが…ヨハちゃんがって、千歌ちゃんから電話きて…わたし、わたしっ…怖くて怖くて…」
善子「愛香さん…」ギュッ
愛香「?!?!///」 善子「ごめんなさい。不安にさせてしまって」
愛香「(わ…ヨハちゃんの心臓の音が聞こえる…それに、いい匂い…///)」ドキドキ
愛香「(普段絶対こんなことしてくれないのに…///)」ドキドキ
愛香「私…ヨハちゃんの為なら死んでもいいって思ってるから」
善子「そこまで言わなくても…」
愛香「本当だよ!すっっっごい心配した。ヨハちゃんが事故に遭ってから、何度も」 善子「愛香さん…」
愛香「それくらいヨハちゃんは私にとって大事なのっ…もう…」ギュゥゥゥッ
善子「……ん、ヨハちゃん…?」
愛香「……はっ!!!ご、ごめん、今のは忘れて!」
善子「…もういいわ。隠さなくて。全部知ってるから」ニコッ
愛香「へ…?」
善子「この前『千歌』たちが持ってきてくれたノートと本、昨日の夜読んでたの」 善子「私は堕天使ヨハネ。神に妬まれた美貌の天使…」
愛香「ヨハちゃん…」
スウッ……
善子「色々書いてあったわ、浦の星のこと、Aqoursのこと。─────って」
善子「あ、愛香さん、身体が…」
愛香「え?!ほんとだ!!透けてきてる!」
善子「…ねぇ、愛香さん…」
愛香「これでお別れだね、ヨハネ」 善子「待って!最後に一つだけ質問させて!」
愛香「うん…なに?」
善子「貴女、私の親戚…叔母じゃないわよね」
愛香「…なんでそれを…?」
善子「誰かから聞いたわけじゃないわ、私の推測でしかないけれど…」
善子「普通、叔母がここまでしてくれるかって話よ」
愛香「………!」
善子「ねぇ愛香さん、私は貴女の何?」 愛香「バレちゃったなら…仕方ないか」クスッ
愛香「ヨハネ。私とあなたは…二人で一つ、運命共同体…かな」
善子「どういうこと…?」
愛香「混乱させたくなかったから、黙っておきたかったんだけどね」ニコッ
愛香「じゃあね…ヨハネ、退院おめでとう。あっちの世界で待ってるから。暇になったら遊びに来て?」
善子「え…?あっちの世界…?どこのこと?」 善子「待って、待ってよ、愛香さん!」
愛香「ばいばい…」
スウッ…
キィィィィン!!!
善子「ぅっ……!なに、よこれぇっ…!!!」
『はじめまして。ね、ヨハちゃんって呼んでもいい?え、だめ?!なんで?!なんでよヨハちゃ〜〜ん!!!』
『ヨハちゃーん♡大好きだよ♡』
『私ね、ヨハネのことが世界でいっちばん好き!…えへへ、なんか照れちゃうね///』
『んへへ…ヨハネぇ…すきだよ…ね、ちゅーしよ?ちゅーしたい。ん?酔ってなんかないよ?///』
善子「…………あ…」 善子「っ………そうだ、貴女、あなたはっ……」
善子「……こばやし…小林だわ……」ポロポロ
ガラッ
千歌「善子ちゃん!」
ダイヤ「なんとか間に合いましたわね…」ハァハァ
ルビィ「はいっ、善子ちゃん!お花、受け取ってくれる?」
花丸「マルとルビィちゃんで選んだんだ!」
梨子「…あれ?そういえば…」 千歌「お姉さん、お姉さんは?先に来てるはずなんだけど…」
曜「ほんとだ、いないね」
鞠莉「oh,お世話になったから挨拶したいんだけど…」
果南「病院の中にはいるの?善子」
善子「っ、小林っ……」グスッ
千歌「…善子ちゃん?泣いてる…?」
善子「…行ってしまったわ…愛香は、小林は……」
千歌「え?」
善子「助けに来てくれたのね、小林…っ…ありがとう……」 〜善子部屋〜
愛香「んんぅ……ここは…かえって、きた…?」パチ…
ガチャ
善子「小林、こんな所で寝てたの?」
愛香「よ、ヨハちゃん?!な、なんで…」
善子「はぁ?何よ、居たら悪いわけ?部活で忙しくて帰りが遅くなったのよ」
愛香「うぅぅぅ〜〜…よ〜は〜ね〜!!」ガバッ
善子「ちょ、急に抱きつかないでよ!///」 愛香「わたしね、怖い夢みたの…」グスッ
善子「ゆ、夢?」
愛香「ヨハネが、事故に遭って…」
善子「やめてよ本当に起きそうなこと言うの…」
愛香「よかった…ここにいるぅ…」サワサワ
善子「く、くすぐったいわよ!変なところ触らないで!///」
ガサッ
善子「…なに買ってきたの?これ」パッ 善子「チョコレートと、いちご?あ、とちおとめじゃない」
愛香「あ、うん!ヨハちゃん喜ぶかなって思って」
善子「…あ、ありがと。って、いちごは早く冷蔵庫に入れないと!」
愛香「ご、ごめん寝落ちしてたみたいだから…」
ピロン♪
善子「小林、スマホ鳴ったわよ」
愛香「ラインかな?誰からだろ…」 愛香「(FKTのグループライン…?)」
かなこ『あいきゃん。とても言い難いんだけど…』
降幡『あいきゃんは善子を演じながら一人で話してるんじゃないかなーって思うんだよね。』
かなこ『善子の声が聞こえなくなった(演じられなくなった?)理由はわからないけど、このことは知っておいてほしい』
降幡『また何かあったらうちらに相談していいからね』 愛香「………」ポチポチ
ピロン♪
愛香「これでよしっ…と」
善子「誰からのライン?」
愛香「ううん、なんでもない!いちご食べよ、ヨハちゃん!」
善子「え、今?!夕飯食べれなくなるわよ!」
愛香「いーじゃんいーじゃん!」
愛香『大丈夫。ヨハネ帰って来たよ。これから一緒にいちご食べるっ!』
おわり 重い話のきゃんヨハが読みたかったので自分で書きました。
最後まで読んで下さった方々ありがとうございました。 乙
シリアスな場面なのにナチュラルに小林が消えていって笑ってしまった 乙平行世界のヨハネのピンチを救いに行ったって事なのか?
いや平行世界のってなんだ
小林も作風が広がってきたな 小林が沼津で遊んでる間に
きんふりが重大な決断してて草 【速報】クオカード500円分かすかいらーく優待券をすぐ貰える
https://pbs.twimg.com/media/D8DDfCvUcAEKTb8.jpg
@ スマホでたいむばんくを入手
A 会員登録を済ませる
B マイページへ移動する。
C 招待コード→招待コードを入力する [Rirz Tu](スペース抜き)
今なら更にクオカードかすかいらーく優待券を貰った残高からタダで買えます。
数分でできますので是非ご利用下さい 大丈夫ヨハネ帰ってきたよ←こんな返信されたらどんな反応すれば良いんだよ… ハッピーエンドかと思いきや小林の病気治ってねぇだろwww
FTの心労は続く あいきゃんはタルパ(イマジナリーフレンド)を作り出してるだけだから 記憶を失ったよはちゃんも愛するきゃんに感動しました(幻覚) 最近シチュの幅が広がってる気がする… ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています