愛奈「ありしゃのホクロを逆にしてみた」有紗「ううーん……?」
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こちらのもう一つの世界編、どっちを先に読んでも大丈夫、多分
口調がいまいち掴めてないので誰だお前になってるとこがあるのは目を瞑ってくれると 〜とあるホテル〜
有紗「では、よろしくお願いしますわ」
愛奈「う、うん」
愛奈(どうしよ、決心が鈍らないうちに元の世界に戻る方法試したいって言うから)
愛奈(勢いで近場のホテル取っちゃったけど……)
有紗「どうしたのですか?」
愛奈「な、なんでもない!」
有紗「もしかして、良からぬ事でも考えてませんか?」
愛奈「ま、まだ考えてないよ!」
有紗「まだとは」
愛奈「もう!早く始めるよ」 有紗「そういえば」
愛奈「じっとしてて」
有紗「あ、ごめんなさい」
愛奈「で、どうしたの?」
有紗「いえ、少し気になったのですが……」
有紗「何故愛奈さんだけ、有紗さんの正しいホクロの位置を忘れなかったのでしょうか?」
愛奈「えっ」ドキッ
有紗「そこだけが唯一何も想像出来ませんでした」
愛奈「な、なんでだろうねー」
有紗「その反応、もしかして心当たりが?」
愛奈「そ、そうだとしても言わないよ!」
有紗「愛奈さんが言いたくないのなら無理強いはしませんが……」
愛奈「乙女の秘密なんだから!」
有紗「はぁ……」 愛奈「……よし、これで元に戻ったよ」
有紗「……変化は無いですわね」
愛奈「やっぱり、駄目なのかな……」
有紗「いえ、そうとは限りません」
愛奈「えっ?」
有紗「有紗さんが寝てる間にやったのでしょう?それなら、わたくしも寝ないといけないのでしょう」
愛奈「そっか」
有紗「少し、横になりますわね」
愛奈「うん……これでお別れなんだよね」
有紗「次に目覚めた時は、愛奈さんのよく知ってる有紗さんになってるはずです」
愛奈「うん……」 有紗「どうしたのですか?」
愛奈「ちょっと、寂しいなって」
愛奈「ご、ごめん!元の世界に戻れるように協力するって言ったのは私なのに」
有紗「良いのですよ、寂しい時は寂しいと言って」
有紗「わたくし自身、この世界を受け入れつつありましたし」
愛奈「そうなの?」
有紗「えぇ。愛奈さん達と、愛奈さんと過ごす毎日はとても楽しかったですわ」
愛奈「わ、私も!ダイヤちゃんとの毎日は楽しかったよ!」
有紗「ふふっ。なので、わたくしの今のこの感情を言葉にするならば……」
有紗「“寂しい”のだと思います」
愛奈「ダイヤちゃん……」 有紗「でも最後にこの街に来る事が出来て、本当に良かったです」
有紗「一生知る事のなかった、人の想いにも触れる事が出来ました」
有紗「二人で一つとも言える、心強い存在が居る事も知れました」
有紗「何の憂いもなく、元の世界に戻れます」
有紗「だから最後に、わたくしからお願いをしてもよろしいですか?」
愛奈「私に出来ることなら!」
有紗「わたくしは寂しさを感じながら、元の世界に戻りたくはありません」
有紗「ずっと笑っていて下さい」
愛奈「えっ?」
有紗「貴女の笑顔を見ていると、心が癒やされるのです」
有紗「まるで、鞠莉さんの笑顔を見てるみたいに」
有紗「だからそのとびっきりの笑顔で、世界を照らし続けて下さい」
有紗「願わくは、その輝きがわたくし達の世界にも届きますように」
愛奈「うん……うん……!」 有紗「段々……眠くなってきましたわね」
愛奈「もう、行っちゃうんだね?」
有紗「えぇ」
愛奈「最後に、私からもお願い良い?」
有紗「何なりと」
愛奈「マリーのこと、責めないであげて」
有紗「えっ?」
愛奈「マリー自身、きっと後悔してるし自分のことを責めてると思う」
愛奈「だからその、あんまり怒らないでというか何と言いますか……」
有紗「ふふっ、分かりましたわ。他ならぬ愛奈さんからのお願いですからね」
有紗「本当は腸が煮えくり返るくらい怒ってますけど」
愛奈「そこをなんとか!」 有紗「冗談ですわ♪」
愛奈「もうっ!」
有紗「……そろそろ、限界、みたいですわね……」ウツラウツラ
有紗「あい、な、さん……。本当に、ありが、とう……ございま、した……」ウツラウツラ
愛奈「ダイヤちゃん!」
有紗「は……い?」
愛奈「マリーと……ずっとずっと仲良しでいてね」
有紗「もちろん、ですわ……」
有紗「あいな、さんこそ……ありさ、さんと……ずっと……」
有紗「……Zzz」
愛奈「……当たり前だよ、そんなの」 〜数時間後〜
有紗「ん、んん……」
愛奈「ありしゃ!?」
有紗「ん……まり、ちゃん……?」
愛奈「ありしゃ……?」
有紗「……」キョロキョロ
愛奈「ありしゃ……なの?」
有紗「……あいな!」
愛奈「ありしゃ……!良かった!戻ってきたんだね〜!」
有紗「うん!……ん、戻ってきた?」
有紗(そっか、あいなが頑張ってくれてたんだね)
愛奈「どうしたの?ありしゃ」
有紗「ありがと、あいな」ギュー
愛奈「え、えぇぇ!?ありしゃからハグなんてラッk……じゃなくてほんとどうしたの?」
有紗「良いの。今はこうさせて」
愛奈「ありしゃ……」 有紗「ってここホテルじゃん。え、ていうかどこのホテル?……沼津!?」
愛奈「あ、えーとそれはねありしゃ」
有紗「あいなちゃん、ダイヤと何してたの……」ヒキッ
愛奈「違うから!ありしゃが思ってることは多分誤解だから!引かないで!」
有紗「ふーん。まぁ良いや、私まだ眠いから寝るね」
愛奈「う、うん」
有紗「ほら、あいなも」ポンポン
愛奈「えっ?」
有紗「眠そうな顔してるし、ずっと起きてたんでしょ」
愛奈「じゃ、じゃあお邪魔します」ゴソゴソ
愛奈(え、どういう状況これ)
愛奈「あ、あのね、ありしゃ。私やっぱり」
有紗「……Zzz」
愛奈「寝ちゃった」 有紗「……Zzz」
愛奈「……」
――『何故愛奈さんだけ、有紗さんの正しいホクロの位置を忘れなかったのでしょうか?』
愛奈「……」
愛奈(当たり前だよ。だって初めて会った時から……)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
愛奈『……』ジーーーーーーーーーーーーーーーー
有紗(えぇ……)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
愛奈(初めて会った時から、ずっと見続けてたんだもん)
愛奈(忘れるわけ、ないよ)
有紗「……Zzz」
愛奈「おかえり、ありしゃ」 愛奈(正真正銘、私の知ってるありしゃが戻ってきた)
愛奈(ありしゃが向こうの世界で何を見てきたのか、ありしゃは一切教えてくれなかった)
愛奈(ダイヤは絶対こっちでのこと誰にも言わないだろうから、私も言わない)
愛奈(それがありしゃの気持ちで、私もそう思ったから、それ以上は何も聞かなかった)
愛奈(あれから何度かありしゃが試しにホクロを逆にしてみたけど)
愛奈(人格が入れ替わるなんて不思議なことは二度と起こりませんでした)
愛奈(……きっと、たった一度の奇跡だったのかな) 〜数日後〜
有紗「ダイヤたち元気してるかなー」
愛奈「うーん、大丈夫なんじゃない?」
有紗「そっかー」
愛奈「……あ、あのねありしゃ」
有紗「?」
愛奈「改めて言うのも変だけど、私とその……ずっと仲良くしてくれる、かな?」
有紗「もー、何年の付き合いだと思ってるの」
有紗「今更言われなくても、当然でしょ」
愛奈「……うん!」
杏樹「練習再開するよー!」
有紗「ほら、練習戻ろ?ダイヤたちに負けないステージにするんだから」
愛奈「そうだね。よーし、頑張るぞー!」
愛奈(待っててね。絶対にあなたたちの世界に、私たちの輝きを届かせるから!)
〜END〜 >>76
ダイヤがスマホに慣れてないけど、既読スルーを教えて貰ったことがあるっていう単純な事実が、
ダイヤがちゃんと生きてるっていう感動的な伏線になってるとは思わなかった。 乙!
やっぱり|c||^.-^||さんのAAって秀逸なんだな ありがとう
久しぶりに続きが気になってリロードしまくるSSを読んだ 面白かった!
でもこういう真面目なssでも小林表記なのはずるいわw ありにゃの初顔合わせネタが活かされるとは思わなかった もしかしなくてもダイヤグッズでいっぱいの喫茶店ってあそこかw こういうの見ると、あっちの世界でもみんな楽しく生きていたらいいなって思うね ダイヤさんは、ありしゃが本物のμ'sと知り合いなのも
知っただろうか 書いてくれてありがとう ________________
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