真姫「μ'sは負けない」
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その昔、Printemps、lily white、BiBiという三つの王国が存在していた
ある時、三つの国はお互いに自分達の領地の拡大を開始し、三つの国の間で長い争いが始まった
時には大きな戦であったり、時には小さな小競り合いだったり、その長い争いはお互いの領地や国民を疲弊させ、そして3つの国は少しずつ衰退をしていった
何代にも渡って続いた長い戦いの末、王族達は争いは何も生まないという事にようやく気付き、王族達は和解、そしてお互いに手を取り合う仲になり国は平和を取り戻した
国の復興と共に徐々に国は一つにまとまっていき、そして大きな国が誕生した
王族達はそれぞれPrintemps、lily white、BiBiの名を残しながらも『オトノキ』という新しい国を作った
このお話はそんな王族の末裔達のとある戦いの記録である 「いたわ!!」
「捕まえるのよ!!」
真姫「っち....!!ゆっくりとトマトを食べる時間もくれないなんて最悪ね!」
タッタッタッタッ
真姫「!!」ピタッ
「残念ながら行き止まりよ!!」
「やっと追い詰めたわよ!大人しくしなさい!!」
真姫「...........」 〜♪
「!なに?この音楽みたいなのは」
「音楽なんて今はどうでもいいわ、今はそれよりこいつの身柄の確保が優先よ」
真姫「ふふふ....」
「なに笑ってんのよ」
真姫「仮にも私は元王族よ、貴方達とは格が違うのよ」スッ
「!」
真姫「できれば手荒な真似はしたくないんだけどね」パチンッ!
ユラ...ユラ...
「ん?...なに、これは...」
「あいつが歪んで見える?...これは幻覚!?」
真姫「...ここまでされたら仕方ないわよね?」 “ネコ屋敷”から14匹保護…災害公営住宅を不法占拠 5月20日 強制退去期限〈宮城・気仙沼市〉(仙台放送) - Yahoo!ニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190426-00010001-oxv-l04
宮城県気仙沼市は市の災害公営住宅を不法に占拠した上、多数のネコを飼育し、裁判所から明け渡しを命じられた女性が飼っていたネコ14匹を25日に保護しました。
気仙沼市唐桑町の災害公営住宅。そのうちの1軒の住宅の玄関や窓を市の職員などがビニールシートで覆います。
住宅の中にいるのは…多数のネコ。
この問題は、気仙沼市の災害公営住宅に入居していた女性が亡くなった後も、女性の親族がその家を不法に占拠し、多数のネコを飼育しているとして、市が女性を相手に明け渡しを求める訴えを起こしているものです。
仙台地裁気仙沼支部は、3月19日、市の訴えを認める判決を下しています。
この判決を受け、25日、裁判所の執行官がこの家を訪れ退去期限を伝えるとともに、市の職員などが部屋の中で飼育されていたネコ14匹を保護しました。
動物愛護団体「おりたてネコものがたり」 岩渕涼 代表
「ネコは14匹いた。ネコたちも健やかに育っていると思う。そういった意味では安心した」
市によりますと、強制退去の期限は5月20日で、市では女性に対し明け渡しのお願いを続けていくとしています。 「け、景色が変わっていく!?」
ガラララ....
「じ、地面から!!壁が!!」
真姫「.........」
「これはなんなのよ!!!」
真姫「さぁね?」
「さぁねって貴方!」
真姫「ふふ、もう貴方達はこの世界の住人よ」
「住人?」
真姫「またどこかで会いましょう....まぁ、ここを生きて抜けられればの話だけどね」フッ
「き、消えた!? 「やつは一体どこに!」
「それよりもここはどこよ!?」
「私だってわからないわよ!!」
「周りに高い壁が立っていて...まるで迷路のようね」
「とにかくあいつを探すわよ!!」
真姫「...錯覚CROSSROADS、対象の人間を異空間に閉じ込めて迷わせる...さぁ、どっちに進む?前?後ろ?右?左?ここは十字路の真ん中よ」
「前よ!前!!」
「右よ!!」
「別れて進むのはどう?」
真姫「貴方達は無事にこの世界から脱出できるかしら?」 『真姫』
真姫「...なによ、エリー」
『襲われたとはいえ、操られている兵士達を』
真姫「はいはい、わかってるわよ」
『絵里は甘いわねー』
『だって...』
真姫「ここを離脱したら開放をするわ」
『ありがとう、真姫』
『逃げてる間に見つからないでよ、真姫ちゃん』
真姫「わかってるわよ」 真姫「全く、どこに行っても私達はお尋ね者ね」
オトノキ、私達がいる国は今、危機に瀕している
先々代まであった争いがようやく終わり、Printemps、lily white、BiBiの三王族によってできた新しい国である
しばらくは三王族によって国は平穏を取り戻していたが...突如、見たこともない怪しげな術を持つ軍団とA−RISEが突如攻め込んできた
私達は力の限り応戦をしたが、敗北...国を奪われてしまった
さらに不運が続くわ、私達は戦いに敗れ..そして再び目を覚ますと
真姫「....皆?...エリー!?にこちゃん!?」
『なによ』
『なに?真姫』
真姫「...え!?」
3人の魂と3人の肉体が1つになってしまっていた 真姫「これは一体.....」
「いたぞ!!あそこだ!!捕まえろ!!!」
真姫「!!!」
私は混乱しながらも命からがらなんとかその場から逃げ出すことには成功したわ
国やお城は奪われてしまったけど....
『真姫ちゃん』
真姫「なに?にこちゃん」
にこ『そろそろ変わってよ、体が鈍っちゃうし』
真姫「はいはい、わかったわ」
にこ『バトン』
真姫「タッチ」
パシン!! パー....
にこ「ふぅ...やっぱ、外はいいわね」
ちなみに自由に主人格を入れ替わることはできる
制限は色々あるけどね
にこ「〜♪」
その際にはその時の主人格の肉体に肉体は変化をする
不思議な呪いもあるものね
絵里『お帰り、真姫』
真姫『ただいま』
その間、残りの二人の人格は別空間と言えばいいのかしら?
別の空間で待機状態になる、ここでは外の世界をモニターのようなものを通して見ることもできるし、主人格の人格とも自由に話すこともできる
全く、謎システムね 絵里『それしても日に日に拡大していってるわね』
真姫『そうね...全く、呪いなんて信じてなかったけどこれは完全にそのたぐいね』
絵里『皆、操られてるってことよね』
真姫『おそらくね...果たしてこの国で私達の味方がどれくらい残っていることか』
にこ「いないんじゃないの?もう」
絵里『にこ...そう寂しいことを言わないでよ』
真姫『...穂乃果達はどうなったのかしら?』
絵里『もし、操られていたりでもしたら厄介よね』
にこ「穂乃果達、Printempsが少し抜けてているとはいえさすがにそれはないでしょ」
絵里『じゃあ、希達は』
にこ「もっとないわ、lily whiteほどしぶとい奴らなんて他にはいないわよ」 真姫『仮に無事に会えたとしても向こうが無事かどうか』
絵里『!まさか私達と同じように....』
にこ「可能性は否定できないわね」
絵里『........』
真姫『エリー?』
絵里『!な、なんでもないわ』
にこ「妹さんのこと?」
絵里『!』
真姫『亜里沙ちゃんのこと?』
絵里『えぇ...亜里沙も無事ならいいんだけど』
にこ「あんたよりしっかりしてるから平気よ、きっと」
絵里『ちょっと!それってどういう意味よ!』 真姫『はぁ...いつになったら全うな生活に戻れるのかしら?』
にこ「それはこの国を取り戻したらじゃないの?」
真姫『難しい話ね』
絵里『でもやるしかないわよ、そうしなければずっとこのままよ』
にこ「そうね」
絵里『そして皆、元の体に戻るのよ、この呪いを解いて!』
真姫『でも、それにはA−RISEを倒さないとね』
にこ「A−RISE....」
絵里『強敵ね....でも、なんでA−RISEが攻めて込んできたのかしら』
真姫『さぁ?でもなんか様子がおかしかったわよね』
にこ「....A−RISEはあんなことをしないわ、絶対に裏で何かがあるはずよ」
真姫『...随分とA−RISEの肩を持つわね』
にこ「にこは本当のA−RISEを知ってるから、あれは...あんなA−RISEは
おかしいわ!」
真姫『.........』 絵里『A−RISEの件はともかくこのまま攻め込んでもまた負けるだけよね』
真姫『今度は負けないわ、この間は不意を突かれたから!それに動揺もしてたし....』
絵里『穂乃果達と合流したいわね、戦力は多い方がいいし』
にこ「そうね」
真姫『あと、海未達とも』
にこ「でも、中々見つからないのよねーあいつら」
絵里『邪魔が多くてゆっくり探せないしね』
真姫『操れている民や兵士が邪魔だけど、不用意に傷つける訳にもいかないし』
にこ「なら、ここはにこの出番よねー」
絵里『また、あれをするの?』
にこ「もちろん」 にこ「〜♪」
絵里『あ、相変わらずにこの変装?は独特よね』
真姫『変装よりは仮装って感じ?』
にこ「文句が多いわね、あんた達は」
絵里『いや、むしろこれは目立ってるんじゃ』
にこ「あんたの金髪や誰かさんの癖毛で赤髪よりは目立たないっての」
真姫『...もうにこちゃんの好きにすればいいわ』
絵里『もう好きにやってるわ』
にこ「あんた達なんなのよ、本当に」 ザワザワ....
にこ「?なにか騒がしい?」
絵里『ほらーこの変な変装が目立つからバレちゃったんじゃないの?』
真姫『早っ』
にこ「違うわよ、向こうの方ね...ちょっと行ってみましょう」
「離してください!!!」
「やっと捕まえたわよ、貴方を囮にして残りの連中も一網打尽にしてあげるわ」
「何の話ですか!?」
「とぼけても無駄よ、あんたの顔は割れてるんだから」
にこ「あれは....」
絵里『海未?』 海未「やめて...ください!」
「ほらさっさと大人しくしなさい!!」
海未「私が何をしたというのですか!!」
「この!!抵抗するな!!」
にこ「ちょーっといいかしら?」
「は?なによ、あんた」
にこ「その子、嫌がってるわよ...やめてあげたらー?」
「こいつはあの王族の生き残りだ!!ここで捕まえないでどうするのよ!」
にこ「ふーん....」
「邪魔をするようなら容赦しないわよ」
にこ「おー怖い怖い...スマイルスマイル、にっこりしないと」
「はぁ?」 にこ「.......」にこにこ
「あんた、なんなんのよ」
にこ「.......」ジッ
「!!」ゾクッ
にこ「笑顔の魔法にこっ☆」
「っ!?」ガクッ
にこ「........」
「..........」
にこ「はい、回れ右!」
「.......」ザッ
にこ「そのまま前進ー!」
「.........」ザッ!ザッ!
にこ「行ってらっしゃーい」
海未「これは...一体....」 にこ「さてと....随分とボロボロみたいね、海未」
海未「??」
にこ「凛と希はどうしたの?リリホワは皆、無事なの?」
海未「のぞみ?りん?」
にこ「そうよ、後は...プランタンの3人の行方とか」
海未「ぷ、ぷらんたん?」
絵里『...ねぇ、なんか海未の様子がおかしくない?』
真姫『そうね』
にこ「海未...あんたふざけてるの?」
海未「そ、その!すみません...私を助けていただきありがとうございます...助けてもらっておいて申し訳ないのですが...」
にこ「.....」
海未「貴方様はどちら様なんでしょうか?」
にこ「...は?」 にこ「あんた、ふざけてる場合じゃ」
海未「?」
絵里『待って、にこ!』
にこ「なによ、絵里」
絵里『海未はふざけるキャラようなキャラじゃないわ』
真姫『そうね、ってことはおそらく...』
海未「........」
にこ「あんた、もしかして記憶が....ない?」 にこ「.........」キョロキョロ
海未「........」
にこ「この辺なら人気もないし、ゆっくり話せそうね」
海未「あ、あの.....」
にこ「安心しなさい、にこは貴方の味方よ」
海未「わ、私のことを知っているんですか?」
にこ「もちろん」
海未「教えてください!なぜ、私は狙われたりするんですか!?私は一体、何者なんですか!!」ガッ
にこ「ちょ!ちょっと!落ち着きなさい、ちゃんと教えてあげるから」
海未「は、はい.....す、すみません...」 にこ「まず、あんたはどこまで自分のことを覚えているの?」
海未「思い出せるのは...名前だけなんです」
にこ「名前?」
海未「はい、海未という名前しか思い出せないんです....今までどこで生活をしていたのか、誰と一緒にいたのか...全く思い出せないんです」
にこ「成程...この国がどこかはわかる?」
海未「いえ...わからないです」
にこ「これはかなり重症ね....」
海未「........」
にこ「ここはオトノキ...あんたが私達が治めていた国よ」
海未「治めていた?」
にこ「にこやあんたは王族...いや、今は元王族ってところかしら」
海未「お、王族?私が?」 にこ「そうよ、私やあんたはこの国を治めていた元王族って訳よ」
海未「私が...王族...」
にこ「正確には私とあんたを入れて9人でだけどね」
海未「9人ですか?」
にこ「えぇ、今は色々あってバラバラになっちゃったけどね」
海未「な、成程...」
にこ「ここにはあんたを含めて4人しかいないわ」
海未「....はい?4人?」
にこ「そうよ」
海未「え?あと2人はどこかにいるんですか?」キョロキョロ
にこ「ここにいるわ」トントン
海未「へ?」 にこ「にこ達は呪いってやつを受けていてね」
海未「呪いですか?」
にこ「えぇ、にこの中には違う人間が二人いるの」
海未「え?え?」
にこ「まぁ、いきなり言われても信じられないわよね」
海未「は、はい....」
にこ「なら見せてあげるわ、その方が話も早いでしょう」
海未「はぁ....」
にこ「絵里」
絵里『OK、にこ』
にこ「バトン」
絵里『タッチ』
パシン!! パー!!
海未「眩しい!!これは....」
絵里「....ふぅ」
海未「か、変わった?」
絵里「はーい、久しぶりね海未」
海未「えっと...その...」
絵里「もう、絵里よ!私の事を忘れるなんて寂しいわね」プンプン
海未「す、すみません...」
絵里「それにしても酷い格好ね...怪我はない?」
海未「だ、大丈夫です...」
グー....
海未「っ....」
絵里「とりあえずご飯にしましょうか?私達のアジトに招待してあげるわ」 海未「..........」モグモグ
絵里「いっぱいあるからたくさん食べてね」
海未「あ、ありがとうございます...」
絵里「...こういう海未も新鮮でいいかも」
海未「はい?」
絵里「ふふふ、なんでもないわ」
海未「??」
絵里「せっかくの綺麗な髪もこんなにボサボサに傷んじゃって...大変だったのね」
海未「........」モグモグ
絵里「...そうだ!後でお風呂に一緒に入りましょうか!」
海未「ぶっ!!」
絵里「!!」ビクッ 海未「けっほ...けっほ...」
絵里「大丈夫?」
海未「い、いきなり変なことを言われたので....」
絵里「あら、変なことじゃないわよ」
海未「冗談ですよね?」
絵里「さぁ?どうかしら?」
海未「っ.....」
絵里「可愛いわね♡」
海未「か、からかないでください!!」
絵里「ふふふ....」 海未「...お風呂ありがとうございました」
絵里「服のサイズは合ってなかったらごめんなさいね」
海未「なにからなにまですみません...どうお礼をしていいか」
絵里「困った時にはお互い様よ」
海未「っ........」
絵里「安心して私は貴方の味方だから」
海未「はい....」
絵里「記憶がなくて不安だと思うけど、私は貴方を守ってあげるから」
海未「........」
絵里「そして他の皆とも合流して、この国を取り戻すの、貴方の為にも私の為にもね」 海未「zzzzzzzzzzzzz」
絵里「.......」なでなで
真姫『エリー』
絵里「なぁに、真姫」
にこ『ちょっとかっこつけすぎじゃないー?』
絵里「そうかしら?」
真姫『海未、本当に記憶を失ってるみたいね』
絵里「そうね...凛や希もこうなってしまっている可能性が高いわね」
にこ『すでに捕まっているとかないわよね?』
絵里「その可能性は低いかも」 にこ『なんでそう思うの?』
絵里「もしそうだったら」
真姫『私達を釣ったりするための囮にしたりする』
にこ『あ、成程』
絵里「ちょっと真姫、私の台詞を取らないでよ」
真姫『別にいいでしょ』
絵里「もう....」
にこ『海未はどうするの?連れて行くの?』
絵里「連れて行くしかないでしょ、こんな弱々しくなってる海未を放ってなんておけないわ」
真姫『連れているうちに記憶が戻ったりするかもしれないしね』
にこ『そう都合よくいけばいいんだけどね』
絵里「こうなると他のメンバーも心配だし、早く探さないよまずそうね」
真姫『そうね』 絵里「さてと...私もそろそろ....」スッ
ギュッ
絵里「!」
海未「zzzzzzzzz」
絵里「あらあら、人の服を掴んで寝ちゃうなんて子供みたいね...」
海未「....一人は....嫌で...す...」
絵里「はいはい...私はここにいるわよー」
海未「zzzzzzz」
絵里「....亜里沙....」 海未「......ん...」パチッ
チュンチュン
海未「いつの間にか寝てしまっていたようですね....」
絵里「zzzzzzzzz」
海未「!!!!!!!」
絵里「ん?...あー海未ぃ...起きたの?」
海未「は、はい!!」
絵里「よく寝れたー?」
海未「は、はい!!」
絵里「?どうかしたの?海未?」
海未「あ...あ、ち、近いです!!」
絵里「あー....んー....」ギュッ
海未「あ、はわあああああああ!!!」 真姫「ごめんなさいね、エリーが」
海未「い、いえ...大丈夫です」
にこ『なーに、あんたはラブコメみたいことをしてるのよ』
絵里『いやぁ...少し寝ぼけちゃってて』
にこ『時間切れになるまで変わっておいてよく言うわよ』
絵里『いやー楽しくてついつい』
にこ『はぁ....』
真姫「..........」
実は主人格でいられる時間にも制約があるわ
一回のバトンタッチで滞在できる時間を超えると自動的に別人格に変わる
だから誰かがずっと出っ放しで誰かがずっと出られないって状況は自動的に避けることができるわ
海未「あ、あのー....」
真姫「なに?」
海未「これはなんでしょうか?」
真姫「なにって...朝ごはんよ」 海未「これが朝ごはん....」
真姫「なによ」
海未「あ、いえ....」
にこ『真姫ちゃん料理下手だもんねー』
絵里『私がもう少し早く起きていれば!』
真姫「見た目は悪いけど味はいいはずよ....多分...」
海未「.........」
真姫「なによ!その目は!」
海未「!!」
真姫「もう!頑張って作ったのに!!!」 海未「っ........」モグモグ
絵里『海未、そんなのを食べたらお腹を壊すわよ!』
にこ『ぺってしなさい、ぺって!』
真姫(二人共、好き勝手言ってくれるわね!....)
海未「!美味しい.....」
真姫「!」
にこ『な....』
絵里『なんですって....』
海未「これ!美味しいです!」
真姫「と、当然よ!!この真姫ちゃんが作ったんだから!」 絵里『意外ね...真姫の料理が美味しいなんて』
にこ『凛と真姫は絶対に料理ができないと思ってたんだけど』
絵里『よかった、海未がお腹を壊す心配はなさそうね』
にこ『そうね』
真姫『全部聞こえてるんだけど』
絵里 にこ『!!』
真姫「...元に戻った時、覚えておきなさいよ」
海未「??」モグモグ 海未「ごちそうさまでした」
真姫「体の方はどう?」
海未「はい、おかげさまで大丈夫です」
真姫「そう....」
ザワザワ.....
海未「!」
真姫「なんか外が騒がしいわね....朝っぱらからなにかしら」
海未「.........」 「例の王族をこの街で見かけたの情報があったわ!」
「この街にいるかもしれないわ!探しなさい!!」
真姫「.........」
海未「わ、私達を探しているんでしょうか」
真姫「多分ね」
海未「ど、どうしましょう!」
真姫「準備をしてここを出ましょう」
海未「わ、私もですか?」
真姫「当然よ、それとも一人でここに残る?」
海未「っ!!」ブン!ブン!!
真姫「なら支度をして、出るわよ」 真姫「うん、私の服のサイズが合ってよかったわ」
海未「ありがとうございます」
真姫「もう一度聞いておくけど私達についてくるってことでいいのよね」
海未「は、はい!お役に立てないとかは思いますが...その...」
真姫「OK、記憶が戻った時にはこの貸しはちゃんと返してもらうからね」
海未「!はい!」
真姫「ふふ♪なら行きましょうか」
絵里『ちょっと、なに勝手に自分だけ約束を取り付けるのよ』
にこ『真姫ちゃん抜け目ないんだから』 真姫「よし...こっちよ」
海未「はい....」
真姫「この裏道を抜ければこの街から出られるはず」
海未「..........」
あんじゅ「みーつけた」
真姫「!!」
あんじゅ「はーい、お久しぶりね、お姫様」
真姫「貴方はAーRISEの....」
絵里『なんでここに...A−RISEが....』
にこ『........』 あんじゅ「リリーホワイトを探していたらまさかビビまで見つかるなんてついてるわね」
真姫「ついてるねぇ...それはこっちの台詞よ」
あんじゅ「?どういう意味かしら?」
真姫「2対1...いえ、4対1ってところかしら?」
あんじゅ「4対1?」
真姫「私達ビビと海未を同時に貴方は相手できるかしら?」
あんじゅ「あーそういうことね...そうは言うけど、あの日私達に負けたのはどこの誰だったかしら?」
真姫「裏切って不意打ちを突いてくる連中には言われたくないわ」
あんじゅ「ならここで決着をつけようかしら?」
真姫「望む所よ」 海未「ぁ......えっと....」オロオロ
真姫「海未、さがっていてこいつは私が相手をするから」
あんじゅ「.......」
真姫「キューティー...パンサー!」
パー!!
あんじゅ「!」
海未「あれは尻尾?...それに大きな耳?」
あんじゅ「........」
真姫「さぁ...始めましょうか」
絵里『真姫、本気みたいね』
にこ『無理はしないでね、真姫』
真姫「狩りの時間よ」 真姫「!」ダッ
海未「なっ!!」
あんじゅ「!?」ガッ!
真姫「いい反応ね、さすがね」ググッ..
あんじゅ「どうも....」ググッグ...
海未「は、早い...なんて動きなんですか...」
真姫「やぁ!!!」
あんじゅ「はぁ!!!」
ドン!!バン!!
海未「っ....二人共すごい身体能力です....」 あんじゅ「ふぅ...前よりも強くなった?」
真姫「元々の実力よ、そもそも不意打ちを突かれなければ負けてはいなかったのよ私達は」
あんじゅ「ふ〜ん....」
真姫「国を...皆を返してもらうわよ!!」シャキ
あんじゅ「!?」
ザシュ!!
あんじゅ「ぐっ.....」
真姫「.......」スッ
あんじゅ「それは...つ、爪?...なによ、その長さは.....」
真姫「私は豹の力を使うことができるのよ、まぁ...この長い爪はその応用ってところかしら?」ポタ...ポタ...
あんじゅ「なっ....っ...」フラフラ....
ドサッ!
海未「!や、やったのですか?」
絵里『海未...それはフラグってやつよ』
真姫「.........」 あんじゅ「..........」
真姫「立ちなさいよ、その程度でやられるレベルじゃないでしょ」
あんじゅ「.......」
真姫「たしかに爪での攻撃で手ごたえはあったけど、あの一撃で倒れるA−RISEじゃないでしょ」
あんじゅ「驚いた....これは誤算...誤算...」
真姫「.......」
あんじゅ「本当の王家の力が目覚めつつあるってことかしら?」
真姫「本当の王家の力?」
あんじゅ「ふふふ....」
真姫「その話、力づくでも聞かせてもらおうかしら」
あんじゅ「.........」 真姫「さぁ、立ちなさい!!それとも諦めたってことかしら?」
あんじゅ「本当にこれが私の本当に実力だと思うの?」
真姫「...なら本気でかかってきなさいよ」
あんじゅ「そうしてあげたいけど、もう時間みたい」スッ
真姫「時間?」
バサッ!!
真姫「!」
海未「!?」
ヒラ..ヒラ
真姫「これは...トランプ...」
海未「大量のトランプが舞ってますね....これは...」 あんじゅ『ふふふ...』
真姫「!!」
あんじゅ『今、貴方が戦っていたのは私の影...うーん、分身ってところかしら?』
真姫「そういうことね....通りであっさりと攻撃が通ったと思ったわ」
あんじゅ『今回は貴方の勝ちにしておいてあげるわ』
真姫「........」
あんじゅ『いずれ、貴方達も手に入れてみせるわ』
真姫「そう簡単にいくかしらね」
あんじゅ『簡単よ、この国と一緒よ』
真姫「っ....」
あんじゅ『じゃあ、またねー』フッ 海未「消えた?...いなくなったってことなんでしょうか」
真姫「多分ね」
海未「そうですか...」
真姫「どうする?」
海未「え?」
真姫「これから貴方は記憶を失っている中で今みたいな危険な目に遭うことになると思うわ、もしかしたらそれ以上のことが起きる可能性あるかもしれないわ」
海未「...そうですね」
真姫「再度、貴方に問うわ、貴方はどうする?危険を承知でついて来る?」
海未「私は....」
真姫「安全な場所で隠れて...」
海未「行きます」
真姫「...いいの?」
海未「はい」 真姫「本当にいいの?」
海未「私が役に立てるかはわからないですが...私に使命があるなら逃げてはいけないと思うんです」
真姫「......」
海未「それにもし私が本当に王族だったのなら私のように苦しんでいる人の為に頑張らないと思うんです」
真姫「そう.....」
海未「だから私にも貴方のお手伝いを頑張らせてください」
真姫「..........」
海未『やぁ!はぁ!!』ブン!ブン!!
真姫『相変わらず海未は鍛錬がすごいわね、平和なんだからそんなに頑張らなくてもいいのに』
海未『いつなにが起こるかはわからないですからね、頑張っておいて損はないですよ』
真姫『ふ〜ん....海未って偉いわね』
海未『別に偉くはないですよ、ただ皆の為に頑張ることがちょっと好きなだけですから』
真姫『そう.....』 真姫「海未は海未ってことなのかしらね...」
海未「?なにか言いましたか?」
真姫「なんでもないわ...少し疲れたからにこちゃんと変わるわ」
海未「え?あ、あの!」
真姫「にこちゃん」
にこ『はいはい、いいの?海未がなにか言いたそうだけど』
真姫「バトン」
にこ『はぁ...全く...タッチ』
パー...
にこ「ふぅ....」
海未「ぁ.....」
にこ「なに?にこじゃ不満なの?」
海未「い、いえ!!そういう訳では....」 にこ「じゃあ、なに?」
海未「伝えていただけますか、ありがとうございましたと」
にこ「真姫ちゃんに?」
海未「はい」
にこ「別にいいけど...なにに対してのありがとうなのかしら?」
海未「私に気を遣っていただいたので、私は大丈夫ですので...多分」
にこ「多分なんかい」
海未「お願いします!!」
にこ「はいはい、わかったわ」 絵里『だって、真姫』
真姫『そう...』
絵里『もう、海未がお礼を言ってるのよ』
真姫『私は私がやりたいことをやってるだけよ』
絵里『素直じゃないんだから...』
真姫『........』
絵里『早く記憶を元に戻してあげたいわね』
真姫『そうね』
海未「よろしくお願いします」
にこ「こちらこそよろしく...早く他のメンバーを...特にリリホワが第一優先かしらね...」 「ねー....ここさっきも通らなかった?」
「え?そうかな?」
「そうだよー、本当にこの森を抜ければ目的地に着くの?」
「うん、多分」
「多分かぁ...」
「........」
「ねぇねぇ、その背中の剣重くないの?」
「全然」
「そっか」 乙です
つまらんことだけど、「不意打ちを突いてくる」っておかしくない? アイドルを語るなんて10年早い
(((┗─y( ` A ´ ) y-??ケッ!! >>46
真姫「裏切って不意打ちを突いてくる連中には言われたくないわ」 ×
真姫「裏切って不意打ちをしてくるような連中には言われたくないわ」 〇 場所は変わって、ここはとある森の中
ここにも呪いを受けてしまった王族の末裔達がいた
穂乃果「広いね、この森」
私の名前は穂乃果
この国の王族の一人なの!まぁ、今は正確には王族でもなんでもないんだけど....
「ねぇ、少し休まなーい?なんか同じ景色ばっかりで気が狂いそうだよ」
穂乃果「じゃあ、少し休もうか?」
「はぁ...喉が渇いた...」
穂乃果「水飲む?」
「飲む!飲む!!」
穂乃果「はい」スッ
ちなみにこの子は星空凛ちゃん、凛ちゃんも穂乃果と同じ元王族の一人なんだ
凛「わーい」 穂乃果「ふぅ.....」
穂乃果の国は今ね、大変なことになってるの
穂乃果はそんなに頭がよくないから上手くはまとめられないけど、簡単に言うと王族の穂乃果達は国を奪われて今では逆賊としてお尋ね者の身なんだ
そんな騒ぎの中、穂乃果達王族は皆バラバラに...それで今はバラバラになった王族の仲間達を探しているの
そして王族の仲間を見つけたんだけど....
凛「ぷはぁ!!」
凛ちゃんは記憶を失っていたの、穂乃果のことも皆のことも忘れていたの
どっかでビビの誰かが暴れているって話は噂で聞いたから...もしかしたらリリホワの皆だけがそうなってるのかもしれない....
多分、穂乃果達、プランタンみたいに呪いがかけられてこうなってしまってるのかもしれない
穂乃果「今日は野宿かなぁ?」
凛「えー...今日はっていうか今日も?」
穂乃果「まぁまぁ」
凛「むー....」 パチ...パチ...
凛「zzzzzzz」
穂乃果「まさかお城での生活からこんな焚火まで作って森の中でサバイバル生活になるなんて思わなかったよ」
『穂乃果ちゃん....』
『凛ちゃん...記憶がないんだね』
穂乃果「そうみたい」
『ことり達と同じように凛ちゃん達も呪いを....』
『真姫ちゃん達もそうなのかな?』
穂乃果「さぁ?でも凛ちゃんがそうならリリホワはそうなのかもね」 『あはは!!ほ、穂乃果ちゃんくすぐったいよぉ』
穂乃果「ごめんごめん、でもメンテナンスはしないとね!」フキフキ
ちなみに私達、プランタンも呪いを受けています
今のところ、穂乃果はなんともないんだけど...ことりちゃんと花陽ちゃんが...
ことり『毎日ことり達を背負わせちゃってごめんね、穂乃果ちゃん』
穂乃果「平気平気!これくらい」
花陽『いざって時は花陽が文字通り穂乃果ちゃんの剣になるからね』
穂乃果「ありがとう、花陽ちゃん」
ことり『ことりだって穂乃果ちゃんの為に頑張るよ?』
穂乃果「ことりちゃんもありがとうね」
剣になってしまいました 見た目は剣なんだけど...穂乃果と二人の心が繋がってるっていうのかな?二人とお話ができるんだ
剣から二人の声が聞こえてくるなんて不思議だよね、しかも他の人には聞こえないみたい
ことり『やっぱりことりと花陽ちゃんは穂乃果ちゃんとしか話せないみたいだね』
穂乃果「そうみたいだね」
花陽『凛ちゃんに話しかけても無反応だったもんね...まぁ、記憶がないから花陽達のことは覚えてないんだろうけど』
穂乃果「早く呪いを解かないとね」
花陽『海未ちゃんや希ちゃんも心配だね』
穂乃果「それに雪穂に亜里沙ちゃんもね....」
花陽『........』
ことり『大丈夫だよ、穂乃果ちゃん!』
穂乃果「ことりちゃん?」
ことり『凛ちゃんとこうやって出会えたんだし、きっと皆、大丈夫!』
穂乃果「....そうだね!」 チュン...チュン...
凛「うーん.....」
穂乃果「zzzzzzzzzz」
凛「!うわっ...相変わらずすごい寝相で寝てる....」
穂乃果「んー.....」
凛「...!あ、そうだった語尾に『にゃ』だっけ?凛、そうやって喋ってたんだっけ?」
『.........』キラッ
凛「それしても剣を二つも持ってるなんて二刀流ってことなのかな?穂乃果ちゃんは」 凛「.........」スッ
ズシッ!!
凛「うわっ!なにこれ...重っ...こんなの二つも背負って歩いてたの?」
穂乃果「zzzzzz」
凛「うーん...人は見かけによらないってことなのかな?」
ガサッ!
凛「!!」
ガサッ!!ガサッ!!
凛「...ど、動物とかかな?....なんだろう....」
穂乃果「..........」 凛「............」ゴクッ
穂乃果「凛ちゃん、下がってて」
凛「!穂乃果ちゃん、起きてたの?」
穂乃果「今、起きたよ」
凛「そ、そっか...」
ガサッ!ガサッ!!
凛「!」
穂乃果「.........」スッ 凛「い、一体何かな?」
穂乃果「...........」ギン!!
凛「!!!!!!」
凛(な、なんて目力と殺気なの....これが穂乃果ちゃん?)
穂乃果「.........」スッ
凛(まるで別人...ちょっと怖いかも....)
穂乃果「....凛ちゃん」
凛「は、はい!!」
穂乃果「もう、大丈夫だよ、気配がないからどっかにいったみたい」
凛「そ、そう...」
穂乃果「多分、動物とかかな?」 穂乃果「〜♪」
凛(殺気だけで動物を追い払うなんてやっぱり王家の話は本当だったのかな?)
穂乃果「はい、凛ちゃんどうぞ」
凛「あ、ありがとう」
凛(半信半疑だったけど...さっきのあれは普通の人間じゃないにゃ)
穂乃果「今日にはこの森を抜けたいね」
凛「そ、そうだね...」
凛(これに勝って国を奪ったってどんだけ敵は強いの?なんか怖くなってきたにゃ)
穂乃果「......」モグモグ
凛(あれ?なんでさっきからにゃって言葉を凛は使ってるんだろう?) 凛「..........」モグモグ
花陽『あー...花陽もご飯が食べたいです...』
ことり『花陽ちゃんお腹すいたの?』
花陽『そういう訳じゃないんだけど、見ていたらなんか食べたくなっちゃって...』
ことり『うーん、わかるけど...剣はご飯は食べれないよー?』
花陽『そうだよねー....』
ことり『そもそもお腹がすかないんだけどねーだってことり達剣だから』
花陽『ダイエットとかを気にしなくていいのは嬉しいけど、なんか味気ないです....』 乙です
三者三様の呪いでしたか
ずっしり重いって事はもしかして剣になっても体重そのままってことなのかな?
だとしたら二人分背負う穂乃果すごいな 穂乃果「〜♪」テクテク
凛「穂乃果ちゃん」
穂乃果「ん?なぁに?凛ちゃん」
凛「凛って前はどんな感じだったの?強かったりしたの?」
穂乃果「強かったよ、凛ちゃんは」
凛「そうなの?」
穂乃果「海未ちゃんって子にビシバシ鍛えられていたからね」
凛「...たしか、海未ちゃんって凛と同じリリホワっていうやつのメンバーだった人のことだよね」
穂乃果「そうそう、リリホワの皆は絆も強かったんだよー」
凛「そうなの?」
穂乃果「まるで三姉妹って感じだったよ」
凛「へー....」
穂乃果「凛ちゃんは末っ子でかんじだったけどね」 凛「ねぇ、リリホワってどんな感じだったの?凛と一緒にいた二人のこととか教えてよー」
穂乃果「うーん...そうだね...」
凛「......」
穂乃果「海未ちゃんは他人にも自分にも厳しい人だったかな」
凛「厳しいの?」
穂乃果「うん、穂乃果もよく怒られたもんだよ」
凛「え?穂乃果ちゃんはリリホワじゃないよね?」
穂乃果「うん、穂乃果はプランタンに所属はしてたけど、リリホワもビビも同じ王族だからね...穂乃果がだらけてると国民に示しがつかないってね」
凛「成程...」
穂乃果「あと誰かの為に頑張ることが好きな人だったかな?」 凛「じゃあ、えっと...もう一人の」
穂乃果「希ちゃん?」
凛「そうそう!その人!!」
穂乃果「希ちゃんはそうだね...お姉ちゃん...いや、お母さん?」
凛「お母さん?」
穂乃果「希ちゃんはね、いつも皆に優しくてとっても包容力がある人だったの」
凛「へー...お母さんってことは結構年上の人なの?」
穂乃果「歳は穂乃果と一つ、凛ちゃんとは二つしか変わらないよ」
凛「え」
穂乃果「でね、希ちゃんってすっごい悪戯が好きでもあるの、凛ちゃんとよく悪戯をしてたりもしてたし」
凛「凛と一緒に悪戯を....」
穂乃果「穂乃果もたまに混ざって悪戯して海未ちゃんに怒られてたなー」 凛「じゃあ、穂乃果ちゃんと一緒にいた人は?」
穂乃果「...プランタンのこと?」
凛「うん、ことりちゃんと花陽ちゃんだっけ?」
穂乃果「うん、そうだよ」
凛「どんな人だったの?その人達は」
穂乃果「...聞きたいの?」
凛「もし聞いてなにか思い出せないかなって思って」
穂乃果「......」
凛「穂乃果ちゃん?」
穂乃果「!えっと、ことりちゃんと花陽ちゃんの話だよね?」
凛「?うん?」 穂乃果「ことりちゃん、花陽ちゃんはねすごい優しくてね、いつも穂乃果を支えてくれてたの」
ことり『穂乃果ちゃん....』
花陽『......』
凛「へー...ことりちゃんに花陽ちゃん....」
穂乃果「特に凛ちゃんは花陽ちゃんと仲がよくてね、花陽ちゃんのことを凛ちゃんはかよちんって呼んでたんだよ」
凛「かよちん?」
穂乃果「うん、あだ名ってやつかな?」
凛「かよちん.....かよちん....」
穂乃果「!!なんか思い出せそう!?」
凛「うーん.....」 穂乃果「やっぱり、そう簡単には思い出せないよね」
凛「ごめん、穂乃果ちゃん」
穂乃果「あ!気にしないで凛ちゃん、一番辛いのは記憶がない凛ちゃんなんだし」
凛「でもね...少し懐かしい感じがしたかも」
穂乃果「!そっか....」
凛「多分、穂乃果ちゃんが言う通り凛と仲がよかったんだとと思うんだ」
花陽『凛ちゃん.....』
穂乃果「凛ちゃんがそう思ってくれるなら花陽ちゃんも嬉しいと思うよ」
凛「そうかな?」
穂乃果「うん、きっとそうだよ」 ガサ....
凛「!」
穂乃果「..........」
ガサ...ガサ...
「...........」スッ
凛「な、なにあれ....」
穂乃果「普通の人間や動物じゃないってのはわかるね」
「..........」ズルズル
凛「ど、泥?粘土?が人の形になってる?」
穂乃果「これは泥人形ってところなのかな....」
凛「こ、こっちに向かってくるよ!」
穂乃果「凛ちゃん下がってて」
凛「う、うん....」 穂乃果「てぇい」ドン!!
ベチャ....
穂乃果「そりゃあ!!」バシン!!
ベチャ....
穂乃果「っ.....成程、これは蹴っても殴っても無駄ってことかな」
凛「倒しても倒してもすぐに復活しちゃうよ!!」
穂乃果「泥だからってこと?それとも...」
凛「穂乃果ちゃん!」
穂乃果「!...囲まれちゃったみたいだね」
凛「ど、どうしよう!」
穂乃果「仕方ない....」スッ
凛「!」
穂乃果(力を借りるよ、ことりちゃん、花陽ちゃん) 穂乃果「凛ちゃん、穂乃果から離れないでね」
凛「わかった」
穂乃果「よし.....」
凛「.......」
穂乃果「.......」スッ
凛「その剣で戦うの?」
穂乃果「うん、私に力を貸して....フラワーハート!!!」
パー!!
凛「剣が光った!?」
穂乃果「やぁ!!!」ブン!
穂乃果「てぇやぁ!!」ブン!
凛「す、すごい!敵をバッタバッタ斬り倒してる...」 穂乃果「ふぅ...こんなもんかな、凛ちゃん!!」
凛「は、はい!!」
穂乃果「このままだとキリがないからここから離れるよ」
凛「で、でも囲まれてるよ?」
穂乃果「手はあるよ...凛ちゃん!まぁ、見てて」
凛「う、うん」
穂乃果「お願い!!バードハート!!」スッ
パー!!
凛「今度は違う方の剣が光った!?」
バサッ!
穂乃果「....よし」
凛「しかも、穂乃果ちゃんに羽が生えた!?」
穂乃果「飛ぶよ!!!しっかり掴まっててね!」
凛「!!」
穂乃果「はぁ!!」バサッ バサ...バサ...
穂乃果「........」
凛「と、飛んでる!?穂乃果ちゃん飛べたの?翼が生えてるし」
穂乃果「剣の力だよ」
凛「剣?さっき光ってた剣?」
穂乃果「そう、今はバードハートの力を借りて飛んでるんだ」
凛「すごい...」
穂乃果(ことりちゃん、花陽ちゃん、ありがとうね...助かったよ!)
ことり『お役に立ててなによりだよ』
花陽『花陽も穂乃果ちゃんの剣として手助けができてよかったです』 穂乃果「よし、この辺でいいかな」スッ
凛「え、もう飛ばないの?」
穂乃果「飛ぶ力も無限じゃないからね、いざって時に使えるようにしておかないと」
凛「そっか」
穂乃果「まぁ、この剣達のおかげでピンチは切り抜けたね」
凛「そうだね」
穂乃果「降りるよ、凛ちゃん」
凛「わかったよー」
穂乃果「よいしょっと」スタッ
凛「凛、空飛んだの始めてだったよ!また飛んでみたい!」
穂乃果「...平和になったら....きっとたくさん飛べるようになるよ」
穂乃果(ね?ことりちゃん?) 「さすがだね、その剣を使いこなしてるみたいだね」
穂乃果「!」
凛「だ、誰?」
「久しぶりだね...お姉ちゃん」
穂乃果「雪穂...」
凛「お姉ちゃん?もしかして穂乃果ちゃんの?」
穂乃果「うん、私の妹だよ」
雪穂「凛さんも一緒だったんだね、これは都合がいいね」
穂乃果「何の用かな?雪穂」
雪穂「二人にちょっとお願いがあってね」
穂乃果「.......」 凛「お願い?」
穂乃果「内容次第かな?」
雪穂「お姉ちゃん達にはあの方の為に働いてほしいんだ」
穂乃果「あの方?」
雪穂「来ればわかるよ」
穂乃果「そっか」
凛「穂乃果ちゃん...どうするの?」
穂乃果「答えは決まってるよ」
雪穂「.......」
穂乃果「行く訳ないじゃん、そんなの」 雪穂「お姉ちゃん状況はわかってるの?」
穂乃果「わかってるつもりだけど」
雪穂「全然わかってないよ、いい?王族はろくに残っていない、協力者もね」
穂乃果「ここにいるよ、穂乃果と凛ちゃんが」
雪穂「二人だけでしょ?二人で国を倒せるとでも?」
穂乃果「二人じゃないよ、海未ちゃんや希ちゃん、ビビの皆だって...それに」
雪穂「.......」
穂乃果「プランタンの皆だっている!!!」 雪穂「そっか...そう簡単にはいかないか」
穂乃果「........」
雪穂「なら力づくで連れて行くまでだよ」
穂乃果「雪穂にやられると思う?私が」
雪穂「国も仲間も....そして私を守ることができなかったお姉ちゃんが私に勝てると思う?」
穂乃果「っ.....」
凛「穂乃果ちゃん....」
穂乃果「凛ちゃん下がってて、危ないから」
凛「う、うん....」
雪穂「二人がかりでもいいんだよ?」
穂乃果「穂乃果だけで充分だよ」 穂乃果「..........」スッ
雪穂「その剣...成程ね、話には聞いていたけど...本当にそうなってるんだ」
穂乃果「.........」
雪穂「で?その剣でどうするの?妹を斬るの?」
穂乃果「.........」ピクッ
凛「穂乃果ちゃん....」
雪穂「この勝負、始めからそっちの勝ちはないんだよ、だから私が来たんだよ」
穂乃果「随分と卑怯な手を使うんだね」
雪穂「いつまでも皆に逃げられてばっかだったからね、こっちも遊びでやってる訳ではないからね」
穂乃果「成程ね...」
雪穂「さぁ、どっからでもどうぞ、お姉ちゃん」 花陽『穂乃果ちゃん....』
穂乃果「さてと...どうしようかな?」
ことり『雪穂ちゃん...あれは操れてるよね?多分』
穂乃果「多分ね...」
ことり『どうするの?穂乃果ちゃん一旦ここは逃げる?』
穂乃果「そんな簡単に逃がしてもらえると思う?」
花陽『...ことりちゃん!』
ことり『この感じ...もしかして結界?』
穂乃果「戦うしか進む道はないみたいだね」 花陽『でも、どうするの?』
穂乃果「雪穂を...気を失わせるくらいまでに戦えばいいよ」
ことり『え!でもそんなことをしたら雪穂ちゃんが...』
穂乃果「ことりちゃんの回復の力を使えば大丈夫だよ」
ことり『でも....』
花陽『穂乃果ちゃんいいの?』
穂乃果「...穂乃果だって嫌だよ、雪穂を傷つけるなんて...でも、そうしないとおもっとたくさんの人が...」
雪穂「........」
穂乃果「覚悟はできてるよ....私だって王族なんだから....!」 雪穂「作戦会議は終わった?」
穂乃果「うん」
雪穂「そんな姿になっても喋れたんだね、こっちには何にも聞こえなかったけど....まぁ、腐っても王族って訳かな」
穂乃果「っ.....」ギリッ
雪穂「そんな怖い顔をしないでお姉ちゃんらしくないよ」
穂乃果「雪穂を使って変なことを言わないで」
雪穂「ふふふ....」
穂乃果「行くよ...」スッ
雪穂「本当に妹に対して剣を向けるんだね、容赦ないね、妹に情はないの?」
穂乃果「国を守る為には...時には犠牲も必要なんだよ」
雪穂「へー...犠牲ねぇ...」 穂乃果「..........」
雪穂「...........」
凛(なんかすごい殺気...お腹が痛くなりそう...)
穂乃果「やぁ!!!」ダッ!
雪穂「!?」サッ
ブン!!
凛「!!」
雪穂「おっと...まじで本気?」
穂乃果「.........」
凛(穂乃果ちゃん、本気だよ...妹さんなんだよね?あの子って)
雪穂「わかった....そっちがその気ならこっちもその気になってあげる」スッ 雪穂「...........」グニュグニュ
凛「な、なにあれ...気持ち悪い」
穂乃果「成程、それを使ってさっきの泥人形達を作ったの?」
雪穂「そうだよ、この泥は私の魔力が宿った泥...兵士にもなれば....」スッ
穂乃果「!」
雪穂「武器とかにすることもできる」
凛「泥が鎧と剣になった!?」
雪穂「そっちで剣でくるならこっちも剣で相手してあげるよ」
穂乃果「.......」
雪穂「さぁ!!行くよ!お姉ちゃん!!」 穂乃果「...魔力は宿っていても所詮は泥!!行くよ!フラワーハート!」
雪穂「!」
穂乃果「遅いよ!!雪穂!!」ブン!!
凛「早い...これなら」
ガキン!!
穂乃果「!!」
雪穂「....ふふ」ニヤッ
凛「剣が防がれた!?」
穂乃果「っ......」 雪穂「言ったでしょ...魔力が宿った泥なら剣に対抗することもできるんだよ」
穂乃果「........」グッ
雪穂「こうやってお姉ちゃんの攻撃だって防ぐことができるんだよ」ググッ
穂乃果「...それはどうかな?」
ボロッ...サラサラ...
雪穂「?......!!!」
凛「泥が砂に戻っていってる?なんで!?」
雪穂「これは...まさか!」
穂乃果「穂乃果だってそこまで馬鹿じゃないよ、防がれるのはわかってた...だからこのフラワーハートで攻撃したんだよ」
雪穂「ぐっ.....」ダッ!
穂乃果「.........」 雪穂(あの剣...いや、どっちかの魂が宿ってる剣...厄介だね)
穂乃果「雪穂ならわかってると思うけど、フラワーハートは水分を奪うことができるんだよ」
雪穂「だから泥が砂に戻ったと」
穂乃果「そういうこと」
雪穂「厄介な力だね....」
穂乃果「雪穂には辛いんじゃない?この力は」
雪穂「........」
穂乃果「雪穂は今ね、プランタン3人を相手にしようとしてるんだよ、勝ち目があるとでも思った?」
雪穂「なら...これはどう!!」 凛「な、なにあれ....泥が大きな蛇みたいになってる...」
穂乃果「それも魔力で?」
雪穂「そうだよ」
穂乃果「ふ〜ん...」
雪穂「...随分と余裕そうだね」
穂乃果「.......」
雪穂「それなら!さらに!!」スッ
凛「なっ!?」
穂乃果「すごいじゃん雪穂、そんなのも3体も出すなんて」
雪穂「その余裕を今すぐに無くしてあげるよ!」 穂乃果「さすが穂乃果の妹だけはあるよ...でも...」スッ
雪穂「!」
穂乃果「今の私は前とは違う!!!」ドン!!
雪穂「!地面に剣を刺した?一体何を...」
グラグラ!!
凛「うわっ!!な、なに?」
ピシッ...ピシッ...
雪穂「!」
穂乃果「終わりだよ、雪穂」 雪穂「じ、地面が....割れていく!?」
グラグラ
凛「うわぁ!!こんなの立っていられないよ!!」
ピシッ!ガラッ
雪穂「っ....逃げ場が...うわああああああ!!!」ヒュー...
凛「!このままだと凛も地割れに飲み込まれちゃう!!...うわあああああ!!!」
パシッ
凛「....あ、あれ?凛、落ちてない?」
穂乃果「ちょっとやりすぎちゃったみたいだね」バサッバサッ
凛「ほ、穂乃果ちゃん...心臓に悪いよぉ...落ちて死んじゃうかと思ったよ」
穂乃果「ごめんごめん」
凛「もう....」 スタッ!
凛「まだ足ががくがくしてる感じがするよぉ...」
穂乃果「........」
凛「ふぅ...うわっ!!地面が....」
カラッ....
凛「そ、底が見えない....そうだ!穂乃果ちゃん!妹さんは?」
穂乃果「大丈夫だよ」
凛「大丈夫って...こんな深い地割れなんかに落ちて大丈夫じゃないなんてないんじゃないの?」
穂乃果「........」スッ
凛「?」 シュル...シュル...
凛「これは....」
穂乃果「この剣...フラワーハートは基本、大地を操る力が使えてね...水分を奪うことができるって能力はその一部だったって訳」
雪穂「ぐっ....こんな能力まであったなんて...」
穂乃果「こうやって植物を使って相手を拘束することもできるんだ」
凛「植物のツタとかつるであの地割れから吊るし上げるなんてすごい...」
穂乃果「雪穂」
雪穂「っ...離してよ!!こんなもの!!この!!」ジタバタ
穂乃果「暴れても無駄だよ、雪穂が辛くなるだけだよ」
雪穂「え?」
ギュッ...ギシ...ギシ...
雪穂「っ....ああああ!!!」 穂乃果「暴れれば暴れるほど強く縛られるからね」
雪穂「っ...っつ!!!」
穂乃果「...........」
凛(この子って穂乃果ちゃんの妹さんなんだよね?なんでこんな冷静でいられるの?あんな苦しそうにしてるのに...)
穂乃果「......」スッ
雪穂「っ...離して!!」
ブン!!
ザシュ!
雪穂「がっ!.....」
凛「!」
雪穂「お、お姉ちゃん......」ガクッ
穂乃果「..........」 凛「....え?え?」
雪穂「」
穂乃果「フラワーハート、雪穂を降ろしてあげて」
スッ
凛「ほ、穂乃果ちゃん?妹さんを斬ったけど...その....」
穂乃果「........」スッ
雪穂「」ヌッ
凛「!!妹さんからなにか出てきた!?なに、あの黒いのは!!」
穂乃果「成程、あれが原因だったんだね...でやぁ!!」ブン!
ザシュ!!
穂乃果「よし、これで大丈夫なはず.....」 穂乃果「........」スッ
パー...
穂乃果「........」
凛「剣がまた光ってる?妹さんも....穂乃果ちゃん。、妹さん大丈夫なの?」
穂乃果「このバードハートには癒しの力があるからこれくらいの傷なら大丈夫なはずだよ」
凛「穂乃果ちゃんの剣ってなんでもできるんだね」
穂乃果「そうだね...この剣には感謝しないといけないね」
雪穂「ん.....」
凛「!」
穂乃果「凛ちゃん、一応警戒しておいて...さっきのは倒したけど元の雪穂に戻ってるかはわからないから」
凛「う、うん....」
雪穂「ここは....あれ?お姉ちゃん?」 穂乃果「久しぶりだね、雪穂」
雪穂「久しぶり?朝に会ったばっかじゃん....というかここどこ!?それにこの格好はなに!?」
穂乃果「.......」
雪穂「あれ凛さんもいる?二人も変な格好してるし...私、寝ぼけてるのかな?」
凛「穂乃果ちゃん、これは....」
穂乃果「っ.......」バッ
雪穂「うわぁ!!な、なに!?お姉ちゃん?」
穂乃果「....ごめんね、痛かったよね?」ギュッ
雪穂「え?なんの話?というか苦しいよ!お姉ちゃん!!」
穂乃果「ごめんね、本当にごめんね.....」 雪穂「えー!?私、お姉ちゃんと戦ってたの!?」
凛「そうだよ、多分さっきの黒いのに操られてたんだよ」
雪穂「全然記憶がない....お姉ちゃんこれ、どういうこと?全然わかんないよ!」
穂乃果「よかったぁ...よかったよぉ....」グスグス
雪穂「なんでさっきから泣いてるの?お姉ちゃんは」
凛「多分今まで色々とあったんだよ、色々とね」
雪穂「??」
穂乃果「うわああああん!!」
花陽『よかったね、穂乃果ちゃん』
ことり『ずっと心配してたもんね、雪穂ちゃんのこと』
凛「...これは今日も野宿かな?」 あんじゅ「あの子がやられたみたいね」
「......」
あんじゅ「さすがにあの子レベルでは無理だったみたいね」
「そうね」
あんじゅ「次は私が行こうかしら?」
「もう行ってるわ」
あんじゅ「え?」
「...英玲奈がすでに狩りに出てるわ」
あんじゅ「ふ〜ん、じゃあ私はお留守番かしら」
「貴方も行くのよ、もう片方は貴方に任せるわ」
あんじゅ「もう、人使いが荒いんだからツバサは」
ツバサ「........」 真姫「はぁ...はぁ...」
英玲奈「君と私とでは実力が違う、そろそろ降参したらどうだ?」
真姫「っ...誰がするもんですか!」
英玲奈「そうか、ならここで終わるだけだ」
真姫「私をなめなさいで!!!」
英玲奈「..........」
にこ『真姫ちゃん!!!』
絵里『真姫!!!!!!』 ズサッ!
真姫「っ.........」
海未「だ、大丈夫ですか!!」
真姫「やっぱり強いわね....本物のA−RISEは」
海未「ボロボロじゃないですか!....これ以上は貴方が!!」
真姫「それでも....戦わないといけないのよ...皆の為にも...自分の為にも!」
にこ『...絵里、後で真姫にお説教をしておいて』
絵里『え?にこ、貴方...まさか...』
にこ『全く、意地っ張りなんだから...真姫ちゃんは』
絵里『...わかったわ....任せて』
にこ『世話がやけるわね、本当に』 真姫「...はぁ....はぁ......」フラフラ
英玲奈「そろそろ終わりにしよう」
真姫「っ.........」
英玲奈「君が決して弱かったわけではない、私が君より強かった...だだ、それだけのことだ」
真姫「全く、好き勝手言ってくれるわね...」
パー!!!
英玲奈「!!」
海未「こ、この光は....」 真姫「!にこちゃん?」
にこ『あんた、無茶をしすぎよ』
真姫「無茶をしなければ勝てない相手よ、無茶をして当然よ!!」
にこ『そうね...でも、その無茶をして勝算はあるの?』
真姫「っ...それは....」
にこ『ここはにこに任せて』
真姫「でも.....」
にこ『いいから!ここは任せなさい!!』
真姫『あれ?なんで?』
絵里『限界がきてたのよ、貴方のね』
真姫『!エリー?』
絵里『..........』 にこ「待たせたわね」
英玲奈「...成程、あの子から君に変わったということか」
にこ「そういうことよ」
英玲奈「いい判断かもしれない、あの子はもう限界だったからな」
にこ「だからここからにこが相手をしてあげる」
英玲奈「しかし、変わったところで君が私に勝てるのか?」
にこ「それはやってみないとわからないわ」
英玲奈「面白い、なら挑んでくるがいい」
にこ「...上等よ、ここからにこのステージよ!!」 にこ「はじめっから本気の本気で行くわよ!!」
英玲奈「......」
にこ「にこぷり......」バチッ..バチバチ!!
英玲奈「!」
にこ「女子道!!!」
パー!!!!!!
英玲奈「っ....なんだ!この光は.....」
にこ「さぁ!!貴方をにこの特別ステージに招待してあげるわ!!」
英玲奈「ぐっ...ステージ?だと?」 英玲奈「っ....!ここは...一体どこだ?...」キョロキョロ
プシュー!!プシュー!!
英玲奈「!!これは!?え、煙幕か!?」
バン!!バン!!!
英玲奈「今度はなんだ!?爆発!?」
にこ「皆ー!!今日はにこのステージに来てくれてありがとうー!!」
英玲奈「!???」
ワァー!!!!!!!
英玲奈「!!」
にこ「にっこにっこにー!」
\にっこにっこにー!!!/
英玲奈「!な、なんだ周りの連中は!!どこから出てきた!!」 にこ「わぁー....今日もたくさん来てくれてるね!ありがとー!!」
ワー!!!!
英玲奈「ここは...それにこの周りの連中はなんなんだ....」
にこ「今日も張り切っていくわよー!!」
オー!!!
英玲奈「....よくわからないが、目的はただ一つ」
にこ「〜♪」
英玲奈「王族の確保」
ピタッ!
英玲奈「!か、体が動かない!?」 にこ「こらー!そこの貴方!」
英玲奈「!」
にこ「ライブ中は暴れちゃだめよ?皆で楽しく安全に楽しまないと」
英玲奈「何を訳のわからないことを....」
にこ「せっかくのにこにーのライブなのにそんな怖い顔をしちゃだめよー?」
英玲奈「っ...なんで動かない....!」
にこ「スマイル、スマイル、ほらにこ!ってね」
英玲奈「なっ.....」
にこ「スマイルスマイル」
英玲奈「顔が勝手に....何故だ!....」 英玲奈「っ......」にこにこ
にこ「うんうん♪やっぱりライブは皆が笑顔じゃないとね」
英玲奈(これはあいつの技なのか?この空間も...)
にこ「....!!!」
英玲奈「!」
にこ「....まずいわ、足りないわ...」
英玲奈「?」
にこ「このままだと足りないわ...」
ザワザワ....
英玲奈「次は一体何を...」
にこ「ビビパワーが足りないわ!!!」 英玲奈「ビビパワー?」
説明しよう!!
ビビパワーとはビビの王族に宿ると言われているとてつもなくすごーい力のことである!!
にこ「さぁ!!皆ー準備はいいかなー?」
\オー!!!!!!/
にこ「ビービ!!」
\ビービ!!/
にこ「ビービビ!!」
\ビービビー!!/
にこ「ビッビッビビビ!!!」
\ビッビッビビビ!!!/ 英玲奈「.........」
英玲奈(どうやらこの空間の中では完全に私は相手の支配下にあるようだな...体の自由が利かない)
にこ「ビビビビビビッ!!」
\ビビビビビビッ!!/
英玲奈(そしてこの謎の呪文みたいな詠唱はなんなんだ...)
にこ「ビービ!!!!!」
ドン!!!
英玲奈「!」
にこ「ビビパワー...充電完了よ」バチッ!!
英玲奈「これは...まさか!!」 にこ「待たせたわね」バチッ!!バチッ!!!
英玲奈「すさまじいオーラだ...これも君の技か?」
にこ「そうよ、この空間はにこが作ったにこによるにこのためのステージ!!」
英玲奈「...これがビビの力という訳か」
にこ「正確にはにこの場合はね」
英玲奈「......」
にこ「この空間内に封印しておいた力を全てにこに戻したわ」
英玲奈「成程...」
にこ「AーRISEの一人にこれで勝てるなら儲けものよ」
英玲奈「...この空間に入った時点で私の負けは決まっていたようだな」
にこ「あら、随分と諦めが早いのね」 英玲奈「私も馬鹿ではない、君のそのオーラ、今のこの状態で立ち向かえるとはとても思えないからな」
にこ「A−RISEにそこまで言ってもらえるなんて光栄だわ」
英玲奈「しかし、私を倒したところであんじゅ...それにツバサがいる」
にこ「そうね」
英玲奈「ツバサには君のこの力でも勝てない、それだけツバサの力は我々の中で群を抜いている」
にこ「.........」
英玲奈「私は一足先に休ませてもらおう....精々、頑張るがいい」
にこ「言われなくても足掻いてみせるわ」
英玲奈「...そうか」
にこ「ふぅ....でやあああああああああ!!!!」
ドン!! パー!!
海未「!」
にこ「.........」
海未「無事だったんですね!!いきなり二人共消えてしまったのでどこに消えてしまったのかと」
にこ「悪か...ったわね...」フラッ
海未「!!にこさん!!」
パー!!
絵里「おっと!!にこったらもう....」
海未「絵里さん!」
絵里「もう...絵里でいいのに」 絵里「ごめんなさいね、心配させちゃって」
海未「いえ...それよりにこさんは?」
絵里「ちょっと無理をしたみたいでね、今は休んでるわ」
海未「だ、大丈夫なんですか?」
絵里「えぇ、平気よ...気にしなくて大丈夫よ」
海未「そうですか...」
英玲奈「」
絵里「A−RISE...」
英玲奈「大した力だ...あれがビビの力か...」
海未「!」 絵里「.........」スッ
英玲奈「安心してくれ、私はもう動けない」
絵里「そう...」
英玲奈「最後にいい戦いができてよかった....」
絵里「最後?」
英玲奈「.........」パキッ!パキパキ!!
絵里「!これは....」
英玲奈「ふふふ...用済みの私にはふさわしい最後といったところか」
海未「体が氷に包まれていく!?...いえ、これは水晶?」
英玲奈「すまなかったな...二人を頼む」
絵里「二人?」 英玲奈「私達は自分達の意思でこの国を襲った訳ではない...」
絵里「...それはどういう意味?」
英玲奈「私達....A−RISEは....」
絵里「........」
英玲奈「!....あんじゅがプランタンを狙っている...あんじゅは私以上に飲み込まれてしまっている気を付けて...くれ...」
パキン!!!
英玲奈「」
絵里「..........」
海未「...こ、これもまた魔術なんですか?人が水晶に閉じ込められてしまうなんて」
絵里「口封じってところかしら?」
海未「口封じ?...」 英玲奈「」
絵里「...命までは奪っていないようね、ある意味、封印のような状態ね」
海未「...封印ですか」
絵里「...海未」
海未「は、はい!」
絵里「プランタンを探すわ、急ぐわよ」
海未「!わかりました」
にこ『』
真姫『にこちゃん!!!』
にこ『』
真姫『ねぇ!なんで無視をするの!ねぇってば!!!』
絵里(真姫........) 絵里「真姫」
真姫『エリー...にこちゃんが...にこちゃんが!!』
絵里「わかってるわ」
真姫『なんでそんなに冷静なのよ!!...!エリーはなにか知ってるの?』
絵里「えぇ」
真姫『なら教えてよ!!にこちゃんはなんで目を覚まさないのよ!!』
絵里「ビビの力を使ったからよ」
真姫『ビビの力?なによそれ』
絵里「ビビの王家に流れている本当の力のことよ」 真姫『本当の力?今使っている力じゃなくて?』
絵里「今の私達が戦いで使っている力は力のほんの一部でしかないの、本当の力はもっと膨大な力なの」
真姫『...そんなの初めて聞いたんだけど』
絵里「真姫はまだその力が目覚めてないから、話してなかったのよ」
真姫『じゃあ、にこちゃんとエリーは目覚めてるってこと?』
絵里「完璧じゃないけどね、使うことができるわ」
真姫『じゃあ...にこちゃんはその力を使って』
絵里「そういうことよ、でもその力は強大な故に負担も大きくて使いこなすのも難しいのよ」
真姫『それでにこちゃんはこんな状態に?』
にこ『』
絵里「その通りよ、諸刃の剣ってやつね」 真姫『にこちゃんは大丈夫なの?』
絵里「しばらくすれば目を覚ますわ」
真姫『そう...』
絵里「でも、さっきA−RISEを倒した力はもう使えないわ」
真姫『使えない?』
絵里「そう何度も短期間に使える技じゃないのよ、次に同じ技を使ったらにこの体が...」
真姫『そんな...そんなにやばい力なの?』
絵里「正確には私達が正確に使いこなせてないからって言うのが正しいかしら」
真姫『使いこなせていない?』
絵里「それだけ難しい力なのよ」 真姫『にこちゃん...私がもっと強ければ...にこちゃんがこんなことにならなくて済んだのに』
絵里「にこは賭けてるのよ」
真姫『え?賭けてる?』
絵里「真姫、貴方は私やにこよりもすごい力を秘めているわ」
真姫『私が?』
絵里「えぇ、だからにこは真姫のその力に賭けて貴方と変わったのよ」
真姫『にこちゃん...でも、本当にそんな力が私にあるのかしら?』
絵里「自分を信じていれば必ず力を答えてくれるはずよ」
絵里(まぁ、変わったのには他にも理由はあるんだろうけどね)
真姫『.........』
絵里(だから私もいざって時は...頑張るわよ?にこだけにいい格好はさせないわよ?) 凛「やっと森を抜けた!!」
穂乃果「ふぅ...でも、今度は...」
雪穂「荒野だね...というかお姉ちゃんはどこに向かってるの」
穂乃果「家だよ」
雪穂「え?お城?」
穂乃果「うん」
雪穂「でも戻っても多分、A−RISEがいるよ」
穂乃果「そうだね」
雪穂「そうだねって...戦うの?」
穂乃果「うん、もちろん」
雪穂「えー....」 穂乃果「戻らない限り穂乃果達も国の皆も元に戻らないんだよ」
雪穂「それはそうだけど」
穂乃果「だから前に進むしかないんだよ」
雪穂「お姉ちゃん...」
穂乃果「雪穂、いざって時は凛ちゃんのことを頼んだよ」
雪穂「え?どういうこと?」
穂乃果「穂乃果だって無敵って訳じゃないからね、一応だよ一応」
雪穂「いやいや、無茶はしないでよ、お姉ちゃん」
穂乃果「無茶をしなきゃこの国も...自分達も救えないよ」
雪穂「........」 雪穂「お姉ちゃん」
穂乃果「なに?雪穂」
雪穂「そもそも...凛さんを連れてきてよかったの?」
穂乃果「穂乃果もそれは迷ったけど、凛ちゃんを一人にしておくよりはましだと思うから」
雪穂「まぁ、それはそうかもしれないけど」
穂乃果「それに私達といれば記憶を取り戻すきっかけになるかもしれないし」
凛「〜♪」
雪穂「記憶喪失か...凛さん怖くないのかな?」
穂乃果「きっと怖いと思うよ...だから私達で守ってあげないとね」
雪穂「うん」 穂乃果「この日陰でちょっと休憩していこうか」
雪穂「はーい」
凛「暑い....」
穂乃果「ふぅ...たしかに暑いね」スッ
雪穂「.........」ジッ
穂乃果「雪穂?」
雪穂「その剣がことりさんと花陽さんがなんだよね」
穂乃果「...そうだよ、それがどうかした?」
雪穂「いや、なんかその剣から二人がいるような感じがしたから」
穂乃果「そう....」 凛「ん?二人共なんの話してるの?」
雪穂「!」
穂乃果「姉妹ならではのつまらない話だよ」
凛「ふーん....」
穂乃果「.......」
凛「ねぇねぇ、穂乃果ちゃん」
穂乃果「なに?凛ちゃん?」
凛「その剣って重くないの?」
穂乃果「え?全然重くないけど」
凛「穂乃果ちゃんってすっごい馬鹿力?」
穂乃果「え?」 雪穂「お姉ちゃんはたしかに腕っぷしはあるけど、馬鹿力って程ではないよね?」
穂乃果「うん、そんな自覚はないけど」
凛「その穂乃果ちゃんが背負ってる二つの剣、前に少しだけ持ってみたんだけどすっごい重たかったから」
穂乃果「それは凛ちゃんが力がないだけなんじゃ」
凛「えー、そんなことはないと思うけどなぁ...凛が弱いだけなのかな?」
穂乃果「多分そうだよ」
凛「うーん...そうだ!雪穂ちゃん持ってみてよ」
雪穂「え?私?」
凛「うん、絶対に重いから!持ってみて!」
雪穂「お姉ちゃん...」
穂乃果「.......」 穂乃果「なんか凛ちゃんが気になってるみたいだし、いいよ」スッ
雪穂「じゃあ....失礼します」
穂乃果「こっちがバードハートだよ」
雪穂「うん....」
ズシッ!
雪穂「!お、重い....なにこれ」
穂乃果「え?そんなに重い?」
雪穂「重いよ!」
穂乃果「雪穂、ふざけてないよね?」
雪穂「私がふざけるようなキャラだと思う!?」
穂乃果「それもそうだよね」
凛「ほら、やっぱり穂乃果ちゃんは馬鹿力だよ」 穂乃果「穂乃果、馬鹿力なのかな?自覚はないんだけど....」
雪穂「こっちも重いのかな?」
穂乃果「どうだろう?持ってみる?」
雪穂「一応...なんか気になるし」
穂乃果「わかったよ、こっちがフラワーハートだよ」スッ
雪穂「OK...」
ズシッ!
雪穂「こっちも重っ!!二つとも重いよ!!」
花陽『この体でも重いって言われるとだ、ダメージが...』
ことり『でも穂乃果ちゃんは重くないって言ってるよ?なんなんだろうね?』
花陽『うぅ...ダイエットした方がいいのかな?』
ことり『花陽ちゃん、私達、今は剣だから』
花陽『あ、そっか』 穂乃果「うーん、そんなに重いのかな?」スッ
雪穂「すごい片手でそんな軽々に....」
凛「うーん...ようは穂乃果ちゃんは強いってことなのかな?」
穂乃果「そうだといいんだけどね」
凛「強いよ!!こんな重い剣を使いこなしているんだから」
穂乃果「ありがとう、凛ちゃん」
雪穂「なんか不思議...」
雪穂(!もしかして...この剣はお姉ちゃんにしか使えないってことなのかな?)チラッ
穂乃果「?」 穂乃果「よし、そろそろ行こうか、日が暮れちゃったらあれだし」
雪穂「そうだね」
凛「街で美味しいご飯が食べたい...」
穂乃果「そうだね、もう少しだから頑張ろう」
凛「うん」
穂乃果「よし!じゃあ、行こう!」
「........」ジッ
穂乃果「!」ゾクッ
雪穂「お姉ちゃん?」
凛「どうかしたの?穂乃果ちゃん」
穂乃果(この気配...まさか!...)
あんじゅ「みーつけた」
穂乃果「A−RISE....」 雪穂「な、なんでA−RISEがここに...」
あんじゅ「答えは簡単よ、貴方達を捕まえる為よ」
穂乃果「........」
凛「あれが...A−RISE....」
あんじゅ「うふふ....」
凛「う、上手くは言えないけど、とてつもなくすごい感じがする...」
穂乃果「二人共ここから離れて...この人は強い」
あんじゅ「あら、ありがとう♪」
穂乃果「.........」
あんじゅ「でも、そう簡単に私からは逃げられるかしら?」パチンッ!
穂乃果「!」 ゴゴゴ....
雪穂「な、なに!?」
凛「地震?」
あんじゅ「.........」
穂乃果「何をしたの」
あんじゅ「結界を貼らせてもらったわ、逃げられても困っちゃうから」
凛「っ......」
ヒュン!ヒュン!!
雪穂「なにあれ?トランプ?」
凛「トランプがあの人の周りで飛び回ってる?」
あんじゅ「さぁ、始めましょうか、ゲームを」 穂乃果「やるしかないみたいだね...」スッ
あんじゅ「!成程、その剣ね」
穂乃果「.......」
あんじゅ「そう怖い顔をしないでよ、その剣が貴方以外のプランタンの子達なのね」
穂乃果「だったらなに」
あんじゅ「どう?仲間を剣にして使う気分は」
穂乃果「っ.......」
あんじゅ「ふふふ...なら剣には剣かしら?」パシッ
凛「トランプを一枚取った?」
あんじゅ「スペードのクイーン!」スッ
ポン!!
雪穂「トランプが剣になった!?」 あんじゅ「ねぇ、トランプのスペードの意味って知ってるかしら?」
穂乃果「...さぁ?穂乃果はトランプはそんなにしないから」
あんじゅ「そう、なら教えてあげるわ」
穂乃果「.......」
あんじゅ「スペードは剣を象徴しているのよ」
凛「!だから剣が出てきたってこと?」
あんじゅ「ちなみにハートには聖杯、ダイヤは貨幣、クラブは棍棒を表しているわ」
穂乃果「それがどうかしたの?」
あんじゅ「せっかちなんだから、剣を象徴としているスペードは騎士を表しているのよ、でも、もう一つの意味があるの」
雪穂「もう一つの意味?」
あんじゅ「えぇ、それはね」
凛「それは?」
あんじゅ「死よ♪」 凛「ひっ!」ゾクッ
雪穂「死....」
あんじゅ「あらあら、そんな顔にするつもりはなかったんだけど...ごめんなさいね」
穂乃果「.......」
あんじゅ「安心して、抵抗をしなければ痛い目にはあわないから」
穂乃果「じゃあ、私達が抵抗するなら?」
あんじゅ「全力で遊んであげるわ」
穂乃果「随分と余裕みたいだね」
あんじゅ「だって貴方達じゃ、私には勝てないもの」
穂乃果「言ってくれるね...」 雪穂「お姉ちゃん」
穂乃果「雪穂も下がってて、この人はやばいから」
雪穂「私にお姉ちゃんをサポートさせて、私も戦う!」
穂乃果「雪穂は凛ちゃんを守ってて」
雪穂「でも!お姉ちゃん!」
穂乃果「いいから!!」
雪穂「でも!!!」
穂乃果「雪穂!!!!」
雪穂「!」ビクッ
穂乃果「....頼んだよ」
雪穂「わかった....」 穂乃果「..........」
穂乃果(ごめんね、雪穂...でもこの人は雪穂達に気を使いながら戦える相手じゃないから)
あんじゅ「あら?貴方だけ?」
穂乃果「皆を戻してもらうよ」
あんじゅ「全員でかかっててもよかったのに...まぁ、いっか」
穂乃果「.........」
あんじゅ「さぁ、どこからでもどうぞ♪」
穂乃果「ならお言葉に甘えて...行くよ!!」
あんじゅ「ふふふ」
穂乃果「バードハート!!フラワーハート!!私に力を貸して!!!」 乙です
穂乃果凄すぎだと思ってたら穂乃果以外だと元の人間の重さなのか
そりゃぁ剣の大きさで40kgもあったら重っ!ってなるわ
だからダイエットなんて考えなくて良いんだよかよちん パー!!
穂乃果「.........」バサッ
あんじゅ「あら綺麗な翼ね、それも剣の力ってことかしら」
穂乃果「そうだよ」
あんじゅ「ふーん....」
穂乃果「てぇやぁ!!」ドン!!
ゴゴゴ...
あんじゅ「!」
穂乃果「出し惜しみなくいくよ!」
あんじゅ「よっと!地面から植物が生えてきたわね、これはそっちの剣に力ってことかしら」
穂乃果「........」 あんじゅ「えい」ブン!
穂乃果「でやぁ!!」ブン!
ガキン!!
あんじゅ「思ったよりやるわね」
穂乃果「どうも....」
あんじゅ「ならこれはどうかしら?」サッ
穂乃果「!」
あんじゅ「........」ブン!ブン!!
ガキン!ガキン!!
穂乃果「っ!!.....」 凛「あの人すごい...穂乃果ちゃんを押している」
雪穂「お姉ちゃん....」
穂乃果「!!」バサッバサッ
あんじゅ「便利ね、その翼」
穂乃果「はぁ!!」ビュン!!
あんじゅ「.......」スッ
ガキン!!
穂乃果「っく.....」
あんじゅ「そんな単純な攻撃じゃあ、私には当たらないわよ」 穂乃果「なら......!」
あんじゅ「........」
穂乃果(ごめん、ちょっと無理をするよ、ことりちゃん!花陽ちゃん!)
ことり『わかった!』
花陽『了解です!』
穂乃果「小夜啼鳥...恋歌!!」スッ!
パー!!
あんじゅ「!」
凛「ま、眩しい!!」
雪穂「お姉ちゃん!!」 凛「....あれ?穂乃果ちゃん?それにあの人も....」
雪穂「お姉ちゃん達が消えた?」
あんじゅ「....ここは...場所が変わった?」
穂乃果「ここはプランタンが作り出した特別な空間」
あんじゅ「へー、見た感じ鳥籠の中って感じかしら?」
穂乃果「その通りここは鳥籠の中だよ」
あんじゅ「成程、さしずめ私は鳥籠の中の鳥役ってところかしら?」
穂乃果「.......」
あんじゅ「ふふ...面白い、いい力を持ってるじゃない!!貴方!」
穂乃果「この空間で決着をつけさせてもらうよ!」 あんじゅ「やぁ!!はぁ!!」ブン!ブン!
穂乃果「っ.......」スッスッ
あんじゅ「ほらほら!!避けてばっかりじゃあ倒せないわよ!!!」
穂乃果「でりゃあ!!」ドン!!
あんじゅ「おっと!!」
穂乃果「........」
シュル...シュル...
あんじゅ「.......」ヒュン!ヒュン!
ザシュ!!ザシュ!
あんじゅ「こんなツタでは私は捕られないわよ」 〜♪
あんじゅ「!...なんか聞こえる?」
穂乃果「........」バサッバサッ
あんじゅ「.........」フラッ
穂乃果「.........」ブン!!
あんじゅ「!おっと!」
ガキン!
あんじゅ「体がなんか変ね...これもこの空間の影響かしら?」
穂乃果「ふぅ...さぁね?」
あんじゅ「...!この歌が原因かしら?」
穂乃果「........」 あんじゅ「成程、成程、この空間では圧倒的に貴方が有利みたいね」
穂乃果「.........」
あんじゅ「でも、勝ち目がない訳じゃないみたいね」
穂乃果「なんでそう思うの?」
あんじゅ「顔色が悪いわよ、それに息も上がってきている」
穂乃果「っ........」
あんじゅ「この空間は貴方自身にも相当負担がかかっていると見える」
穂乃果「仮にそうだとしてなんなの?私が有利なことには変わりないよ」
あんじゅ「それはどうかしら?」
穂乃果「!?」 あんじゅ「貴方にちょっとしたお話をしてあげるわ、トランプのJ、Q、K、これに描かれている王様とかには実はモデルがいるのよね」
穂乃果「モデル?」
あんじゅ「私はその中でこのスペードのクイーンを選んだ...このスペードのクイーンはアテナっていう神話の神様がモデルなの」
穂乃果「神様?」
あんじゅ「そう!戦いの女神よ、その力を私は使うことができる」
穂乃果「それがどうしたの?」
あんじゅ「ふふ...貴方に教えてあげるわ、神と人間の力の差をね」
穂乃果「貴方だって人間でしょ?神じゃないなら私にだって勝機があるはずだよ」
あんじゅ「はぁ...そう揚げ足を取っていられるのも....」
穂乃果「.....」
あんじゅ「今のうちだけよ!!!」
穂乃果「!」ビクッ
あんじゅ「遊びの時間は終わりよ」 ガキン!!キン!!
あんじゅ「ほらほら!!さっきまでの勢いはどうしたのよ!!」
穂乃果「っ.....」
あんじゅ「このままだと負けちゃうわよ!!」ドン!!
穂乃果「がっ!!」
ドン!!
穂乃果「っ.....ぁ.....」
ことり 花陽『穂乃果ちゃん!!!!』
あんじゅ「早く立ちなさい、まだやれるでしょ?」
穂乃果「ぐっ.....」フラッ
あんじゅ「そう来なくっちゃね」
穂乃果(どうしよう....勝てる気が全くしない....) 穂乃果「はぁ....はぁ.....」フラフラ
あんじゅ「うーん、もう終わりかしら?」
ことり『穂乃果ちゃん!これ以上は無茶だよ!!』
花陽『穂乃果ちゃん死んじゃうよ!!やめて!!』
穂乃果「ま、まだだよ....穂乃果がここで頑張らないと...やらないといけないんだ!!」
あんじゅ「.........」
穂乃果「やあああああああ!!!」ダッ
あんじゅ「諦めない心だけは認めてあげるわ、いや、諦めが悪いだけかしら?」
穂乃果「でやぁ!!!!!」ブン
あんじゅ「.........」スッ
穂乃果「!か、躱せれ...」
あんじゅ「.........」ドン!
穂乃果「がっ!......」
あんじゅ「まだまだ、私には至れないわね」
穂乃果「」ドサッ パリン!!
雪穂「な、なに!?」
凛「空が割れた!?なにか落ちてくるよ!」
穂乃果「」
雪穂「!お....お姉ちゃん!!!!!!」
凛「...穂乃果ちゃん?」
ドサッ
雪穂「お姉ちゃん!!!」
穂乃果「ゆ、雪穂?.....」
雪穂「大丈夫!?」
穂乃果「ごめん...お姉ちゃん負けちゃった....」
雪穂「お姉ちゃん....」 凛「穂乃果ちゃん大丈夫!?」
雪穂「怪我とかは!!!?血とか!」
あんじゅ「安心しなさい、殺しはしてないから」
雪穂 凛「!!」
あんじゅ「ふふふ....」
雪穂「よ、よくもお姉ちゃんを....」
凛「穂乃果ちゃんはこんなボロボロなのに、あの人は全然ボロボロじゃない!?」
あんじゅ「これが実力の差ってやつかしら?」
凛「そんな....穂乃果ちゃんあんなに強かったのに...」
あんじゅ「上には上がいるってことよ」 穂乃果「雪穂...凛ちゃんを連れて逃げて」
雪穂「お姉ちゃん何を!!」
穂乃果「いいから早く....」
あんじゅ「涙ぐましいわね」
雪穂「お姉ちゃんを置いてなんて逃げられないよ!!」
穂乃果「雪穂....お願い...」
雪穂「私がお姉ちゃんを守る!!!」
あんじゅ「ふーん....」
雪穂「凛さん、お姉ちゃんを連れて逃げて!!」
凛「!」
雪穂「私が時間を稼ぐから!!」
あんじゅ「.......」 凛「でも!!雪穂ちゃん!!」
雪穂「早く!!!」
ザシュ!!
雪穂「......え?」ポタポタ....
穂乃果「!!!!」
あんじゅ「余計なことをしなくていいの」
雪穂「っ.......な.....」
あんじゅ「裏切り者は処罰をね」
雪穂「」ドサッ 凛「な、なんで....雪穂ちゃんを」
あんじゅ「私達の目的はそれぞれ王族の9人を捕らえること、この子はただの駒...まぁ、もう洗脳も解けて駒でもなんでもなかったけど」
穂乃果「ゆ...雪穂?」
凛「だからって雪穂ちゃんを!!!!なんで!!」
あんじゅ「はぁ...うるさいわね...貴方も痛い目にあいたいの?」ギロッ
凛「!」ビクッ
穂乃果「....雪穂....」
雪穂「」
穂乃果「ぁ....あぁ.....」
あんじゅ「さてと....これで4人...後は」
穂乃果「ああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」バチッバチッ!!
あんじゅ「!!」 凛「ほ、穂乃果ちゃん!?」
花陽『こ、これは一体何が起きてるの!?』
ことり『わからない!!!でもなんか意識が.....遠くなっていく....』
花陽『ことりちゃん!?』
ことり『』
花陽『!まさか....穂乃果ちゃん!?...』
穂乃果『許さない...弱い自分も...私の大切なものを傷つけるもの全てを...許さなさい!!』
花陽『穂乃果ちゃん!!力に飲み込まれちゃ....だめ...』
花陽『』
穂乃果『私を....傷つけるものは全て壊す!!!.....』 穂乃果「..........」バチッバチッ
あんじゅ「こ、これは....」
穂乃果「ユルサナイ.....」
凛「ほ...穂乃果ちゃんなの?」
雪穂「」
穂乃果「!」ピクッ
あんじゅ「.........」
穂乃果「ああああああああああ!!!!!!!!!!」ドン!!
ビュー!!!!
凛「っ....うわあああああ!!一体何が起きてるの!!!」
穂乃果「........」
あんじゅ「か、変わった...まるで別人....」 ドラグハートにD2フィールド、
さらにガイグレンパターンですかね 間違えた
>>212
レッドゾーンが好きです
17辺りに更新します 海未「お、落ち着いた?」
真姫「怪我はない?」
海未「はい、大丈夫です」
真姫「今のは一体なんだったのかしら?....」
海未「す、すごい衝撃でしたね...」
絵里『これはまさか....』
真姫「エリー?なにか知ってるの?」
絵里『真姫、急いだ方がいいかもしれないわ、嫌な予感がするわ』
真姫「嫌な予感?」
絵里『とにかく急いで真姫!』
真姫「...わかったわ」 あんじゅ「..........」
穂乃果「..........」
あんじゅ(さっきから俯いて全く動かないけど...なんのつもり?)
穂乃果「.........」
あんじゅ(隙だらけね...なら!先手必勝!!!)
ブン!
穂乃果「!」
ガキン!!
あんじゅ「防がれた!?」
穂乃果「...........」
あんじゅ(一応、死角から狙ったんだけど...防がれちゃったか) あんじゅ「なら...スペードのキング」スッ
ポン!
穂乃果「!」
あんじゅ「ふふふ...実は私も貴方と同じで二つの剣を使うのよ」
穂乃果「.......」
あんじゅ「二刀流ってやつね」
穂乃果「..........」スッ
あんじゅ「さてと...貴方の本当の実力を見せてもらうわよ!!」
穂乃果「.........」 ビュン!!
海未「っ!!」
真姫「すごい衝撃ね....貴方は途中で待っていても...」
海未「いえ、行きます」
真姫「無理はしなくていいのよ」
海未「いえ、行かせてください...なにか感じるんです」
真姫「感じる?」
海未「どこか懐かしくとっても大事なものがあるような感じがするんです」
真姫「...海未、もしかして記憶が?」
海未「いえ、まだなにも思い出せませんが行けばなにかわかるような気がするんです」
真姫「...わかったわ、いざって時は離脱するかもしれないからぼけっとはしないようにね」
海未「はい!」 凛「...う、うーん....あれ?...凛...」
雪穂「」
凛「!ゆ、雪穂ちゃん!!」
雪穂「」
凛「ぁ....あぁ.....」
あんじゅ「きゃあああ!!」
ドン!!
凛「!」
あんじゅ「っ.....うぅ...」
凛「...え?」
あんじゅ「はぁ...はぁ..やるわね...貴方...」
穂乃果「........」
凛「....穂乃果...ちゃん...なの?」
穂乃果「.........」 海未「それにしても広い荒野ですね」
真姫「えぇ...さてと....」
海未「??」
真姫「海未、ちょっとしばらく大人しくしててね」
海未「はい?」
真姫「少し飛ばすわ、しっかり掴まってて!」
海未「え?え?」
真姫「こういう時も役に立ってくれて助かるわ...キューティパンサー!」スッ
海未「!」
真姫「ふぅ...さぁ...飛ばしていくわよ!!!」 あんじゅ「っ....私は目覚めさせてはいけない力を目覚めさせてしまったのかしら?」
穂乃果「.......」
あんじゅ「はぁ...はぁ...完全にフルハウスってところかしら?」
穂乃果「..........」
あんじゅ(周りの大地や植物がどんどん枯れていく...全ての生命力を吸収しているってことなのかしら?)
あんじゅ「だとしたらまずいわね、この力は国そのものを消しかねない」
穂乃果「..........」
あんじゅ「ここで倒さなきゃ私の明日もないわね....やるしかないわね」
穂乃果「.........」
あんじゅ「でやぁ!!!」 真姫「!あれは....」
キキッー!!
海未「うわぁ!!いきなり止まらないでくださいよ!危ないじゃないですか!」
真姫「それは悪かったわ、ごめんなさい」
海未「なにかあったんですか?」
真姫「えぇ....」
雪穂「」
凛「.........」
海未「!!!」
真姫「雪穂ちゃんがまずそうね、すぐに治療を」
凛「!....だ、だれ?」
真姫「仲間よ、スーパードクターの」 雪穂「」
真姫「...ひどいわね...でも、これならなんとか....」
凛「雪穂ちゃん助かるの?」
真姫「えぇ....絶対に助けてみせるわ」
あんじゅ「ぐっ....きゃあ!...この!!」ブン!
ガキン!
穂乃果「.........」ブン!!
ガキン!
あんじゅ「っ.......」
海未「!すごい戦いです....」
真姫「あれは....穂乃果?」
穂乃果「...........」
真姫「...それより今は雪穂ちゃんが先ね」 真姫「........」パァー....
雪穂「........」
凛「雪穂ちゃん...」
真姫「治癒の力を使ってるから、平気よ...時間はちょっとかかるけど私の治癒の力はすごいんだからね!でも、まさか...貴方までいたなんてね」
凛「え?凛のことを知ってるの?」
真姫「えぇ...貴方もその感じだと記憶は失ってるみたいね」
凛「貴方も?」
真姫「そこの海未もね、記憶を失っているのよ」
凛「海未?」
海未「ど、どうも...海未と言います」
凛「...海未ちゃん?」 真姫「!...凛、もしかして海未のことを?」
凛「えっと...穂乃果ちゃんから聞いてて名前を知ってて...」
真姫「あーそういうことね」
凛「凛って言います、その...」
海未「気にしないでください、私も記憶がないので凛さんの気持ちは少しはわかるつもりですので」
凛「...海未さん.....」
ドクン....
凛「え!?」
海未「!?」
真姫「どうしたの?二人共」
凛「なんか体が熱いにゃ...」
海未「わ、私もです」
真姫「え?」 パー....
凛「うわぁ!!手が光った!」
海未「これは一体....」
真姫「もしかして...力が引き合っている?」
凛「.......」
海未「私と凛さんが....引き合ってる?...」
凛「!そうだ!海未さん!...」スッ
海未「!わ、わかりました、凛さん....」スッ
パシッ
パー!!!!!
真姫「っ!!!!」
凛「ぐっ...頭が!!」
海未「わ、割れそうです.....!!!!」 あんじゅ「!なによ!....あの光の柱みたいなのは....」
凛 海未「..........」
あんじゅ「まさか...封印が?」
穂乃果「.........」
あんじゅ「!」
穂乃果「!!!」ブン!
あんじゅ「し...しまっ...きゃあああああ!!!」
ドン!!!!!!!
あんじゅ「.....ぁ....ぁ....」
穂乃果「........」
あんじゅ「ば...ばけも...の....」 真姫「!A−RISE!」
パー....スッ
真姫「!光が消えた?」
凛 海未「」バタン
真姫「凛!?海未!?...あぁ...もう!!滅茶苦茶よ!!」
絵里『真姫!!!』
真姫「エリー?何?今、すごい頭が追いつかないくらいにやばい状況なんだけど」
絵里『雪穂ちゃんの治療が終わったら私と交替して、このままだと穂乃果が』
真姫「わかってるわよ!でも、あんな穂乃果を止める方法はあるの?それに海未と凛が!」
絵里『あるわ、貴方は力を使いすぎよ、この間からにこの分まで無理をしすぎだからここは私に任せて』
真姫「.........」
絵里『真姫』
真姫「わかったわ、無理はしないでね、エリー」
絵里『善処するわ』 いつもイイところで終わる(^^)
次も楽しみにしてますー 真姫「よし...これで...」
雪穂「.......」
真姫「.......」
絵里『真姫』
真姫「...わかってるわ、バトン」
絵里『タッチ』
パシンッ!
絵里「ふぅ...さてと...」
あんじゅ「がっ...あああああああ!!!」
穂乃果「.......」
絵里「穂乃果を止めないとね」 絵里「穂乃果!」
穂乃果「!」
あんじゅ「.....ぁ....あや...せえり?」
絵里「.........」
穂乃果「........」
絵里「落ち着きなさい、穂乃果」
あんじゅ「はぁ....はぁ....」
穂乃果「.........」
絵里「無暗に周りの命を奪うのはだめよ、それをしたら私達も連中と変わらないわよ」
穂乃果「........」
絵里「だから穂乃果、もう充分よ、貴方は頑張ったわ」 穂乃果「........」
絵里「雪穂ちゃんも真姫が治療したおかげで命に別状はないわ」
穂乃果「!...ユ...キホ....」
絵里「だからもういいの、終わったのよ」
穂乃果「エ...リチャン.....」
絵里「穂乃果....」
穂乃果「っ....ああああああああ!!!」
絵里「!!」
あんじゅ「....っ!」
絵里「穂乃果!!!」
穂乃果「ああああああああ!!!!!」 絵里「穂乃果!!落ち着いて!!!」
あんじゅ「む...無駄よ....」
絵里「!」
あんじゅ「あの力....あの子も制御ができてない.....暴走してるのよ」
絵里「暴走....」
あんじゅ「このままだとこの周り土地もあの子もそして貴方達も命が燃え尽きて終わるわ」
絵里「........」
あんじゅ「ど、どうする?...私はもう動けないから運命は決まってるけど....まぁ、貴方達もこのままだと同じ運命を辿るだろうけど」
絵里「そう....」
あんじゅ「........」
絵里「なら、その運命を変えればいいのよ」 穂乃果「はぁ....はぁ....」
絵里「穂乃果」
穂乃果「!」
絵里「ごめんなさい、本気で貴方を止めに行くわ」
穂乃果「.........」
絵里「Angelic Angel....」スッ
穂乃果「!」
ゴゴゴ....
あんじゅ「け...景色がまた変わっていく....」
絵里「.........」
穂乃果「!」キョロキョロ
絵里「さぁ、私と踊りましょう?」 穂乃果「...........」
絵里「穂乃果...ちょっと痛いかもしれないけど、ごめんね」ダッ
穂乃果「!」
ガキン!
絵里「...さすがに防がれちゃうか....」
穂乃果「うがあああああ!!!」
絵里「久々ね...この槍を使うのも」パシッ!
穂乃果「あああああああ!!」ブン!
絵里「おっと...これは完全に敵対モードに入っちゃったって感じかしら?」
穂乃果「........」
絵里「なら、私も本気で行かないとね!」 絵里「でやぁ!!」
ガキン!ガキン!!
あんじゅ「つ、強いわね....あの力とやりやってるなんて...でも...」
穂乃果「うがああああ!!」
絵里「!早い...」
ザシュ
絵里「」
穂乃果「..........」
あんじゅ「!...さっきより早くなっている?...化け物ね...」
絵里「」スー...
穂乃果「!」
絵里「残念、それは蜃気楼よ」 穂乃果「!」
絵里「ふふふ...」バサッバサッ
穂乃果「.......」
絵里「私もこの空間では飛ぶことができるのよ...伊達に天使って訳じゃないわよ?」
穂乃果「........」バサッ!
絵里「空中戦をご所望かしら?いいわよ」
穂乃果「あああああああああ!!」ダッ
絵里「...........」
絵里(さてと...どう穂乃果を元に戻せばいいものかしら?理性は失ってる割には中々隙がないわね) 「凛!!!」
凛(誰か...凛のことを呼んでる?)
「凛!起きてください!!」
凛「ぅ.......」
「凛!!」
凛「ぅ...うぅ.....」
「よかった...目を覚ましたみたいですね、大丈夫ですか?」
凛「あれ?海未ちゃん?」
海未「........」
凛「ん?凛....」
海未「その感じだと凛も同じようですね」
凛「もしかして...記憶が戻った?」 海未「どうやらそのようですね、これが一時的なものなのかはわかりませんが」
凛「.....成程」
海未「........」
凛「あれ?でも思い出せないのがあるよ、海未ちゃん」
海未「ありますか?私は気が付きませんでしたが...」
凛「希ちゃんって人のことが思い出せないにゃ」
海未「希?私は知らない名前ですね、私達の仲間なんですか?」
凛「うん、凛達の大切な仲間の一人だって言う話らしいよ」
海未「希ですか....」
凛「うん...」
海未「何故それだけが思い出せないんでしょうか?」
凛「凛にもそれはわからないにゃ」 ドン!!
凛 海未「!!」
凛「この地響きは....」
海未「!...そうです!雪穂!!」
雪穂「.......」
凛「そうだ!!雪穂ちゃん!!」
雪穂「........」
海未「...どうやら気を失ってるみたいですね...傷は真姫が治してくれたみたいですね」
凛「傷口の跡も切れた服まで全部何事もなかったように元通りになってる...すごいよ、真姫ちゃん」
海未「そうですね....」 海未「!そうでした!...真姫は!」
凛「海未ちゃん!あそこ!!」
ガキン!!
絵里「........」
海未「絵里!...成程、この周りの不思議な場所は絵里の空間ですね」
穂乃果「ああああああああ!!」
海未「!穂乃果.....」
凛「海未ちゃん!!」
海未「えぇ、わかってます!!」
凛「待っててね二人共!今から凛達も頑張るよ!!!」 絵里「はぁ...はぁ....」
穂乃果「........」
絵里(時間も無くなってきたみたいね....)
絵里「.........」
穂乃果「あああああああああああ!!」ブン!
ガキン!
絵里「動きが止められれば...なんとかなるかもしれないのに...」
穂乃果「!!」ブン!!ブン!!
ガキン!ガキン!!
絵里「でも、こう攻撃され続けられちゃあ...その隙も....」 「絵里!!」
絵里「!」
ヒュッ!!
穂乃果「!」スッ
ガキン!!
「助っ人登場にゃ」
絵里「!二人共...もしかして...記憶が?」
凛「ここから凛も手伝うよー」
海未「穂乃果...必ず貴方を助けてみせます!!」
絵里「...全く、本当にいいタイミングね」 海未「穂乃果.....」
穂乃果「.......」
凛「海未ちゃん、あれは穂乃果ちゃんだけじゃないよね?...穂乃果ちゃんと一緒にことりちゃんやかよちんもいる感じがするにゃ」
海未「奇遇ですね...私もそんな感じがします」
凛「....!もしかして...あの穂乃果ちゃんが背負っていた二つの剣って...」
海未「剣?...あの両手に持っている剣ですか?」
凛「うん...」
海未「とにかくまずは穂乃果を止めましょう!」
凛「OKー」
海未「行きますよ!!」 タッタッタッ
凛「絵里ちゃんと穂乃果ちゃんが羽が生えてるなら凛も!!」スッ
凛「Beat in Angel!!」
パー!!
凛「いっくにゃー!!」バサッバサッ
海未「...私には羽はちょっと無理ですね...地上からの支援にでも徹しますか...」
凛「絵里ちゃーん!」
絵里「凛!」
凛「助太刀するよー!」ポン!
絵里「!!」
凛「まじえんじぇー!」カチッ
絵里「ちょっと!凛!それだと私にも!!」
凛「ファイヤー!!!」
絵里「!!」 ドーン!!
海未「!!」
凛「.....やったか?」
絵里「やったか?じゃないわよ!」パシン!
凛「に”ゃ!?」
絵里「あやうく私まで爆発に巻き込まれるところだったじゃない!」
凛「いやー...絵里ちゃんならあれくらい余裕かなって思って」
絵里「凛、貴方ねぇ....いきなり人に向かってバズーカを撃つんじゃ....」
海未「絵里!!凛!!」
絵里 凛「!!!」
ガキン!!
穂乃果「......」
絵里「おっと...危ない危ない...」
凛「これは遊んでる場合じゃないね」 海未「........」ギリ...
海未(少しでも二人のフォローを....しかし力が本調子じゃないですね...よくて2/3といったところでしょうか)
海未「ラブアロー...シュート!!」パシッ!
穂乃果「!」
ガキン!
海未「っ...簡単に弾かれてしまいますね...」
穂乃果「.........」ダッ
絵里「し、しまった!標的が海未に!海未ぃ!!」
海未「!」
穂乃果「.........」ブン!
凛「海未ちゃん!!」 海未「...蒼の神話!」
ガキン!!
穂乃果「!」
海未「私も舐められたものですね...穂乃果」
穂乃果「.......」
海未「誰が貴方に剣技を教えたと思ってるんですか....」ググッ
ガン!
穂乃果「!」
海未「今は弓を使うのがメインですが...剣技だって自身があるんですよ?」
穂乃果「......」
海未(そうは言ったものの...力が万全ではない以上、これは骨が折れそうですね)
海未「........」ジンジン
海未(一撃を防いだだけで腕が痺れてしまいました....困りましたね...) 絵里「海未!!凛!!」
凛「!なに?絵里ちゃん?」
絵里「残りの力を使って、穂乃果を止めるわ!!サポートをお願いできるかしら?」
海未「なにかいい手があるんですか?」
絵里「まぁね」
凛「わかったにゃ!!」
絵里「このままだとこっちがジリ貧よ、決めるわよ!!」
海未「わかりました!」 海未「つぇい!!」ブン!
穂乃果「!」サッ
ガキン!
凛「にゃー!!」ドン!!
穂乃果「っ.......」
ドーン!!
穂乃果「ぐっ.......」
絵里「........」
穂乃果「!」
絵里「...アイスブルーの瞬間」カッ
パキ....パキ..
穂乃果「!!!」 海未「けっほ...凛は全く...見境なく攻撃を...」
凛「海未ちゃん!!見て!」
海未「?....!!」
穂乃果「っ!...っ!!」ジタバタ
パキ...
絵里「......」
パキ....パキ...
海未「穂乃果が凍っていく!?これは...」
凛「もしかして絵里ちゃんの技?」
絵里「........」 絵里「これで少しは大人しくなってくれそうね....」
穂乃果「っ!!」ジタバタ
絵里「はぁ...はぁ...もう、時間がないわ...」
海未「絵里!!」
凛「絵里ちゃん!!」
絵里「あとは任せたわよ...」スッ
穂乃果「!」
絵里「ハートブレイク!!!」
穂乃果「!?」
絵里「はぁ...はぁ...」
穂乃果「」ガクッ
絵里「」バタン 海未「絵里!!」
凛「絵里ちゃん!!」
パー....
海未 凛「!!!」
にこ「全く...あんたも無茶をするんだから...タイミングもギリギリね」
海未「にこ!」
凛「にこちゃん!!」
にこ「久しぶりね...その感じだと記憶が戻ったみたいね」 穂乃果「」
にこ「..........」
海未「穂乃果....」
凛「一体、絵里ちゃんは穂乃果ちゃんに何を...ハートブレイクって言ってたけど」
にこ「成程ね...とりあえず気を失ってるだけみたいだから穂乃果を回収しましょう」
あんじゅ「........」
にこ「A−RISE....」
あんじゅ「ふふふ...全く、とんでもない目にあったわ...」
パキ...
あんじゅ「どうやら私も用済みって訳ね....」
凛「体が!!」
海未「またですか....」
あんじゅ「.......」 にこ「英玲奈に言われたわ、あんたやツバサを頼むってね」
あんじゅ「そう....」
にこ「どういう意味よ」
あんじゅ「私達は好きでこの国を襲った訳じゃない」
海未「英玲奈さんも同じことを言っていましたね」
凛「じゃあ...なにか理由があって?」
あんじゅ「わかっていても心や体が逆らえないのよ、全くいい駒にされてしまったものよ...」
凛「駒?」
あんじゅ「操り人形ってってことよ...今はもう動けなくなって用済みになったから...こうやって貴方達ともまともに喋れるようになったけどね...」
海未「成程...」
あんじゅ「ごめんなさいね、迷惑をかけたわね...この国は.....」
パキン!!
あんじゅ「」
にこ「...AーRISEは利用されている...ってことね...」 凛「えい!!」
バキン!!
凛「ふぅ...やっと氷が砕けたにゃ...」
海未「三人がかりでもこんなに時間がかかるなんて、すごいですね、絵里は」
にこ「さてと...穂乃果を運ぶわよ」
海未「穂乃果....穂乃果は私が背負っていきます」
にこ「さてと...あとはこの剣ね...」スッ
凛「あ、にこちゃんその剣」
ズシッ
にこ「なっ!?重っ!....」 にこ「こっちも重いし...なによ、この剣」
凛「その剣、重いよねー凛も持ったからわかるよ」
にこ「穂乃果のやつ、こんな剣を使ってたの?どんだけ馬鹿力なのよ」
凛「うん....でも、なんでこんなに重いのかな?」スッ
にこ「さぁ?」
『凛ちゃん....』
凛「!」
にこ「どうしたの?凛?」
凛「今、誰か呼んだ?凛のことを」キョロキョロ
にこ「誰も呼んでないと思うけど」
凛「...気のせいかな?」
『凛ちゃん』
凛「!....かよちん?」 にこ「花陽?」
凛「今、かよちんの声が!!」
にこ「え?にこには聞こえなかったけど」
凛「で、でも....」
『凛ちゃん!!!』
凛「!....もしかして...」
にこ「?」
凛「この剣....たしか穂乃果ちゃんはフラワーハートって呼んでたけど...まさか!」
にこ「凛?」
凛「かよちん....なの?」
『........』 海未「凛、にこ、どうかしたんですか?」
凛「にこちゃん!!海未ちゃん!!この剣、かよちんだよ!!」
海未「はい?」
にこ「この剣が?」
凛「うん!!この剣を触ってたらかよちんの声がしたんだよ!!」
にこ「...まさか、プランタンも呪いを受けて?」
海未「では...そっちの剣が花陽ならこっちの剣は」
凛「多分、ことりちゃんだと思う」
海未「...失礼します」スッ
『海未ちゃん』
海未「!ことり...なのですか?」 凛「えっと...バードハートがことりちゃんでフラワーハートがかよちんだったんだね」
にこ「にこ達は体が一つになって」
海未「私や凛は記憶と力が封印され」
凛「ことりちゃんとかよちんは剣にされていたなんて」
にこ「とんだ呪いね」
海未「それにA−RISEもあの感じと」
凛「でも、一体誰が?それにどうやったら元に戻れるんだろう?」
にこ「さぁ?でもツバサを倒せばなにかわかるんじゃないの?」
海未「........」
にこ「とにかくこの感じだと移動は難しそうだからここでしばらく休憩ってところかしら?」 にこ「.......」
真姫『にこちゃん』
にこ「なに?真姫ちゃん」
真姫『エリーも目を覚まさないけど、にこちゃんと同じ力を使ったってこと?』
にこ「そんな感じね」
真姫『....なんで教えてくれなかったの?こんな力があるってことを』
にこ「代償が大きいし、下手をすれば力が暴走することもあるわ...真姫も穂乃果を見たでしょ?」
真姫『でも.....』
にこ「真姫ちゃんはその力に目覚めつつある...だからちゃんと使えるようになれば切り札になる」
真姫『.........』
にこ「その力は私や絵里よりも強い、だから私も絵里もあんたにかけてる」
真姫『私にそんな力なんて...ないわよ...』
にこ「変なプレッシャーをかけてたくなかったし、だから黙っていたの」
真姫『.........』
にこ「さて...あとは希だけね...全くどこでなにをやってんだか、あいつは」 穂乃果「.......!」パチッ
凛「!」
穂乃果「雪穂!!」ガバッ
凛「皆!!穂乃果ちゃんが起きたにゃ!!」
穂乃果「...あれ?凛ちゃん?」
凛「大丈夫?穂乃果ちゃん?」
穂乃果「え?あ、うん...ここは?」
にこ「ここはちょっとした隠れ家ってところかしら」
穂乃果「にこちゃん?」
海未「私もいますよ」
穂乃果「海未ちゃんも....なんで?」 にこ「あんたなにも覚えてないの?」
穂乃果「え?...そうだ!雪穂は!!!」
雪穂「なぁに?お姉ちゃん?」
穂乃果「!雪穂...大丈夫なの?」
雪穂「お姉ちゃんこそ、大丈夫なの?」
穂乃果「え、うん...穂乃果は大丈夫...雪穂はさ、刺されてたよね?」
にこ「それなら真姫が治したわよ」
穂乃果「あ、真姫ちゃんが?後で真姫ちゃんにお礼は言わないと...」
凛「すごいよねー真姫ちゃん、傷跡も全く残ってないし」
海未「真姫がいて本当に助かりました」 穂乃果「真姫ちゃんは?どこ?お礼を言わないと、あと絵里ちゃんは?」
にこ「あー...そっか、あんたは知らないのね」
穂乃果「へ?」
凛「凛達と一緒で呪い?を受けてるんだって、にこちゃん達も」
穂乃果「え?にこちゃん達も」
にこ「えぇ、私達の場合は」
穂乃果「?」
にこ「バトン」
穂乃果「へ?」
真姫『タッチ』
パー!!
穂乃果「!!!」 真姫「久しぶりね、穂乃果」
穂乃果「あれ?にこちゃんが真姫ちゃんに?」
真姫「これが私達の呪い、一つの体に3人がいるのよ」
穂乃果「???」
海未「寝起きで頭がいつも以上に回っていない穂乃果に言っても混乱するだけでは?」
穂乃果「...海未ちゃんひどくない?」
海未「私と凛は記憶は戻りましたが力が完全には戻ってないです、よくわからない呪いですね」
凛「うーん体感、2/3ってかんじ?」
真姫「希が戻っていたら元に戻ったりして」
海未「その可能性は高いですね」
凛「希ちゃん....」 真姫「で?その剣が花陽とことり?」チラッ
穂乃果「な、なんで知ってるの?」
凛「その剣を持ったら二人の声が聞こえてきたの」
海未「その剣、すごい重たかったんですよ、2人で持っても中々辛いものでした」
穂乃果「そっか...そうだよ、その剣は二人だよ」
真姫「プランタンはプランタンで大変な呪いね」
穂乃果「そっちのバードハートって呼んでる剣がことりちゃんで」
海未「.......」
穂乃果「そっちのフラワーハートって呼んでる剣が花陽ちゃんだよ」
真姫「成程ね....」 穂乃果「...そうだ!!A−RISEは!!」
真姫「倒したわ」
穂乃果「真姫ちゃんが?」
凛「本当に覚えてないの?」
穂乃果「うん...雪穂がやられてからよく覚えてなくて」
海未「穂乃果、AーRISEを倒したのはほぼ貴方です」
穂乃果「え!?穂乃果が倒したの?AーRISEを?」
真姫「暴走をしていたのよ、貴方」
穂乃果「穂乃果が....暴走?」 真姫「エリーは貴方の暴走を止める為に力を使って今は休んでいるわ」
穂乃果「そ、そうなの?絵里ちゃんが穂乃果を?」
真姫「えぇ」
海未「あの穂乃果と互角にやり合うなんて絵里はすごいです」
凛「うん、うん、あれは戦いの女神って言っても過言じゃなかったにゃ」
穂乃果「そ、そうだったんだ...」
海未「私の力が万全ではないとはいえ、穂乃果の攻撃を防いだら手がしびれてしまいましたからね、あれには少し焦りました」
凛「え?そうだったの?そんな場面あった?」
海未「私、ポーカーフェイスですから」
凛「ふーん」
穂乃果「........」 真姫「まぁ、今は異常もないみたいだし、ゆっくり休みなさい」
穂乃果「う、うん」
真姫「エリーも休んでるし」
雪穂「お姉ちゃんなにか食べる?」
穂乃果「え?あ、今はいいかな」
雪穂「そう...お姉ちゃん全然目を覚まさないから心配したんだよ?」
穂乃果「ごめんごめん」
真姫「今はゆっくり休みなさい、AーRIESにはツバサが残ってるんだからね」
海未「そうですね」 穂乃果「え?ツバサさん以外にも英玲奈さんもいなかったっけ?」
真姫「英玲奈はにこちゃんが倒したわ」
穂乃果「え!?」
凛「凛には信じられないけどね、あのにこちゃんが倒すなんて」
にこ『!なんですって凛!!』
真姫「にこちゃん、私の中で怒っても凛には聞こえないんだから」
にこ『っ...覚えてなさいよ!!』
海未「あとは希が揃えば我々王族も姿形は違えど、全員が揃いますね」
真姫「....そうね」 真姫「とにかく今は次の戦いの供えて各自ちゃんと休むように、いいわね」
「「はーい」」
真姫「..........」
海未「真姫?」
真姫「!なんでもないわ!」
海未「?そうですか」
真姫「ちょっと外の空気を吸ってくるわ」
凛「穂乃果ちゃんーかよちんと喋りたいー」
穂乃果「いやーそれは穂乃果に言われても...」
真姫「........」
バタン!
海未「........」 真姫「力か.....」
にこ『どうしたの?真姫ちゃん』
真姫「エリーやにこちゃんが言ってたみたいに私にそんな力が本当にあるのかなって思って」
にこ『なんでそう思うの?』
真姫「だって弱いじゃない、私」
にこ『そんなことはないと思うけど』
真姫「弱いわよ、こんな弱い私に二人を越える力なんてあるのかしら?」
にこ『.........』 穂乃果「........」
ことり『穂乃果ちゃん』
穂乃果「なに?ことりちゃん」
ことり『穂乃果ちゃんどうかした?』
穂乃果「え?」
花陽『なんか元気ないよ?』
穂乃果「そう...かな?」
ことり『うん』
穂乃果「ちょっと疲れちゃっただけだよ」
花陽『そうなの?』
穂乃果「うん、ごめんね心配かけちゃって」
ことり『.......』 ことり『嘘』
穂乃果「へ?」
ことり『穂乃果ちゃん嘘ついてるよね』
穂乃果「いや、えっと...嘘なんて」
ことり『.......』
花陽『穂乃果ちゃん今は私達しかいないから...ね?』
穂乃果「花陽ちゃんまで...どうしたの?」
ことり『穂乃果ちゃん...私達じゃ、信頼できない?』
穂乃果「そ、そんなことないよ!何を言ってるのことりちゃん!」
ことり『じゃあ、言ってよ!ことりと花陽ちゃんは穂乃果ちゃんと心が繋がってるんだから!!』
穂乃果「!」
ことり『穂乃果ちゃんが落ち込んでたらことり達にはわかっちゃうんだから!!』 穂乃果「..........」
ことり『やっぱり...ことりが穂乃果ちゃんの役に立ててないから?』
穂乃果「!そんなことはないよ!!!」
ことり『........』
穂乃果「穂乃果が...穂乃果が弱いから」
花陽『穂乃果ちゃん....』
穂乃果「穂乃果がもっと強かったらあんなことにはならなかった...雪穂が危ない目に遭わないで済んだ...」
花陽『自分を責めないで!!穂乃果ちゃん!!』
穂乃果「二人の力をもっとうまく使いこなせていれば....」
海未「穂乃果」
穂乃果「!海未ちゃん?」
海未「........」 穂乃果「海未ちゃんどうしたの?穂乃果になんか用?」
海未「穂乃果、貴方にはすごい力が秘められています」
穂乃果「??いきなりどうしたの?海未ちゃん」
海未「貴方が悩んでいるのは貴方の顔を見ればわかります」
穂乃果「...悩んでなんかいないよ?」
海未「穂乃果、私の前では無理をしなくてもいいんですよ」
穂乃果「無理なんか...してないよ?海未ちゃんどうしたの?」
海未「...ことりはそうは言ってないですよ」チラッ
穂乃果「!」
海未「.......」
穂乃果「海未ちゃん...ことりちゃんの声が聞こえるの?」 海未「成程、やはり無理をしているようですね」
穂乃果「!海未ちゃん....穂乃果を騙したね」
海未「むしろ先に騙したのは貴方の方ではないですか、お互い様です」
穂乃果「.....」
海未「...今、真姫も貴方と同じく悩んでいます」
穂乃果「え?真姫ちゃんも?」
海未「えぇ、そんな顔をしていました」
穂乃果「真姫ちゃん...」
海未「まぁ、真姫にはにこや絵里がついていますから心配はおそらく無用です」
穂乃果「.........」
海未「穂乃果はどうするんですか?」
穂乃果「え?」 海未「悩んでいるのでしょう?おそらくはこの間の暴走といったところでしょうか」
穂乃果「.......」
海未「それとも雪穂とかのことですか?」
穂乃果「.........」
海未「穂乃果の気持ちは穂乃果にしかわからないとは思いますが、少しくらいは穂乃果の気持ちを推測することくらいはできるつもりです」
海未「自分の力に自信がない、もしまた暴走をして周りに迷惑をかけたくない...でも、守りたいモノを守るにはその力をどうにかしたい、でも、今のままではだめだと」
穂乃果「すごいね...海未ちゃん、当たってるよ」
海未「私はエスパーですから」
穂乃果「エスパー?」
海未「穂乃果限定の力ですけどね」
穂乃果「あはは...海未ちゃんには敵わないなぁ...」 海未「それでどうするんですか?ここで立ち止まりますか?それとも進みますか?」
穂乃果「そんなの決まってるじゃん、進むに決まってるよ」
海未「なら、ツバサさんと戦えますか?」
穂乃果「!....もちろん」
海未「穂乃果には勝算があるんですか?ツバサさんはAーRISEの中でも別格ですよ」
穂乃果「それは....」
海未「.........」
穂乃果「仮に穂乃果に勝算が無くたって!!やるしかないじゃん!!」
海未「無くてもですか?」
穂乃果「だって...ことりちゃんや花陽ちゃん、皆の為にも、穂乃果が頑張らないと!!」 海未「穂乃果、そうじゃないです」
穂乃果「そうじゃない?」
海未「穂乃果だけが頑張るのではなく、穂乃果達が頑張るんです」
穂乃果「!」
海未「なんでも一人でこなそうとしないでください、今は頼りないかもしれませんが私や凛...それに真姫やにこ、絵里だっています」
穂乃果「海未ちゃん...」
海未「皆を頼ってください、一人で無茶をしないでください」
穂乃果「.........」 海未「まぁ、そうは言いましたけど今は私自身の力が全開ではないので私が穂乃果達の足を引っ張ってしまうかもしれませんがね」
穂乃果「そんなことないよ海未ちゃん」
海未「ことりと花陽、今、二人と心を通わせることができるのは貴方だけです」
穂乃果「うん....」
海未「穂乃果には元々、心強い二人も仲間がいます、3人の心と力を合わせればとてつもないと力が出せるはずです」
穂乃果「うん」
海未「...さてと穂乃果も病み上がりみたいなものですし、穂乃果はゆっくり休んでください」スッ
穂乃果「........」
海未「お邪魔しました....」スタスタ
海未「.......」ピタッ
穂乃果「海未ちゃん?」
海未「ことり、花陽...穂乃果のことを頼みましたよ」
ことり 花陽『!!』 穂乃果「.........」
ことり『海未ちゃん....』
花陽『頼まれちゃったね、海未ちゃんに』
穂乃果「ことりちゃん、花陽ちゃん」
ことり『なに?穂乃果ちゃん』
穂乃果「穂乃果に力を貸してくれる?今更だけど」
花陽『もちろん!』
ことり『穂乃果ちゃんの為ならことりも頑張るよ!!』
穂乃果「ありがとう...二人共」 凛「ふわぁ...変な時間に昼寝をしちゃったから...変な時間に起きちゃったにゃ」
ブン!!ブン!!
凛「?なんの音だろ?」
穂乃果「っ......」ブン!ブン!!
凛(あれは穂乃果ちゃん?こんな真夜中に特訓?)
穂乃果「もっと...もっと強く!!」ブン!
凛「........」
穂乃果「....もう...負けない!」ブン!!
凛(穂乃果ちゃん.....) 穂乃果「zzzzzzzz」
にこ「穂乃果...あんたいつまで寝てんのよ」
雪穂「お姉ちゃん!」
穂乃果「うーん.....」
凛「まぁまぁ、二人共穂乃果ちゃんも病み上がりで生活リズムが崩れてるんだよ!多めに見てあげようよ」
にこ「...穂乃果の分も作ったのに」
凛「それなら大丈夫にゃ!凛がその問題は解決してあげるから」
にこ「それはあんたが食べたいだけなんじゃないの?」
凛「えーそんなことはないよー?」
にこ「全く....」
海未「........」
穂乃果「zzzzzzzzzz」 海未「それでこれからの計画は決まっているんですか?」
にこ「一応はね」
凛「どんな計画なの?」
にこ「情報によると私達が英玲奈とあんじゅを倒したから敵の統率がガタガタになってるみたいよ」
海未「なら攻め込むならチャンスってことですね」
にこ「そうね、でもね、まだ手強い敵がいるわ」
凛「ツバサさん?」
にこ「そうね、それともう一人正体はわからないけど、それの側近みたいなのがいるみたい、さすがにツバサよりは実力は劣るみたいけど」
海未「成程...」
にこ「こっちとしてはある程度体制をが整ったら攻め込むつもりよ」 凛「.........」
海未「凛」
凛「海未ちゃん」
海未「どうかしたんですか?」
凛「希ちゃんのことをちょっとね」
海未「希ですか....」
凛「海未ちゃんはどこまで思い出せた?希ちゃんのこと」
海未「希と呼んでいた仲間がいたってことくらいですかね」
凛「海未ちゃんもそうだなんだね、凛もそんなかんじだよ」 凛「かよちんを持った時から思い出したんだよね、希ちゃんのことを」
海未「そういえば...私もことりを持ってから...まさか!」
凛「凛もそう思って、あの後かよちんとことりちゃんを持ってみたけどだめだったよ」
海未「そうですか」
凛「しかもかよちんとことりちゃんの声も聞こえないし」
海未「私達のこの呪いは一体何なんでしょうね」
凛「わからない...でも、希ちゃんと会えれば解ける気がする」
海未「奇遇ですね、私もそう思います」
凛「会えるように元に戻れるように凛達も頑張らないとね!!」
海未「...そうですね」 数日後
絵里「さてと...行きましょうか」
凛「やっと、のびのびと動くことができそうにゃー」
海未「ついに敵の本丸に攻め込むんですね」
雪穂「いよいよですね」
絵里「えぇ、作戦は話した通りに行くわよ」
海未「了解です」
穂乃果「........」
絵里「穂乃果?」 穂乃果「希ちゃんは見つからなかったね」
絵里「そうね...」
雪穂「それに亜里沙も」
絵里「.......」
海未「ここまでしても見つからないとなるともしかしたらすでに敵の手に....」
絵里「...可能性は否定できないわね」
凛「.......」
絵里「ここで考えていても前には進めないわ、私達はこの国を救わなけければならないの」
海未「そうですね...王族としてこの国と民達の平和を取り返さないといけませんね」
絵里「戦いに勝って...平和を取り戻すのよ!」
「「おー!!!!!」」 にこ「あんなに言っておいてなんで速攻でにこに変わるのよ」
絵里(いやー....その....時間が...それに暗いじゃない?)
真姫(夜中なんだから当たり前じゃない、そもそも真昼間に攻め込むなんて賢くないでしょ?こっちの戦力数に考えて)
絵里(まぁ、それはそうなんだけど....)
にこ「..........」
絵里(だって苦手なんだもの....仕方ないじゃない!)
にこ「はいはい....」
海未「にこ?どうかしました?」
にこ「ごめん、なんでもないわ」
海未「?」
凛「うーん...それにしても....高い壁にゃ」
穂乃果「自分達の城ながらこれは骨が折れそうだね」
凛「どうやって侵入するの?」
にこ「そうね....」ジッ
穂乃果「?」 凛「穂乃果ちゃんファイトだよ!!」
穂乃果「っ.....!!」パタパタ
海未「あともう少しです!」
穂乃果「っ〜!!!!!!!」パタパタ
にこ「..........」
穂乃果「っぁ......!!!」フラッ
雪穂「うわぁ!!」
にこ「ちょっと!!ふらつかないでよ!!危ないでしょ!」
穂乃果「うぅ.....」パタパタ
にこ「ふぅ...無事に侵入成功ね」
穂乃果「はぁ...はぁ....」
雪穂「大丈夫?お姉ちゃん?」 穂乃果「もう、4人を運んで飛ぶとか無茶をさせないでよ」
にこ「でも、できたじゃない」
穂乃果「まぁ、なんとかできたけどさぁ....」
にこ「さぁ、城には侵入できたし...見つかる前に隠れながら進むわよ」
穂乃果「えー....穂乃果に感謝は?」
海未「お疲れ様です、穂乃果」
穂乃果「海未ちゃん...ありがとう」
凛「穂乃果ちゃん達早くー早くー」
海未「今、行きます」
穂乃果「..........」
雪穂「お姉ちゃん?」
穂乃果「頑張ろうね、雪穂」
雪穂「...うん!」 凛「.........」キョロキョロ
海未「こっちは大丈夫です」
凛「こっちも誰もいないにゃ」
雪穂「順調ですね、このまま見つからなければいいですね」
にこ「.........」
穂乃果「にこちゃん?」
にこ「妙ね」
凛「どうかしたの?」
にこ「深夜とはいえ、城内の人間が少なすぎるとは思わない?」
穂乃果「そういえば...そうかも」
にこ「もしかして.....」 凛「大広間まで来たけど....」
海未「大広間にも誰もいない?」
にこ「誘い入れられてるみたいね、私達」
穂乃果「........」
「待っていましたよ、皆さん」
雪穂「!」
亜里沙「.........」
海未「亜里沙....」
にこ「どうやら待ち構えられていたみたいね」
亜里沙「.........」 雪穂「亜里沙!!」
亜里沙「雪穂もそっちになっちゃったんだね...大丈夫だよ、すぐにこっちに戻ってこれるから」
穂乃果「雪穂の時みたいに操られてるみたいだね、亜里沙ちゃんも」
絵里『亜里沙....』
にこ「.........」
亜里沙「でも今日は素晴らしい日です、μ’sの皆さんが全員ここに揃ったんですから」
にこ「全員?」
亜里沙「はい」
海未「.........」 亜里沙「穂乃果さんと剣になっていることりさんと花陽さん」
穂乃果「!」
亜里沙「にこさんの中にいる真姫さんとお姉ちゃん」
にこ「......」
亜里沙「海未さんに凛さん....」
凛「待ってよ!希ちゃんがいないよ」
亜里沙「いますよ...希さんは私達が捕まえたんですから」
にこ「!」
亜里沙「だからこれで全員....ここでまとめて皆さんを捕まえます」
雪穂「亜里沙...」
亜里沙「ふふふ、そしてこの国を素晴らしい国にしていくんです」 にこ「ならその希はどこよ」
亜里沙「........」スッ
凛「?」
亜里沙「英玲奈さんにあんじゅさん...こっちも味方が足りなくてですね、希さんに協力をしてもらおうと思ってるんです」
穂乃果「........」
亜里沙「今、ツバサさんが希さんに協力してもらえるようにしてるんじゃないかな?」
海未「成程....」
亜里沙「皆さんも私達の計画の為にここで私に倒されてください」
雪穂「亜里沙....」
亜里沙「大丈夫だよ雪穂、すぐに皆ずっと一緒にいられるようになるから」 雪穂「お姉ちゃん」
穂乃果「なに?雪穂」
雪穂「お姉ちゃん達は先に進んで、ここは私が亜里沙を止めるから」
穂乃果「何を言ってるの雪穂、一人でなんて無茶だよ」
雪穂「希さんを....それにツバサさんを相手にするのに戦力を減らせないし」
穂乃果「でも!」
凛「ならここは」
海未「私達も助太刀します」
雪穂「!」
にこ「あんた達....」
凛「頼んだよ、希ちゃんのことを」
海未「ここは我々に任せてください」 亜里沙「.........」
海未「戦力的にツバサさんとぶつかるなら穂乃果とにこ達の方が勝率が高いですからね」
穂乃果「海未ちゃん....」
海未「早く行ってください!!希を頼みましたよ!!」
にこ「...わかったわ!」
亜里沙「...そんな好き勝手にさせると思いますか?」スッ
凛「にゃあ!!」ダッ
亜里沙「!」
ドン!!
亜里沙「っ.....」
凛「今のうちに!早く行くにゃ!!!」
穂乃果「凛ちゃん!」
凛「雪穂ちゃんのことは任せて!!穂乃果ちゃんは希ちゃんとツバサさんを」
穂乃果「...わかった!」ダッ 海未「さてと...亜里沙、お相手しましょう」
凛「.......」
亜里沙「嬉しいですね、海未さんにお相手してもらえるなんて」
雪穂「亜里沙、すぐに助けてあげるから」
亜里沙「ふふふ....ふふふ」
海未「なにがおかしいんですか?」
亜里沙「戦力を分散させてよかったんですか?私はともかくツバサさん相手に実質二人で戦えるんですか?」
凛「それなら大丈夫にゃ」
亜里沙「大丈夫?」
海未「そうです、こちらも策も立てずにここへ戦いを挑みには来てはいません」
亜里沙「.........」
海未「こちらには切り札がありますからね」 亜里沙「ハラショー...切り札...とっておきがあるんですね」
海未「えぇ」
亜里沙「でも、こっちにも手はあるんですよ」
凛「手?」
亜里沙「......」
雪穂「.......」
亜里沙「ふふふ....」
絵里『亜里沙....』
真姫『エリー、海未達がなんとかしてくれるわ』
にこ「私達は私達のできることをするわよ」
穂乃果「もちろん、穂乃果だって特訓してきたんだから任せて!」
にこ「頼もしいわね...」 海未「亜里沙、貴方を救ってみせます」
亜里沙「逆ですよ?海未さん達を亜里沙が救ってあげるの」
凛「海未ちゃん」
海未「ここでにこ達を残せば絵里が隙をつかれそうでしたからね...雪穂、凛、私達だけでなんとかしないといけません」
雪穂「はい」
凛「わかってるにゃ」
海未「全力でいきますよ、出し惜しみはなしです!」
凛「了解」
雪穂「........」スッ
海未「さぁ...始めましょうか!!」
亜里沙「..........」 穂乃果「!」
にこ「この感じ...この先にツバサがいるわね」
穂乃果「あそこって...」
にこ「玉座の広間ね」
〜♪
穂乃果「!この音は...」
にこ「ピアノ?誰かが弾いてるのかしら?ツバサかしら?」
穂乃果「行ってみよう!にこちゃん!」ダッ
にこ「ちょっと!そんな不用意に行くんじゃないわよ!!」 ギィ.....
〜♪
穂乃果「........」キョロキョロ
にこ「.......」
「来たわね」
穂乃果 にこ「!」
「城を取り戻しにきたのかしら?それとも国?」
穂乃果「.......」
「....それとも仲間かしら?」
にこ「全部よ」
「あら、随分と欲張りみたいね」
穂乃果「...ツバサさん」
ツバサ「久しぶりね、王族さん」 乙でした
更新のサイズがちょうどドキドキする感じで好き 雪穂「でやぁ!!」ブン!
亜里沙「........」スッ
ガキン!!
海未「........!」チャキ...
亜里沙「!」
海未「はぁ!!」ブン!
亜里沙「おっと!!」サッ
凛「にゃあ!!」カチャン!
亜里沙「!!」
凛「ファイヤー!!」 ドーン!!
凛「........」
亜里沙「...いい連携ですね」
凛「!」
海未「かすり傷一つなしですか」
亜里沙「ふふふ」
雪穂「これは手ごわい感じですね」
凛「.......!」ゾクッ
海未「どうかしました?凛?」
凛「なんか...ちょっと寒くないかにゃ?」 海未「言われてみれば....たしかに」
亜里沙「気がついたみたいですね」
雪穂「まさか...」
亜里沙「この部屋はもう亜里沙の世界」
凛「世界?」
亜里沙「皆、いつまで起きていられますかね?」
海未「....成程、この気温の変化はそういうことですか」
亜里沙「これからどんどん寒くなっていきますよー」
凛「...厄介にゃ」
亜里沙「本当の寒さはこんなものではないですからね」 ガキン!ガキン!!
亜里沙「海未さん?さっきからどんどん動きが鈍くなってきますよー?」
海未「っ......」
亜里沙「お姉ちゃんに程ではないけど、亜里沙も結構上手いんですよ?槍を使うの?」クルクル
海未「はぁ...はぁ...」
凛「っ...寒すぎて息を息を吐くのも少しきつくなってきたにゃ」
雪穂「はぁ...はぁ...このままだとまずいですね」
海未「っ........」フラッ
凛「海未ちゃん!」
海未「....大丈夫です」
亜里沙「海未さん、無理はしないでいいんですよ」
海未「お気遣いいただきありがとうございます...しかし、今は無理をしてでもやらなくてはいけないことがある時なんです!」
亜里沙「........」 亜里沙「やっぱり海未さんはカッコよくてハラショーですね」
海未「.........」
亜里沙「...海未さんだけは亜里沙のモノにしちゃおうかな?」
海未「...私はそんな簡単には誰かのモノにはなりませんよ」
亜里沙「これからなるんですよ、海未さん♪」
海未「!」ゾクッ
亜里沙「〜♪」
凛「そんな簡単には凛達はやられないよ!」
雪穂「そうだよ!!」
亜里沙「皆さん熱いですね...なら、その熱さを消してあげます」 ビュー!!
凛「!!」
雪穂「これは吹雪!?うわぁ!!」
海未「雪穂!!大丈夫ですか!!」
雪穂「な...なんとか...!!」
ボロボロ....
雪穂「ぶ、武器が....粉々になっていく...」
亜里沙「雪穂は亜里沙と相性が悪いみたいだね...泥なんて凍らせて粉々にしちゃえばいいんだから...」
雪穂「っ.....」
凛「........」
海未「でやぁ!!」
ガキン!!
海未「!」
亜里沙「....そろそろ終わりにしてもいいですか?」 海未「っ.......」
亜里沙「あ、そうだ!最後に海未さんと凛さんにいいものを見せてあげます」
凛「いいもの?」
亜里沙「ちょっと待っててくださいね」
ゴゴゴ....
雪穂「な、なに?」
亜里沙「ふふふ」
海未「........!!」
凛「あれは....人?」
雪穂「まさか....これも亜里沙が?」
亜里沙「ツバサさんのところには希さんはいません...何故なら」
雪穂「...希さん!」
亜里沙「亜里沙が氷漬けにしちゃったから」 海未「あれが....希...」
凛「凛と海未ちゃんの....」
亜里沙「大丈夫、ちゃんと生きてるから」
雪穂「そんな.....」
亜里沙「なんか最後までお城に残って抵抗してたから捕まえておいたの」
海未「........」
亜里沙「お姉ちゃん達が束になっても勝てなかったのに一人で勝てる訳がないのに」
凛「........」
亜里沙「だから凍らせて捕まえておいたの」
雪穂「っ.......」
亜里沙「大丈夫だよ、皆もすぐに一緒になれるから」 凛「......!」
雪穂「凛さん?」
海未「....これは」
亜里沙「?」
凛「うぅ!...また、頭がガンガンするにゃ!....」
『海未ちゃん』
海未「っ....これは記憶!?....」
『うちら三人が再び出会う時....』
雪穂「大丈夫ですか!?」
『うちらの道は開かれる』
パー!!!
亜里沙「!?」 海未 凛「........」
雪穂「海未さん?凛さん?」
海未「....思い出しました...全て」
凛「凛達はあえて力を封印したんだった....」
亜里沙「.......」
希「」
海未「.....希....」
凛「今こそ...リリホワの本当の力を見せる時にゃ!」
希「」パー...
亜里沙「この光は....」 海未「今こそここに....我ら3人」
凛「リリーホワイトが揃う時...」
ピシッ
亜里沙「!?」
ピシッ...ピシッ...
雪穂「希さんを包んでる氷が!!割れていく!」
海未「新たな我々の時が....我々の力が」
凛「始まるにゃ!!」
パリン!!
亜里沙「!!」
スタッ
希「.........」
亜里沙「そんな馬鹿な....」
希「....ふぅ、白銀の世界に綺麗な花を咲かせてみる?」 【速報】金券五百円分とすかいらーく優侍券をすぐもらえる
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ドン!!
にこ「っ.......」ズズッ
穂乃果「にこちゃん!!」
にこ「にこのことはいいから自分のことに集中しなさい!!」
穂乃果「う、うん!」
にこ「はぁ...はぁ...さすがにきついわね...ツバサを相手するのは」
ツバサ「........」
にこ「こっちは息があがってもむこうは涼しい顔をしているわ」
穂乃果「にこちゃんどうする?」
にこ「このままやっても...ジリ貧ね....」
ツバサ「なにかとっておきでもあるのかしら?」
にこ「えぇ、なければここまで来てないわよ」 穂乃果「にこちゃん」
にこ「ツバサには二人の力をぶつけるしかないわ」
穂乃果「うん....」
にこ「...準備はいい?真姫」
真姫『えぇ』
にこ「全く....美味しいとこを持っていくんだから...」
真姫『.......』
にこ「頼んだわよ...バトン」
真姫『タッチ』
パー!!
ツバサ「........」
真姫「...今こそ、この国を救ってみせる!そして皆も!」
ツバサ「面白いわね...なら救ってみればいいわ、私を倒せればの話だけど」 真姫「穂乃果、私から行くわ」
穂乃果「うん、わかった」
真姫「.........」スッ
ツバサ「.........」
真姫「この国を守る力...皆を守る力....今こそB@B@の力を!!!」
パー!!!
ツバサ「!」
穂乃果「.........」
スー...
真姫「..........」
穂乃果「....!?真姫ちゃん!!」
真姫「なによ?穂乃果」
穂乃果「な、なんか違くない?」
真姫「は?」 ツバサ「これは....」
真姫「見なさい!!これがB@B@の力よ!!」
穂乃果「なんか嫌な予感...」
真姫「...あれ?なんか穂乃果とツバサが大きくなってる?」
ツバサ「随分と可愛らしい力みたいね、それともその見た目は油断をさせる為のものなのかしら?」
穂乃果「真姫ちゃん!!自分の体を見て!!!」
真姫「え?.......!?」
にこ『真姫のやつまさか....』
絵里「まずいわね....」
真姫「な、なによ!!これ!!!」 穂乃果「真姫ちゃん!なんで小さくなってるの!!」
チビ真姫「そんなのこっちが聞きたいわよ!!なによ!これ!!」
にこ『あんた失敗したのよ』
チビ真姫「え?」
絵里『逆に流れてしまったのね...まだ完全には使いこなせていないってことなのかしら?』
ツバサ「どうやら...失敗をしたってことかしら?」
チビ真姫「!」
穂乃果「っ...真姫ちゃん下がってて、ここは穂乃果が!」
チビ真姫「そんな、ツバサを相手に一人で!」
穂乃果「だって、今の真姫ちゃんはどう見ても小さい子供じゃん!戦えないでしょ!」
チビ真姫「そ、それはそうだけど....」
穂乃果「大丈夫、穂乃果だって強くなったんだから」
チビ真姫「穂乃果.....」 ツバサ「結局、貴方1人で来るってこと?」
穂乃果「一人じゃないよ」スッ
ツバサ「その剣は...成程、いいわ!かかってきなさい」
穂乃果「ことりちゃん...花陽ちゃん...」
ことり『ことりはいつでもいいよ!』
花陽『私も!』
穂乃果「3人の思いを...力を一つに.....」
ツバサ「........」
穂乃果「プランタン...オンステージ!!!」
ツバサ「これは中々、楽しめそうね」 希「あー肩が凝ったぁ....」
海未「希!!」
凛「希ちゃん!!」
亜里沙「なんで封印が...」
希「うーん?なんでだろうね?」
亜里沙「........」
希「........」
亜里沙「やぁ!!」ブン!!
希「おっと!!」スッ
亜里沙「...っく.....」
スタッ!
希「ただいまー」 凛「っ....希ちゃん....」ジッ
希「もう、凛ちゃんは泣き虫さんなんだから」
海未「希....」
希「ただいま、海未ちゃん」
凛「希ちゃんー!!」ギュッ
希「おっと!」
海未「凛、今は戦闘中です「にゃああああ!!冷たいにゃー!!!!!」
希「そりゃあ...さっきまで凍ってたし」
海未「凛、希が戻ってきて嬉しいのはわかりますがはしゃぎすぎです」
亜里沙「な、なんなんだろう...この緊張感の無さは....」 希「お!雪穂ちゃんも無事やったんやね、久しぶりー」
雪穂「ど、どうも....」
亜里沙「な、なんで...勝手に封印が」
希「化け物は化け物をぶつけるもんなんよ」
亜里沙「...はい?」
希「あーごめんごめん!間違えた、呪いには呪いだよ」
亜里沙「呪いには呪い?」
希「うちらの記憶や力を封印した時にある呪いを上書きしておいたんよ」
凛「上書き?」
希「そう、うちらが再び会う時に呪いが解けるような呪いをね」
海未「!成程、だから凛と私が出会った時に記憶や力が戻ったんですね」
亜里沙「まさか...そんなものをかけていたなんて」
希「でも、記憶がない状態で自分が捕まって氷漬けにされるとは思わなかったけどね」
亜里沙「........」
希「さてと反撃開始といこうか」 希「へっくし!...それにしても寒くて殺風景な場所やね、ここ」
海未「この場所は亜里沙が作り出した空間です」
凛「とっても寒いにゃ」
希「ふーん....ならさ!皆揃ったしあれやらない?ひらひらーって」
凛「!凛やりたーい!!」
海未「あれですか?でも何故それなんですか?」
希「いや、殺風景で寒いからここ」
海未「...まぁ、いいですけど」
亜里沙「...なにをするつもりなんですか?」
希「まぁ、見てて...今から面白いものを見せてあげるよ」 希「よーし、始めよっか」
海未「はい」
凛「いっくにゃー!!」
亜里沙「........」
希「この白銀の世界に」スッ
凛「桜を」スッ
海未「咲かせましょう」スッ
パッパッパッ
亜里沙「...何を撒いてるんですか?粉?」
希「花咲か姉さんだよ」 亜里沙「...一体なにを....!!!」
ヒラ...ヒラ...
雪穂「これは....花びら?」
希「さぁ、冬から始まりの季節へ」
海未「亜里沙、貴方を私達の夢の世界へご招待しましょう」
亜里沙「これは桜?」
雪穂「周りが桜の木だらけに」
凛「桜が満開にゃ!」
希「春情ロマンティック....」
海未「リリーホワイトいきます!!」
バサッ!!
亜里沙「!!!!!」
雪穂「桜の花びらが舞ってて綺麗....」
凛「はじまりですか....?」 ツバサ「........!」
穂乃果「この強い力...まさか、リリホワの皆?」
ツバサ「成程、東條さんの封印が解けてしまったようね」
穂乃果「...ってことは希ちゃんは亜里沙ちゃんのとこにいったってこと?」
チビ真姫「亜里沙ちゃんにまんまと騙されたみたいね」
穂乃果「でもよかった...これで心置きなく思いっきり戦えるね」
ツバサ「........」
穂乃果「NO EXIT ORION」スッ
スー....
ツバサ「これは....夜空?」
穂乃果「...出口のないオリオン座へようこそ、ツバサさん」 チビ真姫「.........」
にこ『真姫』
チビ真姫「っ!わかってるわよ!!」
絵里『落ち着きなさい、真姫』
チビ真姫「っ.........」
にこ『失敗してしまったのは仕方ないわ、今は元に戻るまでじっとしているしかないわ』
絵里『そうね、にこや私も変わるにはそんなに時間がまだ経ってないから変わることもできないし』
チビ真姫「........」
絵里『今は穂乃果にお願いしましょう』 ツバサ「成程、ここは貴方が作った空間ってことね」
穂乃果「そうですよ」
ツバサ「広い草原に綺麗な夜空、いい場所ね」
穂乃果「それはどうも」
ツバサ「じゃあ、そろそろ始めてもいいってことかしら?」
穂乃果「もちろん、どうぞ」
ツバサ「なら...お言葉に甘えて!!」ダッ
チビ真姫「!さっきよりも動きが早い!!」
穂乃果「........」スッ
ツバサ「..........」
穂乃果「....コネクト」チャキン
ツバサ「!」 ガキン!!
ツバサ「.........」ギリギリ...
穂乃果「.......」
ツバサ「やるわね、この攻撃を防ぐなんて」
穂乃果「でやぁ!!!」グッ
ツバサ「よっと!!」サッ
穂乃果「.........」
ツバサ「随分と長い剣ね....さっきの剣が合体した感じかしら?」
穂乃果「バードハートとフラワーハートの力...そして穂乃果の力を加えてできた新たな剣」
ツバサ「.......」
穂乃果「その名もバードフラワー!」
チビ真姫「...まんまじゃない」 穂乃果「さらに...」
パキパキ...
ツバサ「!」
穂乃果「三人の思いは剣にも...鎧にもなる!」ガキン!
ツバサ「ふふ...面白いわね!これは戦い甲斐があるわね!!」
穂乃果「いきますよ!!!」
ツバサ「かかってきなさい!!」
穂乃果「やあああ!!!」
ツバサ「はぁ!!」
ガキン!! 希「のぞみーんキック!!」
ドン!!
亜里沙「っく!!」
凛「にゃあああ!!」
亜里沙「!」
ドーン!!
亜里沙「はぁ...はぁ...さすがに3対1は厳しいですね」
海未「人数差は卑怯かもしれませんがこれも貴方を助ける為です、許してください」
亜里沙「海未...さん....」
雪穂「亜里沙....」
亜里沙「私は負けない.....!」
海未「.......」 亜里沙「........!」クラッ
希「時間みたいやね」
亜里沙「体が...痺れて....」
凛「亜里沙ちゃん、この空間に入った時点で亜里沙ちゃんにはタイムリミットがあったんだよ」
亜里沙「....まさか、この桜達は!....」
海未「花には毒があるものです、時にはその甘い匂いにもそれはあったりもします」
亜里沙「っぐ....」フラッ
海未「そして貴方を夢の世界へ誘います」
亜里沙「....っ...」
海未「貴方は始めからこの空間に入った時点で勝ち目はなかったんです」 亜里沙「.....ぁ...」フッ
海未「おっと!!」サッ
亜里沙「」
海未「亜里沙....」
凛「海未ちゃんかっこいいー!!抱きしめて受け止めるなんて」
希「ひゅーひゅー!!まるで王子様みたいや!」
海未「!」
希「エリチが見たらなんて言うかなー?」
凛「海未ちゃんと亜里沙ちゃん?認めらないわぁ」
凛 希「あははははは!!!」
海未「...貴方達!!!」 希「ま、前が見えないやん....」
凛「痛いにゃー.....」
海未「全く....」
雪穂「亜里沙!!!」
亜里沙「」
海未「大丈夫です、少し麻痺をさせて眠らせてあるだけです」
雪穂「そ、そうですか....」
海未「亜里沙を傷つけてしまったら絵里になんて言われるかわかりませんからね」
希「さすが王子...」
海未「.........」キッ
希「な、なんでもないです....」 希「!!」
凛「この感じは穂乃果ちゃん?」
海未「ことりや花陽の力も強く感じますね」
希「どうやら穂乃果ちゃん達も本格的に戦闘が始まったみたいやね」
凛「早く行こう!!」
海未「そうですね」
凛「亜里沙ちゃんはどうする?しばらくは起きないけど連れて行く?危険だけど」
海未「亜里沙をここに置いていく訳にも行かないでしょう」
雪穂「私が亜里沙を見ます」
希「雪穂ちゃん....」
雪穂「今の私の実力じゃ、皆さんの足を引っ張ってしまいますし...行ってください」
海未「雪穂....」
雪穂「その代わりに絶対に勝って帰ってきてください!」
凛「もちろんにゃ!!」 希「なら...一応....」ゴソゴソ
海未「希?」
希「えい!」ポン!
希『........』
凛「希ちゃんがもう一人!?」
希「うちの分身やね、亜里沙ちゃんのことをよろしく」
希『はーい』
海未「なんか寝起きみたいな見た目の感じの分身ですけど大丈夫ですか?」
希『えーひどいなー海未ちゃんは』
凛「なんかいつも以上に緩そうな感じの希ちゃんにゃ」
希『辛辣ぅ....』
希「じゃあ、よろしくね」
希『はーい』 ガキン!!
ツバサ「思った以上にすごいわね」
穂乃果「........」
ツバサ「ふぅ...これは中々、骨が折れそうね」
穂乃果「このまま押し切らせてもらいます」
ツバサ「この力だけでは無理か....」ボソッ
穂乃果「?」
ツバサ「そっちが力を合わせるならこっちも合わさせてもらうわよ」
穂乃果「合わせる?」
ツバサ「.........」パチン!!
グラ!グラグラ!!
穂乃果「な、なに?」
ツバサ「.........」 穂乃果「...?...あれは!」
英玲奈 あんじゅ「」
チビ真姫「他のAーRISE?どうしてここに」
ツバサ「私が呼び出したのよ」
穂乃果「呼び出した?....」
ツバサ「封印はされていても力は生きてる....借りるわよ」
パー!!!
穂乃果「!!!」
ツバサ「ふぅ.....」バチ!バチバチ!!
穂乃果「これはちょっと予想外かも...」
ツバサ「うーん...AーRISE対プランタンってところかしら?」
穂乃果「.......」
ツバサ「待たせたわね、第二ラウンドを始めましょうか?」 さりげなく思い出を甦らせてくれて
胸が熱くなるな…薄いのも何人かいるけど 杉原美枝がスマホで会話しながら車運転していた。
叩けば埃が出る系クズ。 花陽『穂乃果ちゃん』
穂乃果「わかってるよ」
ことり『どうする?』
穂乃果「全力でぶつかるしかないよ、出し惜しみなく」
ツバサ「...........」
チビ真姫「オーラがさっきまでとまるで別人...」
絵里『穂乃果達と同じように3人の力を一つに束ねたみたいね』
にこ「これは予想外ね...」
チビ真姫「っ...早く戻ってよ!私の体!!」 穂乃果「.........」スッ
ツバサ「.........」
穂乃果「こんな攻撃はどうですか?ツバサさん」
ゴゴゴ....
チビ真姫「!」
ツバサ「ワーオ...綺麗な星ね」
チビ真姫「あれは流れ星?というかこっちに落ちてくる!?」
ツバサ「成程、星を操れるってことね」
穂乃果「いっけえー!!!」
ツバサ「...........」 ドーン!!!!!!
チビ真姫「うわああああ!!」
穂乃果「ふぅ...真姫ちゃんごめんごめん!」
チビ真姫「ちょっと!味方を巻き込むんじゃないわよ!!危ないじゃない!!」
穂乃果「あはは......!」
ツバサ「...........」
チビ真姫「なっ....無傷?」
ツバサ「いい技ね」
穂乃果「流れ星を真っ二つにするんて....」
ツバサ「.........」 穂乃果「これはこっちももっと無理をしないとだめそうだね」
花陽『穂乃果ちゃん』
穂乃果「二人共いくよ」
ことり『うん!』
穂乃果「今こそ星々の力を!!」
ことり『プロキオン!!』
花陽『オリオン!!』
穂乃果「シリウス!!」
ツバサ「.........」
パー!!!
穂乃果「今こそ!!私達は私達を越える!!!」 ツバサ「ならばこっちも....」
穂乃果「!」
ツバサ「全ての世界を闇へ引きずり込んであげるわ」
穂乃果「闇?」
ツバサ「......はぁ!!!」
穂乃果「一体、なにを?」
ツバサ「..........」
穂乃果「!これは.....」
チビ真姫「星空が...闇に包まれていく!?」
ツバサ「全てを闇で包み込んであげる」
穂乃果「...........」 チビ真姫「なによ、これ...周りが真っ暗に...」
ツバサ「これがこの世界の闇よ」
穂乃果「.........」
チビ真姫「な、なんか息苦しいわね...」
ツバサ「この闇は少しずつ貴方達を蝕んでいくわ」
穂乃果「これは厄介そうだね...」
ツバサ「そして貴方達という大きな光を飲み込む闇よ」
穂乃果「ならその闇を晴らすまでだよ」
ツバサ「やれるものならどうぞ」
穂乃果「........」 穂乃果「真姫ちゃん...絵里ちゃん、にこちゃん後は任せたよ」
チビ真姫「穂乃果?」
穂乃果「穂乃果達は次の攻撃で全力を使い切るつもりだから」
チビ真姫「貴方を一体何を!」
穂乃果「このままだと穂乃果達は疲弊して負けるだけだよ、今やれることをやる」
チビ真姫「....穂乃果.....」
穂乃果「ツバサさん」
ツバサ「なにかしら?」
穂乃果「どんな深い闇ができたとしてもそれはいつかは晴れる」
ツバサ「.........」
穂乃果「夜が明けて朝が来るように光はまた差し込む!!」 穂乃果「ことりちゃん!!花陽ちゃん!!いくよ!!」
ことり 花陽『うん!!!』
穂乃果「全力全開!!!これが私達の力!!!」バチ!!バチ!!!
穂乃果 ことり 花陽「WAO−WAO Powerful day!!!」
ツバサ「!!」
穂乃果「..........」
チビ真姫「!あれは.....」
ことり 花陽「.........」
穂乃果「準備はいい?」
ことり「OKだよ、穂乃果ちゃん」
花陽「プランタンの3人の力を今こそ見せましょう!!」
穂乃果「さぁ!!楽しい一日のはじまりだよっ!!」 チビ真姫「闇が晴れていく....それに花陽にことりがどうして...」
ツバサ「呪いが解けたってこと?そんな馬鹿な」
穂乃果「私達の絆は呪いにも勝つことができるんです!!」
花陽「もう穂乃果ちゃんだけに戦わせない!!」
ことり「ことり達も穂乃果ちゃんと一緒に戦う!!」
ツバサ「!まさか...さっきの星の力?」
穂乃果「そうです!私達は手順を踏めば一時的に呪いを解除できるようになったんです!」
ツバサ「成程ね」
穂乃果「さぁ!!ワオワオするよ!!!」 穂乃果「でやぁ!!」
ツバサ「つぇい!!」
〜♪
ツバサ「いい動きね...貴方、肉弾戦のが得意なんじゃないの?」
穂乃果「...そうかもしれませんね」
ツバサ「.......!」フラッ
ことり 花陽「〜♪」
ツバサ「これは.....」
ことり 花陽「〜♪」
ツバサ「頭が...あの二人の歌が?」
穂乃果「いい声でしょ?」
ツバサ「っく.....でも、さっきの感じだと時間の制約はあるはず!耐えてみせるわ!!」 海未「闇が晴れました!!」
希「よし!行こう!!」
凛「突撃にゃー!!」
チビ真姫「!」
凛「到着にゃー!!」
海未「穂乃果!!にこ!!助太刀にきました!!」
希「リリホワ参上!!」
穂乃果「海未ちゃん!それに凛ちゃんに希ちゃんも!」
凛「...あれ?かよちん!!」
花陽「凛ちゃん!」
海未「ことり!!」
ことり「海未ちゃん!」
チビ真姫「全員集合みたいね」 ツバサ「...あの子はだめだったみたいね」
海未「あとは貴方だけです」
ツバサ「..........」
海未「すみません遅れました亜里沙は雪穂と一緒です、二人共無事です」
穂乃果「そっか、亜里沙ちゃんも無事なんだね、よかった」
海未「久しぶりですね、ことり、花陽」
花陽「リリホワの皆も無事でよかったです」
ことり「希ちゃんも戻ったし、皆集まったね!」
希「おー!真姫ちゃんが小さい!!可愛いやん」
凛「ほっぺがやわらかいにゃー」
チビ真姫「こら!ちょ!やめなさいよ!!」
海未「まぁ、戻りましたが相変わらずあの感じです」
ことり「あはは.....」 穂乃果「ワーオ!ワオワオ!!」ダッ!ダッ!ダッ!
ツバサ「っ!!」スッ!スッ!
花陽「穂乃果ちゃん!!ファイトですっ!!」
海未「すさまじいラッシュですね」
ことり「でも、それを躱しているツバサさんもすごい....」
パー!!
チビ真姫「!」
凛「うわっ!真姫ちゃんが光ってるにゃ!!」
希「眩しい!!目がぁ!!!目がぁ!!」
真姫「そんなには光ってないでしょ!!」
スンッ
真姫「....あ、戻った!!」 真姫「よし!!私も今度こそ!!」
穂乃果「でやぁ!!」
ツバサ「ぐわぁ!!」
ズサー!!
穂乃果「これがプランタンの力です!!」
ツバサ「はぁ...はぁ....」
凛「すごい!穂乃果ちゃんが押してるにゃ!!」
ツバサ「っぐ....こんなはずじゃ...」
穂乃果「ツバサさん、そろそろ勝負を終わりにしましょう」
真姫「....あれ?」 穂乃果「国を...皆を返してもらいますよ」
ツバサ「........」
穂乃果「一体、どうしてこんなことを」
ツバサ「小娘が....」
穂乃果「え?」
ツバサ「お前たちのような平和ボケしたような奴らにはこの国は治められない!!」
穂乃果「!」
ツバサ「ぁ.....ああああああああああ!!!」
海未「!な、なにやら様子がおかしいですよ!」
希「...なにか来る」
凛「希ちゃん?」
希「嫌な感じがするんよ、なにか嫌なものが来る」
花陽「い、嫌なもの?」
ツバサ「あああああああああ!!!」 ツバサ「ぁ........」バタン
穂乃果「!ツバサさん!!」ダッ
希「待って!!穂乃果ちゃんツバサさんに近づかないで!!」
穂乃果「!!」
ズ...ズズ....
希「..........!!」
凛「な、なにあれ....」
海未「....あれはなんなんですか?」
真姫「なにかがうごめいている?というか...あれってまさか...」
穂乃果「穂乃果、初めて見たかも....」
希「成程...そういうことやったんやね....」 ツバサ「」
『『ぁ.....ぁ.....ぁ』』
希「...やっぱりAーRISEは操られていたんよ、あれに」
花陽「...あれって幽霊?」
希「そうやね、正確に言えば怨霊、悪霊の類やね」
真姫「憑りつかれていたってこと?」
希「うん」
穂乃果「でもなんでそんな怨霊がツバサさん達を襲って国を襲うの?」
希「それは...多分」
『オマエタチガヨワイカラ』
穂乃果「!」 花陽「ゆ、幽霊が喋った!?」
『コノクニムカシハヨワクナカッタ』
『ビビモ』
『プランタンモ』
『リリーホワイトモ』
『『『ヨワクナッタ』』』
海未「昔?...まさか!この怨霊達は!」
希「うん、このオトノキができる前の各国の王族達だと思う」
穂乃果「そうだとして、なんでわざわざ自分達の国を襲うのさ!!おかしいよ!!」
『ヨワイクニイラナイ』
『ヨワイオウゾクイラナイ』
『オウゾクガナカヨクスルヒツヨウナイ』
真姫「...ようはこいつらのせいでこの騒動が起こったことみたいね」
海未「どうやらそうみたいですね」 『ツヨイクニツクル』
『ヨワイヤツイラナイ』
ことり「っ......」
穂乃果「そんなことの為に国を...国民の皆を巻き込んだっていうの!!」
『ツヨイモノガセイギ』
『ヨワイモノハホロビル』
希「原因はわからないけど、怨霊達の魂が目覚めて今回の騒動を起こしたって訳やね」
凛「なんて迷惑な先代にゃ」
海未「ここであれを倒さない限りはこの国に平和は戻りそうにないですね」
ことり「ならやるしかないね!」
真姫「先代が問題を起こしたのなら今の代である私達が責任を取らないといけないわね」
穂乃果「よし!!やろう」 『タオス?ワレワレヲ?』
『ムリダヨワキモノタチヨ』
海未「随分となめられてますね」
凛「上等にゃ!除霊してやるにゃ!」
穂乃果「この国を...AーRISEを...皆を...傷つけた貴方達を許さない!!」
ことり「うん!!やろう!穂乃果ちゃん!!」
花陽「幽霊は怖いけど...頑張ります!!」
『アハハハハハ!!!』
希「....なにがおかしいん?」
『イタダクゾ』
『コイツラヨリモツヨイ』
『ソノカラダヲ』
希「!!」 希「まずい!!皆一旦、撤退や!!」
凛「え?」
希「連中の目的はうちらの体や!!乗っ取られる前に距離を取るんや!」
『........』スッ
花陽「....え?」
ことり「花陽ちゃん!!」
花陽「」ガクッ
ことり「!」
凛「うわっ!!おっと!!」
花陽「」
凛「!かよちん!しっかりするにゃ!!」 花陽「.......」
凛「か、かよちん?」
ガシッ!
凛「な!!なに?は、離して!!」
花陽「......」ニヤ....
凛「!!」
海未「凛!!このままでは....」
ことり「.........」ググッ
穂乃果「っ...ことりちゃん....やめて...」
海未「まずいですね....」 真姫「皆!!」
にこ『まずいことになったわね』
絵里『だから私達を捕らえようとしていたのね』
穂乃果「........」
真姫「!穂乃果、早くここから」
穂乃果「....」ニヤッ
真姫「!」
希「えい!!」ドン!
穂乃果「っ!!」ドサッ
真姫「希!!」
希「真姫ちゃんだけでも早く逃げて!!ここはうちが食い止めるから!!」 真姫「でも、皆を置いてなんて」
希「いいから!!早く!!」
海未「........」
希「っ...海未ちゃんまで...」
真姫「そんな....」
希「全滅だけは避けないと!!亜里沙ちゃんと雪穂ちゃんを連れて早く!」
真姫「でも!!」
希「いいから!!!」
真姫「っ.......」 真姫(私はなんの役にも立てないの!?希や皆がこんな目にあっているのに)
真姫(ここでも私は皆の足を引っ張ってしまうの?)
にこ『真姫ちゃん』
絵里『真姫』
真姫『!にこちゃん、エリー』
にこ『自分を信じなさい』
絵里『そうすればきっと力は答えてくれるはずよ』
真姫『私の力を....信じる』
にこ『やってやりなさい』
絵里『見せつけてやりなさい』
にこ 絵里『ビビの...真姫の力を!!!』 真姫「.......」スッ
希「!真姫ちゃんなにをしてるん!早く!!」
真姫「私は私を信じる...私を信じてくれる人の為に」
にこ 絵里『........』
真姫「そして皆を助けてみせる!!」
希「真姫ちゃん!!何をする気!!」
真姫「私の真の力を見せてあげる....」
パー!!
希「っ...真姫ちゃんがまた光ってる?」
真姫「はぁ!!!!!!」
「...........」
希「!え?ま、真姫ちゃんなの?」
「...........」 真姫「........」
希「ま、真姫ちゃんでいいんだよね?」
真姫「えぇ」
希「なんか随分と色々と大人っぽくなったってっていうか....」
真姫「十年」
希「へ?」
真姫「今の私は十年後の私ってところかしら?」
希「...はい?」
真姫「説明は後、今は皆を助けないと」
希「あ、うん...そ、そうやね」 真姫「ストップ」
ピタッ
希「え」
真姫「上手くいったみたいね」
希「え?なにこれ、皆が止まってる?」
真姫「時間を止めたのよ、私と希以外の」
希「止めた!?時間を!?」
真姫「これが私の真の力」
希「嘘みたい....」
真姫「そして....」
穂乃果「」
グルグルグルグル
真姫「.........」 希「なにをしてるの?穂乃果ちゃんの前で」
真姫「穂乃果の時間を巻き戻してるのよ」
希「....ごめん、どういうこと?」
真姫「簡単に言えば体が乗っ取られる前の状態に戻してるのよ」
希「そんなこともできるん?」
真姫「もちろん戻すのには制限があるけどね、戻せても精々一時間前くらいが限界ね」
希「...滅茶苦茶な能力やね」
真姫「元々、時間を巻き戻すのは自分で気が付かなかっただけで、ずっと前からできていたのよ」
希「え?そうだったん?」
真姫「治癒魔法だと思っていた能力がただ単に怪我をする前の状態の時間に体を戻す能力だった訳よ」
希「成程...」
真姫「まぁ、私自身もエリーとにこちゃんに言われて気がついたんだけどね」 真姫「解除」パチンッ
穂乃果「うわっ!!....あれ?」
希「穂乃果ちゃん!元に戻ったん!?」
穂乃果「え?あ、うん、そうみたい」
真姫「........」
穂乃果「え?誰?....もしかして真姫ちゃん?」
真姫「さてと皆も元に戻さないとね」
穂乃果「???」
希「あーうちが説明するよ、穂乃果ちゃん」 海未「助かりました、真姫」
凛「すごいー真姫ちゃん大人にゃ」
真姫「まぁ、十年後の姿だし」
ことり「時間を操るなんてすごいよ、真姫ちゃん!」
花陽「うんうん」
真姫「真姫ちゃんが本気を出せばこんなもんよ」
にこ『さっき失敗して逆の時間を戻しちゃった癖に』
絵里『たしかに失敗をして子供になってたわね』
真姫「..........」イラッ
穂乃果「真姫ちゃん?」
真姫「!な、なんでもないわ」 真姫「エリー、にこちゃん」
にこ『なによ』
絵里『?』
真姫「今こそ9人の力を合わせる時よ」スッ
ポン!!ポン!!
にこ「え?」
絵里「あれ?」
海未「これは....」
穂乃果「絵里ちゃんとにこちゃん?真姫ちゃん達も呪いが解けたってこと?」
真姫「まぁ、一時的なものだけどね...今は」
凛「皆、揃ったにゃ!!」 パチン!!
『!!』
『ナニガオキタ?』
真姫「時間を少し巻き戻させてもらったわ」
『ナンダト?』
真姫「でも巻き戻すのは今日まで...」
絵里「これからは未来に向かって私達は...国は進んでいく」
にこ「あんた達、過去には邪魔をされない明日へね」
海未「先代達の不始末は今の代である私達の使命」
凛「皆がそろった今、その使命を全うするにゃ」
穂乃果「仲間や家族を...大切なモノ達の為に」
ことり「私達は貴方達を倒してこの国の平和を取り戻します」
花陽「だから私達は貴方達を倒します!」
希「9人の力を見せてあげるよ!」 『オロカナワレワレヲタオス?』
『イマノオマタチガイルノハワレワレガ』
『イタカラダゾ』
真姫「そうね...それに関しては感謝しているわ」
絵里「でも今は貴方達の時代ではないわ」
にこ「今は私達の時代よ」
真姫「だから私達の時代は私達が守る」スッ
穂乃果「!あれ?体が!」
凛「なんか成長してるにゃ!」
真姫「皆の時間を進めたわ、一時的にね」
海未「すごい力ですね...」
花陽「なんか体から力が湧いてくるね!」
真姫「ちょっと前借りだけど、これが私達の...未来の力よ!!」 真姫「霊体には物理的な攻撃は効かないはず...なら」パチン!
穂乃果「ピアノ?」
真姫「魂を鎮めるなら...歌なんてどうかしら?」
ことり「歌?」
絵里「鎮魂歌...ってことね」
真姫「そういうことよ」
希「ふぬぬぬぬ....」
『ウ、ウゴケナイダト....』
『ドウイウコトダ』
希「十年後うちやるやん...」
凛「希ちゃんすごいにゃ!」
海未「凛、私達は希のサポートをしましょう」
凛「了解にゃ」 真姫「よし、じゃあ行くわよ!」
〜♪
『!』
『ッ....ヤメロ.....』
『チカラガヌケテイク...』
凛「〜♪」シャカシャカ
〜♪
花陽(な、なんでマラカス?)
『『『ッ...グワァァアア!!』』』
真姫「.........」 『オマエタチガヘイワナクニヲツクッテモ』
『アラソイハナクナラナイ』
『イマアルヘイワハカコノギセイガアッタカラアルモノダ』
真姫「そうね、そういう業はあるでしょうね」
絵里「ならそういう業を背負っていくだけよ」
海未「私達は国を背負っているです...それくらいの覚悟はしてます」
『コノセカイニニクシミヤアラソイガアルカギリ』
『ワレワレハナンドデモヨミガエル』
ことり「なら何度でもお相手します!!」
花陽「国は私達が守ってみせます!たとえ私達がいなくなっても私達も意思を引き継いだ次の世代達がきっと!!」
穂乃果「それが王族である私達の使命だから!!」 『ソウカ...セイゼイキヲツケルガイイ』
フッ
凛「!消えた...ってことは」
希「とりあえずは倒せたみたいやね」
真姫「ふぅ....」ガクッ
穂乃果「真姫ちゃん!!」
にこ「大丈夫?真姫」
真姫「なんとかね...ちょっと無理をしすぎたみたいね」
絵里「肩を貸すわ、真姫」
真姫「ありがとう、エリー」 ツバサ「ぅ....ここは....」
穂乃果「!ツバサさん」
ツバサ「...穂乃果さん?」
パリン!
あんじゅ 英玲奈「」
にこ「他のAーRISEの封印も解けたみたいね」
亜里沙「お姉ちゃん!!」
絵里「!亜里沙!!」
希『終わったみたいやね』
希「うん、お疲れーうち」 雪穂「あれ?お姉ちゃん?」
穂乃果「!雪穂ー怪我はなさそうだね」
雪穂「なんか大人っぽい...本当にお姉ちゃん?」
穂乃果「失礼な!穂乃果はいつも雪穂よりお姉ちゃんなんだからいつも大人っぽいでしょ?」
にこ「終わったわね...」
凛「そうだね」
海未「まだ終わってないですよ!これからは国の復興をしないといけませんよ」
希「..........」ジッ
海未「?なんですか?希」
希「10年経っても変わらない絆はあるんやなって思って」
海未「そんなの当たり前じゃないですか、何年経っても絆は消えません」
希「っぷ...そ、そうやね」
海未「??」 \海未ちゃん!!う、腕が折れるって!!/
真姫「......」
ことり「真姫ちゃん」
真姫「!ことり、花陽」
花陽「お疲れ様」
真姫「二人もね」
花陽「皆、大人っぽくなってってなんか不思議な感じだね」
真姫「もう少しで解けちゃうけどね」
ことり「十年後も...こうして皆、一緒にいられたらいいよね」
花陽「大丈夫だよ!!私達なら!」
ことり「!」
真姫「珍しく強気な感じね」
花陽「だってずっと一緒だから!」
真姫「...そうね」 その後、国は呪いが解け国民や兵士達も元通りに
ツバサ「これはこっちでいいのかしら?」
穂乃果「はい!すいません、なんか手伝ってもらってしまって」
ツバサ「これくらい気にしないで、こっちも迷惑をかけてしまったし」
穂乃果「でも、それはこっちの国の」
ツバサ「ならお互い様ってことで」
穂乃果「ツバサさん...」
その後の復興にはAーRISEも手伝ってくれて国は元通りになりました そして
ことり「じゃーん♪」
海未「これは....」
希「おーええやん♪」
凛「これって凛達の像?ちょっと小さいけど」
にこ「大きさは1/10くらい?」
絵里「そうみたいよ」
ことり「あの時の皆がカッコよかったから作っちゃった」
花陽「ことりちゃんは花陽が作りました!」
真姫「器用ね、二人共」
花陽「えへへ...」
ことり「9人が十年経っても...それよりも長い年数が経っても一緒にいられるようにって思って作りました!」
穂乃果「すごいよ!!これが芸術なんだね!うーん...いい仕事してますね、これは」
真姫(....そうだ、私はあれでも作ろうかしら?) 真姫「.........」
絵里「何を書いてるの?真姫」
真姫「!ヴェ!!」
絵里「本?日記かしら?」
真姫「ちょ、見ないでよ!!エリー!」
絵里「えー...気になるじゃない」
真姫「本よ」
絵里「本?」
真姫「私もなにか残しておこうかと思ってね」
絵里「え?真姫なにかあったの?まさか...」
真姫「別になにもないわよ」 絵里「じゃあ、なんで」
真姫「後世の為に今回のことでも書いておこうと思ってね」
絵里「!成程ね、それは確かに大事ね」
真姫「........」
絵里「絵本?」
真姫「もう...がっつり見てるわね」
絵里「あ、ごめんごめん」
真姫「堅苦しい話を書いても凛や穂乃果みたいな後世だったら読まないかもしれないし」
絵里「あー....」
真姫「だから絵本みたいにしておこうと思ってね」
絵里「さすが真姫ね」
真姫「まぁ、花陽にも手伝ってもらったんだけどね」 絵里「タイトルは?」
真姫「これから決めるわ」
絵里「ふーん....」
真姫(まぁ、本当は決まってるんだけどね)
真姫「私達もこの絵本のようにいい結末を迎えられるように頑張らないとね」
絵里「そうね!」
真姫「さてと今日も頑張らないとね、行きましょうか?エリー」
絵里「あ、待ってよ真姫」 「そして9人の女神達は邪悪なものを倒して平和が訪れましたとさ....めでたしめでたし」
「かっこいいよね!このめがみさんたち」
「うん!かっこいい!」
「皆本当に好きやね、このお話」
「だっておもしろいもん!」
「それにかっこいい」
「....そう」
「私もこのめがみさまみたいにつよくなって!りっぱなおうじょさまになるの!」
「私も!!」
「ふふ...なれるよ、きっと」
「「わーい!!!」」
(それにしても月日が経つのは早いなぁ...) 「ふぅ.......」
「でも...まさかうちがこうやってこの本を読み聞かることになるなんてね....真姫ちゃん...皆...」
ゴン!
「痛ぁ!!」
にこ「なーに人を勝手に殺してんのよ」
希「もう...ジョークやん」
海未「笑えないですよ、希」
凛「そうにゃそうにゃ」
希「悪かったって堪忍して?」
絵里「全く、希は....」 花陽「それにしてもこの本がそんなに好評を受けるなんて」
ことり「よかったね」
にこ「μ’sは負けないか....まぁ、にこは女神だし?たとえは間違ってはいないけど」
凛「その歳で女神はきつくないかにゃー?」
にこ「あんたのその口調も相当きついっての!」
絵里「こらこら、喧嘩しないの」
あれから長い月日はたったけど国の平和は続いている
今の私達は次の世代に王制は任せてご隠居様の身だ
そして時にはこの国の未来を担う後世を教育をする立場でもあったりもするわ
こうして仲間達と過ごす時間はとっても有意義で楽しいわ
え?これからの国の行く末ですって?
それはもちろん私達やこの本と同じように
真姫「ハッピーエンドね」 これでおしまいです
最後までお付き合いいただきありがとうございました 読みやすくておもしろかったです。次回も期待してます ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています