絵里「まさか海未が温泉に誘ってくれるとはね」
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海未「だって絵里、『あ〜銭湯行きたいわ』ってよく練習後に言ってるじゃないですか」
絵里「あんまり公衆浴場って入ったことないのよ」
海未「私もあまりないですね。たまに穂乃果に誘われるときはありますが」
絵里「へぇ。楽しそう」
海未「お風呂屋さん自体はごく普通の、昔からある銭湯ですよ。最近あったこととかを1時間か、それくらいずっと話すんです」
絵里「私、一人でしか行ったことないわ」
海未「一人だと、お世辞には長居できる場所じゃないですよね。それほど寛げるわけでもないですし、どこの銭湯も熱いですから」
絵里「そうなの。だから今度のお休みは都外の温泉を調べて行ってみようって思ってた矢先に海未が声を掛けてくれたのよ」
絵里「やっぱり海未ちゃんは気の利く子ね❤」
海未「単なる偶然なのですが……」 海未「脱衣所で喋っていると他の利用者に迷惑ですから、はやく入りましょう？｣ﾇｷﾞｯ
絵里「！！」
海未「どうかしたのですか？早くいきましょう」
絵里「いえ……もうちょっと勿体ぶって脱ぐのかと思って、面食らっちゃって……」
海未「勿体ぶっても仕方がないでしょう。お風呂に入るのが目的なのですから」
絵里「いつも破廉恥言ってるから、こういう時も周りを気にしながら脱ぐのかとてっきり」
海未「みんなも裸ですよ？」
絵里「そ、そうよね。私が変なこと言ってるのはわかってるのよ。うん」ヌギヌギ
海未「……そういう反応されると恥ずかしくなってくるのでやめてください///」 ガラッ
絵里「わっ、外の景色がこんなに広く見えるなんて……東京では考えられないわね」
海未「露天風呂も広いみたいですよ。ですが風邪をひいてはいけませんので、まずは中で身体を温めましょう。あ、掛け湯もちゃんとしてくださいね」
絵里「なんだか温泉上級者ね、海未……」 絵里「はぁぁぁぁ…………」
海未「……はふぅ」
絵里「浴槽も広いし、本物の温泉だし、もう最高……❤」
絵里「しかも浴槽もタイル張りじゃなくて石なのね。石ってこんなに『やわらかかった』んだ……」
海未「詩的な言い回しをしますね。今度絵里が作詞してみますか」
絵里「ふふ、園田先生のお墨付きなら自信が持てるわ」 絵里「あっつ……｣ｻﾞﾊﾟｯ
海未「出ますか？」
絵里「ううん、海未が満足するまでいいわよ」
絵里「お風呂が好きって言いながら、全然長く入れないのって変かしら」
海未「そんなことないと思いますよ。穂乃果なんて60分入っているうちの45分は足しか浸かっていませんし」
絵里「海未はずっと浸かっていられる方？」
海未「そうですね。銭湯に行くときは誰かと一緒の時が殆どなので、ずっと喋っているといつのまにか熱さを忘れてしまうみたいです」
海未「……あぁでも、お恥ずかしい話ですが、自分でも知らぬ間に逆上せてしまってその後色んな人に介抱してもらう時があるので、今日は絵里に迷惑をかけないように気をつけます」
絵里「ふふ、今日くらいは迷惑掛けるくらい堪能して。海未もこんな立派な温泉にはあまり来ないんでしょう」
海未「そうですね。それでは、もし私が倒れたらよろしくお願いします」 海未「そろそろ露天風呂に行きましょうか」
絵里「いいわよ。私も外の空気が吸いたくなってきたもの」
ｶﾞﾗｯ
海未「すごい景色ですね……開放的になってしまいます」
絵里「本当にね。自然に囲まれながら温泉に入れるなんて、なんて贅沢……❤」
絵里「はやく入りましょ！今なら貸切よ！」
海未「あ、でも絵里、そっちは……」
絵里「つっっっっっっ！！！？？？？」
海未「水風呂…………」 絵里「はわぁぁ……」
海未「水風呂に浸かった後に入ると気持ちいいらしいですが、どうですか？」
絵里「好きで入ったわけではないのだけれど」
海未「私も絵里を見習って恐れを知らずに水風呂へ飛び込んでみたいです」
絵里「……海未は水タイプっぽいから平気そうよね」
海未「それを言ったら絵里は氷タイプでしょう」 絵里「眩しい……」
海未「こんなに日差しのある温泉も珍しいですよね。向こうの山から見られてしまうのでは……///」
絵里「目のいい鳥類くらいしか見ないわよ」
海未「……もうすっかり春ですね」
絵里「そうね。この前海未と知り合ったばかりと思ってたけど、時間が経つのは早いわ」
海未「そうですか？私はまだ絵里と知り合って1年か、という感じです。ずっと昔から絵里と一緒にいた気がします」
絵里「ふふ、そう言ってくれるのは嬉しいけど、まだまだ私のことを知らなすぎるわ」
海未「怖がりなことは知ってます」
絵里「……それは隠す気がないだけよ」 絵里「じゃあ私は今日、リボンとシュシュのどちらで髪をまとめていたか答えられる？」
海未「白のリボンでしたよね」
絵里「……怖っ」
海未「て、適当に言っただけですよ」
絵里「意外と海未って私のこと見てるのね」
海未「絵里こそ、私をよく気にかけているではないですか」
絵里「気にかけてるだけで、知らないことは山積みよ。海未は自分のことを喋りたがらないんだから」
海未「言われれば教えますよ」
絵里「そういうことじゃないのよ」
絵里「なんだか私のことを一方的に知られると不公平だから、今年はもっと海未のことを知る年にしたいわね」
海未「ふふ、お手柔らかにお願いします」 絵里「熱……露天風呂って長く入れると思ってたけれど、熱くしてるのね｣ｻﾞﾊﾟｯ
海未「！！」
絵里「ふぅ……｣ｷﾗｷﾗ
海未(白い……絵里の肌ってこんなに綺麗だったのですね)
絵里「ねぇ、どこ見てるの？」
海未「っ！？見てませんよ！？」
絵里「言ってくれたら海未の気がすむまで見せていいのに……」
海未「えっ……そ、それはどういう……｣ﾀﾗｰ
絵里「ん？海未、鼻から何か出てない？」
海未「えっ？赤……」
海未「うっ……｣ｸﾗｯ
絵里「ちょ、ちょっと！？海未ーー！？」 海未「う、ん……」
絵里「起きた？」
海未「っ！！ここは……」
絵里「逆上せて倒れたの覚えてる？旅館の人に言ったら部屋に空きがあるからしばらく休んでいくように言われたの」
海未「え……お風呂で倒れたのですか」
海未「……！服は！？｣ﾍﾟﾀ
絵里「着せたわ。旅館着だけど」
海未「……誰が？」
絵里「私が」
海未「っ……、わ、忘れてください……」
絵里「恥ずかしがることないじゃない。綺麗で素敵だったわ」
海未「〜〜っ！！///」 海未「……すみませんでした。本当に迷惑を掛けてしまうなんて」
絵里「いいのよ。むしろお風呂に入って帰るつもりが部屋まで使わせてもらえてラッキーだったわ」
海未「ですが絵里、あまり入れなかったのではありませんか？」
絵里「うーん、そうね……じゃあ今度も誘ってくれる？その時にゆっくり入りましょ」
絵里「今度はこの部屋が一日中使えるようなプランを立てて、ね」
海未「え、絵里……///」
おしまい 本当は投票初日に立てたかったけど色々忙しくて選挙も残り数日になってしまった
今からでもえりうみを応援するSSかきたいのでお題くだされば書くと思います 海未「…………」
絵里「海未？」
海未「ナンデスカ」
絵里「顔固まってるわ」
海未「……まさか一列目に座るかとになるとは思わなかったので」
絵里「ジェットコースター苦手なの？」
海未「苦手……といいますか、経験がないものですから」
絵里「落ちることはないから大丈夫よ。セーフティベルトだってこんなにしっかりしてるんだし」
海未「そ、そうですよね。大丈夫ですよね、ふふふ……」 絵里「……」
ｷﾞｭｯ
海未「っ！！///」
絵里「不安になったら思い切り握りしめなさい。私も握り返してあげるから」
海未「……はい。ありがとうございます」 ﾋﾟﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛ
海未「…………｣ﾄﾞｷﾄﾞｷ
ｶﾞｰｰｰｯ！！
海未「ひゃあああああっ！！？｣ｷﾞｭｯｷﾞｭｯ
絵里「イヤアアアアアア！！！？？｣ｷﾞｭｯ
絵里「やーーーーーーーーっ！！！！？？？｣ｷﾞｭｯｷﾞｭｯ
絵里「ムリいいぃぃぃぃぃぃ！！？？かえるぅぅぅぅぅぅぅ！！！｣ｷﾞｭｯｷﾞｭｯｷﾞｭｯ 「ありがとうございましたｰ｣ﾌﾟｼｭｰ
海未「……絵里」
絵里「ふーっ、ふっー…………」
海未「苦手だったのですか？」
絵里「イケると思ってたのよ」
海未「落ちる瞬間の記念写真買って帰りますか」
絵里「絶対イヤ」
おわり >>11
ネカマことり推しiPhone対立煽りご苦労様 海未「観覧車って意外とゆっくりなのですね」
絵里「30分で一周するらしいわよ」
海未「なるほど……」
絵里「……」
海未「…………」
絵里(何話せばいいのかしら)
絵里(いつもなら海未と飽きないくらい話ができるのに、今だけは何も思いつかない)
海未「？｣ﾆｺｯ
絵里「……｣ﾆｺｯ
絵里(……まあ、いいか。全然イヤな気分じゃないし、むしろ心地いいわ) 海未(そろそろ頂上ですか……ん？)
海未「絵里、前のゴンドラの二人、音ノ木坂の生徒じゃないですか？」
絵里「え？どれ……本当。みんな考えることは同じね」
海未「今日は休日ですよ」
絵里「制服遊園地知らないの？学生のうちしかできない特権よ？」
海未「そういうのもあるのですね……」 海未(そういえばあの二人、片側に座っていますね。仲の良いことで……ん！！！？)
海未「あ、ああぁっ、そんな、いけません……///」
絵里「どうかしたの？｣ｸﾙｯ
海未「み、見ては！！」
絵里「あら///」
海未「…………///」
絵里「チュウしてるわね」
海未「破廉恥です……///」
絵里「気持ちは分かるわ。こんな特別な場所で、密室で、したくなっちゃうわよ」 海未「…………」
絵里「…………ねぇ」
海未「！｣ﾋﾞｸｯ
絵里「する？」
海未「………………」
海未「しません」
絵里「えっ……普通するって言うでしょう」
海未「いっときの感情に流されたくないですから」
絵里「真面目ね」
絵里「…………」
海未「…………」 「ありがとうございました」
絵里(失敗しちゃった…………)
海未「絵里」
絵里「なに…………んっ！？///」
海未「……ぷはっ。私は、いっときの感情で終わらせたくありません。いつでも、どんなところでも、あなたを特別な人として見ていたいです」
海未「ですから、その、これからも……///」
絵里「……かっこよすぎるわよ///」
おわり もっとやってくださいお願いしますなんでもしますから お題置いておいたら書いてくれるかもしれないから置いておこう。山頂アタック(スパルタ)もお願いします 海未「まさか本当に『また来る』とは」
絵里「海未だって気を失ってた時間の方が長いから満足できなかったでしょう？」
絵里「しかも今回は1泊2日だから、ゆっくり時間を使えるわ」
海未「そのことなのですが、やっぱり私の分は宿泊代出しますよ」
絵里「いいのよ。だってこれ福引きで当てたから」
絵里「亜里沙を連れて行こうと思ってたけれど、やっぱり海未と二人きりになる時間が欲しかったし……」
海未「……///」 ﾁｬﾌﾟﾝ
海未「ふー……」
絵里「やっぱりここの温泉はいいわねー……」
海未「ぶくぶく……」
絵里「ふふ、何してるの？」
海未「！！す、すみません！気が抜けてしまって！」
絵里「ううん、そのままでいいわよ」 絵里「海未って、たまに幼く見えるときがあるわね」
海未「……もしかしたら甘えていたいのかもしれません」
海未「絵里は、私の姉のような雰囲気がありますから」
絵里「お姉さん？」
海未「幼少の頃の記憶なので脚色されているかもしれませんが……なんでもできて、優しくて……目標であり、心の拠り所でした」
絵里「お姉さんのこと好きだったのね」
海未「はい。いつも追いかけていた気がします」 絵里「……でも私は少し複雑な気分よ」
海未「？」
絵里「私は海未の恋人なのだから、姉ではなく恋人として頼って欲しいの」
海未「絵里……」
海未「そう、ですね。姉は姉、絵里は絵里ですから」
海未「ですが絵里、これだけははっきりと言っておきますね」
海未「絵里は私にとって唯一の特別な人です。それを心に留めておいてください」
絵里「！！」 絵里「海未の口からそんなこと聞けるなんて……」
絵里「私も……あなたのこと、世界一大好きよ」
海未「っ///」
絵里「……///」
海未「ん……」
絵里「えっ」
海未「んーー……」
絵里「海未、ちょっと……私たち二人だけじゃないこと思い出して……」
海未「ぁ……///」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
