千歌「青春は嘘であり悪である」
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※ダイよし
千歌「ダイヤさんもそう思いませんか?」
ダイヤ「そのような質問にどう答えるのが正解なのか私はわかりませんわ」
千歌「青春って言えば大抵のことは許されてしまうのはもはや悪い意味でしかないと思うんですよね青春って」
ダイヤ「とても女子高生の発言とは思いませんわね……」
千歌「何言ってるんですか、ダイヤさんも十分女子高生らしくないですよ、あ、こっちの分は終わりましたよ」 ダイヤ「おだまらっしゃい……ありがとうこざいます千歌さん、では次はこちらの資料をまとめてくれますか」
千歌「まだこんなにあるんだ」
ダイヤ「人数が少ないですから仕方ありませんわ」
千歌「うへぇ、しんどいよダイヤさん」
ダイヤ「生徒会ではない千歌さんは帰っても別に構いませんわ」
千歌「はいはい、で、これ何の資料何ですか?」
ダイヤ「私たちの学校が廃校になることについてですわ……」 千歌「曜ちゃん部活の帰り?」
曜「うん、千歌ちゃんはまた生徒会の所?」
千歌「そうだよ、今日もダイヤさんにいっぱいこき使われちゃった」
曜「あの、さ……千歌ちゃんも私と一緒の……」
千歌「来週大会なんだって?」
曜「え?あ、う、うん、そうだよ」
千歌「応援に行ってもいいかな?」
曜「もちろん!絶対来てね!それじゃあ私こっちだから!ヨーソーロ!」
千歌「ばいばい曜ちゃん」
千歌「こういうのも青春って言うのかな」 千歌「で、どうして海に飛び込んだの?」
梨子「その、海の音を聞きたくて……」
千歌「でも4月に飛び込むのは早いと思うけどなぁ」
梨子「くしゅん、私もそう思う、くしゅん」
千歌「海の音を聞きたいのはどうして?」
梨子「……」 千歌「あー言いたくないなら別にいいよ」
梨子「……」
梨子「私ピアノを弾いてたの」
千歌「イメージに合うね、でも弾いてた?今は弾いてないの?」
梨子「うん、最近はほとんど弾いてないの、スランプ?っていうのかな」
梨子「小さいころからずっとやってたんだけど最近は全然上達しなくて弾いてないの。でも海の音を聞けば何か変わるのかなって」
千歌「変わりたいの?」 梨子「え?うん、ピアノだってもっと上達したいし変わりたい……かな」
千歌「でも変わるっていうのは現状からの逃げだと思うんだよね私、友達のために変わるとか、何かをがんばるために変わるとか色々あるけど」
千歌「変わらない自分をもっと褒めてあげたいし、過去の自分を肯定してこそだと思うんだよ」
千歌「だから私はピアノが上達するかもしれない未来だけじゃなく、過去にピアノを弾いてた事、今弾けなくなった事も受け入れて誇るべきだと思うんだよ」
梨子「あなた変わってるって言われない?」
千歌「うん、よく言われる」 ダイヤ「変な人?」
ダイヤ「目の前にいますけど何か?」
千歌「私の事じゃなくて梨子ちゃんの事ですよ、転校生の」
ダイヤ「冗談ですわ、でも千歌さんに変な人呼ばわりなんて転校生の方も可哀相ですわね」
千歌「もーどういう意味ですか、でも私も梨子ちゃんに変わってるねって言われちゃいましたけどねーあはは」
ダイヤ「あら、転校生にすら千歌さんの変人ぶりは気づかれてしまいますのね」
千歌「変わってるっていうのと変人って言うのでは響きが全然違うんですけど……」
ダイヤ「ふふ、冗談ですわ」 千歌「おーい!果南ちゃーん!おーい!」
千歌「やっぱ海に潜ってたら聞こえないか、戻ってるまで待つとしますか」
果南「ごめんね千歌、せっかく来てくれたのにすぐに気づかなくて」
千歌「ううん、別にいいよ」
千歌「それより、ダイヤさんから授業の範囲を纏めたプリント渡されたから」
千歌「はい、これ」 千歌「本当面倒くさいですよね、ダイヤさん達って」
ダイヤ「……」
千歌「ダイヤさんと果南ちゃんの間を行き来してる私の身にもなって欲しいなーって」
ダイヤ「それは大変ご迷惑をおかけいたしましたわ、つまらないものですがこれをどうぞ」
千歌「そう言って私にダイヤさんの分を押し付けないでください」 あ、間違えた
ダイよしの方じゃなくてダイちかの方投げてたわ
また立て直す ダイヤ「つまらない戯言をほざきたくなるほど手が空いてると思いましたもので」
千歌「ごめんなさい訂正します」
千歌「面倒くさいのはダイヤさんだけでした」
ダイヤ「生意気な後輩はぶっぶーですわ」 鞠痢「School Idol!ダイヤ、School Idolだよ!」
ダイヤ「留学から帰ってきたかと思いきや突然スクールアイドルだなんて」
ダイヤ「鞠痢さんの思いつきには慣れていたと思ったのですが……」
鞠痢「もうっ!ダイヤってばちゃんと話し聞いてよ!」
ダイヤ「はいはい、果南さんは何と?」
鞠痢「あんな分からず屋の事は今はいいの!ダイヤに聞いてるの」
千歌「いいんじゃないんですか?」 千歌「別に一度諦めたのをもう一回やっちゃダメなんて決まりないと思いますよ」
千歌「これで面倒くさい3人の関係も解消してくれたら私にとっても嬉しい限りです」
鞠痢「流石ちかっち、どっかの石頭と違って話しがわかるわ」
ダイヤ「おだまらっしゃい」 ダイヤ「簡単な事ではありませんわ、私達がスクールアイドルを止めた事については」
千歌「そうかな?以前ダイヤさんから話しを聞いた限りでは面倒くさい3人が面倒くさい事してるなぁ、としか思わなかったけど」
千歌「3人がそれぞれ相手の事を思ってとった行動ならきちんと話し合えばすれ違いなんてすぐ和解出来ますよ」
ダイヤ「ふふ、話し合えばですか」
千歌「ん?何か可笑しいですか?」 ダイヤ「いえ、ブーメランとはこういう事を言うのかと思ったらつい笑いが」
千歌「何のことはわからないですね、そういう自分は全てわかってるみたいな態度だと友達無くしますよ?」
ダイヤ「あら珍しい、千歌さんからそんな顔を見れるなんて」
鞠痢「ダイヤ?ちかっち?」 ダイヤ「私達の事を持ち出すのならアナタと曜さんについて、申し上げてもいいと思いますわ」
千歌「私と曜ちゃんは今でも仲良しですよ?クラスでもたまに話すし、今度の大会にだって応援に行く約束してますし」
ダイヤ「果南さんの話しだと以前はもっと一緒に居て仲良しだったと聞きましたけど?」
ダイヤ「それと学校ではほとんど生徒会でアナタの顔を見てるのは言わないであげますわ」
千歌「言ってるじゃん……」
千歌「曜ちゃんが水泳部に入ったから、合う機会はどうしても減ってしまいます」
千歌「というか昔からの関係がずっと同じように続かなきゃダメだなんて決まりは無いと思いますよ」 ダイヤ「あら?変わらない事を信条にしてる千歌さんの言葉だと思いませんわ」
千歌「私は変わらない事に対して寛大なだけで、変わることに対して別に否定はしてないつもりです」
千歌「早い話が私自身は変わらないと思っても、自然と変わってしまうものはしょうがないし、どうしようもないって事です」
ダイヤ「それはワガママというものですわ」
千歌「ワガママになっても良いと教えてくれたのはダイヤさんですよ?」
ダイヤ「…‥」
千歌「……」 ダイヤ「確かに私たちの関係に千歌さんは関係ありませんわね」
ダイヤ「鞠痢さん、私から申し上げるのは1つですわ」
ダイヤ「スクールアイドルについては果南さんと話をつけたら改めてお聞き致しますわ……」
千歌「つまり面倒なことは果南ちゃんに押し付けてしまえって事ですね」 千歌「そういうのは身勝手って言うんですよ」
ダイヤ「前にも言ったかもしれませんが、人はワガママに生きても案外どうにでもなるものですわ」
ダイヤ「というわけで鞠痢さんに時間を取られたせいで作業が遅れた分を取り戻さないといけませんわ」
ダイヤ「はい、これをどうぞ」
千歌「前から何度も言ってますがやっぱ2人だと厳しいですよ……」 鞠痢「School Idol!」
ダイヤ「スクールアイドルですわ!」
果南「スクールアイドルだよ!」
千歌「なんか余計に面倒になったなぁ」
ダイヤ「スクールアイドルになってこの学校の廃校を阻止しますわ!」
ダイヤ「そう!あのμ'sのように!」
鞠痢「理事長への承認許可は任せてくれてOKデース」
果南「いや、理事長は鞠痢じゃん」
鞠痢「It's a joke」
ダイヤ「ふふ、鞠痢さんってば本当冗談がお好きですわ」
鞠痢ダイヤ果南「「「アハハハハ」」」
千歌「こいつら本当に面倒くさいのだ……」 千歌「で?どうして私がスクールアイドルに誘われてるんですか?」
千歌「せっかく3人の関係が元に戻ってAqours再結成したというのに」
ダイヤ「3人ではありませんわ、ルビィに花丸さん、それに善子さんも合わせて6人ですわ』
千歌「……」
千歌「部外者が言うものじゃ無いかもしれませんが安易に新メンバー追加ってダメなパターンだろこれぇって思うんですけど」
ダイヤ「しっかり考えた上での判断ですわ、それにあのμ'sも9人ですわ」
千歌「本当ダイヤさんはμ'sバカですね」
ダイヤ「ほめ言葉として受け取りましょう」
千歌「でも私を入れても7人ですよ?後の2人はどうするの?」
ダイヤ「それはもちろん」
ダイヤ「曜さんと梨子さんですわ」 千歌「ダイヤさんも簡単に言ってくれるよまったく……」
千歌「あー!もう!自分の問題は解決したから余計に言ってくるんだもんダイヤさん」
千歌「それにあんな風にお願いされたら断れないって……」
千歌『それはAqoursとしての頼みですか?それともダイヤさんとしての頼みですか?』
ダイヤ『どちらでもありませんか』
ダイヤ『お姉ちゃんとして千歌に頼んでるの』
千歌「妹のワガママを姉が断れないのと同じように、姉の頼みごとを断れる妹なんていないってわかってるのかなダイ…お姉ちゃんは」 梨子「あ、千歌ちゃんからLINEがきてる」
梨子「窓を見ろ?」
千歌「やっほー」
梨子「千歌ちゃんどうしたの?」
千歌「家が隣同士のご近所さんなのにこうして話したことないなーって」
梨子「だって千歌ちゃん休み時間でも生徒会に行くし、放課後だってすぐ生徒会に行くじゃない」
千歌「そうだっけ?」
梨子「そうよ、本当はもっと千歌ちゃんと話したいんだから」 千歌「ピアノの調子はどう?」
梨子「ん〜順調とは言えないかも、でも以前より焦りとかは無くなったかな」
梨子「ずっとピアノばっかやってた自分がピアノを弾けなくなったら価値なんて無くなるのかなーって思い詰めたこともあったんだけど」
千歌「梨子ちゃん……」
梨子「でもそれも私なんだって、ピアノが好きな私も、嫌いになった私も、また好きになろうとしてる私も、全部ひっくるめて私なんだって」
梨子「千歌ちゃんに教えてもらってからプレッシャーは無くなったの」
梨子「だからありがとう、千歌ちゃん」 千歌「千歌はお礼を言われるようなことはしてないいよ」
千歌「凄いのは梨子ちゃん」
千歌「ピアノに対して前向きになれたのは私の力じゃない、梨子ちゃんが自身の力だよ」
梨子「千歌ちゃん……」
梨子「で?何か話があるんじゃないの?ピアノの事だけでわざわざ呼び出したりしないでしょ?」
千歌「実は梨子ちゃんに相談にのってもらいたくて」
梨子「相談?」
千歌「友達から受けた相談なんだけどね」 梨子「友達からの?」
千歌「うん、友達からの相談」
梨子「じゃあこれから言う千歌ちゃんの相談は全部そのお友達の相談って事になるのかな」
千歌「うん、そういうこと」
千歌「あのね……」
千歌「という事なんだけど、その友達はどうすればいいのかな?」 梨子「昔は仲良しだった友達と距離を作ってしまったのを元に戻したい……か」
梨子「そんな仲良しの2人の間に距離が生まれたのはどうして?」
千歌「友達から聞いた話だからこれはあくまで千歌の想像だけど」
千歌「相談をしてきた子は眩しかったんだと思う」
梨子「眩しい?」
千歌「ずっと一緒にいたはずの人が自分には出来ない事が出来て、自分には無い輝きをもっていて」
梨子「それで比べられるのが嫌になった?」
千歌「ううん、違うと思う」 千歌「そんなことは別に気にしたことは無い……なんて言えば嘘になるけど」
千歌「私は別に曜ちゃんと比較されて何か言われてもそれで曜ちゃんを嫌に思ったりとか」
千歌「言ってきた人に対しても嫌な気持ちにはならない。まぁそりゃそうかって感じ」
千歌「千歌みたいな普通星人にはしょうがないよねって」
千歌「でも怖いと思った」
千歌「私が何を言われようが思われようが別にどうでもよくて」
千歌「私といるせいで曜ちゃんの輝きを無くしてしまうんじゃないかって」
千歌「それは誰に言われたものでもなくて勝手に被害妄想して」
千歌「曜ちゃんと距離を取って傷つけて」 千歌「でも曜ちゃんがオリンピックを目指せるほどのすごい選手になってるって知って」
千歌「やっぱ千歌のした事は間違いじゃなかった、正しい事なんだって」
千歌「千歌自身に言い訳をして、それを理由に何も行動を起こさなかった」
梨子「でもどうして千歌ちゃんは今になって思ったの?」
梨子「ごめんね、別に悪いと言ってるわけじゃないの」
梨子「私は千歌ちゃんの取った行動が正しいとは思わない、でも間違ってるとも思わないの」
梨子「それで千歌ちゃんが納得していたのなら別に私はそれでいいと思う」
千歌「変われるんだって教えてくれたから」 千歌「こんな千歌を受け入れてくれた人がいて、千歌を怒るでもなく、憐れむわけでもなく、受け入れて傍にいてくれて」
千歌「その人も千歌と同じように自分の取った行動が正しいのか不安でしょうがなくて」
千歌「他になかったのか、もっといい別の何かは無かったのかって」
千歌「そう苦しんでるのをずっと近くて見てた」
千歌「それでもその人は諦めていなかった」
千歌「千歌と同じように後悔をしても千歌と違ってずっと正解を探していた」
ダイヤ『人は間違えます、間違えることは悪い事ではありません、ですが』
ダイヤ『間違いだと気づいて何もしないのはぶっぶーですわ』
千歌「だから千歌も正解かどうかわからなくても別の答えを探してもいいのかなって」
千歌「変われるのかなって」
千歌「それに」
千歌「ぶっぶーって怒られたくないしね」 はぁ、最高かよ
タイトルがタイトルな時点で引っかかってきたけど、いや、最高かよ
こういうね、スレた感じの、好き
ハッピーエンドになりそうだから余計に好き
愛してる 名前ミスはひどいな
今後気を付けるわ
ダイヤ「もう下校時刻は過ぎてますわ、早く帰りなさい」
千歌「あ、もうそんな時間ですか?ごめんさない」
千歌「えっと……」
ダイヤ「ダイヤ、黒澤ダイヤです、ちなみに2年生ですわ」
千歌「ダイヤさんがどうして1年生の教室に?」
ダイヤ「アナタは知らないかもしれませんがわたくし生徒会長をしておりますわ」
ダイヤ「それより、わたくしが名乗ったのですから次はアナタが名乗る番だと思うのですが」
千歌「そ、そうですね、ごめんさない」
千歌「千歌、高海千歌です」 ダイヤ「それで千歌さんは教室で何を?」
ダイヤ「見た所千歌さんお一人ですし、誰かを待っていたというわけでも無さそうですし」
千歌「ただボーっとしてただけです」
千歌「何をするわけでもなくただ座っていただけです」
ダイヤ「なんて勿体ない、それなら勉強でもしたらどうですか」
千歌「勉強かー」
ダイヤ「えぇ、勉強は学生の本分ですわ」
千歌「何か違うかな」
ダイヤ「じゃあスポーツ、運動部に入って汗をかくのもまた学生の本分ですわ」
千歌「あんまし身体動かすの好きじゃないです」 ダイヤ「……」
ダイヤ「あなた本当に高校生ですか?」
千歌「失礼な、これでもダイヤさんより1年若い女子高校生です」
ダイヤ「来年にはルビィと花丸さんも浦の星女学院に入学するというのにこんな人が先輩だとルビィ達に悪影響ですわ」
ダイヤ「いいでしょう、では千歌さん、わたくしについて来てください」
千歌「えっと、どこにですか?
ダイヤ「生徒会室ですわ」 千歌「いきなりプリントの山を渡されても困るんですけど」
ダイヤ「それを日付順にまとめなおしてそこのファイルに閉じてください」
千歌「これ見事にバラバラなんだけど」
ダイヤ「きっと誰かが一度その束を落としてバラバラにしてしまったのですわ、それを慌ててまとめたからそんなに順番がおかしくなってしまったのです」
ダイヤ「えぇ、その誰かさんには困ったものですわ」
千歌「その誰かさんとやらは今何を?」
ダイヤ「さぁ?何をしてるのでしょうか」 千歌「ダイヤさんは生徒会長ですよね」
ダイヤ「そうですけどそれが何か?」
千歌「ダイヤさんに連れ去られて結構立ちますがダイヤさん以外の生徒会のメンバーを見たことないなって」
ダイヤ「連れ去られただなんて人聞きの悪い」
ダイヤ「そういえば言っておりませんわね」
ダイヤ「今生徒会のメンバーはわたくし一人だけですわ」
千歌「どうりで他の人を見ないわけか」
千歌「あれ?じゃああの時言っていた誰かって」
ダイヤ「さて無駄話はここまでにして手を動かしてください」
千歌「……はぁ、都合が悪くなるとこれなんだから」 ダイヤ「そこ違いますわ、それはそっちじゃなくてこっちです」
千歌「はいはい、すみませんすみません」
ダイヤ「はいは1回、そんなダルそうに返事をしない」
千歌「……うっさ」
ダイヤ「何か言いまして?」
千歌「別に何も?」
ダイヤ「そうですか、ではそれが終わったらこっちの処理をお願いします」
千歌「……」
千歌「これを二人で終わらせるのは無理ですよ」 ダイヤ「嫌なら別に帰っても良いのですよ」
千歌「嫌なんて言ってないですよ、無理だって言ってるんです」
ダイヤ「無理だなんて誰が決めましたの?」
千歌「ダイヤさん」
ダイヤ「教えてあげましょう、黒澤家次期当主であり、生徒会長のわたくし黒澤ダイヤに無理という二文字は無いということを」
ダイヤ「諦める、負けを認めるというのもまた強さです」
ダイヤ「それを認めずにただデタラメに行動するほうが間違い」
ダイヤ「これは言い訳だとか決してありませんわ」
ダイヤ「わかりましたか千歌さん」
千歌「……」
ダイヤ「何ですかその顔は、とても上級生に向ける顔じゃありませんわ……」
千歌「いえ別に」
千歌「本当に」
千歌「別に何も」
千歌「……」 千歌「とは言ってもこれで曜ちゃんの元に駆け出せたら苦労はしないんだよなぁ」
千歌「私はバカ千歌にはなれない」
千歌「私はどこまでいっても、普通星人だから……」
ダイヤ『お願いしますね』
千歌「あー!もう!本当にちかってめんどくさい生き方してるよ」
千歌「もしもし?曜ちゃん?今大丈夫?」 曜「あのー、生徒会長が何の用ですか?」
ダイヤ「あなたをスクールアイドル部に勧誘いたしますわ』
曜「スクールアイドル部?私すでに水泳部に入部してるんですけど」
ダイヤ「千歌さん、高海千歌さんもスクールアイドル部の一員でふわ」
曜「千歌ちゃんが?」
ダイヤ「まだ正式に決まったわけではありませんけど」
ダイヤ「曜さん、あなたを誘うように千歌さんにお願いしましたわ
」
曜「……」 曜「千歌ちゃんは私を誘わないですよ……」
曜「千歌ちゃんは私と何かするのは嫌いだから」
曜「それに今だって結局千歌ちゃんじゃなくて生徒会長が私の所に来てる」
曜「やっぱり千歌ちゃんは私の事なんか……」
ダイヤ「面倒くさい子ですわ」
曜「え?」
ダイヤ「自分の気持ちに嘘ばかりついて、それに気づいてるくせに何もしようとせず、ですがずっと答えを探してもがいて」
ダイヤ「でも」
ダイヤ「放っておけません」
ダイヤ「千歌に道は与えました、目的や行動するための理由づけも与えましたわ」
ダイヤ「後はあの子次第、私は千歌さんを信じています」
曜「どうして千歌ちゃんの事をそこまで……」
ダイヤ「電話、鳴っていますわ」
曜「あ、本当だ」
曜「……!」
ダイヤ「お相手は……いえ、その顔でわかりますわ」
曜「もしもし千歌ちゃん?うん、大丈夫だよ…」
ダイヤ「では姉はクールに去るとしましょう」 スマン、ゲーム部騒動で気力失せた
どこもかしこも楽しいの裏には犠牲があるんやな ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています