絵里「誕生日おめでとう」
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海未「ありがとうございます」
絵里「いくつになったの?」
海未「17です」
絵里「偉いわねえ」
海未「誕生日昨日ですけどね」
絵里「知らなかったわ」 絵里「まあいいわ」
海未「良くないですが。大事なことですよ」
絵里「今日プレゼントする予定だから今日でいいのよ!!」
海未「絵里に私の誕生日を決める権利はありません」 海未「それで」
海未「プレゼントを頂きましょうか」
絵里「それなんだけど」
絵里「ご飯連れて行ってあげる」
海未「!」
絵里「私の奢りで」
海未「!!」 海未「行きます!!」
絵里「急に元気になったわね」
絵里「何食べたい?」
海未「お寿司たべたいです!」
絵里「……なんだかこの前も海未と一緒にお寿司食べた記憶あるのよねー」
海未「くら寿司はよく考えたら寿司屋ではないので!」 海未「ちゃんとしたお寿司屋にいきましょう!」
絵里「それって回ってないお寿司ってこと?お金が……」
海未「いきますよー!」
絵里「遠慮しなさい」 絵里「あっ、ここね」
海未「立ち食い寿司の中でも安いですから」
絵里「気を遣ってくれて助かるわ」 絵里「あっ」
絵里「でも立ち食いってゆっくりできなくない?」
絵里「ハッピバースデーうーみーってできないわ」
海未「お店と周りに迷惑かかるのでやめてください」
絵里「やっぱりくら寿司のがよかったわね」
海未「絵里が回るお皿を取りたいだけでは」 絵里「あっ」
絵里「黒いボタンがある」
海未「ダメですよ」
絵里「あるって言っただけじゃない」
海未「くら寿司では構いませんが立ち食い寿司は目立ちますからね。変な外国人扱いされますよ」
絵里「やらないって言ってるでしょう。熱いし」 海未「たまごと、こはだと、たいをください」
絵里「あ、私も同じので」
海未「……」
絵里「……」
海未「なんで真似するんですか」
絵里「魚の名前とか詳しくないし……ネタと名前が一致しないわ」
海未「素人ですね」 「たまごと、こはだと、鯛ね」ポンポンポン
海未「いただきます」
絵里「いただきます」
海未「ほっ」
絵里「モグモグ……」
海未「おいしい……」
絵里「これが本当のスシなのね……変なメニューで奇をてらっているところとは大違い」
絵里「……こっちが?」
海未「鯛です」
絵里「それでこっちが」
海未「こはだ。全然違うじゃないですか、まさかたまごも『こっちは?』って聞くつもりだったのでは……」
絵里「かずのこかもしれないでしょ」
海未「絵里は間違えそうですね」 絵里「……ところで」ボソ
海未「?」
絵里「なにも言ってないのに2貫ずつ出てきたわよ」
海未「書いてるじゃないですか。二貫ずつの提供ですって」
絵里「……じゃあこの料金表は?」
海未「一貫の値段ですね」
絵里「つまり……」
海未「倍の値段ということです」
絵里「」
海未「それでも回らない寿司屋にしては特別安いですよね」
絵里「たしかに。そう思えた瞬間お寿司が10割り増しでおいしくなったわ」 海未「ずずず……」
絵里「……」
海未「どうかしましたか?」
絵里「このお味噌汁……魚入ってない?」
海未「入ってますね」
絵里「サービスにしては気が利いてると思って喜んでいたのだけれど、骨がいっぱいあって食べにくいわ」
絵里「はしたなく骨を取り除いてたら変なロシア人扱いされるかしら」
海未「いわゆる魚のあらです。だしを取るものなので無理して食べる必要はありませんよ」
海未「私はおいしいので食べますが」
絵里「じゃあ私も食べるわ。頑張ってください」 >>13
>絵里「じゃあ私も食べるわ。頑張ってください」
絵里「じゃあ私も食べるわ。」
海未「頑張ってください」
だった 絵里「旬とか全然知らないわ」
海未「くら寿司はカルビとかイベリコ豚とかですからね」
絵里「よく知ってるわね」
海未「今が旬!を見ながら言ってるだけですよ」
海未「あとは……」
海未「すみません、おすすめをいくつか握ってください」
「へい。そちらも?」
絵里「は、はい」
絵里「……通っぽいわ」
海未「こんなことを言うと煙たがれるのではないかと思う時もありますが、つい好意に甘えてしまいます」 海未「結構食べましたね」
絵里「ポテト食べたらお腹いっぱいになるくら寿司とは雲泥の差ね」
海未「私たちくら寿司馬鹿にしすぎじゃないですか?」
絵里「でもこんな寿司屋を食べたらくら寿司には戻れないわ……」
海未「わかります」 絵里「えっと……同じもの食べたから2倍して四千……」
海未「先に出ますよ」
絵里「わかっ……あら?海未の伝票は?」
海未「自分の分は自分で払ってくださいね」
絵里「えっ、もう会計したの?私が払うって言ったじゃない」 海未「もっと高いものを奢らせたくなったので今日はいいです」
絵里「でもこれじゃ誕生日プレゼントあげられてないわ」
海未「絵里と一緒にご飯が食べたかっただけなので。それがプレゼントでいいですよ」
絵里「えっ///」 絵里「う、海未。今のは……」
海未「嘘じゃないですよ。本当はゲーム機が欲しかったとかいいませんから」
絵里「そういうわけじゃなくて……」
海未「ああでも、年一で絵里と一緒にご飯食べるのはちょっと寂しいですね」
絵里「じ、じゃあ私の誕生日も同じようなことしましょ!」
海未「本当ですか?嬉しいです」
絵里「へぇ……嬉しいのね……うふふ」 海未「……やっぱり週1にしませんか?」
絵里「いきなり高頻度になったわね」
海未「楽しかったので」
絵里「……!!!」
絵里「私も楽しかったわ」
絵里「じゃあ、そうね。今後から土曜練習が終わった後の二人だけの楽しみにしましょうか」
海未「……!!!」
海未「じゃあ、次はどこでご飯食べますか!?ステーキを食べてみたいのですが……!」
絵里「その時に決めましょう。時間はたっぷりあるんだから」
こうして私は、海未と週一でご飯を食べることになった
おわり ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています