ルビィ「ウュウュの奇妙な冒険」
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ルビィはごく普通の女子高生!
一つ違うとすれば、それは産まれつき幽波紋(スタンド)が発現していること。
聞かれたって困る、発現しているものはしちゃったんだもん。
まあっ、スタンドはスタンド使いにしか見えないんだし、特に困ったことはないんだけどね!
ルビィ「おねえちゃ〜ん! はやく学校いこ〜」
しかし呼んでもお姉ちゃんは出てこない。
ルビィ「あれ?」
一度部屋に戻り、中を覗くと……そこには血塗れのお姉ちゃんが倒れていた。
ルビィ「おっ、お姉ちゃん!?」
ダイヤ「る、ルビィ…逃げなさい…」
ルビィ「窓が割れてる……! 誰かいる!?」 花丸「……」
善子「……」
善子「勘の鈍いあんたでも、さすがにわかったかしら?」
花丸「…いかにもな敵役ずら」
善子「いつだって私はダークの方につくのよ!」
善子「無駄話はここまでよ! ルビィのいない今、あんたに勝ち目はない!」
善子「きなさいっ、『デイドリーム・ウォーリアー』!」
花丸「!」 花丸「スタンドが、二体…?」
善子「天使と堕天使、ふふ、私にぴったりのスタンドでしょ?」
善子「さぁ、祝福を捧げなさい?」
花丸(……屋上、どうやら私のスタンドの性質を知っているみたい)
花丸(ここには自然がない、だから『ワクワ・クウィーク』の能力は十分発揮できない…けど)
花丸(こんなときのために…持ち歩くことにしてた)
善子「『デイドリーム・ウォーリアー』! 」
花丸(なんにせよ、まずは様子見を……) パァンッ!
パァンッパァンッパァンッ!
花丸(普通のラッシュを……能力はなに…!?)
ジンジンジン…
花丸「ん…っ!?」
花丸(なっ、なに!? いっ、痛い! 手のひらがぁっ!?)
善子「どんどん感覚が敏感になってくるでしょう?」
バァッン!
花丸「ひぐぅ…!」 花丸(いくらなんでも……この感じ方は……!)
善子「拳が触れた部分の感覚を倍増させる。それは殴れば殴るほどに高まる!」
善子「もう拳を握りしめることも辛いはずよ」
花丸「はぁっ、はぁっ…!?」ズキズキ
花丸(風が当たるだけで痛む…これは…絶対に当たっちゃダメ…!) 花丸(でも、直に触れなくていいなら…まだ望みはある!)
花丸(ポケットにしまっていた、これを…)
ブンッ!
善子「木の枝?」
花丸「『ワクワ・クウィーク』!」
ボボボンッ!
善子「なっ!」
木の枝は巨大に成長させられ、善子の頭上へと重力に逆らわずに落ちていく。
善子「ふんっ、こんなの所詮不意打ちよ!」
善子「うけとめっ、てっ!?」
花丸「余所見できないよ」 善子「また別の植物!? う、腕に、絡まって…!」
善子「『デイドリーム・ウォーリアー』! 切り裂いて!」
花丸「ズラァッ!」
善子「くっ、邪魔っ、すんなっ…!」
善子「うぉりぃゃぁっー!!!」
二体のスタンド分の力があるのか、一体は上空の木を、もう一体は花丸の相手をする。
花丸「それずるくない!?」
善子「私は天使でもあり堕天使でもあるということよ!」 ちょっとここまで。
本当にぽんぽん話進みますけど、長編を期待してた方はすみません。、
また明日に 花丸ちゃんのスタンドってうえきの法則みたいにタネさえあったら無限に出せそうで強いな 善子「それに忘れてない? 手の感度はあがったままなのを!」
花丸(それはわかってるっ、でもだからって止められない!)
花丸(ルビィちゃんに連絡する暇はないけど…なんとかやってみせる!)
花丸「『ワクワ・クウィーク』!」
善子「にょあっ!?」
ツタはまだまだのび続け、次第に善子の足にからまり、ぶら下げる。
善子「ちょっ、スカートめくれるっ!」
花丸「スパッツはいてるでしょ! そんなことよりっ!」
善子「っ!」
花丸「ズラララララララッゥラァッー!!」 善子(手が痛むはずなのに…よくやる)
善子(ま、…むだだけど)
善子(んー……奥の手、というにははやすぎるかしら? でもま、たまにはいいわよね)
善子「『デイドリーム・ウォーリアー・スリリング・ワンウェイ』」
花丸「ズラララララララッゥラァッー!!」
花丸「え?」 花丸「ず、ずらっ!?」
花丸(な、なに!? 善子ちゃんがきょ、巨大化……!?)
花丸(これが善子ちゃんのスタンドのぶで!?)
花丸「うっ…!?」ドサッ
善子「ぼっーとしてるんじゃないわよ、花丸」
花丸(な、なに? …普通の姿に…っ、というな、『ワクワ・クウィーク』も…解除しちゃってた…)
花丸(な、なにがおきてるの…?) 花丸(と、とにかく、立ち上がらないと…)
グニャァ…
花丸(え…)
花丸(てっ、手首がっ、と、溶けてっ…!?)
花丸「うっ、ぅあぁっあっーーー!?」
バキィッ!
花丸(んがっ…!?)
花丸(しょっ、衝撃がっ…!? 急にお腹に…!)
花丸「はっ……!」
花丸(手首が…なんともない……) 善子「ふふふ…」
花丸(能力がわからない……でも間違いなく、なにか、『感覚を倍増』…もしくは『研ぎ澄ませる』? )
花丸(……いや、それを応用したのかどうかはこの際どうでもいいんだ)
花丸(今、マルは『幻覚』をみている…!) 花丸(どうすれば、どうしたら防げる…!)
善子(気づいたみたいね)
善子(『デイドリーム・ウォーリアー』の能力は感覚を倍増させる……『デイドリーム・ウォーリアー・スリリング・ワンウェイ』は第六感を刺激する!)
善子(第六感を研ぎ澄ませる事で強制的に幻覚をみせる)
善子(ダメージを受ければ一時的に解除されるけど、大した問題ではない!) 善子「何一つ抵抗できずに終われ! 『デイドリーム・ウォーリアー・スリリング・ワンウェイ』!」
花丸「くっ……!」
花丸(あの拳に触れたらだめ! とにかくっ…助けを…!)
花丸「『ワクワ・クウィーク』!」
意識が残っているうちに、また一つ、木の枝を仕込み成長させる。その木の枝は螺旋状に伸びて、花丸の体を包み込んで、小さな防御壁をつくる。
花丸(これで一旦は、防げる…この間に……!) 善子(……)
花丸(携帯、携帯……ポケットに……!)
グチャァ…
花丸「え……」
花丸「うっ、ぅぁわぁっー!!?」
花丸「携帯じゃあないっ! ドロドロに溶けた耳がっ……!?」
花丸(いやっ、こ、これも…幻覚!?)
善子(拳で殴られることが能力発動の条件と思ったようね、花丸) 善子(だけどそれは間違いね)
善子(発動条件は視界内にはいっていること。だから後ろに回りでもすれば、なんてことはないけれど……そうやって身を隠してもだめ。そこにいるということが、既に幻覚にかかるトリガーなのよ!)
花丸(ぅ、ぁ、あ…!) 花丸(ど、どうなって…)
善子「うぉりゃあっーーー!!!」
花丸(んっ!?)バキィッ!
善子(『デイドリーム・ウォーリアー・スリリング・ワンウェイ』! これが私のスタンドよ!)
花丸(はぁっ、はぁっ…!)
花丸「……て」
善子「ん?」
花丸「たすけて……」
善子(……)
善子「『デイドリーム・ウォーリアー』」
ドゴォッ!!
花丸「ぐいっ……!」ガァンッ!
善子「どうしたの? もう終わりなのかしら?」 花丸(身体中が痛い…風さえも痛む…)
花丸(あぁ…)
からだにムカデや芋虫が張り付いている。
それが幻覚であることは理解できるけど、ゾッとすることに変わりはない。
花丸「うぁ…」グイッ!
善子「……」
胸ぐらを捕まれて、持ち上げられる。
善子「いい? 私だってね、あんたを痛い目にあわせたくはないの」
善子「だからね、花丸。協力しなさい、ルビィを誘き出しなさい」
花丸「え…」
善子「指定した場所にルビィを連れてくれば、あなたをたすけてあげる。見逃してあげる」 花丸(た、助かる…?)
花丸「ほ、本当に…?」
善子「えぇ、もちろん。ほら、幻覚だってもう見えないし、痛みだってないでしょ? スタンドを解除したわ」
花丸「……!」
善子「協力してくれるわね? 花丸」
花丸(……)
見くびられたものずら。
花丸「ズ、ラァッ!!」
善子「ごひっ!?」 花丸「そんな話に乗るわけがない……馬鹿にしないで!!」
善子「っ、ぅ…! ずらまるぅぅ!!」
善子「逃したわね、チャンスを! 『デイドリーム・ウォーリアー・スリリング・ワンウェイ』!!」
花丸(やるしかない! 勝つためにはっ、強くある必要がある!)
花丸(だから…)
善子「さぁっ、幻覚に惑わされて、今度こそ……」
花丸「『ワクワ・クウィーク』!」
善子「無駄っていってるでしょっーが!」 木の枝を鋭利に尖らせ。
それを自身の腹部に突き刺した。
花丸「うぎっ……ッ!」
善子「はぁ!?」
花丸「ぅぅっつくう…!」
花丸「はぁっ、っ…こ、これで……幻覚はっ、みない…」
善子「!」
善子(ダメージを負えばその衝撃で確かに一時的に解除はされる……だけどっ、あんなこと…)
善子「あんたが出血多量で死ぬか、私は倒すかが先か…」
花丸「ズラララララララッゥラァッー!! 」
善子「純粋な殴りあいって訳ね……」
善子(だけど、これは…不利ではある!) 善子(『デイドリーム・ウォーリアー・スリリング・ワンウェイ』を解除するわけにはいかない。このスタンドは体力をかなり使うしっ、気を抜けないっ、私がやられる! だから花丸が弱ったところで、また幻覚をみせる!)
善子(純粋なラッシュじゃ私が負けているっ、だからここは根気比べよ…!) ドバッ!
花丸「うぐっ…ぅ!」カフッ
花丸(刺しどころが悪かったかなっ、くそう…!)
花丸(けどっここでこの手を止めてはいけないっ、ここでやめれば終わる!)
善子(はやく倒れろ!)
ズババババババッ!!
善子「このっ、ん!?」
花丸(よしっ! 『ワクワ・クウィーク』でツタ
を伸ばしてっ、腕を縛った!)
善子「くっっ!」
花丸「これで終わりっっ……!」 ガコンッ!
花丸「え」
善子(馬鹿が)
花丸「えっ、や、やっ、っあ…!」
善子(蓄積する痛みと、出血で意識が鈍ったか…)
善子(飛びかけの意識が、幻覚を二度みせていたのね)
善子「虚空を殴り出すから、なにしてんのかと」
花丸「お、おち、っ──」
フッ…
善子「…馬鹿みたい。幻覚をみて、自分で鉄柵を壊して、意識がもうろうとしたところで屋上から落ちるなんて」
善子(あの調子じゃ、ギリギリでスタンドをだせても大怪我はまぬがれない……)
善子「残念ね花丸。……さて、私もこれで」
バチッ…
善子「ん?」 バチンッ,ガララッ,ガコッ…
善子「…何の音?」
ガコンッ
バチッ、バチッ!
ダァンッ!!
善子「!!!」
何もない屋上の向こう側から現れる。
花丸でもない、花丸は意識を失って、祖の腕のなかに抱かれていた。
ルビィの腕のなかで。 善子「な、なっ、なんっ……!?」
善子(そうかっ、磁力を利用して、学校のかべに張り付いて!)
善子(でもどうしてここが!? リリーは何してるのよ!)
ルビィ「変だと思ったんだ」
ルビィ「連絡しても一切、返事がないから」
ルビィ「不安は、確信に変わる。だからそんな後悔をしないために」
ルビィ「花丸ちゃんを探した」
善子「く……」
ルビィ「屋上から落ちそうになった花丸ちゃんを見つけて、スタンドで一気に飛んだ。おかげで壁に穴あきそうになったけどね」
善子「……そう」
善子「予定外ね…でも、もう関係ないわ!」
善子(『デイドリーム・ウォーリアー・スリリング・ワンウェイ』の幻覚をみせて、終わりよ!)
善子(ふたりまとめてよっー!)
善子「『デイ』…」
ドシュッ!!
善子「…は?」
ルビィ「……」
腹部に、…最初から所持していたのか、カッターを突き刺す。
ルビィ「……」
花丸『ルビィちゃん、…まると、同じ、……ように』
ルビィ「……任せて、花丸ちゃん」
善子「っ、あんたっ、いったい……っ!」
善子「なんなのよっーーー!!!」 >>146
もうちょっと叫び声とかジョジョっぽく書いてくれ…… 『5部メインテーマ』
ルビィ「誰かを助けたいだけだよ」
ルビィ「そのためにっ! 誰かを傷つけることになっても!」
ルビィ「そこに一切の躊躇はしない!」
善子「くっ、ぐぅっーーー!」
善子「『デイドリーム・ウォーリアー・スリリング・ワンウェ』……」
ルビィ「『レッド・ジェム・ウィンク』!」
善子「ぐぅ!?」グイッバァン!
善子(背後のドアと!!)
善子「はっ!?」
ルビィ「ウリュウリュウリュウリュウリュウリュウリュウリュッッウ゛リュァッー!!!」
バゴーンッ!!
善子「に゛ゃっっ…」ガクッ
ルビィ「……」
ルビィ「もう、誰とも争わない、ことは無理みたいだね…」
津島善子 再起不能(三週間の入院) ーーー
梨子「……」
聖良「善子さんも、やられてしまったようですね」
聖良「予想よりも敵は驚異のようですね。油断もあったのかもしれませんが…」
梨子「……」
梨子「…よ」
聖良「はい?」
梨子「もう待った無しよっッッ!!」
聖良「っ! やめなさい!」
ダァンッ!!
梨子「『ピアノフォルテ・モノローグ』」 ゴゴゴゴゴゴッ……
聖良「なんてことをっ、それはボスが命を落とすレベルの緊急事態にのみ使えと……!」
梨子「善子ちゃん…鞠莉さん…」
梨子「わざわざ二人を向かわせなくてもっ、私のスタンドが発動すれば一瞬で片付くことじゃあないの!!」 梨子「もう止められないし、止めないわよォォッーーー!!」
ーーー
ゴゴゴゴゴゴッ…
ルビィ「わっ、わわっ!」
花丸「な、なに!?」
ルビィ「地震……?!」
ゴゴゴゴゴゴッ…! 花丸「あ、ぁ、ぁ……」
ルビィ「な、なに、あれ…」
花丸「つ、つ、つ……」
花丸「津波ぃい〜〜〜!?」
ーーー
聖良「なんてことをっ、今すぐにとめなさい! まだあなたのチームがいるでしょう!?」
梨子「……」
梨子「『ピアノフォルテ・モノローグ』……」
梨子「地震を起こすことができる、スタンド」
梨子「……『おこす』、ですから。もう止められませんよ」
聖良「っ!」
梨子「最初からこうすればよかったんですよ」
梨子「こうすればっ、なにもかも……!」
ヂィィィンッ!!!!
ー〜ー
ルビィ「……え?」
花丸「あ、あれ…」
ルビィ「……地震、おさ、まった…?」
花丸「で、でも……津波が…きてた、よね?」 ルビィ「……」
ルビィ「建物だって、崩れてた…なのに」
花丸「……」
花丸「つ、疲れてるのかな。最近いろいろあったし…」
ルビィ「……」
ーーー
梨子「え…」
聖良「……ボス」
『なにをしてるの? 梨子』
梨子「……」
『私のスタンドを発動させなければ、町は災害に飲まれ、再起不能になるところだった』
『今後は気を付けるように』
『そして、あなたのスタンドは。私の前では無力であることを覚えておくように』
梨子「……はい」 聖良「…ボス。ここからは?」
『任せる。……だけど、ルビィは殺さないこと』
聖良「わかりました。では、私が行きましょう」
ーーー
花丸「昨日のあれはなんだったんだろうね」
ルビィ「わからない…でも、間違いなく悪いことが起きようとしてる」
花丸「うん……」
花丸「…そ、そういえば、ダイヤさんって、まだ…?」
ルビィ「あ、ううん。もう時期退院できそうなんだ」
花丸「そっか、よかった…」 ルビィ「……」
花丸「……」
ルビィ「ねえ、花丸ちゃん……この道、こんなに長かったっけ」
花丸「…そういえば」
花丸「なかなか…景色が…、」
花丸「あれ、この看板、なんでまた…」
ルビィ「……なんで誰ともすれ違わないんだろう」
ルビィ「……まさか」
聖良「そう、そのまさか。『ドロップ・アウト』、私のスタンドの能力です」
花丸「!?」 ルビィ「…」
聖良「ボスのことを嗅ぎ回っているようですね」
聖良「少々おいたが過ぎるようなので、ここで二人まとめて始末…と、あなたは生け捕りでした」
ルビィ「花丸ちゃん…」
花丸「わかってるよ…!」
ルビィ「『レッド・ジェム・ウィンク』!」
ルビィ「え」
聖良「ぼけっとしてる場合じゃないですよ」
ドゴムンッ!
ルビィ「けひっ!?」
ルビィ(なっ、んで動けっ、て……!?) 日曜日夕方頃再開。
聖良さんの能力を思い付いたものの、倒し方が思い付けない 本家だって無理やり倒してるの多いし楽しみに待っときます R・G・W ゴールドエクスペリエンスに覚醒させれば倒せる ルビィ(こ、このっ…スタンドの能力か)
ルビィ(一度距離をとって戦うしか…)コツンッ
ルビィ(えっ?)
花丸「る、ルビィちゃん! おかしいよ! 」
花丸「まるで見えない壁があるみたいにっ、この景色から向こう側に進めない!」 ルビィ(本当だっ、目に見えない…壁のようなもの…!)
聖良「後ろだけではないですよ」
花丸「前も…!」
聖良「もう脱出不可能です、既にあなた達は私に敗北したのです」
ルビィ「なにを…!」
聖良「『ドロップ・アウト』は二つの決めた座標の間に空間を作り出す。透明な箱のようにね」
ルビィ(でもっ、だとしたらあの景色の変わらない、まるでループしてるかのような現象は…!?)
聖良「空間を切り取る、という方が正しいでしょうか。私の意識次第で『箱のように』出来るし、『その空間だけの世界にできる』」
聖良「同じ場所をぐるぐる回っているように思えたのは、それが原因です」 ルビィ「なんて厄介な……」
聖良「ふふ、戦いというものは、相手にどれだけ対応しにくいと思わせるかが重要なのです」
ルビィ「……」
聖良「さあ、戦いを始めましょう。一方的にいたぶるだけの事を、戦いと呼んでいいのかはわかりかねますがねェ〜〜〜」
花丸「……」
花丸(だめ…『ワクワ・クウィーク』も、壁の向こう側じゃ発動しない…)
ルビィ(攻撃することもできない…磁力で引き寄せることも、対象にすることもできない……)
ルビィ(どうすれば…) 聖良「そぉれぇ!」ボグゥ!
ルビィ「くっ、ぅぅ…!」
ルビィ「ウリャァッーーー!!」
聖良「ふんっ、遅い遅い!」シュババババッ!
ルビィ「うっ、ぐ!」 ルビィ「っ、そっちはこの空間への影響は受けないの…!」
聖良「ええっ、私がなかに入ったときは、まるで□が凹のように、形が変形すると思えばわかりやすいかっ、と!」
聖良「ふふ、そしてこんなことも出来ますよ」
聖良「『ドロップ・アウト』!」
花丸「え? ふぎゅっ!?」
ルビィ「花丸ちゃん!?」 花丸「つ、つぶされっ……!?」
ルビィ「見えない壁を狭めて…!?」
聖良「その通り。ふふ、このまま押し潰してミンチにすることもできますよ」
ルビィ「!」
聖良「ほら、こんな風に…」
ギチギチギチッ!
花丸「うああぁっあっーーー!?」
ルビィ「花丸ちゃん! こ、このっ、ぴっ!?」ガァンッ!
ルビィ(ルビィまで…!)
聖良「文字通り、手も足も出ないでしょう?」
ルビィ(ど、どうしようもない…む、無敵か……!?)
聖良「さて、あとは気絶するまで押し潰して──」
『ハッピー・パーティー・トレイン』
聖良「っ!」 バババババっ!
ルビィ(!?)
花丸「ふぁっ…!」ポサッ
聖良「…あなたは」
果南「私の可愛い後輩たちになにしてるのかな〜」
花丸「果南ちゃぁん!」
聖良「……どうやってここに」
聖良(おかしい。『ドロップ・アウト』の能力で、この空間への侵入なんてできないはず)
聖良(見えない壁への侵入なんて、…)
聖良(どうして……)
果南「なんかさ、聞き覚えのある声が聞こえるなー、って思って。来てみたらこれだもん『ハッピー・パーティー・トレイン』がなきゃこれなかったけどね」 聖良「…いえ、ありえない。そう言うならっ、もう一度やってみることですね!『ドロップ・アウト』!」
ルビィ(っ! 果南ちゃんの空間の壁も狭めて押し潰す気だ!)
ルビィ「果南ちゃん! 壁が迫ってくる! そのままじゃ、押し潰される!」
果南「うぉっ」ガァンッ!
聖良(今までこれを破ったものはいない。ボスでだって壁自体は壊すことはできなかった!)
果南「『ハッピー・パーティー・トレイン』…」
聖良「ふんっ、知ってますよ。機関銃ごときじゃ、この壁は…」
果南「『スカイ・ジャーニー』!」 ガシャコンッ!
聖良(? 機関車が変形して…?)
果南「あーまー! ていく、おん!」
ガシャン!ガキィンッ!!
ルビィ(スタンドと合体した!?)
聖良「昔の特撮じゃあないんですから。今ごろそんなもので…」
果南「ふんぐぐぅぐぐ……!」
ゴゴッ… 果南「うんぬぬぬぬくっ!!」
ギィギギキキッン!!
聖良「な、んですっ、てェ……!?」
聖良「そんな、そんな馬鹿な!?」
花丸「いけー! 果南ちゃんー!」
ルビィ(なんて怪力…!)
聖良「っ、ど、『ドロップ・アウト』!」
果南「ふんむっぅ!!」
バッリィィーンッ!!
聖良「っな……!?」
聖良(そんなっ、まさか……!?)
果南「終わり?」 聖良「っく、ぐ! 『ドロップ・アウト』!」
果南「オラァッ!!」
バッリィィーンッ!!
聖良「っあっ……!?」
聖良(そ、そんな……戦車が突っ込もうと、旅客機が突っ込もうと壊れないはずの……壁が…)
果南「聖良はさ、試したの?」
聖良「ぇ…」
果南「壊れるかもしれない、なんてことを想定して、壁の限界をさ」
ジリッ…
聖良「っ、…!」タジッ
聖良「こ、来ないで! それ以上来たらっ、二人をここで押し潰して…!」
果南「うん。わかった。行かなければいいんだね」
聖良「え?」 聖良「…なにを」
ルビィ(果南ちゃん…?)
果南「ルビィ、花丸…動かないでよ…」ボソッ
花丸「え…?」
聖良「あなた、いったいなにをする気──」
果南「あぁ、それと。さっき壁を壊したときの力の割合は」
果南「全力の三割くらいだから」 聖良「はっ…?」
果南「ルビィ! 花丸! 頭伏せてしゃがんで!」
ボゥッッ!!
ゴババババババッ!!!
果南「くらえっ、ロケットパーーーンチィッィ!!!!!」
ッドゥッグォゥンッ!!!
聖良「あ」 バギャァィァァン!!
花丸「ふぁぁぁぁあ!?」
ルビィ(うわっ、なんてっ、ば火力!)
ビュウオオオオオッ!!!
ルビィ「っ、『レッド・ジェム・ウィンク』!?」
花丸「うわっ、と!?」ビタッ
ルビィ(と、飛ばされるかと思った…)
果南「ふう…」ガシャコンッ
果南「さあ、次は当てるからね」
聖良「ひっ…!」 聖良「お、落ち着きましょう!? わ、私ここで退散しますっ、あなたたちの前にはもう現れないっ…!?」
果南「人の後輩二人を殺そうとしておいてよく言うよ」コキッ,コキ
聖良「ひっ、ぁっ、ぁあっ…!」ダッ!
果南「ルビィ!」
聖良「あっ、ん!?」ビダァンッ!
聖良(か、からだがっ、電柱に張り付いて!う、うごかない…!?)
聖良「!」
果南「さぁ、お仕置きだよ」
聖良「まっ、まって! そんなの食らったらし、死んじゃ……」
果南「ゥオラァッッ!!」
聖良「──」
ドゥグァァァッン!!! パラ,パラ…
聖良「──」
果南「……次こんなことしたら、本当に顔面にぶちこむからね」
果南「わかった? ……聖良?」
ッッ…
果南「ん?」
聖良「へ、へ、ぁ……」チョロロロ…
聖良「」ガクッ
花丸「聖良さん、失禁して失神したずら…」
ルビィ「いやするよあんなの…」
ルビィ「ルビィだったら大きい方もやっちゃいそう…」 果南「ま、なにはともあれ」
果南「私の勝ちね」
鹿角聖良 再起不能(トラウマ)
ーーー
『……』
梨子「聖良さんまで…というか、果南ちゃんが戻ってくるとは」
『……そう。…、…』
『……いいわ。そうじゃないと』
『梨子。あなたはここで待ってて』
梨子「出向くんですか?」
『あなたたちが不甲斐ないからね』
梨子「……」
『冗談よ。……あなたは同級生の相手でもしてなさい』
梨子「千歌ちゃんと曜ちゃんについては、もう気にしなくても?」
『一応はしておいて。……さ、終わらせに行くとする』
ーーー 花丸「うわ〜ん! 怖かったよ〜!」ダキッ
果南「あぁもう、よしよし」
ルビィ「果南ちゃん、でもどうして…」
果南「私はほら、洗脳されてただけだし…」
果南「やっぱり、後輩たちが危ない目にあってるなら、助けてあげないとね」
ルビィ「…果南ちゃん」
果南「それに、なんだか難しいことになってるみたいだしね」 ルビィ「……うん」
果南「つまりさ、ルビィはダイヤを襲ったやつを成敗したい! ってことでいいんだね?」
果南「だったら私も協力するよ。もう手を出しちゃったし」
花丸「果南ちゃんがいれば百人力ずら〜」
ルビィ「…ありがとう、果南ちゃん」
果南「いいのいいの」
果南「さて、そこの延びてる聖良は……」
ルビィ「っ……!」
花丸「え?」
「調子に乗りすぎたようね」 ルビィ「……り」
ルビィ「理亞、ちゃん…」
理亞「ようやく会えたわね、ルビィ」
理亞「あの日以来ね」
ルビィ「……」
ルビィ「まさか、あの朝、お姉ちゃんを狙ったのは…」
理亞「えぇ、私よ」
理亞「……私がやったわ」 ルビィ「……なんで」
理亞「言ってもわからないわよ……」
理亞「それに。私がここにいる理由は、ただ一つ」
理亞「…姉様の仇」
果南「いや、死んでないけど…」
理亞「それと、ルビィ。あなたを……!」
ルビィ「ウリィイャァッーーー!!」
理亞(聞く耳なし。そりゃそうか、ならここはっ、悪として振る舞おう!)
理亞「『クラッシュ・マインド』」 ルビィ「……?」
ルビィ(なに? なにもない、けど…)
花丸「ぅ、あっ、ぁ…!」
ルビィ「! 花丸ちゃん!」
果南「ぁがっ、だ……!」
ルビィ「果南ちゃん…?」
理亞「やりなさい」
果南「にがっ」 果南「『ハッピー・パーティー・トレイン・スカイ・ジャーニー』!!!」
ガシャコンガキンッ!!
ルビィ「!?」
ルビィ(まさか…)
シュルルッ!!
花丸「『ワクワ・クウィーク』!」
ルビィ(やっぱり…、理亞ちゃんのスタンドは!)
ルビィ(人を操る…能力!)
ルビィ(そうかっ、あのときの! イカゲソの芽は!)
果南「ウァラァッ!!」
ルビィ(いやっ、今はそれどころじゃない!)
ルビィ「『レッド・ジェム・ウィンク』!」
ルビィ「うごっ!?」
果南「がぁっ!」
ルビィ(嘘でしょっ、磁力で反発させてっ、この勢い……!?)
ルビィ(殴られてるとしかっ、思えない!) ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています