海未(あ、絵里……)
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『絵里先輩……好きです!』
海未「!?」
海未(もしかして、告白の現場に出くわしてしまったのでは……)
海未(ど、どうしましょう。部室に行くにはここを通らねばいけませんし、でも今出ると気まずい……)
絵里『ありがとう、うれしいわ』
海未「っ!」
絵里『そうやって自分の気持ちを直接相手に伝えられる人ってとても勇気があって好きよ』
海未(っ、断ってください、絵里)
絵里『……でも、ごめんなさい。今はまだ、誰が好きとか付き合うとか考えられなくて。それにあなたのことも私は知らないわ』
『……そうですか。ありがとうございました』ダッ
絵里『…………』
海未「……ほっ」 海未(ほっ、て……私は何を……)
絵里「海未」
海未「え、ええ絵里!!?」
絵里「もしかして盗み聞きしてた?」
海未「ぅ……す、すみません。出て行くと気まずくなると思ったので……わざとではないのです」
絵里「別にいいけれどね」 海未「絵里がよく告白されるって噂は本当だったんですね」
絵里「よく……されるのかしら。お手紙はたくさん貰うけれどああいう風に面と向かって言われるのはそんなにないわ」
海未「それで、告白してきた人みんなにさっきのような返答を?」
絵里「海未ちゃんみたいに誰から告白されても受け入れちゃうほど緩くないわよ」
海未「あ、あれは勘違いだったと言ってるじゃないですか!今はちゃんと返答を考えています!///」 絵里「……たぶん、この学校の誰に告白されても同じように断るでしょうね」
海未「もう心に決めた人がいるということですか?」
絵里「違うわ。好きな人はいないし、いつかできたらいいって思ってるけれど……」
絵里「だってほら……女の子じゃない」
海未「え?」 絵里「私、小さい頃ロシアにいたせいか同性愛とかの理解がなくて……」
絵里「漫画とかでそういうのがあるって言うのはもちろん知ってたけれど、フィクションだと思ってたし……実際の女子校であるなんて思わないじゃない?」
海未「そ、そうですね……」
絵里「ていうかうちの学校、理解のある人が多すぎると思わない?」
海未「…………」 絵里「そういうことだから、このことは内緒にしておいてね。みんなにからかわれると嫌だし、からかって欲しくない繊細な話だから」
海未「はい。私も無神経でした、ごめんなさい」
絵里「いいのよ。じゃあ私、先部室行ってるから」
海未「…………」
海未「っ!!!!」
海未(胸が……痛い……)
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