希「7つの大罪」曜「殺人事件」
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───東京某所 アパートの一室
×月1日 月曜 雨
希「それで聞き込みの方は?」
いつき「二時間ほど夫婦喧嘩のようなやりとりが続いて、銃声が二発鳴ったらしいですね」
いつき「嫉妬からなんですかね、」
希「どうなんやろな…。それで子供がいるんやろ、」
いつき「…らしいですね」
希「その場面を見たん?」
いつき「それがどうかしたんですか?」 いつき「妻が夫を殺した、それだけですよ、そんなことは関係ありません」
希「…」
曜「ヨーソロー!」バタバタ
希「誰や?」
曜「曜、渡辺曜でありますっ。本日付けで配属になりました」
希「…おお新人さんかな、ごくろうさん。とりあえず外に出よか」
曜「はいっ」 希「それで渡辺曜やったっけ、曜ちゃんでいいかな?」
曜「それで大丈夫です」
希「敬語はべつにええよ、年もそれほど離れないし。希ちゃんでいいよ」
曜「いいのでありますか?」
希「それでいいんよ」
曜「それでは希ちゃんでっ」
希「ええやん」 希「それで質問があるんやけどね」
曜「質問?」
希「…曜ちゃんは喧嘩してまでこの街に来たらしいやん、なんで?」
曜「いやだなぁ分かってるにきまってるでしょ、希ちゃん」
曜「東京に憧れて来たんだよ、東京で活躍しにね」
希「東京で活躍か…」
曜「ダメなところでも?」
希「ん…まぁええよ。…とりあえず7日間、それだけはうちの仕事を何もしないで見といてほしいってこと」 曜「そうですか…」
希「まぁ軽くやってもらえればええんよ」
曜「はぁ…」
希「呆けてないで、ほらいくで。とりあえず署長に挨拶や」
曜「いくでありますっ!」 グロ注意
このssは途中で何回か安価で行動を決めるパートがあり、その選択肢次第で話の結末が変わっていきます ───
希「この道路を右やね」ブロロロ
曜「あれ、署長に挨拶では?」
希「途中で予定が変わったんよ、それはこのあとでな。また事件が起こったみたいなんよ」
曜「事件でありますかっ」
希「…事件で喜ぶのはあまりいいことではないよ、曜ちゃん」
曜「すみません、東京での初事件でつい」
希「わかればええよ」キキッ
曜「ここですか?」
希「そうや」ガチャッ… 曜「どんな事件ですか?」
希「みてからじゃないとうちはなんとも言えんよ、」テク
曜「そうですか」
希「ここの部屋やね」
曜「汚ないドア…。向こうから少し生臭いにおいがしません?」
希「…うち、あんま開けたくないわ」
希「でも仕事やしな、…えいっ」バタン 曜「玄関、とりあえずここは平気みたいだね」
希「問題は奥や…」
曜「奥に行くとリビングっぽいですね」
希「そうやな」
曜「先にいきますね〜」トコトコ
曜「…」トコトコ
曜「うわっ!」
希「曜ちゃんっどうしたんや?」 曜「これ、みてみてください」
希「えぇ…」
曜「のっぽパンがなぜか大量に机の上に。そして、それに顔を突っ込んでる?…のかな」
希「椅子に座って机の上の大量のパンに顔を埋めて…」
希「この体勢で死んでるみたいやな」
曜「あれ。この被害者、手足が椅子にくくりつけられてるみたいですよ」
希「ほんとや」 曜「机の下にバケツが…?、」
希「被害者の口の中もぱんでいっぱいやん」
曜「バケツのなかに液体?、何がはいってるのか」ズイッ
曜「オエッ…」ビチャ
曜「これ、げろ入ってるじゃん。希ちゃん、ちょっと!」
希「…ちょっと待ってやこっちも気になることが」 曜「ちょっと、ゲロだよ?希ちゃんっ」
希「ちょっとまってや、こっちは拳銃の跡を見付けたから」
曜「どれ?」
希「これや、首に拳銃を突きつけられた跡…火薬もついてる……」コレ
曜「…なるほど、鑑識中に呼びましょうか?」
希「それがええみたいやね」 ───
希「今までの証拠、鑑識の検証からまとめると」
希「被害者は首に銃を突きつけられてのっぽパンを無理矢理食べさせられていた」 曜「死因は窒息死でしたっけ?」
希「そうや、普通に銃で殺せばいいのにそうはしなかったんや」
希「わざわざパンで窒息させる…。奇妙な犯人や」
希「それに後で現場から見つかったレシートは三枚、両方とも大量ののっぽパンの購入を示すもの」
曜「犯人がわざわざ三回ものっぽパンを買いに行ったってことですよね」 希「そうや」
希「そしてこれを真面目にあなたに説明している、ということは勿論犯人に繋がるようなものは見つからなかった…」
希「例えば…指紋や、髪の毛を含む情報がね」
曜(この人が署長なんだ)
親鳥《理事長》「なるほど、そうでしたか。…では引き続き頑張ってください、あなたなら出来るはずです」 希「すみません。ご期待に添えず申し訳ないのですが、この事件を下りさせてもらえないでしょうか」
理事長「降りる?、なんでですか」
希「うちはあと7日でこの仕事をやめる、これは引退前にするような事件じゃない」
希「…この事件は、まだ続く」 理事長「なんでそう言い切れるんですか?」
希「この犯人はなにかに執着してるような異常性がある、うちの勘がそう告げるんや」
理事長「刑事の勘ですか?まったく…続くとしてもこの事件はあなたたちに担当してもらいます」
希「うちはいやや」
曜(ちょっと変な事件くらいなんだから希ちゃんやればいいのに、)
理事長「そんなこと言ってもダメです」 希「イヤって言ってるやろ、」
希「…担当は他の者に」
曜「えっ?」
親鳥「ダメと言っているでしょう」
希「それに…彼女はまだはじめてや」
曜「はじめて?、いやいや希ちゃん。私も前の地域ではバリバリ活躍してたんだからね?」 希「これは違うで」
曜「…それを私のまえで言うってのは、ちょっと私が気にしちゃうよ?」
希「まだムリや…」
曜「できるって」
希「ムリや、やめとき」 曜「ねぇ、希ちゃん。そんなに言うのって私にできないって侮辱してるのと一緒だよ」
理事長「…」ハア…
曜「私のこと、嫌い?」
希「…」
曜「署長さん、希ちゃんは私に不満があるみたいです。
理事長「あなたは黙ってなさい」
曜「…っ」 サマセットが運命論者の希って時点でセブンについて何も理解してないな
雰囲気だけで好きって言ってるサブカル厨の臭いがプンプンする 理事長「いい?希さん。他に担当出来る人はいないの、だから」
希「…」
理事長「…希さん」
希「…」
曜「…」
曜「…」
曜「ねぇっ、私が代わりにやるよ。それでいいでしょ」
理事長「…はい?」
曜「だからっ──────
希(ここはうちから何か言うべきやろか…、うーん。いややっぱり口は出さんほうが……)
1.「分かった、ウチも一緒に引き受ければ納得いくやろ?」
2.「曜ちゃん、やっぱりこの事件はやめとき。ウチがひとりでやる」
3. (いや、ここは静観を決め込むとこやな)
安価↓1、2 番号で選択
コンマ二桁の数字が大きい方を採用する、数字が同じ場合は↓1採用
指定がない場合は無効 >>26
サブカル厨のつもりは全くないが気になってしまったならそこは悪かった
モーガンフリーマンの刑事が希とマッチしてそうだったから採用した
安価は↓1、2で 曜「だからっ───」
希「分かった、ウチも一緒に引き受ければ納得いくやろ?」
理事長「あら、ほんと?希さん」
希「もうこうなったらしょうがない、うちらがやるよ」
理事長「じゃあ頼んだわね。希さん、曜さん」
希「こうなったらヤケや」
希「さっさと片付けるで、曜ちゃんっ」
曜「全速前進ヨーソロー!」 ───東京某所
×月1日 火曜 雨
曜「また殺人起きちゃったみたいだね」
いつき「はい。とりあえず曜刑事だけでもきて頂きましたが、とりあえず自由にみていって下さい」
曜「は〜い、ごくろうさん。いつきちゃん」 曜「まさか本当に起きるなんてね…」
曜「えーっと被害者は大手ホテル経営者の娘、まぁ事件が起きたって言っても…たまたまってことはあるだろうしね」
曜「さっそく調べちゃおうか」 ───
希(あのあと鑑識さんから窒息死した被害者のからだの中から謎のプラスチック片が出てきたとかで…)
希(うちは今日もその事件現場に訪れていた)
希(相変わらず暗いね、この部屋は…。においもまだ残ってるし最悪や)ウプッ
希「…」
希「…あれ」
希(この前来たときは死体に気が取られて気付かんかったけど、改めてみると冷蔵庫がなんかずれてるような?) 希「ふぬぬ…」ググ
冷蔵庫「」グッ
希「…ふぅ」
希「冷蔵庫の裏になにかあるかと思ったんやけど正解みたいやな」
希「油で冷蔵庫の裏面に書くなんて悪趣味なやつやな」
"GLUTTONY(暴食)" ───
曜「一通り調べたけど、証拠になり得そうなのは見つからないね」
曜「でもさすが令嬢の部屋だけあって豪華だね、このカーペットなんかも…」
曜「あっそうだよ」
曜「なんか忘れてると思ってたら、カーペット調べ忘れてたかも」 曜「床にこんな華やかなマット。私には踏むのが、なんかもったいない気もしてきちゃうな〜」
曜「汚れは血がついてるくらいかな、裏もめくってみよ」ペラ
曜「……」
曜「…血でかかれた文字?」
曜「……意味は確か…強欲、だよね」
"GREED" ───警察署 刑事課 希専用小部屋
理事長「寂しいと思わないの?」
希「うちの部屋まできてどうしたんですか」
理事長「あなたまだ定年なんてまだまだでしょ?なんで退職するのよ」
希「…あのね。所長さん、うちはもうムリなんや」
希「……老人がこの前、路地で財布と携帯をおとした。それで立ち往生や」
希「年だったから屈んで拾うなんてことは難しい、」
理事長「それで?」
希「そのあと老人は両目を潰された」
理事長「…」
希「…うちにはもうついていけないんや、酷い有り様や」 理事長「…そう、私にはなにも言えないわ。でもあなたは止められないと思うわよ」
希「さてな」
曜「ヨーソロー!希ちゃんいますかー?」バタン
希「はーい、おるよ」
曜「私から伝えたいことがあるんだけど」
希「うちもや、タイミングええな」 希「…えーっと、うちからでいいかな」
曜「はい、どうぞ」
理事長「私もご一緒するわね」
希「うちは今日も昨日の現場に行ってきたんや、そこであたらしい情報を見付けた。油で書かれた文字と、このメモや」
曜「メモ?」
希「これや」ピラ
"long is the way and hard"
"That out of hell leads up to light"
地獄 の闇から
光 に至る道は長く険しい
曜「これがどうかしたんですか?」 希「ミルトンの失楽園…。その一節や」
理事長「だからなんなの?」
希「この事件はやっぱり…続くんや」
曜「続く…」
希「それとこのメモの上にセットで書かれた文字、Gluttony。暴食」
希「それで曜ちゃん、うちに伝えたかったことは?」
曜「私も言われて思ったよ。事件現場の床にGreed、強欲って文字がかいてあったんだ」
希「…七つの大罪」 希「暴食、強欲、怠惰、傲慢、肉欲、高慢、嫉妬、憤怒───
希「7つや、…あと5つは起こる」
理事長「7つの大罪…ね。」
希「やっぱりこれにうちは関わるべきやない」
曜「今さらやめるつもり?希ちゃん」
希「言ったことは変えへんけどな」 曜「私も一緒に頑張るよっ」
希「今日はゆっくり休んどき、明日からまた忙しくなるで」
曜「了解でありますっ!」 >>37
訂正
───東京某所
×月2日 火曜 雨
曜「また殺人起きちゃったみたいだね」
いつき「はい。とりあえず曜刑事だけでもきて頂きましたが、とりあえず自由にみていって下さい」
曜「は〜い、ごくろうさん。いつきちゃん」 ───東京 警察署 曜専用事務室(元 希事務室)
×月3日 水曜 雨
曜「おはヨーソロー!」
希「おはようさん、曜ちゃん」
曜「あれ?ここ希ちゃんの部屋じゃなかった?」
希「ああ、うちはもうすぐ退職するやんな。やからもう曜ちゃんの名前に変わってるんだよ」 希「部屋に、二つ机あるから片方借りてるで」
曜「ぜんぜん大丈夫だよっ」
希「それなら良かった。あと、この本に一応目を通しとき」ホレ
曜「神曲、カンタベリー物語…?」
希「読んどいて無駄はないはずや」 曜「事件に関係があるの?」
希「まぁそういうことやな」
希「…あと、これは事件に関係ないけどそこの写真の人恋人さん?」
曜「あっばれちゃった?」
希「べっぴんさんやん、桜色の髪の」
曜「ありがと、希ちゃん」 希「ここに来るとき喧嘩したらしいけどその人と一緒にすんでるんだよね?曜ちゃん」
曜「へへ、なんか恥ずかしいでありますっ」
希「そんな恥ずかしがっちゃって〜」ウリウリ
曜「ちょっと止めてよ〜希ちゃんっ」
───プルルルルルル
曜「電話?」 曜「はいっ渡辺曜ですっ」
曜「あ、梨子ちゃん?電話は控えてっていったじゃん。いいけどさぁ」
曜「………なに?…変わって?」
曜「ちょっと希さん」
希「えっウチ?」
曜「なんか話したいって」
希「まぁええけど…」 希「はい、希です」
梨子『曜ちゃんをお願いします』
希「こちらこそ、うちもすぐ辞めちゃうんでそのくらいですけど。それくらいなら」
梨子『ありがとうございます、それで十分ですから』
希「そう言ってもらえると助かりますね……」
梨子『あの…良かったら今日はうちに来ませんか?夕食ご馳走するので』
希「…ええっ夕食にですか?」 梨子『すみません、こんなにいきなり…嫌だったら断って頂いて構いませんから、』
希「ちょっと今日のスケジュール確認するんで待っててもらっていいですか?」
希(夕食を一緒に…ねぇ)
梨子『…あの〜希さん?』 希(う〜ん、梨子さんは曜ちゃんのことが心配で一緒にいる上司も気になるんやろうか?)
希「…」チラ
曜「…この書類は…うーん……」
曜「…これは違うな」ペラッ
希(どうしよ…)
梨子『希さん?聞いてますか〜?』
希「はいはい、お待たせしました、梨子さん」
希(曜ちゃんとの関係も考えて…どうすればええんやろな。ここは───
1.「嬉しいんやけど、ちょっと今日は予定が入っているみたいで…」
2.「それではこの東條希、喜んでいかせてもらいます」
3.「また今度さそっていただけますか?今日は無理そうやし…」
安価↓1、2 番号で選択
コンマ二桁の数字が大きい方を採用する、数字が同じ場合は↓1採用
指定がない場合は無効、 署長なのに理事長とはこれいかに
いやわかるけどもね この2人の組み合わせいいね
人生に疲れて擦れたのんたんも良い 希「嬉しいんやけど、ちょっと今日は予定が入っているみたいで…」
梨子『そうですか、それならしょうがないですね。曜ちゃんをお願いします』
希「まぁ曜ちゃんなら大丈夫やとおもうで、それじゃ」
梨子『それでは』ガチャッ 曜「梨子ちゃんなんか言ってた?」
希「曜ちゃんを少し心配してるみたいやね」
曜「大丈夫なのに〜」
希「まぁそういうのは気になるもんよ」
希「さぁ今までの事件をもう一回、今から整理し直すで」
曜「私も気付いたことがあるからちょうどいいね」 曜「この前のホテル令嬢の件からいくね」
希「おっなんかあったんかな」
曜「…まずはこの天秤かな、現場にそのまま置いてあったよ」
希「いまどきこんなのあるなんて珍しいな…。かたっぽの腕に乗っかってるのって人肉、…であってる?」
曜「あってるよ、お腹の部分の肉」
曜「被害者を見てもわかると思うけどお腹の肉をナイフでそぎおとしたみたい、」
希「そしてそれを天秤に乗っけた、…片方と釣り合わせてるのは一ポンド」
曜「あれ、なんで一ポンドって分かったの?」 希「ベニスの商人、それに似たような展開があるんや」
曜「でも肉を切るなんて、脅迫されてたのかな彼女は」
希「そうやろな。おおかた一ポンドと釣り合うだけの肉を切れ、みたいなかんじやないのかな」
曜「彼女が縛られてた椅子も汗でびっしょりだったからね、ありえるよ」 希「……せやな。…もし曜ちゃんが自分の体の一部を切り取れって言われたらどうする?」
曜「そうだね。お腹の無駄な脂肪を切っちゃうかも…きっと、そういうことなんだろうね」
希「死因も腹からの大量失血。」
曜「犯人は異常だよ。なんでこんなことさせるんだろ。痛いだけなのに」
希「まったく異常やな、でもうちらはこれを解決しないといけない」
曜「だね…もう一回考え直してみますか〜」
… 希「…ん」
曜「希ちゃんなにか分かった?」
希「少しな。これは説教や、」
曜「説教?でもなんか罰っぽいきもするけど」
希「いや思い出したんや、七つの大罪は中世の説教に使われてた」
曜「ほんとっ?」
希「そうや、そしてもし本が犯人の動機だとしたら…」
曜「なるほど」
曜「じゃあ、これは罪の"あがない"ってこと?」
希「せや、殺しで痛悔を強いた」 曜「痛悔?」
希「神を信じていなくても悔いること」
希「…それを強いたんや」
曜「ははっ」
曜「頭に銃を無理矢理突きつけて?そんなので本当に彼女は悔えるの?」
希「…」
希「…犯人の証拠は見つからなかった、せやろ?」
曜「そうだけど?」
希「そこがいままでの二つの事件と被る…。犯人が同じなのは明らか」
曜「?」
希「なにかがあるはずや、今までのと同じように誘導するような…何かが現場に……」 希「曜ちゃん、現場で気になったこととかなかった?どんなことでもいいから」
曜「…そうだねぇ。」
曜「うーん」
希「…」
曜「あっ、確か壁にかけてあった絵が少し気になったかな」
希「でももちろん調べたんやろ?」 曜「まぁそうだね」
希「曜ちゃん、他にはなにかある?」
曜「他にはもうないかな」
希「それを調べることに賭けるしかないみたいやね」
曜「…何か見つかるといいんだけど」 ───
曜「こんな夜中にも仕事なんて私たち残業代出るのかな〜」テクテク
希「出るわけないやろ、そんなん」テクテク
曜「だよねー」
希「曜ちゃん、殺害場所はこの部屋でええんやな?」
曜「そうだよ、そして気になったのがあそこにかけてある大きめの絵」
希「とりあえず壁からはずしてみるのがよさそうかな」グッ
曜「ヨーソロー!」グッ
曜「…ふっ」グイ
希「ふぬぅ」グイ
曜「はい、おろしたけど…」
希「なにもないやんね」 希「うーん…」
希「じゃあここまできたんやし」
希「絵、台紙から少しめくってみるで」ベリッ…
希「…」ベリリ
曜「なにかあった?希ちゃん」
希「…」ジッ
希「なにもないみたい」 希「絶対なんかあるとおもったんやけどなぁ」
曜「…じゃあさ、絵がかかってた壁の裏に隠し扉があるとかっ」
希「面白い発想やな。ほな、壁もちょっとみてみるか」
曜「ほんとに隠し扉があったりして」
希「ふふ、あったら笑い話や」
希「ふむ…」
希「パッと見、壁はふつうやな」
曜「…」ジーッ
曜「なんか壁に片に汚れてるっていうか、色がちょっと違う場所ない?」 希「どこ?」
曜「例えば…こことか」ユビサシ
希「あっほんまやん」
曜「でしょ?」
希「なんか目では見辛いけどうっすらと見えるね」
希「…壁の検証は鑑識さんにやってもらった方がいいかんじやな」
曜「じゃあ鑑識さん呼んでくるねー」
希「曜ちゃん頼んだで」 …
曜「鑑識さんが検証終わったって、見る?」
希「もちろん」
曜「あの変な汚れ、指紋だったんだって」
希「指紋か…」 曜「それでさらに絵がかけて隠れてた壁に字も書かれてたみたい」
希「字?指紋でってことかな」
曜「そう、指紋で文字を形作ったってこと」
曜「そうやって壁に指紋で書かれたのがこの文字だよ」
希「これは……」
希「助けて、、?」
"Help Me" ◆日本はやり直しのきかない国◆
・年齢差別を国が認めているため倒産、リストラにあうとやり直しが難しく
失業給付期間が異常に短くおおむね3〜6ヶ月なので(外国の場合は2、3年)
なかなか次の仕事が見つからず借金地獄に陥りやすい。
・長時間労働、サービス残業などが横行しこれを摘発してもなぜか罰則を適用
しないという企業に甘い社会。よって過労死、ノイローゼ者が続出。
・仕事を持たないとアパートが借りられない、しかし住所がないと仕事を
得られない。さらに保証人が必要で敷金、礼金と不条理なものがまかり
通っているので一度ホームレスになると復帰は困難。
・一極集中なので不況になればなるほど仕事を求めて都会に人が出て来る
ので地価が下がっても需要があるので家賃が下がらない --> 生活苦
一度落ちると這い上がることは至難のワザ
*****************************
どんな生き物も「自らが生きるための社会構造」を作っているのに
この国の構造は、人間にもっとも向いていない。
「生きるな生きるな」と言い続けているような社会になったのは
安倍総理は勿論、としあきのオッサンのせいでもましてや
高坂アスカ ◆ASUKA.uebxEuのオッサンのせいでもなく、
全部この板に巣食う、
ド低脳基地外池沼ガイジDQNマダオニート生皮狂信者でおなじみ(笑)の『インポガー』のおっさん(笑)と
黒木進一郎のオッサン(笑)のせいでFAと、いう結論に落ち着きやがった!!
と、いう事なので『インポガー』のおっさん(笑)と黒木進一郎のオッサン(笑)は
日本国民の皆様に対して腹を切って詫びるべきである!!
**************************** コメントくれたのかなり嬉しいし、書くモチベにもなるんだけど安価以外で(禿)でコメントはせんといてほしいやん ───東京 警察署 鑑識科前ベンチ
×月5日 木曜 雨
曜「もう日越えちゃったね、希ちゃん」
希「せやな」
希「…3日かかる可能性はあるっていってたやろ?指紋照合」
曜「確かそんなこと言ってたね」
希「…」 希「曜ちゃん。この前事件の遺族に聞き込みした時、本気で犯人を捕まえるって言ってたよね」 >>83
訂正
希「曜ちゃん。この前事件の遺族に聞き込みした時、本気で犯人を捕まえるって言ってたよね」
希「…ウチもそんな頃はあった」
曜「…」
希「捜査や、」
希「…証拠を集め、現場の写真を撮り───」
希「事件の経過も調べ、細かくメモを取る」
曜「…それで?」
希「全部や」
希「それを綺麗に書類にまとめて、裁判があった場合に備える…」 曜「…」
希「いわばうちらは無人島の上でダイヤを探してるようなもんや、…救助された後で役立つようなものを探してる」
曜「…そんなのくだらないね」
希「どんな手がかりも煙のようなものやで…、浮かばれない被害者はいくらでもいる」
曜「ふーん、…でも今の手がかりには興奮したんじゃない?」
曜「希ちゃんでも…」
希「…」
曜「大丈夫、私が捕まえるよ」 >>79
>>84
一回自演騒動に巻き込まれたから敏感になってるんや、すまんな ───
理事長「起きなさい、二人とも」
希「んぅ、」
希「あっ…おはようございます理事長さんっ」
理事長「まったく」
曜「…朝?」
理事長「ええ、朝でもあるけど…以外とすぐの分かったみたいよ?」
理事長「あの謎の指紋」 ───
理事長「あの指紋の持ち主、犯人の名前も割れたわ。それでもちろん住所も判明する」
理事長「一応バックグラウンドも説明すると彼女、引きこもってネットでの配信にはまってたらしいわ」
曜「そんなんでよく外に出てこれたね…」
理事長「…とりあえず犯人は今日、挙げるわ」
希「…この子には思えんな」
曜「やっぱり?普通外にでないよね」
希「それもあるけど…この子にそこまで奥があるようには思えん」
曜「…さいですか」 理事長「わかってると思うけど二人にも行ってきてもらうわよ?」
曜「もちろんでありますっ」
希「そんなのわかってるやん?」 ───東京某マンション 三階 306号室
果南「…」コクリ…
果南(3…、2…、1)ユビオリ
果南(突入!)
果南「警察だっ!」バァンッ
警察2「…」ゾロゾロ
警察3「…」ゾロゾロ
希(ここが指紋の持ち主のへややね)
果南「…」キョロ…
果南「とりあえずここはクリアッ、さき行くよっ」ザッ
曜「粗っぽいなぁ…」 …
果南「次こっちの部屋っ」
果南「行くよっ」バンッ
警察2「あっ」
果南「そこにいるみたいだね」
警察3「ベッドで寝てるんでしょうか?」
果南「そうかもね、布団を頭まで被っててわかんないけど」
警察2「剥がします?」 果南「いや、そのままで。危ないから一応自分で起こさせよう」
警察3「はいっ」
果南「ちょっと、そこの寝てる子、警察だよ起きて」
ベッドの影「…」
果南「ねぇ、なんか言ってよ」
果南「警察がきたんだよっ!」
ベッドの影「…」
果南「もうっはやく起きてよっ」バサッ
警察2「ちょっ」
果南「起きないからめくってもしょうがないよって……」
果南「うわっ…」
警察2「ミイラになっちゃったんですかね…これ」
果南「なんか無駄につやはあるし、比喩としては蝋人形のがあってそうではあるけど…」
警察3「…ゲホッゲホッ……」
果南「クソッ」
果南「刑事さんっ仕事だよ、来て」 希「なにか見つかったの?」
果南「これ見てみてよ」
曜「なにかあった?」
希「あー……」メソラシ
曜「うわっ」
曜「…もうこんなのばっかじゃん」
希「ハァ…救急車を」
曜「皆外に出て、何もさわらないでよ」 希「ひどいことする人もいるもんや…」
希「あっ、」
曜「なにかあったの?」
希「ベッドの上、見てみいや」
曜「ベッドの上?」
希「ほら、例のが」
曜「書いてあるね、…お馴染みのあれが」
"SLOTH(怠惰)" 希「犯人、被害者の写真をとってたみたいやね」
曜「そうみたいだね。それに最近まで…この写真も三日前のだよ」ペラ
希「まるで図ってたみたいやな」
希「一応息の確認してみるで」ソーッ
ベッドの女「…」
希「…」ジッ
ベッドの女「…」
ベッドの女「…」
希「…」
ベッドの女「………ゴホッ!」
希「…」ビクッ
希「救急車!救急車を呼んでっ」 ───
希「…遊んでる」
曜「クソっ、同じことしてやろうかっ?」ガンッ
希「ダメや…。感情的にならんほうがいいんよ、いまは冷静に状況を見るのが必───
曜「私は感情でいきてるのッ」
希「話聞いてるんか?」 希「事件現場の前やし、そんなにうちの話聞いてないんやない?」
曜「いやっ聞こえてるよ!ちゃんとこの耳でねっ」
カメラマン「…」カシャッ
曜「なにしてるの?」
カメラマン「…」…パシャッ
曜「ここは立ち入り禁止だよ」
カメラマン「日本通信社のカメラマンだから…、」
曜「…」カチン
曜「ダメだよ」グッ
カメラマン「あっ」 曜「出てって!」
カメラマン「日本通信社のっ」バタバタ
曜「ダメっ」グッ
カメラマン「写真を撮ったよっあなたの写真っ!あなたのねっ!」…クソッ
曜「そうだよっそのままかえって!どうとでもすればいいでしょっ」
曜「私は渡辺刑事ッ、渡辺曜だよっ」 カメラマン『漢字は?』
曜「さっさと出てって!」
曜「…もう」
曜「つかれたぁ、どうしてあんなに嗅ぎ付けるのが早いのか、」
希「…警官の情報や、良い金を払ってたんと思うよ」 曜「そうなんだ、そう…それは悪かったね」
希「…別にかまわないで」
曜「…そう」
曜「でもさ、あのカメラマン…、なんか変な感じがしたんだよ」
希(変な感じ?)
曜「なんかこう…」
希(うーん…)
希(でも実際、こういう記者を現場で見かけるのはべつに珍しいことやないんやけどな)
1.「なるほど、変か…よし。曜ちゃんが気になるなら追ってみよか」
2.「…まぁさっきの事はべつに気にせんでいいんよ、感情で生きてる子も面白いやん?」
3.「気になることは調べたほうがええ、後で警察の同僚に聞いてみよか。そっちのが確実や」
安価↓1、2 番号で選択
コンマ二桁の数字が大きい方を採用する、数字が同じ場合は↓1採用
指定がない場合は無効、 希「気になることは調べたほうがええ、後で警察の同僚に聞いてみよか。そっちのが確実や」
曜「分かった、ありがとね。希ちゃん」
希「…ほな、鑑識に被害者の結果ききに行こか」
曜「そうだね」 ───
希「話によると今回もかなり手がかかることをやってたんやね」
曜「犯人がやってたこと鑑識さんが言ってたけど、全部なんて覚えられないよ」
希「ベッドにずっと縛り付けて、絶命しないように細かく気を配って延命させる、、」
曜「これを一年前から続けてるんでしょ?」
希「せやな、」
希「犯人が記録してた被害者の写真や日誌の記録から見て、そのくらいってところだと思うよ」 曜「そんなこと一年も続けるって…」
希「そのうえ…記録もご丁寧にベッドの脇にファイリングしてあるしな」
希「期間もうちらがここを見つけるギリギリまで…」
希「犯人は入念で、緻密で、何より我慢強い」
曜「頭がおかしいだけでしょ」
曜「指紋で壁に文字を書くために、わざわざ彼女の左手首を切断したんだよ?」
曜「完全にイかれてるじゃん」
曜「大罪をなぞるために図書館に通ってたって、ボケはボケだよ」
希「…」 希「…ふむ」
曜「えっなに」
希「ええこというやん、試してみる価値はあるで」
曜「…はい?」
希「…まぁ今日はもうこんな時間やし、かえってええで」
曜「ちょっとっなに思い付いたのか教えてよ希ちゃん」
希「フフ…明日になってのお楽しみや」
曜「ふーん。」ジトメ
曜「…まぁいいや、梨子ちゃんに早く会えるし。じゃあねっ希ちゃん」
希「ほなな〜」 希「さて、うちは今日のカメラマンのことについて署の皆に聞いてこよかな」
「…」テクテク
希「おっそこのキミ!」
…
───所長室
理事長「それで、なんで謎のカメラマンの話を聞きに私の所に来たのかしら?」ギシ
希「いやぁ。さっきから一応みんなにも聞いたんやけど誰も知らんくて、署長さんなら知ってるかなって思ったんやけど…」 理事長「現場に来た怪しいカメラマン、ねぇ…。…それはつまり警察が情報を売ったってことなのよね?」
希「そうや」
理事長「もし聞かれても売った相手はそうそう教えるわけでもないんじゃない?」
希「うっ…そう言われてみればそんな気も」
♪〜
理事長「電話が鳴ってるわよ?」 >>115
訂正
理事長「現場に来た怪しいカメラマン、ねぇ…。…それはつまり警察が情報を売ったってことなのよね?」
希「そうや」
理事長「もしそれを貴女に聞かれても売った相手はそうそう教えるわけでもないんじゃない?」
希「うっ…そう言われてみればそんな気も」
♪〜
理事長「電話が鳴ってるみたいよ?」
希「署長さん、今うち電話でてええ?」
理事長「私は構わないわよ」
希「じゃあ」pi
希「東條希です」
梨子『こんにちは、桜内梨子です。いつも曜ちゃんがお世話になってます』
希「いえいえ、こちらこそ」 ワクワクしながら読んでるけど結局電話来ちゃったか… 希「それで曜ちゃんは?」
梨子『いまはシャワーを浴びてて、』
希「…なるほど、梨子ちゃんはどんなご用件でうちに電話を?」
梨子『実は相談があって…』
希「相談?」 梨子『明日の早朝でいいから会ってほしいんです、』
希「…なんでウチに?」
梨子『ちょっとおかしいです…よね?でも、この街で相談できるのが貴方しかいなくて…』
希「そか、」
梨子『じゃあっ駅前の喫茶店でまってるのでっ』ガチャッ
希「あっ」
希「…」ツーツー
希「行くしかないみたいやな」 ───東京駅前 喫茶店
×月6日 金曜 雨 早朝
梨子「希さんなら詳しいかなって…この街にながいから。」
希「…」
希「…ええ町やけど大変なとこや、ここは」
梨子「わざわざ来てもらって、ありがとうございます」 希「それは別にいいんよ、悩みがあるなら曜ちゃんに相談すべきやと思うんだけどね」
梨子「負担をかけたくないんです」
梨子「特に、今は……」
希「…」
梨子「でも多分すぐになれると思います」
梨子「ただ、この街に長い人と話したいなって思って」
梨子「ここは内浦と違って環境が大分ちがうじゃない?」 梨子「内浦は時間がゆっくり流れてて、ここは…。」
希「…、」
希「…本当は何を悩んでるん?梨子ちゃん」
梨子「……っ…」
希「…。」
梨子「……」
梨子「…実は、」
梨子「じつは子供が出来たんです」 希「……」
希「…梨子ちゃん、そういう話はウチにされても……」
希「それに突然変異のレズ娠なんやろ?」
梨子「…」
希「そんなの…」
梨子「…この街が、私は苦手」
梨子「小さい頃は少し住んでた時もあるけど、…慣れ親しんだ内浦の方が私はいい」 希「…うちも昔、女性と住んでたことがあった。同棲とほぼかわらん」
希「分かるやろうけどうちも、一緒に住んでた彼女もレズだったんや。東京での、うちらを見る周りの時折見せる奇異の目…まぁそんな気にならんかったけどな」
希「そんななか、うちの相手が妊娠した。」
希「昔の話や、」
希「…朝起きて出かける準備をしてた、いつものように…」
希「だが頭のなかに妊娠があった」
梨子「…」 希「ふと…その時、初めて死ぬのが怖いと感じたんよ」
希「でも同時にこんなことを思ったんや、…親は二人とも女なんやって」
希「まだ偏見が残ってるようなこの世界に産むのかって…」
希「それで彼女に考え直さないか…と」
梨子「…」
希「それで数週間、彼女を説得した」
梨子「私は産みたいです」
希「…せやな。うちもそんな気持ちに負けた、」フフ
梨子「えっ?」 希「結局、産んだんや」
梨子「産んだんですか?」
希「そうや。いろいろ大変なこともある、でもあの決断に後悔してるなんてことはない」
希「正直曜ちゃんと梨子ちゃんがどうなのかは、ウチにはわからん」
梨子「…はい」
希「でもな…」
希「もし、────
希(ここはなんて梨子ちゃんに言ってやったほうがいいんやろなぁ…)
1.「子供を産むつもりなら、曜ちゃんに言ったほうがええ…。やけど、もし産まないつもりなら内緒にするんや。」
2.「子供を産むつもりでも…、子供を産まないつもりでも、危険や、曜ちゃんの仕事が落ち着くまでは内緒にしといたほうがええ」
3.「子供を産むつもりでも…、子供を産まないつもりでも、遠慮せず曜ちゃんに悩ませて負担をかけてやろうや。言っといたほうがええ」
安価↓1、3、番号で選択
コンマ二桁の数字が大きい方を採用する、数字が同じ場合は↓1採用
指定がなかったレスの場合は下にずれます、 希「子供を産むつもりでも…、子供を産まないつもりでも、危険や、曜ちゃんの仕事が落ち着くまでは内緒にしといたほうがええ」
希「……それで産むときは、精一杯あまやかしてやり、」
梨子「…」
梨子「……」ウル…
希「…ウチが言えるのはそんなところや」
希「…」ゴソ
希(携帯の通知や) 梨子「…」
希「うちももう、行かないとな」スック
梨子「…」
梨子「…希さん」ツカミ
希「…」
希「…?」
梨子「………ありがとう」 ───警察署 刑事課
曜「残りの罪は…、Envy(妬み)、Urath(憤怒)、Pride(高慢)、Lust(肉欲)だったよね」
希「まだ続くってことや」
曜「そうだよねぇ、」
曜「…それでさ、昨日希ちゃんがおもついたことってなんだったの?」
希「曜ちゃんの言葉で思い付いたんや、本のリストを作る」
曜「リスト?」
希「この事件の関連書籍、"浄罪篇"、"カンタベリー物語"7つの大罪にかかわる本全部や」
希「…犯人はこのために何の勉強をしたのか、犯人の趣向はなんなのか」
曜「なるほど。それを今から探すってことだね、じゃあ今から図書館に行くってことかな?」
希「そういうことや」 ───東京 某ファミレス
曜「本のリストを作ったのはいいけど、それで?」
希「ある人物に渡す」
曜「ある人物?だれもいないじゃん」
希「…少し待ってたらたぶん来るよ」
曜「ふーん」
曜「あとさ、なんで4人席なのに私の横に座るの?」
曜「…なんかレズみたいじゃん」
希「……。」
希「いやレズやろ」
曜「…」 ヒデコ「希ちゃんっ、久しぶり」
希「久しぶりやな」
曜「…こんにちは」
ヒデコ「あれ?三人でレズるの?私ノンケなんだけど」
曜「ちょっ…」
希「この子は大丈夫や」
ヒデコ「そう?なら良かった」ストン 希「じゃあ早速頼むで、これがリストや」
ヒデコ「もう、」
ヒデコ「これ、かなり不味いんだよ?絶対に口外禁止なんだからね。」
ヒデコ「希ちゃんだからやるんだから…」
希「…いつも感謝してるで」
ヒデコ「はいはい…わかったよ、じゃあね、一時間後に」
ヒデコ「ごゆっくり」タッ
曜「これが目的なんだよね?」
希「そうや」 …
曜「…」ブスッ
希「なんでそんなに不機嫌そうなんや…」
曜「…」プイ
希「…」ウム…
希「ええよ、教えてあげる。ウチも曜ちゃんのことは信頼してるんや」
曜「そうじゃなきゃもうどっか行ってるよ、」 希「…言うで、さっきの女は公安や」
曜「…なんか臭かったもん、そりゃそうでしょ」
希「公安はここ数年、図書の利用者と貸出状況をチェックしてる」
曜「延滞とか?」
希「本の内容や、…特に限られたジャンルの」 曜「危ない系の?、」
希「そうや。核兵器ついての本とか我が闘争、みたいな本をチェックしてる」
曜「でもそんなの違法じゃん」
希「違法も合法も関係ない、捜査に役に立つ、それで逮捕はせんけどな」
曜「…図書カードを作るとき住所もいれなきゃ作れないけど、あれも関係してるってこと?」
希「…勘がええな、そういう場合もあるってことや」 曜「…あっ来たよ」
ヒデコ「…」テク…
ヒデコ「はい、これ」
希「受け取ったで」
ヒデコ「じゃね」タッ
希「おつかれさん」 曜「じゃあ目を通すよ?」
希「さっそく見てこか」
曜「これがリストか。いっぱい人の名前が書いてあるんだけど、もしかしてこれ全部?」
希「絞りこめなければそうだよ、曜ちゃん」
曜「…やるしかないか」
希「…」ジーッ
曜「…」ジーッ
希「…」ペラ
曜「…」ジーッ、ペラ…
希「…」ジーッ…
曜「…ん」
曜「……ジェーン・ドゥ?(日本で言う名無しの権兵衛の女版)」
希「…それや」 ───東京 某マンション
曜「その彼女が住んでるのってこの部屋でいいよね」
希「6階の602号室、。あってるで」
曜「じゃあいくよ」
曜「…」コンコン
希「…」
曜「あの少しお聞きしたいことがあるんですけど〜」コンコン 希「いないんやろか」
「…」テクテク…
希(誰か来た?)
曜「どうなんだろうね」
希「もう少しまってみようや」(あの人、この階に住んでるみたいやな)
「…」テク…。
「…」ゴソゴソ
曜「すみませーん」
希(あの人…なにをするつもりや) 「…」バッ
希「…銃!? 」
「…」パァンッ
希「伏せてっ」
曜「なにっ?」フセッ
「…」パァンッパァンッ
曜「いきなり何なの?」
希「…たぶんあいつやな……」
「…」ダッ
曜「くそ、あいつかっ!」
曜「私が追いかけるから希ちゃんは裏口からお願い!」ダッ
希「了解やっ」 曜(階段から下に行ったっ)ダッ
曜「…私も銃を出しとかないと」ジャキッ
曜「(階段のヘリからゆっくり五階をを除いて…)」
曜「…」ジリ…
曜「ん?」
「…」パァンッパンッ
曜「!、あぶなっ」バッ
「…」ダッ
曜「まてっ!」 ───
希(うちも裏口を見つけんと…)
「…」テク…
希「そこのお嬢さん、警察や」ピラ
希「裏口はどっちなん?」
「…うゅ」ユビサシ
希「おーけー」
希「助かるでっ早く部屋に入りっ」ダッ >>151
訂正
───
希(うちも裏口を見つけんと…)
少女「…」テク…
希「そこのお嬢さん、警察や」ピラ
希「裏口はどっちなん?」
少女「…うゅ」ユビサシ
希「おーけー」
希「助かるでっ早く部屋に入りっ」ダッ ───
曜「…」タンッ…
曜(クソッ、どっちに行ったのかわかんないっ)
曜「…」ミワタシ
曜「…そこの人っ危ないから廊下に出ないでっ」
曜「…」
曜「…」キョロ…
────キャーッ
曜「…こっちかっ」
曜「…」タッタッ
… 曜「…」ドアバタッ
曜「伏せろっ!」
少女「…」フセッ
曜「この奥かな、」
曜「…」テク…
曜「…通ったのは間違いないね」
少女「…ぁ、あっちに行ったと思いますッ」
曜「ありがとっ」タッ
曜(あの窓…カーテンがはためいてるっ) 曜「…窓から外に出たっぽいね」
曜(覗いて確かめないと)
曜「…」ノリダシ(窓の外はマンションの裏に繋がってるのk───
「…」パァンパァンッ
曜「うわっ!」カクレ
「…」パァンパァンパンッ
曜(一旦外に出て追いかけないと…)
「…」パンッ…
曜「…」(絶対つかまえてやるっ)
「…」ダッ ───
希「なかなか複雑なマンションやな、ここはっ」タッタッ
希「警察やっその道あけてっ!」
───
曜「こっちの方に走ってったはずだけど…」
曜「……」
「…」タッタッ
曜「あいつだっ、でもっ」
曜(ここマンションの四階だし、どうやってあいつの逃げた地面に降りれば…)
曜「…梯子もないみたいだし…」 曜「あっ」(あれはゴミ箱?…だよね)
曜(地面に置いてあるすごい大きめのゴミ箱に雨水が溜まってる…、これはいけるかな)
曜(…)
曜(いや、いけるっ)
曜「……すぅ」
曜「ヨーソロー!!!」バッ
曜「…」フワリ…
曜(このコースならっ)
曜「…」ジャボンッ
曜「よしっ」
曜「逃がさないよっ!」ダッ …
曜「この路地に逃げたんだね…」ジリ…
曜「…そこの人、ちょっと危ないから退いてっ」
曜「…」テク…テク…
曜(雨も降ってるせいでかなり薄暗いね、この裏路地は)
曜「っ、あれはトラック…」
曜(あそこに隠れてそう、)
曜「…」タッ 曜(運転席には…)
曜「いない…」
曜(次は車の後ろ側に回って)テク
曜「…」テク…
───ガンッ
曜「ッツ…!」バタッ
曜(頭を殴られたっ!?) 曜「…ゥゥ」バチャ…
曜「…」(水たまりが顔にっ…倒れたのに全く動けないッ)
「…」ピチャ…
曜(…不味いっ)
「…。」
「……」……コツッ…
曜「…ッ」
曜(銃口が私の頭に……) 「……。」
曜「…」(助けてッ…)ギュッ
「……」ググ…
曜「……ッ…ッツゥ……ハァ……ハァ……」
「………。」
曜「……ハァ……ハァ………」
「…」グッ
希「曜ちゃんっ!」タッタッ
「……」
曜「…」(…お願いっ)
「………。」ニヤ…
曜「……やめてっ」
「……」
曜「…」ギュッ…
「……………………。」
「…」スッ
「…」
「………」…タッタッタッ
曜「…」
曜「………ふゥ…」
曜「…」
曜「…助かった………」バタリ
希「曜ちゃんっ大丈夫なん?」
曜「まぁ…、なんとか」 ───東京 某マンション 先程の602号室前
希「どこに行くつもりや、曜ちゃん」
曜「部屋だよ」
希「ダメや、」
曜「なんで?ここに証拠があるかもしれないのに」
希「理由が必要なんよ、どうやってここに来たん?公安のことは内緒なんだよ、曜ちゃん」
曜「だからって…」 希「この件ではやつを起訴できん、」
曜「希ちゃんっそこ退いてっ」
希「…理由は絶対に必要なんよ」
曜「…」
曜「もう、分かったよ。」
曜「私が間違ってるかも」
希「うんうん、…やっぱりええこや」
曜「…」
曜「…ハァ!」バキッ 希「曜ちゃんっ!」
曜「ごめんね…脚が水で滑っちゃったみたいで、ドア壊しちゃった」テヘ
希「ほんまに勘弁してほしいで…」
曜「でももうしょうがないから私は部屋に入るよ」
希「…ハァ」
曜「…希ちゃんは?」 …
希「趣味の悪い部屋やなぁ」
曜「この事件の犯人だし、このくらいはありそうではあるけど…」
希「いろんな写真や物が部屋中に置かれてるで」
曜「なんか用途が分からない写真も多いし、これは…薬についての本?」
希「ここで勉強もしてたんやろなぁ」 曜「…っ」
曜「希ちゃんっ!これ見てっ」
希「写真?」
曜「そう、私たちの写真っ」
希「これはやられたで…」
曜「そうだよっ!この前の怪しいカメラマンっ私たちを撮ってたんだよ」
希「…嫌なやつや、」
─────プルルルルル
曜「電話?」 希「そこに置いてある黒電話や」
曜「…はい、渡部です」ガチャッ
曜「……。えっ?今日お前に追いかけられた女?」
希(電話をかけてきたやつは犯人みたいやな)
曜「……警察には頭がさがる?、ふざけてるの?」
希「曜ちゃん冷静にな」
曜[…分かってる] 曜「うんうん、」
曜「それで結局あなたはなにが言いたいの?」
曜「………。予定を変更した?」
曜「………よく私を突き止めたって誉めたかったって言ったの?いま」
曜「……」
曜「それはそれは、ご丁寧にどうも…」
曜「それでこっちからも少し質問があt───プツ
曜「あ、切れちゃった」
希「まぁしょうがない、」
希「ここを突き止めただけでも収穫や、曜ちゃん、これからも頑張っていくで」 遅いか分からないけど選択肢についての補足
今までの選択肢には行動の変化以外にも、曜と希の信頼度が上がる選択肢が3つの内に必ず一つは入っていて、それも結末に関係する要素の一つでもあります。 >>82
>>120
訂正
それぞれ日付が一日前の日にずれます
↓ ───東京 警察署 鑑識科前ベンチ
×月4日 木曜 雨
曜「もう日越えちゃったね、希ちゃん」
希「せやな」
希「…3日かかる可能性はあるっていってたやろ?指紋照合」
曜「確かそんなこと言ってたね」
希「…」 ───東京駅前 喫茶店
×月5日 金曜 雨 早朝
梨子「希さんなら詳しいかなって…この街にながいから。」
希「…」
希「…ええ町やけど大変なとこや、ここは」
梨子「わざわざ来てもらって、ありがとうございます」 ───東京駅 歓楽街
×月6日 土曜 雨
曜「それにしても最近雨ばっかりだね希ちゃん」
希「せやな、ここんところずっと雨や」
曜「…ついた。ここだよね」
希「キャバクラや、ここで合ってるで」
曜「もう鑑識は入ってるっぽいね」
希「お邪魔させてもらうで」 >>175
訂正
───東京 歓楽街
×月6日 土曜 雨
曜「それにしても最近雨ばっかりだね希ちゃん」
希「せやな、ここんところずっと雨や」
曜「…ついた。ここだよね」
希「キャバクラや、ここで合ってるで」
曜「もう鑑識は入ってるっぽいね」
希「お邪魔させてもらうで」 モブ子「そろそろ現場の部屋です」
曜「なんか騒がしいね、この店」
希「ここはそういうもんやろ。キャバクラやしな」
曜「そうだね」
モブ子「扉、開けますね」
曜「希ちゃん、これ」
希「予想通り、どこかに書いてあるんやな…」
曜「あと3つかぁ…」
"Lust(肉欲)" モブ子「置くにある横長のソファの上で仰向けになっているのが被害者の方です」
曜「分かった見てみるね」
モブ子「あとこれがたぶん彼女の…、近くに落ちていた名刺です」
曜「おおありがと、…フムフム……っんん?」
希「どうしたんや」 曜「いや、これ」
希「名刺読んでみろって?」
曜「…」コク…
希「フム…。」
希「…みかんっこドスケベボディがチャームポイント………って、どんな情報みつけてるんや」
希「事件に必要ない情報やろ、曜ちゃん真面目にやり、」ジトッ
曜「ハハ…一応、名前も書いてあったからそこを見てもらいたいなぁって」
希「ん…それも大事やな」 モブ子「それで遺体の状況は見ての通りですね」
曜「一軒普通に見えるけど、上半身を見るとなんか違うね」
希「胸の辺りが妙に膨らんでる、それも不自然なほどに…服を破ってはち切れんばかりや」
モブ子「その通りで、死因は恐らく胸部近くの臓器に対する強い圧迫が原因だと思われます」
曜「…なんか詳しく聞いた方が良さそうだね」
───── ───取調室1
曜「もう一度聞かせてもらうけど、何も変なものは見なかったんだね?」
曜「あなたこのキャバクラの経営者で、今日は受け付けしてたらしいけど」
さかい「…何も見てないが」
───取調室2
「彼女は私の手にその機械を縛り付けてこう言ったんです、彼女の胸にその中身を注釈しろって」
希「…女は?」
「女?ってなんのことですか?」
希「その嬢のことや」
───
曜「あなたのお店に行ってパフパフするには必ず、あなたの前を通るんだよ?」
さかい「…」ウンウン
曜「誰も見なかったの?荷物を抱えた人とか」
さかい「来る人はみんな荷物を抱えてるよ。だってキャバクラでしょ、ここ」 ───
「彼女はソファに座ってました…」
希「彼女を押さえつけたのもあなたなん?」
「違います」
───
さかい「…」
曜「ハァ…」
曜「…キャバクラ、あなたの仕事は楽しいですか?」
曜「あんなところで」
さかい「んーいや、…楽しかないですね」
さかい「…それが人生なんじゃないですな?」
曜「…。」 >>186
訂正
───
「彼女はソファに座ってました…」
希「彼女を押さえつけたのもあなたなん?」
「違います」
───
さかい「…」
曜「ハァ…」
曜「…キャバクラ、あなたの仕事は楽しいですか?」
曜「あんなところで」
さかい「んーいや、…楽しかないですね」
さかい「…それが人生なんじゃないですか?」
曜「…。」 ───
「あの女が、拳銃で私を脅して、私にあんなことをッ……」
希「この脂肪注入器を彼女に無理矢理使わせられたってことなん?」
「…そうです」
「無理矢理っ…彼女の胸にっ容器の中にたくさん入っていた脂肪を全部っ全部っ胸に注入しろって」ガクガク
希「…」 「…こんなことになるならっ」
希「……それは災難やったな。お嬢さん
、ここに来るような人には見えんけど…どうしてまたここに」
「…実は北の方から東京に…、用事があって妹に内緒で来たんですけど夜になって心細くなって…」
希「…なるほどな。今日はゆっくり休むのがええで」
「…ありがとうございます」
希「…」
希「………。」
希(犯人に繋がる手がかりが………)
───
さかい「…」
曜「……」
曜(………なにも見つからない。)
─── ───東京 深夜の某バー カウンター
曜「…」コク…
希「…。」
希「…」カラッ…
希「…ハッピーエンドはない」
曜「……いや、私たちが捕まえるよ」
希「もし捕まえたとして、ジェーン・ドゥが本物の悪魔やったら曜ちゃんも納得するやろ」 希「…でも実際には悪魔じゃないんよ、彼女もうちらと同じ人間なんや」
曜「まぁ…そうじゃなかったら困っちゃうけどね」ゴク
希「フフ…。せやな、ところで最近仕事頑張ってるみたいやけど大丈夫なん?」
曜「って言うと梨子ちゃんのこと?」
希「そろそろ休みとか取った方がええんやない?つい先日ここに来てすぐやし、」
曜「来てすぐだからこそだよ。希ちゃん、ここに来て初めての事件なんだから頑張らないと…。絶対に失敗できない」
希「それは分かるんやけどな…」 曜「そんなに心配しなくてもいいって。梨子ちゃんもそこの所は分かってくれてるはず」
曜「悪いけど、希ちゃんに何て言われて
も私はこの件については譲れない」
曜「…大丈夫だよ、全部終わったら休みはしっかり取るつもりだから」
希「でもなぁ、」
曜「…希ちゃんがそうやって色々言って、私に色んなこと教えようとしてくれるのは嬉しい。でも、───
希「曜ちゃんは犯人を捕まえてなにを得たいんや?自分が英雄やアイドルになるのを求めてるんか?」
希「別に市民は警察にアイドルなんか求めとらんよ。ただ平凡に暮らしたいだけなんや」
曜「いきなり何?そういうことじゃないよね」 曜「…あのさ、そういうけど希ちゃんこそ素直じゃないところあるよね。なんで?」
希「えっ…?」
希「…その、色々あったんよ」
曜「たとえば?」
希「…」ウ~ン
曜「…?」 希「…」
希「…うちはな、もう無関心が美徳みたいな世の中はうんざりなんや」
曜「いやいや、希ちゃんもあんまり変わんないって、」
希「別に違うとは言ってないやろ?」
希「…もちろんうちにも分かる、無関心が一番の解決や」
曜「…」
希「そうやな……。」
希「麻薬に浸かるのが普通に生きるより楽やし、それに稼ぐより盗むのが楽、説得するより殴るのが早い」
曜「…ねぇ」
曜「希ちゃん、私たちが話してるのは今の事件みたいな頭がおかしい人の話だよね?」 希「違うで、これは日常の話や」
希「…曜ちゃんはウブなんよ。」
曜「そういう訳でもないと思うけどさ…」
曜「考えてみて、希ちゃんは問題は人々の無関心だっていう」
希「それで?」
曜「とにかくね、たぶん希ちゃんは世の中をそう思ってるから刑事を辞める訳じゃない」
曜「…」チラッ
希「…続けてええよ」 曜「…私が思うに、辞めるからそう思いたいんだよ」
希「…」
曜「私に同意を求めてる、」
曜「"この世の中は最悪だ"って」
曜「"こんな所にいるのはやめて、どこかに旅に出よう"ってね」
曜「悪いけど私は希ちゃんの考えには賛成できない。」 曜「私は相づちしか打たないイエスマンでも操り人形でもない、」
希「別にそんなつもりはなかったんや…。ただ、そう感じたなら悪かった、」
曜「…。」
曜「今まで一緒にこの事件を追いかけて来たけどさ、」
希「…」
曜「…私達はお互いにとって一体、何者なんなんだろうね?」
希(…ウチらは─────
1.「…ドライでもあり、ある意味で合理的でもある。…いち刑事と刑事の関係や」
2.「友人でもあり……。どんな時でも互いに支え合うべき、…仲間や」
3.「…出会うべくして出会った、運命に裏付けられた関係や」
安価↓1、2 番号で選択
コンマ二桁の数字が大きい方を採用する、数字が同じ場合は↓1採用
指定がない場合は下にずれます、同じで確定 曜「今まで一緒にこの事件を追いかけて来たけどさ、」
希「…」
曜「…私達はお互いにとって一体、何者なんなんだろうね?」
希(…ウチらは─────
希「…出会うべくして出会った、運命に裏付けられた関係や」 ───東京 某高級マンション
×月7日 日曜
曜「今回の被害者は被害者は黒子が特徴的な、綺麗な人だったみたいだね。残ってた写真からしか元の顔はきちんと分からないけど」
希「犯人も毎回こんな事、ようやるもんや…」
曜「…全くだね」
曜「被害者はベッドの上に仰向けで顔に包帯が巻いてあるみたいだ。隠れてるけど顔にひどい切り傷がなんこもあるよ」
希「これも何か意味があるんやろな」
希「曜ちゃん、被害者の左手についてるその小瓶はなんや?」
曜「毒?かな。青酸カリってかいてある」 希「そして右手には119にダイヤルされたスマートフォン…」
曜「被害者の正面にある真っ白い壁には、血で─────
“PRIDE(高慢)”
曜「プライド…」
希「…。」
希「現場から見るに…恐らく犯人は顔を切り、彼女の顔に包帯を巻いた。そのあとスマホと毒を手に持たせたみたいやな」 曜「そっか…。助けを呼べば、切られた顔だけど生きられる」
希「遠回しせずに言うと、それが嫌なら自分で死ねってことや」
曜「でも自分で死ぬなんてっ」
希「きっとその時のショックは相当なもんだったんやろ、冷静になれんくてもしょうがないで」
曜「…。」
曜「…最悪だよ」 ───東京 警察署 入り口ホール
「その件については───
「はい。はい、お承りました」
「でもやっぱりここはこうだと……
「また次の機会にということでよろしいでしょうか?」
「番号札をお持ちになってお待ちくださ───
「とりあえずお電話番号を教えてもらってもよろしいでしょうか?」
ザワザワ
希「ウチはもう少し捜査に残る」テクテク
曜「私の心配はいいよ、希ちゃん。もう一人でもできる」テクテク
希「これはウチの頼みや、もう少し相棒でいたい。別にええやろ」
曜「誰も止めてほしいなんて言ってないけどね。希ちゃん?」
希「嬉しいこといってくれるやん」
ザワザワ 曜「…あっなんか梨子ちゃんから留守電入ってる」
『ねぇ刑事さん』テクテク
希「なんやろうな」
曜「ここだとあれだし、戻ってから聞こうかな」
ザワザワ
『そこの刑事さん?』テク…
希「でも事件が終わったら辞めるで」
『刑事さん?』
ザワザワ
曜「そうなったらご自由にどうぞ」
希「h─────
『「「刑事さんっ!!!!!」」』
ピタッ…
曜「…?」
希「誰や…」クル… 「…」
希「っ…」
曜「何かあったの?希ちゃん」クル…
ジェーン「こんにちは」
ジェーン・ドゥ「「…私が直々に警察署に出て来てあげたわ」」
希「あんた手が血まみれやで」
曜「…動かないで」チャキッ
ジェーン「…。」
キャー タスケテー
希「気を付けるんやっ」
曜「その場に伏せてっ!」
ジェーン「……。」
曜「早くしてっ」 ジェーン「…。」
曜「…」ギリッ…
ジェーン「ひさしぶりね…」
曜「いいから床に伏せてっ!!」
希「慎重にいくんや、」
ジェーン「つまらないわ…。」
曜「腹這いになって!」
ジェーン「…。」
曜「早くっ」
ジェーン「…」ジリ…
曜「そうっ!そのまま伏せて!!」
ジェーン「…」ジリ…ジリ……。
ジェーン「…」…ジリ……ピタ
曜「…顔も地面につけて」 ジェーン「…」シブシブ
希「…そのままや……」
希「手錠付けるで」ジャキ…
ジェーン「…。」
希「…一応、確保や」
曜「…ふぅ。」
ジェーン「…。」
希「…」
ジェーン「…終わった?なら私に弁護士を呼んでほしいんだけど」
曜「こいつッ…」 ───警察署 取調室外 ミラー奥の薄暗い取調観察室
ジェーン『…。』
いつき「彼女から分かったのは限定的な情報だけ」
いつき「…分かっているのは、彼女はとにかくお金があって、教育もあって、」
いつき「完全な異常者だってこと」
希「…やろうな」
曜「…だろうね」
希「当たり前のように名前も偽名やろ」
曜「もっと彼女から他の情報を聞き出せないかな」 いつき「できませんね、このまま裁判所に行きます」
曜「そのまま犯人だって自主するとはおもえないけど」
いつき「そうですか。」
曜「わざわざ私たちの所に来た理由は?」
希「…これは何かあるで」
曜「私たちナメられてるんじゃない?絶対に企んでるよ」
希「せやな、何かある」
曜「でも何で?あと二人殺せば目的は終わるのに…」
希「彼女がダメそうなら、次は弁護士に聞いてみるしかないな」 ───警察署 応対室
英玲奈「依頼人はあと二人、死体を隠しているそうだ」
英玲奈「曜刑事と希刑事の二人だけを、今日の4時にその現場へ案内するらしい」
曜「なんで?」
英玲奈「確か…、あなた達を尊敬していると彼女は言っていたな」
希「…間違いない、誘いや」
曜「…だよね」
英玲奈「二人が断れば永遠に死体は見つからないだろう」 理事長「困ったものね」
理事長「…でも私達は取引をするつもりはないわ」
英玲奈「そうか、そうしたら彼女は精神病を主張するだろう」
希「ええで」
曜「…やってみてよ」
英玲奈「ああ。おそらくこの異常犯罪なら我々の主張が通るだろう」
理事長「絶対に無罪にはさせないわ」
英玲奈「どうだろうな」
英玲奈「…だが彼女のいう条件を受け入れれば、彼女は罪をすべて認める」
理事長「そう…。」
理事長「…あなた達が決めて」
曜「もちろん、本当に認めるならやるよ」
英玲奈「二人ともか?」
希「精神病を主張するならウチはこの会話を反証にする。これはウチらへの脅迫や」
英玲奈「そうしたら彼女も死体の話をするだろう。知ってて死体を放置すればマスコミは大騒ぎするだろうな」
希「死体は本当にあるんやろな?」
英玲奈「ああ、あるぞ」
理事長「一応情報だけ伝えると…彼女、ジェーンの手からは持ち主不明の血液が検出されたわ」
希「…」
理事長「…あなたに薦めている訳じゃないけど、彼女は今でも両手に手錠をしてるの。」
希「…。」チラ…
曜「…希ちゃん、……終わらせよう。」
希「…」
希「そう言われたらウチは逃れられんで…」 ───警察署 署内
理事長「希刑事と曜刑事にはピンマイクとGPSをつけて貰いました。それであなた達には二人が犯人を護送している車を上空からヘリコプターで追ってもらいます」
果南「はいっ」
モブ警「「「はい!」」」
理事長「今の予想だと犯人はなにも出来ないと考えられます。…ですが、細心の注意を払って任務にあたってください」
果南「はいっ」
モブ警「「「はいっ」」」
理事長「それで現場の指揮はいつも通り、果南さん。あなたにお願いするわね」
果南「任せてください」
理事長「それでは健闘を祈ってるわ」
スピーカー『それで、あなたの本当の正体はなんなんや?』 ───中型車 車内
運転席希、助手席曜、後部座席犯人
希「それで、あなたの本当の正体はなんなんや?」
ジェーン「本当の正体?」
曜「名前ってことでしょ」
希「今更言ったところで損はないやろ」
ジェーン「…私が誰かなんて意味はないわ」 希「別におしえてくれてもええやろ」
ジェーン「…まぁ、知りたいのならおしえてあげてもいいわ。あなたの言ったように損は無いわけだしね」
希「じゃあ、なんや?」
ジェーン「ツバサ」
曜「翼…?」
ツバサ「綺羅ツバサよ」
希「あんま聞かん名前やな。」
ツバサ「教えたんだからあなたは黙って左を走ってなさい」
希「はいはい」 …
曜「行き先はどこなの?」
ツバサ「ついてからのお楽しみよ」
曜「ただ死体の所に行く訳じゃないでしょ?マスコミだって注目してるんだしさ」
ツバサ「…人にものを聞かせたいなら、」
ツバサ「手で肩を叩いてもダメよ。ハンマーを使わないといけないの。」
ツバサ「そうしてやっと、人は本気で話を聞く」
曜「じゃあ貴方は人にものを聞かせるほどの人で、あなたは特別なの?」
ツバサ「特別?それは分からないわ。こうしている限り私は人と同じ…でも、私のしていることは特別」 希「していること?」
ツバサ「そうよ…」
曜「別になにも特別じゃないよ」
ツバサ「違うわ」
曜「そうかな?」
曜「…教えてあげるけど大体の人は2ヶ月も経つと、その時に話題になってた事なんて忘れるものなんだよ」
曜「…これもきっとそうだと思うよ、ツバサさん」
ツバサ「まだ全部終わってないわ。このすべてが終われば、その結末は」
ツバサ「……人には理解しにくいけれど、認めざるを得ないものになるわ。…きっとね」
曜「?…訳が分からないよ。こんなことやってて楽しい?」
ツバサ「早くあなたに見せてあげたいわね。この、すばらしい結末を」
曜「当たり前だけど私はあなたの横についてる。おおそれた事は出来ないよ」
曜「…でも、もしその計画が始まったらおしえてね。私が見逃さないように」
ツバサ「心配ないわ、見逃さないから……絶対にね。」 ───
バラバラバラバラ
理事長『ヘリコプターから見た状況はどう?』
果南「今のところは犯人を乗せた護送車に異常はありません、順調に高速道路を北に走っています」バラバラバラバラ
理事長『良かったわ、引き続き監視を頼むわね』
果南「了解っ!」 ───
希「…。」ブロロロロ
ツバサ「…」フフ
希「…」チラッ
希「…なんか嬉しそうやな」
ツバサ「もうすぐよ」
曜「…。」
曜「…前から気になってることがあるんだけどさ、あなたみたいな人達って自分が異常者って思ってたりする?」
ツバサ「私が異常者なら安心かしら」
曜「そうだよ」 ツバサ「どうせあなたには分からないわ。私は選ばれた者なの」
希「……あんたがそう思いたいだけやで」
希「ツバサさん、あなたは矛盾に気づいとらん」
ツバサ「どんな?」
希「…もし、あんたが何か偉大な力に選ばれてそうしてるなら、」
曜「…」
希「なんであんたが楽しんでるんや?」
ツバサ「…」
曜「確かにそうだね」
ツバサ「…あたりまえの事よ。仕事を楽しんでやるのは普通の事じゃない?」
ツバサ「現に私自身も喜んで罪人に罪を償わせたわ」 ツバサ「…アイドルだって、政治家だって、もちろん刑事のあなたも、仮初めの結果さえ恐れなければ各々の仕事を喜んでする…」
曜「…ふーん、じゃあそれがあってるとしてあげるよ」
曜「でも貴方は罪のない人を殺したんだよ、」
ツバサ「あなた、…本気で言ってる?」
ツバサ「…この腐った世の中で、誰が彼らを心の底から罪のない人々だと思えるのッ?」
曜「…」
希「ツバサさん、、落ち着きや」
ツバサ「私は落ち着いてる…でも実際の問題はもっとありふれてる人々の罪よ」
ツバサ「私達はそれを日常の中で許してる。」
ツバサ「些細なこと、あたりまえの事だって…だけど、もう許されないわ。私がもう見せしめをした」
ツバサ「私のしたことをこれから人々は考え、そこから学んで、従うの」
希「…。」
ツバサ「…永遠にね」
曜「それはどうかな、」
ツバサ「言っておくけど…私は憐れんだりしている訳じゃないわ。皆、神に滅ぼされたソドムの住人と一緒」
希「ほう…」
希「なら、あんたは神と同じ審判をあたえたつもりなん?」
ツバサ「…」
ツバサ「……神の行いなんてだれにも分からないものよ」
曜「話にならない…」
ツバサ「あなたの為に話してないわ」
ツバサ「先に見えるでしょ、あの発電所にある高圧線の鉄塔、あそこが行き先」 ───
バラバラバラバラ…
『先に見えるでしょ、あの発電所にある高圧線の鉄塔、あそこが行き先』
果南「なるほどね」
果南「ヘリコプターであっちに旋回して、私達が先にそこに行くよ」
モブ子「了解です」
『ザザ.……ザザ…』
果南「ねぇ、車との通信が切れそうなんだけど。わかるかな?」
モブ子「…たぶん一時的な高圧線の影響ですね」
果南「わかった、じゃあこのままで行くしかないね。……上からみる限りでも発電所に待ち伏せとかはなさそうだし、このままいこう」
果南「…」バラバラバラバラ…
果南「でもあの目的地、ほんとに何もないね。周りにはなにもない…、あるのは広大なコンクリートの地面だけで」
果南「この様子だと車がここに来るのにはあと二分ってところかな、…上空で待機しといて」 ───東京 郊外 発電所
×月7日 日曜 快晴
15:37
ブロロロロ…
希「ここや…」キキッ
曜「ツバサさん、あなたは車で待ってて」バタン
希「うちも外に出るで」
曜「…」
曜「なにもないね。障害物もないから良く見渡せる」
希「敷地内はあたり一帯コンクリートや、しいて言えば奥に発電所が見えるくらいで…」
曜「彼女、降ろす?」
希「ええで」
曜「わかった」
曜「ツバサさん、降りて。ゆっくりだよ」
ツバサ「…そうね」
ツバサ「…」ノソ
希「…ここになにがあるんや?」
ツバサ「今、何時かしら?」
希「なんでや?」
ツバサ「知りたいだけよ」
希「……4時前やな」
ツバサ「そう、…ならもうすぐね」
曜「ツバサさん。確か現場はこの近くなんだよね?案内して」
ツバサ「そうだったわね、ついてきて」テク…
曜「そうするよ」
希「…久しぶりの晴れやけど。この太陽もなんか嫌な感じやで、痛い」
曜「晴れたんだから雨よりはマシだよ」 ツバサ「ちゃんとついてきてるの?」
曜「大丈夫だよ、ついていってる」
ワンッワンッ…
希「なんやっ!」バッ
曜「…この声って、犬?」
希「あっちの方から走ってくるで、なにかデカい箱を口にくわえてるみたいや」
曜「何か危なそうだね。ツバサさん、そこに伏せて」チャキッ
ツバサ「…」フセ…
希「二人はそこで待ってるんや、ウチが見てくる」タッ
ツバサ「来たみたいね」 ───
果南「なんか犬が彼女たちに走ってきてるみたいだよ。両目が毛で隠れてよく見えない白い犬、」
理事長『犬…?』 ───
犬「ハッハッハッハッ…」タッタッタッ
希「こっちには来るんやないっそこで止まるんやっ!」
犬「ハッハッハッ」タッタッ
希「ちょっ止まって!」チャキッ
犬「ハッハッ…ハッ」タッ
希「…」
希「さすがに犬には効かんか」
犬「…」タッ……ピタ。
希「…なんや?犬」
犬「……」
犬「…」トスッ
希「箱を地面に落としてどうするんや」
犬「…ワンッ!」タッタッタ ───
バラバラバラバラ…
果南「あれは…」
果南「箱を置いていった?…。ッ早く爆弾処理班を呼んでっ」
モブ子「分かりました!」 ───
希「犬は箱置いてもうどっかいったで、」
希「あれ?…落としてった段ボール箱の上になんか書いてある」
“曜刑事へ”
希「…曜ちゃん宛て?」
希「ハァ……」
希「いかにもな段ボール箱や、。」
曜「…」ジーッ
曜「動かないでね」
ツバサ「…分かってるわ」
希「どうかな…。」
希「曜ちゃんは犯人に付きっきりやし、ウチがみとくか」
希「…。」
ツバサ「あなたには本当に感心しているわ、曜刑事」
曜「…」
希「開けてみるで……」
曜「…なにかな」チラッ
希「箱のヘリの隙間を閉じてるガムテープを剥がしてっと…」ペリペリペリ…
希(段ボール箱の一番上のフタを開けて…)ピラ…
希「これは……?、」(ん?、段ボールに赤黒いシミが付いてるで…)
希「…血や」 ツバサ「あなたは立派に生きているわ、自信を持っていいほどにね」
曜「うるさいよ、ツバサさん」
希(…血って、なんや?)
希(でも箱の中身を見ることには何も分からんのは当たり前…)
希(次の段ボールの両内蓋を開けたら…、中身や)
希「…」ゴクッ…
希「……。」
希「…」(中身は…)パッ…
希「…ッッッッッ!!!」ビクッ
希「……。」
希「…」ワナワナ
曜「どうかしたの?」
希「…駄目や」
希「…」pi
希「…ヘリは離れてるんや、ここに近づいたらダメやで」 ───
『…ヘリは離れてるんや、ここに近づいたらダメやで』
果南「わかった、離れてッ」
モブ子「了解。」 ───
希「…これはヤツの罠や」ダッ
ツバサ「こっちに来たわよ」
曜「どうしたの?」
ツバサ「あなたも私みたいに…
曜「黙ってて」
ツバサ「聞きなさいよ、」
ツバサ「私はあなたを誉めてるのよ?そして可愛らしい奥さんの事もね」
曜「そんな事、どうでもいいって…」
曜「…え?」
ツバサ「桜内梨子…」
曜「っなんでそれを」
ツバサ「…あなたの署の警官たちは警戒心が足りないわ」
ツバサ「今朝、前日に下調べもしてあったあなたの家にお邪魔したわ」
曜「…?」
ツバサ「なぜかって?平凡な夫婦の…生活を味わいたくて、よ」
希「曜ちゃん銃を捨てるんやっ!」 曜「…。。」
ツバサ「今日も私に反抗的な態度ばかり取って…。そこであなたにお土産を用意してあげたわ……」
ツバサ「あなたの婚約者の首よ」
希「…曜ちゃん」タ
曜「…」
曜「……?」
曜「…なにを言ってるのか分からないんだけど?」
希「とりあえず今持ってる銃を渡すんや」
曜「いや、あの箱はなんだったの?」
希「別にええやろ…ウチに銃を渡すんや」
曜「良くないッ、あの箱の中身はッ?」
ツバサ「実を言うとね。あなたの平凡な暮らしを妬んだ私も罪人になってしまたの」 曜「あの箱はッ?」
希「…いや、……」
曜「中身はなんなのッ???」
希「それはっ…」
曜「ねぇってばッ!!?!」ドン
ツバサ「さっき言ったでしょ?」
曜「それはウソだよっ、さっきから貴方が出任せばっかり言ってるの私は知ってるからねっ!!」ジャキッ
曜「本当のことを言ってッ」ツキツケ
ツバサ「…。」 希「ダメだよ曜ちゃん、彼女は撃たせたいんや」
曜「ッ言ってよ!ウソだって!!」
ツバサ「復讐は…」
曜「無事なんでしょ?本当は」
ツバサ「…怒りの罪よ」 曜「ッ何もしてないって言ってッッ!!!」ダンッ
希「…ッ…曜ちゃんが殺せば、ウチらの負けや……」
ツバサ「確か婚約者、梨子さんって言ったかしら?…彼女は命乞いをしたわ」
曜「ッ、」
ツバサ「お腹に子を身ごもってるってね…」
曜「え……。??…」
曜「…なにそれ……?」
希「…ッ」バチンッ
ツバサ「痛いわね、叩くことないじゃない」
曜「子を……?」
曜「……。そうだったんだ…」 曜「………」
曜「…」
曜「あぁ………そんな、……」ウロウロ…
ツバサ「…」
曜「ねぇ希ちゃん、ほんと……?」
ツバサ「あら、…まさか知らなかったの?」
希「……。」
希「…」ウツムキ(もうウチには…)
曜「イヤッそんな…、……希ちゃんっ…」
ツバサ「…さぁ」
曜「……こんな事ってないよ…」ジャキ…
曜「…………。」
ツバサ「それでいいわ、撃ちなさい」 曜「このっ…。」カマエ
曜「…」
曜「……」ウル…
曜「…」ウツムキ
曜「……」ポロ…ポロ……
曜「うぅっ…」
希「…、銃をウチに渡すんや」
ツバサ「…。」
曜「……でも私はっ」ポロ……
希「曜ちゃん、こいつを殺せば…こいつの勝ちや」
曜「イヤだよッ!なんでこんなことッ!!」
ツバサ「…さぁ」 曜「…。」
曜「ああ…もうっ!!…」カマエ…
希「…」
ツバサ「…」
曜「あなたを、殺す」
曜「……。引き金が……重いよ…」グ……
ツバサ「…」
曜「…、」
曜「………。」ポロ……
曜「……、梨子ちゃんッ…」
曜「…。」
曜「…」グッ
希「ダメやっ!」
─────パァンッ…
ツバサ「」パタ…
曜「そんな…なんでっ」
希「…。」
ツバサ「」
希「…」
曜「なんで希ちゃんがっ!」
希「ええんよ、これで」
曜「…良くないっ希ちゃんが撃つことなんてなかったっ」
曜「私が撃つはずだった…なのにッ……」
ツバサ「」
希(…これでええんや、) ───
バラバラバラバラ
果南「これは一体どういうことっ!?」
モブ子「全くわかりません、」
果南「…じゃあとりあえずあそこに着陸するよっ、なるべく急いで移動して」
モブ子「はい」
果南「総員、降下準備、始めっ!」 ──────
ピーポーピーポーピーポー…
理事長「こんな事になるとは思ってもなかったわ」
曜「そうですね…」
理事長「あなたはもう休んでていいわ」
曜「でも」
理事長「休んでなさい、希さんの事は私が面倒を見るわ」 ───
──────
───
パシャパシャ…パシャッ…
記者「今回の事件について、質問がいくつかあるのですが」
理事長「…私からは何もお答えすることはできませんっ」
“護送中の容疑者をベテラン刑事が射殺、謎に包まれた驚きの動機に迫る”
“連続殺人事件 衝撃の展開で幕を下ろす”
“最後に犯人に殺された被害者は刑事の妻?!” ……
………
……
───拘置所
曜「久しぶり、希ちゃん」
希「来てくれて感謝やで、えらいウチらのこと世間で話題になってるみたいやな」
曜「そうみたいだね、…ごめんね。希ちゃん」
希「なにがや?」
曜「私が撃つ直前に私の代わりに撃ってくれたんだよね」
希「それは違うで、ウチが自分からやったことや。この事は曜ちゃんとは一切関係ない」
希「…それよりや、曜ちゃんはかなり辛いんやない?、今日も無理してここに来たんか?」
曜「…たまたま近くに来たからね、どうしてるかなって」
希「…今も警察やってるんやろ、心の事もあるし休みとかとったらどうや?」
曜「…いや休みは要らない。でもずっと考えてたことがあるんだ」
曜「ねぇ…なんで犯人はあんなことをしたの?…なんで梨子ちゃんまでっ……ッ」
曜「殺るなら私をッ」
希「そういうことは言うもんやない」
希「……彼女は…神に失望してたんやろか。ウチには分からんで」
曜「…。」
曜「結局さ。この事件は犯人の思い通りだったって事だよね、力不足で捕まえられなかった……私達の負け…」
希「…そういうわけやない。」
希「あの時に曜ちゃんは撃たなかった、それだけで最後の罪は阻止された」
曜「でもそれは希ちゃんがっ…」
希「…実際そうなのかもしれん。でもな、これだけは言える……。うちらは阻止したんや」
希「彼女が仕組んだ、最後の罪を」
Bittersweet End
“六つの大罪” ……
………
……
───拘置所
曜「久しぶり、希ちゃん」
希「来てくれて感謝やで、えらいウチらのこと世間で話題になってるみたいやな」
曜「そうみたいだね、…ごめんね。希ちゃん」
希「なにがや?」
曜「私が撃つ直前に私の代わりに撃ってくれたんだよね」
希「それは違うで、ウチが自分からやったことや。この事は曜ちゃんとは一切関係ない」
希「…それよりや、曜ちゃんはかなり辛いんやない?、今日も無理してここに来たんか?」
曜「…たまたま近くに来たからね、どうしてるかなって」
希「…今も警察やってるんやろ、心の事もあるし休みとかとったらどうや?」
曜「…いや休みは要らない。でもずっと考えてたことがあるんだ」
曜「ねぇ…なんで犯人はあんなことをしたの?…なんで梨子ちゃんまでっ……ッ」
曜「殺るなら私をッ」
希「そういうことは言うもんやない」
希「……彼女は…神に失望してたんやろか。ウチには分からんで」
曜「…。」
曜「結局さ。この事件は犯人の思い通りだったって事だよね、力不足で捕まえられなかった……私達の負け…」
希「…そういうわけやない。」
希「あの時に曜ちゃんは撃たなかった、それだけで最後の罪は阻止された」
曜「でもそれは希ちゃんがっ…」
希「…実際そうなのかもしれん。でもな、これだけは言える……。うちらは阻止したんや」
希「彼女が仕組んだ、最後の罪を」
Bittersweet End
“六つの大罪” ─────────────────
→Retake
─────────────────
───東京駅前 喫茶店
×月6日 金曜 雨 早朝
梨子「産んだんですか?」
希「そうや。いろいろ大変なこともある、でもあの決断に後悔してるなんてことはない」
希「正直曜ちゃんと梨子ちゃんがどうなのかは、ウチにはわからん」
梨子「…はい」
希「でもな…」
希「もし、────
希(ここはなんて梨子ちゃんに言ってやったほうがいいんやろなぁ…)
× 1.「子供を産むつもりなら、曜ちゃんに言ったほうがええ…。やけど、もし産まないつもりなら内緒にするんや。」
× 2.「子供を産むつもりでも…、子供を産まないつもりでも、危険や、曜ちゃんの仕事が落ち着くまでは内緒にしといたほうがええ」
3.「子供を産むつもりでも…、子供を産まないつもりでも、遠慮せず曜ちゃんに悩ませて負担をかけてやろうや。言っといたほうがええ」
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