穂乃果「百年経ったらまたおいでッッ」千歌「ライタイ祭?」 2回戦
レス数が900を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。
>>821
ちゃんと誰のどのシーンかって分かるのが面白い 『ベスト4!!!』
『空前絶後の39名から勝ち上がった4名ッッッ』
『残り3試合と相成りました―――――ッッ』
オオオオオオオオオオ
『準決勝第一試合』
『松浦果南VSッッ渡辺曜!!!』
『準決勝第二試合』
『優木せつ菜VSッッ高坂穂乃果!!!』
『以上2試合の勝者が―――決勝戦にて雌雄を決することになるのですッ』
ワアアアアアアアアアア ・闘技場の一室。二人。
海未「…ナルホド」
海未「天才からのご指名………何かと思えば」
海未「要はこの私に練習台になれということですか」
曜「あ、いや、その………」
海未「気を遣うことはありませんよ」フフ
海未「打倒松浦果南は私の悲願でもあります」
海未「私に出来ることであれば、なんでも協力しましょう」
曜「……!」
曜「ありがとう海未ちゃんッ」
海未「ただし」
曜「!」
グニャア… 海未「やるからには真剣でいかせて頂きます」
ス…
海未の手は無弓の形になる。
曜「…………ッッ」アセタラ…
海未「もう後戻りできませんからね」ニッコリ
曜「よ…ヨーソローッッ」
海未「フフフ………」ジリ…
海未がすり足で間合いを詰め始める。 ジリ…
曜(お願いしてよかった……)ダラダラ
曜(海未ちゃんの威圧感は果南ちゃんに匹敵する…………)
海未「………」ジリ…
曜(開発中だった秘密兵器――――)
海未「――」カッ
曜(きっとこれで完成する!!)
海未「御免ッ!!」ビュインッ サク…
海未の無弓が曜の身体に触れる、その刹那――――
曜(ここッッ)ブワンッ
海未「!?」
パアンッ………
・同刻。闘技場の別の一室。
果南「何の用?」
果南「もうすぐ試合だって言うのに………わざわざこんな人気(ひとけ)のない部屋に呼び出して…………」
ダイヤ「単刀直入に言いますわね」
ダイヤ「次の曜さんとの試合を辞退してください」 果南「…………………」
果南「なんで?」
ダイヤ「曜さんは強すぎています」
ダイヤ「そして貴方はそれ以上に」
果南「…………」
ダイヤ「このまま試合を行えば、間違いなく貴方は―――」
曜さんを殺してしまいます
果南「…………」
果南「大丈夫だって」
果南「曜が相手なら、私も鬼を出すようなマネは……」
ダイヤ「それが無理だというのですわッッッッ」 ダイヤ「曜さんは貴方に鬼を出させるでしょう、必ずッッッ」
ダイヤ「そして鬼を出した貴方は曜さんを――――」
果南「………………」
果南「まさか…」ヘッ…
ダイヤ「冗談ではありませんわよ」ギロッ
果南「……………………」
沈黙。
果南「…イヤだと言ったら?」
果南「私が棄権しないって言ったら…………」
ダイヤ「…………」
果南「どうするつもり?」 海未「やれやれ……」
・曜と海未。先の場面から数分後。
海未「人生二度目の、日に二度の敗北、ですか…………」ハア
曜「……………」
曜「あの…」
海未「お腹が空きましたね」
海未「花陽におにぎりをもらいましょうか」ニコ…
曜「――――」
曜「はい…」
曜(やっぱりそう……)
敗者にかける言葉なんかあるハズがない… 海未「………………………」
海未「そういえば曜も無傷ではないハズですが」チラッ
海未「!」
曜「私は大丈夫だよ」ピンピン
海未「ハハハ……」
海未「貴方の無事を喜ぶべきなのでしょうか」
海未「無事にしか済ませられぬ己の未熟を恥じるべきなのでしょうか」
曜「……」座…
曜「……………………」ペコリ
海未「曜」
海未「打倒果南―――貴方に預けましたよ」
曜「うんッッ」ケイレイ
曜「特等席で見ててね」 ・果南とダイヤ。
ダイヤ「どうするもこうするも……」ス…
果南「!」
ダイヤが背中から日本刀を取り出す…………。
ダイヤ「私が曜さんを守護らねばなりませんわ」チャカ
果南「………………」
果南「“何でもアリ”なら私に勝てるとでも思ってるの」
果南「武器を使用えば、鬼無し(ナチュラル)な私に負けるハズはないとでも思ってるの」
グニャア…
ダイヤ「勝算なくしてケンカを売る武道家はいませんわ……」ニヤ… ・青竜側入り口前。
千歌「来たよ曜ちゃん」ザッ…
曜「こッ…こんなたくさん」
ズラアアアッ
梨子「落ち着いてね、曜ちゃん」
ルビィ「がんばルビィ!」
善子「天は貴方の勝利(かち)を予感しています」
花丸「果南ちゃんの鼻を明かしてやるずら」
鞠莉「新たなAqoursのウェーブだねッ」
曜「みんな………ありがとう」
千歌「よぉーし、じゃあいくよーッッ」スウ…
千歌「全速ぜ――――」
???「………」ヨロッ…
!!
七人の前に、息も絶え絶えで現れたのは―――― 鞠莉「ダッ………ダイヤッッッ」
ダイヤ「……」ボロボロ
曜「なっ…なんで…………」
ルビィ「…………ッッ」ダラダラ
―
――
―――
ダイヤ『先に行ってなさい。私はヤボ用をすませてから行きます』
曜(ダイヤさん……ッッ)グ… ダイヤ「曜さん……」
曜「!」
ダイヤ「逃げてくださいッッ」
ダイヤ「果南さんには誰も勝てません…ッッ」
ダイヤ「殺されてしまいますわッッ」
六人「……………………ッ」
曜「………………」
曜(ワカってるよダイヤさん………)
曜(果南ちゃんの強さはとっくにワカってる)
曜(でも………)ザッ
ダイヤ「曜さんッッ!!」 曜「大丈夫です」
曜「飛び込み選手は特攻隊とは違う」
曜「勝算のないケンカは売りませんよ」ニコッ
『青竜の方角ッッッ』
『渡辺曜!!!』
・玄武側入り口前。
果南「………………」
ガラーン………
果南「……………………」 ???「寂しそうですね」ザッ…
果南「!」
果南「あなたは…」
月「月です、よーろしくーッッ」ニコッ
果南「…なんで私のところに?」
月「ごめんね、果南さんの応援ってワケじゃないんだ」
月「一つ忠告をしたくて………」ニ…
天才・渡辺に流れる血………ッッ 嘗めてかからない事だよ!!!
果南「…フン」ザッ…
『玄武の方角ッッ』
『松浦果南!!!』 『準決勝第一試合ッッ』
『正真正銘、Aqours最強がここに決定しますッッ』
ワアアアアアアアアアア
『“内浦最強の生物”、“鬼(オーガ)”果南かッッ』
果南「……………」
『“飛び込み界の最終兵器”、“天才”曜かッッ』
曜「……………フウーッ」ピョンピョンッ
千歌「曜ちゃん、ダイヤさんの言うことなんか気にしないでねッッ」
千歌「絶対勝てるからッッ」
梨子「私が―――ッ保障するゥ――――ッッ」
千歌「保障されちった」
ダイヤ「……………」 絵里(残酷な図だわ………!!!今から死闘を演じようとするグループメンバー同士の……………)
絵里(片一方の側に全員が立つ……)
理亞「松浦果南、Aqoursから嫌われてる……?」
聖良「まさか」フッ
聖良「皆さん、それだけ信頼しているということですよ」
聖良「彼女の“最強”を」
果南「……………」
『さあ真のAqoursナンバー1はどっちだァ――――ッッ』
審判「開始めいッッッ」ゴワアアンンン ゴゴゴゴゴゴ
!
観客「地震だッッッッ」
観客「でかいぞッッ」
善子「ちェッッこッこんなときにッッッ」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
曜「っとっとっと……」グラ…
果南「…………」ス…
曜「!」
果南「ッチェリアアアァァッッ」ドゴォッ 海未(地面に正拳を…………)
曜「―――ッ」
ピタ…
観客「おさまったぞ」
観客「とまった…………」
千歌「果南ちゃんが……」
梨子「とめた………?」
グボッ…
果南「もう………………心配いらないね」ニカッ 絵里「な…」
にこ「ヘッ自分のパンチが地震を止めたって言うの」
ダイヤ(己の正拳をもってすれば地震をも止められるッッッ)
ダイヤ(果南さんは地震が止まったことも偶然と思っていないでしょう)
曜「〜〜ッッ」
ダイヤ(一点の翳(かげ)りすらない内浦最強への自負ッッ)
ダイヤ(曜さんッ貴方は己の強さにそこまで確信が持てますかッッ)
曜「そ…」
曜「それがッッッ」ダシュッ
花陽「速い!!」
真姫「やっぱりスピードでは曜だわッッ」
曜「どーしたアアッ」ガバッ 『くッ組みついたァ――』
ことり「裸絞め(チョーク)だッッ」
梨子「キマったッッ」
ギュウウウウウ…
『背中から果南の首を締め上げる―――ッッ』
ルビィ「おとしちゃえェ――ッッ」
果南「………………」スクッ…
ダイヤ(あの姿…まるで)
先輩が後輩を………おぶる姿のように………………… 果南「…………」パシッ
曜「ッ!!」
グ…
『えッ……』
グググ…
真姫「ま…真正面から………ッ」
花陽「チョークが切られる…………ッッ」
バッ
曜「〜〜〜〜〜ッッ」ズチャッ
凛「外しちゃったッッ」
にこ「デタラメなパワーだわ…………ッッッ」 果南「――」グ…
曜「!!」
曜(来るッッ正面から蹴り上げッッ)
曜(牽制(フェイント)を仕掛けるでもなくまともにッ)
果南「ハッッ」ボッ
ギャドッ
曜「――――――――――――――」
その瞬間(とき)場内は――――無音と化したという。
その場の……否、それを見ていた全てのスクールアイドルが息を呑んだ。 人間(ヒト)を蹴ることが日常と化している彼女等である。
蹴り技により人間が飛ぶ距離、限度、常識をスクールアイドルは知る。
ヒュオオオオオオオ
曜「………………ッッ」
璃奈「―――――」ゾクウッ
かすみ(どこまで………)
ヒュオオオオオオオオオオオオオオ
聖良(まだ――――)
理亞(まだ上昇して……………ッッッ)
曜の飛距離は彼女らの常識からあまりにも逸脱していた。 曜(フフ……)
曜(まるで戦艦…………)
果南「お〜……」
果南「飛んだね〜」
曜(防御は成功している……なのにこのダメージ…………)ズキン
ぴた…
ドッ
観客「やっと落ち始めたッッ」
観客「高すぎるッ」
観客「死んじまうぞコレッッ」 曜が逆さまになって落ちてくる――――
穂乃果「頭からはマズいよッッ」
絵里「助からないわ……………」
グル…
果南「!」
曜「前逆さ宙返り三回半抱え型ッッ」グルグルンッ
真姫(あの体勢から……)
果南「――」ヒョイッ
月(あれを躱せるのか……ッ) 曜「―――――」
千歌(地面にぶつかるッッ)
曜「―――ッ」バッ
ギュルルルルッ
!
ダイヤ(五点着地!!)
曜「―――っと」スクッ
ダイヤ(身体をひねりながら倒れこむことによって落下の衝撃を5か所に分散させたッッ) 曜「よしッ」ピョンピョンッ
ダイヤ(しかし五点着地で安全が保障されるのはふつう高さ7、8メートルまで)
ダイヤ(あの高度からの落下で、あのタイミングから完全に成功させるとはッッ)
聖良「これが世界トップクラスの飛び込み選手の技術…………」
花陽「二人ともスゴすぎます……ッッ」
果南「…………」サア…
このときを境に―――果南の表情から微笑みは消え失せ
曜「………………!」
曜は後輩から“敵”へと昇格を果たした。 ここからさらに回想のダイヤにゲスいこと言わせるコラが出来るわけだな ここだけ見ると果南が鬼に見えるけど、そもそもダイヤさんが日本刀で脅してます 果南「………………」サアア…
花丸「か…果南ちゃん………」ゴクリ
ルビィ「怖いぃ……」
鞠莉「真剣(シリアス)になったね………」
聖良「果南さんの本気―――」
聖良「ベストコンディションという意味では、今日初めてと言って良いでしょうね」
聖良「私の時は冷静さがありませんでしたから」
理亞(姉さまが失くさせたからでしょ)
ダイヤ(言わないことじゃありませんわッッ)
ダイヤ「下がってください曜さ―――――んッッ」 ダイヤ「曜さ〜〜〜んッ」
曜「…」クス
曜(もう…ダイヤさんったら………)
曜(果南ちゃんの真剣がどんなに危ないかはとっくに知ってるって…)
曜(でも下がったりしない……)
曜「―――」ダシュッッ
ダイヤ「馬鹿な…ッッ」ダラダラ
私の船は後退の舵を外してあるんだよ……
果南「フンッ」ブワンッ
曜「遅いッッ」パアンッ 果南「〜〜〜〜〜」グ…
『マッハの上段蹴りが果南の顔面を捉えたアアッッ』
曜(まだだよ―――)ザッ
月「!」
曜(もう一丁ッッ)ボッ
千歌「え……」
パアンッ
善子(正拳…ッッ?)
果南「――――ッ」グラ… ドシャアアッ
ダイヤ「…………………ッッ」
ワアアアアアアアアアア
観客「果南がダウンだァッッ」
観客「真っ正面からッッ」
梨子「曜ちゃん、パンチもマッハで撃てたの?」
千歌「確か、キックしかできなかったような気が……ッ」ウーン
ダイヤ「敵いませんわね………天才には………ッ」
月「僕のせいだね」
月「覚えられちゃったよ」カタスクメ 海未(これで曜はマッハの連発が可能になりました)
海未(攻撃の幅は無限大に広がります)
海未(いけますよ曜!!)
曜(思った通りだ………)
果南「…………ッ」ムズ…
曜(いかに果南ちゃんといえども…………マッハの速度を連続でまともに受けたなら倒れるしかない………)
曜(そしてもう一つ………)
海未「!」ハッ
曜(マッハの速度で正拳を打ち込んだなら……………)
バキボキッ…
拳も破壊される……ッッ ルビィ「曜ちゃんの拳がぁ……ッ」
自身、組手の中で過去一度もなしえなかった“内浦最強”の完全なるノックダウン
曜「…………ッッ」ズキン
衣装係の命とさえ言える手先と引き換えに手にした。
ダイヤ「必然です………ッッ」
ダイヤ「飛び込み台を蹴る―――水面を蹴る―――プールの壁を蹴る―――――」
ダイヤ「飛び込みや水泳は脚は徹底的に鍛えますッしかし拳については全くノータッチですわッッ」
ダイヤ(だからこそ今まで曜さんは蹴りでしかマッハを超えられなかったッッ)
なのに戦士は…………… 果南「…………」ムク…
果南「!」
曜「……」ニイッ
歓喜していた。
曜「――」ガッ
パンッ
果南「ッッ」グラッ
ダイヤ「なッッ」
ダイヤ(マッハ肘(エルボー)ッッ!!?) 五体に刻まれたマッハの感触……
曜「――」パンッ
真姫(マッハ手刀(チョップ)――ッッ)
今や繰り出す技の全てに最新の方程式は当てハマった。
曜「―――」パアンッ
千歌(マッハ頭突き――――)
飛び込み家 渡辺曜 17歳の春………
果南「〜〜〜〜〜〜」ドシャアアアッ
灼熱の時間(とき)――――― 観客「連続ダウンだッッ」
観客「曜が圧倒しているゥゥッッ」
果南「……………ッ」ジーッ…
鞠莉「ダイヤ」
鞠莉「これはひょっとして…………」
観客「曜の勝ち!!?」
ダイヤ「…………………………」
ダイヤ「いや…」
ザウ… 千歌「えッ…」
曜「ハア………ハア…………ッ」ザ…
『っとォ――曜も膝を着いてしまったッッ』
『両者ダウンだァ――ッッ』
タラ…
千歌「頭から………」
ルビィ「血……」
ダイヤ「頭だけではありません」
ボキッ バキッ…
梨子「右肘と左手……マッハの攻撃を撃ったところ全部………ッ」
花丸「反動でダメージを受けてるずら………」 ダイヤ「あれが果南さんですわ」
ダイヤ「あれ程の犠牲を払わなければ」
曜「……ッッッ」ポタッ…ポタッ…
ダウン一つ 奪えやしない
善子「曜をもってして…」ダラダラ
善子「鋼で出来てんのかいッッ果南の肉体(からだ)はッッ」
鞠莉「…………………ッッ」
鞠莉(己の身体を犠牲にやっと手に入れた確かな有利)
鞠莉(なのに―――――――)
果南「……」フウ…
果南はもう回復しつつある モゾ…
観客「果南が立ってくる………ッッ」
観客「まともに喰らって…」
ざわ ざわ ざわ
観客「効いてないのか…?」
なんという理不尽……
ムク…
曜「…………ッ」ザ…
打ち込んだ者が跪き―――――被弾した者が見下ろす。
果南「……………………」スクッ…
嗚呼………何故神はこのような者を現代に……… ダイヤ「確かに曜さんは強いッッッ」
ダイヤ「間違いなく天才です、そんなことは私とて重々承知しています」
ダイヤ「しかし今一度よく考えてください」
ダイヤ「“内浦最強の生物”―――その肩書きの示すものを」
ダイヤ「ダイバーの果南さんが相手にし、そして勝利してきた――――」
海生生物のサイズを!!
シャチ………体長7メートル 体重5トン
ジンベエザメ………体長15メートル 体重20トン
シロナガスクジラ………体長30メートル 体重150トン以上
ダイヤ「一体これを何級と呼ぶべきですか」
ダイヤ「あの曜さんの何倍になるのですか」
ダイヤ「150トン(150000kg)の攻撃は50kgの曜さん以下ではあり得ませんッッ」 まちがえてはいない
果南「……………」ズチャ…
曜(何一つまちがえてはいない)
ポタッ…
曜(フフ…………なんて顔だい……みんな……)
千歌「………ッッ」ダラダラ
梨子「…………」ウツムキ
善子「……ッッ」ウルウル
花丸「……」ゴクリ
ルビィ「〜〜〜〜〜〜〜ッ」ウユユユユ
ダイヤ「………………」プルプル
鞠莉「く……ッッ」グ… 曜(クス……)
曜(あの二人まで……)
理亞「………ッッ」ガチガチ
聖良「…………………ッ」アセタラ…
曜(みんな…………)
曜(心配しないで………ッッ)スクッ…
私はまだ使用っちゃいない!
曜(私だけが掴んだ―――私だけのマッハッ)ゆら…
月「まだあるっていうの!?」
月「この先がッッ」
海未「見せつけてやりなさい曜……」ニコ… 果南「曜…………」グッ…
曜(こい!!!果南ちゃん!!)
果南「ごめんね」ブンッ…
曜(私自身が驚愕いているんだ……)
曜(飛び込むことだけを考えてきた日々……………)
曜(そうして辿り着いた最終形態………があろうことか―――――)
曜「―――」ぐるんっ
“飛ばない”飛び込みだったなんて………
パアンッ 飛ぶことに全生涯を
そこには何一つ疑問の余地はなかったハズ
飛ぶという常識
飛ぶという大前提
飛ぶという全財産を手放した
そして手にした………………さらなる音速(マッハ)……さらなる前逆さ宙返り……
地上157cmの頭頂は157cmを超えぬまま超音速で前下方へ――――
地上0cmの足裏は超音速で真円の弧を描くと157cmを通過し果南の顔面へ―――
曜(名付けて――)
曜(マッハ前逆さ宙返り回転蹴り―――――) メキイッ…
曜「―――ッ」ゾクッ
天才の放った近代飛び込みの最終奥義が
カッ…
果南「――」ぐるんっ
曜(え――――)
グワシイッ
曜「〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ」ズダーーッ
鬼の反射神経に凌駕された!!! 海未「あ……あの……」ダラダラ
海未「あの回転蹴りのカウンターを取りますかァッッ」
月「回転蹴りに………回転蹴りを合わせるなんて……………ッッ」
聖良「そうです………ッ」
聖良「バカげた体力と力に目を奪われがちですが……」
聖良「松浦果南の真に恐ろしいのはあの一瞬のリズム感ですッッッッ」
果南「…………」ズチャ…
千歌「!!」
千歌「か…果南ちゃんの背中…………ッ」
メキイッ… 善子「鬼……出して………ッ」
鞠莉「クレイジー」
果南「…………」
曜「…………………ッッ」プルプル
曜は仰向けで痙攣している。虫の息の天才を傍らで鬼が見下ろしている…………。
真姫「勝負ありね」
ダイヤ「だ…だから…」グ…
絵里「どうしようもないわ」
穂乃果「強い」 果南「……」ガシッ
!!
曜「……う…………ッッ」ヨロ…
『かッ……果南が曜を引き起こしたッッ』
観客「まだやるのかよッッッ」
観客「殺す気かァッッ」
果南(曜………)
ハグウッ
曜「……………」ウツロ…
果南(今…楽に……) カプッ
果南「!!」
曜「〜〜〜〜」ギチ…
千歌「よ……曜ちゃんが……」
梨子「噛みつき……」
花丸「………………ッ」
果南「なんていい闘士(スクールアイドル)なんだ………………」ギュッ…
ダイヤ「果南さんンンッッ!!!」
ベキイッ 曜「――――――――――――」ユラ…
ドシャアアアッ
曜「」
千歌「え……」
審判「し…しょ………勝負ありッッ」
ヒデコ「真姫ちゃんッッッ」
真姫「―――」バッ
真姫が曜を診察する。
闘技場は再び無音になる…………。 千歌(だ……大丈夫だよ………)プルプル
千歌(だって果南ちゃんだよ!?果南ちゃんが曜ちゃんに酷いことするわけ………)
真姫「……」ス…
ミカ「真姫ちゃんッッ」
フミコ「渡辺選手は……」
真姫「骨は確かに折れてるけど実に治りやすい角度だわ」
真姫「果南が加減したのか………曜が回避したのか………」
真姫「とにかく、命に別状はないわね」フウ
ルビィ「よ……」
ルビィ「良かったァ〜〜〜〜〜」ヘタ…
果南「……」クルッ
ズチャ… 果南「…………」ザッ…
ダイヤ「御覧なさい」
ダイヤ「果南さんの背中…………」
ルビィ「!!」
梨子「あれは……」
ミシィ…
千歌「鬼が………哭(な)いてる…………」
鞠莉「無傷に見える果南にとっても……」
鞠莉「それほどの闘いだったということね…………」
・医務室。
曜「そっか…………」
曜「負けちゃったんだね…………」 曜はベッドの上。周囲にはAqours一二年生五人。
曜「私が勝たなくちゃいけない試合だったのに…………」シュン…
千歌「曜ちゃん…………」
梨子「あんまり落ち込まないでね。相手は果南ちゃんなんだから……」
善子「そうよッあんな化け物相手によく……」
曜「…………だからこそ…………だよ…………」
ルビィ「え?」
曜「私が果南ちゃんに勝って……ちゃんとAqoursの世代交代をしなくちゃいけなかった…………」
曜「果南ちゃん……鞠莉ちゃんとダイヤさんにも………安心して卒業してもらうために…………」
曜「それなのに…………」ベソ…
千歌梨子善子ルビィ「……………………………ッ」 花丸「スクールアイドルが……ライタイ祭で負ける」
五人「!」
花丸「海皇という夢がおしまいになる」
花丸「大事件ずら」
花丸「なのに曜ちゃんはその悔しさより、他の人の……敵の果南ちゃんのことを思って苦しんでいる」
花丸「その苦しみ、どうか誇ってください」
曜「……………………」
花丸「渡辺曜という類稀なスクールアイドル」
花丸「Aqoursにとっての宝だよ」
曜「…………」 花丸「いつか本で調べたことがあるんだ」
花丸「曜という言葉の意味」
花丸「曜―――星、光り輝く、そして―― 」
花丸「道にはずれない」
花丸「曜ちゃんそのものずら」
花丸「あまりの高い技術に目を奪われ見落としてしまいそうだけど、曜ちゃんの真の価値は その精神性の高さにこそある」
曜「花丸ちゃん……」
曜「ありがとう」
準決勝第一試合 果南〇 曜× >>867
この……僥倖……ッッ
アリガトオオオオオオッッ
本当に絵にするとちょっとかわいそうね
すまねえダイヤさん 穂乃果は前作合わせてもまだ敗北を知らないんだよね
勝つか負けるか楽しみだわ そろそろ次スレの感じかなん?
このスレでは終わらなさそう 武蔵「米、パン」
武蔵「うどん、ラーメン、蕎麦」ユビクルクル
武蔵「結局の所、全部炭水化物では…?」
花陽「なんだァ?てめェ…」
ほ 花陽「お米もパンも同じ炭水化物。そんなふうに考えていた時期が私にもありました」 男女3人が大型犬に襲われけが 64歳女性に突然飛びかかり、助けようとした夫婦も襲う 香川・観音寺市(KSB瀬戸内海放送) - Yahoo!ニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190411-00010003-ksbv-l37
11日午後0時20分ごろ、観音寺市池之尻町の市道で大型犬のダルメシアンが突然、近くにいた64歳の女性に飛び掛かり、さらに助けようとした夫婦に襲い掛かりました。
64歳の女性と78歳の男性が頭などをかまれ、72歳の女性が押し倒されてけがをしました。3人のけがの具合は分かっていませんが、命に別状はないということです。
男女3人が大型犬に襲われけが 64歳女性に突然飛びかかり、助けようとした夫婦も襲う 香川・観音寺市
110番通報で警察官が駆けつけたときには、ダルメシアンは捕獲されていたということです。
現場近くの住民が飼っていた犬で、体長は約1メートルです。警察が飼い主から話を聴いています。 レス数が900を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。