「バカばっか」
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ー部室ー
ガチャ
穂乃果「今日も練習がんばろーっ!ってあれ?」キョロキョロ
凛「しゃーっ」ギロッ
にこ「うぅ〜っ」ギロッ
穂乃果「ふ、2人とも睨み合ってどうしたの?」アセアセ
凛「もう穂乃果ちゃんに決めてもらおうよ!」
穂乃果「え?」
にこ「そうね。私たちだけで話し合っていても、埒が明かないわ」ハァ
穂乃果「け、喧嘩なら」アセアセ
凛「凛と!」
にこ「にこと!」
「どっちがおバカだと思うっ?!」
穂乃果「え、えーっと・・・・・・え?」
♥♡
穂乃果「ふむふむ。凛ちゃんは、にこちゃんに宿題を教えてもらおうと思ったんだけど」
凛「分からないって言われたにゃ」
にこ「1年生の問題なんて、もう忘れただけよ!」
凛「だから、ついつい本音が出ちゃったんだ。よく3年生になれたね、って」
穂乃果「それは凛ちゃんが悪いよ」
凛「それはそうだけど・・・・・・。今はどっちが悪いかじゃなくて、どっちがおバカかって事だよ!」
にこ「にこは3年生なのよ?凛より学年が2つも上なんだから、にこの方が賢いに決まってるにこ」プイッ
凛「凛が3年生になったら、ぜぇ〜ったいに、にこちゃんより賢いハズだもん!」ガタッ
穂乃果「うーん、それじゃあこういうのはどう?」
穂乃果「私が一般常識の問題を出すから、間違えた方がおバカって事で。これなら学校の勉強はあまり関係ないよね」ニコニコ
凛「分かったにゃ」
にこ「年上のにこの方が経験も知識も豊富なんだから、負けを認めるなら今の内にこ」ニヤニヤ
凛「ぐぐっ」ワナワナ
凛「にこちゃんこそ、1年生に負けたら、明日からは廊下の隅っこを歩いてもらうからね!?」
穂乃果「問題は、インターネットから出題するよ」ポチポチ
穂乃果「答えは、相手に見えないようにノートに書いてね」
穂乃果「それじゃあ、問題です!」
凛「・・・・・・」ドキドキ
にこ「・・・・・・」ドキドキ
穂乃果「日本の総人口は約1億2千万人ですが、東京都の人口は約何人でしょうか?」
凛(へぇー、日本って1億人も住んでるんだー)
にこ(こんなの簡単よ。日本全国で東京が1番多いんだから、えーっと、だいたい・・・・・・)
凛(ところで東京って、どこまでが東京だっけ)ウーン
にこ「・・・・・・」カキカキ
凛「!!」(にこちゃんもう書いてるにゃ)チラッ
にこ「ふふん」ニコニコ
凛「ほ、穂乃果ちゃん!」ビシッ
穂乃果「どうしたの?」
凛「ひ、ヒントをください!」アセアセ
穂乃果「いいよー」ポチポチ
にこ「ちょっと!にこはもう書き終えたんだから、早くしなさいよ」ムスッ
穂乃果「まあまあ、ヒントを聞いて答えが変わるかもしれないよ?」ニコニコ
にこ「・・・・・・」
穂乃果「ヒントです!日本には47の都道府県があります。その中でも東京の人口が1番多いです」
凛「え?それだけ?」アセアセ
穂乃果「うん」
穂乃果「あっ、電卓は使ってもいいって書いてあるよ」
にこ「えっ」(電卓?計算が必要ってこと?)アセアセ
凛「あっ!分かったにゃ」ポチポチ
にこ(えっ、嘘?計算?公式とかあるってこと?)グルグル
凛(1億2千万を47で割ればいいんだね)ポチポチ
凛(えーっと、210万?かな・・・・・・ん?)
凛(でも、東京の人口が1番多いんだよね。それなら)ポチポチ
凛「できたにゃ!」カキカキ
にこ「ちょっちょっと待って!」アセアセ
にこ(お、落ち着くのよ!凛が分かって、にこが分からないハズがないわ)ポチポチ
にこ(えーっと、まずは1億2千万人よりは少ないわよね)カキカキ
にこ(それで、学院が1クラス30人ぐらいで、全部で6クラスあるから)ポチポチ
にこ(最低でも180人はいるでしょ、先生も合わせると200人弱)ポチポチ
にこ(割り算?割ればいいのかしら)ポチポチ
にこ(60万人・・・・・・え?本当に?)グルグル
にこ(冷静になるのよ、私はやればできる子)アセアセ
にこ(東京ドームが5万人収容って聞いた事がある、気がする)
にこ(つまり、60万人だったとしたら・・・・・・えーっと)ポチポチ
にこ(12分の1が東京ドームに入る事になる・・・・・・これはおかしいわね)
にこ(つまり、60万人よりもっとたくさんいるって事よ!)ポチポチ
にこ「ふふふ、書けたわ」カキカキ
穂乃果「おー、自信満々だね」
穂乃果「ちなみに、正解に近い方が勝ちだよ!一緒に出してね、せーの!」
バンッ
凛”21,000,000”
にこ”600万人”
穂乃果「・・・・・・えっ」ビクッ
にこ「早く答えを言いなさいよ。まあどうせ、にこがドンピシャで正解でしょうけど」フフン
凛「そんなことないよ!凛の方が正解だもん」ムスッ
穂乃果「せ、正解は・・・・・・」アセアセ
凛「・・・・・・」ドキドキ
にこ「・・・・・・」ドキドキ
穂乃果「約1000万人、です!」
「・・・・・・」
にこ「ま、まあ、に、にこの方が近いわね」アセアセ
凛「ひ、引き分けだよ!引き分け!どっちもすごい外れてるにゃ!」アセアセ
にこ「負け惜しみはやめなさい」
凛「ね?引き分けだよね?穂乃果ちゃん!」
穂乃果「うーん・・・・・・」
にこ「さっき正解に近い方が勝ちって言ってたじゃない!」
穂乃果「引き分け、かなー?」
凛「ほらほら!」ニコニコ
にこ「なんでよ!おかしいじゃない!」
穂乃果「だって2人とも惜しくもないし」
にこ「そ、そもそも穂乃果が問題出してるのがおかいいのよ!」ガタッ
穂乃果「え?」
にこ「穂乃果も凛と同じおバカなんだから、出題者としての資格がないにこ!」
穂乃果「ほ、穂乃果は賢くはないけどおバカでもないよ!自分の住んでる東京の人口も知らないくせに、そんなこと言わないで!」ガタッ
にこ「なっ!?それじゃあ、穂乃果は知ってたって言うの?」
穂乃果「そ、それぐらい常識だよ」アセアセ
にこ「・・・・・・」ジー
穂乃果「・・・・・・」アセアセ
ガチャ
希「あれ?3人だけ?」キョロキョロ
海未「なにを騒いでいるのですか?」ハァ
穂乃果「海未ちゃん!」パアァ
海未「・・・・・・2人ともおバカですね」ハァ
にこ「に、にこは惜しかったじゃない!」ガタッ
海未「惜しくありません」
凛「東京の人口なんて知ってても、使わないよ!」アセアセ
海未「使わなくても常識です。普通は知っています」
穂乃果「そ、そうだよ!」アセアセ
海未「2人がおバカでないというのなら、私の出す問題を正解できますよね?」
にこ「うっ」ビクッ
海未「出来ないなら、やはり2人はおバカだという事に」
凛「できるよ!」ガタッ
海未「本当ですか?」チラッ
凛「ほ、穂乃果ちゃんと2人なら」オドオド
穂乃果「えっ」ビクッ
凛「ねっ?!」チラッ
穂乃果「う、うん!もちろんだよ!」
希「じゃあ、ウチはにこっちとやね」
にこ「えっ」ビクッ
海未「いいでしょう。その代わり、負けた方は2人ともおバカになりますよ?」
穂乃果「絶対に正解しようね!」
凛「うん!」ニコニコ
希「ウチらも負けへんよー」ニコニコ
海未「高校で出題されるテストのような問題では、とても正解できないと思いますので」
にこ「むっ」ムスッ
穂乃果「す、数学以外なら分かるもん!」ムスッ
凛「凛も英語以外なら!」
希「・・・・・・」
海未「小学生でも分かるような問題にします。いいですね?」
「はい」
海未「つまり、この問題が分からない人は小学生以下という事になります」
「・・・・・・」ゴクリ
海未「それでは問題です」カキカキ
問題:15−5×(8−2)÷2+3=
バタン
穂乃果「穂乃果はもうダメです・・・・・・。凛ちゃん、あとは任せ、ぐふっ」チーン
凛「ほ、穂乃果ちゃん?!しっかりするにゃ!」ユサユサ
にこ(えーっと、どうするんだっけ)アセアセ
希「こんなの簡単やん」カキカキ
にこ「本当にこ?」チラッ
希「これで合ってるやんね?」
希:10×6÷2+3=60
にこ「これ本当に合ってる?」
希「いやだって、こうとしか考えられんよ」
にこ「33じゃないにこ?」ヒソヒソ
希「えっ?そうなん?」ヒソヒソ
にこ「だって普通は左から計算していくでしょ?」
希「でもカッコで囲ってあるやん。カッコ内は最優先やよ?」
にこ「そう言われればそうだったような」
希「つまりカッコ内にある6を基準にして、そこから左に計算していくのがこの問題のコツやと思う」
にこ「なるほど」
希「それに引っ掛かってしまうと、答えが33になるんやない?」
にこ「よくやったわ!」ニコニコ
希「ウチのこと見直した?」
にこ「うん!希は本当にバカだと思ってたけど、意外と賢いにこ」
希「ん?」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています