「バカばっか」
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ー部室ー
ガチャ
穂乃果「今日も練習がんばろーっ!ってあれ?」キョロキョロ
凛「しゃーっ」ギロッ
にこ「うぅ〜っ」ギロッ
穂乃果「ふ、2人とも睨み合ってどうしたの?」アセアセ
凛「もう穂乃果ちゃんに決めてもらおうよ!」
穂乃果「え?」
にこ「そうね。私たちだけで話し合っていても、埒が明かないわ」ハァ
穂乃果「け、喧嘩なら」アセアセ
凛「凛と!」
にこ「にこと!」
「どっちがおバカだと思うっ?!」
穂乃果「え、えーっと・・・・・・え?」
♥♡
穂乃果「おーい、ことりちゃーん」
ことり「あへあへぇ」///
海未「救急車を呼んだ方がいいでしょうか?」
穂乃果「うーん。すごい幸せそうな顔してるし、大丈夫じゃないかな」
海未「そっとしておきましょうか」
ー同日・真姫の家ー
凛「・・・・・・」カキカキ
花陽「この紅茶、すごくおいしぃ」カチャ
真姫「そうでしょ?なんたって最高級の紅茶なんだから」フフン
花陽「へぇ〜」
凛「かよちん、この問題なんだけど」
花陽「うんうん、ここはね」カキカキ
真姫「・・・・・・」ジー
凛「あっ、分かったにゃ」カキカキ
花陽「凛ちゃんが頑張ってると、私まで嬉しくなっちゃうよぉ〜」フフッ
凛「・・・・・・」カキカキ
凛「うーん」
真姫「あっ、そこは」
凛「言わないで!いま考えてるんだから!」
真姫「・・・・・・そう」シュン
凛「・・・・・・」カキカキ
花陽「このクッキーもすごくおいしぃ」サクサク
真姫「当たり前よ。なんたって最高級のクッキーなんだから」フフン
凛「かよちん、ここの英訳なんだけど」
花陽「えーっと、ここは」
真姫「ちょーっと待ちなさいよ!」
花陽「ど、どうしたの?!」ビクッ
凛「うるさいにゃー」ジー
真姫「なんでさっきから、花陽ばかりに訊くのよ!」
凛「・・・・・・隣に居るから」
真姫「私だって隣に居るデッショー」ムスッ
凛「だって真姫ちゃんは、すぐに怒鳴るし」ジトー
凛「かよちんは優しく教えてくれるし、絶対に怒鳴ったりはしないよ!」
真姫「それは、凛がなかなか理解しないからで」アセアセ
凛「言いたくないけど、凛はおバカなんだよ?そんなすぐに理解できないよ」シュン
真姫「それじゃあ、特別に優しく教えてあげるわよ」
凛「・・・・・・」ジー
花陽「は、花陽じゃ分からない所は、真姫ちゃんに教えてもらえばいいんじゃないかなぁ?」アセアセ
凛「かよちんがそう言うなら・・・・・・」
真姫「見てなさい!花陽より上手に教えてみせるわ」キリッ
ー30分後ー
バンバンバンッ
真姫「ふーっふーっ」
凛「ま、真姫ちゃん?」アセアセ
真姫「怒鳴ってないから」ボソッ
凛「う、うん。怒鳴ってはないけど」
真姫「ここは、さっきもその前もその前の前も同じ事を言ったけど」
花陽「こ、紅茶飲んで落ち着こ?」アセアセ
真姫「・・・・・・ふう」スッ
花陽「糖分たっぷりのクッキーもどうぞ」
真姫「ありがとう」サクサク
凛「あっあー!そういう事ね、うんうん」
凛「真姫ちゃんのおかげで、だいぶ分かった気がするにゃ」アセアセ
真姫「デッショー」フフン
花陽「さすがに真姫ちゃんだねっ」アセアセ
真姫「それじゃあ、テストしましょうか」
「え゛っ」
真姫「復習するのは当たり前でしょ?」パラパラ
真姫「私が英文を読み上げるから、ボブは何を買ったのか答えるのよ」
花陽「私も頑張って聞き取るから、分かったらコッソリ教えるね」ヒソヒソ
凛「かよちんっ」ヒソヒソ
花陽(英語は得意ではないけど、凛ちゃんでも答えられるリスニングなら私でも)ゴクリ
真姫「〜〜〜〜〜〜」ペラペラ
凛(えっ、英語ってこんなのだったっけ)アセアセ
真姫「〜〜〜〜〜〜」ペラペラ
花陽(ネイティブ過ぎて、なに言ってるのかサッパリ分かりません)ボーッ
真姫「はい、答えて」
凛「あっ、あー・・・・・・」
凛「ディスイズアペン」
バンバンバンッ
ー別の日ー
希「えっ、今日ってユニット別で練習やったっけ」
絵里「言ってなかったかしら?」
凛「聞いてないにゃー!」
海未「私はたしかに言いましたよ」
希「ひっ?!」ビクッ
海未「ユニット練習は今日だと」ワナワナ
海未「私が話しているのにギャーギャーと2人で騒いでいたので、聞こえていなかったのかもしれませんが」
凛「ちゃんと伝えてくれないと困るよー」
希「り、凛ちゃん?!そんなこと言うたら」ガクガク
海未「あなた達がいつまで経っても静かにしないからでしょう!」バンッ
凛「ひっ!!」ビクッ
凛「た、助けて、かよちん、って誰もいない?!」キョロキョロ
海未「それでは練習に行きましょうか」ニコニコ
ー校門前ー
凛「きょ、今日は何キロぐらい走るのかな?」ドキドキ
海未「ランニングは、いつもの3分の1です」
希「えっ」
海未「どうしたのですか?もっと走りたいですか?」
希「いやいやいや、海未ちゃんが練習メニュー軽くしてくれるとは思わなくて」アセアセ
海未「・・・・・・」テクテク
凛「あれ、どこに行くの?」
希「この自転車は?」
海未「レンタルサイクルです」
凛「サイクリング?楽しそうだにゃー」ニコニコ
希「・・・・・・」
海未「先生方が交通安全指導で使った物です。お店に返しておいてくれるなら、乗っても良いと言うので借りてきました」
凛「うんうん!サイクリングもいい運動になるって言うし、たまにはこうのもいいよね!」
凛「希ちゃん?元気ないけど、どうしたの?」キョトン
希「学院の近くに、レンタルサイクルのお店なんてあったっけ?」
凛「そういえば・・・・・・。どこまで返しに行くの?」
海未「近くですよ」
凛「えっと、お店はどこにあるの?」
海未「近くです」カチャカチャ
海未「さっ、2人とも早くヘルメットをしてください」
凛「う、うん」カチャカチャ
海未「私が先導しますから、後からついて来てください」
希「・・・・・・」ガクガク
ー1時間後ー
海未「ここです」キキーッ
凛「はぁはぁ」
海未「早く降りてください」
希「ちょ、ちょっと待って!休ませて」ゼェゼェ
凛「あ、足がガクガクするにゃ。近くって言ってたのに」ガクガク
海未「近いじゃないですか」
希「全然近所じゃない!1時間もかかったやん!」
凛「それに、漕ぐの速すぎだよ!ほとんど全力だったよ!」
海未「そうじゃないと、トレーニングになりませんから」
海未「それでは学院に帰りましょうか」
凛「はあ、もう足が笑いっぱなしだよ」
希「うんうん、ウチのもゲラゲラ言ってる」
海未「笑うのは膝でしょう」
凛「あれ?駅はこっちだよ」
希「まさか・・・・・・」ガクガク
海未「走って帰りますよ」タッタッタッ
凛「えぇーっ?!」
ー1時間後ー
海未「はい、お疲れ様です」
希「ぜぇぜぇ」
凛「ぜぇぜぇ」
海未「ここで汗を流していきましょう」
希「こ、ここは?」ゼェゼェ
海未「温泉です」
凛「やっと、今日の練習も、終わり・・・・・・」ゼェゼェ
希「で、でも、学院までは、まだ、遠くない?」ゼェゼェ
海未「残りはバスです。もちろん部費から出します」
海未「さあ、行きますよ」テクテク
ー施設内ー
凛「おかしい」
海未「どうかしましたか?」
凛「プールじゃん!温泉どこにもないよ!」
海未「温泉もありますよ。隣に」
希「水着借りてきたから、おかしいとは思ったんや」
海未「それでは」
凛「まさか・・・・・・」
海未「泳ぎましょうか」ニコニコ
希「ち、ちなみに何往復するん?」アセアセ
海未「バスの時間までです」
凛「・・・・・・え?」
希「何時のバス?」
海未「18時です」
希「えっと」チラッ
”17時05分”
海未「ちなみに、途中で足をつくごとに、帰る時間を10分延長します」
凛「イヤだにゃ」ボソッ
海未「言いたい事があるなら聞きますよ」
凛「今日はいつにも増してハードだよ!ここまで体力作りする必要あるの?!」
海未「これは罰でもあります」
海未「ユニット曲のテーマを決める時も、2人はいつまでも関係のない話で盛り上がったり」
海未「今日の練習日を伝える時も、2人で騒いでいたから私の話が聞こえなかったのではありませんか?」
凛「そ、それは、そうかもしれないけど」
希「じゃあ、ウチらがちゃんと海未ちゃんの言う事を聞けば、次から練習メニューは軽くなるん?」
海未「今日のようなトレーニングはしません。約束します」
海未「そして、2人の意見も取り入れた練習メニューを作ります」
希「・・・・・・分かった」
希「凛ちゃん、今日のはウチらが悪い。だから頑張ろ?」
凛「うん。次からは人の話をちゃんと聞くようにするにゃ」
海未「分かってもらえてなによりです」
海未「安心してください。溺れそうになったら、私が全力で助けに行きますから」ニコニコ
希「泳ぐ前から足がつりそうなんやけど」
凛「凛も」
ーある日・部室ー
ガチャ
にこ「凛と真姫だけ?」
真姫「見ての通り、私と凛だけよ」
凛「早く練習したいよー」グッタリ
凛「今日は全体練習だから、楽しみにしてたのに」
にこ「そんな可愛くない顔してたらダメよ」
にこ「アイドルはー、誰も見てなくても笑顔にこぉ」ニコニコ
凛「ずっと笑顔の人の方が怖いにゃー」
真姫「それもそうね」クルクル
にこ「むっ!凛ちゃんはともかく、真姫ちゃんは普段からもっと笑った方がいいわよ?」チラッ
凛「うーん、暇だよー!」
凛「ねえねえ真姫ちゃん、面白い話して」
真姫「はあ?」
にこ「はいはーい!真姫ちゃんの面白い話なら知ってるよ〜」ニコニコ
凛「なになに?教えてー!」ニコニコ
にこ「えーっとね〜」
ー回想中ー
真姫「はぁー、歩き疲れた」
真姫「どうしてこんなに歩かないといけないのよ。タクシーで移動すればいいのに」
にこ「はあ?そんな近くの距離でタクシー使ってたら、足腰弱っちゃうでしょ」
真姫「いつもダンス練習してるんだから、休日ぐらい楽したっていいじゃない」ハァ
にこ「あっ!あそこの自販機で休憩していきましょ、ベンチもあるし」
真姫「・・・・・・」
にこ「どうしたの?」キョトン
真姫「な、なんでもないわよ」アセアセ
にこ「うーん、にこはどれにしようかしら」
真姫「早く選びなさいよ」
にこ「真姫ちゃん決まってるなら、先に買っていいわよ」
真姫「べ、別ににこちゃんのあとでいいわよ」アセアセ
にこ「じゃあ、にこは真姫ちゃんと同じのにするわ」
真姫「ヴェエエエ・・・・・・」
にこ「さあ、どうぞ」ニコニコ
真姫(見たことない飲み物がいっぱい)
「いらっしゃいませ」
真姫「!?」ビクッ
「今日はいい天気ですね」
真姫「そ、そうかしら?」アセアセ
にこ「??」キョトン
「お金を入れてください」
真姫「は、はあ?そんなに急かさないでよ、まったく」
「お金を入れてください」
真姫「分かったから急かさないで!」ムスッ
にこ「・・・・・・」ニヤニヤ
真姫(えーっと、ここかしら)ウィーン
ウィーン
真姫「あれ?」ウィーン
ウィーン
真姫「ちょっと!このカード使えないってこと?」
「・・・・・・」
真姫「なんとか言いなさいよ!」ムスッ
「お金を入れてください」
真姫「・・・・・・」イラッ
真姫「少し歩いてコンビニに行きましょ?この機械は壊れてるみたいだし」
ー回想終わりー
にこ「って事があってね〜、もうすっごく可愛くて」ニヤニヤ
凛「真姫ちゃんらしいね」ニヤニヤ
真姫「ちっちがっ、違うのよ!アレはその、なんていうか」///
にこ「失敗は誰にでもあるにこぉ」ニコニコ
凛「そうだよ!次はちゃんと現金を入れないとね」ニコニコ
真姫「あれは本当に機械が壊れてたの!最新のはカードが使えるもの!」ムスッ
にこ「そうなの?」キョトン
凛「うーん、凛は聞いたことないけど」
真姫「なんかこう、ピッて。エリーがやっていたわ」
凛「ああ、電子マネーかな?」
にこ「それなら納得にこ。でも、もう自販機と真面目に会話する真姫ちゃんが見れないのは惜しいわね」
真姫「あ、あれは機械に付き合ってあげただけよ」フンッ
真姫(もうあんな馬鹿な事はしてあげないんだから)
ー週末・真姫の家ー
にこ「ホント、この家はいつ来ても大きいわね」テクテク
真姫「それいつも言ってるけど、飽きないの?」テクテク
にこ「飾ってあるお花とか違うし、意外と楽しいのよ」
真姫「へぇー」
ガーッ
にこ「あっ、ルンバだ!いいなぁ〜」
真姫「掃除が楽になるって言って、ママが買って来たの」
にこ「本当にちゃんと隅々まで綺麗にしてくれる?」
真姫「さあ?でもお手伝いさんは、楽になったって喜んでるみたい」
にこ「なかなか優秀なのね」
真姫「そうかしら?それなりに手間がかかると思うんだけど」
ガーッ
にこ「お手入れが大変とか?」
真姫「餌やりが少し面倒ね」
にこ「・・・・・・ん?」キョトン
真姫「ふふん」(この子って高価みたいだし、にこちゃんが知らないのも無理ないか)
真姫「ちょっとここで待ってなさい」
にこ「う、うん」
真姫「お待たせ」
にこ「その白いのは?」
真姫「綿だけど?」
真姫「綿埃から起きる静電気で動いてるみたいなんだけど、埃は汚いし」
にこ「そ、それは誰から聞いたにこ?」
真姫「ママよ」
真姫「はい、少し早いけど餌の時間よ」ポイッポイッ
ガーッガーッ
真姫「にこちゃんもあげてみる?」
にこ「ううん、にこはいい」アセアセ
真姫「そう?意外と面白いわよ」ポイッポイッ
ガーッガーッ
にこ「でも、餌やりしてる真姫ちゃんはとっても可愛いから、写真に撮ってあげるにこ」ニヤニヤ
真姫「しょ、しょうがないわねー。1枚だけよ?」
にこ「はーい♪」パシャッ
ーある日・部室ー
穂乃果「うーんうーん」
ガチャ
花陽「あれ?穂乃果ちゃんだけ?」キョトン
穂乃果「あっ、花陽ちゃん」
穂乃果「他のみんなは用事あるみたい」
花陽「そうなんだぁ」
花陽「凛ちゃんと真姫ちゃんも、遅れるって言ってたよぉ」
穂乃果「それじゃあ、もうしばらく待ってよっか」ニコニコ
花陽「うんっ」
穂乃果「うーんうーん」
花陽「どうしたの?」
穂乃果「このプリントの問題が分からなくて・・・・・・。そうだ!」
穂乃果「花陽ちゃんも暇なら手伝ってほしいなー」チラッ
花陽「えっ、で、でも、私は1年生だし」アセアセ
穂乃果「大丈夫だって!家庭科の宿題だから、きっと花陽ちゃんの方が分かると思うな」
花陽「そ、そうかなぁ」
穂乃果「この問題なんだけどね」
花陽「う、うん」(頑張らないと)
問1:ご飯1膳分(140g)のカロリーを答えなさい。
穂乃果「いつもはパンばかり食べてるし、そんなにカロリーって気にしないよね?」
花陽「私は、その、結構気にしちゃう方だから」オドオド
穂乃果「おー!じゃあ答え分かる?」ニコニコ
花陽「答えは知らないけど、2人で考えれば大丈夫じゃないかなぁ」ニコニコ
穂乃果「うーん、でもどうやって?」キョトン
花陽「パンよりご飯の方がカロリーが高いって、何かで見た気がします」
穂乃果「そういえばテレビでも、ご飯よりパンを食べる人が多くなったって言ってた気がする!」
穂乃果「やっぱりパンだよねー」
花陽「私はご飯の方が好きだけど、パンもいろんな種類があっていいよね」
穂乃果「つまり、パン1個よりご飯1膳分の方がカロリーが高いって事だね」メモメモ
花陽「穂乃果ちゃんがいつも食べてるパンって、1個どれぐらいなの?」
穂乃果「うーんと、1個150円ぐらいかな?」
花陽「えっと、値段じゃなくてカロリーの方は」アセアセ
穂乃果「あっ、ごめんごめん」アセアセ
穂乃果「うーん、どれくらいだろう?」キョトン
花陽「包装紙の裏に、いろいろ書いてあったと思うけどぉ」
穂乃果「ごめん、見たことない」タハハ
花陽「・・・・・・」
穂乃果「あ!でもでも、海未ちゃんがパンを食べすぎると”太りますよ”っていつも言ってるよ!」アセアセ
花陽「それじゃあ、パンよりカロリーの高いご飯はもっとカロリーが高いって事かなぁ」
穂乃果「だけど、ご飯大好きなかよちゃんも太ってはないよね」
花陽「そ、そうなんです!実は最近ダイエットに成功して」ニコニコ
穂乃果「おー!すごいね、おめでとう!」
花陽「ありがとう」
穂乃果「どれぐらい減ったの?」
花陽「ご、500gも」ニコニコ
穂乃果「お、おー?」
穂乃果「・・・・・・そういえば、まだ食べてないパンが鞄の中にあったような」ガサゴソ
穂乃果「あったよ!」
花陽「パンのカロリーが分かれば、ご飯のカロリーはそれより少し多いぐらいだよね」
穂乃果「えーっと、このメロンパンのカロリーは」
”ジャンボチョコチップメロンパン〜クリームたっぷり〜 800キロカロリー”
穂乃果「800だよ!」
花陽「800っと」メモメモ
穂乃果「それじゃあ、これを元に考えて・・・・・・」
花陽「ちょっと待ってください」
穂乃果「どうしたの?」キョトン
花陽「パンって全体的にふんわりしていますよね?」
穂乃果「うん!特にこのメロンパンはふわふわで、その中のクリームがまた美味しくて」ウットリ
花陽「ご飯って意外とズッシリしてるから、単純に比較しちゃうと」
穂乃果「・・・・・・たしかに」ウーン
花陽「つまりこのパンをギュッと押し潰せば」
穂乃果「だ、ダメだよ!これは穂乃果のだから!」アセアセ
花陽「イメージするだけだからぁ」アセアセ
穂乃果「なんだー、よかった」ホッ
花陽「うーん、だいたい倍ぐらい、かな?」
穂乃果「ちょっと待って!さすがの穂乃果も、このパン2つは食べきれないよ?」
花陽「そうなんだ・・・・・・それじゃあ1.5倍ぐらいでしょうか」
穂乃果「えーっと、800の1.5倍は・・・・・・1.5を掛けるんだよね」
花陽「うん。答えは1200キロカロリーだねっ」ポチポチ
穂乃果「おー!すごい!」
穂乃果「やっぱりお米のカロリーって高いんだね」
花陽「パンよりお腹に溜まるから、お腹は空きにくいんじゃないかな」
穂乃果「ふむふむ・・・・・・。美味しかったらどっちでも良いよね!」
花陽「考えすぎると、ストレスで太っちゃう人もいるみたいです」
穂乃果「へー、大変だねー」モグモグ ー別の日ー
希「みんな大変大変やー!」バタバタ
絵里「騒がしいわよ。いったい何があったの?」
希「それが大変なんよ!」ハァハァ
海未「だから何が大変なのですか?」
希「や、や・・・・・・」ハァハァ
ことり「や?」キョトン
凛「矢澤?」ポカン
穂乃果「にこちゃん?」ポカン
にこ「にっこに」
希「焼肉食べ放題券を手に入れたのだ!」
「おぉ〜」ザワザワ
にこ「ちょっと!」
希「しかも!あの高級焼肉店の!」
穂乃果「食べ放題って、いくら食べても同じ料金っていう夢のようなシステムの?」
希「そう!」
凛「それも、凛たちだけじゃとても入れないような高級なお店の?」
希「そう!」
絵里「9人分あるの?」
希「ある!」ニコニコ
希「練習終わったあとにみんなで行こ!」
にこ「にこは行かない」プイッ
希「えー。なんでなん? 一緒に行こ?」
にこ「嫌よ! 焼肉なんて、アイドルらしくないにこ!」
希「アイドルかって、焼肉くらい食べるやん。なあ?」
絵里「え、ええ? でも、人に依るんじゃないかしら?」
にこ「焼肉なんて、野蛮な食べ物にこ!」
希「じゃあ、にこっちは、一切お肉食べへんのやね?」イラッ
にこ「ステーキなら食べるにこ」
真姫「知らないけど、焼肉屋ならステーキくらいあるんじゃない」クルクル
にこ「えっ」ピクッ
希「にこっち行きたくないみたいやから、8人で行こっか」
穂乃果「おーっ!」
凛「にゃーっ!」
ー練習後ー
穂乃果「あー、もうお腹ペコペコだよー」
凛「へえー。ハンバーグも食べ放題なの?」
真姫「食べ放題かは知らないけど、焼肉屋さんってそういう所でしょ?」
花陽「ご飯も、食べ放題だと嬉しいなぁ〜」
ことり「ビビンバとかも、あると嬉しいなぁ」
絵里「服とかに臭いつかないかしら」ウーン
希「焼肉の匂いする制服って、最高やね」ウットリ
海未「いいですか? 食べ放題だからといって、食べ過ぎはいけませんよ?」
穂乃果「分かってるよー」ニコニコ
凛「ねー」ニコニコ
海未「本当に大丈夫でしょうか」ハァ
にこ「・・・・・・」テクテク
希「にこっち」
にこ「・・・・・・なによ」
希「そんな顔しとったら、せっかくの焼肉が台無しやよ」キリッ
にこ「わっ、分かってるわよ!」アセアセ
ー焼肉屋ー
穂乃果「本当に、本当に食べ放題なんだよね?」ジュルリ
凛「希ちゃんの事だから、期限切れとかありそうにゃ・・・・・・」ジー
希「さっき店員さんに確認したから平気やよ!」ピシッ
凛「食べるにゃー!」
ジューッ
希「コラーッ!」
凛「にゃっ?!」ビクッ
シーン
希「そんな一気にお肉載せたら、網の温度が下がるやん!」
凛「えー、別にそんなに気にしなくても」ジュー
希「あーっ!?」
絵里「まあまあ、いいじゃない」アセアセ
希「いや、でも」
穂乃果「穂乃果も焼きたーい!」ジューッ
希「あーっ!」
絵里「穂乃果と凛のテーブルは、もう諦めましょ?」アセアセ
希「・・・・・・そうやね。うちらは、うちらの網を大事に」
絵里「そうよ。せっかくの食べ放題なんだから」ニコニコ
花陽「さすが高級焼肉店です! ご飯もおいしいです!」モグモグモグモグ
ことり「穂乃果ちゃん? お肉だけじゃなくて、野菜も食べなきゃダメだよぉ」
海未「ことり? 野菜だけというのも」アセアセ
野菜だけが載せられた網
希「・・・・・・」
絵里「ほ、ほら! 私達は、私達のテーブルで楽しみましょう?」アセアセ
真姫「ホント、騒がしい人達ね」ハァ
絵里「賢いエリーチカとマッキーは、希の焼肉を待ってるわ」ニコニコ
真姫「それよりも、早くシェフを呼んできなさいよ」
絵里「えっ?」
真姫「えっ。じゃないわよ。焼肉って、シェフが焼いてくれるんでしょ?」
絵里「ここは、自分で焼くのよ?」
真姫「・・・・・・」
希「よし! ウチが焼いてあげる!」
にこ「きゃーっ! 希ちゃ〜ん、頑張って〜」
希「まずは──」ニコニコ
ー1時間後ー
にこ「こんなにステーキ食べられるなんて、夢みたいにこー」ゲフッ
希「はぁー、おいしかったなー」ゲフッ
真姫「アイドルらしさの欠片もないじゃない」ハァ
絵里「でも、本当においしかったわよね」ニコニコ
真姫「まあまあね」
穂乃果「もう動けないよー」ゴロン
凛「アイスクリームが沁み亘るにゃー」モグモグ
海未「まだ食べるのですか?」
凛「アイスは別腹だよ」
ことり「みんなとご飯食べられて、楽しかった〜」ニコニコ
花陽「はい!」モグモグモグモグ
希「そろそろ時間やし、帰ろか」
店員「お会計は、別々にしますか?」
希「一括で」キリッ
店員「かしこまりました。それでは、9人分で、10万と2500円になります」
穂乃果「じゅっ?!」ビクッ
凛「ちょっと待つにゃ! ラーメン1杯が900円だから、えーと、えーと」アセアセ
真姫「そんなに安いの?」キョトン
希「この券でお願いします」キリッ
店員「少々お待ちください」
希「みんな、ウチに感謝してな」フフン
穂乃果「希ちゃーん! ありがとー!」ダキッ
海未「ごちそうさまです」ペコリ
ことり「ことりは、今度ケーキ作ってくるねっ」
花陽「ごちそうさまでした」モグモグ
にこ「希ちゃんは、最高にこ!」
店員「それでは、お会計3万と500円になります」
「えっ?!」
希「あれ? さっきの券は?」キョトン
店員「こちらは、食べ放題の無料券となります」
希「うん」
店員「食べ放題コース1人様8000円を9人で、7万2000円分は、差し引かせていただきました」
希「・・・・・・4万7000円やなくて?」
店員「えっ?」ポカン
凛「り、凛達は、外で待ってるねー」アセアセ
穂乃果「そ、そうだねっ!」アセアセ
海未「どうしてお金がかかるのでしょうか?」
店員「食べ放題コース用のメニューというものがありまして」
にこ「あっ」ビクッ
絵里「どうしたの?」
にこ「なっ、なんでもないにこ!」
店員「それ以外のメニューでは、別料金がかかります」
希「なんやて!」
店員「ご注文の際には、店員よりお声掛けをさせていただいたはずですが」
希「・・・・・・レシート見せてもらえますか?」
店員「レシート、ですか」アセアセ
真姫「伝票でしょ」
希「そう! それ!」
店員「こちらになります」スッ
希「超高級サイコロステーキ、超高級ヒレステーキ、超高級部位のステーキ」ボソボソ
にこ「にこじゃないにこ! にこは、頼んでないにこ!」ダッ
凛「逃げたにゃーっ!」
穂乃果「食い逃げだ!」
店員「えっ」ビクッ
絵里「あっ! ち、違います。大丈夫ですから」アセアセ
店員「は、はあ」
希「でも、ウチ3万円も持ってないよ?」
絵里「すみません。お会計ちょっと待ってもらえますか?」
店員「はい」
絵里「無銭飲食なんてしたら、大問題よ」ヒソヒソ
穂乃果「逮捕、されちゃうよね・・・・・・」シュン
凛「にこちゃん、許さないよ・・・・・・」ワナワナ
花陽「スクールアイドルのスキャンダル・・・・・・。μ'sの引退・・・・・・」ガクガク
ことり「とにかく、お金を出し合ってお店から出ないと、迷惑になっちゃうよぉ」アセアセ
絵里「そうね。8人なら1人4000円弱で済むわ」
希「ウチ、財布持って来てないよ」
絵里「・・・・・・」
真姫「これでお願い」スッ
店員「かしこまりました。こちらにサインをお願いします」
真姫「はい」カキカキ
店員「ありがとうございました」ペコリ
真姫「何やってるのよ。早く帰りましょ」テクテク
「・・・・・・」
ー数日後・真姫の部屋ー
真姫「ふぅ〜」
にこ「・・・・・・」
真姫「ふ、ふうー」
にこ「・・・・・・」
真姫「ちょっと」
にこ「は、はい!」ビクッ
真姫「作曲って、とても疲れるのよね」
にこ「お、お疲れ様、にこ」
真姫「だから、ね?」
にこ「??」
真姫「察しなさいよ!」ムスッ
にこ「に、にこは上級生にこ!」
真姫「は?」
にこ「じょ、上級生、にこ・・・・・・」アセアセ
真姫「先輩なら、後輩に食事代を払わせても問題無いって言うつもり?」
にこ「・・・・・・」
真姫「ほら、早く」
にこ「も、揉ませていただくにこ」モミモミ
真姫「なっ、なかなか上手じゃない」
ーーー
希「にこっちが援助交際ッ?!」ビクッ
絵里「食事代の代わりに、相手の家まで頻繁に通ってるって噂よ」
凛「スクールアイドルとしての自覚が足りなくないかにゃ?」
おわり クソワロタwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww ラブライブ3期は舞妓が脚本やればいいんじゃないかな ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています