海未「アイドル部2軍」
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海未「さて、今日も部活に行きましょう。ライブまで時間がありませんからもう少し中身のある指導を行いたいのですが……」
「あのー、園田海未さんですよね。アイドル研究部の」
海未「あ、ハイ。そうですが……」
「私、となりのクラスの者なんですけど、アイドル研究部に入部したいなって」
海未「!!!」 海未「こんにちは」
にこ「遅いわよ。あんたタダでさえ練習しないといけないのに遅れてくるとかどういう神経して……その隣の子は?」
海未「すみません、皆さんにこの方について話しておかないといけなくて」
海未「この方……アイドル部に入りたいそうなのですが」
『!!!』
穂乃果「こ、このタイミングで!?」
絵里「……考えてみると当然ね。ここまで名前が広まったんだから入部希望の子が出てきてもおかしくないわ」 希「ち、ちょっと待って!μ'sは9人で、9人だからμ'sって名前もつけて……」
にこ「私は別に構わないわよ」
希「にこっち……!」
にこ「『アイドル研究部』に人が増えるなら嬉しいし、私たちが断る理由ってないでしょ」
絵里「うん。部長がそう言うならその意見を尊重するわ」
にこ「ねえ貴女、μ'sとして活動したいの?」
「はい!みなさんと一緒に歌って踊ってみたいです!」
にこ「そうねぇ……」 にこ「正直なところ、私は希が9人にこだわる理由がわたしにはわからないけど」
希「うぅ……」
穂乃果「じゃあさ、入団テストすればいいんじゃない?」
絵里「テスト?」
穂乃果「μ'sに入っていい体力、歌唱力があるかで判断するんだよ」
絵里「なるほど?」
穂乃果「私たちの基準でやったらさぁ、断念せざるを得ないでしょ」ボソボソ
絵里「穂乃果……中々黒いこと考えるのね」
にこ「んー、それじゃあ成り行きでテストすることになったけどいい?」
「はい、もちろんです!今からでもいいですよ」 絵里「それじゃあまず第一テスト、学力ね」
絵里「これは私たちじゃなくて、理事長から課された活動条件なの。赤点を取るような人のクラブ活動は良くないってね」
絵里「まあ、ここのメンバーは不安な人が数人いるから最低限で構わないわ」
「わかりました!…………終わりました、採点お願いします!」
絵里「どれどれ……えっ、満点……?」
にこ「うっそ……」
絵里「これ、私の志望校の過去問なのだけれど。あなた進路は?」
「まだ2年なのではっきりと決まってないですけど、模試で某国立大学の判定がAだったのでそこがいいかなって」
にこ「なんでこんな子がオトノキにいるのよ……」
にこ「まあでも、インテリ系スクールアイドルも悪くないわね。ほら、μ'sって賢い系いないじゃない」
海未「…………」 絵里「次は第二テスト、体力よ」
絵里「私と10kmマラソンして、ある程度ついてこれたらいいわ」
「頑張ります!」
絵里「あぁ、でも私についてこれなかったらダメって訳じゃないわ」
絵里「持久走が一番得意なのが私で、次に海未だから多少遅れても大丈夫」
絵里「それじゃあ行くわよ〜」
「ふっ、ふっ」
絵里「えっ早…………これ10kmよ!?わかってる!?」 「ふぅ……キツイですね。μ'sのパフォーマンスの裏打ちを実感しました」
絵里「いやいや……あなた早すぎるわよ。陸上部にいてもおかしくないわ」
絵里「中々面白い人連れてきたわね、ハラショーよ海未!」
海未「え、えぇ……」 絵里「最後のテストは……歌唱力かしら」
真姫「μ'sの曲は何か知って……ますか?私たちの曲でテストしましょう」
「μ'sのことはよく知ってるので、なんでも歌えますよ」
「あ、でも園田さんのソロで歌ってる曲が好きなので、それでお願いします!」
海未「!」
真姫「中々コアね……それじゃあ始めるわよ」
「〜♪」
真姫(この子、すごく綺麗に歌ってくれるわね)
真姫(私が絶対音感持ってるわけじゃないけど、楽譜通りにっていうか、cdを聞く限り把握できること全部実践してるわ)
真姫(相当聴き込んでる……だけじゃ説明のつかない上手さね)
「あの、歌い終わりました、けど…………」
真姫「え、えぇ。よかったと思う……思います」
真姫「ていうか本家(海未)より上手いんじゃ……」ボソッ
海未「…………」 絵里「テストは終わったから……面接でもする?」
絵里「いや、私はもうこの子に入ってもらっても全然構わないと思ってるんだけどね」
真姫「同じく」
にこ「私も」
絵里「私が面接しちゃうと贔屓しちゃうから……海未が面接官してくれない?」
海未「わ、私がですか……」
「よろしくお願いします、園田さん!」
海未「は、はいっ」 海未「え、えっと……趣味を教えてください」
「はいっ、打楽器とお裁縫です!」
真姫(お?)
ことり(お?)
「打楽器は中学の時吹奏楽に所属していた関係から一通りできて、作曲も少しだけならできるので助けになれると思います!」
「それとお裁縫も本格的な洋服は作ったことはないですが、なにか手伝えることがあれば……」
ことり(手伝って欲しい〜❤)
真姫(私一人酷使し過ぎよね、有難いわ) 海未「で、では……μ'sに入ろうと思った動機は?」
「はい、高坂さんを発端にしたオトノキ初のスクールアイドルは結成当初から知っていて……」
「最初はあの高坂さんがアイドルかぁ、って感じにしか思ってなかったんですけど、目的が学校の廃校を阻止するという大きな目標だったことに感銘を受けました!」
「それに呼応するように次第にメンバーが増えていって……ついに廃校を阻止したと聞いたときはμ'sのお陰だと思いました」
「もう廃校阻止という目標は達成しましたが、ラブライブ優勝という目標に向かって再び動き出すμ'sとともに私もアイドル活動をしてみたいと思ったんです」
海未「っ……」(気圧されて言葉が出ない) 「園田さんがμ'sに入った理由ってなんですか?」
海未「え……えっ!?」
「園田さんって、最初のメンバー3人のひとりですよね?弓道部で活躍されているという話は1年生の頃からずっと噂されていたので、なんでスクールアイドルになったんだろうって」
海未「え、えっと……わ、わわ、私は……」
海未「あれ……私、って…………」
「園田さん?」
海未「…………」
絵里「ハァ……もはやどっちが面接されてるのかわからないわね」 絵里「はい終了。突然のことなのに長々と拘束して悪かったわね」
「いえいえ、入部したいと言ったのは私なので」
絵里「正直なところ、どこを取っても水準以上。文句のつけようがないわ。でも……」
絵里「希は、9人じゃないとダメなのよね?」
希「……」コクコク
絵里「私は希の意思も尊重したいと思う」
絵里「……そこで、考えたことがあるわ」 海未(絵里はそういうと、今度はメンバーひとりひとりに面接を行いました)
海未(真剣な話だから、今度は覗き見たり聞いたりしないで待っていて欲しいと)
絵里「次、海未。こっちの部屋来て」
海未「あ、はいっ」
ガチャ
絵里「面接っていうか、意思確認よ。」
絵里「率直に聞くけど、海未はあの子がμ'sに入るのに賛成?」
海未「えっと……私は……あんまり」
絵里「乗り気じゃない」
海未「……」コク 絵里「理由は?」
海未「ない、です。なんとなく……あまりいい事ではないと思いますが」
絵里「この質問はみんなにしてるの。議論しても、彼女に申し訳が立たないし、多数決で決めることにしたわ」
絵里「で、もう一つ。仮に、あの子が入ったとする」
海未「…………。」
絵里「でも希は9人じゃないと嫌だって言うの。私もそれに同調したわ」
絵里「だから……もしあの子が入った時、入れ替わりになる子を選ぶとしたら誰?」
海未「え……絵里っ!それは……!」 絵里「厳しいことを言ってると思うわ。でもみんな、ちゃんと答えてくれたから、海未にも答えて欲しいの」
海未「……」
絵里「一応これ、判断材料。あの子のテストの記録と、私たちが日々の練習で私がこっそり記録してる記録」
海未「記録なんて、こんなの……」
海未(みなさん、答えているのですよね)
海未(体力、歌唱力ともに優秀ですし……それに彼女は2年生……入れ替えるのであれば、受験が控えている…………)
海未(にこは部長で、絵里は…………)チラッ
絵里「……」ジッ
海未「っ……」サッ
海未「…………み」
絵里「なんて?」
海未「……のぞみが、いいと、思います…………」グッ 絵里「………………そう」
絵里「あなたの気持ちはよくわかったわ。ありがとう、もういいわよ」
海未「はい……」
ガチャ
絵里「……」カキカキ >>20
ken:6(SB-iPhone)が見えてるからいつもしれっといるんじゃね? 絵里「みんなお待たせしたわ」
絵里「やっぱりデリケートな問題だから、すぐに答え出せなくてごめんなさいね」
「い、いえ!とんでもないです!」
絵里「なるべく早く答えを出して連絡したいからラインかなにか交換してもらえる?」
「はい!」
絵里「みんなも今日は神経使って疲れてるだろうし今日はもう解散でいいわよね?」
にこ「賛成〜」
絵里「じゃあみんな、ゆっくり体を休めて明日からまた練習よ」
海未「……」 >>25
そういえばそうだな
Aqoursばかり書いてるイメージだったからつい間違えたわ 海未(眠れない…………)
ピロリン
[絢瀬絵里が〇〇を招待しました]
海未「……」
海未(やはり、μ'sに入れるのでしょうか)
海未(だとすると、いったい誰が……)
海未(……こんなこと考えたくありません!いままでずっとこの9人でやってきたじゃないですか)
海未(それを……誰か一人なんて…………) 絵里「みんな、揃ったわね。昨日続きの話をしようかと思って」
絵里「とは言っても、実は昨日の面接の時点で固まってたことなのだけれど……」
絵里「じゃあまず……入ってきてー!」
「こんにちは、今日からμ'sとして活動させて頂きます〇〇です!1日でもみなさんに追いつけるように頑張ります」
絵里「というわけで、新メンバーが入ることが決まりました」
真姫「曲作り、期待してますよ。……敬語じゃなくていい?」
「えっ?もちろんだよ!」
ことり「期日前は衣装作り手伝ってね❤」
「期日前と言わず、いつでも頼って!ことりちゃん!」 絵里「で、次がもっと大事な話。何回も言ってるけど、μ'sは9人。この意見を尊重することにしたわ」
絵里「そこで、昨日みんなに同じように質問したの。〇〇と入れ替わりで抜けるとしたら、誰にするかって」
絵里「その中で、一番多く名前が挙がった子をここで言うわね」
海未「……」
絵里「残酷だとは理解してるけれど、どうせわかることだから。ちゃんとみんなの前でね」
絵里「…………」フーッ
絵里「…………海未」
海未「ぇ……………………」 普通に海未disだけど地域表記で印象がかわる不思議 まだだ……作詞は出来ると言ってないからワンチャン…… こういう話って良い気分にならないのわかってるのについ読んじゃうよね 絵里「そういうわけで、海未と入れ替わりで〇〇を入れた新生μ'sとして活動していきたいと思います」
海未「ち、ちょっと……ちょっと待ってくださいっ!!」
「園田さん、お疲れ様でした!私も園田さんに負けないよう頑張りますね」
海未「貴女は黙っていてください!!」
穂乃果「ちょっと海未ちゃん、新しく入った子にそんな言い方ないでしょ」
真姫「曲も衣装も作ってくれる期待の新人なんだから、大事にしてほしいわね」
海未「っ……」 絵里「今日からいつも通りの練習してもらうけどいいかしら」
「はいっ、大丈夫です!」
絵里「よーし、それじゃあ1日頑張りましょう!」
海未「…………」
絵里「と、その前に。海未と話つけてくるから先に屋上で練習しててくれる?この子もわからないことたくさんあるだろうから」
絵里「……不満そうね」
海未「納得できません」
絵里「どこから話すべきかしら」
海未「こんなっ……あんな面談で抜けるメンバーを決めるだなんて適当すぎます」
絵里「うん、そうね。確かにそう思うわ。もしみんなの意見がばらけてて、偶然海未だけ2回言われたり、とかだったらね」
海未「え」ドキ
絵里「何もかも包み隠さず言うけれど、あの面談で入れ替わりに海未と答えたメンバーは、貴女自身を除く全員よ。…………私も含めて」
海未「なっ……」 絵里「理由までは聞かなかったけれど、私が予想できる限りのことを説明するわね」
絵里「まず、各能力が海未より上回っていること。……といってもあの子は別格で、大抵の子よりは現時点で先んじているけれど」
絵里「そして伸びしろの問題。貴女は部活を掛け持ちするせいで最近もよく練習を休んでいるわよね」
絵里「μ'sは練習もストイックにやってるから、一日3時間程度の練習でも大きく進捗が変わってくるの」
絵里「自分で気づいてるか知らないけれど、貴女はもう指導する立場にないのよ。必死に練習して、みんなに追いつかないといけない。動画とかで確認して自分のステップ遅れてるって自覚ない?」
海未「それ、は……」 絵里「その掛け持ちに関連して、モチベーションの問題もあるわね」
絵里「海未がよく休んでる間、あなたのことよく話のネタにされるのよ」
絵里「いまごろ家でゲームでもしてるんじゃないか〜ってね」
絵里「もちろんそんなことないのはみんなわかってるはずよ。でも、そう言われるだけ貴女が休むということはみんなのやる気を削いでいるの」
海未「わ、わかりました。もうやめてください……」ズキズキ
絵里「いいえ。最後まで聞くべきよ、受け入れなければいけないわ」 絵里「実はね、昨日の面接で〇〇が入ることに海未以上に断固として反対する子もいたのよ」
絵里「……でもね、誰かと入れ替わりにするならどうかって話をすると、それならって海未の名前を挙げたわ」
絵里「私はあんまり経験ないけれど、誰かの恨みを買うようなことしてない?」
絵里「例えば……運動が苦手な子にハードな練習を押し付けたり、必要以上に折檻して大きな声をあげたり、作詞にきたはずの合宿で勝手に山登り始めたり……とか」
海未「ぁ…………」
絵里「貴女がどういうつもりでこんなことしたのかはわからないけれど、もう少し他人の気持ちを考えるべきだったわね」 絵里「理由はこれくらいかしら。次は、あなたのこれからについて説明しなければならないわね」
絵里「まず、あなたは今はμ'sのメンバーではなくなったけれど、アイドル研究部の部員から除名されたわけではない」
海未「えっ……それは、どういう……」
絵里「あなたにはμ'sの活動を支援してもらう。具体的に言うと、ことり達が忙しい時に衣装の作成を手伝ったりとか、撮影を任せたり……あと、私が踊る時の簡単な指導でもしてもらうわ」
絵里「引き続き、歌詞も書いてもらうから、完全にμ'sから切り離されるわけではない」
絵里「これは、海未がμ'sの初期のメンバーであったことからの配慮とか、穂乃果やにこ、真姫の提案があるからみんなには感謝するのね」
海未「は、はいっ……」 絵里「次ね。もしかしたら、μ'sに復帰できるかもしれないということも伝えておくわ」
海未「えっ!?」
絵里「今のあなたは、いわゆる2軍なの。もしライブ当日、誰かが止むを得ず出られなくなったら2軍の海未を呼び出して埋めてもらう」
絵里「もしくは、海未がこれから頑張って練習や、μ'sの人たちといい関係を築いていけたなら、2軍から1軍……つまりμ'sの本メンバーに昇格することもできるでしょうね」
海未「……μ'sに相応しい人間になれば、戻れるのですね」
絵里「えぇ。ただ2軍にいる間はちゃんと支援してもらわないと困るわよ」 海未「っ……ぐす……」
絵里「ほら、涙拭いて」
海未「あっ……///」
絵里「別に一生このままってわけじゃないんだから、頑張ればいいじゃない」
絵里「地区大会決勝や本戦まで時間もあるんだから、それまでに海未が相応しいとみんな認めたならすぐにでも復帰できるわ」
絵里「だから、頑張るのよ」
海未「はいっ……はい!!頑張ります!」ポロポロ
絵里「じゃあ、一緒に屋上いきましょ。一人動ける人が増えると、メンバーの負担も軽くなるから楽しみだわ」
絵里「……ちょっと、期待させ過ぎたかしら」 海未ちゃんが1軍に上がったらまた別の子が落ちるんだよな… 実際のプロのメンバー固定でないアイドルグループなんてもっと過酷やで。 >>55
9人じゃないとダメってカードが言うてるから なら数人集めて別グループ作れや
1グループしかラブライブに出場できないならグループ間で戦わせろ
1人に押し付けて日和ってんじゃねーぞ >>59
本当に時間遡行して9人以外だと全員死ぬ未来を生き抜いてきたレベルの頑なさ ここから這い上がるまでの熱い逆転劇なのか
それともただ単に追い詰められて苦悩するだけの悲劇なのか 絵里「みんなー、準備できてる?時間に追われてるから一度みんなで合わせたいのだけれど……〇〇は初練習だからイチから教えないとダメだったわね」
「私のことだったら気にしないでください。園田さんの担当をしていたパートをやればいいんですよね?実は何度かこっそり練習風景みてて、ある程度は踊れますから」
絵里「えっ……ホントに?とにかく、みんなの完成度も見てみたいし一度通しでやってみましょう」
『はいっ』
海未「…………」
絵里「なにボサッとしてるの!あなたの役目でしょ!!」
海未「えっ……は、はいっ!!」
海未(そ、そうです。今はとにかく、μ'sの手助けをしなければ……) 海未「えっと、カメラの使い方は確か……」
海未(思えばこんなことも指示するだけで、詳しい人に任せきりでした)
にこ「ね、まだ?この体勢疲れるんだけど」
海未「ちょ、ちょっと待ってください」
花陽「貸してください」パシッ
海未「あっ……」
花陽「ここのボタンを押すと録画開始できますから」
海未「あ、ありがとうございます。花陽……」
花陽「……」 海未「では音楽掛けますね。……」カチッ
『〜〜〜♪』
海未(私が入っていないのに、9人で踊っているのはなんだか新鮮な気分です……)
海未「あ、凛!ちょっと早過ぎです、周りをよく見てください!」
海未「希はもう少しだけコンパクトに動いてください!」
凛「はぁ〜あ…………」
希「…………」
『…………』
海未「えっ?」 絵里「あー……みんな、ちょっと待っててくれる?」
絵里「海未、私は『通しで』って言ったのよ。演技が良かったか悪かったかは一度見てから決める」
海未「ぁ……す、すみません!癖で……」
絵里「あと私、簡単な指導って言ったけれど、やっぱりμ'sのことについて口出しは無用にするわ」
絵里「前から思っていたけれど、あなたが他の人に大きな声を浴びせかけるたびにウンザリするのよ。それが隣で聞いてるだけであってもね」
海未「わ、私だって……μ'sのことはそれなりに……」
絵里「何か言った?」
海未「……いえ…………」 かわいそう過ぎる
何でそこまで言われなきゃならないのか 絵里「ごめんなさい、もう一度最初から!」
穂乃果「えーっ、最初からやるの!!」
絵里「文句言わない!」
『〜♪』
海未(なんだか……すごく……)
海未(帰りたいです)
『〜♪……』
穂乃果「なかなか良かったんじゃないかな?」
真姫「そうね。初めてにしては完成してたと思うわ」
絵里「〇〇の隣にいたにこはどうだった?」
にこ「そんなに違和感はなかったわ。全く、どこで覚えてきたんだか不思議よ」
「恐縮です」
絵里「なるほど……ちょっと休憩ついでにビデオ見返しましょ」
にこ「海未ーっ、私のバッグからノートパソコン取ってきなさい!」
海未「は、はいっ!」
真姫「たしかに一人こういうのがいると便利ね」 海未「どうぞ」
にこ「んー」
海未「……」
にこ「あ、いいわよ。ここから私がするから」
海未「わかりました。…………」ジー
にこ「……見ないでって言ってるんだけど」
海未「えっ?」
にこ「別に録画の手伝いまでは仕方ないけど、練習風景はちゃんと投稿用に撮影したものじゃないと部外者には見せられないわよ。だからあっち向いてて」
海未(部外者っ、て……私が……?)ズキッ ..ィ⌒¨¨:.:.......
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y { : : : : . . : : :.. | ´ / |/
/ / }: : : : : : : . . : : : : : :.|.ィ | 海未「…………」
絵里「たしかに色々修正するところはあるけれど、形にはなってるわね」
凛「もう少し早めにみんなでやっておけば良かったんじゃないかな?」
真姫「誰かさんが頑なに個人練習やらせたがってたからでしょ」
絵里「〇〇のもほぼ完璧ね……」
「一応全員分のパートを盗み見ていたので……///」
希「見て覚えるのと実際踊れるのは全然違うやん?これはすごい逸材が入ってくれたみたいやね」
絵里「褒めちぎって天狗になっても困るから、細かいいじわる言っていい?」
「はい!どんどん厳しく指導してください!」
絵里「ここのステップのとき、いつも足を曲げるのは直したほうがいいわ」
「わかりました。園田さんのをみて足を曲げてたので、魅せ方かなって思ったんですが」
絵里「単純にあの子の癖よ。一度指摘しても直らないのか直せないのか。話を聞く気がなかったのかもね」クスッ
海未「っ……」 絵里「そこそこ大丈夫ということがわかったので、各自の課題を整理してから終わりにしたいと思います!」
ことり「意外〜っ。絵里ちゃんが早めに切り上げるなんて」
絵里「なんだかあまりにも自然に溶け込んでて忘れがちだけど、この子今日初日なのよ?歓迎パーティーくらいして然るべきじゃないかしら」
穂乃果「賛成!〇〇ちゃん、ゲームセンター行こう?」
「はい……じゃなくて、うん!行こう!穂乃果ちゃん!」
絵里「ちょっと〜9人でも遊べるところにしてよ?」
花陽「久しぶりにカラオケに行きたいな……」
にこ「今月の使えるお金が……」
真姫「ねぇ、盛り上がってるところ悪いんだけど、掃除終わらせて帰らないと」
絵里「あ、そういうのは2軍に任せておくべきよ」
絵里「お願いね、2軍」
海未「……はい」
真姫「2軍って……確かに間違ってないけど……ふふw」 海未「……」ゴシゴシ
海未「ふふ。掃除なんていつも誰かがふざけていて、それを誰かが咎めて、結局黙々とやってるのは私だけだったじゃないですか」
海未「いつものことですよ。…………」じわっ
海未「!」ゴシゴシ
海未「…………」 夜
海未(やっぱり私も、自分のパートくらいは練習しておくべきなのでしょうか)
海未(夜に部屋で踊ると怒られますから、庭で……少し恥ずかしいですが)
海未「うぅ……寒い……」
海未(夜に着る練習着は……なぜか道着よりも寒い気がしました)
海未(あ……ステップの癖、直さないと……)
ピロリン
海未「!」
海未(そういえばμ'sのグループは退会させられていない……のですね)
凛『今日撮った写真!😊』
海未「っ!!!!」
海未(みなさん、こんなに楽しそうに……仲良く…………)
海未「う、ぐっ……うぁぁぁぁ…………」 ○○ちゃんがじつはすごい問題児であることをねがいつつ、また来年 どうせまた最終的に死んだりするんだろうな
かわいそう 翌日・昼休み
穂乃果「ことりちゃん、海未ちゃん。お弁当食べよーっ」
ことり「うんっ」
海未「穂乃果はまた惣菜パンですか」
海未(この時間だけは、変わらないのですね)
海未(…………ぁ)
絵里『入れ替わりに海未と答えはメンバーは、貴女自身を除く[全員]よ』
海未(穂乃果とことりも……私を……?)ドキッドキッ
「あのー、失礼しまーす」
海未「っ!!?」
「よかったら、お昼一緒にどうかなって……」 こんな状態になった海未ちゃんと仲良くなって依存させたい 穂乃果「〇〇ちゃん!クラスの友達はいいの?」
「実は恥ずかしい話なんですけど、あんまりクラスに友達いなくて……。だから教室で机囲ってお弁当食べるのがずっと夢だったの」
ことり「大歓迎ですっ、早くこっちきて!」
「二人が一緒に食べてて良かった。別々に食べてたらどっち誘おうか迷ったから」
穂乃果「そんなの、どっちだっていいよ〜。でもことりちゃんと別々で食べることなんか滅多にないもんね?」
ことり「ねー」
海未(あ、れ…………)
海未(なんだか、会話の輪に入れていない、というか外された、ような…………)
海未「…………」モグモグ まあ9人もいたらみんな仲良い方が不自然だけど露骨なハブは無いわな
作者は海未ちゃんに恨みでもあるのか 三人組に割って入ってるのに二人のことにしか触れない
黒いぞこいつ 放課後
花陽「〇〇ちゃん、今度他校のスクールアイドルのライブ行かない?一人じゃ他の学校に入るの不安で……」
「うん、いいよ!私もそこのグループ注目してたの!」
「あ、希ちゃん!よかったら昨日話してたタロットの占いやってもらえませんか?結構きになるタイプなので……」
希「おっ、いいやん!最近自分から『してください!』っていう子が少なくて……〇〇ちゃんが占い好きでよかったー」
海未「…………」
海未(たったの一日で、こんなに仲良くなれるものなのでしょうか)
海未(……思えば私って、花陽や希とこんなに仲よさそうに話したことありましたっけ…………部活のことしか…………) >>88
こないだ死亡エンド書いた人もこの人かw
また同じパターンな気がする… 絵里「みんなお待たせー……って、誰も着替えてないの?昨日話し足りなかったのはわかるけれど切り替えていくわよ」
絵里「とはいえ、今日は着替える人と着替えない人に分かれるわ」
真姫「と、言うことは……」
絵里「そう。曲作りよ」
絵里「新曲と、今度やるライブの衣装づくり。後者は特に急がないといけないわね」
ことり「ご、ごめんなさ〜い。頑張ります……」
「ことりちゃん、よかったら手伝わせて。前も言ったけど簡単なことなら手伝えるから」
ことり「ありがと〜♥ いつも一人だから誰か増えるだけでも本当に助かるんですっ」
絵里「じゃあ……2軍は衣装づくりの方に行ってあげて」
にこ「その2軍ってのかわいそうだからやめたげなさいよ」
絵里「つい、言いやすくて。海未、お願いね」
海未「わかりました。……2軍でもいいですよ、間違いでないですから」ボソ ことり「ミシン使える?」
「うん、大丈夫」
ことり「じゃあ……印つけてるところをお願いします。カタチを崩さないようにだけ気をつけてね」
「はーい」
ことり「で、海未ちゃんは……どこから教えればいいのかな?」
海未「私も、家庭科で習っている範囲ではできますが……」
ことり「ミシンは一つしかないから、こっちの全然できてない方のカタチを作って貰えるかな?袖口とか、ネックとか。メンバーの採寸記録はこっちにあるから見ながら作ってね」
海未「わかりました」 「ことりちゃん、次はどうすればいいのかな?」
ことり「えっ、もうできたの?」
ことり「わっ、すごーい!ちゃんとできてる!」
ことり「それじゃあ、これとこれも同じようにお願いしちゃおうかな?」
「ミシンってあんまり使ったことなかったけど、面白いね」
ことり「うふふ、今日中に完成できそうかも」
海未(っ……布の質が、家庭科でやったものとは随分違っていて通りづらいですね…………)
ことり「あーっ、海未ちゃんこんなに針穴あけて!!繊維が潰れてかわいそう……」
海未「えっ……す、すみません……」
ことり「これ、解れちゃうから着る人がかわいそうだから、ちゃんと着る人のこと考えてくださいね?」
海未「は、はい……」 海未(ことりは、こんなことを一人でしていたのですね)
海未(私はそんなことも知らずに勝手に練習メニューを厳しくして、みなさん、頑張っていることがあったと言うのに…………)
海未(着る人のことを考える。ですか)
海未(この衣装は、絵里ので……)ゾクッ
海未「っ……」
海未(今は、少し皆さんのことが……怖いです)
ことり「ちょっと。海未ちゃん」
海未「は、はい!?」
ことり「一回広げて」
海未「え……ぁ」
ことり「んーーーー。全然ダメですっ」
ことり「海未ちゃんはそこで何もしないで、待っててください!」
海未「…………」 >>90
ヤバそうもなにも海未への気遣いも配慮もないし現時点でどう見てもやばい奴だぞ SS総合スレで偉そうに講釈垂れてるiPhone先生かな 普通に弓道部に帰ればスタメンなんだから蔑ろにされる掛け持ちに拘る必要ないよね >>107
弓道部でもきらわれてるのがいつものパターンやぞ 「うまくできてるかな……?」
ことり「うん、とっても上手!〇〇ちゃんに頼んでよかった♥ 」
「衣装を作るのって、結構楽しいね」
ことり「一人でやると気が滅入るけど……二人で一緒にするとお話もできるから」
海未(二人……)
ことり「……あ」
ことり「布、もう無くなっちゃった」 「えっ、大変!それじゃあすぐ買いに行かないと……」
ことり「うん、そうなんだけど……これ以上部費を増やすと理事長に怒られちゃうの」
「どれくらい要るの?」
ことり「たぶん、3000円あれば足りると思うけど……お財布忘れちゃって」
「私も、1000円しか入ってなくて……ごめんね」
ことり「……ね、海未ちゃん」
海未「は、はい?」
海未(もしかして……)
ことり「3000円、持ってないかな?」 ことり「今すぐに買いに行かないといけないの。でもことりも〇〇ちゃんも持ち合わせがなくて……」
海未(どうして……どうしてこんなタイミングでそんなお願いをするのですか)
海未(今までお金を貸してくれ、なんて言ったことなかったではないですか)
海未(私が2軍になった時にこんなこと言われたら……私は……)
海未「……」
海未「はい、構いませんよ。急ぎとあっては仕方がありませんから」
ことり「本当に?ありがと〜」
海未「…………」 絵里「みんなお疲れ様。一日費やしたお陰で余裕が出てきたと思うわ」
絵里「……それと、海未に宿題出しておくわね」
海未「は、はい!」
絵里「海未はμ'sのメンバーではないけれど、作詞は引き続きやってもらうわ。今作ってる真姫の曲に詩をつけて欲しいの」
絵里「テーマは恋愛ソングよ。お願いね」
海未「恋愛ソングだなんてそんな……破廉恥で───」ハッ
海未(私個人の事情でμ'sの活動を妨げてはいけませんね)
海未「わかりました。任せてください!」
絵里「ふふ、その意気よ」 絵里「じゃあ今日はこれで解散ね。屋上使っちゃったから海未は掃除してから帰ってね」
海未「はい、わかりました」
ことり「〇〇ちゃん今日はありがと〜♥ 助かっちゃいました」
「少しでも役に立てたら嬉しいよ。また衣装づくり誘ってね」
ことり「お礼に今日はお菓子奢るね。おいしいお店があるの」
海未「…………えっ」
海未(聞き間違い、ですよね。だってことりはお財布を……はは……) 典型的な胸糞SSとわかっているのに何故か読んでしまう不思議 海未「ふぅ……」
海未(一息ついている場合じゃないですね。いつ復帰してもいいように自主練習をしなければ)
海未「今日も寒いですね……くしゅっ」
海未(あ……歌詞も書かなければいけないのでした)
海未(恋愛ソング……全然思い浮かびません)
海未(ですが考えなければ。私にしかできないことを、μ'sのために……)
海未「…………zzz」 海未「っは!?私としたことが、意識を失ってしまうとは……」
海未「っくしゅ!体が、寒い……」
海未(完全に風邪をひいてしまいました……)
海未(ですが、休むわけには……特に、練習だけは……) 海未「ごきげんよう、みなさん」
真姫「元気ないわね。2軍が元気ないと私たちにも感染るからちゃんと挨拶くらいしなさいよ」
海未「す、すみません……」
穂乃果「海未ちゃん、歌詞見せてよ」
海未「はい。真姫の少しだけ作った曲から、恋愛を連想して作詞しました。難しかったので、まだ少しだけですが…………」
穂乃果「ふーん……海未ちゃん、やることないのにμ'sのメンバーだった時より進んでないんだけど、おサボり?」
海未「なっ……ち、違います!恋愛ソングは初めてで、それで……」
穂乃果「海未ちゃんいつも言い訳はダメって言ってるじゃん!」
海未「……すみませんでした」
穂乃果「自分に関係ないからって手は抜いちゃダメだよ」
海未(……関係なくなんて、あるわけがないです) 海未「……」ボーッ
絵里「そこの2軍!なにボサッとしてるの!早く飲み物とタオル持ってきなさい!」
海未「っ!は、はいっ!」
海未「はぁっ……はあっ……」フラフラ
絵里「あ、そうだ海未。にこがわからないところあるっていうから教えてくれる?海未もこの前まで練習してたんだから、できるわよね」
海未(っ、今日に限って……!復帰のチャンスなのに……)
絵里「どうしたの?汗すごいわよ、動いてないのに」
海未「な、なんでもありません。踊ります……」ハアハア
海未「ふっ、ここは、こう、で…………」
にこ「なにそれ?まじめに教える気あるの?」
海未「もちろんです。……ふぅっ、」
にこ「自分はもうμ'sじゃないからって手抜いてんじゃないわよ」
海未「違っ…………」 絵里「じゃあ今日は解散しましょうか。いよいよライブが迫ってきたからハードになると思うけれど、体調が優れなかったらすぐに言うように」
絵里「じゃあ海未、屋上の掃除はお願いね」
海未「は、い…………」
海未(やっと、終わりですか)
海未(意識が朦朧としていて……立っているのかも怪しいです)
海未(掃除の前に、少しだけ休まないと…………) グループがギスギスしだした時点で終りだわ。
ダンスは綺麗に踊れても、見る人を楽しませることはできない。
ラブライブ本戦すら出れないな。 まあ実際だったら初期の頃から応援してた人とか海未のファンが声を上げるだろうね
ここはそういうのがなくて海未にとって徹底的に優しくない世界線なんでしょうな 初期の9人から外れた時点で10人にしない理由がない 海未ちゃん排除後だとレッスンと作詞の劣化、
生徒会の機能低下と穂乃果の怠惰を止める人間が居なくなるから相当グダグダになりそう 海未「……」ゴシゴシ
海未(いつもは20分で終わる掃除が、もう40分以上もかかっています……体が重くて、風がとても冷たい……)
海未「寒い……早く制服に着替えないと……」ガチャ
海未「えっ?」ガチャガチャ
海未「鍵が、かかって……!?」
海未「あのっ!すみません!だれか居ませんか!?屋上にまだ居るんです!閉めないでください!!」ドンドン
海未(声が掠れて……)
海未「はぁっ、はぁっ……」ガタガタ
海未(震えが、止まりません)
海未(眠い……私、もしかしてこのまま死ん───)
海未「………………」 救済なしでいい!確実に殺してくれ!じゃなきゃ読者は納得しないぞ カチャカチャ ガチャ
絵里「……あ」
絵里「まだ帰ってなかったのね」 海未「ん……」
海未「部室?」
海未「確か、屋上で倒れ込んでしまって……」
海未(いつのまにか制服に着替えています)
海未「それほど時間は経っていませんね。帰らないと」
海未「…………」
海未(私はもうμ'sのメンバーではありませんが、アイドル研究部の一員として、私物を置くことは引き続き許可されています)
海未(……変わったのは、あの人の私物が増えたということ)
海未(あの人のスペースのために私が配慮して、あの人が座るために私は定位置を変えるのを余儀なくされました)
海未(あの人……〇〇さんが現れてから、私に起きること全部がおかしくなりはじめました)
海未(全部、あの人が悪いんじゃないですか───)スッ 海未「っ!!!」
海未「私は今、なにを……」
海未「はぁ……はぁ……」
海未(落ち着きましょう。〇〇さんのせいなんてことはありません)
海未(いつかは10人目の部員が出ることもわかっていましたし、9人に拘りたいという気持ちもわかります)
海未(……ただ、私の努力が足りなかっただけ。それだけなんです)
ガチャ
海未「!」
絵里「あら、もう起きていいの?」
海未「え、絵里!どうして……」 絵里「忘れ物してて、屋上に戻ったら海未が倒れてたから運んだのよ」
海未「え、絵里が!?すみませんでした、迷惑をかけたみたいで」
絵里「熱があるみたいね。いくら2軍とはいえ体調管理ができないと困るわ。今のμ'sはあなたが雑用をする前提のスケジュールを組んでいるんだから」
海未「はい……」
絵里「とは言っても。安静にしていないと治るものも治らないから、明日以降も練習には出てもらうけれど、部室で動画のアップロードとかホームページの更新とかしてもらうわ」
絵里「あ、でも一々聞いてこないでね。わからなかったら調べる。そこまでがあなたの今の役割よ」
海未「絵里……ありがとうございます」 絵里「ところで、さっきからずっと気になってることがあるのだけれど」
海未「どうかしましたか?」
ドンッ!
海未「っ!?」ビクッ
絵里「どうして先輩に対して呼び捨てしてるのかしら」
海未「ぇ……」 海未「だっ、て、絵里、が…………」
絵里「『先輩禁止』なのはμ'sのメンバーだけ。2軍が対等にしていいわけないでしょう」
絵里「それとも貴女は、先輩後輩関係も考慮できない常識に欠けた人間だったのかしら」
海未「す、すみませんでした……絵里……先輩……」
絵里「今度から間違えないようにね。私はもう帰るから、戸締りちゃんとして帰って。それじゃあ」
海未「っ……どうして」 スタンフォード監獄実験的な
与えられた役割に合った人になっていくやつ 浮動国境とSB-iPhoneは一緒みたいだけど
途中から玉音放送が勝手に書いてるのは何故?
浮動国境が書けよ。 絵里「みんなおはよう。学校はないけれど練習ははりきっていくわよ」
絵里「今日は振り付け動画をみたいっていうファンの要望に応えて、復習がてら撮影したいと思うわ」
絵里「同時に、この動画が〇〇のファン初お披露目になるからアピールできることはしっかりしておくように」
「はいっ、がんばります!」
絵里「カメラの準備できてるわね」
海未「大丈夫……です」
海未(たしか、ここのボタンだったはず……ぼーっとしますが頑張らないと……)
海未「音楽流します」カチッ
『〜♪』 穂乃果「なかなか良かったんじゃない?」
希「当然のように〇〇ちゃんが踊れてるのが恐ろしいわ……」
絵里「そうね。振り付け動画だから目立ったミスがなければそのまま公開でいいと思うわ」
絵里「一応海未、ちょっと見せてくれる?」
海未「はい。……あ、あれ……」
海未(撮った動画がないです) 海未「あっ……」
海未(このボタン、二回押さないと録画されないのでは……)
絵里「どうしたの?」
海未「あの……すみません。録画に失敗してしまって……」
絵里「……ホントに使えないわね」ボソッ
海未「っ!!」ズキッ
絵里「みんな、ごめんなさい。本当に申し訳ないんだけどもう一度撮らせてもらえる?うまく保存できてなかったみたい」
『はぁ〜〜……』
『2軍のミスでしょ』
『真面目にやる気ないのかな』
海未「はっ……はっ……」ドキッドキッ
海未(誰のものともわからない言葉の刃は、私の心を突き刺してくるのでした) 絵里「お疲れ様。じゃあ編集に回して今日までにアップロードさせるから通常通りの編集に移りましょう」
絵里「じゃあ後はお願いね。……簡単なことだけすればいいんだからデータ消すとか絶対しないで」
海未「わかりました。…………絵里先輩」
カチ……カチ
海未「動画のカットは、こうで……」
海未「これで、いいのでしょうか」
海未「難しいことはしなくていいと、気を遣ってもらっているのでしょうね」
海未(というより、難しいことを任せると取り返しのつかないことになると諦められている……と考えるべきでしょうか……) 海未「……」ボーッ
海未(絵里やことりって、こんなに綺麗な人でしたっけ)
海未(二人だけではありません。穂乃果、凛、花陽、真姫、希、にこ。…………〇〇さんまで、誰もが輝いて見えます)
海未(μ'sって、こんなにすごいグループだったのですね)
海未(……私は、みなさんと同じように輝けていたのでしょうか) >>156
>絵里「お疲れ様。じゃあ編集に回して今日までにアップロードさせるから通常通りの編集に移りましょう」
「通常通りの練習」の間違い あ、誰も真面目読んでないからいいっす
苛められる海未ちゃんだけ書け 夕方
絵里「みんな練習お疲れ様。解散の前に朝撮った動画が既に1万回再生したことを報告しておくわ」
絵里「〇〇の評判もいい感じね」
『左から2番目の子誰!?』
『新人かな?かわいい〜』
『ダンスキレキレですごい!振り付けこの子の覚えたい』
にこ「人気者ね」
「なんかここまで褒めちぎられると変な気分ですね……///」
絵里「つかみはバッチリだから、この9人で次のライブも成功させましょう!」
『はい!』
絵里「じゃあ解散!海未は着替えてから掃除するように。風邪は早く治しなさい」
海未「はい。お疲れ様でした、絵里先輩」 絵里ちゃんが優しくなったり意地悪になったりするの怖い…… この絵里ちゃんもしかして海未ちゃんのことが好きなんじゃないか?(名推理) 海未「……」カタカタ
『スクールアイドル専門掲示板』
『【μ's】絢瀬絵里総合 part52』
『【μ's】東條希総合 part49』
『【μ's】南ことり総合 part65』
海未(μ'sが結成されてから……とりわけ9人になってからまだ半年も経っていないのに……みなさんこんなにファンからの支持を得ていたのですね)
『【μ's】〇〇総合 part2』
海未「っ……」ゴクリ
海未「今日の朝のことなのに……もう2つもスレッドがあるのですね」
海未「……私はどうなのでしょうか」 海未「たくさんスレッドがあって見つけにくいですね」
海未(たしか、ページ内検索を使えばよかったのですよね)
『一致する文字列はありませんでした。』
海未「えっ…………」
海未「な、ないって……全員のスレッドがあるのに……」
『スクールアイドルμ's応援スレ part200』
海未「……」カチカチッ
『所属メンバー:高坂穂乃果、絢瀬絵里、南ことり、星空凛、西木野真姫、東條希、矢澤にこ、小泉花陽』
海未「私の名前が……なぜ……」 海未(私がμ'sのころに撮った動画なら……)カチッ
海未「ほら、やっぱり居ます!ただの偶然で…………」ハッ
海未(この動画の中の私に、全く魅力を感じません。他のメンバーと、決定的に何かが違います)
海未「ウソ……」
海未(コメント欄も、私のことはなにも書かれていない!?『良い』とも『悪い』とも言われていないだなんて)
─未「わ、私、は……」
──「私は一体誰なのですか……?」 ──(なにも、わかりません。自分が何者で、今までどんなことをしてきて、どう輝いてきたのか)
──(長所は?自慢できるところは?1番の友達は?)
──(立場を奪われ、役割を奪われ、名前を奪われて……)
──「うっ、ぐ……!うあぁ……!」
──「返してください、私の、全てを…………!」 翌朝
──(あの人は……一体どこに……!)
──「〇〇さんっ!」
「はい?あ、あなたは、えっと…………すみません、名前が出てこなくて。2軍の人ですよね?」
──「返してください!」
「返すって……何をですか?私は何も借りた記憶はないですけど」
──「とぼけないでくださいっ!!あなたが奪った、私の全部です!!」
「本当に何をいってるのかわからないんですけど……」
「あぁ、もしかしてあなた、自分が誰かわからなくなってるんじゃないですか?」
──「っ!」 「もしそうだったら、私のせいじゃないですよ」
「あなたは、物語から外されてしまったんです。他の人より魅力が劣っていたから」
──「な、なにを……」
「この世界の常識です。魅力がある人は主役になれて、そうでない人は名前をつける価値がない」
「あなたは最初は確かに魅力があったのかもしれません。でも次第になくなっていった」
「自分は何でもできる。他人より優れている側の人間だ。そういう驕りが努力を怠り、いつのまにか周りに追い抜かれてしまったんですよ」
──「何も知らないあなたに私の今までの努力を否定されたくありません!」
「私は否定しません。あなたがどんな人生を歩んだか全く知りませんから」
「でも、世界はそれを『2軍』という形で否定したんです」
──「そ、んな……こと……」 「あなたが元々μ'sの一員で、私があなたの入れ替わりになった、という点では『奪った』のかも知れませんけど」
「でも、私だって努力してこうなったんです。魅力を出して、あのμ'sのひとりに加われるくらいの。悪く思わないでくださいね」
──「私は、これからどうすれば……」
「今までの何百倍も努力して、また魅力を出せるようになればいいんじゃないですか?」
「その前に、もしかしたら私があなたのできることを全て奪ってしまう形になるかもしれませんが」
──「え……」 穂乃果「〇〇ちゃん!」バンッ
「穂乃果ちゃん、もしかして昨日送ったの見てくれたの?」
穂乃果「うんっ、すごくよかったからみんなにも回しちゃった」
「えっ、恥ずかしいなぁ」
ことり「ことりも見たよ。まさか〇〇ちゃんが歌詞を書いてみたいだなんて♥ 」
──「え……」 真姫「驚いたわ、ちょうど作ってた曲にぴったりの歌詞だったんだから」
──「待ってください、それは私が」
凛「もしかして、このまま〇〇ちゃん初作詞の曲を披露することになっちゃうのかな!?」
花陽「私はそれでいいと思うな。作詞ができるスクールアイドルなんて絶対注目されるよぉ」
にこ「中々やるじゃない?今度私も作詞してみるから手伝いなさいよ」
希「いい詩やね……。μ'sにとって初めての恋愛ソング、〇〇ちゃんには感謝してもしきれないよ」
──「私の作った……」
絵里「〇〇、凄いじゃない!私たちは本当にかけがえのない仲間に出会えたと思うわ。……改めて、ようこそ、μ'sへ!」
─「イヤ、いや……やめて、ください……私、このままだと、消え…………」 「消えませんよ。名前も知らない他人がいるように、死んだり、存在がなくなることはありません」
「ただあなたは、主役を導く装置になるだけなんです」
「……ただ私たちにはもう二度と認知されることはありません。私は魅力が出始めたばかりの人間なので、あなたのことを辛うじて認識できますが、大きな輝きを持ったμ'sのみなさんにはもう……わからないでしょう」
─「おねがいします、助けて……ください」
「助けられません。世の中にはあなたのような魅力のない人がたくさんいるんです。あなたは今からそのひとりになるだけ」
「さようなら、名前も知らない2軍さん」
「わたしの、名前は…………」 穂乃果「やった!私たちやったんだよ!〇〇ちゃん!」
「うん……うん!そうだね、穂乃果ちゃん!」
絵里「この優勝は、きっと〇〇がいなければ勝ち取れなかったわ。本当にありがとう」
「違いますよ、絵里さん。8人が私に力をくれたんです。私はそのお返しにみんなに少しだけ勇気をわけてあげた。それが今日の優勝ですよ!」
絵里「そう、そうね。でも本当に、衣装と作曲の手伝い、作詞まで何もかもありがとう」ポロポロ
『アンコール!アンコール!』
穂乃果「え、絵里ちゃん!〇〇ちゃん!」
絵里「まさか、こんな……どうする?出る?」
「出ましょう!ファンの気持ちに応えないと!」
穂乃果「……うん!そうだよね!それじゃあみんな、いくよ!」
『μ's!ミュージック、スタート!』
「アンコール!アンコール!」
「アンコール!アン………………」
「っあぁぁ…………」ポロポロ
おしまい とりあえず死亡とかじゃなくて良かった
エヴァっぽい 飽きてるやん
海未推しやが絵里ちゃんが海未ちゃんをいじめるのは興奮したんで次はそれメインで書いて ただ自殺するだけ、みたいな結末よりはいいかな
個人的には凄惨な復讐劇が読みたかった 途中までは読めたけどラスト失速しすぎだろ
単純につまらん 別人じゃねーの?
日付変わってからの投稿だし、あまりに急展開過ぎるわ えええ・・・?何か違うぞこれ。誰か書き直してくれよ >>190
くっさ
海未を自札するまで再起不能にしない中途半端な終わり方だから文句言われてることに気付かないガキやんけ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています