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梨子「なんでもないよ。ただ、好きだなぁって」
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0001わじぃ(きしめん だぎゃー)
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2018/12/11(火) 23:59:42.43ID:Y/V2tj6C
学校帰り。
予報外れの雨に降られ、バス停から急ぎ足で帰っている時だった。

『拾ってください』

そう書かれたダンボールの中にしゃがんで居た少女は、私のよく知る人物だった。

「__ごめんね。ヨハネのお家じゃ飼ってあげられないんだ…」

まだ目の開いていない小猫は、その言葉をどう受け取ったんだろう。
そんな小猫を撫でる善子ちゃんは、産まれて間もなく捨てられてしまった小猫に何を思うんだろう。
雨の降る中、私は帰ることを忘れ、善子ちゃんの寂しそうな背中をそっと眺めていた。
0002名無しで叶える物語(きりたんぽ)
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2018/12/12(水) 00:07:35.15ID:5zz7/88r
よくわかんないけど支援
0003わじぃ(きしめん だぎゃー)
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2018/12/12(水) 00:14:39.03ID:vmEzbwLW
ーーーーー

〜梨子宅〜

善子「お邪魔します」

梨子「ごめんね?無理やり連れて来ちゃって…」

善子「ううん、ありがと」

梨子「……」

梨子「どうしよっか、その子」

小猫「みゃー」

善子「リリーはその、お風呂に入った方が良いんじゃない…?」

善子「風邪でも引いたら大変だから…」

梨子「そう言うよっちゃんも、小猫に傘さしてあげてたから濡れてるじゃない」

梨子「私はお風呂沸かしてくるから、よっちゃんが先に入って?」

善子「わっ、私は良いわよ。リリーが入って?」

梨子「……」

梨子「……なら、一緒に入る?」

善子「へっ!?で、でもこの子が…」

梨子「その子も一緒に入れちゃだめかな…」

善子「小猫飼ったことないから分かんない…」

梨子「耳に水が入らないようにして、軽くお湯を掛けて洗ってあげるくらいなら良いんじゃないかな…?」

梨子「雨で体も冷えただろうし…」

善子「そ、そうね…」

善子「……なら、入る」
0004名無しで叶える物語(やわらか銀行)
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2018/12/12(水) 00:22:54.88ID:CqmXccyH
G'sの捨て猫のあれ好き…
0005わじぃ(きしめん だぎゃー)
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2018/12/12(水) 00:26:38.79ID:vmEzbwLW
〜お風呂〜

善子「あったかい?」

小猫「みぁー」

善子「気持ちいい?」

小猫「みぁーっ」

梨子「よっちゃん、洗ってあげるの上手だね」

善子「そう…?」

善子「初めてだけど、上手に出来てるのかな…」

梨子「この子もきっと気持ちいいって言ってるよ」

小猫「みぁー」

梨子「ほら、返事してくれた」クスッ

善子「……大丈夫だからね」ナデナデ

梨子「……」

梨子「……うん、大丈夫…」

梨子「大丈夫、ね…」

ーーーーー

善子「小猫用の哺乳瓶っていうのがあるみたいなんだけど、この辺には売ってないし…」

梨子「ストローで飲ませてあげるのは…?」

梨子「あ、でも人が飲む牛乳をあげちゃダメなんだっけ…」

善子「確かコンビニに売ってたはず!」

善子「ちょっと急いで買ってくる!」
0006わじぃ(きしめん だぎゃー)
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2018/12/12(水) 00:36:39.96ID:vmEzbwLW
梨子「あっ…って行っちゃった…」

梨子「……」

小猫「んみぁー、みぁーっ」

梨子「大丈夫だよ、大丈夫」ナデナデ

梨子「よっちゃんが直ぐにミルク買ってきてくれるからね…?」ナデナデ

梨子「……よっちゃん」

梨子「飼う、つもりなのかな…」

小猫「みぁー、みぁーっ」

梨子「……」

梨子「……怖いんだよね」ナデナデ

梨子「大丈夫だよ、大丈夫」

小猫「みぁ……ゴロゴロ」

梨子「うん、おやすみなさい」ニコッ

ーーーーー

善子「飲んでくれるかな…」

梨子「でも、お腹は空いてるはずよ」

善子「そう、よね。ほら、ミルクだよ?」

小猫「……みぁ、みぁ」

善子「大丈夫よ、頑張って…!」

梨子「っ……」

梨子(……鳴き声、小さくなってる気がする)
0007わじぃ(きしめん だぎゃー)
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2018/12/12(水) 00:47:54.88ID:vmEzbwLW
ーーーーー

善子「……」

梨子「……」

梨子「ぁ……っ、仕方ないよ」

梨子「もう、家に連れてくる前から衰弱し始めてたみたいだったから…」

梨子「よっちゃんのせいじゃないよ」

善子「……」

善子「助けてって、聞こえたの…」

梨子「……」

善子「雨も降ってて、車も通ったりして、周りは騒がしかったのにね。この子の『みぁー』って鳴き声が、しっかり聞こえたの…」

善子「助けてって、目が合った気がしたの…」

善子「……っ」

善子「ごめんね、助けられなくて…っ」ポロポロ

梨子「っ…」ズキッ

梨子「……大丈夫、大丈夫だよっ」ギュ

善子「っ、」

梨子「最後、私には聞こえたよ」

梨子「ありがとうって…!」

善子「っ…!ぅ、っ、うぅっ」ポロポロ

ーーーーー
0009わじぃ(きしめん だぎゃー)
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2018/12/12(水) 00:59:41.64ID:vmEzbwLW
梨子「プレリュード、お散歩行こっか♪♪」

梨子「今日は天気も良いし、どのお散歩コースにしようか迷っちゃうね」

梨子「せっかくのお休みだし、久しぶりに沼津までお散歩しよう…!」

梨子「年初めだし曜ちゃんも帰って来てるはずだから久しぶりに顔を見て、よっちゃんも…」

梨子「……」

梨子「……よっちゃん、元気かな…」

よっちゃんは高校を卒業した後、東京の大学に進学した。
……私には、何も言わずに…。
0011名無しで叶える物語(きりたんぽ)
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2018/12/12(水) 01:15:16.49ID:5zz7/88r
>>10
かわいい
0012わじぃ(きしめん だぎゃー)
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2018/12/12(水) 01:17:45.65ID:vmEzbwLW
ーーーーー

千歌「えっ、連絡が無いの…?」

梨子「……うん、あれから一回も…」

曜「で、でも絶対に梨子ちゃんを嫌いになったとかじゃないと思うよ…!」

千歌「そうだよ!善子ちゃんにはきっと連絡できない何かがあるんだよ」

梨子「……」

梨子「そう、なのかな…」

曜「そ、そうだ!ルビィちゃんと花丸ちゃんは?」

曜「二人とも善子ちゃんと同じ大学に通ってるんだし、善子ちゃんのことで話したり…」

梨子「……ううん」

梨子「ルビィちゃんも花丸ちゃんも、善子ちゃんのことになると直ぐに話題を変えるの…」

曜「……どうしちゃったんだろ、善子ちゃん」

千歌「……」

千歌「一度、会いに行くのはどうかな…」

梨子「……ぇ」

千歌「住所なら、年賀状とかで分かってるし。会って、話すのが一番だと思う」

曜「……うん、私もそう思う」

梨子「っ…」

善子『リリー!』

梨子「……うん、分かった」

梨子「来週の連休、善子ちゃんに会ってくるよ!」
0027名無しで叶える物語(笑)
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2018/12/12(水) 07:44:24.50ID:CA+QUuaR
>>1
ダンボールの中にしゃがんでいた少女ってあるから善子が捨てられてんのかと思ったぞ
0028わじぃ(きしめん だぎゃー)
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2018/12/12(水) 07:48:26.56ID:vmEzbwLW
>>27
本当ですねwごめんなさい!
0030わじぃ(きしめん だぎゃー)
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2018/12/12(水) 10:09:38.90ID:vmEzbwLW
ーーーーー

梨子「東京…久しぶりに来たなぁ」

梨子「……」

梨子「よっちゃん、元気かな…」

梨子「……会いに来ちゃったけど、迷惑だよね」

梨子「……」

梨子「ううん、会うって決めたんだもんっ」

梨子「会って、あの時のこと謝って…」

梨子「……謝って、それでよっちゃんは許してくれるのかな…」

ルビィ「あれ、梨子ちゃん…?」

梨子「っ、る、ルビィちゃんっ!」

ルビィ「わっ、凄い久しぶりだね!どうしてここに梨子ちゃんが…?」

梨子「ぁ、えっと…」

ルビィ「……」

ルビィ「もしかして、善子ちゃんに会いに…?」

梨子「っ、」ビクッ

ルビィ「……そっか」

梨子「……」

ルビィ「……じゃあ、ルビィが善子ちゃんのお家まで案内するよっ」ニコッ

梨子「えっ…」
0033名無しで叶える物語(プーアル茶)
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2018/12/12(水) 12:47:37.80ID:9hSkvNT/
0038わじぃ(きしめん だぎゃー)
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2018/12/12(水) 13:28:47.41ID:vmEzbwLW
梨子「本当に良いの…?」

梨子「ルビィちゃん、どこかに出掛ける予定だったんじゃ…」

ルビィ「大丈夫だよ?久しぶりのお休みだから軽く散歩してだだけだもん」ニコッ

ルビィ「でもびっくりしちゃった。まさか梨子ちゃんの方から来てくれるなんてね…」

梨子「……?」

梨子(私の、方から…?)

梨子「ほんと、ごめんね突然…」

ルビィ「ううん!ルビィは梨子ちゃんが来てくれて凄い嬉しいよ!」

ルビィ「マルちゃんも、善子ちゃんも絶対喜ぶと思うよ…?」ニッコリ

梨子「……ありがと、ルビィちゃん」
0039名無しで叶える物語(茸)
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2018/12/12(水) 18:18:46.93ID:r43b8Jte
なんだなんだ…
0043わじぃ(きしめん だぎゃー)
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2018/12/13(木) 00:41:53.54ID:QMaEa0kV
ーーー

梨子「す、すごい綺麗で大きなマンション」

梨子「ルビィちゃんここに住んでるの…?」

ルビィ「うん!お姉ちゃんと一緒に住んでるよ」

梨子「お姉ちゃん…って、ダイヤさん!?」

ルビィ「こっちに来るなら一緒に住んだらってお母さんにも言われてね。花丸ちゃんも善子ちゃんもこのマンションだよ」

梨子「そ、そうだったんだ」

梨子「……あ、ごめんね忘れてたんだけどこれ」サッ

ルビィ「……わ、クッキー?」

梨子「突然のことで、申し訳なかったから…」

ルビィ「うゅ、美味しそう…!」

ルビィ「ありがとお!後で皆で食べようね!」ニコッ

ルビィ「花丸ちゃん、ただいま〜」ガチャ

花丸「ぁ、ルビィちゃんいらっしゃ……えっ」

梨子「花丸ちゃん、久しぶり…」

花丸「り、梨子ちゃんっ!どうしたずら!?」

花丸「急にこっちに来るなんて…!」

ルビィ「かくがくしかじかだよ花丸ちゃん」

花丸「あぁ、そういうことずらね!」

梨子(かくがくしかじかで伝わるんだ…)
0044わじぃ(きしめん だぎゃー)
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2018/12/13(木) 01:07:56.22ID:QMaEa0kV
花丸「そういうことなら梨子ちゃん、うちでゆっくりして行くと良いずら!」

梨子「ごめんね突然のことで…」

梨子「っと、お邪魔します…」

花丸「謝る必要なんてないずら!善子ちゃんも喜ぶと思うし…ぁ、今お茶入れるねっ」ニコッ

梨子「あ、お構いなく…」
0045わじぃ(きしめん だぎゃー)
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2018/12/13(木) 01:08:20.80ID:QMaEa0kV
梨子「……」チラッ

猫「にゃー」

梨子「っ…」

梨子(この猫、あの時の猫に似てる…)

梨子「………え!!?」

花丸「ぁ、猫ちゃん起きたずら」

梨子「えっ、えっ?」

梨子「この子、花丸ちゃんが飼ってるの?」

花丸「うーん、お世話はしてるずらね」

梨子「で、でも首輪が…」

ルビィ「その子は善子ちゃんが拾って来たんだよ、ね〜猫ちゃん?」ナデナデ

猫「んにゃーっ」

梨子「っ…」

花丸「この子の首輪は出会った時から付いてたから、飼い猫に間違いないずら」

花丸「で、善子ちゃんはその本当の飼い主さんを見つけに外出中だから、しばらくは帰って来ないずらよ」

ルビィ「善子ちゃんが帰ってくるのは夕方くらいになると思うし、梨子ちゃん時間は大丈夫?」

梨子「う、うん、私は平気だけど…」

花丸「でもさすがにそれは申し訳ないずらね…」

花丸「梨子ちゃん、今日はうちへ泊まって行くと良いずら!」

梨子「ええ!?そ、そんな迷惑掛けられないよ…!」

花丸「迷惑なんて全く思ってないずら、ね?ルビィちゃん!」

ルビィ「うゅ!思ってないよ!」

梨子「で、でも…」

ルビィ「久しぶりに皆でワイワイしたいし!」

ルビィ「どうかな、梨子ちゃん…?」

梨子「……ほんとに、大丈夫?」

花丸「もちろんずら!」ニコッ

梨子「……じゃ、じゃあ、お願いします…」
0048わじぃ(きしめん だぎゃー)
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2018/12/13(木) 13:03:13.65ID:QMaEa0kV
ーーー

ダイヤ「梨子さん、お久しぶりですわね」

梨子「ダイヤさんっ、久しぶりです!」ニコッ

ダイヤ「……ずいぶん懐いてるようですわね」ジ-

梨子「え…?」

猫「にゃー」スリスリ

ダイヤ「わ、私には爪を立てたと言うのに…」

花丸「動物には敵と味方を見分ける不思議な力があるって、千歌ちゃんも言ってたずら!」

ダイヤ「なっ、私は敵ではありませんわよ!?」

花丸「もちろん冗談ずらよ」

梨子「……敵と味方を見分ける、不思議な力」ボソッ

猫「にゃー」スリスリ

梨子「……よっちゃん」
0050わじぃ(きしめん だぎゃー)
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2018/12/13(木) 23:47:27.26ID:QMaEa0kV
ーーー

ダイヤ「それでは私たちはお先に失礼しますわ」

ルビィ「じゃあ花丸ちゃん、明日ね!」

花丸「うんっ、二人ともおやすみなさい!」

ガチャン...

花丸「さてと…」

花丸「梨子ちゃんお待たせずら!」

花丸「って、寝てるずら…」

梨子「ん、っ」

花丸「疲れちゃったのかな?お疲れ様ずら」ナデナデ

梨子「んぅ…」

猫「」ゴロゴロ

花丸(猫さんと一緒に寝てる…可愛いずらね)ジ-

梨子「……よっちゃん…」

花丸「……」

花丸「善子ちゃん、好きな人に寝言で名前を呼ばれてるなんて知ったら喜ぶだろうなぁ…」

花丸「……オラの気も知らないで」ボソッ

花丸「こっちに来れば、善子ちゃんを独り占め出来ると思ったのに…」

花丸「……」

花丸「……自分が醜くて仕方ないずら…」

花丸「所詮、善子ちゃんにとってオラはただの幼馴染。あれから必死にアピールしたつもりだったけど…」

梨子「んぅ…」

花丸(……オラのこの気持ちは、二人の邪魔をするだけ。だったら最初から何も言わず、二人の恋を応援する方が良いずら)

花丸「まったく、世話がやける先輩ずら」ニコッ
0051わじぃ(きしめん だぎゃー)
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2018/12/14(金) 00:03:00.52ID:7nXQdIJN
ーーーーー

善子「千歌ってば部室に携帯を忘れるなんて世話のやけるリトルデーモンなんだから…」

善子「……げっ、雨!?」

善子「ま、まぁ折りたたみ持ち歩いてるから大丈夫だけど、さすが私ね…」

善子「……」

……ぁ、

善子「……?」

……ぁ、みぁ…

善子「……猫…?」

善子「……あっ」

小猫「みぁ、みぁー」

善子「っ、」

善子「……貴方も、見放されてしまったのね」

善子「この傘あげるわ、リトルデーモン」

小猫「んみぁー」

善子「……」

善子「……ごめんね。ヨハネのお家じゃ飼ってあげられないんだ…」

小猫「みぁ…」

善子「……ごめんね…ごめん」ナデナデ

小猫「みぁっ、みぁー!」

善子「……なに?何て言ってるの?」

小猫「みぁー、みぁー」

善子「それじゃ分かんないわよ」クスッ

善子「……じゃあ、また…」

善子「……」

梨子「っ…」

善子「リリー…」
0052わじぃ(きしめん だぎゃー)
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2018/12/14(金) 00:23:45.92ID:7nXQdIJN
ーーーーー

あんなことがあった後に、リリーに告白なんて出来るはずがなかった。
ずっと好きだったけど、あの出来事をきっかけに私とリリーとの距離はどんどん離れて行った。
そんなの私の気にしすぎだって、花丸やルビィには言われたけど…。
リリーは私と一緒に居る時、寂しそうな表情をすることが多かったから。
私から一度離れれば、リリーもあの時のことを忘れて、また"友達"に戻ってくれると思った。

……でも本当は。
自分の不幸にリリーを巻き込んでしまったこと。
嫌われたかも知れない、嫌われたくない…!
そんな気持ちで、自分からリリーを避けてた。

善子「リリー、元気かな…」

善子「……」

ピロンッ

善子「……ずら丸?」

花丸『大丈夫?』

善子「……心配、かけちゃった…」

善子「大丈夫、もう着くわよ…っと…」

善子「……ずら丸には助けられてばっかりね…」

善子「今度ちゃんとお礼言わないと…」

善子「……よしっ、ただいまー」ガチャ

花丸「あっ、おかえり善子ちゃんっ」

善子「……?」

善子(知らない靴があるんだけど…?)

善子「ずら丸、誰か来てるの?」

花丸「うん!でも今寝ちゃってるから、静かにしてあげて欲しいずら…」ボソッ

善子「わ、分かったわよ…」ボソッ

花丸「善子ちゃん、先にご飯にする?それともお風呂にする?」

善子「うーん、ご飯食べたいわね」

花丸「了解ずら!今あっためるから、善子ちゃんは部屋で待っててね」

善子「悪いわね、ありがとう」カチャ...

梨子「zzz」

善子「」

善子「っ!?!?!!?」
0054わじぃ(きしめん だぎゃー)
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2018/12/14(金) 10:44:08.01ID:7nXQdIJN
善子「ちょ、ちょっとずら丸!!!」

花丸「うるさいずらよ善子ちゃんっ」

善子「ぁ、ごめ…じゃないわよ!」

善子「な、なんでリリーがここに居るのよ!」

花丸「知らないずら〜」

善子「し、知らないわけないでしょ!?」

花丸「だからうるさいずらっ!そんな大声出してたら梨子ちゃんが起きて……ぁ」

善子「」

梨子「っ……よっちゃん」

善子「ぁ…」

花丸「」

花丸(今のオラ、絶妙に邪魔者な気がするずら…)

花丸「ぁ、あー!ルビィちゃんノート忘れてる!ちょっとオラ届けに行ってくるずら!」

善子「ずら丸!?!?」

梨子「花丸ちゃん!?!?」

花丸「それじゃあ二人とも、ごゆっくり…」カチャン...

よしりこ「」ポカ-ン
0055わじぃ(きしめん だぎゃー)
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2018/12/14(金) 14:44:37.19ID:7nXQdIJN
善子(この状況で二人っきりにするなんて、ずら丸ってば一体何考えてるのよ!?)

善子(なに!?私に告白しろってこと!?)

善子(高校時代からやたらと告白告白って言われてたけど、今ここで勇気を出せってこと!?)

善子(無理に決まってんでしょうがぁ!!)

梨子「……」

梨子「……よっちゃん」

善子「ひゃい!」

梨子「……怒ってるんだよね…」

善子「……ぇ?」

梨子「あの猫ちゃんが死んじゃった時、私が仕方ないって言ったから、怒ってるんだよね…」

善子「……え」

梨子「だからずっと、連絡もなくて…」

梨子「私のこと、嫌いになったんだよねっ」ポロポロ

善子「ち、違うわよリリー!本当に、そんな理由じゃないからっ」ギュッ

梨子「っ、」ポロポロ

善子「本当に、ごめんねリリー」

善子「私の不幸にリリーを巻き込んで、それで……嫌われたんじゃないかって…っ」

善子「私が勝手に逃げてただけで……だからリリーは何も…」

善子「ほんとに、ごめんねリリー…」ギュッ
0056名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2018/12/14(金) 21:05:30.88ID:+cUjH/5T
よしりこぉ……
0058わじぃ(きしめん だぎゃー)
垢版 |
2018/12/15(土) 01:23:33.96ID:bYWh6mSg
梨子「っ…よっちゃん」グスン

善子「落ち着いた…?」ナデナデ

梨子「うん、ごめんね急に泣いたりして…」ゴシゴシ

善子「ううん、不安にさせたヨハネが悪いから…だからリリーが謝らなくてもいいわよ」ナデナデ

猫「にゃー」

善子「ぁ」

梨子「あ、ごめんね、起こしちゃったね…」

善子「よしよし、良い子ね」ナデナデ

猫「んにゃ〜」ゴロゴロ

梨子「……」

梨子「花丸ちゃんから聞いたよ、拾ったんだって…」

梨子「それで今は本当の飼い主さんを見つけるために探し回ってるって」

善子「……」

善子「あの時とは色々違うからね」

善子「今はペットも飼えるマンションに住んでて、この子にはちゃんと飼い主が居る」

善子「拾ったんだもん、ちゃんと面倒を見て、本当の飼い主さんの元へ帰してあげる」

善子「そんなの、当たり前のことでしょ…?」

梨子「……ほんとに、優しいんだから」クスッ

梨子「それで?飼い主さんは見つかったの?」

善子「うぅ、それがまだ…」

梨子「内浦とは違って東京は人が多過ぎるし…」

梨子「……」

梨子「私も、手伝っても良いかな…?」

善子「……ぇ」
0060わじぃ(公衆)
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2018/12/15(土) 17:22:47.22ID:dusN+e6T
梨子「ダメ、かな…」

善子「だ、ダメじゃない…けど…」

善子(リリーを巻き込みたくない…)

梨子「あ、あのねっ」

梨子「私、あの時のこと、よっちゃんの不幸に巻き込まれたなんて全く思ってないよ…!」

梨子「よっちゃんの力になりたいって、私がそう思ったんだから…」

梨子「だから今回も、手伝わせて欲しい…!」

善子「っ、」

善子(……リリー)

梨子「やっぱり、ダメ…かな」

善子「っ、ううん!リリーの力が欲しいっ!て、手伝って、くれる…?」

梨子「っ、」ドキッ

梨子「う、うんっ!」
0061わじぃ(茸)
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2018/12/15(土) 17:37:35.54ID:nL43Eq8P
ーーーーー

ルビィ「あはは…これは…」

花丸「ねっ、ルビィちゃん!」

花丸「寒さに目を覚ませば隣で寄り添って寝ている二人を見て更にオラの懐は寒くなったずら…!」

ルビィ「正確には二人と一匹だね」

ルビィ「それに花丸ちゃんは善子ちゃんが幸せそうにしてるのが一番だって、昨日ルビィのお家に来たとき言ってたよ」

花丸「ぅ、そ、それもオラの本心ずら…」

花丸「善子ちゃんがずっと梨子ちゃんのことが好きだったのは、オラも重々承知してるけど…」

ルビィ「やっぱり好きだと…?」

花丸「うん…」

ルビィ「……はぁ」

ルビィ(花丸ちゃん、いつまで経ってもルビィの気持ちには気付いてくれないなぁ…)

ルビィ(もういっそのことルビィから告白して…)

花丸「はぁ、
0062わじぃ(茸)
垢版 |
2018/12/15(土) 17:40:46.36ID:nL43Eq8P
>>61
間違えた!
0067名無しで叶える物語(湖北省)
垢版 |
2018/12/17(月) 10:39:09.21ID:XROYSKZi
0068わじぃ(茸)
垢版 |
2018/12/17(月) 18:13:51.97ID:OO+vPa8u
<<61の続きから書きます

花丸「はぁ、善子ちゃん…」

ルビィ(……やめよ。今ルビィが花丸ちゃんに告白しても、花丸ちゃんを困らせるだけだもん)

ルビィ(善子ちゃんと同じで、ルビィの気持ちはずっと変わらない。花丸ちゃんが好きだもん)

ルビィ(……もうちょっと、もうちょっとだけ頑張って、花丸ちゃんに振り向いてもらう…!)

ルビィ(善子ちゃんの、梨子ちゃんが好きだって笑う姿にルビィは憧れたんだもん。ルビィにも出来るよ…!)

花丸「ルビィちゃん、どうかしたずら?」

ルビィ「ううん!なんでもないよ!」

ルビィ「それよりどうしようね?もう10時前だけど、起こした方が良いのかどうか…」

花丸「昨日遅くまでチラシ作ってたみたいだから、起こすのは可哀想な気がするずら…」

ルビィ「ふふっ、優しいね花丸ちゃん」

花丸「えへへ。さて、じゃあオラはお昼ご飯の準備でもしようかな」

ルビィ「ぅゅ、ルビィも手伝うよ!」
0070名無しで叶える物語(たこやき)
垢版 |
2018/12/18(火) 19:06:20.26ID:UVca545h
0071わじぃ(きしめん だぎゃー)
垢版 |
2018/12/18(火) 21:14:56.99ID:uBkQRDMm
ーーー

善子「ん、んん…」

梨子「……んぅ」ス-ス-

善子「ぁ、リリー…」

善子「……」

善子「……大好き」ギュ

梨子「ん、ぅ」

花丸「ふふふ」ニヤニヤ

ルビィ「むふふ」ニヤニヤ

善子「……っ〜///」カァァ

花丸「朝からお熱いずらねぇ〜」

ルビィ「正確には昼だけどねぇ〜」

善子「っ〜〜〜!///」カァァァ

梨子「ん、んん…?」ムクリ
0072わじぃ(きしめん だぎゃー)
垢版 |
2018/12/18(火) 21:28:04.92ID:uBkQRDMm
梨子「よっちゃん…?ぁ、花丸ちゃんとルビィちゃんも、おはよぅ…」

花丸「おはようずらっ」ニコッ

ルビィ「おはよう梨子ちゃん」ニコッ 

梨子「ん、よっちゃんどうしたの…?顔が真っ赤だけど、何かあったの…?」

花丸「実は善子ちゃん今…」

善子「だああああ良いから本当にぃ!!///」

梨子「?」

ルビィ「さ、お昼ご飯にするから二人とも顔洗ってきてね」ニコッ

善子「あい」

梨子「あっ、よっちゃん寝癖が…」

ルビィ「ふふっ、本当に仲良しだねあの二人」

花丸「でもまだ梨子ちゃんは恋という段階まで進んでないようにも思えるずら」

梨子「うん、直ったよ」ニコッ

善子「リリーありがとっ」ギュ

ルビィ「……きっと大丈夫。意外と直ぐに気付くかも知れないよ?」

花丸「そうずらね」ニコニコ

花丸「さぁてお二人さん!今日この子のことはオラたちに任せて、お昼ご飯食べたら遊びに行ってくるずら!」

善子「えっ」

梨子「そ、そんな、二人に悪いよ…!」
0076名無しで叶える物語(家)
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2018/12/20(木) 16:30:14.18ID:DQwipCY9
0079わじぃ(きしめん だぎゃー)
垢版 |
2018/12/20(木) 23:51:24.32ID:fm2e1uBr
ルビィ「ルビィたちのことは気にしないで?」

花丸「ここはオラたちに任せて、二人はたくさん遊んでくるずら!!」

善子「で、でもっ」

花丸「でもじゃない!いつやるの?今ずら!」

善子「そのネタふっる!!」

花丸「とにかく今日は遊んでくるずら!何かあれば連絡してあげるから!」

善子「うぅ、わ、分かったわよ…」

梨子「…?」

ルビィ「ぅゅ、とりあえず朝ご飯にしよっか!」

善子「///」ドキドキ

梨子「???」
0089わじぃ(きしめん だぎゃー)
垢版 |
2018/12/25(火) 08:29:46.60ID:AwpGK7kj
話は完成してるけど書く気力がなくなったので終了します、
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