【ss】ダイヤ「逃げ出さないと決めた日」
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人によっては不快に感じる表現もあるかもしれませんので、ご注意下さい。 夏 黒澤邸前
ピンポーン
鞠莉「……」
ミーンミンミン
鞠莉「……」
ミーンミンミンミンミーン
鞠莉「……」
ミーンミンミン
ピンポーン
鞠莉「……」 ダイヤ「はい?」
鞠莉「あ」
鞠莉「ダイヤったら遅ぉい!」
ダイヤ「……鞠莉さん?」
ダイヤ「今日の待ち合わせは12時にバス停では?」
鞠莉「えへへ」
鞠莉「待ちきれなくてもう来ちゃった」 ダイヤ「もう……」
ダイヤ「まだ8時ですわよ?」
ダイヤ「4時間もフライングするなんて……」
鞠莉「Sorry」
ダイヤ「……」
ダイヤ「少しだけ待ってて下さい」 ガラガラ
ダイヤ「お待たせしました」
鞠莉「もう、3分も待ったよ?」
ダイヤ「4時間も前倒しされたにしては、早く準備できた方です」
ダイヤ「これが果南さんなら、今頃起きてもないですわよ」 鞠莉「次はもっと早く出てきてね?」
ダイヤ「もう……」
鞠莉「えへへ」
ダイヤ「……」
鞠莉「……?」
鞠莉「どうしたの?」 ダイヤ「……いえ」
ダイヤ「素敵な御洋服ですわね」
鞠莉「……え?」
ダイヤ「白いワンピースも、つばの広い帽子も、とても似合ってますわよ」
鞠莉「……」
ダイヤ「……?」 鞠莉「ダイヤがそんな事言うなんて、めっずらしー」
ダイヤ「……」
ダイヤ「だって……」
ダイヤ「今日位は……」
ダイヤ「私も、正直でいたいから……」 鞠莉「ダイヤ……」
ダイヤ「……」
鞠莉「……」
鞠莉「……行こっか?」
ダイヤ「ええ」 バス 車内
ブロロロロ
鞠莉「んんー」
鞠莉「今日がこんなに良い天気で良かった」
ダイヤ「そうですね」
鞠莉「天気が良いと、なんとなく万事上手く行きそうな気がする」
鞠莉「今日は最高の1日にしましょうね」 ダイヤ「……」
ダイヤ「ええ、そうですわね」
鞠莉「……」
鞠莉「もう、ダイヤ?」
ダイヤ「はい……?」 鞠莉「そんなに暗い顔しないの」
ダイヤ「……そんな顔……でしたか?」
鞠莉「怖い顔してたよ?」
鞠莉「ほら、ほっぺた引っ張って」グニッ
ダイヤ「ひへっ」 鞠莉「ほら、面白い顔になった」
ダイヤ「ひょっひょ!ひゃひひゃん!?」
鞠莉「あはは」スッ
ダイヤ「もう、他の利用者の方も居るんですから」
ダイヤ「恥ずかしいですわ」 鞠莉「ごめんごめん」
鞠莉「でもダイヤ、約束しよ?」
鞠莉「今日一日、私とのデートは、なるべく笑顔でいてね」
ダイヤ「……が、頑張りますわ……」
鞠莉「じゃあ、今日はどこへ行こうか?」 ダイヤ「鞠莉さんは何かしたい事は有りますか?」
鞠莉「うーん……」
鞠莉「一緒に服でも買いに行かない?」
ダイヤ「服……ですか?」
鞠莉「マリーがダイヤの服を選んであげるから、ダイヤはマリーの服を選んで?」 沼津市街 デパート内
鞠莉「ん?」
鞠莉「あれって……」
ダイヤ「善子さん?」
鞠莉「しかも……ちっちゃい女の子を連れてる……」 善子「あっ、マリー!ダイヤ!」
ダイヤ「善子さん、妹さんが居たんですの?」
善子「違うわよ」
善子「ママとはぐれちゃったんだって」
鞠莉「あぁ、なるほどね」 善子「それで放送で呼び出してもらおうと思って、サービスカウンターに連れて行く途中だったのよ」
鞠莉「私はてっきり誘拐かと思っちゃった」
善子「私をなんだと思ってるのよ」
鞠莉「冗談よ」
鞠莉「ねえ君、お名前は何て言うの?」 鞠莉「お姉ちゃんたちがお母さんを呼んでくるから、泣かないでね?」
ダイヤ「……」
ダイヤ「これでも舐めて落ち着きなさい?」
鞠莉「ダイヤ、飴なんか持ってたの?」
ダイヤ「ルビィを落ち着ける為に、いつもね」 鞠莉「無事に見つかって良かったわね」
ダイヤ「私達は何もしていないのにあんなにお母様からお礼を言われてしまっては、逆に申し訳ないですわ」
鞠莉「まあまあ、そういう感謝は受け取っておくものよ」
ダイヤ「うぅ……」
善子「でも、本当に良かった」 善子「本当に大切な人と離れてしまうのって……とても怖いから……」
ダイヤ「……」
鞠莉「……」
善子「……」
善子「二人共、本当に卒業後はここを出るの……?」 鞠莉「……」
ダイヤ「……ええ」
善子「……そうよね」
善子「じゃあ……今を、全力で楽しまなきゃね」
ダイヤ「……善子さん……」
善子「じゃあ、私はこれで」
善子「明後日のラブライブの打ち上げ、楽しみにしてるから」 洋服屋内
シャアァ
鞠莉「きゃー♡」
ダイヤ「え、えぇと……」
鞠莉「ダイヤったら可愛いー」
ダイヤ「何だか照れ臭いですわね」 ダイヤ「鞠莉さんも、似合ってますわよ」
鞠莉「ホント?」
鞠莉「こんな格好で歩いていたら、私達ナンパされちゃうかも?」
ダイヤ「そんな……」
鞠莉「このままこれ買っちゃいましょう?」 ダイヤ「ええ、では着替え直すのでちょっと……」
鞠莉「あぁ、待って」
ダイヤ「?」
鞠莉「このまま着ていきましょうよ」
ダイヤ「このまま……?」
ダイヤ「まあ、良いですけど……」 ダイヤ「値札は……ちゃんと取って貰えてるでしょうか……?」
鞠莉「大丈夫よ、心配しないで」
鞠莉「値札付いたままでも面白いから」
ダイヤ「ちょっと」
鞠莉「もう、冗談だってば」 ダイヤ「本当ですの……?」
千歌「あっ!」
千歌「ダイヤちゃん!鞠莉ちゃん!」
ダイヤ「千歌さん」
千歌「わぁ、今日は二人共可愛い御洋服だね!」
ダイヤ「そう……でしょうか?」 鞠莉「もう、私が選んだんだから自信持ってよ!」
千歌「鞠莉ちゃんが選んだの?」
鞠莉「ええ、そこの店で私が選んであげたのよ」
千歌「え、さっき買ってそのまま着てるの……?」
鞠莉「逆に私のはダイヤが選んでくれたの」 千歌「ほぇー、何だか羨ましいなぁ」
千歌「二人共おしゃれだから、今度千歌にも選んでよー」
ダイヤ「千歌さんは可愛らしいから、選び甲斐が有りそうですわね」
千歌「そうかな?えへへ」
鞠莉「そうだ」
千歌「?」 鞠莉「これ……」
千歌「紙袋?」
鞠莉「私達がさっきまで着てたもので申し訳ないんだけど……」
千歌「えっ」
千歌「いいの?」
鞠莉「どうせ捨てる物だったから……」 千歌「ほんとに?」
千歌「二人共スタイル良いから千歌に着れるかなぁ?」
ダイヤ「大丈夫ですわよ」
ダイヤ「今着れなければもっと成長してから着てください」
千歌「えーっ」 千歌「千歌の事まだちんちくりんだって言ってる?」
ダイヤ「自分から言ったんじゃないですか……」
鞠莉「まだまだ私に追いつくまで100年はかかるわね」
千歌「もー」
ダイヤ「そういえば、千歌さんは何をしに?」
千歌「あ!」 千歌「そうだった」
千歌「明後日の打ち上げのお菓子とか買うついでにふらっとね」
ダイヤ「そうでしたか」
千歌「うん」
千歌「じゃ、またねー」 鞠莉「バイバイ」
ダイヤ「ではまた」
ダイヤ「……」
鞠莉「……?」
鞠莉「どうしたの、ダイヤ」
ダイヤ「え?」
ダイヤ「いや……」 鞠莉「……」
鞠莉「怖くなった?」
ダイヤ「……」
鞠莉「善子やちかっちに会っちゃったから」
ダイヤ「……」
ダイヤ「少し、だけ」 鞠莉「……」
鞠莉「安っぽいよね、私達」
ダイヤ「え?」
鞠莉「大丈夫、私が必ず連れて行ってあげるから」
鞠莉「ダイヤがどんなに嫌がったとしても」
ダイヤ「鞠莉さん……」 ダイヤ「ありがとう……ございます……」
ダイヤ「……」
ダイヤ「私もしっかりとしなくては……」
鞠莉「そろそろ内浦に戻ろうか」 ただのお別れ...ではなさそうだな
気になる
待っとるで バス車内
ダイヤ「……ねえ鞠莉さん」
鞠莉「何?」
ダイヤ「やっぱり……やめにしませんか?」
鞠莉「ダイヤから言い出したんでしょ?」 ダイヤ「でもその……今日は少し……」
ダイヤ「その……もう少し美味しいものでも食べてから……」
鞠莉「くだらない事言わないの」
鞠莉「何回後回しにするつもり?」
ダイヤ「いや……その……」 鞠莉「嫌々言っても仕方ないでしょ?」
鞠莉「今日が頑張り所よ?」
ダイヤ「……」
鞠莉「今日こそは何としても連れて行くんだから……」
ダイヤ「……」
ダイヤ「はい……」 浦の星女学院 部室
ガラガラ
果南「あれ?」
鞠莉「果南?」
ダイヤ「何でこんな所に……」
ダイヤ「まさか夏休みと授業日の区別がつかなくなったんですか?」 果南「いやぁ、良い夕焼けだったから、何と無くここに来たい気分になっちゃって」
果南「でも大正解だったみたいだね」
ダイヤ「え?」
果南「二人共、私達三人でスクールアイドルを始めたときの事思い出したんでしょ?」
ダイヤ「いや、私達は……」
鞠莉「そうだよ」 ダイヤ「……」
果南「やっぱりね」
果南「私ね、本当に楽しいんだ」
ダイヤ「……そうですか」
ダイヤ「良いことですわね」 果南「勿論二人のおかげなんだよ?」
果南「私、沢山の友達とスクールアイドルができて嬉しい」
果南「二人の親友と一緒に何かを作ることができて嬉しい」
果南「ラブライブの結果だけ見たら良くなかったかもしれないけど……」
果南「それでも、私はかけがえの無い物を手に入れた」 果南「私は一生それを忘れないでいたい」
果南「そしてそれを共有出来る唯一の仲間と……」
果南「鞠莉やダイヤと、大人になっても笑っていたいんだ」
ダイヤ「果南さん……」
鞠莉「……っ」 果南「何か急に変な事話しちゃったね」
果南「ごめんね、夕暮れって何と無くそんな気分になるよね」
果南「また楽しい明日がやって来る!っていう気持ちと」
果南「今日はもう二度とやって来ないんだって言う気持ち」 果南「もし大人になっても、自分がやりたい事が出来ていなければ二人と心の底から笑い合う事なんてできないと思うから、私は絶対にダイバーになって、世界の海を泳ぐ」
果南「だから、二人もやりたい事を全てやって、三人とも心置きなく笑おう」
果南「後悔しないように頑張らないとね」
ダイヤ「……」
ダイヤ「果南さんは……」
ダイヤ「美しい人ですね……」 果南「……へっ!?」
鞠莉「ダイヤ……浮気?」
ダイヤ「浮気だなんてそんな……」
ダイヤ「ただ……」
ダイヤ「私が果南さんだったとしても、同じ道を辿るんだろうなと思いまして」
果南「……?」 ダイヤ「こんなに素敵な人に支えられても、私は私なんですね」
ダイヤ「もう、変わらない」
鞠莉「……」
鞠莉「それは皆同じだよ」
果南「だからこそ楽しいんじゃない」 ダイヤ「……ふふっ」
果南「じゃあ私、行くね」
鞠莉「うん」
果南「お別れのハグ、しよ?」
鞠莉「うん」 ギュッ
果南「ダイヤも」
ギュッ
ダイヤ「……」
ダイヤ「ありがとう」
果南「じゃ、バイバイ!」
ダイヤ「……」
鞠莉「……」
ダイヤ「行ってしまいましたね」
鞠莉「ええ」 ダイヤ「私は、あんな強い人間になる様、育てられて来ました」
鞠莉「そうね」
ダイヤ「でも、私はそうなる事が出来ませんでした」
ダイヤ「皆私に期待していました」
ダイヤ「それなりに、ある程度の事は熟せました」
ダイヤ「でも、本当に十分な程の努力は出来ませんでした」 ダイヤ「学べば学ぶほど、自分の無知が分かってしまうのです」
ダイヤ「努力すればする程、自分の不完全さを感じるのです」
ダイヤ「努力をすればする程、自分の目標は高くなってしまうのです」
ダイヤ「一生私は、立派な人間にはなれないのです」
ダイヤ「でも、それを私の周りの人は望むのです」 ダイヤ「家族は理想とするのです」
ダイヤ「そして、皆私を立派な人間だと言うのです」
ダイヤ「でも残念ながら私が成長するほど他者からの評価と自己評価は離れて行く」
ダイヤ「罪悪感が芽生えるのですわ」
ダイヤ「私はそんな風に褒められた人間ではないと」 ダイヤ「だから、私を愛してくれる人と居るのが辛いのです」
ダイヤ「私は、彼女といる事が怖いんです」
ダイヤ「果南さんが大好きだから、そして果南さんも私を親友と呼んでくれるから」
ダイヤ「だから怖いんです」
ダイヤ「鞠莉さんと居るのも……」 鞠莉「うん」
ダイヤ「ごめんなさい、こんな話をしてしまって」
ダイヤ「こんな話、誰も聞きたくないのは解っているんです」
ダイヤ「でも、辛くなるとうっかりしてしまう程、私は意志が弱い人間なのですわ」
ダイヤ「脆いんです」
ダイヤ「脆すぎて、人の温もりで火傷をしてしまうんです」
ダイヤ「彼女の優しい抱擁で、体が折れてしまうんです」
ダイヤ「私はそれ程までに駄目な人間なのですわ」 鞠莉「……」
鞠莉「ダイヤは可愛そうな人だよね」
ダイヤ「……」
ダイヤ「いえ、私は可愛そうではありません」
ダイヤ「全て私が悪いんです」
ダイヤ「私が未熟な事が悪いのですわ」 ダイヤ「いえ、私が未熟な事を知っている事が不幸なのです」
鞠莉「ううん」
鞠莉「未熟な事を知っているのが不幸なんじゃないよ」
鞠莉「自分が可愛そうだと言う事を知っているのが可愛そうなの」
鞠莉「あなたは強いから……」 ダイヤ「……」
ダイヤ「全然噛み合いませんね」
鞠莉「でも、きっと同じ事を言ってるんだよ」
ダイヤ「私もそう思いますわ」
鞠莉「ねえダイヤ」 ダイヤ「何ですか?」
鞠莉「泣きたい?」
ダイヤ「……」
鞠莉「泣こう?」
ダイヤ「……」
ダイヤ「泣きたいです」 ダイヤ「でも、泣く権利が有るのは私ではないんです」
ダイヤ「泣いて良いのは果南さんみたいな人」
ダイヤ「私なんて……」
ダイヤ「私なんて……うぅ……」
ダイヤ「ひぐっ……うう…」
ダイヤ「うぐっ……私はこの通り涙一つを我慢できない程だらしがない人間なのですわ……」 鞠莉「……」
鞠莉「ダイヤ……」
鞠莉「もう、私や果南が居るだけで辛いんだよね」
鞠莉「私達がダイヤの事が大好きだって思ってる事が辛いんだよね」
ダイヤ「……はい」
鞠莉「……」 鞠莉「私がしてあげられる事は一つだけだから……」
鞠莉「それだけは……私がなんとかする……」
ダイヤ「もう辛いんです……ひぐっ」
ダイヤ「どちらの道も……怖くて……!」
鞠莉「うん」
鞠莉「勇気出して、頑張ろう」 鞠莉「果南も言ってたでしょ?」
鞠莉「私達は、今がその時だよ」
ダイヤ「鞠莉さん……怖い……」
ダイヤ「やっぱり嫌です……うぅ……」
ダイヤ「やっぱり……」 鞠莉「大丈夫」
鞠莉「私も一緒にするから……」
ダイヤ「ここに来て、恐怖に負けるような駄目な人間なのですわ……」
ダイヤ「帰りたい……」
ダイヤ「明後日の打ち上げに出たいです……!」 鞠莉「分かるよ」
ダイヤ「ぐずっ……結局私の発言は全てポーズだけだったんです……」
ダイヤ「私は恵まれているって気がついているんです……」
鞠莉「ううん」
鞠莉「ダイヤは不幸だよ」
ダイヤ「嘘を言わないで下さい……!」 鞠莉「落ち着いて?」
鞠莉「ね?」
ダイヤ「あぁ……」
ダイヤ「鞠莉ぃ……さん……!」
鞠莉「頑張ろう?」
ダイヤ「あぁ……」 鞠莉「ダイヤならできるよ」
ダイヤ「私は……」
鞠莉「この一瞬の勇気で、全部変えられるんだから……」
ダイヤ「……」
ダイヤ「良かった……」
ダイヤ「鞠莉さんの親友で……本当に……」 鞠莉「私もだよ」
鞠莉「大好き」
ダイヤ「……」
鞠莉「じゃあ、準備しよっか」
ダイヤ「……はい」
ダイヤ「今だけ……」 ダイヤ「この一瞬だけ……頑張りますわ」
ダイヤ「今まで何も努力してこなかった分……」
ダイヤ「私は無力だから……」
鞠莉「もう、ダイヤは話が長いんだから」
鞠莉「理屈っぽいと嫌われちゃうよ?」 ダイヤ「すみません……」
ダ鞠莉「じゃあ……始めようか……」
ダイヤ「はい……」 鞠莉「準備完了ね」
ダイヤ「……」
鞠莉「あとは足元の台を蹴るだけよ」
ダイヤ「……」
鞠莉「ダイヤ、よく頑張りました」
ダイヤ「ありがとう……御座います……」 鞠莉「果南には、迷惑かけるね」
ダイヤ「どの道、何も変わりませんわ」
ダイヤ「多少傷つくかもしれませんが、きっと一ヶ月後には普通に笑っているのでは無いでしょうか?」
鞠莉「……」
鞠莉「私は、そうは思わない」
ダイヤ「……」 鞠莉「……今まで、楽しかった?」
ダイヤ「嫌味ですか?」
鞠莉「ううん」
鞠莉「でも、楽しそうだったから」
ダイヤ「……」 ダイヤ「楽しかったです」
鞠莉「だよね」
ダイヤ「でも、そんな幸せな時間であればあるほど、漠然とした不安が私を襲うんです」
ダイヤ「だから、楽しかったけど、同時に1秒たりとも不安から逃れる事は出来ませんでした」
鞠莉「……」 鞠莉「じゃあやっぱり、これで正解なんだね」
鞠莉「行こうか」
ダイヤ「怖くて蹴れませんわ……」
鞠莉「じゃあ私が蹴ってあげる」
鞠莉「……」
鞠莉「次は私かぁ」 angel beatsの展開かと思ったら>>106 見て察した それはいいんだが鞠莉の『あっ』がどういう感情なのかわからん 1年生と2年生がそれぞれ善子と千歌しか出てかないのはつまりそういうことなのか? 心中ものかなと思ったけど違う?
これひょっとして鞠莉が完全に悪役だったりしないか?考えすぎ? うーんどうなんだろう
鞠莉は最後何かに気づいたのかな おつおつ
途中から果南は死んでるものだと思って読み進めてたから出てきたときびっくりしたわ
でもやっぱ結末はそういう展開だったか…… >>117
おまおれ
最後はもしかするとダイヤさんが自分でやった可能性も…? どうも鞠莉が積極的にダイヤを追い詰めてるように見える。
言っちゃアレだが、ダイヤに親身になりつつ選択肢強制してるあたりってマインドコントロールの手法じゃないか? 本当は何も言うべきでは無かったのかもしれませんが、そろそろスレも落ちそうだし、僕の能力不足で鞠莉ちゃんが悪者になりそうなのも悲しいので最低限の補足を……
鞠莉ちゃんはただ、ダイヤの望みを叶えてあげたかっただけです、死んだほうが楽なのに、それすらも恐怖に感じてるダイヤを救う為に、支えているだけです。
一緒に戦っています。
このシナリオに、悪意を持った子なんて誰も居ません。
皆本当に良い子です。
最後の台詞は、鞠莉ちゃんがうっかり足を滑らせた時の声です。
自分で台を蹴るのは怖いですが、うっかりと滑らせて一思いに逝けました。
この話はハッピーエンドです。
他の皆は悲しむかもしれませんが、少なくとも二人にとっては。
>>108
>>110
>>115
>>116
>>119 なるほどですね
分かりやすさを言うなら効果音があればよかったかも
教えてくれてありがとう メリーバッドエンドってやつか
好きとは言い切れないけど嫌いじゃない雰囲気
乙 >>120
足を滑らしたってそんなん分かるか……
どこかにそれらしい伏線入れるとかある程度描写するとか
漫画じゃないんだから そもそもなぜ心中を?
周りに同性愛者として迫害されたとかそうなった過程描かないと、ただの自殺志願者に見える 周囲の期待に応えられないと思い込んで死にたいと思っているが一人では死ねないからマリーが一緒に死んでくれたって話では? >>124
普通に>>126やろ、読んでれば分かると思うんだけど >>127
思い込んでと死にたいの間が分からないんだが >>120
もやもやが消えたわ
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