真姫ちゃんの足はプルプルと震えていた。今から何をされるかの恐れか、この姿勢による痛みかは私には判断できないけど。
こんな時ほど心を読めるようになりたいと思ったことはないわ。

にこ「いい? そのままじっとしてなさい」

言葉では冷静さをギリギリ保っていたものの、顔を見ると強ばっているのが分かった。なんだかんだいって真姫ちゃんもまだまだお子ちゃまね。
私の唇を真姫ちゃんの唇に重ねると、真姫ちゃんは大きく目を開いた。たまにはこういう意地悪をしたっていいじゃない?