花丸「ルビィちゃんフラペチーノ」
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ルビまる
当日の投稿が難しそうなので、一日早いルビィちゃん誕生日祝い用SS ―1年生教室―
花丸「ねえ、善子ちゃん」
善子「なによ」
花丸「フラペチーノって知ってる?」
善子「フラペチーノ?」
花丸「うん」 善子「あれよね、スタバで売ってる有名な」
花丸「うん、そうだよ」
善子「急にどうしたのよ」
花丸「実は最近、強い関心があってね」
善子「あぁ、飲みたくなったとか?」
善子「食いしん坊のあんたらしいわね」
花丸「違うよ」
善子「へっ」 花丸「実は今ね、ルビィちゃんフラペチーノが販売中なんだよ」
善子「ルビィフラペチーノ?」
花丸「厳密には、クリスピースイートポテトフラペチーノ」
善子「よ、よくフルネームで覚えてるわね」
花丸「大切なルビィちゃんのフラペチーノだからね!」
善子「あの、何でルビィ?」
花丸「ルビィちゃんはスイートポテトやお芋が大好きだから」
善子「あー、なるほど」 花丸「この前一緒に広告を見てね」
花丸「ルビィちゃん、凄く飲みたがってたんだ」
善子「でも、この辺にスタバってないわよね」
花丸「うん、沼津の駅にもないからね」
善子「それじゃあ飲みに行けないわね」
花丸「そう、それでルビィちゃんも残念がってたんだ」
花丸「でもね、ルビィちゃんもうすぐ誕生日でしょ」
善子「ええ」
花丸「だから何とか、プレゼントできないかなって」
花丸「ルビィちゃんが欲している、クリスピースイートポテトフラペチーノを」 善子「でも、あれって溶けるでしょ」
善子「どこかで買ってきても、美味しい状態で持ち帰るのは不可能な気がするんだけど」
花丸「そう、そこが問題」
花丸「そもそも出来立てじゃないと美味しくないもん」
善子「一緒に電車で行くとかは?」
花丸「駄目だよ、それじゃあ交通費をルビィちゃんに負担させるのは」
善子「出してあげればいいじゃない」
花丸「やさしいルビィちゃんは絶対に自分で出すって言いだすよ」
善子「まあ、それはそうかもね」
花丸「だから困ってるずら……」 バンッ
花丸「ずらっ!?」
善子「な、なに!?」
鞠莉「話は聞かせてもらったわ!」
花丸「鞠莉ちゃん!」
鞠莉「私が全面的にバックアップしましょう」
花丸「じゃあ、内浦にお店を作ってくれるとか?」
鞠莉「いや、それは流石に無理よ」
鞠莉「そもそも今からじゃ間に合わないし」
花丸「ずらぁ……」
善子「そりゃそうでしょ」
鞠莉「大丈夫、代わりに最高の演出をしてあげるから!」 【9月21日】
花丸「ルビィちゃん、おはよう」
ルビィ「おはよう〜」
ルビィ「マルちゃん、今日も早いねぇ」
花丸「ルビィちゃんの特別な日だからね!」
ルビィ「どこかへ連れて行ってくれるんだっけ」
花丸「うん」 ルビィ「それじゃあ早く出ないと、バスの時間が――」
花丸「ううん、今日はバスじゃないんだ」
ルビィ「へっ?」
ブロロロロ――キキッ
ルビィ「な、なに?」
花丸「お迎えの車が来たみたいだね」
ルビィ「お、大きい!?」 ザ――――――――
ルビィ「ピギッ」
花丸「ルビィちゃんこっちへ」
ルビィ「な、なんで赤じゅうたん?」
花丸「特別な日だからね」
花丸「ほら、エスコートするから手を」スッ
ルビィ「う、うん」ギュッ
???「どうぞ、お嬢様方」ガチャ
ルビィ「あ、ありがとうございます」 ルビィ「今の人、誰だろ?」
ルビィ「髪長かったね、声は低いのに」
花丸「今は多様性の時代だから色んな人がいるんだよ」
ルビィ「そっか――でも」キョロキョロ
ルビィ「凄い車だね、これ」
ルビィ「運転席が見えないタイプなんて、初めて乗ったよぉ」
花丸「正直、マルも驚いたかも」
ルビィ「これに乗ってどこへ行くの?」 花丸「今日はね、鞠莉ちゃんに頼んでスタバへ行く予定なんだ」
ルビィ「スタバ?」
花丸「ルビィちゃん、前に飲みたがってたでしょ」
花丸「クリスピースイートポテトフラペチーノ」
ルビィ「あー、うん」
花丸「だから今日はマルが、誕生日プレゼントにご馳走してあげるずら!」
ルビィ「花丸ちゃん……」
花丸「もしかして、嫌だった?」
ルビィ「そ、そんなことないよ、ありがとう」 鞠莉『あっ、中に入ってる飲み物は好きに飲んでいいわよ』
ルビィ「鞠莉ちゃんの声?」
花丸「今回ね、運転手をしてくれるんだって」
ルビィ「そうなんだ――ピギッ」
花丸「どうしたの?」
ルビィ「なんか、高そうな飲み物がたくさん……」
花丸「み、未来ずらね〜」
鞠莉『私と、一緒に来てる助手さんからの誕生日プレゼントよ』
鞠莉『到着まで楽しんでね〜』 花丸「だって」
ルビィ「い、いいのかなぁ」
花丸「遠慮しなくていいんだよ、誕生日プレゼントなんだから」
ルビィ「でもぉ」
花丸「ほら、アイスもあるよ」
ルビィ「アイス!?」
花丸「よりどりみどりだよ〜」
ルビィ「わぁい!」
花丸(なんか既にスタバなんて頭から吹き飛んでるような……)
花丸(まあ、いいよね)
花丸(ルビィちゃんの誕生日、楽しんでもらうのが一番なんだから) ―スタバ―
鞠莉『着いたわよ〜』
ガチャ
???「どうぞ」
花丸「ルビィちゃん、行こう!」
ルビィ「うん!」 鞠莉「じゃあ私はその辺をドライブして待ってるから」
鞠莉「満足したら呼んでね〜」
花丸「了解ずら」
鞠莉「チャオ〜」
ブロロロ
花丸「よ、よし、じゃあ早速はいろう」
ルビィ「マルちゃん?」
花丸「ど、どうしたずりゃ」
ルビィ「なんか緊張してる?」 花丸「じ、実はスタバに来るのは初めてで……」
ルビィ「そうなの?」
花丸「噂では、呪文を唱えられないと注文すらできないと……」
ルビィ「そんなことないよ、普通のカフェだって」
花丸「ルビィちゃんは来たことはあるの?」
ルビィ「う、うん、一度だけ」
花丸「そうなんだ……」 ルビィ「大丈夫だよ、心配でもルビィが一緒に――」
花丸「だ、駄目だよ」
ルビィ「ピギッ」
花丸「マルが注文してくるから、ルビィちゃんは好きな席に座ってて」
ルビィ「で、でも」
花丸「今日は誕生日なんだから全部任せて――ね」
ルビィ「わ、分かった」 花丸(ふぅ、危なかった)
花丸(今回はマルが全部プレゼントするんだ)
花丸(それに、一緒に行ったら自分の分を出そうとしちゃいそうだし)
店員「いらっしゃいませ〜」
花丸「ず、ずらっ」
店員「店内でお召し上がりですか?」
花丸「は、はい」
花丸「こ、この、クリスピースイートポテトフラペチーノを二つで」
店員「かしこまりました」
花丸(か、噛まずに言えたずら〜)
花丸(ルビィちゃん、喜んでくれるかなぁ) ―車内―
花丸「美味しかったねぇ」
ルビィ「そうだねぇ」
花丸「流石ルビィちゃんフラペチーノなだけあるずら〜」
ルビィ「だ、だからそれ恥ずかしいよぉ」
花丸「えへへ、だってルビィちゃんが大好きな物なんだもん」
ルビィ「……うん」 花丸「大丈夫?」
ルビィ「ふぇ」
花丸「お店に入る時から、少し様子が変だけど」
ルビィ「そ、そうかな」
花丸「……もしかして、あんまり美味しくなかった?」
ルビィ「そ、そういうわけじゃないよ」
ルビィ「クリスピースイートポテトフラペチーノは凄く美味しかった」
花丸「それならなんで――」 ルビィ「……ごめんね」
花丸「ど、どうしたの」
ルビィ「実はルビィ、もう飲んでたんだ」
ルビィ「クリスピースイートポテトフラペチーノ」
花丸「えっ……」
ルビィ「この前、お姉ちゃんに連れられて」
花丸「そ、そんな……」
花丸(まさか先を越されるなんて)
花丸(流石ダイヤさん……) 花丸「ご、ごめんね、マル知らなくて……」
ルビィ「ううん、でも嬉しかったよ」
ルビィ「花丸ちゃん、ルビィの為にここまでしてくれて」
花丸「ルビィちゃん……」
ルビィ「だからお礼に――はい」スッ
花丸「これは?」
ルビィ「この前ね、フラペチーノと一緒に貰ったラバーバンド」
ルビィ「お姉ちゃんと行ったとき、二つ貰ったの」
ルビィ「配布期間終わってたから、今日はもらえなかったけど」 ルビィ「花丸ちゃんにあげるね」
花丸「いいの?」
ルビィ「だってこの色、ルビィと花丸ちゃんみたいでしょ」
ルビィ「ピンクと黄色、お揃いでつけられたら嬉しいなって」
花丸「あ、ありがとう!」
ルビィ「これからもずっと、ルビィの友達でいてね」
花丸「うん――もちろんだよ!」 ―――
――
―
???「なんとかなったようですわね」
鞠莉「よかったわね、ダイヤ」
ダイヤ「ええ」
鞠莉「まだ頑張って低い声出してるの?」
鞠莉「後ろには聞こえないし、大丈夫よ」
ダイヤ「帰るまで気は抜けませんから」
鞠莉「真面目ねぇ」 鞠莉「でもよかったの」
ダイヤ「なにがですか?」
鞠莉「ラバーバンド、花丸にあげちゃって」
鞠莉「ルビィとお揃いだって、喜んでいたじゃない」
ダイヤ「いいのですよ」
ダイヤ「ルビィと花丸さん、大切な二人がそれで喜んでくれるなら」
鞠莉「……不器用ねぇ、貴女も」
ダイヤ「性分ですわ」
鞠莉「私は好きよ、貴女のそういうところ」
鞠莉「だから――はい」スッ ダイヤ「これは……」
鞠莉「手に入れておいたのよ、ダイヤと――私の分」
鞠莉「黄色と黒、私たちも髪の色みたいだからいいでしょ」
ダイヤ「鞠莉さん……」
ダイヤ「ルビィのことも含めて、感謝してもしきれませんわね」
鞠莉「いいのよ、好きでやってるんだから」
ダイヤ「ふふっ、ありがとうございます」
鞠莉「さて、そろそろ着くわね」
鞠莉「最後まで頑張りましょう、可愛い妹たちの為に」
ダイヤ「ええ」
おしまい おまけ
―部室―
善子「ねえ、ずらマル?」
花丸「なんずら?」
善子「その腕につけてるらしくない物はなによ」
花丸「これ?」
善子「ええ」
花丸「いいでしょ〜、ルビィちゃんとお揃いなんだ」 善子「な、なによそれっ」
善子「この堕天使である私を差し置いて……」
花丸「でも、ちょうどマルとルビィちゃんの色だし」
善子「でも堕天使の黒もあるじゃない!」
花丸「あー、言われてみれば」
善子「ま、待ってなさい、今からヨハネも――」
花丸「でももう貰えないよ」
善子「へっ」
花丸「配布期間、過ぎちゃったみたいだから」
善子「そ、そんな……」 善子「いやよっ、私だけ仲間はずれなんて」
花丸「そう言われても、もう仕方ないし――
曜「おはヨ―ソロー!」
ルビィ「おはようございます」
花丸「あっ、ルビィちゃんに曜ちゃん」
ルビィ「花丸ちゃん、おはよう〜」
花丸「衣装の打ち合わせだっけ」
ルビィ「うん、そうだよ」 ルビィ「あっ、そのラバーバンド」
花丸「うん、ちゃんと付けてるよ」
ルビィ「えへへ、嬉しいなぁ」
ルビィ「もちろんルビィも付けてるから、お揃いだね」
花丸「うん!」
善子「だれか、誰かそれを余計に持ってないの!?」
ルビィ「ピギッ!?」 善子「もう一つぐらいあるでしょ!?」
ルビィ「な、なにが?」
善子「そのラバーバンドよ」
ルビィ「え、えっとぉ――もうないかも」
善子「そ、そんなぁ……」ガクッ
ルビィ「善子ちゃん、どうしたの?」
花丸「三人でお揃いにしたいんだって」
ルビィ「あ〜」 善子「ああもう駄目だわ、お終いだわ……」
曜「ねえ、善子ちゃん」
善子「なによ……」
曜「私、それ持ってるよ」
善子「へっ」
曜「高飛び込みに使うプールの近くにスタバあってさ」
曜「気になったから飲んでみたんだよね、クリスピースイートポテトフラペチーノ」
曜「その時貰ったけど、私はこういうの似合わないからさ」
善子「そ、それじゃあ」
曜「うん、あげるよ」 善子「最高よ!」ダキッ
曜「うわっ」
善子「曜さん、貴女は最高だわ!」
曜「あ、ありがとう」
善子「特別にこの堕天使ヨハネの上級リトルデーモンに任命してあげる!」
曜「いや、それはいいかな」
善子「な、なんでよっ」 ルビィ「よかったね〜」
花丸「だね」
花丸「でも短かったね、二人だけのお揃いの期間」
ルビィ「まあいいんじゃないかな、これで」
ルビィ「ルビィたち、仲良し三人組だもん」
花丸「そうだね、仲良し三人の証っていうのも素敵だね」
ルビィ「それに、マルちゃんがお祝いしてくれた時間は二人だけの特別な時間でしょ」
ルビィ「だから、あの時の意味が薄れるわけじゃないんだよ」
花丸「ルビィちゃん……」
ルビィ「これからも一緒に、特別な時間を作っていこうね」
花丸「うん!」
完 以上です
ルビィちゃんフラペチーノことクリスピースイートポテトフラペチーノ
現在スタバにて税抜き580円で販売中
気になった方、ぜひ味わってみましょう(ダイマ)
最後に、ルビィちゃん誕生日おめでとう!(一日早いのは許して) |c||^.- ^|| ほのぼのしてるいい雰囲気でしたわ 帰りにクリスピースイートポテトフラペチーノ買ってこ もうクリスピースイートポテトフラペチーノ言いたいだけじゃねーか えっ?クリスピースイートポテトフラペチーノ?いまクリスピースイートポテトフラペチーノっていった? これもうクリスピースイートポテトフラペチーノの宣伝だろ じゃあ俺クリスピースイートポテトフラペチーノ買って帰るから ルビィ「おねいちゃん!あのね、はなまるちゃんとね、くいすぴーすいーぽぽてとふらぺっちのー飲んだんだよ!」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています