千歌「大好きな梨子ちゃん」
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千歌「わぁ〜……」
千歌「梨子ちゃんの絵って本当に綺麗……!」
梨子「ありがとう千歌ちゃん……でも千歌ちゃんがそんなに絵に興味あるなんて思わなかった」
千歌「梨子ちゃんが描いてるとこ見てるだけでも楽しいよ!」
梨子「変わってるね千歌ちゃんは」
千歌「えへへ〜」
梨子「放課後、毎日ずっとこうやって私の絵を見に来てくれて……ありがとう」 千歌「梨子ちゃんこそ、この学校に来てくれてありがとう!」
梨子「あんまりみんなと馴染めてないから千歌ちゃんだけが友達みたいな感じになっちゃってるけど」
千歌「そしたら千歌が梨子ちゃん独り占めだ!」
梨子「恥ずかしいよ……」
千歌「今ここには千歌と梨子ちゃんしかいないから大丈夫〜」 千歌「今日の絵はなんて名前?」
梨子「「夕暮れの太陽」だよ」
千歌「へぇ〜……梨子ちゃんってネーミングセンスも抜群だね」
梨子「そのまんますぎる名前だと思ってるんだけど……」
千歌「この絵欲しい!」
梨子「えっ?」 千歌「えっと〜、なんえん?」
梨子「お金なんていいよ!千歌ちゃんにだったら普通にあげる!」
千歌「やったぁー!!梨子ちゃんの絵貰えるの!?」
梨子「そんなに嬉しい……?」
千歌「今年で1番嬉しい!」
梨子「言い過ぎだよそれは……」
千歌「ほんとにほんとにいいの!?」
梨子「うん、いいよ」
千歌「梨子ちゃん大好き〜!!」
梨子「やっぱり変わってる、千歌ちゃんって」 千歌「昨日貰った絵ね!早速部屋に飾ったよ!」
梨子「あの絵、千歌ちゃんの部屋に合うかな」
千歌「もうずっと見てた!部屋で寝っ転がってず〜っと」
梨子「えっ、私の絵を?」
千歌「うんっ!」
千歌「ほんとにずっと見てたんだ!あんまりにも梨子ちゃんの絵、好きすぎて目が離せないよ」 千歌「あ〜っ、梨子ちゃん!千歌が嘘ついてるって思ってるでしょ」
梨子「ふふっ……だって千歌ちゃんがずっと絵見てるなんて似合わない」
千歌「でも今日だって絵を描いてる梨子ちゃんを見に来てるよ?」
梨子「私の中の千歌ちゃんは、すっごく眩しくてみんなとも仲良く遊んでて……まるで太陽みたいな子」
梨子「私とは全然違うから……」 千歌「そんなことないよ」
千歌「千歌ってなんにもないし、こうやって絵を描いて頑張ってる梨子ちゃんってすごいと思う!」
梨子「千歌ちゃんがなんにも無いんなら私なんてそれこそ空っぽ」
千歌「梨子ちゃんは空っぽなんかじゃないよ、こーんなに綺麗な絵が書けるんだもん!」
梨子「……私の絵をこんなに好きになってくれたのは千歌ちゃんが初めて」 千歌「えへへ……もちろん絵も好きだけど」
千歌「梨子ちゃんのことも大好きだよ!」
梨子「ふふっ、ありがとう」
千歌「梨子ちゃんは好きな人とかいる?」
梨子「えっ?」
千歌「向こうとかここで〜、好きになった人!」 梨子「やっぱり千歌ちゃんかな」
千歌「ほんとに?」
梨子「……私、東京でも友達ってあんまりいないしここでも1番仲良いのは千歌ちゃんだから」
千歌「じゃあ両想いだ!」
梨子「うん、そうだね」
千歌「ああっ!梨子ちゃんあれ!」
梨子「なに?」
千歌「……ちゅっ♡」 千歌「はぁ……梨子ちゃんとちゅーしちゃった……」
梨子「……もしかして好きな人ってそういう意味」
梨子「私勘違いしてた……」
千歌「ええっ、じゃあ千歌のこと好きじゃない……?」
梨子「ううんっ!千歌ちゃんのことは好きだよ!」
梨子「でもこういう好きはまだ私よくわかんない……」 千歌「千歌ね、ずっと家の中で梨子ちゃんの絵を見て梨子ちゃんのこと考えてたんだ」
千歌「梨子ちゃん好き、梨子ちゃんすきってずっとずっーと」
千歌「おかしい、かな」
千歌「やっぱり変だよね……こんなの」
千歌「でも止められなくて……」
千歌「もう梨子ちゃんを教室で見てるだけで頭ふっとーしそうなくらい熱くなるし胸は痛くて……どうしよう梨子ちゃん……」
千歌「千歌おかしくなっちゃった……」 梨子「すっごく情熱的なんだね、千歌ちゃんって」
千歌「わかんないけどそうなのかな……」
梨子「そんな風に思ってくれてたなんて私、全然わからなかった」
千歌「こんな千歌のこと嫌になってない?」
梨子「自分のことをこんなに真っ直ぐ想ってくれてる人を嫌になんてなれないよ」 千歌「梨子ちゃん……すきっ、だいすき……」
梨子「うん」
千歌「頭なでて、いっぱいぎゅってしてほしい……」
梨子「千歌ちゃんは欲張りさんだね」
千歌「うぅっ……梨子ちゃん」
梨子「いいよ……多分、この教室は誰も来ないから千歌ちゃんのやりたいこといっぱいしてあげる」 梨子「……ねぇ千歌ちゃん」
千歌「ほぇ?」
梨子「もう暗くなってきたし……帰ろ?」
千歌「やだ」
梨子「あんまり遅いと家の人も心配しちゃうよ」
千歌「はなれたくない」
梨子「どうせお隣さんなんだから、会おうと思えばすぐ会えるよ?」
千歌「むぅー……わかった」
梨子「良い子だね千歌ちゃん」ナデナデ
千歌「えへへっ……」 千歌「あれ?今日は何日だっけ?」
梨子「9月18日だよ」
千歌「明日、梨子ちゃんの誕生日だ!」
梨子「わざわざ覚えててくれたんだ」
千歌「忘れるわけないよ!」
千歌「梨子ちゃんは何か欲しいものとかある?」 梨子「特には……」
千歌「ええ〜っ!ほんとに何もないの!?」
梨子「うん……欲しいものとかないかな」
千歌「じゃあ明日一緒にお出かけしようよ!」
梨子「それってデート?」
千歌「あっ……ぅ……」
梨子「……もしかしてそんなつもりなかった?」
千歌「そっ、そっかぁ!たしかにデートだ……!」
千歌「り、梨子ちゃんとデート……!」
梨子「明日はそうする?」
千歌「うんっ!」 「ちーか!」
千歌「……」ボー
「ちーかってばこら!」
千歌「うわぁ!びっくりしたぁ!」
「またその絵?」
千歌「うん……だいすきな絵だから……」
「絵を見ながら携帯でお話中のとこあれだけど、忙しいから手伝えってさ」
千歌「ええ〜っ!?今!?」 千歌「折角梨子ちゃんと話してるのに……」
千歌「絵……」
千歌「……」
千歌「あっ!?」
千歌「そうか!絵だ!?」ガタッ
千歌「画材道具、手伝いが終わったら学校から借りに行こう!!」
千歌「ねぇー!後で車出して!学校まで!」 梨子「うーん……」
梨子「……待ち合わせ、この時間であってるよね?」
梨子「千歌ちゃん来ないなぁ……」
千歌「うわああああぁ!!」
梨子「良かった……千歌ちゃん来た」
千歌「ごめーーん!梨子ちゃん!」
千歌「ほんっとごめん!!ごめんね!」
梨子「いいよ別に、私も今来たとこ」 梨子「昨日もずっと遅くまでメッセージで会話してたもんね」
千歌「うぅ……ごめんね」
梨子「ほら千歌ちゃん、いつものクローバーの可愛い髪飾りが外れちゃいそうだよ」
千歌「ありがとう梨子ちゃん〜……」 千歌「梨子ちゃんその服すっごく可愛い!」
梨子「あ、ありがと……」
梨子「千歌ちゃんもその服、千歌ちゃんらしくて可愛い」
千歌「えへへっー!」
梨子「どこ行こっか?」
グゥ〜
千歌「あっ……」
梨子「先にご飯だね」
千歌「あうぅ……朝ご飯食べてないからお腹が……」 千歌「あ〜楽しかった!」
梨子「うんっ……私も」
千歌「梨子ちゃんが落としたソフトクリームを千歌が自分のコーンでギリギリキャッチしたのは伝説になるよね!」
梨子「あれはすごかった……もう私があっ!って落とした瞬間に千歌ちゃんがサッ!って」
千歌「だからこのソフトクリームは実質2人分だから一緒に舐めよう!って言ったのにー」
梨子「さすがにあんな大勢の前では恥ずかしいよ……」 梨子「後、映画の時千歌ちゃん寝てたよね……?」
千歌「うっ」
梨子「別に千歌ちゃんの見たいやつで良かったんだよ?あの、変身する女の子ので」
千歌「梨子ちゃんが好きな映画がどんなのか気になって……」
梨子「ふふっ……可愛い寝顔だったからいいよ」 千歌「……梨子ちゃん」
梨子「うん」
千歌「帰り、私の家に行っていい?」
梨子「いいけど……」
千歌「渡したいものがあるんだ!」
千歌「今日絶対に梨子ちゃんに渡したいもの!」 千歌「はいこれ!」
梨子「……」
千歌「えーと!題名は「梨子ちゃんとずっと一緒」だよ!」
千歌「昨日徹夜で初めて絵を描いたから下手くそだと思うけど、梨子ちゃんからもらった絵を参考に頑張って書いたんだ!」
梨子「……」
千歌「あっ、あれ……?」
千歌「梨子ちゃん……もしかしてあまりの下手さに怒ってる……?」 梨子「……昨日、メッセージ返しながらこれを……ずっと?」
千歌「うん!メッセージでこれ描いてることをつい喋っちゃわないか心配だったよ〜」
梨子「……うっ」
梨子「うぅっ……ううぅ……」
千歌「りっ、梨子ちゃん!?」
梨子「ごめん……ありがとう」
梨子「あんまりにも嬉しくて……」 千歌「ああっ!泣かないで梨子ちゃん!!」
梨子「千歌ちゃんは、なんで私とこんなずっと一緒にいてくれるの……」
梨子「地味で平凡で何にもないのに……」
千歌「梨子ちゃんのこと大好きだからに決まってるじゃん!」
千歌「私、誰よりも梨子ちゃんのこと好きな自信があるよ!」
千歌「会ってからまだそんなには経ってないけど……これからもずっと一緒にいたいってそう思ってるんだ」 梨子「……私も千歌ちゃんのおかげでおかしくなっちゃった……」
梨子「ずっと、私も……千歌ちゃんと一緒にいたい……」
千歌「梨子ちゃん……だいすきだよ」
梨子「……うん」
「家に入れないんだけど」
「あらいいじゃない〜、そっとしといてあげましょ」
「向こうから入るか……まったく」
……ちゅっ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています