にこ「見栄は張らない方がいい」
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アイドル研究部部室
にこ「…」
穂乃果「にこちゃ〜ん?何見てるの?」
にこ「ネット配信番組たけど」
穂乃果「通販?」
にこ「違うわよ。駆け出しのアイドルの番組よ。どう見れば通販番組に見えるのよ」
穂乃果「ふ〜ん。パソコンでテレビが見るんだね」
にこ「テレビじゃないって。ネット配信番組だって言ってるでしょ」
穂乃果「へ〜」 にこ「へ〜って…」
凛「にこちゃ〜ん。何見てるの?」
にこ「だからぁ…」
穂乃果「なんかネットの番組見てるんだって」
凛「へ〜パソコンでテレビが見れるんだね。初めて知ったよ」
にこ「だから違うってば…」
凛「かよち〜ん。にこちゃんがネットでアイドルの番組見てるよ!」
花陽「え?本当?」
凛「うん」
にこ「駆け出しのアイドルの番組だけど」
花陽「あ〜本当だ!」 穂乃果「あっ!にこちゃん見て!」
にこ「え?何よ?」
穂乃果「ほら!今の子!特技は空手だって」
凛「へ〜アイドルなのに空手が得意なんだ〜」
花陽「わっ!凄いね!瓦割りやってるよ」
穂乃果「本当だ!」
にこ「まあ、最近のアイドルは可愛いだけじゃダメだからね」
凛「へ〜そうなんだ!」
にこ「まっ、これくらいならいっぱいいるわよ。大した事は」
穂乃果「え?じゃあ、にこちゃんも出来るの?」 にこ「え?何が?」
穂乃果「瓦割り!」
にこ「いや…そんなの…」
凛「え〜にこちゃん凄いにゃ!」
にこ「え?ま、まあね」
穂乃果「え?本当に出来るの?」
にこ「と、当然よ」
花陽「凄いね…。にこちゃん…」 海未「先程から何を騒いでいるのですか?」
穂乃果「あっ、ごめ〜ん」
真姫「こっちは曲作りの相談してるんだからあまりうるさくしないでよね」
穂乃果「あはは。実はさぁ、にこちゃんがね」
海未「にこがどうしたのです?」
凛「にこちゃん瓦割りが得意なんだって」
海未「瓦割り?」
穂乃果「そう!瓦割り!ね?」
にこ「え?あぁ…うん。そうね」 にこ(とか言ってついつい見栄をはっちゃったけど…出来るわけないじゃない。何よ?瓦割りって…まあ、別に披露する場がある訳じゃないし)
穂乃果「海未ちゃんは出来ないの?瓦割り!」
海未「私は…やった事ないので!」
穂乃果「え〜海未ちゃん出来そうだよ!ねえ?ことりちゃん!」
ことり「え?な〜に?穂乃果ちゃん?」
にこ(確かに…海未なら出来そう…)
穂乃果「あのね!にこちゃんが瓦割り得意なんだって」 ことり「え?そうなの?」
にこ「え?ま、まあ…」
にこ(嘘にきまってるでしょ。にこの事はいいからあんたはあっちで裁縫してなさいよ)
ことり「凄いね…。にこちゃん」
にこ「ま、まあね」
希「へ〜そうなんやぁ。初めて知ったなぁ。なあ?えりち?」
絵里「ハラショー!にこにそんな特技があったなんて初めて知ったわ」
穂乃果「だよね!」
にこ(げっ…あんた達まで話に入ってくるじゃないわよ) 花陽「でも…瓦割りってやっぱり力がなきゃ出来ないよね?」
にこ「え?」
穂乃果「確かに…そうだよね」
ことり「私とかがやったら腕が折れちゃいそうだもんね」
凛「にこちゃんもあんまり力は…もしかして本気を出したら筋肉モリモリに…」
にこ(そんな訳ないでしょ!何者よ!!!)
海未「一概にそうとは言えませんよ」
にこ「え?」
穂乃果「海未ちゃん?」
海未「武術は何も力が全てではありませんから。瓦割りは拳を入れる角度や勢い、姿勢が大事なのです。なので、力がなくても正しい型が出来ていれば…」
絵里「私もテレビで見た事あるわ。痩せてるお爺さんが瓦を割ってたわ」
穂乃果「なるほど!そうなの?」
にこ「ま、まあね」
凛「にこちゃん凄いにゃ〜」 にこ「ありがと…」
希「これはあれやなぁ…実際に見て見たいなぁ」
にこ「へ?」
にこ(何余計な事言ってるのよ)
穂乃果「ねえ。にこちゃんが瓦を割る所見てみたい」
にこ「いや…それは…」
ことり「瓦なんて用意出来ないんじゃないかな?」
にこ(ナイスことり!本当にあんたっていい仕事するわね)
穂乃果「確かに…」
にこ「あ〜残念だわ。私の特技を披露したかったのに。せっかくのチャンスだったのにぃ!悔しいわ」
海未「にこ…」 にこ「本当に…いっつもそう。瓦がいつもないのよ」
絵里「資材倉庫になかったかしら?」
にこ「は?」
絵里「なんか見た事あるのよ。私が生徒会やってた頃に。ね?」
にこ(なに余計な事思い出してるのよ)
希「うん。ウチも見た覚えあるわ!ウチ取ってこようか?」
にこ(なんで女子校に瓦があるのよ…取りに行かなくていいから…) にこ「でも…学校の備品だし…」
穂乃果「あ〜大丈夫だよ。あの倉庫少し整理しなきゃって思ってたんだ。ね?」
海未「私はずっと前から言っていましたがね。少しずつでも良いから始めようと」
穂乃果「だから今日いい機会じゃん」
にこ(あんた達の事情なんて知らないわよ)
にこ「でもさぁ…」
希「じゃあ、取りに行ってくるわ」
にこ「ちょっ…希…」
穂乃果「良かったね!にこちゃん」 にこ「そうね。超ラッキー…」
真姫「にこちゃん…」
にこ(真姫…そうよ!真姫がいるじゃない。どうせ真姫は信じてないだろうしそろそろ突っかかって来る頃だと思ったのよね。よしっ!真姫が突っかかって来たら機嫌悪くなったふりしてやらない方向に持って行こう)
にこ「何よ?」
真姫「いや…にこちゃん本当に出来るの?」
にこ「何?信じてない訳?別に…」
真姫「にこちゃん凄い…」
にこ「は?」 真姫「私…正直さっきまで半信半疑だったの」
にこ(いや…まだ半信半疑でいなさいよ。何信じちゃってるのよ) ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています