梨子ちゃんがわたしより先を行く形で2階まで上がった

「私はあの時のように千歌ちゃんを置いていなくなったりしないよ」とでもアピールしているつもりか
 
「半年ぶりだね、ここに来るのも」
 
閉校祭の1週間前にラブライブ決勝で使う曲の打ち合わせ以来、梨子ちゃんがわたしの部屋を訪れたことはなかった
 
「そうなるね」
 
「ねぇ、千歌ちゃんはまだ怒ってるの?」
 
梨子ちゃんが再度悲しげに尋ねてくる