「う、うん。……まあ、『大好きだよ』って告白されるまでは」
 
海岸通りでの一件以降、「梨子ちゃんをわたしのものにしたい」という下心が混じるようになったのは否定しないが
 
「やっぱり。でもアレは確かに……誤解を招くようなやり取りだったし」
 
今になって恥ずかしくなったのか、梨子ちゃんの顔が茹で上がった蛸のように真っ赤になった

それと比べものにならないほどの恥ずかしい行為をしてきたというのに、告白一つで赤面してしまおうとは
 
「あらら〜。可愛いよ、梨子ちゃん♡」
 
「うっ、ううっ」
 
堪えきれなくなったのか、彼女が両手で顔を覆ってしまった
 
「もっと見たいのになぁ。梨子ちゃんの恥ずかしがる顔♡」
 
「……千歌ちゃんのバカっ」