ルビィ「三分後、どうなりましたか？」

**名無しで叶える物語**(しまむら) · 2018/08/20(月) 22:11:01.72

……

最初はずっと歩いてた気がする

どれだけ歩いてもずっと真っ黒で何年かたった頃歩くのをやめた

それからずっと何も考えないようにしてた

自分が誰なのか、何のためにこんなところに来たのかも忘れてしまうほどに頭の中は空っぽになった

ときどき何かを思い出したように歩き始めたけどちょっとしたらすぐ横になった

同期

**名無しで叶える物語**(しまむら) · 2018/08/20(月) 22:16:30.90

まばたきすると目の前に黒以外の色がたくさん現れたみたい

何億年ぶりの夢？それともこれまでの真っ黒が夢だった？

赤い髪の女の子が心配そうに私を見つめてる

私は大丈夫よ、たぶん

身体を動かそうにも動かない、声も出せない

やっぱり夢かしら？せっかくの夢なのに動けないなんてもったいない

**名無しで叶える物語**(しまむら) · 2018/08/20(月) 22:25:25.97

……

「！」がさっ

夢じゃない？

赤い髪「ん…うーん…起きたぁ？」

「…か…ぁ…えほっえほっ」

赤い髪「おっ！起きたぁ！！」どっ

久しぶりにひとを見たらなんとなく涙が出てきた

「ごほっ…おはよう…？…」

**名無しで叶える物語**(しまむら) · 2018/08/20(月) 22:33:41.80

………

「あ…ありがとう」

あのあとまたすぐに眠ってしまったみたいで6時間くらいたったらしい

赤い髪の女の子はルビィという名前で私の友達らしい
ルビィは私のことをヨハネと呼んでる
私はヨハネという名前らしい

ルビィ「気にしないで！ふふっ」

「あっ…」

どうにも言葉が出てこない
夢かもしれないとはいえ果てしない真っ黒の中にいて私すらも忘れた
目の前にいる友達との思い出もない

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2018/08/20(月) 22:39:02.70

ふむ

**名無しで叶える物語**(しまむら) · 2018/08/20(月) 22:42:21.20

「私は……何をしてたの？」

ルビィ「えっとねぇ…公園で寝てたの」

「公園で？」

ルビィ「うん、気持ち良さそうだったから起こそうか迷ったんだけど夜だったからおねえちゃん呼んでうちに連れて帰ったんだよ」

「…」

ルビィ「そのままずっと寝ててさっき起きたんだよ」

「そう…」

ルビィ「ほんとになんにも覚えてないの？」

「ごめんなさい…」

ルビィ「そっか」

**名無しで叶える物語**(しまむら) · 2018/08/20(月) 22:48:48.09

ルビィ「ご飯食べたら外出てみよっか」

それからしばらく私との思い出を語られながらよく分からないドロドロの食べ物だか飲み物だかを飲んで外に出ることにした

**名無しで叶える物語**(WiMAX) · 2018/08/20(月) 22:56:08.96

ええな

**名無しで叶える物語**(しまむら) · 2018/08/20(月) 23:12:09.88

……

ルビィ「そろそろ町につくよ」

家を出てしばらく林の中を歩いてた
そういえば…

「ねぇ…ここってどこなの？」

ルビィ「？……もりだよ」

「じゃなくて…うーん、ほら県とか…」

ルビィ「けん？」

「ええ…」

ルビィ「あっ、ついたよ」