希「八月五日は」にこ「ハコの日!」
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【十三年前】
ほの母「その箱は何があっても決して開けないでくださいね。絶対に開けてはいけませんよ。…浦島は、開けてはいけないものをどうして渡すんだろう?と首をひねりながら箱を受け取りました」
穂乃果(4歳)「たまてばこ!あけちゃダメだよ!」
ほの母「そうね。玉手箱を大事に抱えて浦島は帰っていきました」
雪穂(1歳)「…」スヤスヤ
希(はこ…ハコ。しかくいカタチで、なかになにかをいれておけるもの。かみ、き、きんぞく、プラスチック、はっぽうスチロールなど…いろんなハコがあるん)
ほの母「家もなく、知り合いもいない…浦島にとって財産と呼べる物は、もはや玉手箱しかありません。開けてはいけないとあれほど言われたことも忘れて、とうとう浦島は箱を開けてしまいました」
ほのゆき「…」Zzz
希(うらしまはどうしておじいさんになっちゃったんやろ?…へんなハコもらったのがアカンかったんかな?)
ほの母「はい、おみやげ。おうちの人と一緒に食べてね♪」
希(5歳)「うん。ありがと、きぃちゃん」
穂乃果「のぞみちゃん、またね!」
雪穂「ばいばい」
希「ばいばい。またね」ナデナデ
雪穂「えへー♪」キャッキャ
希(このハコは、あけてもいいんだよね?だって、おかしがはいってるってしってるもん)
【十二年前】
ことほのうみヒフミ「おもちゃはハコを、とびだしてー♪」
フミコ(5歳)「とびだしたらダメだよー?」
ヒデコ(4歳)「ふりょーひんは、かいしゅーするんだよね!」
花陽ママ「ふふふ。この歌のおもちゃたちは最後に箱に戻るから大丈夫よ♪」
穂乃果(5歳)「なんでー?」
ミカ(4歳)「かたづけないとダメなんだよー?」
花陽ママ(…この歌、大人にはファンタジー的な設定だって理解できるけど…肝心なところは全部「チャチャチャ」でごまかして何も説明がないのよね。小さい子にはまだ難しいかしら?)
【十一年前】
にこ(小1)「キャラメルは、しかく!」
凛ママ「そうね。箱も中身も四角いにゃ」
http://karma.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1497020540/1-30
希(ウチ、キャラメルはニガテ…)
絵里(小1)「チップスターは、まるいハコ?」
凛ママ「箱っていうより、これは筒かな?」
VIPQ2_EXTDAT: checked:vvvvvv:1000:512:----: EXT was configured 希(小1)「つつ?」
凛ママ「そうよ。正確には円柱とか円筒っていうんだけど…」
希「コアラのマーチは…へんなかたち」
凛ママ「六角柱ね。一年生のみんなにはまだちょっと難しいかにゃ?」
にこ「コアラのマーチは、はこ?つつ?」
凛ママ「これは箱でいいと思う。箱っぽいつくりだし…」
絵里「ほしぞら先生、かしこい♪」
にこ「ほしぞら先生、えらい♪」
希「ほしぞら先生、かわいい♪」
凛ママ「あはは…ありがとにゃ」
【十年前】
穂乃果(小1)「みーたーなぁー?」
雪穂(4歳)「きゃー。おばけー♪」
穂乃果「まてまてまてー!」パタパタ
雪穂「わー」キャッキャ
ベリッ
ほのゆき「あ」
ほの母「穂乃果、雪穂。またティシュの箱踏んづけたでしょ?」
穂乃果「ごめんなさーい…」
雪穂「ごめんなさい」
ほの母「まったく…箱くらいで済んだからいいけど、走り回るのもほどほどにしてよ?特に穂乃果はもう一年生でしょ?」
穂乃果「はーい…」
ほの母(まあ、でも…お店と家事とで私がなかなかかまってあげられないぶん、穂乃果が雪穂と遊んでくれて助かるけど…ね) 【九年前・星空家】
凛ママ「りーん!ちょっとそこ片付けて」
凛(小1)「うん」パタパタ
凛ママ「ふー。ありがと」ドサ
凛「それなに?」
凛ママ「うちに届いたお中元よ」ベリッ
凛「宇宙人?」
凛ママ「お中元。お世話になってる人に贈るギフト…まあ、プレゼントみたいなものね」
凛「わー。ラーメン?」ワクワク
凛ママ「いや、これはそうめん」
凛「なーんだ…」
凛ママ「そうめんのほうがいいでしょ?暑いし…」
凛「ひやしラーメンがあるもん」
凛ママ「しょうがないわねー。後で作ってあげるにゃ」
凛「わー♪」キャッキャ
凛(でも、おうちに大きなハコがとどくと、ワクワクするよね♪)
【小泉家】
凛「うーん…おもくてぜんぜんうごかないよー!なにが入ってるのー?><」
花陽(小1)「たぶん…ハコにかいてあると思うよ」
凛「そっか。えーと…なんとか花沢、西なんとか」
花陽ママ「ふふふ。それはスイカって読むの。西瓜って書いてスイカ」
凛「へー。すいかっておもいんだにゃ」
花陽ママ「冷やしておいて、後でみんなで食べましょ♪」
花陽(いろんなものが入ってる大きなハコ…一人よりみんなであけたほうが、たのしい♪) 【八年前・春】
凛(小2)「おべんとう何かなー。ラーメンだといいにゃ♪」ワクワク
花陽(小2)「ラーメンはないと思うけど…」
真姫(歩幅のちがう足音…おちつきがない星空さんと、一定のリズムの小泉さん。二人で一つの音楽みたいに…)
凛ママ「じゃあ、ここでお弁当にしようか。いろんな花も咲いてるにゃ♪」
凛「ねえねえ、これなに?食べられる?」
凛ママ「それはオオバコ。薬効があるって聞くけど…そのままでは食べられないわよ」
凛「大バコ?…どこにハコがあるのー?」
真姫(小2)「ハコは関係ないわ。大きい葉っぱの子って書いてオオバコ」
凛「へー」
花陽(西木野さんも、草とか花とか好きなの…かな?)ジーッ
真姫「…なに?」
花陽「ううん。なんでもない…」
凛ママ「これをこうやって…凛、ここ持って引っ張ってみて」
凛「うん」ギュー
ブチッ
凛「にゃ!?><」
凛ママ「おっと…ほら、こっちの茎だけ切れちゃってるでしょ?切れなかったほうが勝ち♪」
凛「そうなの?」
真姫(古典的な遊びね…自然のほかには何もないような時代の)
花陽「かわいそう…」フルフル
まきりんママ「えっ」
花陽「オオバコさんがかわいそうだよ」グス
凛「かよちん…」
凛ママ「え、えーと…あ、ほら。こっちの草はコハコベっていうの!花も咲いてるにゃ」
真姫「春の七草のひとつ」
凛ママ「そうそう!よく知ってるにゃ♪」ナデナデ
真姫「…///」
凛「大バコ、小ハコ…草にもいろんなハコがあるんだにゃ」 凛ママ「じゃあ、お弁当箱を開けてお昼にしましょ♪」
まきりんぱな「いただきます」
花陽(いろんなハコがあるけど…このハコがいちばん好き♪)
凛「ラーメンじゃないけどおいしいにゃ♪」モグモグ
真姫「先生。これ食べて」
凛ママ「え?…ありがと。おなかすいてない?」
真姫「食べきれないから…」ドーン
凛「わ。すごいハコ…おせち!?」
真姫(こんなにいらない…星空さんみたいな、小さくてかわいいお弁当箱がほしい)
【七年前・絢瀬家】
ガチャ
絵里(小5)「ヒーリングサルヴだわ。品質30…」
絵里(でも…宝箱に入ってるってことは、誰かがしまってるのよね?)
【小学校・五年教室】
にこ(小5)「はぁ?…宝箱?」
絵里「うん。森の中って人いないでしょ?でも犬とか、ぷにぷにとかは道具なんて使わないわよね?」
にこ「じゃあロロナより先に森に来た人がいて、しまっておいたんじゃない?」
絵里「カギもかけないで置いておくなんて…」
にこ「知らないわよ。誰も来ないと思ったんでしょ?」
絵里(いろんなゲームに出てくる宝箱は…ちょっと不思議)
希(小5)「逆に、誰か来たら使ってくださいって置いてったんやない?」
えりにこ「なるほど」
にこ「品質も低いし、きっといらなかったのよ」
絵里「使用期限とか大丈夫かしら?」
希「まあ、ゲームの話やし…」 【六年前】
穂乃果(小5)「お母さん。それなに?」
ほの母「お歳暮よ。函館のいかの塩辛ですって」
穂乃果「箱だけ?」
ほの母「函館。北海道に函館市ってあるでしょ?」
穂乃果「へー」
雪穂(小3)「函って変な字だよね。箱のハコとはちがうのかな?」
ほの母「ポストに投函っていうから、箱みたいな物でしょ?…たぶん」
【小学校】
海未(小5)「1454年、蝦夷に渡った安東政季らは十二の砦を築いたといわれています」
穂乃果「マサキ・アンドー!?」
海未「マサキではなく政季(まさすえ)です。その道南十二館のひとつ、宇須岸館が箱のような形をしていたことから函館という地名ができたそうですよ」
ことり(小5)「箱の館なんだ…」
穂乃果「よくわかんないけど…箱と函は同じってことでいいの?」
海未「ええ。たぶん…」
ヒデコ(小5)「匣っていう字もあるよね」
ミカ(小5)「これもハコなの?」
フミコ(小5)「函よりは匣のほうが簡単だね」
穂乃果「へー。匣はどうなの?箱と函と同じ?」
海未「わ、わかりません…先生にきいてください」
凛ママ(わかんないから訊かないで…漢字はあんまり得意じゃないにゃ><)
【五年前】
にこママ「香川、京都、神奈川県まで…各地に様々な伝説が残っています」
ツバサ(中1)「神奈川だったらすぐ行けるわね」
あんじゅ(中1)「行ってどうするの?竜宮城へ行けるわけじゃないのよ」
英玲奈(中1)「かりに竜宮へ行けたとしても…失う物のほうが多いのでは意味がない」
絵里(中1)「神奈川といえば、箱根ってあるけど…どこが箱なの?」
にこママ「山の一部が箱の形に似てたとか言われてるけど…いまだ正確な由来はわかっていないそうよ」
えりえれあんツバ「へー」
にこ(中1)「箱ねぇ…」 あんじゅ「箱根といえば美術館でしょ。“カレーの市民”もあるかしら?」
ツバサ「カレー?…有名なカレー屋さんでもあるの?」
英玲奈「ツバサ…授業中に寝ていたな?」
ツバサ「えっ。…そ、そんなことないわよ」
【四年前】
ことり(中1)「箱といえば、日本橋に箱崎町があるよね」
ヒデコ(中1)「福岡にも箱崎ってあるみたいだよ」
海未(中1)「箱崎も具体的な由来はわかっていないんですよね…」
穂乃果(中1)「日本には謎の箱がたくさんあるんだね!」
海未「日本だけではありませんよ。最も有名な箱にまつわる話といえば、パンドラの函でしょう?」
ミカ(中1)「え?…パンドラの匣って太宰治だから日本だよね?」
フミコ(中1)「そっちじゃなくて、プロメテウスの神話のほうじゃない?」
穂乃果「けど、あれも変な話だよね?…パンドラはゴネて箱を開けさせただけで何もしてないし、パンドラのじゃなくてプロメテウスが弟に預けた遺品じゃん。プロメテウスの箱だよ」
海未「まあ、確かにそうですね…」
ミカ「プロメテウスの箱よりパンドラの箱のほうが何となくインパクトがあって覚えやすいよ」
フミコ「そんな理由なのかなぁ?」
穂乃果「パンドラ…パンケーキで作ったどら焼き!?」
ことり「アハハ。確かにどら焼きの生地ってパンケーキに似てるね」
フミコ「…よいしょ」
ヒデコ「フミコ?…大きな段ボールの箱なんか持ち出して何してるの?」
ミカ「箱に入って箱入り娘ってやつ?」
フミコ「箱の中には希望が…」
ことり「希望?」
にこママ「決して開けてはならない箱といえば、浦島太郎の玉手箱に通じる物があるわね」
海未「でも…玉手箱には希望は無かったのでしょうか?」
にこママ「どうかしら…理不尽に感じる話だけど、知らない人に誘われてもついて行ってはいけないという教訓にはなるかもね」
穂乃果「それを子供に教えるためのお話なの!?」
にこママ「作者の真意はわからないけど…ね」 【三年前】
穂乃果(中2)「ゆーきほっ♪」ギュ
雪穂(小6)「お姉ちゃん…危ないから向こう行ってて」
穂乃果「ハサミなんかで何してるの?」
雪穂「工作だよ。夏休みの宿題。お姉ちゃんも自分の宿題やれば?」ジャキジャキ
穂乃果「それ牛乳パックだよね?」
雪穂「そうだよ。顔に塗るパックじゃなくて牛乳が入ってる容器のほう」ビーッ
穂乃果「わかるけど…でもなんで紙パックっていうんだろうね?これ、ただの紙の箱じゃん」
雪穂「知らないよ。一応ちゃんと加工されてるからじゃない?ただの紙の箱じゃ液体入れたらグズグズになって中身が漏れてきちゃうし」
穂乃果「それもそっか…ティシュの箱なんかはパックとは言わないもんね」
雪穂「そうだね」ペタ
【一昨年・小泉家】
ジャラジャラ
花陽(中2)「まだまだ足りないなぁ…」
凛(中2)「かよちん?…ぶたさん抱えて何してるのー?」
花陽「アイドルのライブに行きたくて貯金してるんだけど…」
凛「へー。アイドルかぁ…(凛はよく知らないにゃ)」
花陽「そういえば…これ、貯金箱っていうけど全然“箱”じゃないよね…」
凛「あ、そうだね。でも箱の形の貯金箱なんて見たことないし、ぶたさんのほうが定番じゃない?」
花陽「そうだよね…不思議だなぁ。いろんな形があるのに、箱の貯金箱のほうが珍しいなんて」
凛「っていうか、かよちんの貯金箱なのにアイドルのグッズじゃないんだにゃ」
花陽「う、うん。やっぱりライブに行きたいから…グッズはほどほどにしてるの」
【昨年】
『清宮幸太郎、内野手 早稲田実業』
希(まーた日本ハムか…あの箱、なんか細工でもしてるんと違う?)
【音ノ木坂】
絵里(二年)「…それは?」
希(二年)「ウチ特製パンドラの箱や!」
にこ(二年)「希の箱でしょ?何がパンドラなのよ」
希「一般生徒をドラフトで獲得、略してパンドラ」 絵里「ドラフトって…生徒会役員をそれで決めるの?」
希「いや、ウチが欲しいのは超常研の部員のほう」
にこ「超常なんとかなんて怪しい同好会、誰も入りたがらないでしょ?」
希「けど手当たり次第勧誘してたらみんな引いちゃうやろ。そこで事前にくじ引きをして候補を絞り込むん。引かれる前に引く作戦や!」ドヤァ
絵里「ドラフトっていうか、ただのくじ引きね…」
希「ウチのスピリチュアルパワーで、黄金ルーキーを引き当てられるか…!?」ガサ
にこ「言ってることは大袈裟だけど、とてつもなく地味ね…」
希「…お」
絵里「交渉権獲得?」
にこ「いや、名前が書いてあるだけでしょ?」
【一年教室】
穂乃果(一年)「えーと…?」
希「穂むらちゃん!超常現象研究会はいつでもキミを待ってるよ!」
穂乃果「穂乃果です。それに私、水泳部があるから…ごめんなさい」
のぞほの「…」
希「南ことりさん!超常現象研究会はキミを必要としてるん!」
ことり(一年)「えぇ!?」
海未(一年)「変わり身早すぎませんか…」
【今年四月・廊下】
穂乃果「これでよし!」
海未「丸投げですか…こんな箱どこから持ち出したんです?」
穂乃果「これね、希ちゃんが作ったんだって。なんか去年くじ引きやったみたいだよ」
ことり「くじ引きの箱だと入口が大きくて中身が見えちゃうけど…」
穂乃果「これくらいオープンなほうがいいかなって」
海未「ものは言いようですね…」
【後日】
穂乃果「あったよー!一枚」
海未「箱の底に唯一残ったのは…」
ことり「希望?」
希(そう…思いをこめて函に閉じ込めた、それは…) 希「さあ、ゆうしゃよ。たびだつまえに、たからのはこをとるがよい!」
花陽「はあ。わかりました…」ガチャ
凛「しゃーっ!」
花陽「ピャァ!?…り、凛ちゃん?」
凛「凛は“ひとくいばこ”だよー!」
希「フフフ…まさか旅立つ前に王様から開けろと言われた宝箱が罠やなんて誰も思わないやろ?」
凛「王様なんですかー?」
希「いや、ウチは副会長さんや。生徒会長の次に偉いんよ」
花陽「王様ですらなかった!?」ガーン
希「施錠されてないからといって、むやみに開けたら痛い目にあうこともある。気をつけなアカンよ?」
花陽「は、はい…」
希「まあ、小銭や弱い武器を渡すより星空さんと一緒のほうが安心やろ?」
凛「凛もいるから、頑張ろっ♪」
花陽「うん。ありがと凛ちゃん…」
希(こうして勇者“はなよ”は、友のほかには何も持たずに旅立った!)
花陽「でも…ひとくいばこっていうけど」
凛「なにー?」
花陽「たとえば…“魔物のすみか”にモンスターだけのパーティーで向かうとするでしょ」
凛「主人公は馬車の中にゃ」
花陽「ある程度育ってると、主人公よりスライムナイト、ドラゴンキッズ、イエティかパペットマンのほうが強かったりして」
凛「わかるにゃ」
花陽「で…先頭のスライムナイトが宝箱を開けると、ひとくいばこ!」
凛「がおーっ!」
花陽「でも、こっちはみんなモンスターだから人はいないんだけど…」
凛「ひとくえないばこにゃ><」
穂乃果「人間よりドラゴンキッズのほうが美味しそうに見えたんじゃない?」
真姫「あるいは魔物ならではの嗅覚で、馬車の中にいる主人公に気づいた…とか」
花陽「そっか。…でも主人公より強いモンスタートリオに阻まれて」
こころ「私がスライムナイトですか?」
ここあ「ここあはドラゴンキッズ!」 絵里「私は…?」
希「エリちはイエティ、エリティやな!」
絵里「エリティ!?」
凛「ラーメン食わせるにゃー!」
こころ「はっ!」ズバー
ここあ「がおーっ!」カプ
絵里「ハラショー!」ビュォォォ
凛「全然歯が立たないにゃ><」ガクッ
海未「嗚呼、人に姿を見られることも無いまま魔物たちに倒されたひとくいばこ…箱の底に希望はあったのでしょうか?」
にこ「…まあ、ちいさなメダルが出ないとリセットしてそのまま二度と開けずにクリアしちゃうんだけどね」
ことり「箱の底に残ったのはちいさなメダルだったんだね♪」
花陽「あとは…5なら宝箱にも当たり判定っていうか、踏めない障害物だからいいんだけど」
凛「うん」
にこ「あー、初期のドラクエは宝箱を踏まないと中身を取れないのよね」
希「つまり中身がひとくいばこだった場合…」
凛「凛、踏まれるのー?><」
花陽「宝箱に乗った状態で足もとからひとくいばこ!」
穂乃果「怖っ!?」
絵里「まあ…でも踏んだだけでは開けたことにならないし」
にこ「大抵はインパスを使って開けずにさようなら」
凛「踏まれ損にゃ><」
穂乃果「なんだかひとくいばこがかわいそうに思えてきたよ…」
ことり「デザイン的にはちょっと可愛いモンスターだよね。ひとくいばこ♪」
希「色もミミックよりひとくいばこのほうが何となく好きやな」
にこ「呪文に頼らず打撃一辺倒な不器用さも好感がもてるわね」
凛「それじゃあ凛がバカみたいじゃん!」
真姫「箱は英語で?」
凛「ミミック!」
にこ「やっぱりアホね」
凛「えー!?><」 【五月・講堂】
絵里「どうするつもり?」
海未(私たちのファーストライブは…片手で足りるほどの知り合いが見に来ただけで)
穂乃果「閑古鳥だよ!」
ことり「私に言われても…」
穂乃果「閑古鳥だよ!ことりちゃんだけに!」
ことり「えぇ…」
真姫「そういえば…ライブとかイベントの会場もハコっていうわよね」
花陽「アイドルとハコは切っても切れない関係なんですっ!」
にこ「あんたたちの人気はハコ点だけどね!」
穂乃果「ひどい!?」
海未「少なくともマイナスではないと思いたいですね…」
凛「ハコ点って麻雀ですよね?何がハコなんですかー?」
希「点棒を入れておく箱のことやったと思うよ。負け続けて点数が0以下になると空っぽになって箱割れ、転じてハコ点やな」
穂乃果「からっぽ…」シクシク
絵里「ここを箱割れにしてみせます!」
穂乃果「傷をえぐらないで!><」
【後日・穂むら】
穂乃果「穂むらまんじゅう!おいしいよ♪」
海未「あんこ飽きたんじゃなかったんですか?」
花陽「えーと…箱に入ってるのは御贈答用の商品だけですか?」
穂乃果「まあ、基本的にはそうだね。ばら売りは個包装と、持ち帰り用のプラ容器やレジ袋、包装紙や紙袋くらいで…6個入くらいの詰め合わせから箱がつくよ」
花陽「おだんごには箱つかないですよね?」
穂乃果「箱入りもあるよ。串打ちしないでおだんごがぎっしり詰まってるタイプ。あんこも多め♪」
花陽「あるんだ…じゃあ、それにしようかな?」
雪穂「おだんごの箱は直接食べ物が入ってるからあれだけど…御贈答用の箱ってなかなか捨てられないよね」
ことり「アハハ。高級なお菓子の箱ってきれいで何かに使えそうだもんね…」
海未「大きくて嵩張りますよ。いつかは処分しないと場所をとって困るんじゃないですか?」
穂乃果「何かに使ってボロくなってきたら比較的新しい箱に入れ換えて古いのから捨てる感じかな」
花陽(おみやげや贈答のお菓子をもらったときは…箱を開けるのもワクワクするね♪) 【六月】
穂乃果「ハンバーガーも物によって箱みたいなのに入ってたりするよね?」
海未「いきなりですね…まあ、確かにビッグマックやメガマックなどは箱がありますけど」
穂乃果「あれは形崩れ防止?」
海未「たぶん…」
穂乃果「けどマックの箱って言ったらパソコンが出てきそうじゃん?」
海未「言葉だけ聞くとそうですね…略さずマクドナルドと言えばいいだけの話ですけど」
ことり「ナゲットも箱だよね」
海未「それは、まあ…ハンバーガーと違って箱なしというわけにはいかないでしょうし」
穂乃果「ことりちゃんだけに!」
ことり「えぇ!?私はニワトリじゃないよ><」
花陽「ファーストフードで箱といえば、フライドチキンかなぁ?」
凛「ケンタッキーの箱には夢と希望が詰まってるにゃー」
真姫「大袈裟ね…箱がないと脂っこくて扱いに困るってだけの話じゃない」
穂乃果「でもケンタッキーといえば、あの紙バケツみたいなやつのイメージじゃない?」
ことり「バーレルだね。チキン10ピース以上で選べるっていう…」
穂乃果「ことりちゃんだけに!?」
ことり「ニワトリじゃないもん…」
真姫「高温の油で揚げた鶏肉…略して、ことり」
ことり「無理やりそれっぽく言わないで!><」
【アイドル研究部・部室】
花陽「伝伝伝…!」キラキラ
穂乃果「こういう大きい箱ってぎりぎりのサイズになってるよね…」
ことり「隙間があると形崩れしちゃうから、緩衝材を入れたりしてわざといっぱいにすることもあるし…」
凛「開けにくくて困るにゃ。箱が傷むよー」
にこ「これだから素人は…慌てて開けようとするからいけないのよ。素手で無理やり開けるんじゃなくて、定規とか道具を使って…これをこうやって隙間に差し込んで」クイクイッ
穂乃果「おおっ!?」
海未「こんな技があるとは…」
にこ「…ほら、きれいに開けられたでしょ」
凛「すごいにゃ!」 真姫「…ふーん」
ほのうみりん「おおー しんじられぬー」
【後日】
にこ「わかったわよ。じゃあ歌とダンスで決着をつけようじゃない!」
穂乃果「カラオケ久しぶりだねー♪」
ことり「そういえば得意な持ち歌も十八番っていうよね」
凛「おハコってどんな箱ー?」
にこ「あんたたち、アイドルのくせにそんなことも知らないの?…ったく、何年やってるのよ」
真姫「いや、何年もやってるのはあなただけでしょ…」
花陽「にこ先輩は知ってるんですか?」
にこ「当たり前よ。いい?十八番っていうのはね…その昔、カラオケボックスというものがあって…」
http://hope.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1446841865/99
にこ「…というわけよ」ドヤァ
穂乃果「でも、十八番って書くのはどうして?」
にこ「え。…そ、それは…」
ことり「それは?」
花陽「そ、それは?」
にこ「凛!あんたから説明しなさい!」
凛「えー!?凛は知らないよ><」
海未「十八番の由来には諸説ありますが…カラオケボックスは関係ありませんよ。そもそも十八番のほうがずっと古い言葉なのですから」
にこ「うぐっ」
海未「江戸時代、高価な書画や茶器などの箱に鑑定者の名を記し、本物である証とした…その“箱書き”が“おはこ”の語源といわれています。転じて、本物の芸…その人の得意なことを十八番と呼ぶようになったそうですよ」
ことほのにこまきりんぱな「へー」
真姫「って、やっぱり知らなかったんでしょ?」
にこ「私も同じことを言おうと思ってたのよ!先に言われちゃったわねーまあ後輩に花を持たせたっていうか?」
凛「開き直りだけは超一流にゃ」
海未「いっそ清々しいですね」クス
凛「でもカラオケボックスも面白いにゃ。部屋としては狭そうだけど、ものすごく大きな箱だよねー?」
真姫「まあ…ライブ会場とかのハコとは違って、ちゃんと箱の形をしたボックスとしては相当大きいわね」
希「あと、公衆電話も個室になってるのは電話ボックスって言ったりするよ」
http://hope.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1446841865/104-106
http://karma.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1482487534/1-27 にこ「箱の話はいいから、誰か歌ってよ」
穂乃果「あ、じゃあ私いきます!」
ことり「何歌うの?」
穂乃果「ここはやっぱり箱つながりで…」
穂乃果「まいはーにしゅがっふぃーりんしゅがっふぃーりん♪」
にこ「そうきたか…」
花陽「だがしかしっていうか、和菓子菓子!?」
凛「箱なんてあったっけ?」
穂乃果「香りがする♪フワフワする♪これはもしかキミーじゃーないの?」
ほのにこ「カラフルふるーなキャンディボックス!」
凛「キャンディーボックスってなに?」
にこ「秋葉原のイベントスペースでしょ?100人くらいのハコ」
花陽「アニメ制作会社だったような…」
穂乃果「えぇ!?…いや、お菓子のことだよね?そういうアニメなんだし…」
真姫「いろいろあってまぎらわしいわね…」
穂乃果「いっぱーい!げんかーい!」
ことり「穂乃果ちゃん、やっぱり上手♪」
花陽「個人的にツボです!」
穂乃果「エヘヘ。ありがと♪じゃあ次、花陽ちゃんね」
花陽「わ、私ですか?…じゃあ、箱つながりで、これ…」
にこ「死ぬほど聴いたイントロね」
穂乃果「そこまで!?…まあ私も好きだけど」
花陽「くっすっぶーってーた、胸に投げいれーろファイヤ!地平せーんへ♪」
にこ「こころとーばーすーんだ♪」
花陽「かっらっまーわりーの、気持ちを蹴りあーげたーら♪先に行ーくぜ」
穂乃果「次のーふろんてぃーあー♪」
花陽「かなーうさ、かーなう♪はーっかーてんはもうすぐーだぜ♪でーきる、できーるさ♪」
ほのにこ「ばーくはーつしてみーせるーんだ♪」
ほのにこぱな「Burn up'n Go!!」 花陽「ごみばーこを、とびこーえた、先にーある、みーらーい♪」
にこ「ひーかりをまとって♪」
ほのにこぱな「Get a fire power!!」
凛「ハコは箱でもゴミ箱だったにゃ」
http://karma.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1493737712/
真姫「そういえばゴミ箱も…箱の形じゃない場合が多いわね」
海未「円筒だったりカゴ状の物もありますね」
ことり「ケンタッキーのバーレルみたいなバケツ型とか…」
穂乃果「ことりちゃんだけに!?」
真姫「それはもういいから」チョップ
穂乃果「ばなぷんごっ><」
花陽「ゴミ箱は貯金箱ほど形が自由じゃないけど、箱じゃない上にフタすらなかったりするね」
にこ「教室のゴミ箱は四角で箱っぽいけどね」
凛「大きくて重いし頑丈なゴミ箱だよねー」
ことり「人が多いし、たくさん入って簡単に壊れたりしないように…かな?」
海未「そうですね。毎日多くの人が出入りする場所ですから、ぶつかったりしてひっくり返してもいけませんし…だから簡単に倒れないよう重い素材で分厚く作られた物を使っているのでしょうね」
【七月】
希「九人や。ウチを入れて」
\ダイスキ♪/
にこ(μ'sは九人になって、とりあえず廃校も回避できたけど…)
穂乃果(暑すぎて屋上じゃ練習にならないから、真姫ちゃんちの別荘で合宿)
【英国領シェトランド諸島】
凛「海といえば浦島太郎だよねー?」
花陽「ウミガメはいるかもしれないけど、シェトランド諸島と浦島は関係ないような…」
真姫「そもそもウミガメに乗っただけで普通の人間が海に潜って平気なの?浦島某の時代じゃ水中に長時間いられるような装備もないのに」
海未「どうなんでしょう…竜宮の中なら結界のようになっているかもしれませんが」
穂乃果「一瞬で竜宮にワープしないかぎり、海は海だもんね。どうやって行ったんだろう?」
ことり「亀さんが何か特別な力を持ってる…とか?」
希「その亀が普通の子供らにいじめられてるのは不自然やない?」
にこ「あえて普通の亀のふりしてたなら、やっぱりうさんくさい話になるわよね」
ことほのうみのぞにこまきりんぱな「うーん…」
絵里「箱にまつわる童話なら海外にもあるわよ」 ツバサ「私はアキバーランドの兵士。Private Warsを終えてUTX城へ帰るところよ」
希「こんばんは。お嬢さん」
ツバサ「こんばんは…あなたは誰?」
希「ウチは通りすがりの魔女さんや」
ツバサ「魔女…が、私に何の用?」
希「そこの大きな木の中にある火打ち箱を取ってきてほしいんよ。そのかわり、中にある銅貨、銀貨、金貨を好きなだけ持ってっていいから」
ツバサ「木の中に火打ち箱?…何も見えないけど」
希「木の根元あたりに大きな穴があるやろ?そこから地下へ行けるんよ。奥へ進むと三つの部屋があって、それぞれに獣がいて金庫を守ってるん」
ツバサ「獣って…やばいやつなんじゃないの?」
希「そう、だからウチ一人では火打ち箱を取りに行けなくて困ってたん」
ツバサ「私だって、どんな相手かわからないのに無謀な戦いはしたくないわ」
希「大丈夫や。三匹の獣はみんな、この“まほうのまえかけ”の上に乗せるとおとなしくなるから」
雪穂「あれ穂むらのエプロンじゃん」
ツバサ「まほうのまえかけ…魔女のあなたがどうして商人専用の防具を?」
希「それは企業秘密や」
ツバサ(怪しい…本当にそんな効果があるなら自分で行けばいいのに)
ツバサ「悪いけど怪しいからやめておくわ。ほかをあたってくれる?」
亜里沙「賢い兵隊さんは魔女の誘いに乗ることなく帰っていきました。Хорошо」
真姫「ハッピーエンドね」
希「いやいや…待って、待って!それじゃ何も起こらないまま話が終わっちゃうやん!?」
ツバサ「だって怪しいし…」
希「ホンマに効果があるんやって。試してみればわかるから!」
ツバサ「わかったわ。しょうがないわね…」
希「三つの部屋の扉はそれぞれ金の鍵、銀の鍵、魔法の鍵で開けられるよ」
ツバサ「魔法の鍵があれば全部開くんじゃないの?」
希「いや、この魔法の鍵は出来が悪くてね。一回使うと壊れて無くなっちゃうん」
ツバサ「どこかで聞いたような設定ね…まあいいけど」
【大樹の洞穴】
ツバサ「三つの部屋か…銅貨、銀貨、金貨は別々の部屋にあるらしいけど」
ツバサ「たぶん金貨の部屋の獣が一番やばいやつで、欲張ると死ぬことになるっていうのがお約束よね。一番弱そうな銅貨の部屋にしましょう。粗悪品の魔法の鍵で扉を開けて…」ガチャ 穂乃果「わんわんわん!」
ツバサ「あら、可愛い♪(わんこが金庫に座ってる…)あなたが銅貨を守る獣?」
穂乃果「わふっ」
ツバサ「このままでも危険は無さそうだけど…ほら、まほうのまえかけよ」バサ
穂乃果「くーん?」クンクン
雪穂「いや、それうちの店のやつだよね?」
穂乃果「(希ちゃんの匂いだ♪)わんっ」スタッ
ツバサ(金庫から下りてくれたわ。今のうちに銅貨をいただいていこう…)
希「おかえり。火打ち箱は持ってきてくれた?」
ツバサ「火打ち箱って何?見たことないからわからないわ」
希「えぇ…銅貨だけ持ってきちゃったん?」
ツバサ「まあ、金庫はすぐにわかったし…銅貨ありがと。じゃあ私はこれで」
希「いやいやいや!火打ち箱を取ってきてくれたら報酬としてお金を渡す約束やろ?もう一回行ってきてよ!」
亜里沙「火打ち箱って何?」
雪穂「えーと、辞書によると…狭い家のこと」
にこ「じゃあカラオケボックスも火打ち箱?」
海未「あれは家ではありませんが…」
凛「オープンキャンパスまでは部室も火打ち箱だったにゃ」
真姫「九人もいて、あのままだったら確かに火打ち箱ね…」
亜里沙「じゃあ、魔女さんは木の洞穴に住んでるから火打ち箱ってこと?」
花陽「どっちかっていうと、あの洞穴は犬小屋かも…」
ツバサ「今度は銀の鍵で銀貨の部屋に入るわ」
凛「しゃーっ!」
ツバサ「あ、あなたが銀貨を守る獣?」
凛「そうだよ。銀貨が欲しければ、その金額相当のラーメンをおごってよ!」
ツバサ「それじゃ銀貨を手に入れても意味がないわ」
凛「ふーん。ラーメンがないなら凛は動かないもんね」
ツバサ「(やっぱり銅貨の獣より手強いわね…)ほら、まほうのまえかけよ」バサ
凛「とんこつ醤油の匂いがするにゃ」クンクン
雪穂「穂むらはラーメン屋じゃないんだけど…」
ツバサ「(もうちょっと…)いい子だから、こっちに来なさい」 凛「それを寄越すにゃー!」カプ
ツバサ「いたっ><」
亜里沙「兵隊さんは獣に噛まれて死んでしまいました。Хорошо…」
にこ「つーか無理があるでしょ。この話…(原作では)バカでかい獣を魔女のエプロンに座らせればおとなしくなるっていうけど、どうやって座らせるのよ?」
絵里「確かに…魔女の言う事は聞くかもしれないけど、初対面の兵士に犬がなつくとは思えないし」
真姫「エプロンに座らせる前にやられて十中八九バッドエンドね」
ことり「やっぱり魔女さんが自分で火打ち箱を取りに行けばよかっただけのような…」
海未「何か魔女が自分で取りに行けない理由があったのでしょうか?」
花陽「たとえば…あのエプロンは魔女の物じゃなくて、別の誰かが身につけてたんじゃないかなぁ?」
穂乃果「そっか。あれは、きっとお母さんのエプロンだったんだ!」
雪穂「獣たちはエプロンの持ち主の匂いに反応してただけで、魔女にはなついてないってこと?」
あんじゅ「まとめると…魔女は獣たちの主であった人物のエプロンをどこかで手に入れ、その匂いで獣たちがおとなしくなることに気づいた」
英玲奈「だが、やはり獣に近づくのは危険だ。なんとかして火打ち箱を盗み出したい魔女は、自分より強そうな兵士に頼んで火打ち箱を取りに行かせた」
絵里「じゃあ、木の洞穴は魔女の家なんかじゃなくて…金庫の中身も他人の物だった?」
海未「そう考えるのが自然でしょうね…」
ことり「本当の持ち主はどうしたのかなぁ?お話には出てこないみたいだけど…」
にこ「殺されたんじゃない?…魔女に」
穂乃果「わんわんわん!(よくもお母さんを…許さない!)」ガブ
希「ぎゃー!><」
亜里沙「わんこに噛まれて魔女さんは死んでしまいました」
ツバサ「これで火打ち箱は私の物…フハハハハ!」
凛「死んだはずの兵士が生き返ったにゃ」
希「そう…獣に噛み殺される瞬間、魔女の魂は死んだ兵士に憑依した!」
にこ「火打ち箱なんか持ってってどうするのよ?」
ツバサ「これだけの金貨があれば働かなくて済むわ。危険な仕事なんか辞めて遊んで暮らそうっと♪」
亜里沙「大金を手に入れたツバサさんは兵士も辞めて贅沢三昧、お金はあっという間になくなりました」
ツバサ「ひもじい…今こそ出番よ、火打ち箱!」 希「火打ち箱を開けてマッチを擦ると…イケアで買った10万円のテーブルいっぱいに、見たこともないごちそうが現れました」
真姫「贅沢三昧だったのにテーブルいっぱいのごちそうは見たことがない…?」
ことり「なんだか別の話と混ざってるような…?」
花陽「マッチ売りの少女?」
凛「箱に入ったマッチなんて見たことないにゃ」
にこ「近頃どっかの国がプラスチックがどうたらこうたらって騒いでるからマッチも見直されるんじゃない?」
ツバサ「なんだか、とても眠いわ…」
穂乃果「くーん…」
ツバサ「パトラッシュ…」ガクッ
亜里沙「マッチをすべて使い切った兵隊さんは、寒さに凍えて死んでしまいました」
雪穂「また違う話が混ざってるような…」
凛「結局あの火打ち箱って何だったのー?><」
絵里「三匹の幻獣を呼び出して願いを叶える魔法の火打ち箱って話よ。原作では…」
希「ただそれを手に入れた兵士がとんでもない悪人で、次々と人を殺して自分だけ幸せになる話なん」
穂乃果「ひどい話だなぁ…アンデルセンってこんなだっけ?」
海未「まあ、国も時代も違えば価値観も違うのかもしれませんが…」
希「やっぱり童話の箱といえば浦島やな!」
海未「あっ、あれは…子供たちがウミガメをいじめている!?」
こころ「や、やーい。バックダンサー」
ここあ「バックダンサーってなにー?」
にこ「バックした車が段差に引っかかること」
凛「なんで嘘つくにゃー!」
花陽「凛ちゃんが亀役なの?」
にこころあ「…」Zzz
ことり「子供たちが眠っちゃったみたいだけど…」
希「あれはガメゴンやな」
絵里「あまいいきを吐いて子供たちを眠らせたのね」
海未「私が助ける必要はなかったようですね…」
穂乃果「むしろ子供たちを助けたほうがいいんじゃ…真夏の昼間に砂浜で寝てたら熱すぎてヤケドしちゃうよね?」
真姫「ここはシェトランド諸島よ。気温も日本の半分以下だし、そこまで熱くなるとは思えないわ」 花陽「どっちかっていうと風邪ひかないかどうか心配…かな?」
亜里沙「ウミガメさんは子供たちにいじめられることもなく海へ帰っていきました。Хорошо」
絵里「ハッピーエンドね」
希「いや、そこで終わっちゃったら箱がひとつも出てこないやん?」
海未「さあ、私を竜宮へ!世界の果てまで遠泳です!」
凛「竜宮は海の底だよ。人間はそんなに潜れないにゃ」
海未「ことり!何とかしてください」
ことり「はい、エアドロップ。これを口に含んでる間は水の中でも息ができるよ♪」
凛「竜宮城へ行っくにゃー!」
穂乃果「これで浦島水中で息できない問題は解決だね!」
真姫「浦島の時代の日本に錬金術士がいたのか問題はあるけど…」
凛「わかめが生えてるから取っていくにゃ」
海未「はあ。竜宮へ行くにはわかめが必要なのですか?」
凛「ラーメンに入れて食べるんだー♪」
http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1531667639/5
海未(まあ、私は亀を助けていないのですから…これくらいは手伝いましょう)
凛「あっ、あの大きな貝殻!」
海未「あ、あれが竜宮への入口ですか!?」
凛「見て見て!猫さんの顔みたいに見えるにゃ♪」
海未「はあ。…それだけですか?」
凛「ラーメン用のどんぶりとして使えそうだし、これも持っていこーっと♪」
海未「なかなか竜宮に着きませんね…寄り道ばかりで」
花陽「浦島太郎のおはなしだと一瞬だよね…」
穂乃果「まあ海の中で何も起こらないとは限らないし、ちょっと寄り道くらいあってもいいかもね」
凛「あっ、あのお魚…!」
海未「ハコフグですね」
希「さかなクンの帽子で有名なやつやな」
凛「箱っぽい形だからハコフグ?」
海未「ええ。たぶん…それより、早く竜宮…へ」
海未「」ジタバタ
穂乃果「海未ちゃん!?」 ことり「エアドロップの効果が切れちゃったみたい…」
亜里沙「浦島さんは息ができなくて死んでしまいました…」
希「おお うらしま!しんでしまうとは ふがいない」
海未「そう言われても…ここはどこです?」
凛「竜宮城だよー」
海未「死んだら最初の城に戻されるのでは…?」
にこ「ここが唯一の城だからよ。浦島太郎の世界には竜宮城しか城が出てこないでしょ」
海未「な、なるほど…あなたは?」
にこ「わたしはっ!あかい!カニの姫よ♪」
海未「かに…」
にこ「そこのカメには甲羅があるけど、カニにも甲羅があるでしょ。でもカメの甲羅はカニの甲羅より頑丈で、カメを甲とするならカニは乙でしょ?」
海未「乙姫…ということですか?」
にこ「そうよ!」
凛「凛は甲姫にゃ」
こころ「どうぞ。京都のお茶です」
ここあ「さぬきうどん!たべて♪」
海未「お茶と、うどん…ありがとうございます」
にこ「おみやげは鳩サブレーよ」
雪穂「なんで鳩サブレー?」
希「香川、京都、神奈川にはそれぞれ有名な浦島伝説の地があるん」
海未「鳩サブレーの箱なら…開けても問題ないですよね?」
にこ「当たり前よ。あんたがBBAになったら困るでしょ。私たちにはまだラブライブという目標があるんだから!」
凛「みんなで帰るにゃー」
亜里沙「こうして浦島さんたちは無事にシェトランド諸島へ帰り、おみやげの鳩サブレーをみんなで食べました。Хорошо♪」
希(開ける前から中身がわかってる箱、空っぽの箱、そして謎の箱…何かの箱に触れない日はないくらい、ウチらの周りは箱だらけ)
穂乃果(玉手箱みたいに、開けてがっかりする箱もあるけど)
にこ(でも私たちがステージに立つハコは、いつでもみんなが楽しんでくれるような…笑顔でいっぱいのハコにしたい)
おわり シリーズあって量書いてるから文も悪くないし面白くなくはないけど、今までとちょっと毛色が変わったものとか書く気はない?
それともこのシリーズやってるのはもう色々ssネタやられてるからネタの源として日にちから派生して書いてるのかな?
乙 >>29
いやおまえのSSは山梨谷無しでつまらないから結構です >>29
日にちシリーズ以外のって書いたことあるの?偉そうだけどほとんど山なし、谷なしなのは単調に感じる。
もし日にちシリーズに縛られて山谷を考えられなかったなら、その系列以外のも読んでみたい。 界隈では散々ネタ切れ言われてるのに
この執筆本数はすげえよ
その代償が物語の平坦さなのかもしれんが
周りの評価を気にせず自分の好きな面のだけを書いてるのは
本来の二次創作らしくてそういう点は尊敬する まあこの作者は色々とズレてるんだろうね
もちろんリアルでも 下手に刺激を入れようとしてグダグダになるくらいなら平坦でも一つの作品として仕上げてくれた方がいい
SSの評価なんて人それぞれだけど、そこでリアルの批判までするのはどうかと思う てか他のスレでも一々この作者名指しして色々言ってたけど何か恨みでもあるのか? 素直に熱意が凄い
少しくらいその熱意を分けて欲しいわ ありがとう読ませてもらうわ、あと日にちシリーズが嫌いって訳じゃないから ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています