善子「めんどくさいなぁ」ルビィ「そゆとこある!」
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ルビィ「...」
善子「...」
ルビィ「よしこちゃん...」ボソボソ
善子「...」チラッ
ルビィ「よしこちゃーん」ボソボソ
善子「...」ジッ
ルビィ「よーしーこーちゃーんーーー」ボソボソ
善子「いや聞こえてるから、なんなら目まで合ってるから、これ」 ルビィ「やるね...さすが善子ちゃん」
善子「はい、さよなら」zzZ
ルビィ「待って待って待って」ピョンピョン
善子「なによ」
ルビィ「あの...そのね...あのね...」モジモジ
善子「なに?デートのお誘い?」
ルビィ「うぇへ!?なんでバレたの!?」
善子「あんたがモジモジしてそうやって話切り出さない時は、だいたいデートのお誘いだからよ」
ルビィ「ずるい!そういうとこだよ善子ちゃん!」
善子「え、なにが?なにが???」 困窮老人が老いた犬猫を「道連れ」にしようと…この国の悲しい現実(友森 玲子) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/56247 ルビィ「ルビィね、せっかく頑張って誘おうとしたのにね」ブツブツ
善子「めんどくさ」
ルビィ「え、デート...そだよね...ルビィとのデートなんてめんどくさいよね...」
善子「いやいや、あんたがよ、黒澤ルビィがめんどくさい」
ルビィ「そういうのね、でぃーぶいって言うんだよ、言葉の暴力」
善子「なんでよ」
ルビィ「善子ちゃんに暴力振るわれたっておねえちゃにチクる」
善子「なんてやつ!!しかもすんごい悪い顔してた今!!」 ルビィ「善子ちゃんが悪い」
善子「...」
ルビィ「善子ちゃんがね、悪いの」
善子「へぇ、そういうこと言うんだ」
ルビィ「な、なにさ...」オドオド
善子「デートのお誘い、オーケーしようと思ったんだけどなぁ」
ルビィ「んなっ、!人質をとるなんてひどい!!」
善子「いや意味わからん」
ルビィ「デートのお誘いを人質になんて...ルビィ聞いたことない...いったいどうすれば」
善子「私も聞いたことないわよ」 ルビィ「ごめんさない」
善子「え?」
ルビィ「ごめんなさい」
善子「今なんて?噛んだ?ごめんさないってなによ」クスッ
ルビィ「んーーーもぉ!!意地悪しないで!!」バンバンッ
善子「あーうるさい、分かったから、デートしたげるから」
ルビィ「うん!!うんうんうん!!!」ピョンピョン
善子「そんな嬉しい?」
ルビィ「おねぇちゃがアイス買ってきてくれるより嬉しい」
善子「なにその比較対象、複雑なんだけど」 ルビィ「えーどうしよ」
善子「なにが」
ルビィ「善子ちゃんの誕生日プレゼント」
善子「あー、祝ってくれるのね」
ルビィ「!!!、いやちが!今のナシ!!ナシで!!」
善子「なに、祝ってくれないの?」
ルビィ「そーゆうことちがくて!祝うけど!忘れて!」
善子「サプライズにしたいの?」
ルビィ「...」コクコクッ 善子「なるほど、なら忘れようかしら」
ルビィ「さすが、話がわかるね」
善子「んなことできるか」
ルビィ「忘れてー、わーすーれーてー!」ポンポン
善子「ちょ、頭叩かないで!」
ルビィ「忘れた?」
善子「あーうん、忘れた忘れた」
ルビィ「ほんと!!?やった!」 善子「あんたが私の誕プレ悩んでること、しっかり忘れたから、もう叩かないで、お団子崩れる」
ルビィ「うん!!......ん?」
善子「ほら、帰るわよ」テクテク
ルビィ「あーーー!覚えてた!今覚えてた!!!善子ちゃん!!!」
善子「忘れたわよ、...ほら」
ルビィ「ん?」
善子「繋がないの?」
ルビィ「...」
善子「手」 ルビィ「...繋ぐ」
善子「ん」
ルビィ「あ、違った」
善子「え?」
ルビィ「しょーがないなぁ...繋いであげるよ」フフン
善子「いや、いいけど別に」
ルビィ「繋いであげるよ!!!!!」グイッ
善子「いだいいだい!!」
ルビィ「やった!善子ちゃんの手!」
善子「一体この子の体のどこにこんな力が...」 ルビィ「ふふーん」ニコニコ
善子「楽しそうね」
ルビィ「うん!」
善子「ただの下校じゃない」
ルビィ「善子ちゃんは楽しくないの?」
善子「楽しい」
ルビィ「心こもってない」
善子「めんどくさ」
ルビィ「ルビィはね、善子ちゃんと手繋げて帰れて嬉しいし、楽しいよ?」ニコッ 善子「...」
ルビィ「?」
善子「そう」
ルビィ「うん!」
善子「...」プイッ
ルビィ「善子ちゃん」
善子「なに?」
ルビィ「お耳、赤いよ?」
善子「んなことない」
ルビィ「んなことある」
善子「...夕焼けのせいでしょ」
ルビィ「えー、お耳だけ赤くなって変なのー」クスッ
善子「うるさいわよ」 ルビィ「ねぇねぇ」
善子「なに」
ルビィ「善子ちゃん善子ちゃん」
善子「なによ」
ルビィ「えへへー」ニヘラ
善子「うわっ、気味悪い」
ドスッ
善子「うごご...」
ルビィ「そういうこと言うと、おねぇちゃに言いつけるから」
善子「DVだ...今のがほんとの暴力...」 ルビィ「善子ちゃん」ジッ
善子「だからなんだってのよ」
ルビィ「うんっ」ニコッ
善子「はぁ?」
ルビィ「お名前、呼べて良いなぁって...善子ちゃんって」
善子「ヨハネよ」
ルビィ「ヨハネよ」キリッ
善子「喧嘩売ってる?」
ルビィ「似てた?似てたでしょ」フンスッ
善子「どこからその自信が」 ルビィ「善子ちゃんのことならなんでも知ってる」
善子「まじで?ストーカーかな?」
ルビィ「夜空より知ってる、ルビィはなんでも知ってるの」
善子「ストーカーだ」
ルビィ「そうだよ、善子ちゃん監視のルビィ衛星でね、ピピピピってしてるから、四六時中」
善子「おまわりさーん」
ルビィ「黒澤家の権力で揉み消す」
善子「なんてやつだ」 ルビィ「善子ちゃんなんてこうだよ、プチってして、ビーってして、そしたらルビィの勝ち」
善子「たまにあんたが何を言ってるのかわからない時がある」
ルビィ「リトルデーモンだよ?眷属のことはちゃんと知っとかなきゃ」
善子「あんたはもうクビよ、なんの言うことも聞かないやつはいらない」
ルビィ「がーん」
善子「4号の枠は別のリトルデーモンに譲ることね」
ルビィ「捨てられました...ルビィにあんなことやこんなことしといて...ひどいです」
善子「誤解招きそうだからやめて?その言い方やめて?」
ルビィ「訴えなきゃ、ヨハネバイバイしなきゃ」
善子「永遠にバイバイになっちゃうからやめて」 ルビィ「それはやだなぁ」
善子「私のこと大好きだもんね」
ルビィ「好き、でも大好きではないかなー」
善子「え?」
ルビィ「大好きではない」
善子「...あそ、...そなのね」
ルビィ「だーーーーーいすきっっっっ!!くらい、大好きだとちょっと小さい」
善子「その小さな体全部で表現してくれてありがと」
ルビィ「手つなぐ、離さないで」
善子「あんたが離したのよ」 ルビィ「ぎゅぅぅぅ!握力勝負しよ!」
善子「えー」
ルビィ「ははーん、まさか善子ちゃん...」
善子「怖くない」
ルビィ「ルビィに負けるのが怖いんだぁ」ニシシ
善子「怖くない」
ルビィ「無理しなくていいよ?」
善子「だってさ、あんた拗ねるじゃない、痛い痛いって、DVだーって」
ルビィ「...」ムッ
善子「ありゃ、もう拗ねた?」 ルビィ「むーむー!!」プクッ
善子「むーむー星人だ」
ルビィ「ふんがーー!!」ギュゥゥゥ
善子「ッッッッッ!」ギュゥゥゥゥゥゥゥゥ
ルビィ「いーーーだだだだだだ!!」
善子「勝った...」
ルビィ「いじめられた...」
善子「拗ねた方がほんとの負けね」
ルビィ「ずる!ずるいそれ!」
善子「拗ねないの?ほらほら」ニコニコ
ルビィ「ルビィは大人だから拗ねない」ムスッ
善子「顔と言葉が合ってない」 ルビィ「...」ムスッ
善子「...」ツンツン
ルビィ「...」シュー
善子「しぼんだ」
ルビィ「...」
善子「?」
ルビィ「...」
善子「どしたのよ?黙り込んで」 ルビィ「もう、おうち着いちゃう」
善子「そうね、んじゃ私はそこのバス停から乗るから」
ルビィ「善子ちゃん」
善子「なに?」
ルビィ「夜、LINEする」
善子「わかった」
ルビィ「約束」
善子「え?」
ルビィ「ゆびきりする」 善子「私があんたのLINE無視したことある?」
ルビィ「ある」
善子「...」
ルビィ「ある」
善子「それはねルビィ、あんたの姉のしょーもないエピソードをつらつら綴られてもね」
ルビィ「ならおねぇちゃにもっと面白いことしてもらうようにお願いする」
善子「いやそういうことじゃない、ダイヤもいい迷惑だから、かわいそうだから」
ルビィ「ふふっ、じょーだんだよ」
善子「全然冗談に聞こえなかった」 ルビィ「明日のデートのお話ね、今夜計画立てる!」
善子「...」
ルビィ「いいでしょ?」
善子「ならさ」
ルビィ「ん?」
善子「LINEするくらいなら、...その」ヨソッ
ルビィ「...」キョトン
善子「電話、しましょうよ...電話」
ルビィ「!!!」 善子「...まぁ、LINEのほうがいいならそれでも」
ルビィ「する!!!電話がいい!声聞きたい!!」ピョンピョン
善子「ん、ならそれで」
ルビィ「楽しみ...!」ニコッ
善子「ほら、バス来た、んじゃね」
ルビィ「ルビィ頑張って起きてるから!」
善子「な、つらかったら寝ていいからね?」
ルビィ「デートの計画立てるの!!」
善子「あーはいはい、わかったわかった」
ルビィ「約束!!」
善子「そうね、...なんせあんたは、私への誕プレ考えなきゃなんだもんね」
ルビィ「そうなんだよねぇ...って!!!」 善子「あ、バス来た...じゃーね」フリフリ
ルビィ「忘れてなーいー!!!」ダンダン
善子 フリフリ
ブゥゥゥゥゥン
ルビィ「ばかぁぁぁあ!!!」
ルビィ「...」ハァハァ
ルビィ「...」スッ
ルビィ「...」
ルビィ「えへへ!」
タッタッタッタッ
おわり ┃ ┃┃ ┃┃
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┃ ┃┃ ┃┃
┃ ┃┃  ̄ ̄ ̄ ┃┃
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┃ ┃┃ ┃┃ おつおつ
朝からいいもの読ませてもらいました
善子ちゃんもルビィちゃんの面倒くさいところ好きそうだもんね
それ分かっててやってるよねルビィちゃん
>>29
さすがに草
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