希「でもね?こんな話もあるんよ」

真姫「どんな話?」

希「あの山に入山した人が迷子になったって話なんよ」

真姫「それって...ただ単に遭難しただけなんじゃ...」

希「でも不思議な話なんよ、ほぼ一本道のはずの道で迷子になったらしいんよ」

真姫「それは...たまたまちょっと道を間違えてしまっただけじゃないの?」

希「普段使えるはずの方位磁石が使えなくなったり、霧が急に深くなったりしたりもしたんだって」

真姫「.......」

希「まるで違う空間に飛ばされたみたいにね....」

真姫「まさか...そこが特殊な空間ってことなのかしら?....」

希「わからない...でも山に登る人が全員が全員そうなるって話ではないみたいだけど」

真姫「全員が全員そうなるならそもそも入山が禁止されるわよ」