ノcノ,,・o・,,ノレ「『メスフラスコ計画』?」
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ノξソ>ω<ハ6「そう、この浦の星女学院の地下に存在する施設。通称『裏の星女学院』内で極秘に研究開発されてきた計画よ」
ノcノ,,・o・,,ノレ「はぁ…」
前スレ
ノcノ,,・o・,,ノレ「未来ずら?」 ノξソ>ω<ハ6「この計画の目的はね?『完全な人間(レズ)を作る』こと」
ノξソ>ω<ハ6「あなたたちは知らなかったかも知れないけれど、この学院に通う生徒たちはこの計画の実験台として集められているのよ」
ノcノ,,・o・,,ノレ「…そんな話をマルに語って、どうするの?」
ノcノ,,・o・,,ノレ「そんな荒唐無稽な計画に、マルが参加するとでも?」 ノξソ>ω<ハ6「参加するわ」
ノcノ,,・o・,,ノレ「しないよ」
ノξソ>ω<ハ6「参加しなさい」
ノcノ,,・o・,,ノレ「断るずら」
ノξソ>ω<ハ6「これでも?」スッ
ノcノ,,・o・,,ノレ「ノξソ>ω<ハ6ちゃんのスマートフォン…?」 ノcノ,,・o・,,ノレ「!? この画像は!」
ノξソ>ω<ハ6「お察しの通り…」
ノcノ,,・o・,,ノレ「卑劣なっ…! ノξソ>ω<ハ6ちゃんがそんな人間だったなんて」
ノξソ>ω<ハ6「何とでも言いなさい」
ノcノ,,・o・,,ノレ「…協力する。だから⌒°( ^ω^)°⌒ちゃんを…」 ノξソ>ω<ハ6「ありがとう。ご協力感謝するわ」
ノcノ,,・o・,,ノレ「それと?」
ノξソ>ω<ハ6「ノcノ,,・o・,,ノレが欲しいだけあげるわ」 ノξソ>ω<ハ6「⌒°( ^ω^)°⌒の着替え中の写真」
ノcノ,,・o・,,ノレ「ずら〜♡」
ノcノ,,・o・,,ノレ「それじゃあ、地下室に行ってちょうだい。ノξソ>ω<ハ6ーは後で行くから」
ノcノ,,・o・,,ノレ「ずらっずらっ」バタン >>6 修正
ノξソ>ω<ハ6「⌒°( ^ω^)°⌒の着替え中の写真」
ノcノ,,・o・,,ノレ「ずら〜♡」
ノξソ>ω<ハ6「それじゃあ、地下室に行ってちょうだい。ノξソ>ω<ハ6ーは後で行くから」
ノcノ,,・o・,,ノレ「ずらっずらっ」バタン ノξソ>ω<ハ6「…」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「また一人、『メスフラスコ計画』の実験台が増えたわけですね。理事長」
ノJ(`σ_ σ´リノし「そんなことしなくても、『完全な人間(レズ)』は姉様だと思うけど」
ノξソ>ω<ハ6「実験台はたくさんいた方がいいものよ」 (q|`˘ ᴗ˘)乙「ふふ。完全なる私のためにありがとうございます」
ノξソ>ω<ハ6「別に、貴方のためじゃないわ。この浦の星女学院のためよ」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「廃校を阻止するんでしたっけ?」
ノJ(`σ_ σ´リノし「そのためにわざわざ函館から私たちSaintSnowを転校させてくるなんて」
ノJ(`σ_ σ´リノし「ずいぶん必死なものね」
ノξソ>ω<ハ6「……」 ----------
⌒°( ^ω^)°⌒「ねえ、おねえちゃ。最近ノcノ,,・o・,,ノレちゃんと¶cリ˘ヮ˚)|ちゃんが放課後2人でどこかいっているみたいなの」
|c||^.- ^||「ああっ、愛らしくて愛しい我が妹! ついに3人組というカルマの犠牲者となってしまったようね」
|c||^.- ^||「でも大丈夫。⌒°( ^ω^)°⌒にはわたくしがいますわ。やはり血の繋がりのみが真に信じられる絆ということ!」
⌒°( ^ω^)°⌒「いや、今そういうのはいいんで」
|c||^.- ^||「はい。それでノcノ,,・o・,,ノレさんと¶cリ˘ヮ˚)|さんがという話ね」 ⌒°( ^ω^)°⌒「うん。それで昨日2人の後をつけてみたら、地下室に行ってるみたい」
|c||^.- ^||「地下室? 地下室はただの物置になっているはずですが」
⌒°( ^ω^)°⌒「そのハズなんだけど。2人が入った後にこっそり入ってみたら2人がいなくなってたんだぁ」
|c||^.- ^||「不思議な話ですわね。今から確認してみましょうか」
⌒°( ^ω^)°⌒「うゆ!」 ----------地下室
|c||^.- ^||「特に変わったところはなさそうだけれど」
⌒°( ^ω^)°⌒「う〜ん。⌒°( ^ω^)°⌒の気のせいだったのかな」
コツコツコツ…
|c||^.- ^||「誰か来ますわ」
⌒°( ^ω^)°⌒「!?」 ノJ(`σ_ σ´リノし「あら、⌒°( ^ω^)°⌒。久しぶりね」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「お久しぶりです。|c||^.- ^||さん」
|c||^.- ^||「あなた達は…SaintSnow!?」
⌒°( ^ω^)°⌒「ノJ(`σ_ σ´リノしちゃん…なんでここに」
⌒°( ^ω^)°⌒「それに、2人ともこの学校の制服を着てる…」 (q|`˘ ᴗ˘)乙「先日からこの学校に転校してきました。かづの(q|`˘ ᴗ˘)乙です。よろしく」
ノJ(`σ_ σ´リノし「同じくかづのノJ(`σ_ σ´リノし」
|c||^.- ^||「そんな話は聞いていませんわ」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「それもそのはず、私たちは特別枠。そもそも登校の義務すらない」
|c||^.- ^||「…?」 (q|`˘ ᴗ˘)乙「私たちがこの学校に呼ばれた目的。それは『完全な人間(レズ)』を作る『メスフラスコ計画』のためです」
⌒°( ^ω^)°⌒「『メスフラスコ計画』?」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「この計画は『完全な人間(レズ)』を作るための能力開発を確立するための研究」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「それにより、この学校を能力開発のための巨大な『実験器具(メスフラスコ)』にする」 (q|`˘ ᴗ˘)乙「そうすることで、理事長はこの浦の星女学院という存在そのものに価値を持たせようとしている」
ノJ(`σ_ σ´リノし「それで、この学校の廃校を阻止しようとしているってワケ」
|c||^.- ^||(スクールアイドル活動の裏で、そんな計画を進めていたなんて) ⌒°( ^ω^)°⌒「そもそも『完全な人間(レズ)』って…」
ノJ(`σ_ σ´リノし「⌒°( ^ω^)°⌒、あなたも持っているはずよ。『スキル』を」
⌒°( ^ω^)°⌒「『スキル』…」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「そのスキルの練度を高めることで『完全な人間(レズ)』を作ろうとしているんです」
ノJ(`σ_ σ´リノし「まあ、そんなことしなくても『完全な人間(レズ)』は姉様に決まってるけど」 |c||^.- ^||「…」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「どうやらこの計画自体を知らなかったみたいですね」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「あなたたちのお仲間は全員参加しているみたいですけど」
⌒°( ^ω^)°⌒「!?」 ノJ(`σ_ σ´リノし「理事長にとってあなたたちが必要のない存在だったか、それとも」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「計画に巻き込みたくないという配慮かは分かりませんが」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「とにかく、無関係なあなたたちは早々にこちらから立ち去った方がいい」 ----------屋上
⌒°( ^ω^)°⌒「どうしよう、おねえちゃ」
|c||^.- ^||「『完全な人間(レズ)』なんて作れるワケありませんわ」
|c||^.- ^||「この計画は、わたくしたちAqourメンバーが持つスキルの練度を高める…という話でしたわね」
⌒°( ^ω^)°⌒「うゆ!」
|c||^.- ^||「ここで少し、皆さんのスキルをおさらいしながら考えてみましょうか」 ◇◇◇◇◇
从/*^ヮ^§从「小さな奇跡を操るスキル『奇跡の軌跡と(ミラクルート)』」
メイ*σ _ σリ「万物の音を聞くことができる『とかく浮世は音と壁(サウンドウイッチ)』」
∫∫( c||^ヮ^||「ハグをすることで相手の心情を読み取る『抱擁と共鳴(ハグリング)』」
|c||^.- ^||「黒子に触れたものを柔らかくする『Dのメイド(ダイヤメイド)』」 (*> ᴗ •*)ゞ「少しの間だけ限界を超えた速さで走ることができるスキル『全速全身(ハイパワード)』」
¶cリ˘ヮ˚)|「堕天使モードで相手を魅了するスキル『飽くまで倦むまで悪魔な悪夢(デーモンストレーション)』」
ノcノ,,・o・,,ノレ「眠ることで未来を視ることができるスキル『未来へ行こう(アイルネバーフォーゲット)』」
ノξソ>ω<ハ6「悪いことの後に必ず良いことを起こすスキル『六の上は一(ロックオン)』」
⌒°( ^ω^)°⌒「おねえちゃんのアイスを盗むスキル『盗んで姉妹ます(スティールビィ)』」
◇◇◇◇◇ |c||^.- ^||「ろくなスキルがありませんわ。これで『完全な人間(レズ)』なんて作れるのでしょうか」
⌒°( ^ω^)°⌒「うゆ…」
|c||^.- ^||「…まあ。やり方はどうであれ、ノξソ>ω<ハ6さんの最終目的は学校を存続させること」
|c||^.- ^||「それ自体は全く問題ないと考えています。しかし」
⌒°( ^ω^)°⌒「『メスフラスコ計画』の内容次第ってコトだね」
|c||^.- ^||「察しがいいですわね。さすが我が妹」
|c||^.- ^||「さしあたってノξソ>ω<ハ6さんに話を聞くことにしましょうか」 ドサッ!
⌒°( ^ω^)°⌒「!?」
|c||^.- ^||「何事ですの!?」
¶cリ˘ヮ˚)|「…」 ⌒°( ^ω^)°⌒「¶cリ˘ヮ˚)|ちゃんっ!? ひどい怪我…」
|c||^.- ^||「これは一体…」
¶cリ˘ヮ˚)|「2人とも…早く…逃げなさい。巻き込まれるわ」
⌒°( ^ω^)°⌒「えっ!?」 メイ*σ _ σリ「ダメダメ。もう遅いよ、¶cリ˘ヮ˚)|ちゃん」
|c||^.- ^||「メイ*σ _ σリさん!?」 メイ*σ _ σリ「あ〜あ。無関係のハズだった|c||^.- ^||さんと⌒°( ^ω^)°⌒ちゃんがここで計画の犠牲になるのは全部」
メイ*σ _ σリ「¶cリ˘ヮ˚)|ちゃんのせいだからね」
メイ*σ _ σリ「¶cリ˘ヮ˚)|ちゃんが逃げ出すから」
⌒°( ^ω^)°⌒「どういうこと!? なんで¶cリ˘ヮ˚)|ちゃんがこんなにボロボロに…」 メイ*σ _ σリ「ん〜。ま、いっか」
メイ*σ _ σリ「¶cリ˘ヮ˚)|ちゃんが逃げ出しちゃったから2人に知られちゃったワケだし」
メイ*σ _ σリ「¶cリ˘ヮ˚)|ちゃんが怪我をしているのは『メスフラスコ計画』のカリキュラムのせい」
⌒°( ^ω^)°⌒「えっ…」 メイ*σ _ σリ「研究の結果、私たちがもっている『スキル』は戦いの中で進化することが分かったの」
メイ*σ _ σリ「だから私たち被験者は、被験者同士で毎日戦っているのよ♡」
|c||^.- ^||「ですが! 皆さんにそんな怪我は見られませんでしたわ」
メイ*σ _ σリ「さすがに『スキル』を持つもの同士が戦っていたらお互い無事に済まないからね」
メイ*σ _ σリ「怪我を治す『スキル』を持っている人に、毎日治してもらっているの」 |c||^.- ^||「狂っていますわ…」
|c||^.- ^||「もしそれが本当だとしたら…わたくしは計画を無理やりにでも止めざるを得ません」
メイ*σ _ σリ「止める? どうやって?」
|c||^.- ^||「力づくですわ!」 凜ッ!
⌒°( ^ω^)°⌒「おねえちゃ!?」 |c||^.- ^||「逃げなさい⌒°( ^ω^)°⌒! ここはわたくしがメイ*σ _ σリさんの相手をします!」
⌒°( ^ω^)°⌒「うん! ¶cリ˘ヮ˚)|ちゃんも連れていくね!」
メイ*σ _ σリ「逃がさないよ」 バッ メイ*σ _ σリが手をかざすと大きな音を立てて現れたのは、1つの壁。
⌒°( ^ω^)°⌒が¶cリ˘ヮ˚)|を連れて屋上から逃げようとしたその瞬間、屋上の出入口を塞ぐかのように大きな壁がそびえ立った。
⌒°( ^ω^)°⌒「これはっ!? 」
メイ*σ _ σリ「うふふ。これが私のスキル『とかく浮世は音と壁(サウンドウイッチ)』」
メイ*σ _ σリ「元々は自然の音を聞くだけだったけど、能力開発のおかげで壁を作ることができるようになったの」 ―――――壁を自在に生成することが出来る。
それが能力開発の成果であるとしたならば、『メスフラスコ計画』とは如何に恐ろしいものなのだろうか。
想像しただけで、|c||^.- ^||は戦慄した。
元々は自然の音を聞くというだけの『スキル』
メイ*σ _ σリの性格が表れたかのような優しい能力。
そんな能力がここまで変わってしまうということに。 メイ*σ _ σリ「さて、逃げ場をふさいだところで。2人とも壁で潰しちゃおうかな」
メイ*σ _ σリ「大丈夫。きっと死んでも治してくれるよ?」
メイ*σ _ σリ「死ぬまでが、ちょっと痛いだけ♡」
|c||^.- ^||(性格まで変わっていますわ…) |c||^.- ^||は⌒°( ^ω^)°⌒の元に向かって駆け出す。
メイ*σ _ σリの標的は⌒°( ^ω^)°⌒と¶cリ˘ヮ˚)|。
二人を守らなければならない。
メイ*σ _ σリ「さっすが|c||^.- ^||さん。姉は妹を守るものだよねっ」
メイ*σ _ σリ「くすくす、でも間に合うかなぁ」 パチン、と。
メイ*σ _ σリが指を鳴らすと、⌒°( ^ω^)°⌒の目の前にそびえ立っていた壁が崩れ始めた。
メイ*σ _ σリのスキル『とかく浮世は音と壁(サウンドウイッチ)』
正確には、壁を生成するだけのスキルではなかった。
メイ*σ _ σリが発する音に反応して壁を破壊することが出来る。
壁の生成と、音に拠る破壊のスキル。 ⌒°( ^ω^)°⌒「!?」
|c||^.- ^||「⌒°( ^ω^)°⌒―――!!」
崩れた壁が二人に襲い掛かる。
|c||^.- ^||は間一髪。
二人の上に覆いかぶさり、防御に入った。 ガラガラと音を立て、|c||^.- ^||に瓦礫が降り注ぐ。
隙間なく積み重なった瓦礫の山。
普通の人間であれば、死を免れないだろう。
メイ*σ _ σリ「あっさり。潰れちゃったかな。」 |c||^.- ^||「いいえ。残念ですが潰れてはいませんわ」
崩れて瓦礫となった壁に下敷きとなった三人は、潰れることもなく起き上がった。
床に広がった瓦礫はその姿形を変えて、拡がっていた。
固く鋭利であったそれらは全て
柔らかいクッションのようなものに変わっていた。 メイ*σ _ σリ「こ、これはっ…」
|c||^.- ^||「わたくしのスキルも、たった今この場で進化したようですわ」
|c||^.- ^||のスキル『Dのメイド(ダイヤメイド)』
黒子に触れた物を柔らかくするスキルは、今この場で進化を遂げたらしい。 |c||^.- ^||「硬度10とまで言われたわたくしとは、まるで『正反対』のスキル」
|c||^.- ^||「神様からの皮肉のようですが…この際、いいですわ」
|c||^.- ^||「改めまして…」
|c||^.- ^||「この身体に触れた物を柔らかくするスキル『D NO MAID(ダイヤメイド)』!!」凜ッ! メイ*σ _ σリ「こんなピンチにスキルが進化するなんて、まるで週刊少年ジャ〇プの主人公じゃない!」
メイ*σ _ σリ(しかも物を柔らかくするスキルって、相性は最悪)
メイ*σ _ σリ(あの様子を見ると、重さもなくなるみたいだし…)
メイ*σ _ σリ(勝ち目は薄い…か)
メイ*σ _ σリ(どうやら逃げるのは、この私のようね) |c||^.- ^||のスキルを見て、瞬時に判断したメイ*σ _ σリは
柔らかくなった瓦礫に埋もれかけた出入口から脱出を図るが
その行動を読んだ|c||^.- ^||は、既に扉の前に立ち塞がっていた。
|c||^.- ^||「立ち塞がるのが壁ではなく、わたくしで申し訳ありません」
|c||^.- ^||「壁になったつもりで立ち塞がってはいますが」 メイ*σ _ σリ「|c||^.- ^||さんが壁なら、私だって壁だよ。バストサイズ同じだし」
|c||^.- ^||「そういう意味で言ったわけではありませんが…。まあいいでしょう」
|c||^.- ^||「しかし、わたくしの妹を殺そうとしたこと。それは到底許せるものではありません!」
|c||^.- ^||「貴女は最低です!」バッ!
メイ*σ _ σリ「っ!!」 |c||^.- ^||が平手でメイ*σ _ σリを叩こうと、手を振りかぶった刹那。
メイ*σ _ σリは体当たりをし、|c||^.- ^||の身体を押し退けた。
その勢いのままドアノブに手をかけ、屋上から脱出しようとした。
しかし… メイ*σ _ σリ「なっ!?」グニャッ
メイ*σ _ σリが手をかけたドアノブはぐにゃりと変形し、扉を開くことはなかった。
|c||^.- ^||「既にドアノブに触れていますわ」
|c||^.- ^||「わたくしがスキルを解除しない限り、この扉から中へは逃げられません」
扉に手をつき、メイ*σ _ σリの退路を防ぐ|c||^.- ^||
まるで壁ドンをしているかのよう――― ぐにゃり
|c||^.- ^||「あっ…」
メイ*σ _ σリ「えっ…」
|c||^.- ^||が扉に手をついた時、スキルにより扉が柔らかくなってしまった。
扉が重さにより歪んだことで、体勢を崩した|c||^.- ^||は
そのままメイ*σ _ σリに覆いかぶさり… |c||^.- ^||「」チュッ
メイ*σ _ σリ「っ…」///
口づけをしてしまった。 メイ*σ _ σリ「ラッキースケベまで身に着けているなんて、ますます主人公じゃない…」///
メイ*σ _ σリ「うゆ…」バタッ
メイ*σ _ σリは恥ずかしさにより気絶し、|c||^.- ^||は勝利を収めた。
|c||^.- ^||「納得いきませんわ!!」
----------
-------
---- ¶cリ˘ヮ˚)|「ん…」
¶cリ˘ヮ˚)|「ここは…保健室?」
⌒°( ^ω^)°⌒「あっ、目が覚めたみたいだね! ¶cリ˘ヮ˚)|ちゃん」
¶cリ˘ヮ˚)|「⌒°( ^ω^)°⌒!? 私は一体…」
|c||^.- ^||「メイ*σ _ σリさんに殺されかけていたところを、わたくしが助けました」
¶cリ˘ヮ˚)|「え…」 ⌒°( ^ω^)°⌒「かくかくしかじかだったんだよ」
¶cリ˘ヮ˚)|「そうだったの…」
¶cリ˘ヮ˚)|「ごめんなさい…私が逃げだしたせいで、⌒°( ^ω^)°⌒達を巻き込んでしまった」
⌒°( ^ω^)°⌒「¶cリ˘ヮ˚)|ちゃん…」
|c||^.- ^||「いいえ、悪いのは私たちも同じ。貴女たちがあのような危険な研究に巻き込まれていたことに全く気付けなかった」
|c||^.- ^||「生徒会長失格ですわ」
⌒°( ^ω^)°⌒「おねえちゃ…」 |c||^.- ^||「決めましたわ」
¶cリ˘ヮ˚)|「え…」
|c||^.- ^||「生徒会長権限を発動させますわ、⌒°( ^ω^)°⌒!」
|c||^.- ^||「『メスフラスコ計画』を今日中に叩き潰しますわよ!」凜ッ!
⌒°( ^ω^)°⌒「やったビィ!」 メイ*σ _ σリ「私も協力させて」
¶cリ˘ヮ˚)|「ひっ…メイ*σ _ σリさん…」
メイ*σ _ σリ「ごめんね、¶cリ˘ヮ˚)|ちゃん。研究のせいで私、頭がおかしくなっていたみたい」
メイ*σ _ σリ「スキルに支配されていたんだ…」
¶cリ˘ヮ˚)|「メイ*σ _ σリさん…」 メイ*σ _ σリ「仲間を傷つけて…嘲笑って…」
メイ*σ _ σリ「私…最低だよ…」
|c||^.- ^||「その通り、貴女は最低ですわ」 ¶cリ˘ヮ˚)|「|c||^.- ^||さん!?」
|c||^.- ^||「だからこそわたくしに協力して、ともに『メスフラスコ計画』を叩き潰しますわよ」
|c||^.- ^||「それこそが、貴女が¶cリ˘ヮ˚)|さんのためにできる贖罪ですわ」
|c||^.- ^||「それでいいでしょう? ¶cリ˘ヮ˚)|さん」
¶cリ˘ヮ˚)|「ええ…」 メイ*σ _ σリ「分かりました。|c||^.- ^||さん」
メイ*σ _ σリ「このさくらうちメイ*σ _ σリ。一生|c||^.- ^||さんについていきます」///
|c||^.- ^||「ええ」
⌒°( ^ω^)°⌒(メスの顔になってるビィ…) ⌒°( ^ω^)°⌒「……」
⌒°( ^ω^)°⌒(結局、おねえちゃはキス一つでメイ*σ _ σリさんの目を覚ましてしまった)
⌒°( ^ω^)°⌒(レズとしての力が上がっている…)
⌒°( ^ω^)°⌒(このままおねえちゃが皆と戦って、もっともっと強くなったとしたら)
⌒°( ^ω^)°⌒(叩き潰すつもりが、『メスフラスコ計画』を完遂してしまうかも知れない) ⌒°( ^ω^)°⌒「⌒°( ^ω^)°⌒も勿論協力するよ!」
¶cリ˘ヮ˚)|「私は…」
|c||^.- ^||「貴女は休んでいなさい。怪我も酷いことですし」
|c||^.- ^||「少し休んでいる間に、すべて終わらせてきますわ」
|c||^.- ^||「だからここで待ってくださいませね? ¶cリ˘ヮ˚)|さん」 ¶cリ˘ヮ˚)|「…っ! ¶cリ˘ヮ˚)|じゃなくて『ヨハネよ!』」
|c||^.- ^||「ふふ…ようやく元気が出てきたようですわね」
¶cリ˘ヮ˚)|「『くっくっく…今回は、この堕天使の力を借りる必要はないようねリトルデーモン諸君』」
⌒°( ^ω^)°⌒「やっぱりヨハネさまはこうでないと!」 ----------地下室
メイ*σ _ σリ「ここに研究開発施設。通称『裏の星女学院』の入口があるの」
|c||^.- ^||「こんなところに隠し扉が…」
⌒°( ^ω^)°⌒「初めて知ったビィ」
メイ*σ _ σリ「それじゃ、行きましょ」 |c||^.- ^||「待ってください。入る前にお話しておきたいことがあります」
|c||^.- ^||「残りのメンバーの中で、この研究に非協力的な方はいますか?」
|c||^.- ^||「わたくしたちは出来るだけ仲間を増やして、ノξソ>ω<ハ6さんとSaintSnowを倒す必要がありますわ」
|c||^.- ^||「¶cリ˘ヮ˚)|さんが抜けて残り5人。ノξソ>ω<ハ6さんは黒幕とすると残り4人」
|c||^.- ^||「この4人のうち仲間になりそうな方が知りたいのです」 メイ*σ _ σリ「从/*^ヮ^§从ちゃんと(*> ᴗ •*)ゞちゃん…かな」
メイ*σ _ σリ「∫∫( c||^ヮ^||さんはノξソ>ω<ハ6さんの味方だし、ノcノ,,・o・,,ノレちゃんは…分からない」
⌒°( ^ω^)°⌒「ノcノ,,・o・,,ノレちゃん…」
|c||^.- ^||「…まあ、あの二人が仲間になれば御の字と考えましょう」
|c||^.- ^||「それでは、行きましょうか」 ----------裏の星女学院
メイ*σ _ σリ「何か、音が聞こえる」
メイ*σ _ σリ「…! 誰か戦ってるわ!!」
从/*^ヮ^§从「はあ…はあ…」
(*> ᴗ •*)ゞ「くぅ…」
ノcノ,,・o・,,ノレ「…」 ⌒°( ^ω^)°⌒「ノcノ,,・o・,,ノレちゃん!!!」
|c||^.- ^||「从/*^ヮ^§从さんと(*> ᴗ •*)ゞさん…ボロボロですわ」
⌒°( ^ω^)°⌒「対して、ノcノ,,・o・,,ノレちゃんは無傷っ」
メイ*σ _ σリ「様子を見た感じ、(*> ᴗ •*)ゞちゃん从/*^ヮ^§从ちゃん VS ノcノ,,・o・,,ノレちゃんで戦っているみたいね」
メイ*σ _ σリ「でもノcノ,,・o・,,ノレちゃんが無傷ってことは…」
|c||^.- ^||「ノcノ,,・o・,,ノレさんのスキルはそれほど強力なものということっ」 メイ*σ _ σリ「でも二人のスキルも戦いに向いているスキルのハズ…」
メイ*σ _ σリ「从/*^ヮ^§从ちゃんのスキル『奇跡の軌跡と(ミラクルート)』」
メイ*σ _ σリ「文字通り奇跡を操るスキル…1%でも可能性がある事象を、自由に実現できる」
メイ*σ _ σリ「そして(*> ᴗ •*)ゞちゃんのスキル『全速全身(ハイパワード)』」
メイ*σ _ σリ「距離は短いけど、瞬間移動ができるスキル」
メイ*σ _ σリ「その二人を持ってしても、手も足も出ないなんて…」 ノcノ,,・o・,,ノレ「何見てるずら。|c||^.- ^||さん、⌒°( ^ω^)°⌒ちゃん」
|c||^.- ^||「!」
ノcノ,,・o・,,ノレ「まさか二人が巻き込まれるなんてね。マルにとっては大誤算だよ」
ノcノ,,・o・,,ノレ「ノξソ>ω<ハ6ちゃんに釣られて連れられてきたここは、まるで地獄」
ノcノ,,・o・,,ノレ「マルが『完全な人間(レズ)』になってこの計画を終わらせようと思ってたんだけど…」
ノcノ,,・o・,,ノレ「巻き込まれちゃったんなら、もう遅かったみたいだね」 ⌒°( ^ω^)°⌒「ノcノ,,・o・,,ノレちゃん! ⌒°( ^ω^)°⌒たちと一緒にこの計画を止めよう!」
ノcノ,,・o・,,ノレ「⌒°( ^ω^)°⌒ちゃん…」
|c||^.- ^||「わたくしたちはこの計画を叩き潰すためにここに来たのです!」
|c||^.- ^||「皆さんで、ノξソ>ω<ハ6さんたちを止めましょう!」
ノcノ,,・o・,,ノレ「そっかぁ…」 ノcノ,,・o・,,ノレ「それは困るずら」
⌒°( ^ω^)°⌒「ノcノ,,・o・,,ノレちゃん!?」
ノcノ,,・o・,,ノレ「⌒°( ^ω^)°⌒ちゃんたちが巻き込まれてしまった今、マルは世界を滅ぼしたい気分ずら」
ノcノ,,・o・,,ノレ「だからマルはもっと強くなりたいんだ」 メイ*σ _ σリ「自分のスキルに支配されている…私と、同じ」
|c||^.- ^||「目を覚まさせてあげますわ!」凜ッ!
メイ*σ _ σリ「私も行きます!」バッ!
|c||^.- ^||とメイ*σ _ σリが襲い掛かる。
しかし、ノcノ,,・o・,,ノレは
その場で
ただ目を瞑っていた。 |c||^.- ^||(目を瞑っている!?)
メイ*σ _ σリ(戦いの中で…一体何を考えてるの!?)
メイ*σ _ σリ「でも!このまま行かせてもらうわ!」
メイ*σ _ σリは壁を作り、ノcノ,,・o・,,ノレを壁で取り囲んだ。
そしてそのまま、パチンと指を鳴らし壁を破壊した。 二人には、ノcノ,,・o・,,ノレが成すすべなく壁に潰されたように見えた。
が、瓦礫から少し離れたところで
ノcノ,,・o・,,ノレは平然と立っていた。
ノcノ,,・o・,,ノレ「全て『視えてる』ずら」
|c||^.- ^||「くっ!」 |c||^.- ^||はノcノ,,・o・,,ノレに駆け寄り、攻撃を繰り出す。
しかしそれらは全て空を切り、ノcノ,,・o・,,ノレに当たることは無かった。
勿論|c||^.- ^||は、ただの女子高生。
格闘技を習っていたわけではないので、繰り出される攻撃は目を見張るものでも何でもない。
とはいえ、その攻撃全てが当たることがないその状況は
あまりにも不自然であった。 |c||^.- ^||「あ、当たらない…」
メイ*σ _ σリ「しかも、ノcノ,,・o・,,ノレちゃんはずっと目を瞑っているっ!」
ノcノ,,・o・,,ノレ「マルの前では如何なる攻撃も当たることはないずら。『無』ずら」 从/*^ヮ^§从「ノcノ,,・o・,,ノレちゃんは、从/*^ヮ^§从達との戦いの中でも、ずっと目を瞑っていた」
(*> ᴗ •*)ゞ「ノcノ,,・o・,,ノレちゃんの元々のスキル『未来へ行こう(アイルネバーフォーゲット)』」
(*> ᴗ •*)ゞ「これは眠った時に未来を視ることが出来るスキル…」
(*> ᴗ •*)ゞ「これが進化したと考えるとっ…」
⌒°( ^ω^)°⌒「まさか、未来予知…」 ノcノ,,・o・,,ノレ「さすがずら。やられたキャラは解説役に回るのが世の常」
ノcノ,,・o・,,ノレ「マルのスキル『未来へ行こう(アイルネバーフォーゲット)』」
ノcノ,,・o・,,ノレ「目を瞑っている間に、少し先の未来を『視る』ことが出来るスキルずら」 |c||^.- ^||(なるほど、未来を視ることが出来るのであればいくら攻撃をしても当たらない)
|c||^.- ^||(可能性がないのであれば、奇跡を操ることも出来ませんわね)
メイ*σ _ σリ(そしていくら瞬間移動で攻撃をしても避けられる…)
|c||^.- ^||(どうすればいいんですの!)
ノcノ,,・o・,,ノレ「マルが目を瞑っている限り、だれもマルには触れられないずら」 ⌒°( ^ω^)°⌒「……」
⌒°( ^ω^)°⌒「…何かお腹すいてきたビィ」
⌒°( ^ω^)°⌒「おねえちゃのアイス食べようかな」スッ
(*> ᴗ •*)ゞ「こんな状況で…マイペースだね⌒°( ^ω^)°⌒ちゃん」
从/*^ヮ^§从「おおっ、それト〇コ風アイスだ! 柔らかくするとすっごく伸びるんだよね」 ⌒°( ^ω^)°⌒「こうやってスリスリして温めて柔らかくするんだぁ」スリスリ
⌒°( ^ω^)°⌒「いただきまーす」パクッ
⌒°( ^ω^)°⌒「ん〜! やっぱりおねえちゃのアイスが一番美味しいビィ」
(*> ᴗ •*)ゞ「なんて妹だ…」
从/*^ヮ^§从「从/*^ヮ^§从がやったらぶん殴られるよ」 ⌒°( ^ω^)°⌒「ぴぎゃっ!」ベトッ
(*> ᴗ •*)ゞ「あっ! ⌒°( ^ω^)°⌒ちゃんがアイスをこぼした!」
从/*^ヮ^§从「そしてこぼしたアイスが⌒°( ^ω^)°⌒ちゃんの服の中に!」
⌒°( ^ω^)°⌒「冷たいよぉ…」
(*> ᴗ •*)ゞ「⌒°( ^ω^)°⌒ちゃん! 身体を拭くから服を脱いで!」
⌒°( ^ω^)°⌒「ピギイイイイイ!!」 ノcノ,,・o・,,ノレ「えっ!!! ⌒°( ^ω^)°⌒ちゃんの全裸!?」バッ
メイ*σ _ σリ(そこまでは言ってない)
|c||^.- ^||(でも、目を開けました)
|c||^.- ^||「今がチャンスですわ!」バシー!
ノcノ,,・o・,,ノレ「ずら――――っ!」ボコー! ノcノ,,・o・,,ノレ「参りました」
⌒°( ^ω^)°⌒「うゆ!」
|c||^.- ^||「それでは、ノcノ,,・o・,,ノレさんが参ったところで次に参りましょうか」 ∫∫( c||^ヮ^||「そうはさせないかなん?」
ノξソ>ω<ハ6「ノξソ>ω<ハ6ーもいるわ」 从/*^ヮ^§从「∫∫( c||^ヮ^||ちゃんっ…」
(*> ᴗ •*)ゞ「ノξソ>ω<ハ6ちゃんも…」 ノξソ>ω<ハ6「この部屋の先で(q|`˘ ᴗ˘)乙とノJ(`σ_ σ´リノしが待ち受けているわ」
ノξソ>ω<ハ6「もしその二人を倒すことが出来れば、『メスフラスコ計画』は『お終い』にします」 |c||^.- ^||「本当ですの!?」
ノξソ>ω<ハ6「ええ。約束するわ」
ノξソ>ω<ハ6「どのみち(q|`˘ ᴗ˘)乙とノJ(`σ_ σ´リノしのどちらかが『完全な人間(レズ)』になる予定だったし」
ノξソ>ω<ハ6「もし負けようものなら、そもそも完全なんかじゃないものね」
ノξソ>ω<ハ6「…でもその前に」
∫∫( c||^ヮ^||「私たちを倒してからにしてもらおうかなん?」 メイ*σ _ σリ「|c||^.- ^||さん、ここは私達に任せて先に行ってください」
|c||^.- ^||「メイ*σ _ σリさん!?」
(*> ᴗ •*)ゞ「う〜ん。从/*^ヮ^§从ちゃんとメイ*σ _ σリちゃんと一緒に戦っても∫∫( c||^ヮ^||ちゃんに勝てるかどうか…」
从/*^ヮ^§从「しかもノξソ>ω<ハ6ちゃんもいるもんねぇ」
(*> ᴗ •*)ゞ「メイ*σ _ σリちゃんがこんなにやる気になってるけど…」
(*> ᴗ •*)ゞ「勝てるワケないよこの状況」
(*> ᴗ •*)ゞ「どうしよう从/*^ヮ^§从ちゃん。戦うの、やめる?」 从/*^ヮ^§从「止めない!」
(*> ᴗ •*)ゞ「だよね!」
(*> ᴗ •*)ゞ「ということで、ここは私達2年生がお相手するよ!」
从/*^ヮ^§从「|c||^.- ^||さん達はこの計画を叩き潰してきて!」 |c||^.- ^||「皆さん…」
⌒°( ^ω^)°⌒「いこう! おねえちゃ!」
ノcノ,,・o・,,ノレ「いくずら!」
|c||^.- ^||「ええ!」 ----------裏の星女学院地下2階
⌒°( ^ω^)°⌒「ここが裏の星女学院の最下層…」
ノcノ,,・o・,,ノレ「といっても地下2階だけど」
|c||^.- ^||「ここにSaintSnowの二人が…」 ―――――刹那。
暗闇の奥から突風が吹き荒れた。
その風の正体は、かづのノJ(`σ_ σ´リノし
常人では視認することが出来ない速さで⌒°( ^ω^)°⌒に近づき
拳を振り下ろした。 ⌒°( ^ω^)°⌒「うゆ!」スッ
ノJ(`σ_ σ´リノし「!?」
不可避とも思われたノJ(`σ_ σ´リノしの攻撃を
⌒°( ^ω^)°⌒はいともたやすく躱してしまった。 ノcノ,,・o・,,ノレ「ノJ(`σ_ σ´リノしちゃん!」
|c||^.- ^||「今の動き、全く見えませんでしたわ…」
ノJ(`σ_ σ´リノし「なかなかやるようね、⌒°( ^ω^)°⌒」
⌒°( ^ω^)°⌒「…」 ⌒°( ^ω^)°⌒「⌒°( ^ω^)°⌒はノJ(`σ_ σ´リノしちゃんと戦いたくない!」
ノJ(`σ_ σ´リノし「もはやそんな問答を交わす暇はない!」
ノJ(`σ_ σ´リノし「『メスフラスコ計画』は、遊びじゃない!!」スッ ノcノ,,・o・,,ノレ「動きが速すぎて見えないずら!」
|c||^.- ^||「これがノJ(`σ_ σ´リノしさんのスキルですの!?」
ノJ(`σ_ σ´リノし「初めて会ったあの日にも見せたでしょう?」
ノJ(`σ_ σ´リノし「ただの人間とは思えないような跳躍力を」
ノcノ,,・o・,,ノレ「!」 ノJ(`σ_ σ´リノし「私のスキルは」
ノJ(`σ_ σ´リノし「身体能力を向上させるスキル『自制の躯(セルフコントロール)』!!」 ⌒°( ^ω^)°⌒「仕方ないビィ…」
⌒°( ^ω^)°⌒「おねえちゃ、ここは⌒°( ^ω^)°⌒がノJ(`σ_ σ´リノしちゃんの相手をするね」
|c||^.- ^||「⌒°( ^ω^)°⌒! 大丈夫ですの!?」
|c||^.- ^||「お姉ちゃん心配ですわ!」 ノJ(`σ_ σ´リノし「そう。どうやら⌒°( ^ω^)°⌒は死にたいみたいね。」
⌒°( ^ω^)°⌒「⌒°( ^ω^)°⌒は死なないよ。だってノJ(`σ_ σ´リノしちゃんに勝つんだもん」
ノJ(`σ_ σ´リノし「たまたま私の攻撃を避けたからっていい気になっているみたいね」
ノJ(`σ_ σ´リノし「一撃で終わらせてあげる」 先の動きよりもさらに高速で移動し始めたノJ(`σ_ σ´リノし
その姿は完全に視界から消え
動きを捉えることは不可能となった。
⌒°( ^ω^)°⌒「…」 |c||^.- ^||「⌒°( ^ω^)°⌒! 何故目を瞑っていますの!? ヤケになったのですか!!」
ノcノ,,・o・,,ノレ「…心の目ずら」
ノcノ,,・o・,,ノレ「姿が見えないのであれば、気配を捉えるしかない」
ノcノ,,・o・,,ノレ「その為に視覚を封じて感覚を研ぎ澄ませている…」
|c||^.- ^||「そんな馬鹿な」 加速が終わり
最高速度へと達したノJ(`σ_ σ´リノしは
目標へと攻撃を仕掛ける!
ノJ(`σ_ σ´リノし「終わりよ!」バッ!
⌒°( ^ω^)°⌒「うゆ!」ビィ! ノJ(`σ_ σ´リノしの攻撃は⌒°( ^ω^)°⌒に命中し
その頭を吹き飛ばした―――― 面白い
でもなんか顔文字で真面目にバトルしてると草生える ハズだった
しかし実際は
⌒°( ^ω^)°⌒の攻撃がノJ(`σ_ σ´リノしの身体に突き刺さり
ノJ(`σ_ σ´リノしの攻撃はわずかに届いていなかった。 ノJ(`σ_ σ´リノし「ぐっ…なんで…」
⌒°( ^ω^)°⌒「ノJ(`σ_ σ´リノしちゃんの動きは全部『視えて』たよ」
ノJ(`σ_ σ´リノし「……」バタッ ⌒°( ^ω^)°⌒「勝ったビィ」
|c||^.- ^||「まさか、逆に一撃で倒すなんて」
ノcノ,,・o・,,ノレ「見事なカウンターずら」
ノcノ,,・o・,,ノレ「さすが⌒°( ^ω^)°⌒ちゃん」
⌒°( ^ω^)°⌒「えへへ」 (q|`˘ ᴗ˘)乙「まさか本当にノJ(`σ_ σ´リノしを倒すなんて…お見事です。⌒°( ^ω^)°⌒さん」パチパチ
|c||^.- ^||「(q|`˘ ᴗ˘)乙さん!?」
ノcノ,,・o・,,ノレ「ボスが出てきたずら」 (q|`˘ ᴗ˘)乙「本当にこの『メスフラスコ計画』を潰しに来たんですね、|c||^.- ^||さん」
|c||^.- ^||「当り前ですわ! 例えこの計画が世界のために貢献する素晴らしい計画であったとしても」
|c||^.- ^||「わたくしは、これ以上仲間が傷つき、歪められていく姿を見て」
|c||^.- ^||「大人しくしていられる程、大人ではないつもりです」凜ッ!
(q|`˘ ᴗ˘)乙「…」
|c||^.- ^||「お覚悟!!」ダッ!
ノcノ,,・o・,,ノレ「マルも行くずら!」ダッ! (q|`˘ ᴗ˘)乙「『跪きなさい』」ドン!
(q|`˘ ᴗ˘)乙を討とうと飛び出した二人であったが
(q|`˘ ᴗ˘)乙が一言発すると
|c||^.- ^||とノcノ,,・o・,,ノレはその場に跪き
身動きが取れなくなってしまった。 |c||^.- ^||「これはっ…」
ノcノ,,・o・,,ノレ「動けないっ…ずら!」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「やはり私の前に存在する人間(レズ)は、跪き媚び諂う姿こそがふさわしい…」
⌒°( ^ω^)°⌒「っ…」ググッ
(q|`˘ ᴗ˘)乙「どうやら、⌒°( ^ω^)°⌒さんは私の『言葉の重み』に抵抗をしているようですね」 |c||^.- ^||「これは一体どういうことですのっ!」
ノcノ,,・o・,,ノレ「『重力』ずらっ! きっと(q|`˘ ᴗ˘)乙さんのスキルは重力を操るスキルっ」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「残念ですが、全く違います」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「重力を操るだけではこんなことはできませんよね?」 (q|`˘ ᴗ˘)乙「『ノcノ,,・o・,,ノレ、|c||^.- ^||の首を絞めなさい』」
ノcノ,,・o・,,ノレ「っ!!」グッ
(q|`˘ ᴗ˘)乙の声により
ノcノ,,・o・,,ノレは|c||^.- ^||の首を絞め始めた。
自分の意志とは関係なく、まるで操られているかのように。 |c||^.- ^||「くっ…」
ノcノ,,・o・,,ノレ「|c||^.- ^||さん!」ググッ
ノcノ,,・o・,,ノレ「マルはこんなことしなくないのにっ…身体が勝手に」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「ふふ…」 (q|`˘ ᴗ˘)乙「これこそが私のスキル」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「人間(レズ)の精神を読み取り、支配するスキル『征夷精神(クラッシュマインド)』」 ⌒°( ^ω^)°⌒「おねえちゃを…いじめるなっ!」ダッ
|c||^.- ^||「⌒°( ^ω^)°⌒っ…!」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「ますます見事です、私の支配に抵抗し、あまつさえ逃れるなんて」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「では、こういうのはどうでしょう」
⌒°( ^ω^)°⌒「!?」 (q|`˘ ᴗ˘)乙は倒れているノJ(`σ_ σ´リノしに近づき
その身体を拳で貫いた
ノJ(`σ_ σ´リノし「っ…! ね、姉様…なにを」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「ノJ(`σ_ σ´リノし、貴女の精神は完全なる私の中で私のために生き続けるのがふさわしい」
ノJ(`σ_ σ´リノし「」チーン
⌒°( ^ω^)°⌒「一体、何をっ…」 ノJ(`σ_ σ´リノしが完全に意識を失ったその瞬間。
(q|`˘ ᴗ˘)乙は風のように迅速な動きで⌒°( ^ω^)°⌒に近づき
蹴りを放った!
そのあまりの威力により
⌒°( ^ω^)°⌒は壁に向かって吹き飛ばされ、激突した。 |c||^.- ^||「⌒°( ^、⌒°( ^ω^)°⌒――!!」
ノcノ,,・o・,,ノレ「いっ今の動きは…」
ノcノ,,・o・,,ノレ「まるでノJ(`σ_ σ´リノしちゃんの『自制の躯(セルフコントロール)』っ!!!」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「その通りです」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「相手の身体を貫くことで精神を奪い取りスキルを我がものとする」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「これこそが私のスキルの真骨頂」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「相手の行動を操るのは、このスキルの副産物に過ぎないのです」 (q|`˘ ᴗ˘)乙「私はこのスキルで、この世界に存在するスキルを全て我がものとして」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「『完全な人間(レズ)』となるのです」
|c||^.- ^||「くっ…」 ⌒°( ^ω^)°⌒「バカみたい…」スッ
|c||^.- ^||「⌒°( ^ω^)°⌒! 生きていたのですね」
⌒°( ^ω^)°⌒が激突し、砕けたはずの壁は
――――柔らかいクッションのようなものに変わっていた。 ノcノ,,・o・,,ノレ「壁がっ…柔らかくなっているずら」
ノcノ,,・o・,,ノレ「あれは|c||^.- ^||さんのスキル『D NO MAID(ダイヤメイド)』」
ノcノ,,・o・,,ノレ「なんで⌒°( ^ω^)°⌒ちゃんが…」 ⌒°( ^ω^)°⌒「⌒°( ^ω^)°⌒が…おねえちゃのスキルを」
⌒°( ^ω^)°⌒「『盗んだ』んだよ」 |c||^.- ^||「…そういうことでしたのね」
ノcノ,,・o・,,ノレ「知っているのか|c||^.- ^||さん」
|c||^.- ^||「いえ、先ほどから不自然な点が幾つかあったので」 |c||^.- ^||「わたくしから盗んだアイスを一瞬で柔らかくして食べていた…」
|c||^.- ^||「まるで瞬間移動をしたかのような動きで、リアさんの不意打ちを躱した」
|c||^.- ^||「目を瞑ってリアさんの動きを読んでいた」
|c||^.- ^||「そしてリアさんの超高速の動きに対応し、迎撃した」 ⌒°( ^ω^)°⌒のスキル『盗んで姉妹ます(スティールビィ)』
姉妹のスキルを盗んで終いにする。
⌒°( ^ω^)°⌒が姉妹と認めた人間(レズ)のスキルを盗み『完成』させるスキル。
|c||^.- ^||「それが、⌒°( ^ω^)°⌒のスキルっ…」
ノcノ,,・o・,,ノレ「⌒°( ^ω^)°⌒ちゃん…」/// ⌒°( ^ω^)°⌒「『完全な人間(レズ)』になんてなれるわけないのに…」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「黙りなさいっ!」バッ!
『自制の躯(セルフコントロール)』を使用し身体能力を極限まで向上させた(q|`˘ ᴗ˘)乙が
⌒°( ^ω^)°⌒に攻撃を仕掛ける。
だが、⌒°( ^ω^)°⌒はそのスピードに既に順応していた。 |c||^.- ^||「あの速さについて行っていますわ!」
ノcノ,,・o・,,ノレ「⌒°( ^ω^)°⌒ちゃんも『自制の躯(セルフコントロール)』を!?」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「くっ!」
⌒°( ^ω^)°⌒「うゆっ!」ドゴッ! (q|`˘ ᴗ˘)乙「がっ…」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「何故! 邪魔をするのですか!」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「貴女はっ! それほどの力を持ちながら『完全な人間(レズ)』に全く興味がないというのですか!」
⌒°( ^ω^)°⌒「ないよ」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「どうして!」 ⌒°( ^ω^)°⌒「だって…人間(レズ)は不完全なものだから」
⌒°( ^ω^)°⌒「どうしようもなく不完全で…だからこそ人間(レズ)を愛してお互いを補い合う」
⌒°( ^ω^)°⌒「それこそが人間(レズ)…」
⌒°( ^ω^)°⌒「不完全だからこそ、人間(レズ)は美しいんだビィ」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「!」ガーン ⌒°( ^ω^)°⌒「完全になんてなったら、そんなの人間(レズ)じゃない」
⌒°( ^ω^)°⌒「もはや、人外(ヘテロ)だよ…」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「…」ガクッ (q|`˘ ᴗ˘)乙「私の負けです」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「『メスフラスコ計画』は今日をもって完全に凍結させます」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「だから…許してください」
|c||^.- ^||「…言いたいことは、それだけですか?」 (q|`˘ ᴗ˘)乙「これまで『メスフラスコ計画』によって被害を受けた人たちに出来る限りの保証をします」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「だから…許してください」
|c||^.- ^||「…それだけですか?」 (q|`˘ ᴗ˘)乙「私のスキルも今後一切使用しません。態度も改めます」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「だから…許してください」
|c||^.- ^||「それ、だけですか?」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「これ以上何をすればいいんですか!」 |c||^.- ^||「悪いことをしたら」
|c||^.- ^||「『ごめんなさい』ですわ!」凜ッ!
(q|`˘ ᴗ˘)乙「…!」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「ごめんなさい」ペコリ ⌒°( ^ω^)°⌒「うゆ!」
|c||^.- ^||「これにて一件落着ですわ!!」
|c||^.- ^||「さっ、帰りましょう!」
ノcノ,,・o・,,ノレ(なんかこの人、最後の良いところだけ持ってった――――)ガーン! ----------裏の星女学院地下1階
⌒°( ^ω^)°⌒「そういえば皆もしかしてまだ戦ってるビィ?」
|c||^.- ^||「そうですわね、事態は解決しましたし、戦いは終わらせなければ」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「私のスキルで、皆さんの戦いを止めることにしましょう」
|c||^.- ^||「ええ。ぜひお願いしますわ」
ノcノ,,・o・,,ノレ「さっ、この扉を開けたら皆のところに着くずら」ガラッ 扉を開けた先は、まさしく地獄だった。
夥しい血と
黒い羽根によって壁に磔にされたメンバーたち。 (q|`˘ ᴗ˘)乙「理事長と∫∫( c||^ヮ^||さん…」
ノcノ,,・o・,,ノレ「メイ*σ _ σリちゃんたちも…」
|c||^.- ^||「これは―――っ!?」
⌒°( ^ω^)°⌒「まさか相打ちになったビィ?」 ¶cリ˘ヮ˚)|「『いいえ。相打ちではこうはならないわ』」
¶cリ˘ヮ˚)|「『全員が同じように黒い羽根にくし刺しにされている』」
¶cリ˘ヮ˚)|「『これは明らかに第三者の仕業に違いないわ』」
⌒°( ^ω^)°⌒「えっ…¶cリ˘ヮ˚)|ちゃ…」 ¶cリ˘ヮ˚)|「『あーっと、早とちりしないでよ皆』」
¶cリ˘ヮ˚)|「『ヨハネが降臨したときにはもうこうなっていたのよ』」
¶cリ˘ヮ˚)|「『ホント、ヨハネってば不運ね♡』」
ノcノ,,・o・,,ノレ「―――堕天使」
ノcノ,,・o・,,ノレ「ヨハネっ!!」 ノcノ,,・o・,,ノレ「『メスフラスコ計画』?」
おしまい
¶cリ˘ヮ˚)|「『ハッピーエンドね♡』」 盗んで終いにする、はめだかっぽい表現で良かったわ
それはそうとまさかの善子が球磨川ポジションとは… ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています