千歌「もう一度ラブライブ!」
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ワァァァ…
千歌「・・・・・・聞こえるね。歓声が」
梨子「うん・・・・・・」
千歌「戻ってきたんだね。私たち」
曜「・・・・・・そうだね」
ギュッ
千歌「こうやって、舞台裏で、3人で手を握ってると・・・・・・」
千歌「思い出すね。あの時の、ファーストライブ」
曜「あそこから・・・・・・始まったんだよね。私たちは」
梨子「そして・・・・・・これが、最後のライブ」
千歌「・・・・・・よし」
千歌「行こう!」
千歌「もう一度・・・・・・ラブライブ!」
〜遡ること9ヶ月前、沼津市内の高校の中庭〜
千歌「・・・・・・・・・」ポケー
ルビィ「・・・・・・あ! 千歌ちゃん、こんな所にいたの!?」
千歌「あ、ルビィちゃん・・・・・・どうしたの、そんなに慌てて」
千歌「また廃校? なーんて」
ルビィ「なに言ってるのぉ!? もう練習の時間だよー!」
千歌「あー、うん、わかった・・・・・・今行くぅ・・・・・・」
ルビィ「もう、待ってるからねー!」
タタタタッ
千歌「はぁ・・・・・・空が青いなー・・・・・・」
千歌(ラブライブ優勝――そして、浦の星女学院が廃校になって、2ヶ月)
千歌(私は3年生になって、統廃合先の沼津の高校にいました) 千歌(ダイヤさん、果南ちゃん、鞠莉ちゃんの3人は、卒業して内浦を離れ、それぞれの道に進んでいます)
千歌(残された私たち、Aqoursの6人は――統廃合先の高校で、新たにスクールアイドル部を作り)
千歌(新生Aqoursとして、新たな道を歩み始めていました)
千歌「ふぅ・・・・・・それじゃ、行きますか」
スタ…スタ…
女生徒A「あ! 千歌先輩ー!」
女生徒B「これから部活? 一緒に行きましょうよー!」
キャイキャイ
千歌「ああうん、じゃあ一緒に行こうかー」 千歌(Aqoursはラブライブ優勝を果たしたお陰で、統合先の高校でも大人気)
千歌(私たちがスクールアイドル部を設立すると、入部希望の生徒が殺到)
千歌(話し合いの結果、私たちは新入部員を受け入れ、今やスクールアイドル部は20人以上の大所帯となっていました)
女生徒C「ねえ千歌先輩、またラブライブ優勝した時の話、聞かせてくださいよー!」
千歌「またー? もう、しょうがないなー」
千歌「じゃあまずは、予選で『MY舞☆TONIGHT』を披露した時の話から・・・・・・」
女生徒D「きゃー、ダイヤ先輩とルビィ先輩のWセンターの曲ですか!?」
キャイキャイ 〜部室〜
曜「・・・・・・・・・」
善子「・・・・・・・・・」
善子「もう、みんな遅いわねー。とっくに練習の時間は始まってるのよ」イライラ
曜「みんなは? どうしたの?」
善子「ルビィとずら丸は、千歌とリリーを迎えに行ってるわ」
善子「この堕天使ヨハネを待たせるなんて、天界堕天条例違反で天罰が下るんだから」
曜「あはは、怖いねー、善子ちゃんは」
スック
善子「善子じゃなくてヨハネ! ・・・・・・って、あれ?」
善子「ちょっと、どこ行くの?」 曜「ごめんね。今日も、水泳部の方に、大学のスカウトの人が来てるんだ」
曜「推薦もらえるように、そっちに顔出さないといけないからさー」
善子「ええー、でも最近、毎日そんなこと言って・・・・・・」
善子「こっちの練習には全然参加できてないじゃない!」
曜「ごめん! この埋め合わせは、きっとするから!」
曜「千歌ちゃんたちにも、よろしく言っといて! じゃあね!」
バタン!
善子「あ・・・・・・」
善子「もう、何よ・・・・・・」 〜学校の玄関前〜
梨子「さて・・・・・・と」
花丸「あ、梨子ちゃん!」
梨子「ああ、花丸ちゃん」
花丸「梨子ちゃん・・・・・・? 帰っちゃうずら?」
梨子「うん。部活は休むね。千歌ちゃんたちにも言っておいて」
花丸「なんで? これから練習なのに、」
梨子「帰って、勉強しなくちゃいけないから・・・・・・ごめんね」
花丸「え・・・・・・」
梨子「この学校、指定校に私の行きたい大学が無いから」
梨子「もう3年生だしね。今から入試に向けて、勉強しておかないと・・・・・・」 梨子「でも、曜ちゃんはスポーツ推薦が受けられそうだからいいとしても・・・・・・」
梨子「心配なのは千歌ちゃんね。何もしてないみたいだし、進路、どうするつもりなんだろう・・・・・・」
ブツブツ
花丸「あ、あの、梨子ちゃん・・・・・・」
梨子「そういう訳だから。私も、ちゃんと準備しないといけないから」
花丸「だけど・・・・・・部活の方は・・・・・・」
梨子「大丈夫! ラブライブの予選前には練習に参加するし、曲も準備しておくから!」
梨子「それじゃ・・・・・・ごめんね!」
タタタ…
花丸「・・・・・・・・・」
花丸(梨子ちゃん・・・・・・) 〜高校の屋上〜
千歌「・・・・・・それで、『MIRACLE WAVE』の時は、砂浜でロンダートの練習を・・・・・・」
女生徒「キャーすごーい!」
キャイキャイ
善子「・・・・・・・・・」イライラ
花丸「・・・・・・・・・」ソワソワ
ルビィ「・・・・・・あ、あの」
ルビィ「千歌ちゃん! れ、練習始めないと・・・・・・」
千歌「え? あ、ごめんごめん」
千歌「でも、今日は曜ちゃんも梨子ちゃんもいないし・・・・・・全員揃ってないと、なんか・・・・・・」
女生徒「えー、じゃあ、今日は練習お休みにして、もっとラブライブのお話しましょうよー!」
千歌「うーん、そうだね・・・・・・全員揃わないとフォーメーションの練習も出来ないし、それでも・・・・・・」
ルビィ「ええっ!?」
善子「なっ・・・・・・!!」 善子「何言ってるのよ! 次の日曜の『ぬまづ仲見世フェスタ』でライブするんでしょ!」
花丸「それでなくても、もう5月も終わりだし・・・・・・夏のラブライブ予選に向けて、準備していかなくちゃ・・・・・・」
善子「リーダーがちゃんとしてくれなきゃ困るわよ!」
女生徒A「・・・・・・なんか、善子先輩、怖ーい」
女生徒B「そんなに言わなくても・・・・・・」
ヒソヒソ
善子「ちょっと、聞こえてるわよ! それに善子じゃなくてヨハネ!」
千歌「わ、わかったよ、善子ちゃん・・・・・・ルビィちゃんと花丸ちゃんも」
千歌「それじゃあみんな、柔軟から始めようか!」
女生徒たち「はーい」
ダラダラ…
ルビィ「・・・・・・・・・」
ルビィ(大丈夫なのかな・・・・・・これで・・・・・・) 〜次の日、屋上〜
女記者「・・・・・・それでは、Aqoursの皆さんは、普段屋上で練習を?」
千歌「ええまあ、はい。浦の星の頃からの伝統というか・・・・・・」
善子「・・・・・・何よコレ。なんで練習だっていうのに、記者やらカメラやらいるの?」
花丸「なんでも、新聞のスクールアイドル特集の取材らしいずら」
ルビィ「Aqoursも、ラブライブ優勝で何かと有名になったから・・・・・・」
女記者「では、私たちは練習の様子を撮影しますので、皆さんは気にせずいつも通りに・・・・・・」
千歌「はい! それじゃあみんな、練習始めるよー!」
女生徒C「すごいすごい、取材までくるなんて・・・・・・!」
女生徒D「私たちも有名になれるかも!? やっぱりAqoursってすごい!」
キャイキャイ
善子「新入生たちも浮かれちゃってるし・・・・・・」
花丸「これじゃあ、まともに練習なんて出来ないずら」
ルビィ「曜ちゃんと梨子ちゃんは・・・・・・今日も、来てないね・・・・・・」 千歌「はい、ワン、ツー、スリー、フォー」
パンパン
パシャパシャッ!
女生徒E「あ、写真撮られてる!」
女生徒F「こんなことなら、ちゃんとメイクしてくれば良かったー」
ルビィ「あ、あの・・・・・・」
ルビィ「おしゃべりばっかりしてるのは・・・・・・あんまり良くない、かな・・・・・・」
女生徒F「はいはーい」
千歌「ファイブ、シックス、セブン、エイト」
パンパン
千歌(・・・・・・・・・)
千歌(・・・・・・私たちは、ラブライブで優勝した)
千歌(廃校は防げなかったけど、学校の名前は、残すことが出来た)
千歌(私たちは、輝いてた。今じゃ日本中のみんなが、Aqoursの名前を知ってる)
千歌(だけど、なんだろ。なんだか・・・・・・) …………
………
ダイヤ『いいですか、千歌さん。それに曜さん、梨子さん。ルビィと花丸さん、善子さんも』
ダイヤ『私たちは、浦の星を・・・・・・Aqoursを、卒業します。内浦の土地も、離れることになります』
果南『だけど・・・・・・千歌たちがこれから進む道は、千歌たち自身が決めてほしいんだ』
鞠莉『私たちがいなくなるからって、千歌っちたちまで、Aqoursを・・・・・・スクールアイドルを、やめる必要なんてないわ』
鞠莉『そのままAqoursの名を受け継いで、また来年のラブライブを目指したっていいし』
果南『千歌たちが、Aqoursをおしまいにしたいなら、それでもいい』
ダイヤ『Aqoursは、私たち9人の、大切な“奇跡”ですが・・・・・・』
ダイヤ『それと同時に、貴方がたがこれから描く、“軌跡”でもあるのです』
ダイヤ『ですから・・・・・・任せますわ。これからの、Aqoursのことは』 千歌(・・・・・・ダイヤさんたちは、私たち6人にそう言い残して、内浦を去っていった)
千歌(残された私たちは、話し合って・・・・・・Aqoursの名を残し、これからもスクールアイドルとして、活動していくことに決めた)
千歌(だけど・・・・・・)
女記者「本日はどうもありがとうございました。よい取材が出来ました」
女記者「それではこれからも、Aqoursの皆様のご活躍を期待しております」
千歌「あ、はい・・・・・・どうも・・・・・・」
ペコッ
女生徒A「私の写真が新聞に載ったら、私も有名になっちゃうかもー!」
女生徒B「あんたなんて大して写ってないっつーの」
女生徒C「なんでもAqoursに、CM撮影の依頼も来てるって話だよ!」
女生徒D「あー、やっぱり私、スクールアイドル部に入って良かったー」
キャイキャイ
千歌(だけど・・・・・・なんだろ)
千歌(なんか、心にぽっかり・・・・・・穴が、空いたみたいな・・・・・・) 千歌「それじゃあ、今日の練習はこれでおしまい! かいさーん!」
女生徒E「千歌先輩! 帰りに、お茶していきましょうよ!」
女生徒F「他校の友達で、Aqoursの話聞きたいって子がたくさんいるんです!」
千歌「ええー、しょうがないなー。じゃあ、ちょっとだけだよ?」
キャイキャイ
ルビィ「あ、あの・・・・・・千歌ちゃん・・・・・・」
千歌「え、ルビィちゃん? 何か言った?」
ルビィ「その・・・・・・ちょっと、お話したいことが・・・・・・」
千歌「ごめん、この後、みんなと一緒に行かなきゃだから・・・・・・」
千歌「また改めて聞くよ! あ、ルビィちゃんも一緒に来る?」
ルビィ「あぅ・・・・・・ルビィは・・・・・・いい、よ」
女生徒G「千歌先輩、早くー!」
千歌「あ、ごめーん! それじゃルビィちゃん、また明日ね!」
タタタッ
ルビィ「・・・・・・あ・・・・・・」
ルビィ「・・・・・・・・・」 〜学校の玄関前〜
曜「ふいー、今日もスカウトに、アピール出来たかな、っと・・・・・・」
花丸「曜ちゃん・・・・・・今、水泳部からの帰り・・・・・・?」
曜「あ、花丸ちゃん! そうなんだよ、時間かかっちゃって・・・・・・」
曜「ごめんね、今日も部活行けなくて」
花丸「ううん・・・・・・あ、そうだ! ルビィちゃんとマルとで、新しい衣装を考えてみたずら!」
花丸「次のラブライブの予選に向けて、曜ちゃんの参考になれば、と思って・・・・・・」
曜「そうなんだ、ありがとう!」
曜「でも・・・・・・ちょっと最近、忙しいから・・・・・・衣装作りは、もうちょっと待っててほしいかな、なんて・・・・・・」
花丸「あ、そ、そうなんだ。ごめん・・・・・・」
花丸「・・・・・・・・・」
花丸「あ、あの、曜ちゃん。ちょっとだけ、話を・・・・・・」
曜「あ、まずい、こんな時間! ごめん、この後、大学の水泳部の監督さんたちと食事会の予定なんだ!」
曜「またね、花丸ちゃん! 日曜のライブにはきちんと出るから!」
タタタタッ
花丸「あ・・・・・・」
花丸(どうしよう・・・・・・オラ・・・・・・) 〜部室〜
善子「・・・・・・・・・」
プルルルルッ
ガチャッ
善子「・・・・・・リリー?」
梨子『善子ちゃん。珍しいね、善子ちゃんから電話してくるの』
善子「ヨハネ! ・・・・・・は、今は置いといて・・・・・・」
善子「今日も、休みだったのね」
梨子『ごめんね。模試が近いから』
善子「ね、実は函館の時みたいに、ヨハネとずら丸とルビィとで、新曲を作ってる所なの!」
善子「今後のイベントとかで、使えたら、って・・・・・・」
梨子『うーん・・・・・・でも、それって編曲とか必要になってくるよね?』
梨子『手間がかかるし・・・・・・イベントに出るだけなら、今までの曲でいいんじゃないかな』
善子「あ・・・・・・うん、そう・・・・・・ね・・・・・・」
善子「・・・・・・・・・」
善子「あの、リリー・・・・・・ちょっと、話が・・・・・・」
梨子『ごめんね、今予備校の休み時間で、もうすぐ授業だから』
梨子『善子ちゃんたちも、じきに定期試験でしょ? 部活もいいけど、勉強もね』
プツッ
ツーツー…
善子「・・・・・・・・・」
善子「何よ・・・・・・・・・」 〜日曜 仲見世商店街内、演者控室〜
千歌「よーし、それじゃあ今日のライブ、張り切っていこう!」
ようりこ「「おー!」」
善子「・・・・・・・・・」
ルビィ(結局、あんまりちゃんと、練習出来なかった・・・・・・)
花丸(梨子ちゃんと曜ちゃんも、全然練習出れてなかったし・・・・・・)
千歌「ルビィちゃんたち、緊張してるの? なにさ、今さら!」
曜「なんたって私たちは、ラブライブの大舞台にだって立ったんだからね」
梨子「今さら、商店街の小さなライブくらいじゃ緊張しないなぁ・・・・・・成長したのかも、私」
善子「・・・・・・・・・!」
ルビィ(去年の、みんななら・・・・・・こういう小さなイベントにだって、全力で挑んでたのに・・・・・・) 千歌「それじゃあ、今日の曲は『夢で夜空を照らしたい』ね」
曜「曲も衣装も、去年のまんまだけど」
梨子「仕方ないよ、準備する時間、無かったし・・・・・・」
梨子「それに、何度もやってるし、6人曲ならこれが一番手っ取り早いんじゃない?」
花丸(手っ取り早い、って・・・・・・)
ルビィ(そんな・・・・・・簡単に・・・・・・)
女生徒A「今日は私たち、客席で応援してますねー!」
女生徒B「先輩たちの生ライブ、楽しみですー!」
千歌「うん! 期待しててねー!」
よしまるびぃ「・・・・・・・・・」 司会『それでは皆様、お待たせいたしました!!』
司会『見事、ラブライブで全国制覇を果たしました! 我らが沼津の誇り!!』
司会『Aqoursの登場です!!!』
ウオオオオーッ
ワアアアアーッ
千歌「よし! みんな、行こう!!」
花丸(ひときわ大きな歓声。会場には、商店街のイベントとは思えないほど、たくさんの人が集まってる)
善子(ラブライブで優勝してから、いっつもこんな大騒ぎ)
ルビィ(どこに行っても、引っ張りだこ。憧れだった“アイドル”に、なれた――のかも、しれない)
ルビィ(だけど・・・・・・) 〜イベント後、帰り道〜
曜「いやー、今日も盛り上がったねー!」
梨子「ほどんどぶっつけ本番になっちゃったけど・・・・・・なんとかなったね」
千歌「うん! 今回のライブは、大成功ってところかな!」
女生徒A「もうサイコーでした!! めっちゃ盛り上がりましたし!!」
女生徒B「YouTubeで観たPV思い出して、もう涙が・・・・・・w」
ルビィ「・・・・・・・・・」
ピタッ
ルビィ「・・・・・・何が」
ルビィ「何が、成功なんですか?」 曜「え?」
梨子「ルビィ・・・・・・ちゃん?」
ルビィ「ルビィ・・・・・・振り付け、一か所間違えちゃいました」
ルビィ「悔しい・・・・・・です。お客さんも、たくさん見に来てくれてたのに・・・・・・」
千歌「ルビィちゃん、それは・・・・・・!」
花丸「だけど、ルビィちゃんだけじゃないずら」
花丸「千歌ちゃん。2番の入りの歌詞、間違えてたよね?」
千歌「う・・・・・・あ、いや・・・・・・」
梨子「そうかもしれないけど、」
善子「リリーも! 1回、立ち位置がずれて、隣の私とぶつかりそうになったでしょ!」
梨子「・・・・・・!」
曜「ま、まあまあ、そんな大きな失敗は無かったんだからさ・・・・・・」
花丸「確かに曜ちゃんは、ミスはなかったかもしれないずら」
花丸「でも、曜ちゃんらしさ、というか・・・・・・躍動感が、無かったというか・・・・・・」
花丸「なんだか・・・・・・“抜いてる”ように、感じられたずら」
曜「なっ・・・・・・!?」 曜「わ、私は、そんなつもりは・・・・・・!」
女生徒C「・・・・・・そうですよ! 先輩たち、ちょっと言い過ぎなんじゃないですか!」
女生徒D「あんなに盛り上がったじゃないですか!」
善子「何よ、知った風な口を・・・・・・! 大体あんたたち、調子に乗りすぎて客席で大騒ぎして・・・・・・!」
善子「誰よ、サビ入る直前でイエッタイガーとか叫んだ奴!! あんな変なコール、『夢夜空』には合わなすぎるでしょ!?」
女生徒E「別に、あのくらい、アイドルのライブじゃ珍しくないし・・・・・・」
女生徒F「盛り上げようと思ったのに、ひどくない?」
善子「何を・・・・・・!!」
ワーワー
ルビィ「・・・・・・とにかく!」 ルビィ「小さくても・・・・・・失敗は、失敗です」
ルビィ「きっと、気づいたお客さんだっていたはずです・・・・・・」
ルビィ「そう考えたら・・・・・・成功なんて、言えない、というか・・・・・・」
千歌「ルビィちゃん・・・・・・」
ルビィ「ご、ごめんなさい。生意気なこと・・・・・・言っちゃって・・・・・・」
ルビィ「ルビィたち・・・・・・先に、帰ります・・・・・・」
スタ…スタ…
女生徒A「何、あれー」
女生徒B「さあ。生理なんじゃない?」
千歌「・・・・・・・・・」
千歌「ルビィちゃん・・・・・・みんな・・・・・・」 ルビィ「・・・・・・・・・」
スタ…スタ…
花丸「・・・・・・新入生の子たちに・・・・・・ちょっと、言い過ぎたんじゃないずら?」
善子「別に、構いやしないわよ。大体あの子たち、みんな、物珍しさで入ってきただけで・・・・・・」
善子「私たちや元の学校のことを知ってる、元浦の星の生徒なんて一人もいないじゃない」
善子「あんなの、すぐにみんな辞めるわよ」
花丸「それは、そうかもしれないけど・・・・・・」
善子「それより・・・・・・ルビィ」
ルビィ「・・・・・・・・・」
ピタッ
善子「・・・・・・決めたのよね?」
善子「言うんでしょ・・・・・・千歌たちに」
ルビィ「・・・・・・・・・」
ルビィ「・・・・・・うん」 〜翌日の放課後、部室へ続く廊下〜
梨子「やっぱり・・・・・・私たちも、悪かったよ」
曜「そうだね・・・・・・練習不足だったのは事実だし」
千歌「うん・・・・・・そうだよね」
スタスタ
千歌「どんなステージでも、全力で挑む。大切なことを、忘れてた気がするよ」
曜「謝らなきゃだね・・・・・・ルビィちゃんたちに」
梨子「そうね。謝って、仲直りしなきゃ」
曜「それにしても、部活前に折り入って話って、なんなんだろ? LINEで呼び出されたけど」
千歌「あ、きっと、ルビィちゃんたちも仲直りしたいって思ってるんじゃないかな!?」
梨子「たぶん、そういうことなのかな」
千歌「きっとそうだよ! よーし、ちゃんと仲直りして、今日からまた予選に向けて頑張って・・・・・・」
ガチャッ 千歌(部室の扉を開けた私たちの目に、飛び込んできたのは)
千歌(長机の前に立つ、ルビィちゃん、花丸ちゃん、善子ちゃんと)
千歌(そして、壁際で、腕を組んで立っていたのは――)
理亞「・・・・・・・・・」
千歌「――理亞ちゃん!?」
曜「久しぶり! ラブライブの決勝の時以来かな!?」
梨子「どうしてまた、突然・・・・・・!」
千歌「函館から来てくれたの!? 遊びに来るなら、連絡してくれれば良かったのに〜!」
千歌「でも、一体どうして――」
理亞「――私のことはいいから」
千歌(理亞ちゃんは――まるで、初めて会った時のように)
千歌(ぴしゃりと言い放ち、不機嫌そうに目をそらすと――)
理亞「話なら――ルビィ達の方から、あるみたいよ」
千歌「え・・・・・・?」
ルビィ「・・・・・・・・・」 千歌(ルビィちゃん――それに、花丸ちゃん、善子ちゃんの3人は)
千歌(今までにないほど、神妙な――思い詰めたような表情をしていて)
千歌(私たちは、机を挟んで、お互いに向かい合った)
曜「・・・・・・3人とも?」
梨子「どうしたの・・・・・・一体」
千歌「昨日のことなら、私たちが悪かったから――」
ルビィ「――千歌ちゃんたちに」
ルビィ「大事な・・・・・・話が、あるの」 千歌(ルビィちゃんは――私の、台詞を遮ると)
千歌(机の上に――封筒を、置いた)
千歌(その封筒に、書かれていた文字は――)
『退部届』
千歌「・・・・・・・・・え?」
曜「・・・・・・嘘でしょ?」
梨子「これって・・・・・・」
ルビィ「私――黒澤ルビィと」
ルビィ「国木田花丸、津島善子は」
ルビィ「スクールアイドル部を――」
キッ!
ルビィ「Aqoursを――辞めます」
なんやこれめっちゃ面白いな
こういう話見たかったから超期待 メイ*#^ _ ^リ ねぇ>>1ちゃん、続きはまだ出来てないの? 驚愕の事実拡散
創価の魔(仏罰、現証、非科学的な原始的発想)の正体は、米国が仕掛けてるAI
パトカーの付きまとい、咳払い、くしゃみ、芝刈機音、ドアバン、ヘリの飛行音、子供の奇声、これら全て、米国が仕掛けてるAIが、人を操ってやってる。救急車のノイズキャンペーンに至っては、サイレンで嫌がらせにする為だけに、重篤な病人を作り出す冷徹さ
集スト(ギャングストーカー、ガスライティング、コインテルプロ、自殺強要ストーキング)以外にも、病気、痛み、かゆみ、湿疹かぶれ、臭い、自殺、殺人、事故、火災、台風、地震等、この世の災い全て、クソダニ米国の腐れAIが、波動(周波数)を悪用して作り出したもの
創価の活動家は、頻繁に病気や事故に遭う。災難が続くと、信者は仏にすがって、学会活動や選挙活動に精を出すようになるから、クソAlが定期的に科学技術で災いを与える。モチベーションを上げさせる為の、起爆剤みたいなもん
ちなみに創価は、CIA(米国の諜報、スパイ)が日本統治に利用してる宗教団体
真実は下に
http://bbs1.aimix-z.com/mtpt.cgi?room=pr02&mode=view&no=46
https://shinkamigo.wordpress.com 千歌「る・・・・・・ルビィちゃん?」
ルビィ「・・・・・・・・・」
曜「花丸ちゃん・・・・・・」
梨子「善子ちゃんも・・・・・・」
花丸「・・・・・・・・・」
善子「・・・・・・・・・」
千歌「わ・・・・・・悪い冗談だよね?」
千歌「笑えないよ、こんな・・・・・・!」
ルビィ「冗談なんかで・・・・・・」
ルビィ「こんなこと・・・・・・出来ないです」
千歌「・・・・・・・・・!!」 千歌「きっ・・・・・・昨日のことなら、謝るよ!」
曜「確かに、私たちは練習不足だった。3人が怒るのも無理ないと思う」
梨子「だから、辞めるだなんて・・・・・・!」
花丸「・・・・・・昨日のことが、理由じゃないずら」
善子「前から、3人で話してたの。その末に、たどり着いた結論よ」
千歌「どうして・・・・・・!!」
グッ
千歌「私たち、今まで、どんなことがあっても一緒だったじゃん!」
千歌「ダイヤさんたちは卒業したけど、その後も6人で、Aqoursの名前を受け継いでいこうって・・・・・・!!」
千歌「それなのに・・・・・・どうして!?」
ルビィ「・・・・・・・・・」
キッ
ルビィ「叶えたい夢が――あるから」 曜「叶えたい・・・・・・」
梨子「夢・・・・・・?」
ルビィ「ルビィたちは・・・・・・千歌ちゃんや、お姉ちゃんたちと一緒に・・・・・・がむしゃらになって、頑張った」
ルビィ「廃校は阻止できなかったけど・・・・・・最後まで、諦めずにひたすら頑張って」
ルビィ「最後には――夢にまで見た、ラブライブに出場して。優勝まで出来て。浦の星の名前を、残すことが出来た」
花丸「ごく普通の、マルたちでも――諦めずに頑張り続ければ、今まで見れなかった景色だって見れるんだって」
善子「なんだか――すごく、感動して。その時、思ったの」
ルビィ「新しい夢。また、自分たちの力で――この場所に戻ってきて」
ルビィ「もう一度、ラブライブで優勝して――もっと、色んな景色を見てみたいって」 梨子「それが・・・・・・叶えたい、夢・・・・・・」
曜「でっ・・・・・・でも、それならなおのこと、辞めたらなんにもならないじゃん!」
千歌「そうだよ! スクールアイドルを辞めたら、ラブライブに出場することだって・・・・・・!!」
花丸「――スクールアイドルは、辞めないずら」
千歌「――え?」
善子「Aqoursは辞める――だけど、スクールアイドルは辞めない」
ルビィ「・・・・・・・・・」チラッ
千歌(一瞬、ルビィちゃんは、壁際に立つ理亞ちゃんを一瞥し――)
千歌(そして、視線を上げ。決意のこもった眼差しで、言い放った)
ルビィ「ルビィは――ううん――私は。私たち3人は」
ルビィ「函館の、聖泉女子高等学院に転校します」 千歌「・・・・・・・・・!?」
曜「は・・・・・・はぁ!?」
梨子「転校だなんて、そんな・・・・・・!!」
ルビィ「実は――前から、理亞ちゃんに誘われてたの」
ルビィ「一緒に――スクールアイドルをやらないか、って」
理亞「・・・・・・・・・」
梨子「だからって、そんないきなり・・・・・・!!」
善子「親とも話し合って・・・・・・勿論、始めは反対されたけど。何度も説得して、許しを貰えたわ」
花丸「向こうでは、理亞ちゃんの家に、居候させてもらえることになったずら」
理亞「・・・・・・姉様も、東京の大学に進学して、今はいないから」
ルビィ「・・・・・・・・・」
ルビィ「・・・・・・お姉ちゃんとも、電話で相談して」
ルビィ「お姉ちゃんは・・・・・・ルビィたちが、しっかり考えて決めたことなら・・・・・・そうしなさい、って・・・・・・」
千歌「そんな・・・・・・!!」 千歌「・・・・・・なんで」
千歌「なんで・・・・・・相談、してくれなかったの・・・・・・?」
千歌「私たちって・・・・・・その程度の、」
ルビィ「――しようとしたよ」
千歌(ルビィちゃんに言葉を遮られ――私が、視線を上げると)
千歌(ルビィちゃんの両目に、涙が溜まっているのが見えて――私は、はっとなる)
ルビィ「しようとしたよ・・・・・・相談。何度も、何度も・・・・・・」
花丸「でも・・・・・・千歌ちゃん、いつも新入生や、取材の相手に忙しそうで・・・・・・そうでない時は、心ここにあらず、って感じで・・・・・・」
善子「リリーや曜も・・・・・・いっつも、自分のことばっかりで・・・・・・」
曜「――!!」
梨子「・・・・・・・・・!!」
善子「みんなが悪い訳じゃない・・・・・・っていうのは、わかってるんだけど・・・・・・」 千歌「ご・・・・・・ごめん。本当に、ごめん・・・・・・」
千歌「だけどさ――何も、函館まで行くこと、ないんじゃないかな・・・・・・?」
千歌「ラブライブに出場して、また日本一を目指すなら、このAqoursで頑張ればいいじゃん!」
曜「そ、そうだよ! 何も、転校までしなくても――!」
千歌「私たちは、この新生Aqoursで、ラブライブ優勝目指して、今も頑張って――!」
ルビィ「・・・・・・・・・」
花丸「残念だけど・・・・・・この場所にいても・・・・・・」
善子「私たちの、夢は――叶えられない」
千歌「・・・・・・・・・!?」 千歌「待ってよ・・・・・・待ってよ、待ってよ」
千歌「だからって・・・・・・そんな簡単に、捨てられるの? 今までずっと一緒にやってきたじゃん」
千歌「ルビィちゃんたちにとって――Aqoursって、その程度の、」
バンッ!!
千歌(はっと、顔を上げると――)
千歌(机を叩いた、善子ちゃんの両目に――やはり、涙が溜まっているのが見えた)
善子「その程度な訳――ないじゃない!!」
善子「千歌たちは、私のことを受け入れてくれた。そのままでいいって言ってくれた」
善子「Aqoursは、私にとって、大切な――」ポロッ…
花丸「・・・・・・自分に自信が無かったマルでも。頑張れば、すごい夢を叶えられるって、教えてもらった」
花丸「マルたちだって・・・・・・Aqoursで、また夢を目指したかったずら」
ルビィ「Aqoursは・・・・・・みんなとの・・・・・・お姉ちゃんとの・・・・・・大事な思い出、そのものだもの・・・・・・」
ルビィ「私たちだって・・・・・・ずっと、悩んで、悩んで・・・・・・」
千歌「ルビィちゃん・・・・・・みんな・・・・・・」 ルビィ「最後まで、わがままばっかりで・・・・・・本当に、ごめんなさい」
ルビィ「千歌ちゃん、曜ちゃん、梨子ちゃん・・・・・・今まで、本当にありがとうございました」
千歌(ルビィちゃんたちは、そう言って頭を下げると――)
千歌(理亞ちゃんと共に、部室から立ち去っていく)
千歌(私は思わず、その背中に向けて――)
千歌「ルビィちゃん――善子ちゃん、花丸ちゃん!!」
ルビィ「――」
ピタッ
千歌「もう・・・・・・無理なのかな・・・・・・」
千歌「もう一度、一緒に・・・・・・出来ないのかな・・・・・・?」
ルビィ「・・・・・・・・・」 ルビィ「千歌ちゃん――言ってたよね」
ルビィ「『私達が過ごした時間の全てが、探していた輝きだったんだ』――って」
クルッ
ルビィ「千歌ちゃんにとって、今のこの日々は――“輝いてる”?」
ルビィ「私には――“輝いてる”とは、思えない」
千歌「・・・・・・・・・!!」
花丸「本当に、ありがとう・・・・・・ごめんなさい、ずら」
善子「もし次に――会うことがあれば」
善子「次は――敵同士、だから」
スタ…スタ…
千歌「・・・・・・・・・」
曜「・・・・・・・・・」
梨子「・・・・・・・・・」 千歌(――部室に取り残された、私たち3人は)
千歌(ただ呆然と、ルビィちゃんたちが出て行った後の扉を、見つめることしか出来なかった)
梨子「ち・・・・・・」
曜「千歌、ちゃん・・・・・・」
千歌「・・・・・・・・・」
千歌「どうして・・・・・・なの」
千歌「私たち・・・・・・ずっと、一緒に頑張って・・・・・・これからも、Aqoursの名前を、受け継いでいこうって・・・・・・」
千歌「それなのに・・・・・・どうして・・・・・・!!」
千歌(それから――間もなく)
千歌(転校の手続きを終えた、ルビィちゃん、花丸ちゃん、善子ちゃんの3人は――)
千歌(理亞ちゃんと共に、函館へと、旅立って行きました) 〜屋上〜
ヒソヒソ
女生徒A「――ほんとひどいよねー、ルビィ先輩と花丸先輩、善子先輩」
女生徒B「Aqoursを捨てて、北海道なんかに行くなんて」
女生徒C「――裏切りでしょ、これ」
千歌「――ルビィちゃんたちを!」
女生徒たち「!」ビクッ
千歌「ルビィちゃんたちを・・・・・・悪く、言わないで・・・・・・」
女生徒たち「・・・・・・・・・」
曜(千歌ちゃん・・・・・・) 〜学校正門前〜
記者A「Aqoursの高海千歌さんですね! 月刊スクドルですが、インタビューよろしいですか?」
記者B「主要メンバー3名が脱退されたとのことですが、グループ内で何らかのトラブルがあったのでしょうか?」
記者C「オリジナルメンバーが少なくなる中、夏のラブライブの勝算は?」
千歌「すみません、急いでるので・・・・・・ごめんなさい・・・・・・」
千歌(学校前で待ち構えていた記者の集団を振り切り、私は足早に立ち去る)
千歌(あれから、曜ちゃんや梨子ちゃんとも、なんとなく会話が少なくなって)
千歌(浦の星にいた頃は――練習が終わった後も)
千歌(意味もなく――9人で、わいわい騒ぎながら)
千歌(学校の前の坂を、下って帰ってたっけ・・・・・・) 千歌「」スッ
千歌「綺麗な、夕焼け――」
千歌「浦の星に、いた頃は・・・・・・」
千歌「いっつもみんなで、帰り道、こんな空を見上げてたなあ・・・・・・」
千歌(変わっちゃったのは・・・・・・ルビィちゃんたち? Aqoursを、取り巻く世界?)
千歌(それとも・・・・・・千歌たち?) ……………
………
千歌「ワン、ツー、スリー、フォー」
千歌「ファイブ、シックス、セブン、エイト」
千歌「うん・・・・・・今のステップ、もう1回やろう・・・・・・」
女生徒たち「きゃー千歌先輩、頑張ってー!」
キャイキャイ
千歌(ルビィちゃんたちには――ちゃんとした、夢と目標があった)
千歌(――私は?)
千歌(前は――廃校を阻止するため。奇跡を起こそうと、がむしゃらに頑張って)
千歌(学校の名前を残して。ラブライブに優勝して――) ……………
………
大学スカウト「流石は渡辺さん、飛び込み全日本選抜の強化指定選手に選ばれただけあるわ」
大学スカウト「正直、アイドルをやるより、水泳一本に打ち込んだ方が、世界も狙えるわよ」
曜「はは・・・・・・どうも・・・・・・」
曜(だけど――今は? 今の夢や、目標は?)
曜(Aqoursの名前を受け継ぐ。またラブライブに出場して、優勝する)
曜(本気で――そう思ってたの?) ……………
………
試験官「それでは、英語――」
試験官「試験、開始」
梨子(浦の星にいた頃は――あんなにも、がむしゃらだったのに)
梨子(転校生の私だけど。受け入れてくれた、大好きなみんなと、学校のために)
梨子(何よりも、私自身が見つけた、夢のために――)
梨子(今は――なんのため?) ……………
………
千歌(自分の気持ちに、整理をつけることが出来ないまま――)
千歌(それでも、時間は、残酷に過ぎていく)
千歌(季節は、夏になり)
千歌(私たちは、夏のラブライブ――予備予選の日を、迎えていた)
千歌はともかく曜と梨子は今後のことを考えるとそこまで酷いことしてないよな…
後輩組は先輩の人生も考えてやれよ だからこそグダグタと一緒にするより決別しようってことなんだろうけどこれからどうなるのか 千歌だけ残してようりこよしまるびぃが退部する話かと思った サ!の続編を読んでるみたいで面白い
全員が真剣に葛藤した結果ぶつかり合うのは、すごく引き込まれるよね
楽しみに待ってます 今見つけて読んでみたけど面白いな
こういうアニメの後日談的なSS読みたかったから支援 追いついた!!
話終わってると思ったらまだだったかー
ひさびさに真剣に読んでしまった
続き待っておりますm(_ _)m 〜ラブライブ予備予選 会場前〜
ザッ
千歌「・・・・・・・・・」
梨子「いよいよ来たんだね・・・・・・今年も、この季節が」
曜「ここに来るのも、1年ぶりだね」
梨子「そっか、去年の夏の予備予選も、この会場でやったんだっけ」
曜「うん。思い出すなー、『想いよひとつになれ』」
梨子「私は参加できなかったけど・・・・・・」
曜「そんなことないよ、梨子ちゃんの想いも、私たちと一緒だったもの!」
曜「そうだよね、千歌ちゃん!」
千歌「・・・・・・・・・」
曜「・・・・・・千歌ちゃん?」
千歌「あっ」ハッ
千歌「ごめん、ちょっと緊張してるのかな? あはは、頑張ろう!」
曜(千歌ちゃん・・・・・・) 女生徒A「先輩たち!」
女生徒B「私たちは、予選のステージに出してくれないんですかぁ?」
曜「あ、うん、ごめんね。やっぱり今回の予選は、私たち3人で出るよ」
曜「今日は、応援の方をよろしくね!」
梨子「みんなの出番は、きっとこれから出てくるから――」
梨子「だからそれまで、練習を引き続き頑張ってほしいの」
曜(本当は、下級生のみんなのダンスも歌も、全然上達してないからだけど・・・・・・)
梨子(練習、休みがちだった私たちに言えたことじゃないけど・・・・・・あんまり真剣に、練習してなかったみたいだし)
女生徒C「あーあ、Aqoursとしてステージに出れば、有名になれると思ったんだけどなー」ヒソヒソ
女生徒D「いつまで、かったるい基礎練ばっかりやらなきゃいけないんだろ」ヒソヒソ
千歌「・・・・・・っ」ズキッ よしみ「千歌〜! 曜、梨子も!」
いつき「応援に来たよ!」
むつ「頑張ってね!」
曜「あ、みんな! 来てくれたんだ!」
よしみ「Aqoursがまたラブライブに挑むとなったら、じっとしてられないよ!」
いつき「せめて応援は、一緒に頑張りたいなって」
梨子「ありがとう、みんな!」
むつ「ねえ千歌、調子はどう?」
千歌「あ、うん・・・・・・まあまあ、かな?」
むつ「・・・・・・千歌?」
千歌「大丈夫、大丈夫! 私たちは、去年のラブライブだって優勝したんだもの!」
千歌「今回だって、ぶっちぎりで優勝してみせるって!」
よいつむ「・・・・・・・・・」 いつき「ね、3人とも。今の私たちは、応援することしか出来ないけど・・・・・・」
よしみ「浦の星がなくなっても、Aqoursがある限りは、全力で応援するから」
むつ「浦の星魂、見せてあげて! 私たちの分も!」
曜「みんな・・・・・・!」
千歌「ありがとう・・・・・・! 頑張るよ、私たち!」
梨子「あ、千歌ちゃん! そろそろ時間が・・・・・・!」
千歌「じゃあね、みんな!」
タタタ…
客「あー、Aqoursだー!」
客「キャー、サインくださーい!」
キャーキャー
いつき「・・・・・・・・・」
よしみ「千歌・・・・・・」
むつ「・・・・・・頑張って」 〜選手控え室〜
千歌「・・・・・・・・・」
梨子「千歌ちゃん・・・・・・」
曜「・・・・・・大丈夫?」
千歌「――へっ!?」
千歌「だ、大丈夫だよ! この日のために、練習だってやってきたんだし!」
梨子「ごめんね。私も曜ちゃんも、練習休みがちになっちゃって・・・・・・」
千歌「そんなことないよ! 梨子ちゃんも曜ちゃんも、忙しい中、曲と衣装をちゃんと作ってくれたし・・・・・・」
千歌「予備予選前には、練習にもちゃんと来てくれてたじゃん!」
千歌「こっちこそ・・・・・・本当に、ありがとう!」
千歌「その・・・・・・ここまで、一緒に来てくれて・・・・・・」
曜「・・・・・・千歌ちゃん」
曜「やっぱり、ルビィちゃんたちのこと――」
「――Aqoursの皆さんですね」 千歌「えっ?」
千歌(私たちが、声をかけられた方を向くと――)
千歌(そこに立っていたのは、3人の女の子)
「お久しぶりです」
梨子「え・・・・・・と・・・・・・」
曜「どこかで、お会いしましたっけ・・・・・・?」
「――覚えてる訳、ないですよね」フッ
「去年の冬の東海地区予選――決勝進出を決めた貴方たちの隣で、泣いてたグループのことなんて」
千歌「あ・・・・・・」 せつ菜「自己紹介させて頂きますね。私たちは、『HOPANGEL』」
せつ菜「リーダーの、せつ菜といいます」
果林「果林です」
かすみ「かすみで〜す」
千歌「『HOPANGEL』・・・・・・さん。よ、よろしくお願いします」
せつ菜「私たちは、去年の地区大会で敗れ、悔しい思いをしました」
果林「だけど――その後の決勝で、見事なパフォーマンスを見せて優勝したAqoursに、感動と勇気をもらったの」
かすみ「私は去年はまだ中学生でしたけどぉ・・・・・・でも、すっごく感動しちゃいました♪」
せつ菜「今度は、挑戦者として――Aqoursにも負けないようなパフォーマンスをしたいって思ってます」
せつ菜「お互い――頑張りましょう」
スッ
千歌「は、はい! お互いに!」
ギュッ ………
曜「はぁ〜、さっきの人たち、いきなりだったからびっくりしたね」
梨子「確かに、去年の予選で見たように思うけれど・・・・・・正直、よく覚えてなかったね・・・・・・」
千歌「そっか・・・・・・私たちを、目標としてくれてる人たちもいるんだ・・・・・・」
曜「千歌ちゃん、ちょっとは元気出た?」
千歌「う・・・・・・うん。ごめんね、二人とも」
梨子「善子ちゃんたちのことは、残念だったけれど・・・・・・」
梨子「私たちも、函館で頑張ってるみんなに負けないよう、頑張ろう?」
千歌「うん・・・・・・うん!」 〜本番直前、ステージ舞台裏〜
曜「もうすぐ・・・・・・本番だね」
梨子「うん。いよいよ、今年も始まるのね・・・・・・ラブライブが」
千歌「・・・・・・・・・」
千歌「また・・・・・・3人に、戻っちゃったね」
曜「千歌ちゃん・・・・・・」
千歌「だけど――これもきっと、新しいスタートなんだと思う」
千歌「また――優勝目指して、頑張ろう!」
梨子「うん・・・・・・!」
曜「ヨーソロー!」
スタッフ「間もなく、本番でーす」
スタッフ「Aqoursの皆さん、準備お願いしまーす」
千歌「あ、はい! 今・・・・・・!」
果南『よーし、いよいよ本番だ! 張り切っていくぞー!』
ルビィ『が、が、頑張ルビィ!』
善子『ふっ、この堕天使ヨハネ降臨の舞台の幕がいよいよ上がるという訳ね・・・・・・!』
ダイヤ『ちょっと善子さん、本番直前に変なことを言うのはぶっぶーですわ!』
花丸『あはは、でも善子ちゃんのいつも通りの台詞を聞くと、なんだか安心するずら』
鞠莉『それじゃあ、私たちAqoursのグレートなパフォーマンスを見せてあげましょー!』
ダイヤ『さ、行きますわよ! 曜さん、梨子さん――千歌さん!』
千歌「――」ズキッ
曜「――千歌ちゃん!」
千歌「えっ?」ハッ 梨子「どうしたの、ぼーっとしちゃって?」
曜「緊張してるの?」
千歌「あ、う、うん。やっぱり緊張、してるみたい・・・・・・」
千歌「でも、大丈夫だから! さあ、行こう!」
千歌(そうだ。もうみんなは、いないんだ)
千歌(私たち、3人で――頑張らなきゃ、いけないんだ――!)
司会「さあ、お待たせしました!!」
司会「続いては、エントリーナンバー24番!!」
司会「昨年度、冬のラブライブ覇者!! Aqoursの登場でーす!!」
ワアアアアアッ!! ワアアアアアッ!!
アークーア!! アークーア!!
千歌(スポットライトが――眩しい)
千歌(会場を埋め尽くした、観客、ペンライト)
ワアアアアアッ…
ドクン…ドクン…
千歌(歓声が。会場を渦巻いて。押し潰されそう)
千歌(――あれ? ライブの、ステージって・・・・・・)
千歌(こんなに――広かったっけ?) ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています