真姫「姉妹とテーブルターニング」
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久々のあらすじ紹介の番やね!東條希です!
前回までのあらすじは!
皆を守るため、自分自身が強くなる為に剣道を始めた凛ちゃん
そんな凛ちゃんを心配をする花陽ちゃん、そんな中、二人に事件が!
きっかけは下校中に見つけた携帯電話、それが始まりだったんよ!
警察の届けても、お寺にも預けても花陽ちゃんの元に戻ってくる携帯電話
そして真夜中なのに鳴りやまない携帯電話、そんな中ついに電話の主が二人の元へ
花陽ちゃんを守るために頑張る凛ちゃんだけど、全く歯が立たなくて大ピンチ!
危ないところでうちと真姫ちゃんが合流、なんとか霊を静めて無事解決
世の中には罰当たりなことをする人がいるなんて信じられないよ...あと全部が全部、本当に無事に解決だったのかな?...なんてね 絵里「このテーブルの上の変な紙は何?」
希「これはこっくりさんって言って、一種の降霊術みたいなもんなんよ」
絵里「降霊術?」
真姫「これは希の専門分野って訳じゃないけど、まぁ、占いみたいなものなので説明よろしく希」
希「OK!これの始まりは西洋って言われていて、昔、西洋ではヴィジャボードって言われるアルファベットなどを記した板を使って霊との交信を試みたりしてたんよ」
真姫「それの日本版がこっくりさんってやつなのよ」
海未「ということは、ここでその降霊術をやっていたということですか?」
真姫「その可能性は高いですね」 真姫「こっくりさんっていうのは主に狐の霊とされていて、参加者がこの紙の上に十円玉を置いてそこに皆で指を乗せて質問をするってものなんです」
海未「質問をですか?」
希「そう、質問をすると誰も動かしてないのに十円玉が動き始めて質問に答えてくれるのよ」
絵里「それって参加者の誰かが十円玉を動かしてるだけなんじゃ.....」
希「たしかに悪戯って場合もあるけど、そうじゃない時もあったりするんよ、そうじゃなかったら世界中でこんなに出回ったりはしないし」
真姫「とは言っても色んな説があるけどね、無意識のうちに集団心理にかかって動かしてしまっている説とかもあるし」
希「あと、こっくりさんをやって集団ヒステリーを起こして大騒ぎになった事件もあったりするし」
海未「集団ヒステリー...」
真姫「本当に霊が出るか出ないは別としても、あまりやっていいものでないことはたしかな話です」 希「でも、今回は本物を呼んでしまったみたいやね」
真姫「霊門を開いてしまっているということはおそらく途中で指を離してしまったのね」
希「それでこっくりさんが帰ってないって話しやね」
絵里「帰ってない?」
希「こっくりさんっていうのは本来はちゃんと最後に帰ってもらうようにお願いをするんよ、そして帰ってもらう」
真姫「でも、それをする前に指を離したりすると怒らせてしまって厄介なことになったりするのよ」
海未「それが今の状況ということですね」
希「そうやね....どうする?真姫ちゃん?」
真姫「帰ってもらうしかないでしょ、それしかないわ」 絵里「でも帰ってもらうってどうやって?」
真姫「お願いをするしかないわ」スッ
海未「その紙を使ってですか?」
真姫「えぇ....」
絵里「除霊とかはできないの?」
真姫「こちら側が勝手に呼び出して勝手にやめて、除霊なんかしたらどうなると思います?」
希「火に油を注ぐレベルの行動、状況が悪化するだけやね」
真姫「だからお願いをするしかないわ、聞いてくれるかはわからないけど」
希「でも、やるしかないよね?」スッ
真姫「希.....」
希「うちも手伝うよ、それにこっくりさんは一人でやると危険らしいし」
真姫「でも....なにが起こるかわからないわよ?」
希「いいの!うちにも手伝わせて!」
真姫「....もう、お節介なんだから」 海未「なら私も!力になれるかはわかりませんが」スッ
絵里「...もう、後輩ばっかりにカッコつけさせられないわ!私も!」スッ
真姫「園田先輩....絵里先輩.....」
希「真姫ちゃん!やろう!!」
海未「........,」
絵里「西木野さん!」
真姫「わかりました...今から私が言う言葉を繰り返してください」
真姫「あと、絶対に指を離さないでください、絶対にですよ?」
希「フリじゃないからね?」
絵里「わかってるわよ!」
海未「...イマイチ緊張感がないですね....」 真姫「こっくりさん、こっくりさん、どうぞお戻りください」
「「こっくりさん、こっくりさん、どうぞお戻りください」」
真姫「こっくりさん、こっくりさん、どうぞお戻りください」
「「こっくりさん、こっくりさん、どうぞお戻りください」」
絵里「これでいいの?」
真姫「はい、帰ってもらうようにお願いをするだけなので」
海未「!」
絵里「どうしたの?園田さん?」
海未「なにか匂いがしませんか?なにかが腐ったような」
絵里「匂い?」
希「あー...これは...」
真姫「来たみたいね、続けましょう」 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:1341adc37120578f18dba9451e6c8c3b) 絵里「で?このこの匂いはなんなの?」
真姫「ようは死臭みたいなもんです、低級な霊によくあるものです」
海未「...ということは来てるってことですね」
希「そうやね、続けよう」
「「こっくりさん、こっくりさん、どうぞお戻りください」」
ビュー!!
真姫「っ.......」
絵里「なんなの!?この風は!ここは室内なのに!」
希「っぐ...たぶん抵抗をしてるんだと思う....」
海未「す、すごい風です!!」
真姫「皆、絶対に指を離さないで!!」 「「こっくりさん、こっくりさん、どうぞお戻りください」」
「「こっくりさん、こっくりさん、どうぞお戻りください!!」」
ビュー!!!
絵里「うわぁ!!」
海未「ぐっ!」
希「っ.....うわっ!!園田さん!髪が暴れまわってて怖っ!」
海未「そういう先輩だって!すごいことになってますよ!」
希「え?あー!....うちも髪がぐしゃしゃになってる!」
真姫「こんな状況でなにコントをしてるのよ!!」
絵里「なんでこう、いつも緊張感がないのよ!」 真姫「皆!!気持ちを一つにして!!集中して!」
海未「っ....わかりました!」
絵里「亜里沙を....皆を助けるのよ!」
希「エリチ....そうやね」
絵里「さぁ、もう一度よ!!」
「「こっくりさん、こっくりさん、どうぞお戻りください!!」」
「「「「こっくりさん、こっくりさん、どうぞお戻りください!!!」
ビュー!!!ガタガタ!!
海未「ぐっ!風が!更に強く...」
希「皆!しっかり押さえて!」
絵里「見て!紙が光ってるわ!!」
希「本当だ!なに!?」
パー......
真姫「..........」
ドン!!!
「「きゃあああああ!!!」」 絵里「.....?収まった?」
海未「どうやら...そのようですね」
希「見て!紙が!」
絵里「!?バラバラになってる....」
海未「失敗した...ってことですか?」
真姫「いえ、大丈夫よ、霊門は閉まったわ」
希「本当!?」
真姫「えぇ、なんとか帰ってもらえたみたいね、今回は...」
絵里「じゃあ、亜里沙達は!」
真姫「えぇ、おそらくは解放されたはずよ」
絵里「亜里沙!!」ダッ
希「ちょっと待ってよ!!エリチ!!」 亜里沙「........あれ?私.....」
ガララ!!
絵里「亜里沙!!」
亜里沙「!?お姉ちゃん.....?」
絵里「亜里沙!無事でよかった!」ギュッ
亜里沙「!..........」
絵里「もう!お姉ちゃんに心配をかけないでよ!」
亜里沙「っ.....お姉ちゃん.....」
絵里「亜里沙?」
亜里沙「ご、ごめんなざい....ごめんなざい....グスッ」
絵里「無事でよかった、本当に」
亜里沙「ごわがったよぉ!!お姉ちゃんー!!」
絵里「もう大丈夫よ、お姉ちゃんがいるから!」
亜里沙「お姉ちゃん〜!!」 雪穂「...よかったね、亜里沙」
「...なにがよかったんですか?」
雪穂「!?その声はまさか?...」
海未「.........」
雪穂「な、なんで海未さんがここに!?」
海未「貴方を探していたからです」
雪穂「ご、ごめんなさい!!」
海未「全く....お説教は後です、穂乃果が心配してますよ」
雪穂「は、はい!!」 希「...どうやら、向こうは無事に見つかったみたいやね」
真姫「はぁ....疲れたわ」
希「お疲れ様」
真姫「他の生徒は?帰った?」
希「遅いから帰したよ?」
真姫「全く、これに懲りたらこっくりさんなんてやらないことね本当に」
希「まぁ、こんな怖い思いをしたらやらないでしょ?」
真姫「ならいいんだけど...」
絵里「.........」
雪穂「...あ、あの...えっと」
絵里「...亜里沙はこっくりさんなんて知らないはず、貴方が誘ったのかしら?亜里沙を」ギロッ
雪穂「!?」ビクッ
亜里沙「待って!!お姉ちゃん!!雪穂は悪くないの!!」
絵里「亜里沙....でも」
亜里沙「話を聞いてお姉ちゃん!」
絵里「.....わかったわ」 亜里沙「私が最初にこっくりさんをやるのに誘われたの、それで怖かったけど断れなくて...」
絵里「なんで断らなかったのよ?」
亜里沙「亜里沙、転校したばっかりだから少しでも早く皆と仲良くなろうと思って、それで....」
亜里沙「そんな亜里沙を見て、雪穂が一緒にやってくれるって...こっそり言ってくれてそれで一緒に」
海未「雪穂、意外と気が利きますね」
雪穂「意外は余計だよ」
絵里「成る程ね」
亜里沙「だから雪穂は悪くないの!!怒らないで!!」
絵里「...わかったわ、ごめんなさい雪穂ちゃん、勘違いをしちゃって」
雪穂「あ!大丈夫です!はい!」
絵里「.....勘違いをしておいてあれだけど、これからも亜里沙と仲良くしてくれないかしら?」
雪穂「!も、もちろん!任せてください!」
絵里「ふふ....ありがとう」 希「あ!エリチ達だ!おーい!!」
真姫「あれが絵里先輩の妹さん....」
絵里「希、西木野さん、それに園田さん、本当にありがとう!」
真姫「妹さん達が無事でなによりです」
海未「私からもお礼を言わせてください、皆さん本当にありがとうございました」
希「いえいえ、お礼なんてそんな、お菓子でいいよ?」
真姫「希、調子に乗らない」
絵里「日を改めてお礼はするわ、本当にありがとう」
海未「私も今度そちらの部に顔を出させていただきます、その時にお礼を」
真姫「いや、だからお礼なんて...」
絵里「じゃあ皆、今日はもう遅いから家に帰りましょう」
海未「そうですね、帰りましょう雪穂」
雪穂「はい」
絵里「帰るわよ、亜里沙」
亜里沙「うん!」 絵里「じゃあ、またね西木野さん、希」
海未「ではお先に失礼します」
真姫「はい、お気をつけて...」
希「バイバーイ!」
真姫「全く...お礼なんていいのに、律儀な人達ね」
希「いいやん?真姫ちゃん頑張ったんだしご褒美をもらってもばちは当たらないと思うよ?」
真姫「私は自分の意思で勝手にやってるだけよ」
希「まぁまぁ、それでも真姫ちゃんは役に立ってるんだよ!」
真姫「....そう」
希「もう、クールなんだか照れ隠しなんだか」
真姫「....私達も帰るわよ」
希「はーい」 真姫「ふわぁ....ちょっと眠いわね」
希「昨日、夜更かしでもしたの?真姫ちゃん?」
真姫「まぁ、ちょっと勉強をしてたら遅くまでになっちゃってね」
希「偉いなぁ、真姫ちゃんは」
真姫「貴方はちゃんとしてるの?」
希「今日もいい天気だね」
真姫「話をそらさないで」
真姫「それにしても助かったわ、昨日のやつは色々な場所で力を使っていて力そのものが弱まっていて、おかげでなんとか帰すことができたし」
希「え?そうだったの?」
真姫「そうよ、おかげで色々な目にあわされたけどね」
希「まぁ...結果オーライってやつ?エリチの妹さんも無事に助かったんだし」
真姫「...そうね」 真姫「...姉妹か」ボソッ
希「ん?どうしたの?真姫ちゃん?」
真姫「いえ、別になんでもないわ」
希「?変な真姫ちゃん...」
真姫「.........」
「あ!いたいた!おーい!!」
真姫「!!」
希「ん?うちらのことを呼んでる?」
「家にいないから探しちゃったよ〜」
真姫「この声...まさか....」
「真〜姫〜ちゃーん♪」
真姫「....ことり.....」
ことり「久しぶり真姫ちゃん♪」
おしまい これでおしまいです
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