0001名無しで叶える物語(笑)2018/05/17(木) 23:36:41.22ID:KF1F/U1K
久々のあらすじ紹介の番やね!東條希です!
前回までのあらすじは!
皆を守るため、自分自身が強くなる為に剣道を始めた凛ちゃん
そんな凛ちゃんを心配をする花陽ちゃん、そんな中、二人に事件が!
きっかけは下校中に見つけた携帯電話、それが始まりだったんよ!
警察の届けても、お寺にも預けても花陽ちゃんの元に戻ってくる携帯電話
そして真夜中なのに鳴りやまない携帯電話、そんな中ついに電話の主が二人の元へ
花陽ちゃんを守るために頑張る凛ちゃんだけど、全く歯が立たなくて大ピンチ!
危ないところでうちと真姫ちゃんが合流、なんとか霊を静めて無事解決
世の中には罰当たりなことをする人がいるなんて信じられないよ...あと全部が全部、本当に無事に解決だったのかな?...なんてね
0082名無しで叶える物語(笑)2018/05/19(土) 23:29:18.51ID:cLKtbmfe
海未「あ、音楽が止みましたね」
絵里「なら!早く音楽室から出ましょう!亜里沙達もいないし!!」
真姫「そうですね」
希「うーん.....」
絵里「.........」キョロキョロ
「..........」
絵里「うわぁ!!」
希「エリチ!?」
海未「どうかしましたか!?絢瀬先輩!」
「.........」
絵里「あ、鏡か....びっくりした......」
希「びっくりしたのはこっちだよ!エリチ」
絵里「ご、ごめんなさい....」
真姫「........」
希「それにしても大きな姿鏡やね」
海未「そうですね......」
「.............」
海未「?」
「.............」スッ
海未「!?な!鏡の中の私が勝手に!?」
絵里「もう!今度はなによ!」
「えへ?」ニコッ
海未「な、なんなんですか?」
「今日は来てくれてありがとうー!!」
真姫「...........」
「皆のハートを撃ち抜くぞー?」
海未「な!?ななな!?」
「ラブアロシュート!!」
海未「な、なんなんですか!!これは!」
真姫「なんか聞いたことがあるわね、ラブアロシュートって」
希「うちもどこでだったっけ?」
「バーン♡」
海未「あ...あぁああああ!!」
絵里「これは一体」
希「鏡の中の園田さんがなんかノリノリやね」
海未「こんな鏡!!割ってやります!!」
絵里「ちょ!ちょっと!落ち着いて!学校の備品を壊すのを気にしてたのは誰よ!」ガッ!
海未「は、離してください!!人の姿で勝手なことをベラベラと!!!」
絵里「っ!に、西木野さん手伝って!暴れないの!園田さん!!」
真姫「わ、わかりました!」
希「なんなんやろ?この鏡.....うちらをからかってるのかな?」
「..........」
希「今度はうち?まぁ、うちは園田さんみたいには暴れないよ?残念だったね」
「........」
真姫「あら?今度は希?」
希「真姫ちゃん、園田さんは大丈夫なの?」
真姫「あぁ、絵里先輩がなだめてるわ」
希「そう......」
「.........」
真姫「こっちの希は真面目そうね、なんか」
希「真面目って、うちが不真面目みたいやん」
真姫「服装はきっちりしてるし、髪型はあげて整えてるし」
希「だって制服ってなんか窮屈なんだもん」
真姫「はぁ.....というかこの希はなんか大人っぽいわね、髪型1つでこう変わるもんなのね」
希「うちだって充分大人っぽいよ!!」
真姫「その発言からして大人っぽくないわよ」
「...........」ニコッ
真姫「!?」ドキッ
希「むっ.......」
真姫「っ...........」
希「もうおしまい!!次は真姫ちゃんの番!」グイグイ
真姫「ちょ、ちょっと押さないでよ!!」
希「ほら!早くいく!!」ドン
真姫「うわぁ!!もう!危ないでしょ!」
希「ふん!」
真姫「なに怒ってるのよ、貴方」
希「別に〜?」
真姫「もう、なんなのよ」
真姫「..........」
希「あれ?鏡になにも映らない?」
真姫「鏡も遊び疲れたんじゃないの?」
希「え〜」
絵里「もう!二人とも遊んでないでいくわよ!」
真姫「絵里先輩....」
希「園田さんは?」
海未「取り乱してご迷惑をおかけしました....申し訳ありません」
希「落ち着いたみたいやね」
絵里「なんでさっきからこう不思議だったり怖い体験しないといけないのよ」
真姫「なんか私達遊ばれてる?もしかして」
絵里「勘弁してよ...」
0089名無しで叶える物語(笑)2018/05/20(日) 00:00:25.36ID:ql9R+UcN
真姫「おそらくだけど、こうなっている原因はなんとなくわかったわ」
希「え!本当?真姫ちゃん!」
真姫「えぇ、2階に来てわかったんだけど上の方から強い力を感じるの」
絵里「強い力?」
真姫「あくまでまだ推測だけど、霊門が開いてるわ、この学校」
海未「霊門?ようは霊の門ということですか?」
真姫「はい、そうです」
希「ちなみに霊が通る道は霊道っていうんだよ〜エリチ知ってた?」
絵里「知らないわよ!そんな非日常的な言葉なんて!」
希「じゃあ、また一つ賢くなれたね♪」
絵里「希ぃ...後で覚えてないさいよ」
海未「では、とりあえず上を目指してみますか?」
絵里「そうね、あてもないし」
希「次はなにがくるのかな〜?」
真姫「希、貴方は本当に呑気ね」
希「まぁ、うちは〜子供っぽいから〜?どうせ」
真姫「はいはい、ふざけてないでいくわよ」
希「.....はいはい」
絵里「さて....三階に着いたけど、西木野さんどう?」
真姫「奥の方から強い力を感じます、多分奥になにかがあると思います」
希「..........」
『ッ.......ク......』
海未「!」
真姫「どうしました?園田先輩?」
海未「ちょっと静かにしてください、何かが......」
『グスッ.......ヒック.....』
海未「誰か泣いてる?」
絵里「な、泣いてるって誰が!?」
海未「わかりませんが、誰かが泣いてる声が聞こえます」
希「もしかして妹さん達かな?」
絵里「そう言ってまた霊とかなんじゃないの?そうだ!西木野さん何か感じない?」
真姫「ごめんなさい、霊門の力が強すぎてうまく感じることができなくて」
絵里「そ、そう.....」
真姫「役に立たてなくてごめんなさい」
絵里「謝らなくていいわ!わ、私が確かめればいいんだから!」
真姫「絵里先輩...」
絵里「元はと言えば私の妹の為にここまで付き合ってくれてるんだから!私が頑張らないと!ね?」
希「エリチかっこいいやん」
絵里「そ、そう?ありがとう」
海未「........」
海未「この教室からです、声がするのは」
絵里「よし、開けるわよ」
ガラッ
「グスッ....グスッ......」
真姫「たしかに誰か泣いてるわね」
絵里「あの制服は亜里沙と一緒の制服、ってことはこの学校の生徒ってことね」
海未「どうやら幽霊とかではないようですね」
絵里「ねぇ?貴方どうしたの?」
「グスッ.....グスッ......」
絵里「ねぇ?なにがあったの?お姉さんに話してくれないかしら?」
「グスッ.....グスッ....」
絵里「ねぇ...どうしたの?」
「...........」ピタッ
絵里「?」
「」サー....
絵里「な!人が砂に!?」
ペタ...ペタ...
絵里「!?な、なに?」
真姫「まさか、これは罠!?絵里先輩危ない!!」
絵里「え?」
ガシッ!
絵里「!!な、なによこれ!!」
絵里「なによ!この変な手は...離して!!」
真姫「先輩!!」ダッ
ガシッ!
真姫「な!?いつの間に!」
海未「不覚を取りました...足が動けません...」
希「皆!!」
真姫「この手!なんなのよ!離して!!!」
海未「すごく冷たい手です....」
絵里「しかもなんか変な匂いがするし!!」
希「どうしよう...どうする!?どうすれば....」
真姫「希!貴方だけでも逃げなさい!!」
希「嫌だ!ちょっと待ってて!今、助けるから!」
真姫「馬鹿!!」
希「馬鹿じゃない!!」
海未「喧嘩してる場合ですか!?ひぃやぁ!!」
絵里「変なとこを触らないでよ!!」
ペタペタ....
希「!!うわっ!!」ドン!
ベチャ!!
希「びっくりして思わず蹴っちゃった...あれ?意外と脆い?」
絵里「全然脆くないわよ!!なんか固まってきてて動かないわよ!!」
希「...!この匂い...もしかして...ちょっと待ってて!!皆!」
ガララ!!
絵里「希!?どこに行くの!?」
真姫「なにか考えが浮かんだのかもしれないわ」
海未「っ...にしてもこんな手ごときに動きを封じられるなんて...」
ペタペタ....
絵里「ちょっと!冷たい!!なにをするのよ!」
海未「この匂い....思い出しました粘土の匂いです!これは」
真姫「まさか...粘土で私達を固めるつもり?」
絵里「嫌よ!!臭くなっちゃうじゃない!」
真姫「そんなレベルの話では済まないかもしれません、全身を固められでもしたら...」
絵里「っ......」
海未「はぁ!!!」ブン!!
グニャ.....スッ...
海未「竹刀も全く効きません....表面だけが柔らかくなっていて衝撃を防ぐようです...」
真姫「希.....」
ガラララ
希「お待たせ!!」
絵里「希!!」
海未「なんですか?そのバケツは?」
絵里「ま、まさか....」
希「皆、冷たいかもしれないけどごめん!!」ブン!!
真姫「!!」
バシャ!!
真姫「.........」ポタポタ
絵里「冷た....あれ?でも!」
海未「粘土が緩くなったみたいです!動けます!!」
希「やったよ!!うち!皆!!」
真姫「....そうね」
絵里「ここは図工室だったのね...あー...冷たい」
海未「ハンカチでは限界がありますね...」
真姫「助かっただけでも感謝しましょう...ありがとう希」
希「えへへ...お役に立てたみたいやね」
絵里「それにしても肉体的にも精神的にももうボロボロよ」
真姫「一旦、全てを無視して早く奥に向かいましょう」
海未「それが無難そうですね」
真姫「おそらくこの教室です」
絵里「3年生の教室みたいね...いいわ、入ってみましょう」
0099名無しで叶える物語(笑)2018/05/20(日) 00:46:00.93ID:ql9R+UcN
ガララ...
スー....
真姫「っ.....」ゾクッ
絵里「ここなんでこんなに寒いのよ」
海未「どうやらここの部屋が正解のようですね」
希「.........」キョロキョロ
海未「これは...なんでしょうか?」
絵里「なにかあったの?」
海未「机の上に奇妙なものが...」
絵里「奇妙なもの?」
真姫「!!これは....」
希「成程...そういうことやったんやね」
真姫「さてと...どうしたものかしら?」
霊がイタズラしてるだけかと思ったらいきなりピンチだった
ゆきありも心配だわ
絵里「このテーブルの上の変な紙は何?」
希「これはこっくりさんって言って、一種の降霊術みたいなもんなんよ」
絵里「降霊術?」
真姫「これは希の専門分野って訳じゃないけど、まぁ、占いみたいなものなので説明よろしく希」
希「OK!これの始まりは西洋って言われていて、昔、西洋ではヴィジャボードって言われるアルファベットなどを記した板を使って霊との交信を試みたりしてたんよ」
真姫「それの日本版がこっくりさんってやつなのよ」
海未「ということは、ここでその降霊術をやっていたということですか?」
真姫「その可能性は高いですね」
真姫「こっくりさんっていうのは主に狐の霊とされていて、参加者がこの紙の上に十円玉を置いてそこに皆で指を乗せて質問をするってものなんです」
海未「質問をですか?」
希「そう、質問をすると誰も動かしてないのに十円玉が動き始めて質問に答えてくれるのよ」
絵里「それって参加者の誰かが十円玉を動かしてるだけなんじゃ.....」
希「たしかに悪戯って場合もあるけど、そうじゃない時もあったりするんよ、そうじゃなかったら世界中でこんなに出回ったりはしないし」
真姫「とは言っても色んな説があるけどね、無意識のうちに集団心理にかかって動かしてしまっている説とかもあるし」
希「あと、こっくりさんをやって集団ヒステリーを起こして大騒ぎになった事件もあったりするし」
海未「集団ヒステリー...」
真姫「本当に霊が出るか出ないは別としても、あまりやっていいものでないことはたしかな話です」
希「でも、今回は本物を呼んでしまったみたいやね」
真姫「霊門を開いてしまっているということはおそらく途中で指を離してしまったのね」
希「それでこっくりさんが帰ってないって話しやね」
絵里「帰ってない?」
希「こっくりさんっていうのは本来はちゃんと最後に帰ってもらうようにお願いをするんよ、そして帰ってもらう」
真姫「でも、それをする前に指を離したりすると怒らせてしまって厄介なことになったりするのよ」
海未「それが今の状況ということですね」
希「そうやね....どうする?真姫ちゃん?」
真姫「帰ってもらうしかないでしょ、それしかないわ」
絵里「でも帰ってもらうってどうやって?」
真姫「お願いをするしかないわ」スッ
海未「その紙を使ってですか?」
真姫「えぇ....」
絵里「除霊とかはできないの?」
真姫「こちら側が勝手に呼び出して勝手にやめて、除霊なんかしたらどうなると思います?」
希「火に油を注ぐレベルの行動、状況が悪化するだけやね」
真姫「だからお願いをするしかないわ、聞いてくれるかはわからないけど」
希「でも、やるしかないよね?」スッ
真姫「希.....」
希「うちも手伝うよ、それにこっくりさんは一人でやると危険らしいし」
真姫「でも....なにが起こるかわからないわよ?」
希「いいの!うちにも手伝わせて!」
真姫「....もう、お節介なんだから」
0111名無しで叶える物語(笑)2018/05/21(月) 00:07:48.38ID:a4CLBJ05
海未「なら私も!力になれるかはわかりませんが」スッ
絵里「...もう、後輩ばっかりにカッコつけさせられないわ!私も!」スッ
真姫「園田先輩....絵里先輩.....」
希「真姫ちゃん!やろう!!」
海未「........,」
絵里「西木野さん!」
真姫「わかりました...今から私が言う言葉を繰り返してください」
真姫「あと、絶対に指を離さないでください、絶対にですよ?」
希「フリじゃないからね?」
絵里「わかってるわよ!」
海未「...イマイチ緊張感がないですね....」
真姫「こっくりさん、こっくりさん、どうぞお戻りください」
「「こっくりさん、こっくりさん、どうぞお戻りください」」
真姫「こっくりさん、こっくりさん、どうぞお戻りください」
「「こっくりさん、こっくりさん、どうぞお戻りください」」
絵里「これでいいの?」
真姫「はい、帰ってもらうようにお願いをするだけなので」
海未「!」
絵里「どうしたの?園田さん?」
海未「なにか匂いがしませんか?なにかが腐ったような」
絵里「匂い?」
希「あー...これは...」
真姫「来たみたいね、続けましょう」 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:1341adc37120578f18dba9451e6c8c3b)
絵里「で?このこの匂いはなんなの?」
真姫「ようは死臭みたいなもんです、低級な霊によくあるものです」
海未「...ということは来てるってことですね」
希「そうやね、続けよう」
「「こっくりさん、こっくりさん、どうぞお戻りください」」
ビュー!!
真姫「っ.......」
絵里「なんなの!?この風は!ここは室内なのに!」
希「っぐ...たぶん抵抗をしてるんだと思う....」
海未「す、すごい風です!!」
真姫「皆、絶対に指を離さないで!!」
「「こっくりさん、こっくりさん、どうぞお戻りください」」
「「こっくりさん、こっくりさん、どうぞお戻りください!!」」
ビュー!!!
絵里「うわぁ!!」
海未「ぐっ!」
希「っ.....うわっ!!園田さん!髪が暴れまわってて怖っ!」
海未「そういう先輩だって!すごいことになってますよ!」
希「え?あー!....うちも髪がぐしゃしゃになってる!」
真姫「こんな状況でなにコントをしてるのよ!!」
絵里「なんでこう、いつも緊張感がないのよ!」
真姫「皆!!気持ちを一つにして!!集中して!」
海未「っ....わかりました!」
絵里「亜里沙を....皆を助けるのよ!」
希「エリチ....そうやね」
絵里「さぁ、もう一度よ!!」
「「こっくりさん、こっくりさん、どうぞお戻りください!!」」
「「「「こっくりさん、こっくりさん、どうぞお戻りください!!!」
ビュー!!!ガタガタ!!
海未「ぐっ!風が!更に強く...」
希「皆!しっかり押さえて!」
絵里「見て!紙が光ってるわ!!」
希「本当だ!なに!?」
パー......
真姫「..........」
ドン!!!
「「きゃあああああ!!!」」
絵里「.....?収まった?」
海未「どうやら...そのようですね」
希「見て!紙が!」
絵里「!?バラバラになってる....」
海未「失敗した...ってことですか?」
真姫「いえ、大丈夫よ、霊門は閉まったわ」
希「本当!?」
真姫「えぇ、なんとか帰ってもらえたみたいね、今回は...」
絵里「じゃあ、亜里沙達は!」
真姫「えぇ、おそらくは解放されたはずよ」
絵里「亜里沙!!」ダッ
希「ちょっと待ってよ!!エリチ!!」
亜里沙「........あれ?私.....」
ガララ!!
絵里「亜里沙!!」
亜里沙「!?お姉ちゃん.....?」
絵里「亜里沙!無事でよかった!」ギュッ
亜里沙「!..........」
絵里「もう!お姉ちゃんに心配をかけないでよ!」
亜里沙「っ.....お姉ちゃん.....」
絵里「亜里沙?」
亜里沙「ご、ごめんなざい....ごめんなざい....グスッ」
絵里「無事でよかった、本当に」
亜里沙「ごわがったよぉ!!お姉ちゃんー!!」
絵里「もう大丈夫よ、お姉ちゃんがいるから!」
亜里沙「お姉ちゃん〜!!」
雪穂「...よかったね、亜里沙」
「...なにがよかったんですか?」
雪穂「!?その声はまさか?...」
海未「.........」
雪穂「な、なんで海未さんがここに!?」
海未「貴方を探していたからです」
雪穂「ご、ごめんなさい!!」
海未「全く....お説教は後です、穂乃果が心配してますよ」
雪穂「は、はい!!」
希「...どうやら、向こうは無事に見つかったみたいやね」
真姫「はぁ....疲れたわ」
希「お疲れ様」
真姫「他の生徒は?帰った?」
希「遅いから帰したよ?」
真姫「全く、これに懲りたらこっくりさんなんてやらないことね本当に」
希「まぁ、こんな怖い思いをしたらやらないでしょ?」
真姫「ならいいんだけど...」
絵里「.........」
雪穂「...あ、あの...えっと」
絵里「...亜里沙はこっくりさんなんて知らないはず、貴方が誘ったのかしら?亜里沙を」ギロッ
雪穂「!?」ビクッ
亜里沙「待って!!お姉ちゃん!!雪穂は悪くないの!!」
絵里「亜里沙....でも」
亜里沙「話を聞いてお姉ちゃん!」
絵里「.....わかったわ」
亜里沙「私が最初にこっくりさんをやるのに誘われたの、それで怖かったけど断れなくて...」
絵里「なんで断らなかったのよ?」
亜里沙「亜里沙、転校したばっかりだから少しでも早く皆と仲良くなろうと思って、それで....」
亜里沙「そんな亜里沙を見て、雪穂が一緒にやってくれるって...こっそり言ってくれてそれで一緒に」
海未「雪穂、意外と気が利きますね」
雪穂「意外は余計だよ」
絵里「成る程ね」
亜里沙「だから雪穂は悪くないの!!怒らないで!!」
絵里「...わかったわ、ごめんなさい雪穂ちゃん、勘違いをしちゃって」
雪穂「あ!大丈夫です!はい!」
絵里「.....勘違いをしておいてあれだけど、これからも亜里沙と仲良くしてくれないかしら?」
雪穂「!も、もちろん!任せてください!」
絵里「ふふ....ありがとう」
希「あ!エリチ達だ!おーい!!」
真姫「あれが絵里先輩の妹さん....」
絵里「希、西木野さん、それに園田さん、本当にありがとう!」
真姫「妹さん達が無事でなによりです」
海未「私からもお礼を言わせてください、皆さん本当にありがとうございました」
希「いえいえ、お礼なんてそんな、お菓子でいいよ?」
真姫「希、調子に乗らない」
絵里「日を改めてお礼はするわ、本当にありがとう」
海未「私も今度そちらの部に顔を出させていただきます、その時にお礼を」
真姫「いや、だからお礼なんて...」
絵里「じゃあ皆、今日はもう遅いから家に帰りましょう」
海未「そうですね、帰りましょう雪穂」
雪穂「はい」
絵里「帰るわよ、亜里沙」
亜里沙「うん!」
絵里「じゃあ、またね西木野さん、希」
海未「ではお先に失礼します」
真姫「はい、お気をつけて...」
希「バイバーイ!」
真姫「全く...お礼なんていいのに、律儀な人達ね」
希「いいやん?真姫ちゃん頑張ったんだしご褒美をもらってもばちは当たらないと思うよ?」
真姫「私は自分の意思で勝手にやってるだけよ」
希「まぁまぁ、それでも真姫ちゃんは役に立ってるんだよ!」
真姫「....そう」
希「もう、クールなんだか照れ隠しなんだか」
真姫「....私達も帰るわよ」
希「はーい」
真姫「ふわぁ....ちょっと眠いわね」
希「昨日、夜更かしでもしたの?真姫ちゃん?」
真姫「まぁ、ちょっと勉強をしてたら遅くまでになっちゃってね」
希「偉いなぁ、真姫ちゃんは」
真姫「貴方はちゃんとしてるの?」
希「今日もいい天気だね」
真姫「話をそらさないで」
真姫「それにしても助かったわ、昨日のやつは色々な場所で力を使っていて力そのものが弱まっていて、おかげでなんとか帰すことができたし」
希「え?そうだったの?」
真姫「そうよ、おかげで色々な目にあわされたけどね」
希「まぁ...結果オーライってやつ?エリチの妹さんも無事に助かったんだし」
真姫「...そうね」
0124名無しで叶える物語(笑)2018/05/21(月) 01:03:09.74ID:a4CLBJ05
真姫「...姉妹か」ボソッ
希「ん?どうしたの?真姫ちゃん?」
真姫「いえ、別になんでもないわ」
希「?変な真姫ちゃん...」
真姫「.........」
「あ!いたいた!おーい!!」
真姫「!!」
希「ん?うちらのことを呼んでる?」
「家にいないから探しちゃったよ〜」
真姫「この声...まさか....」
「真〜姫〜ちゃーん♪」
真姫「....ことり.....」
ことり「久しぶり真姫ちゃん♪」
おしまい
これでおしまいです
最後までお付き合いいただきありがとうございました
0128名無しで叶える物語(やわらか銀行)2018/05/21(月) 01:12:06.18ID:0aPQyYPM
おつかれ
今回も面白かった