寝ぼけているのか知らないが、話にならない。

疲れるだけだ。

黙って背を向けた。
 
 
  「い、行っちゃうの?」

真姫「せいぜい早く帰ることね」

  「もっと……お喋りしたいよ」
 
 
振り返ってみれば、その瞳は星を反射した。

泣き出しそうな瞳は、やはり子犬か子猫のつぶらな瞳に見えて、どうにも私は弱いらしかった。

諦めて、溜息を一つ吐いてから、ベンチの隣に座る。