この一週間と少しの彼女との出会いは運命と呼ぶべきものだったと思う。

翌日、学校に行くとそこに彼女の姿はなかった。 

ベンチには、私があげた星の黄色い髪飾りと、外に出られない彼女がどうやって入手したのか不明な赤いトマトの髪飾りが置かれていた。

入手以前に私がトマト好きであることを彼女に教えたことがあっただろうか。

単なる偶然か。奇跡か。もしくは必然かもしれなかった。

それから毎日のように帰りに学校に寄ってはベンチを確認したけど、二度と彼女が現れることはなく、次第に、週一回、月一回と、通うペースは落ちていった。

ある時にはとうとう門に防犯的な問題があることが発覚したらしく、入り口ごと新調され、入ることが困難になってしまった。