翌日。

凛と会う最後の日は、はやくも、呆気なく来た。

その日は、会社、ひいては社会に対する不満で、気分が悪かった。

学校に寄らない方がお互いのためなのではとさえ考えたけど、くだらない幼稚な八つ当たりであることに気が付いてその案をかき消した。

何も考えるまいと無心で学校に行き、門を開き、校庭へと歩く。

いつも通りの凛が、いつも通りに座っているのが見えた。

一つ違うのは、髪飾りをしている点だった。