右手が上げられて左右に振られた。

バイバイ、と。

私はまた溜息を吐いて、「勝手にしなさい」と言葉を吐いて、学校を後にした。

望めるはずのない星空に違和感を覚えることもなく。

ただ彼女のことが頭に残っていた。
 
 
────