にこ「っていうか、別ににこたちがついてく必要なんかないでしょーが。小学生でもあるまいに」

希「それはウチもそう言ったんやけど…」

果南「だめだよ。なにがあるかわからないんだから、急な出来事で遅れちゃったら大変じゃん」

希「…って果南が聞かんのやもん」

にこ「過保護ねえ。控えテントまで送ったら、すぐ抜けるわよ。最前列行かなきゃいけないんだから」

果南「最前列なんかとっくに埋まってるよ。今さら急いだって無駄だよ」

にこ「薄情ねえ、あんた。そんなん、いくらか押し退けてでも前に行くわよ。希の晴れ舞台よ?」

希「やめてや…」

果南「別に関係者席から見ればいいからね」

にこ「あんたはね。私なんの関係者でもないから」

希「ええんちゃう? 一人増えたくらいなんてことないやろ」

にこ「そうかしら? だったらそっちのが楽ね。そうしよ」

果南「…うわ、人多いな〜。希、大丈夫? 緊張してない?」

希「あはは…してる」

にこ「ま、頑張んなさいよ。いくらか間違って構いやしないわ。私と果南が見てるから、大船に乗った気持ちでやってきなさい」

希「…うん。ありがと」

占占占