0077名無しで叶える物語(やわらか銀行)
2018/05/12(土) 00:57:26.79ID:W2PjMw5p『うそじゃないさ。切り株に腰掛けて、自分で言ったんだ』
『ほろりーーほろりーー』
『珠のような涙が頬を伝います』
『いやよーーいやよーー』
『手からかごが離れ、パンが、りんごが、ころげます』
『ひざが震え、目がちかちかして』
『全身がさあっと冷えていきました』
『ああああああああああああああっ!』
『喉が張り裂けんばかりの泣き声』
『いけないーー』
『そう思ったときには、もう手後れでした』
『少女の全身からは、無数のトゲが生えていましたーー』
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