0066名無しで叶える物語(やわらか銀行)
2018/05/12(土) 00:50:28.32ID:W2PjMw5p梨子「ええ、偶然会ったからご一緒してたところよ」
聖良「どうかしましたか? 海未」
海未「ああ、そうでした。忘れ物があったので届けにきたのですよ」ハイ
聖良「それは…すみません、わざわざ。明日でもよかったのに…とは、届けてくれたのに失礼ですね。ありがとうございます」
海未「私も、少し息抜きをしたかったところなので」
聖良「お母様の傍では、なかなか肩肘が張ってしまいますもんね」
海未「はい…正直なところ」
梨子「じゃあ、海未ちゃんも一緒に歩きましょうよ」
海未「そうします。この暗い中、聖良だけ送り出したことを不安にも思っていましたので」
聖良「ふふ。海未がいればどんな悪漢も怖くありませんね」
梨子「なにも起こらないって言ったばかりじゃないですか」
聖良「そうでしたっけ?」
梨子「ふふふ」
海未「聖良と梨子も、すっかり打ち解けましたね」
梨子「聖良さん優しいから。海未ちゃんもいるし」
聖良「初めは私のほうが棘人だったかと錯覚するほどでしたけどね」
梨子「む、昔の話はいいですから!」
海未「ふふ…」
海未「…誰もが、こんな風に笑い合えるようになればよいのに」
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