南「…ああ、それと」ピタッ

ダイヤ「はい?」

南「その本を渡しなさい。棘刀式が終わるまで預かっておきます」

ダイヤ「っ?! だ、だめです。これは人から借りているもので…」

南「没収するとは言っていません。村祭りの翌日には返します」ヒョイ

ダイヤ「そ、それでも………もう読みませんわ! 祭りの日までは棘刀式の稽古に集中します! だから、お願い…」

南「それならば、預かっていても同じでしょう」

ダイヤ「お願いです、返して…! 手元に置いておきたいの!」ガシッ

南「こら、放しなさい……あっ」ポロッ


バサッ


ダイヤ「ああっ! 希さんの本なのに…ひどい…」

南「…あなたが突然掴み掛かってきたりするからです」

南「そう軽率に手を出してはいけません。あなたは棘人なんだから…………あっ」ハッ

ダイヤ「……っ!」

ダイヤ「…」ギリ…

南「……ごめんなさい、今のは私が」

ダイヤ「 」ダッ


ガラガラッ ダダダダ…


南「ダイヤさん!」

南「…ああ。私はなんてことを…」

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