ガラリ


南「ダイヤさん…」

ダイヤ「あら、南さん。そうですわね、もうそろそろ稽古でしたか…」

南「もう一時間も前に終わりました」

ダイヤ「え?! …ああっ、今日は開始が早いのでしたっけ…」

南「………ハァ」

ダイヤ「すみません、南さん。今日は本当に私の不注意で、」

南「いい加減になさい!!」

ダイヤ「 」ビクッ

南「あなたは…黒澤家の長女! やがて御三家当主の一角を担う存在なんですよ!」

ダイヤ「え、ええ…わかっています。だから、」

南「またその本を読んで…」

南「本を読むのは結構。夢を見るのも結構です。でも、それならば拗ねているより先にやることをやりなさい! いつまでも皮肉な子どものままでいないで!」

ダイヤ「そ、そんな言い方……いえ、今までの私の行いが悪かったのですよね」

ダイヤ「私も棘刀式の代表として、黒澤家の長女として、きちんと務めを果たしますわ」

南「…当然です」スタスタ…